JP2001268453A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2001268453A
JP2001268453A JP2000077138A JP2000077138A JP2001268453A JP 2001268453 A JP2001268453 A JP 2001268453A JP 2000077138 A JP2000077138 A JP 2000077138A JP 2000077138 A JP2000077138 A JP 2000077138A JP 2001268453 A JP2001268453 A JP 2001268453A
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frequency
clock
basic clock
image pickup
driving
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JP2000077138A
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Takayuki Kijima
貴行 木島
Junzo Sakurai
順三 桜井
Hideaki Yoshida
英明 吉田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影可能枚数の減少を最小限に留めつつ、多画
素で高速な連続撮像を実現する。 【解決手段】CCD撮像素子を駆動制御するTG−IC
には、CCD撮像素子の駆動周波数(基本クロックCL
K)の切り換え回路を内蔵した基本クロック供給部30
4が設けられている。基本クロック供給部304は、シ
リアルインターフェース回路305を通じて入力される
クロック切り換え制御信号に応じて標準周波数またはそ
れよりも高周波数のクロックを基本クロックCLKとし
て出力する。単写モードにおいては低速の基本クロック
CLK(CLK=10MHz)が使用され、また連写モ
ードでは高速の基本クロックCLK(CLK=20MH
z)が使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置に関し、特
にCCD等の撮像素子を用いて被写体像を撮像する撮像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CCD等の撮像素子により被写体
像を撮像して映像信号を得るデジタルスチルカメラ(電
子カメラ)が盛んに開発されている。このような撮像装
置においては銀塩フィルムカメラやビデオカメラが有し
ていた機能を等しく要求されることが多く、例えば高速
連写機能や電子モニタ機能(動画出力による電子ファイ
ンダ機能EVF)を持つ機種が存在している。これらの
機能は撮像技術として捉えた場合はいずれも画像を動画
的に連続して出力することが要求される点で共通点があ
る。
【0003】一方で、近年撮像素子の多画素化が急速に
進み、400万画素を有したものも民生用として供給さ
れつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな連続的な撮像を多画素のカメラで実現しようとする
と、以下に示すような不具合が生じる。
【0005】すなわち多画素化に比例して、撮像素子か
らの1フレームの信号読み出し時間(フレーム期間)が
長くなり、フレームレートが低下するという問題であ
る。例えば撮像素子の駆動に用いられる基本クロック周
波数として10MHzを使用した場合、130万画素ク
ラスでも1フレーム分の信号を読み出すのに約130m
s(7.7コマ/秒)かかり、400万画素では400
ms(2.5コマ/秒)となり、いわゆる動画表示レー
トは勿論、後者の場合はフィルムカメラにおける連写ス
ピード(最高5コマ/秒)も実現できないことになる。
【0006】これに対する対策としては基本クロック周
波数を上げれば良く、使用する撮像素子の駆動可能周波
数が仮に20MHzであったとすれば原発振器を取り替
えて基本クロックを20MHzとすることで上記数値は
それぞれ約65ms(15コマ/秒)、約200ms
(5コマ/秒)となり、少なくともいわゆる連写速とし
てはフィルムカメラ同等以上の性能が実現できる。
【0007】しかしこの場合、撮像系の消費電力は周波
数に比例するから、これも2倍となる。撮像系の電力は
カメラの総電力の主要な部分を占めているので、これは
