JP2001292529A - 充電装置 - Google Patents

充電装置

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JP2001292529A
JP2001292529A JP2000106173A JP2000106173A JP2001292529A JP 2001292529 A JP2001292529 A JP 2001292529A JP 2000106173 A JP2000106173 A JP 2000106173A JP 2000106173 A JP2000106173 A JP 2000106173A JP 2001292529 A JP2001292529 A JP 2001292529A
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capacitors
capacitor
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Kaoru Someya
薫 染谷
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサバンクを構成する複数の電気二重
層コンデンサに供給する電流を低減しつつ、電気二重層
コンデンサの各々に接続される電圧モニタ回路の数を削
減して熱量の発生を抑制し、装置規模の小型化を図ると
ともに、電気二重層コンデンサの充電電圧を良好に管理
することができる充電装置を提供する。 【解決手段】 充電装置は、コンデンサバンク20に充
電電流IAを供給する電源回路10と、複数のコンデン
サC11、C12が直列に接続され、充電電流IAに応
じた所定の電圧が充電されるコンデンサバンク20と、
各コンデンサC11、C12の端子電圧(充電電圧)相
互の差分に基づいて、各々の端子電圧を均一化するよう
に、コンデンサC11、C12に供給される電流を制御
する端子電圧平均化モジュール30と、を有して構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充電装置に関し、
特に、複数の電気二重層コンデンサを電力素子として備
えたコンデンサバンクに、電気エネルギーを蓄積する充
電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉛蓄電池やアルカリ蓄電池等の二
次電池の充電においては、定電流充電、あるいは、定電
圧充電、定電圧パルス充電等の方法が用いられている。
これらの充電方法により二次電池を充電した場合、充電
による端子電圧の変化が微少であるため、充電の終了状
態(終了時期)の検出に際し、微少な電圧変動を検出す
るか、あるいは、電池の温度変化を検出する等の手法を
採用する必要があった。そのため、充電状態を正確に検
出して効率的に充電動作を行うためには、装置構成や制
御が複雑となり、装置の大型化や製造コストの増大を招
くという問題を有していた。
【0003】一方、近年、電気自動車等の駆動用電源と
して、電気二重層コンデンサ等のコンデンサ型蓄電池を
備えた充電装置を適用することが研究されている。一般
に、電気二重層コンデンサ等のコンデンサ型蓄電池の両
端電圧(充電電圧)Vは、Qを電荷量、Cをコンデンサ
容量とすると、次の(11)式のように表される。 V=Q/C ……(11) また、電荷量Qは、IBをコンデンサに流れる電流(充
電電流)、tを充電時間とすると、次の(12)式のよ
うに表される。 Q=IB・t ……(12)
【0004】したがって、例えば、図11に示すよう
に、複数の電気二重層コンデンサC101〜C104を
備えたコンデンサバンク200に対して、電源回路10
0から所定の充電電流IBを供給することにより、電気
二重層コンデンサC101〜C104の各々に電流値に
応じた電荷が蓄積される。ここで、コンデンサバンク2
00を構成する複数の電気二重層コンデンサC101〜
C104を直列に接続して充電動作を行うことにより、
合成容量を小さくして充電電流の電流値を低減した充電
装置を構成できる。
【0005】上述したように、コンデンサに蓄積される
電荷量Qは、充電時間tの経過に比例して上昇するの
で、コンデンサの充電電圧Vも、充電時間tとともに上
昇し、充電電圧Vがコンデンサの耐圧を越えると、コン
デンサの破壊や充電装置の故障や不良を生じる問題を有
している。そこで、例えば、特開平11−122811
号公報等には、図11に示すように、充電電圧が電気二
重層コンデンサの耐圧以上にならないように、各電気二
重層コンデンサC101〜C104の端子間に、充電電
圧値を検出、監視し、充電電圧値が耐圧保証電圧(基準
電圧)を越えたとき、電気二重層コンデンサへの充電電
流をバイパスすることにより、該電気二重層コンデンサ
への充電動作を停止する電圧モニタ回路(または、並列
モニタ)301〜304を設けた構成が記載されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては、充電電流の電流値を低減しつ
つ、高容量のコンデンサバンクを構成するために、複数
の電気二重層コンデンサを直列接続する構成を有し、か
つ、充電電圧の検出、監視のために、各電気二重層コン
デンサ毎に電圧モニタ回路を並列的に接続する必要があ
ったため、充電装置の規模が極端に大型化し、製品コス
トが増大してしまうという問題を有していた。
【0007】また、電圧モニタ回路により充電電流をバ