撮影可能枚数(撮影可能コマ数/電池容量)の大幅な減
少を意味する。なおこの時、フレームレートが上がるこ
とで連写時に同じコマ数を撮影するのに要する時間は短
くなるが、・ピーク電力が高くなることで電池から取り
出すことのできる利用可能エネルギー(電力量)が極め
て小さくなる・撮像系の機能は、撮影の瞬間だけでは無
く、AF、AE、ビューファインダ(モニタ機能)を始
めとする様々な撮影準備期間にも利用され、この時間は
主に撮影者の使い方に依存するため、結局ほぼピーク電
力の増加に比例して消費電力量が増加してしまうという
事情があり、上述のとおり撮影可能枚数の大幅な減少と
いう不具合を生じてしまうものであった。
【0008】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、撮影可能枚数の減少を最小限に留めつつ、多画
素で高速な連続撮像を行うことが可能な撮像装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、撮像素子と、前記撮像素子を駆動する駆
動手段と、前記駆動手段の基本クロックを生成するため
の原発振回路と、前記原発振回路の原発振信号出力に基
づいて前記基本クロックを生成してこれを前記駆動手段
に供給するクロック供給手段とを有した撮像装置であっ
て、前記クロック供給手段が前記駆動手段に供給する基
本クロックの周波数を当該撮像装置の動作状況に応じて
可変設定するクロック周波数設定手段を具備することを
特徴とする。
【0010】この撮像装置においては、基本クロックを
変更するクロック周波数設定手段を設け、必要に応じて
また他のメカ等のピーク電力発生が無い時のみ駆動周波
数(基本クロック)を上ることができる。これによって
カメラ全体としての消費電力量およびピーク電力の増加
を最小限に留めることができ、撮影可能枚数の減少を最
小限に留めつつ、多画素で高速な連続撮像等を行うこと
が可能となる。
【0011】この場合、前記基本クロックの周波数につ
いては、当該撮像装置の第1の動作状況である単撮像モ
ードにおいては第1のクロック周波数に、第2の動作状
況である連続撮像モードにおいては前記第1のクロック
周波数よりも高い第2のクロック周波数に、それぞれ設
定することが好ましい。これにより、単撮像モードにお
ける電力消費量の増大を招くことなく、高速な連続撮像
を実現できる。ここで連続撮像は、撮像画像を動画的に
連続(間欠的連続を含む)して出力することを意味し、
いわゆる連写モードのみならず、電子モニタなどの機能
も含むものである。
【0012】また、一般に光学的シャッタ手段の駆動に
は多くの電力を要するため、高速クロックが用いられる
連続撮像モードにおいては、光学的シャッタ手段の駆動
を禁止することが好ましい。これにより高速クロック使
用時においても、ピーク電力量の増加を抑えることが可
能となる。
【0013】また、基本クロックを変更する場合には、
その変更の際にひげ状の疑似パルスがノイズとして基本
クロックに乗る場合があり、これによって誤動作が生じ
る危険がある。これを防止するため、基本クロックの周
波数の変更に際して基本クロックにひげ状の疑似パルス
が生じないようにする、疑似パルス防止手段をさらに設
けることが望ましい。疑似パルス防止手段としては、周
波数の変更前と変更後で基本クロックの位相が同相とな
るタイミングに限って基本クロックの周波数の変更を許
可する構成のものや、基本クロックの状態変化時点より
も所定時間遅らせたタイミングに限って基本クロック周
波数の変更を許可する構成のものを利用することができ
る。
【0014】さらに、基本クロックの周波数の変更はた
とえば垂直ブランキング期間に行うなど垂直同期信号に
同期して行うように構成することが好ましい。これによ
り、フレーム期間毎の時間管理を容易にすることが可能
となると共に、1フレーム画像の撮像・読み出しの途中
で動作速度が切り替わることによる各種不具合の発生を
防止することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係
わる撮像装置の構成が示されている。ここでは、デジタ
ルカメラとして実現した場合を例示して説明することに
する。
【0016】図中101は各種レンズからなるレンズ
系、102はレンズ系101を駆動するためのレンズ駆
動機構、103はレンズ系101の絞りを制御するため
の露出制御機構、104はメカシャッタ、105は色フ
ィルタを内蔵したCCDカラー撮像素子、106は撮像
素子105を駆動するためのCCD駆動回路であるTG