イパスする場合、電圧モニタ回路の消費電力および接続
数(すなわち、電気二重層コンデンサの接続数)に応じ
た熱量Wが発生することになるため、充電装置の小型化
を一層困難なものにしていた。なお、電圧モニタ回路に
より充電電流をバイパスした場合に発生する熱量Wは、
IBを充電電流、VLを電気二重層コンデンサの端子電
圧(耐圧保証電圧)とすると、次の(13)式のように
表され、電圧モニタ回路の消費電力に応じた熱量が発生
し、充電装置全体では、概略電圧モニタ回路(電気二重
層コンデンサ)の数nに比例した熱量が発生することに
なる。 W=IB・VL ……(13)
【0008】そこで、本発明は、上述した課題に鑑み、
コンデンサバンクを構成する複数の電気二重層コンデン
サに供給する電流を低減しつつ、電気二重層コンデンサ
の各々に接続される電圧モニタ回路の数を削減して熱量
の発生を抑制し、装置規模の小型化を図るとともに、電
気二重層コンデンサの充電電圧を良好に管理することが
できる充電装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の充電装置
は、複数のコンデンサを直列に接続して構成されるコン
デンサバンクと、前記コンデンサバンクに所定の充電電
流を供給し、前記複数のコンデンサを充電する電源手段
と、前記複数のコンデンサにおける各コンデンサの端子
電圧相互の差分に基づいて、前記各コンデンサの端子電
圧を均一化する端子電圧平均化手段と、を備えたことを
特徴としている。請求項2記載の充電装置は、請求項1
記載の充電装置において、前記端子電圧平均化手段は、
前記直列接続された複数のコンデンサのうち、隣り合う
同数のコンデンサよりなる一組のコンデンサ群に対して
設けられ、該一組のコンデンサ群における各コンデンサ
の端子電圧を均一化することを特徴としている。
【0010】請求項3記載の充電装置は、請求項1記載
の充電装置において、前記端子電圧平均化手段は、少な
くとも、前記直列接続された複数のコンデンサのうち、
隣り合う同数のコンデンサよりなる一組のコンデンサ群
毎に設けられ、該一組のコンデンサ群における各コンデ
ンサの端子電圧を均一化する複数の最下段の平均化モジ
ュールと、少なくとも前記複数の最下段の平均化モジュ
ール群を含む下位の平均化モジュールにより均一化され
た前記コンデンサ群の両端電圧相互を均一化する最上段
の平均化モジュールと、を備えたことを特徴としてい
る。
【0011】請求項4記載の充電装置は、請求項1乃至
3のいずれかに記載の充電装置において、前記端子電圧
平均化手段は、前記コンデンサバンクの充電動作時に、
前記コンデンサにおける端子電圧相互の差分に基づい
て、前記複数のコンデンサの端子電圧を均一化するため
の電流を、前記複数のコンデンサに個別に供給し、前記
コンデンサバンクの放電動作時には、前記複数のコンデ
ンサへの前記電流の供給を停止することを特徴としてい
る。請求項5記載の充電装置は、請求項1乃至4のいず
れかに記載の充電装置において、前記端子電圧平均化手
段は、前記コンデンサバンクの充電動作時に、前記コン
デンサに前記充電電流を供給し、前記コンデンサバンク
の放電動作時には、前記コンデンサバンクからの放電電
流の印加を遮断する電流制御手段を備えていることを特
徴としている。
【0012】請求項6記載の充電装置は、請求項1乃至
5のいずれかに記載の充電装置において、前記充電装置
は、前記コンデンサバンクを構成する前記複数のコンデ
ンサのうち、特定の前記コンデンサにおける端子電圧を
検出、監視する電圧監視手段を備え、前記コンデンサの
端子電圧が所定のしきい値に達したとき、前記電源手段
から前記コンデンサバンクへの前記充電電流の供給を停
止することを特徴としている。請求項7記載の充電装置
は、請求項3記載の充電装置において、前記充電装置
は、前記コンデンサバンクを構成する前記複数のコンデ
ンサのうち、少なくとも前記下位の平均化モジュールに
より両端電圧が均一化された、異なる前記コンデンサ群
に含まれる前記コンデンサの端子電圧を検出、監視する
複数の電圧監視手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る充電装置につ
いて、実施の形態を示して詳しく説明する。 <第1の実施形態>図1は、本発明に係る充電装置の第
1の実施形態を示す概略構成図である。図1に示すよう
に、本実施形態に係る充電装置は、電源回路10と、複
数の電気二重層コンデンサ(以下、「コンデンサ」と略
記する)C11、C12から構成され、電源回路10か
ら供給される充電電流IAに応じて所定の電圧が充電さ
れるコンデンサバンク20と、各コンデンサC11、C
12に充電される電圧を均一化または平均化する端子電
圧平均化モジュール(端子電圧平均化手段)30と、を
有して構成されている。
【0014】電源回路10は、コンデンサバンク20が
接続された高電位側電源線HL及び低電位側電源線LL
間に、所定の直流電圧を印加し、コンデンサバンク20
に充電電流IAを供給する。コンデンサバンク20は、
上記高電位側電源線HL及び低電位側電源線LL間に、
コンデンサC11とコンデンサC12が接点N11を介
して直列に接続されている。
【0015】端子電圧平均化モジュール30は、高電位
側電源線HL及び低電位側電源線LL間に、コンデンサ
バンク20を構成する直列接続されたコンデンサC1
1、C12に並列に接続され、コンデンサC11、C1
2に蓄積された電荷量、すなわち、コンデンサC11、