ブロック(タイミングジェネレータTG、およびSGを
含む)、107はCCD出力信号の事前処理回路である
プリプロセス回路(サンプルホールド回路であるCD
S、クランプ回路、A/Dコンバータ等を含む)、10
8は色信号生成処理,マトリックス変換処理,その他各
種のデジタル処理を行うためのデジタルプロセス回路、
109はカードインターフェース、110はメモリカー
ド、111はLCD画像表示系を示している。
【0017】CCD撮像素子105としては、例えばプ
ログレッシブスキャン(順次走査)型で縦型オーバーフ
ロードレイン(VOFD)構造のものなどが用いられ
る。このCCD撮像素子105の駆動タイミングは前述
したようにTGブロック106によって制御される。こ
の場合、TGブロック106によるCCD撮像素子10
5の駆動周波数は可変設定可能に構成されており、デジ
タルカメラの動作状況に応じて撮像時におけるCCD撮
像素子105の駆動周波数を切り換えることができる。
駆動周波数の切り換えは、TGブロック106の基本ク
ロック周波数を変更することによって行われる。
【0018】また、図中の112は各部を統括的に制御
するためのシステムコントローラ(CPU)、113は
各種操作ボタンからなる操作スイッチ系、114は操作
状態及びモード状態等を表示するための操作表示系、1
15はレンズ駆動機構102を制御するためのレンズド
ライバ、116は発光手段としてのストロボ、117は
ストロボ116を制御するための露出制御ドライバ、1
18は各種設定情報等を記憶するための不揮発性メモリ
(EEPROM)を示している。
【0019】本実施形態のデジタルカメラにおいては、
システムコントローラ112が全ての制御を統括的に行
っており、特にTGブロック106を用いてCCD撮像
素子105の駆動を制御することによって露光(電荷蓄
積)及び信号の読み出しを行い、それをプリプロセス回
路107を介してデジタルプロセス回路108のバッフ
ァメモリに取込んで、各種信号処理を施した後にカード
インターフェース109を介してメモリカード110に
記録するようになっている。
【0020】本実施形態のデジタルカメラに於いては、
上述の基本クロック周波数の可変設定部分を除けば、通
常のデジタルカメラと同様の動作および制御が行われる
ものであって、そのような公知の部分については説明を
省略する。
【0021】システムコントローラ112には、本実施
形態の特徴とする基本クロック周波数の可変設定を制御
するための機能として、基本クロック切換指示部201
が設けられている。この基本クロック切換指示部201
は、TGブロック106に対して基本クロック周波数の
切り換えを指示するためのものであり、デジタルカメラ
の動作状況を判断し、必要に応じてまた他のメカ等のピ
ーク電力発生が無い時のみ駆動周波数が高くなるように
基本クロック周波数の切り換え指示信号をTGブロック
106に送信する。たとえば、単撮像モードにおいては
標準の基本クロック周波数を使用し、連写やEVFなど
のように撮像信号の高速読み出しが必要な連続撮像モー
ドにおいては、標準の基本クロック周波数よりも高周波
数の高速基本クロックを使用するように切り換え制御が
行われる。
【0022】(TG−ICの内部構造)次に、図2を参
照して、TGブロック106内にICとして設けられて
いるタイミングジェネレータTGの構成について説明す
る。
【0023】タイミングジェネレータTGは、CCD撮
像素子105の駆動を主機能として行なうIC素子(以
下、TG−ICと称する)である。IC素子とはいわゆ
るIC(集積回路)部品であり、1パッケージに収めら
れた、部品としての最小単位を構成するものであること
を意味している。1チップであるかマルチチップである
か、またモノリシックであるかハイブリッドであるか、
などの具体的実現手段は任意であるが、本実施形態では
一般的な1チップモノリシックICを用いている。
【0024】TG−ICは、図示のように、CCDドラ
イバ部301、周辺回路ドライバ部302、原発振回路
303、基本クロック供給部304、およびシリアルイ
ンターフェース回路305から構成されている。
【0025】CCDドライバ部301はCCD撮像素子
105の駆動に必要な各種駆動信号の生成および出力を
行うためのものであり、垂直転送路駆動信号V1〜V
4、水平転送路駆動信号H1、H2、リセットゲートパ
ルスRG、シャッタパルスSUBなどをCCD撮像素子
105に供給する。ここで、V1〜V4、H1、H2は
CCD撮像素子105の垂直転送路駆動端子φV1〜φ
V4および水平転送路駆動端子φH1、φH2に、RS
TはCCD撮像素子105の出力アンプFDAのリセッ
トパルス入力端子RSTに、SUBは外部バッファおよ
び重畳回路を介して、CCD撮像素子105の基板バイ
アス電圧端子VSUBにそれぞれ印加される。
【0026】なお、φV1は光電変換部から垂直転送路
への電荷移送を制御するトランスファーゲートの制御端
子としても兼用されており、CCDドライバ部301の
信号V1の出力回路部は、これに対応して電荷移送のた
めの高電圧パルスである電荷移送パルスTPを出力可能
なように3値バッファを有している。
【0027】周辺回路ドライバ部302は、前述のプリ
プロセス回路(サンプルホールド回路であるCDS、ク
ランプ回路、A/Dコンパータ)107への供給パルス
(サンプルホールドパルスSH1、SH2、クランプパ
ルスCP、A/DクロックパルスADC)、および水
平、垂直の各同期信号パルスHD、VDのタイミング生
成回路および出力回路である。
【0028】原発振回路303は図示のように水晶など
の振動子を外付けすることで原発振クロックを生成す
る。基本クロック供給部304は、原発振クロックを元
に基本クロックCLKを生成し、それを動作基準クロッ
クとしてCCDドライバ部301および周辺回路ドライ
バ部302に供給する。また、基本クロックCLKは、
CCD撮像素子105およびTGブロック106に対し
てのみならず、それらCCD撮像素子105およびTG
ブロック106と共に撮像部を構成する回路である、外
部のプリプロセス回路(サンプルホールド回路であるC
DS、クランプ回路、A/Dコンパータ)107および
デジタルプロセス回路108のバッファメモリにも供給
される。この基本クロック供給部304には、基本クロ
ックCLKの周波数を可変設定するためのクロック周波
数切り換え回路が内蔵されており、シリアルインターフ
ェース回路305からのクロック切り換え制御信号に応
じて標準周波数またはそれよりも高周波数のクロックを
基本クロックCLKとして出力する。
【0029】シリアルインターフェース回路305は外
部とのシリアル通信によりTG−IC内部の制御状態を
切換える制御部であり、システムコントローラ112か
らの動作指示信号を受信し、それに応じて上述のクロッ
ク切り換え制御信号を初めとする各種動作制御信号を発
生する。
【0030】本実施形態においては、撮像部におけるタ
イミング制御は、システムコントローラ112を介して
行われる順次制御(手動操作やタイマによるなどの随時
割り込み制御を含む)を別にすれば、基本クロックCL
Kをカウントすることで行われる。そのカウントの動作
繰り返し(リセット)の基準が前述の水平、垂直同期信
号パルスHD、VDである。すなわち、撮像部における
タイミング制御(駆動パルスの生成)は、VD、HDを
基準とした基本クロックCLKのカウントによって行わ
れることになる。
【0031】上記TG−ICにおける各タイミング生成
はこのようにして行われ、これ自体は公知の技術であ
り、説明は省略する。
【0032】実際の撮像では様々な動作モードにおける
様々なタイミングパルスを必要とするため、このような
多種多様なタイミングパルスをシステムコントローラ1
12が指定する動作モードに合わせて供給するための、
カウンタ群からなる別ICを用いることが多い(TGと
一体化することも可能だが、回路規模の問題や各種タイ
ミングパルスを生成するカウンタがノイズ源となるため
これを分離する意味がある)。本実施形態でもそのよう
に構成してあり、これがSG−ICである。なお、この
ような構成自体も一般的なものである。
【0033】A/D変換出力をバッファメモリに書き込
むタイミング制御も、上記VD、HDを基準とした基本
クロックCLKのカウントにアドレスカウンタを対応さ
せることによって行われるから、この部分までが上記基
本クロックCLKによって制御されていることになる。
【0034】なお、一旦バッファメモリに撮像データが
書き込まれた後の処理は、任意のタイミングで処理する
ことが可能である(例えば連写等を行なう場合も、連写
コマ数に対応したバッファ容量を確保しておけば、書込
みは連写速に併せて高速に行なう必要があるが、以後の
処理はゆっくり行なうことが可能である)から、従来技
術と同様に処理するものとし、説明は省略する。
【0035】(基本クロック供給部)次に、図3
(A)、(B)を参照して、基本クロック供給部304
の具体的な回路構成について説明する。
【0036】図3(A)は基本クロック供給部304の