C12の端子電圧(充電電圧)相互の差分に基づいて、
各々の端子電圧を均一化するように、コンデンサC1
1、C12に供給される電流を制御する。端子電圧平均
化モジュール30の具体的な構成及び動作については、
後述する。なお、本実施形態においては、コンデンサバ
ンク20を構成するコンデンサは、2個直列接続された
場合について示したが、後述するように、一般には、偶
数個接続されているものであれば良好に適用することが
できる。
【0016】次に、本実施形態に適用される端子電圧平
均化モジュールの具体的な回路構成について、図面を参
照して説明する。図2は、本発明に適用される端子電圧
平均化モジュールの回路構成の一例を示す概略回路図で
ある。図2に示すように、端子電圧平均化モジュール3
0は、コンデンサバンク20が接続された高電位側電源
線HL及び低電位側電源線LLとの間に、次の構成が設
けられている。
【0017】すなわち、高電位側電源線HL及び低電位
側電源線LL間に、コンデンサバンク20に並列にn型
電界効果型トランジスタ(N−MOSFET)により構
成されるFETスイッチTr1及びFETスイッチTr
2が、接点N12を介して直列に接続され、コンデンサ
C11、C12間の接点N11と接点N12が接続され
ている。ここで、FETスイッチTr1のゲート端子に
は、コンパレータ(オペアンプ)CMP1の出力端子が
接続されるとともに、抵抗素子R4を介して、低電位側
電源線LLに接続されている。一方、FETスイッチT
r2のゲート端子には、コンパレータCMP2の出力端
子が接続されるとともに、抵抗素子R3を介して、低電
位側電源線LLに接続されている。
【0018】また、高電位側電源線HL及び低電位側電
源線LL間には、上記FETスイッチTr1及びFET
スイッチTr2に並列に、抵抗素子R1、R5、R7が
各々接点N13、N14を介して直列に接続されてい
る。ここで、接点N14は、直接コンパレータCMP1
の一方の入力端(+)に接続されるとともに、抵抗素子
R6を介してコンパレータCMP2の一方の入力端
(+)に接続されている。また、接点N13は、直接コ
ンパレータCMP2の他方の入力端(−)に接続される
とともに、抵抗素子R2を介してコンパレータCMP1
の他方の入力端(−)に接続されている。
【0019】さらに、上記接点N12及びコンパレータ
CMP1の他方の入力端(−)間には、コンパレータC
MP1の他方の入力端(−)から接点N12方向を順方
向としてダイオードD1が接続されるとともに、上記接
点N12及びコンパレータCMP2の一方の入力端
(+)間には、接点N12からコンパレータCMP2の
一方の入力端(+)方向を順方向としてダイオードD2
が接続されている。
【0020】すなわち、図示を省略した電源回路から端
子a、bを介して、高電位側電源線HL及び低電位側電
源線LLに充電電流が供給される充電状態においては、
コンパレータCMP1の一方の入力端(+)に、高電位
側電源線HL及び低電位側電源線LL間に接続された抵
抗素子R1、R5、R7の分圧比により接点N14に設
定される電圧が常時印加されるとともに、コンパレータ
CMP2の他方の入力端(−)に、抵抗素子R1、R
5、R7の分圧比により接点N13に設定される電圧が
常時印加される。また、コンパレータCMP1の他方の
入力端(−)には、上記接点N13に設定される電圧
と、コンデンサバンク20への充電状態に応じて変化す
る接点N11の電圧に基づく所定の電圧が印加され、コ
ンパレータCMP2の一方の入力端(+)には、上記接
点N14に設定される電圧と、コンデンサバンク20の
接点N11の電圧に基づく所定の電圧が印加される。こ
こで、抵抗素子R1及びR7は、各々同等の抵抗値を有
するように設定され、また、抵抗素子R3及びR4、抵
抗素子R2及びR6においても、各々同等の抵抗値を有
するように設定されている。
【0021】次に、上述した構成を有する充電装置にお
ける動作について、図面を参照して説明する。図3は、
本実施形態に係る充電装置の動作を示す概略回路であ
る。図3に示すように、まず、コンデンサバンク20の
充電動作においては、電源回路10から端子a、bを介
して、高電位側電源線HL及び低電位側電源線LL間に
直流電圧が印加され、充電電流IAが供給されると、端
子aから高電位側電源線HL、コンデンサC11、C1
2を介して、端子bに電荷が移動する(矢印F1)。こ
れにより、コンデンサC11、C12には、その電荷量
に応じた端子電圧VC11、VC12が生じる。
【0022】このとき、コンデンサC11、C12に生
じる端子電圧が均等で略一定の場合には、端子a、b間
に印加された直流電圧は、端子電圧平均化モジュール3
0の抵抗素子R1、R5、R7の所定の分圧比により分
圧されて、接点N13、N14に生じる電圧VN13、V
N14が、VN13>VN14の関係となるため、コンパレータ
CMP1及びコンパレータCMP2の各入力端に印加さ
れる入力電圧は、各々逆電位となり、コンパレータCM
P1及びコンパレータCMP2からの出力は、“L(ロ
ー)”レベルとなる。したがって、コンデンサC11、
C12に均等に充電が行われている場合には、FETス
イッチTr1、Tr2は、いずれもOFF状態となり、
充電電流IAは、端子a→コンデンサC11→コンデン
サC12→端子bの経路を流下する。
【0023】そして、コンデンサC11、C12の端子
電圧VC11、VC12が上昇し、かつ、コンデンサC11、
C12の容量のばらつき等により、たとえば、コンデン