第1の例であり、1/2分周器311、マルチプレクサ
(MUX)312、およびDフリップフロップ313か
ら構成されている。基本クロック供給部304は、原発
振クロックそのままであるクロックCLHと、これを分
周器311で2分周したクロックCLLとをマルチプレ
クサ(MUX)312で切換えて、基本クロックCLK
としてCCDドライバ部301および周辺回路ドライバ
部302と、外部に供給する。前述のクロック切り換え
制御信号はDフリップフロップ313を介してマルチプ
レクサ(MUX)312に送られ、マルチプレクサ(M
UX)312はそのクロック切り換え制御信号に基づい
てCLHとCLLの切り換えを行う。
【0037】クロックCLH=20MHz(第2のクロ
ック周波数=高速クロック)、2分周クロックCLL=
10MHz(第1のクロック周波数=標準クロック)と
する。
【0038】なお、Dフリップフロップ313は、クロ
ック切り換えの際に出力基本クロックCLKにひげ状の
パルスがノイズとして乗ることを防止するためのひげ防
止回路としても機能する。これについては、図4で詳述
する。
【0039】図3(B)はひげ防止回路の構成を変えた
ものであり、Dフリップフロップ313とパルスストレ
ッチャ回路314とによってひげ防止回路が実現されて
いる。これについても、図4で詳述することにする。
【0040】(CCDの露光時間制御)本実施形態で用
いられるCCD撮像素子105の画素数は例えば400
万画素である。CCD撮像素子105は前述したように
順次読み出し(プログレッシブまたはノンインターレー
ス)型の縦形オーバーフロードレイン構造であるから、
上記電荷排出パルスSUB(電子シャッタ機能)を用い
ることで、メカシャッタ104を用いることなく露光時
間制御ができる(純電子シャッタ機能)。
【0041】ただし、その場合スミアの発生による画質
劣化があるため、これを防止するために通常はメカシャ
ッタ104を併用するように構成されている。この場合
の露光制御は具体的には、「露光終了」である電荷移送
パルスTP出力後メカシャッタ104が開いている期間
は垂直転送路の駆動は禁止されており、メカシャッタ1
04による遮光完了後に直ちにV1〜V4を駆動して画
像信号を読み出す。これを「通常露光」と称し、メカシ
ャッタを併用しない露光制御を「純電子シャッタ露光」
と称する。
【0042】メカシャッタ104はいわゆる常時開型が
使用されており、非駆動状態では開(透光状態)とな
り、通電駆動により閉(遮光状態)に転じて通電が断た
れるまでこれを保持する。
【0043】(撮像制御)本実施形態では、単写モード
(第1の動作状況)においては、基本クロックCLKに
CLLを使用し、且つメカシャッタ104を併用する
「通常露光」を用いる。
【0044】連写モード(第2の動作状況)では、基本
クロックにCLHを使用し、「純電子シャッタ露光」を
用いる。この場合スミアは若干増加するが、これを許容
する。基本クロック周波数が大きくなり、カメラのピー
ク電力が大きくなるが、同じ大電流負荷であるメカシャ
ッタ104を使用しないことで、トータルでのピーク電
力は増加しない(撮像系増加電力≦メカシャッタ電力の
場合)か、増加が抑えられる(撮像系増加電力>メカシ
ャッタ電力の場合)。
【0045】もともとメカシャッタ104を高速連写に
追従させるのはそれ自体高度な技術であるため、特に連
写時のみの若干の画質劣化を許容することで、メカシャ
ッタ104に対する仕様要求が下げられ、安価に高速連
写機能が提供できるという効果も付随する。
【0046】(ひげ問題とその防止回路について)次
に、図4のタイミングチャートを参照して、クロック切
り換えの際に生じるひげ問題とその防止回路について説
明する。
【0047】システムコントローラ112からシリアル
転送されるクロック切り換え指示によってクロック切り
換え制御信号が出力された時点で無条件でクロックを切
換えると、問題が生じる場合がある。具体的にはCLH
→CLLの切り換え制御信号が、基本クロックCLKの
カウントの瞬間に出た場合であり、例えば:後段の回路
内のカウンタが基本クロックCLKの立ち下がり同期で
カウント動作するものとして、この立ち下がりの瞬間に
切り換え制御信号が出たとする。この時CLKすなわち
CLHの立ち下がりでCLLも立ち下がる(同位相)タ
イミングでは問題無いが、そのCLKすなわちCLHの
立ち下がりでCLLが立ち上がる(逆位相)タイミング
の場合、立ち下がりかけたクロックが切換指令が出た瞬
間に立ち上がりに転じ、図示のような、いわゆるひげ状
のパルスとなる。後段のタイミング生成回路は基本的に
はカウンタ回路でありラッチによる整形作用を有するか
らひげ状の入力パルスであっても単独では問題は無い。
しかしながらこの種のタイミング生成回路は通常複数の
カウンタ回路から構成されているから、ひげ状のパルス
が入力された場合に回路の入力スレッシュホールドレベ
ルのばらつきによりそのひげをクロックとしてカウント
するものとカウントしないものとが生じ得る。
【0048】このようなカウントの有無が生じると、そ
れぞれのカウント数の相対関係が本来の設計値と異なっ
てしまい、結果として誤動作を招く原因となる。
【0049】この問題の対策として、本実施形態では、
以下の(1)(2)の何れかのひげ防止回路がTG−I
Cの内部回路として設けてある: (1)2つのクロックCLH,CLLの状態を比較し位
相が揃っていない時は切換を禁止するタイミング制限回
路の具体例(図3(A)):分周後のパルスであるCL
Lの立ち下がり同期で動作するDフリップフロップ31
3のデータ入力(D)にクロック切り換え制御信号を入
力し、その出力(Q)でマルチプレクサ312を制御す
る。切換が反映されるタイミングはCLLの立ち下がり
に限定されるからCLHとCLLの位相は揃っている。
換言すれば切換の前後で基本クロックCLKの位相は保
たれており、従ってひげは発生しない。
【0050】(2)クロックの立ち下がりから所定期間
は切換を禁止するタイミング制限回路の具体例(図3
(B)):マルチプレクサ312の出力(すなわち基本
クロックCLK)に時定数回路により構成した正極性
(非対称)のパルスストレッチャ回路314を接続する
と共に、そのパルスストレッチャ回路314によって立
ち上がりから立ち下がりまでの期間が延ばされた出力パ
ルスの立ち下がり同期で動作するDフリップフロップ3
13のデータ入力(D)にクロック切り換え制御信号を
入力し、その出力(Q)でマルチプレクサ312を制御
する。
【0051】切換が反映されるタイミングは基本クロッ
クCLKの立ち下がりよりも一定時間後に限定されるか
ら、この時間を例えばCLHの周期の例えば1/4程度
に設定しておけば、切換の時点ではCLH、CLL共に
状態がHまたはLレベルのいずれかに確定しているか
ら、出力信号であるCLKが反転する場合はあるもの
の、パルス幅は最小でも上記一定時間(=CLHの周期
の例えば1/4程度)は確保される。すなわち上記ひげ
を生じる事はない。
【0052】(垂直同期信号に同期した切換について)
基本クロックCLKの切り換えであるから、原理的には
上記ひげ問題を別にすれば任意のタイミングで、例えば
1フレーム画像の読み出し期間の中間においても切り換
えは可能である。何故なら、この実施形態では撮像制御
全般を全てこの共通の基本クロックCLKで駆動してい
るので、たとえ周波数が変わってもカウントの相対関係
は変わらないから、撮像の基本機能に関してのみ着目す
れば時間管理を相対的に行なえば良いので問題は無い。
【0053】しかしながら実用上は、例えば露光時間の
管理や、使用者による撮影トリガ操作からの遅れ時間管
理など、撮像系に関連する多くの絶対時間管理におい
て、フレーム単位のカウントすなわち垂直同期信号VD
のカウントを使用する場面も多い。もちろん、絶対時間
管理を行なうためには基本クロック周波数の切換情報を
用いてシステムコントローラ112が換算時間を補正す
ることは必須条件となるが、もしも基本クロックCLK
の切り換えを任意のタイミングで行なえば、少なくとも
その切り換えたフレームに関しては絶対時間換算が困難
になってしまうから、切換時点をまたいだVDカウント
による時間管理が困難になるという問題が起こり得た。
【0054】この問題を解決するために、本実施形態で
は、基本クロックCLKの切り換えは垂直同期信号に同
期して、垂直ブランキング期間の開始時点で行なうよう
に構成してある。このような構成により、切換前後の周
波数の違いを考慮して処理すれば、切り換え時点をまた
いでもVDカウントによる時間管理が容易にできる。ま
た、このVDカウントによる時間管理に限らず、一般に
撮像制御はVDを基準に行われる場合が極めて多いか
ら、制御の統合という観点からも極めて合理的である。
【0055】(シリアル転送も含めたTG−ICでの制
御)システムコントローラ112から任意のタイミング
で切換指令がシリアル通信によって出されると、その通
信完了(指令確定)時点以後最初のVDの立ち下がりポ
イントすなわちVブランキング期間開始時点で切換が行