サC11、C12の端子電圧VC11、VC12に、VC11
C12のような電圧差が生じると、コンデンサC11、
C12間の接点N11の電位VN11が立ち下がり、さら
に、電位VN11とダイオードD1、D2の順方向電圧VD
の合成電圧が、接点N14の電位VN14以下になると、
コンパレータCMP1の入力端に印加される入力電圧
は、順電位となり、コンパレータCMP1からの出力
は、“H(ハイ)”レベルとなって、FETスイッチT
r1がON動作する。
【0024】このとき、端子aから供給される充電電流
IAは、高電位側電源線HLからFETスイッチTr
1、接点N11を介して、コンデンサC2に直接流れる
とともに、コンデンサC11、C12の端子電圧
C11、VC12の差分に基づく電荷がコンデンサC11か
らコンデンサC12に流れる(矢印F2)。そして、コ
ンデンサC12の端子電圧VC12が上昇し、コンデンサ
C11、C12の端子電圧VC11、VC12の差分が、上記
コンパレータCMP1をON動作させない所定の電圧範
囲内に戻ると、FETスイッチTr1が再びOFF動作
する。このような端子電圧平均化モジュール30の動作
により、コンデンサC11、C12に、たとえば、FE
TスイッチTr1、Tr2のゲート−ソース間電圧Vgs
が2V程度以上となる、所定の電圧が充電(電荷が蓄
積)された時点で、各々の端子電圧VC11、VC12が一定
(均一)になるように制御される。
【0025】したがって、上述したような構成を有する
端子電圧平均化モジュールを、コンデンサバンクを構成
する隣接する一組(2個)のコンデンサに対して付加す
ることにより、各コンデンサの充電電圧(端子電圧)が
異なる場合にのみ、端子電圧平均化モジュールに電流を
流下して、双方のコンデンサの充電電圧を均一化するよ
うに、充電電流の供給が調整されるので、コンデンサを
電圧モニタ回路(並列モニタ)により個別に監視し、耐
圧保証電圧に至ったコンデンサへの充電電流を常時バイ
パスする従来の構成に比較して、電流の流下を抑制する
ことができ、発熱量を低減することができる。また、各
コンデンサの容量値にばらつきが生じている場合であっ
ても、充電動作を良好に行うことができる。
【0026】さらに、各コンデンサの充電電圧は、端子
電圧平均化モジュールにより均一化され、直列接続され
た複数のコンデンサの両端電圧を高電圧領域で監視し
て、充電電圧を管理することができるので、コンデンサ
の充電電圧を低電圧領域で個別に管理する場合に比較し
て、電圧管理精度を向上することができる。よって、熱
量の発生を抑制して、装置規模の小型化を図ることがで
きるとともに、充電電圧を良好に管理することができ
る。加えて、コンデンサの充電電圧値に依存するのでは
なく、充電電圧の差分(ばらつき)に応じて端子電圧平
均化モジュールを動作させることができるので、本実施
形態に係る充電装置に限らず、電圧レベルの均一化を要
する回路構成に対して汎用的に適用することができる。
【0027】<第2の実施形態>次に、本発明に係る充
電装置の第2の実施形態について、図面を参照して説明
する。図4は、本発明に係る充電装置の第2の実施形態
を示す概略構成図である。ここで、上述した実施形態と
同等の構成については、同一の符号を付して、その説明
を省略する。本実施形態に係る充電装置は、端子電圧平
均化モジュールを階層化して、より多くのコンデンサの
端子電圧相互を均一化する構成を有している。
【0028】図4に示すように、本実施形態に係る充電
装置は、高電位側電源線HL及び低電位側電源線LL間
に、コンデンサC21、C22、C23、C24が、各
々接点N21、N22、N23を介して直列に接続され
たコンデンサバンク21と、該コンデンサバンク21の
隣り合う一組(2個)のコンデンサC21、C22に並
列に接続された端子電圧平均化モジュール(最下段の平
均化モジュール)31aと、一組(2個)のコンデンサ
C23、C24に並列に接続された端子電圧平均化モジ
ュール(最下段の平均化モジュール)31bと、コンデ
ンサC21、C22のグループ21aとコンデンサC2
3、C24のグループ21bに対して並列に接続された
端子電圧平均化モジュール(最上段の平均化モジュー
ル)31cと、を備えて構成されている。なお、端子
a、bには、図示を省略した電源回路が接続され、高電
位側電源線HL及び低電位側電源線LL間に直流電圧を
印加することにより、所定の充電電流が供給される。
【0029】すなわち、本実施形態においては、2個ず
つのコンデンサC21、C22、及び、C23、C24
に付加された各端子電圧平均化モジュール31a、31
bを下位の平均化モジュールとし、2個のコンデンサグ
ループ21a、21bに付加された端子電圧平均化モジ
ュール31cを上位の平均化モジュールとした階層構造
または積層構造(ヒエラルキー構造)を有している。
【0030】このような構成により、複数(4個)のコ
ンデンサを2個ずつのコンデンサグループに分けて、コ
ンデンサグループ毎に下位の端子電圧平均化モジュール
を付加することにより、グループ内のコンデンサの充電
電圧を均一化することができ、さらに、2個のコンデン
サグループ毎に上位の端子電圧平均化モジュールを付加
することにより、コンデンサグループ相互の両端電圧を
均一化することができるので、上述した実施形態と同様
に、充電電流のバイパス時の消費電力を抑制して発熱量
を低減し、装置規模の小型化を図ることができるととも
に、充電電圧を良好に管理することができる。
【0031】次いで、上述したような構成を一般化した