われる。そのための構成例としては、図5に示すよう
に、ひげ防止回路を構成する図3(A)または(B)の
Dフリップフロップ313の前段に、VDの立ち下がり
同期で動作するDフリップフロップ315を設け、その
データ入力(D)にシリアルインターフェース回路30
5から出力されるクロック切り換え換制御信号を入力し
たものが挙げられる。この際、ひげ防止回路の働きでタ
イミングが限定されているから実際の切換タイミングに
はそれによる遅延が生じるが、特に問題は無い。
【0056】この場合のVDに関しての構成例は以下の
2通りが考えられる。
【0057】(1)TG−IC自身が生成したVDを使
用する。
【0058】(2)外部回路、例えば外部ICであるS
G−ICが作成したVDを使用する。すなわち特殊な撮
像制御を行なう場合を考慮して、VD、HDの各同期信
号を外部回路で作成する場合がある。このような場合に
対応するために、基本クロックCLKの切り換え制御に
用いるVDも外部から入力可能なように、TG−ICに
外部入力端子を設け、基本クロック切換制御をこの外部
入力同期に構成する(図2では点線で示した)。
【0059】なお、このような構成の場合は、必要に応
じてVDに限らず任意の入力パルスに同期させることも
可能であり、さらにTG−ICとしての応用性を増すと
いう効果があることは言うまでも無い。
【0060】(カメラの制御例)次に、図6を参照し
て、本実施形態における撮像動作について説明する。図
6(A)は単写モードを示し、図6(B)は連写モード
を示している。
【0061】本例では、H1、H2による通常の水平転
送を継続的に行なっているものとする。また、説明を単
純にするために、基本クロックCLKがCLHの場合の
1フレーム期間=200msよりもかなり短い露光時間
(例えば100ms程度以下)の場合を想定している。
【0062】<単写モード>(公知の操作入力手段で単
写が選択されている場合:基本クロックCLKは無条件
で常にCLLが選択されている) (1)撮影トリガ(撮影開始指令)が入力されると、そ
の後の最初のVDに同期して撮像動作が開始される。V
1〜V4によって公知の高速電荷排出駆動を開始すると
同時に毎回のHブランキング期間に高電圧のSUBパル
スを出力し、転送路と電荷蓄積部それぞれの不要電荷を
排出する。
【0063】(2)必要露光時間から逆算された露光開
始時点になるとSUBの出力を停止し光電荷蓄積(露
光)を開始する。
【0064】(3)次のVDにてまずV1〜V4の駆動
を停止した後に電荷移送パルスTPを出力して光電荷を
垂直転送路に移送することにより露光を終了する。直ち
にメカシャッタ104の通電駆動を開始する。
【0065】(4)メカシャッタ104が閉じたら、次
のVDから始まる1フレーム期間にV1〜V4によって
通常の垂直転送を行なうことで光電荷(1フレーム分の
撮影画像信号)を読み出す。同時にバッファメモリに書
込みが行われる。
【0066】(5)1フレームの読み出し終了後にシャ
ッタ通電を断ち撮像シーケンス終了とする。
【0067】<連写モード>(公知の操作入力手段で連
写が選択されている場合:撮影トリガが無い待機状態で
は、基本クロックはCLLが選択されている。またメカ
シャッタは一切使用しない) (1)撮影トリガ(撮影開始指令)が入力されると、直
ちに基本クロックをCLHに切換えるシリアル通信指令
をシステムコントローラ112から送信し、その後の最
初のVDに同期してクロックがCLHに切り換わってか
ら撮像動作を開始する。まず、V1〜V4によって公知
の高速電荷排出駆動を開始すると同時に毎回のHブラン
キング期間にSUBパルスを出力し、転送路と電荷蓄積
部それぞれの不要電荷を排出する。
【0068】(2)必要露光時間から逆算された露光開
始時点になるとSUBの出力を停止し光電荷蓄積(露
光)を開始する。同時にV1〜V4による垂直転送を通
常駆動に切り換える。
【0069】(3)次のVDにてまず電荷移送パルスT
Pを出力して光電荷を垂直転送路に移送することにより
露光を終了する。同時に毎回のHブランキング期間のS
UBパルス出力も開始する。この際V1〜V4による通
常の垂直転送をそのまま継続させることで光電荷(1フ
レーム分の撮影画像信号)の読み出し(同時にバッファ
メモリへの書込み)が行われる。
【0070】(4)システムコントローラ112は撮影
終了指令の有無をチェックし、終了指令が無い場合は
(2)に戻り(2)〜(4)の制御を繰り返し実行させ
る。
【0071】(5)撮影終了指令が有った場合は、シス