場合について、さらに詳しく説明する。図5は、コンデ
ンサと階層化された平均化モジュールとの接続関係を示
す表であり、図6は、本実施形態に係る充電装置に適用
される端子電圧平均化モジュールを多階層化して、より
多くのコンデンサを備えたコンデンサバンクに付加した
構成例を示す概略図である。図5に示すように、コンデ
ンサと階層化された平均化モジュールとの接続関係は、
コンデンサの接続個数が2個の場合には、2個のコンデ
ンサを一組として、高電位側電源線HL及び低電位側電
源線LL間に、コンデンサバンクに並列に1個の端子電
圧平均化モジュール(下位平均化モジュール)を設置す
ることにより、上述した第1の実施形態の構成及び機能
を実現することができる。したがって、端子電圧平均化
モジュールの設置数は1個でよいことになる。
【0032】また、コンデンサの接続個数が4個の場合
には、2個のコンデンサを一組として、2組のコンデン
サグループを構成し、各グループ毎に端子電圧平均化モ
ジュール(下位平均化モジュール)を設置し、さらに、
2個の下位平均化モジュールを一組として、並列に1個
の端子電圧平均化モジュール(中位平均化モジュール)
を設置することにより、上述した第2の実施形態の構成
及び機能を実現することができる。したがって、端子電
圧平均化モジュールの設置数は3個でよいことになる。
【0033】さらに、図6示すように、コンデンサの接
続個数が8個(C31〜C38)の場合には、2個のコ
ンデンサを一組として、4個のコンデンサグループ22
a〜22dを構成し、各グループ22a〜22d毎に端
子電圧平均化モジュール(下位平均化モジュール)32
a〜32dを設置し、2個の下位平均化モジュールを一
組として、並列に2個の端子電圧平均化モジュール(中
位平均化モジュール)32e、32fを設置し、さら
に、2個の中位平均化モジュール32e、32fを一組
として、並列に1個の端子電圧平均化モジュール(上位
平均化モジュール)32gを設置する。したがって、本
構成例においては、端子電圧平均化モジュールの設置数
は7個でよいことになる。
【0034】上述したことから、一般に、コンデンサの
接続数をp個とし、端子電圧平均化モジュールの数をm
とした場合、次の(1)式の関係を導くことができる。 m=p/2+p/4+p/8+… =pΣ{(1−1/2n)/(1−1/2)} ……(1) ここで、コンデンサの接続数pは偶数であり、理想的な
端子電圧平均化モジュールの接続構成を考慮して、m=
nとすると、m=p−1の関係が導かれる。
【0035】このようにして、コンデンサを直列に接続
する構成を有するコンデンサバンクにおいて、下位の端
子電圧平均化モジュールにより、各コンデンサグループ
の両端電圧を均一化し、上位の端子電圧平均化モジュー
ルによりコンデンサバンクを構成する全コンデンサの充
電電圧を均一化する構成を適用することにより、コンデ
ンサの数よりも少ない数の端子電圧平均化モジュールを
用いて、発熱量を抑制しつつ、直列接続された全コンデ
ンサ、すなわち、コンデンサバンクの両端電圧を均一化
することができ、この両端電圧を監視することにより、
コンデンサバンクの充電電圧の過剰を正確に管理するこ
とができる。
【0036】<第3の実施形態>次に、本発明に係る充
電装置の第3の実施形態について、図面を参照して説明
する。図7は、本発明に係る充電装置の第3の実施形態
を示す概略構成図である。ここで、上述した実施形態と
同等の構成については、同一の符号を付して、その説明
を省略する。本実施形態に係る充電装置は、上述した第
1の実施形態に示した端子電圧平均化モジュール(図
2)において、コンデンサバンクの放電動作時に、端子
電圧平均化モジュールへの放電電流の一部の流下(漏れ
電流)を抑制する構成を有している。
【0037】図7に示すように、本実施形態に係る充電
装置は、第1の実施形態に示した回路構成(図2参照)
において、端子a及び端子電圧平均化モジュール30か
らコンデンサバンク20(または、端子c)方向を順方
向とするダイオード(電流制御手段)D3が高電位側電
源線HLに接続されている。また、端子電圧平均化モジ
ュール30において、抵抗素子R1、R5、R7を流下
する電流経路、コンパレータCMP1、抵抗素子R4を
流下する電流経路、コンパレータCMP2、抵抗素子R
3を流下する電流経路を介して、低電位側電源線LLに
至る方向を順方向とするダイオード(電流制御手段)D
4が上記各電流経路に共通に接続されている。
【0038】すなわち、本実施形態においては、通常の
充電動作時には、充電電流が端子a→端子c→コンデン
サC11、C12→端子d→端子b方向に流下し、ま
た、端子電圧平均化モジュール30による端子電圧の均
一化動作時には、端子a→端子電圧平均化モジュール3
0→端子b方向に流下するように、電流の流下方向を制
御するダイオードD3、D4が設けられている。
【0039】このような構成により、コンデンサバンク
20の充電動作時には、コンデンサC11、C12に充
電電流が供給されるとともに、コンデンサC11、C1
2の端子電圧が所定の電圧以上になると、端子電圧相互
の差分に応じて端子電圧平均化モジュール30が動作し
て、端子電圧を均一化するように作用する。一方、コン
デンサバンク20の充電動作時以外、すなわち、コンデ
ンサバンク20の放電動作時には、ダイオードD3によ
り、コンデンサバンク20からの放電電流が高電位側電
源線HLを逆流して、端子電圧平均化モジュール30を
介して低電位側電源線LLに流下する現象(漏れ電流の
発生)を抑制することができ、電力損失を低減すること
ができる。
【0040】<第4の実施形態>次に、本発明に係る充
電装置の第4の実施形態について、図面を参照して説明
する。図8は、本発明に係る充電装置の第4の実施形態
を示す概略構成図である。ここで、上述した実施形態と
同等の構成については、同一の符号を付して、その説明
を省略する。本実施形態に係る充電装置は、上述した第
1の実施形態において、コンデンサバンクを構成する特
定のコンデンサに端子電圧を検出、監視する電圧モニタ
回路(電圧監視手段)を設けた構成を有している。
【0041】図8に示すように、本実施形態に係る充電
装置は、第1の実施形態に示した回路構成(図1参照)
において、コンデンサバンク20を構成する2個のコン
デンサC11、C12のうち、いずれか一方、たとえ
ば、コンデンサC12に並列に、その端子電圧を監視す
る電圧モニタ回路40が接続されている。ここで、電圧
モニタ回路40は、コンデンサC12に蓄積された電荷
量を、モニタ電圧(充電電圧)値として検出するととも
に、あらかじめ定められたコンデンサの耐圧保証電圧値
に基づく基準電圧(しきい値)と比較し、モニタ電圧値
が、基準電圧値に達したか否かを判定する。そして、モ
ニタ電圧値が、基準電圧値に到達した場合には、図示を
省略した電源回路に制御信号(充電制御信号)を送出し
て、コンデンサバンク20への充電電流の供給を遮断す
る制御を行う。
【0042】このような構成により、上述した実施形態
と同様に、端子電圧平均化モジュール30によりコンデ
ンサバンク20を構成する各コンデンサC11、C12
の端子電圧が均一化されて、充電電圧が簡易な構成で良
好に管理されるとともに、電圧モニタ回路40によりコ
ンデンサバンク20が所定の充電電圧まで安全に充電さ
れる。したがって、コンデンサC11、C12の耐圧保
証電圧等に基づいて設定される所定の充電電圧以上に端
子電圧が上昇することがないので、良好かつ効率的な充
電動作を実現することができる。また、コンデンサバン
ク20を構成する全コンデンサC11、C12の充電電
圧を、単一のコンデンサC12に接続された電圧モニタ
回路40により監視、制御することができるので、簡易
な構成により、正確かつ良好に充電動作を管理、制御す
ることができる。
【0043】図9は、本実施形態に係る充電装置に階層
構造を有する端子電圧平均化モジュールを適用した場合
の構成例を示す概略図である。ここで、上述した実施形
態と同等の構成については、同一の符号を付して、その
説明を省略する。本実施形態に係る充電装置は、上述し
た第2の実施形態に示したような端子電圧平均化モジュ
ールを階層化した構造において、コンデンサバンクを構
成する特定のコンデンサに端子電圧を検出、監視する電
圧モニタ回路を設けた構成を有している。
【0044】図9に示すように、本実施形態に係る充電
装置は、第2の実施形態に示した回路構成(図4参照)
において、コンデンサバンク21を構成する4個のコン
デンサC21、C22、C23、C24を、2個のコン
デンサグループ21a、21bに分け、各コンデンサグ
ループ21a、21bに並列に下位の端子電圧平均化モ
ジュール31a、31bを付加し、さらに、この2個の
コンデンサグループ21a、21bに並列に単一の上位
の端子電圧平均化モジュール31cを付加するととも
に、コンデンサC21、C22、C23、C24のう
ち、いずれか一つ、たとえば、コンデンサC24に並列
に、その端子電圧を監視する電圧モニタ回路41が接続
されている。
【0045】このような構成により、上述した実施形態
と同様に、下位の端子電圧平均化モジュール31a、3
1bにより各コンデンサグループ21a、21b内のコ
ンデンサC21、C22、及び、C23、C24の充電
電圧相互が均一化され、さらに、コンデンサグループ2
1a、21bに付加された上位の端子電圧平均化モジュ
ール31cによりコンデンサグループ21a、21bの
両端電圧相互が均一化される。
【0046】したがって、階層構造を有する端子電圧平
均化モジュール31a〜31cによりコンデンサバンク
21を構成する全コンデンサC21〜C24の端子電圧
相互が均一化されるとともに、コンデンサバンク21を
構成する単一のコンデンサC24に付加された電圧モニ
タ回路41によりコンデンサバンク21を構成する全コ
ンデンサC21〜C24の充電電圧が監視、制御され、
所定の充電電圧まで安全に充電されるので、充電電流の
バイパス時の消費電力を抑制して発熱量を低減し、装置
規模の小型化を図ることができるとともに、充電電圧を
良好に管理することができる。
【0047】<第5の実施形態>次に、本発明に係る充
電装置の第5の実施形態について、図面を参照して説明
する。図10は、本発明に係る充電装置の第5の実施形
態を示す概略構成図である。ここで、上述した実施形態
と同等の構成については、同一の符号を付して、その説
明を省略する。本実施形態に係る充電装置は、上述した
第2の実施形態に示したような端子電圧平均化モジュー
ルを階層化した構造において、電圧モニタ回路を特定の
コンデンサに付加することにより、上位の端子電圧平均
化モジュールを省略(削除)した構成を有している。
【0048】図10に示すように、本実施形態に係る充
電装置は、第2の実施形態に示した回路構成(図6参
照)において、コンデンサバンク22を構成する8個の
コンデンサC31〜C38を、隣り合う2個のコンデン
サを一組として、4個のグループ22a〜22dを構成
し、各コンデンサグループ22a〜22dに並列に下位
の端子電圧平均化モジュール32a〜32dを付加し、
さらに、2個の下位平均化モジュールを一組として、各
組のコンデンサグループ22a、22b、及び、22
c、22dに対して並列に上位の端子電圧平均化モジュ
ール32e、32fを付加するとともに、上位の端子電
圧平均化モジュール32e、32fにより端子電圧が均
一化される各4個のコンデンサC31〜C34、C35
〜C38のうちの各々いずれか一つ、たとえば、コンデ
ンサC31、C37に並列に、端子電圧を監視する電圧
モニタ回路42a、42bが接続されている。
【0049】すなわち、電圧モニタ回路42a、42b
は、少なくとも上位の端子電圧平均化モジュール32
e、32fにより両端電圧が均一化される、異なるコン
デンサグループ22a、22b、及び、22c、22d
に含まれる特定のコンデンサC31、C37の端子電圧
を検出、監視するように付加されている。このように、
複数の上位の端子電圧平均化モジュールにより両端電圧
が均一化される各コンデンサ群に含まれる単一のコンデ
ンサの端子電圧を監視するように複数の電圧モニタ回路
を付加し、かつ、これらの電圧モニタ回路の電圧監視特
性を同一になるように設定することにより、各コンデン
サ群に含まれる全コンデンサの充電電圧を均一化するこ
とができる。
【0050】したがって、上述した構成によれば、複数
の上位の端子電圧平均化モジュールにより両端電圧が均
一化されたコンデンサグループの両端電圧をさらに均一
化する最上位の端子電圧平均化モジュール(図中の端子
電圧平均化モジュール32g)と同等の機能を実現する
ことができるので、図6に示した構成において、端子電
圧平均化モジュール32gを省略(削除)して、最上位
の端子電圧平均化モジュールに要求される耐圧を考慮す
る必要がなくなり、端子電圧平均化モジュールの耐圧を
低く設定することができる。
【0051】ここで、最上位の端子電圧平均化モジュー
ルに要求される耐圧への考慮とは、上述したような階層
構造を有する端子電圧平均化モジュールにおいては、最
上位となる端子電圧平均化モジュールは、回路構成上、
高電位側電源線HLと低電位側電源線LL間に直接接続
されることになるので、電源回路から印加される高電圧
に耐え得る回路素子を備えた高耐圧の回路構成を有して
いることを必要とすることを意味する。一般には、高耐
圧回路は、高耐圧特性を有する個別の回路素子を基板上
に集積したディスクリート構造が採用されるため、回路
規模が極めて大きくなるという問題を有しているが、本
実施形態においては、最上位の端子電圧平均化モジュー
ルを省略することができるので、端子電圧平均化モジュ
ールの耐圧を低く設定することができ、回路構成の小型
化及び設計自由度の向上、さらには、回路の集積化を図
ることができる。
【0052】なお、上述した各実施形態においては、コ
ンデンサバンクを構成する複数のコンデンサのうち、隣
り合う2個のコンデンサを一組(グループ)として、端
子電圧平均化モジュールを並列接続した場合について説
明したが、本発明に係る充電装置は、これに限定される
ものではなく、各コンデンサが各々複数のコンデンサか
らなるコンデンサバンクを構成しているものであっても
よい。この場合、直列接続されるコンデンサの数を増加
させることができるので、充電動作時の静電容量を一層
低減することができ、より少ない充電電流で効率的に充
電を行うことができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る充電
装置によれば、端子電圧平均化モジュールをコンデンサ
バンクを構成する隣接する一組(2個)のコンデンサに
対して付加することにより、各コンデンサの充電電圧
(端子電圧)が異なる場合にのみ、端子電圧平均化モジ
ュールに電流を流下して、双方のコンデンサの充電電圧
を均一化するように、充電電流の供給が調整されるの
で、コンデンサを電圧モニタ回路により個別に監視し、
耐圧保証電圧に至ったコンデンサへの充電電流を常時バ
イパスする従来の構成に比較して、電流の流下を抑制す
ることができ、発熱量を低減することができる。また、
各コンデンサの容量値にばらつきが生じている場合であ
っても、充電動作を良好に行うことができる。
【0054】また、本発明に係る充電装置によれば、各
コンデンサの充電電圧は、端子電圧平均化モジュールに
より均一化され、直列接続された複数のコンデンサの両
端電圧を高電圧領域で監視して、充電電圧を管理するこ
とができるので、コンデンサの充電電圧を低電圧領域で
個別に管理する場合に比較して、電圧管理精度を向上す
ることができる。よって、熱量の発生を抑制して、装置
規模の小型化を図ることができるとともに、充電電圧を
良好に管理することができる。また、本発明に係る充電
装置によれば、コンデンサの充電電圧値に依存するので
はなく、充電電圧の差分(ばらつき)に応じて端子電圧
平均化モジュールを動作させることができるので、充電
装置に限らず、電圧レベルの均一化を要する回路構成に
対して汎用的に適用することができる。
【0055】さらに、本発明に係る充電装置によれば、
端子電圧平均化モジュールによりコンデンサバンクを構
成する各コンデンサの端子電圧が均一化されて、充電電
圧が管理されるとともに、電圧モニタ回路によりコンデ
ンサバンクが所定の充電電圧まで安全に充電されるの
で、コンデンサの耐圧保証電圧以上に端子電圧が上昇す
ることがないので、良好かつ効率的な充電動作を実現す
ることができる。また、コンデンサバンクを構成する全
コンデンサの充電電圧を、1個のコンデンサに接続され
た電圧モニタ回路により監視、制御することができるの
で、簡易な構成により、正確かつ良好に充電動作を管
理、制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る充電装置の第1の実施形態を示す
概略構成図である。
【図2】本発明に適用される端子電圧平均化モジュール
の回路構成の一例を示す概略回路図である。
【図3】本実施形態に係る充電装置の動作を示す概略回
路である。
【図4】本発明に係る充電装置の第2の実施形態を示す
概略構成図である。
【図5】コンデンサと階層化された平均化モジュールと
の接続関係を示す表である。
【図6】本実施形態に係る充電装置に適用される端子電
圧平均化モジュールを多階層化して、より多くのコンデ
ンサを備えたコンデンサバンクに付加した構成例を示す
概略図である。
【図7】本発明に係る充電装置の第3の実施形態を示す
概略構成図である。
【図8】本発明に係る充電装置の第4の実施形態を示す
概略構成図である。
【図9】本実施形態に係る充電装置に階層構造を有する
端子電圧平均化モジュールを適用した場合の構成例を示
す概略図である。
【図10】本発明に係る充電装置の第5の実施形態を示
す概略構成図である。
【図11】従来技術における充電装置を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
10 電源回路 20〜22 コンデンサバンク 21a、21b、22a〜22d コンデンサ
グループ 30、31a〜31c、32a〜32g 端子電圧平
均化モジュール 40、41、42a、42b 電圧モニタ
回路 HL 高電位側電源線 LL 低電位側電源線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンデンサを直列に接続して構成
    されるコンデンサバンクと、 前記コンデンサバンクに所定の充電電流を供給し、前記
    複数のコンデンサを充電する電源手段と、 前記複数のコンデンサにおける各コンデンサの端子電圧
    相互の差分に基づいて、前記各コンデンサの端子電圧を
    均一化する端子電圧平均化手段と、を備えたことを特徴
    とする充電装置。
  2. 【請求項2】 前記端子電圧平均化手段は、前記直列接
    続された複数のコンデンサのうち、隣り合う同数のコン
    デンサよりなる一組のコンデンサ群に対して設けられ、
    該一組のコンデンサ群における各コンデンサの端子電圧
    を均一化することを特徴とする請求項1記載の充電装
    置。
  3. 【請求項3】 前記端子電圧平均化手段は、少なくと
    も、 前記直列接続された複数のコンデンサのうち、隣り合う
    同数のコンデンサよりなる一組のコンデンサ群毎に設け
    られ、該一組のコンデンサ群における各コンデンサの端
    子電圧を均一化する複数の最下段の平均化モジュール
    と、 少なくとも前記複数の最下段の平均化モジュール群を含
    む下位の平均化モジュールにより均一化された前記コン
    デンサ群の両端電圧相互を均一化する最上段の平均化モ
    ジュールと、を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    充電装置。
  4. 【請求項4】 前記端子電圧平均化手段は、前記コンデ
    ンサバンクの充電動作時に、前記コンデンサにおける端
    子電圧相互の差分に基づいて、前記複数のコンデンサの
    端子電圧を均一化するための電流を、前記複数のコンデ
    ンサに個別に供給し、前記コンデンサバンクの放電動作
    時には、前記複数のコンデンサへの前記電流の供給を停
    止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の充電装置。
  5. 【請求項5】 前記端子電圧平均化手段は、前記コンデ
    ンサバンクの充電動作時に、前記コンデンサに前記充電
    電流を供給し、前記コンデンサバンクの放電動作時に
    は、前記コンデンサバンクからの放電電流の印加を遮断
    する電流制御手段を備えていることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の充電装置。
  6. 【請求項6】 前記充電装置は、前記コンデンサバンク
    を構成する前記複数のコンデンサのうち、特定の前記コ
    ンデンサにおける端子電圧を検出、監視する電圧監視手
    段を備え、 前記コンデンサの端子電圧が所定のしきい値に達したと
    き、前記電源手段から前記コンデンサバンクへの前記充
    電電流の供給を停止することを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の充電装置。
  7. 【請求項7】 前記充電装置は、前記コンデンサバンク
    を構成する前記複数のコンデンサのうち、少なくとも前
    記下位の平均化モジュールにより両端電圧が均一化され
    た、異なる前記コンデンサ群に含まれる前記コンデンサ
    の端子電圧を検出、監視する複数の電圧監視手段を備え
    ていることを特徴とする請求項3記載の充電装置。
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