テムコントローラ112は、次のVD以前(すなわち最
終画像の1フレームの読みだし完了以前)に基本クロッ
クをCLLに切換えるシリアル通信指令を出す。これに
より読み出し完了直後のVDに同期してクロックが切換
わる。読み出し完了をもって撮像シーケンス終了とす
る。
【0072】なお、単写の場合も連写の場合も上記撮像
シーケンスが終了したら、バッファメモリに記録された
画像信号を読み出し、公知のディジタルプロセス処理及
び圧縮等も含めた画像記録処理を施して、メモリカード
に所定フォーマットで記録して所定の待機状態に移行し
て、次の撮影トリガを待つものである。
【0073】このような制御により、連写時は基本クロ
ックがCLHのためフレームレートが200msであ
り、このフレームレートで毎フレームの撮像画像が得ら
れるから、5コマ/秒の連写が実現されている。そして
カメラ動作のほとんどの期間は基本クロックがCLLで
あるから電力が抑えられている。連写のときのみは基本
クロックがCLHとなり駆動電力が増加するが、 ・単写の場合の電力のピークが発生する「シャッタ通電
+CCDの読み出し駆動(CLK=CLL)」に対応す
る期間にシャッタ駆動が無く、「CCDの読み出し駆動
(CLK=CLH)」のみとなるから、カメラとしての
総合電力増加は生じないか、または生じても僅かであ
る。
【0074】・僅かに生じた場合も、エネルギー消費増
加=電力量増加は必要な連写期間だけに限られ、全体と
しての影響はさらに小さい。
【0075】よって、撮影可能枚数の減少を極めて小さ
くすることができる。
【0076】(カメラ制御の変形例) <メカシャッタに関して>上記制御例では連写時はメカ
シャッタ104を不使用としているが、単写と同様のメ
カシャッタを使用した露光を繰り返し実行しても良い。
【0077】この時、スミア防止の効果を最大限に得る
ためには1つの画像読み出しが完了するまではシャッタ
による遮光を続ける必要が生じるから、この制約から最
高連写速は上記制御例よりも低下するが、従来の低速ク
ロックのみを使用した同様の撮像制御に比すれば、フレ
ームレートの向上に対応して高速化が達成される。
【0078】そしてこの場合は上記制御例とは異なりピ
ーク電力の増加は避けられないから、従来に比して電池
から引出せる有効エネルギーは低下するが、それでも ・エネルギー消費増加=電力量増加は必要な連写期間だ
けに限られるから、全体として見れば極めて小さい ・少なくとも連写機能を使用しない場合は電力の増加が
無いから、使用者の意志(選択)で連写を使用しないよ
うにすれば、消費電力を増加させないようにすることが
できる ものである。
【0079】特に「連写機能を使用しない場合は電力の
増加が無い」点に着目して、次のような制御形態は極め
て有効である。
【0080】・電池の残量が少なくなった場合にはこれ
を検出して連写機能を禁止するように構成したもの このように構成すれば、電池の残量が少なくなった場合
にはピーク電力が増加しないから、電池から引出せる有
効エネルギーは低下しない。従って、電池が少なくなっ
たときには連写が出来ないという制限条件は付くもの
の、撮影可能枚数の減少を極めて小さくすることができ
る。
【0081】すなわちシャッタに関する条件を不問にし
た場合も、基本クロックの切換によって、高速の連続撮
影を実現しつつ撮影可能枚数の減少を防止(低減)する
という本発明の効果は限られる。
【0082】<連写以外の連続撮像モードに関して>本
発明の第2の動作状況である連続撮像モードとはいわゆ
る連写には限られず、撮像系から連続的に画像を読み出
す用途には同様に適用可能である。
【0083】一例を挙げれば、動画記録用あるいはファ
インダ用としての画像出力がある。例えば本実施形態で
は400万画素CCDを例示したが、これに換えて13
0万画素CCDを用いてもCLK=CLL(10MHz
駆動)では毎秒7,7コマに留まり、動画用としては動
解像度が明らかに不足する。これをCLK=CLH(2
0MHz駆動)に切換えれば毎秒15コマが実現でき
る。これは充分とまでは言えなくとも、家庭用8ミリシ
ネカメラが毎秒18コマ撮像(映写時は複数回光照射で
フレームレートを増やす)であったことに鑑みれば実用
可能な撮像動解像度であるといえる。
【0084】この際、従来公知のライン加算(または間
引き)駆動や部分領域読み出し駆動等の特殊駆動による
フレームレート向上技術(引き換えに空間解像度は低下
したり、読み出し領域が限定されたりする)を併用し
て、例えば1/4ライン間引き駆動による4倍のレート
向上効果と併せれば、充分な動解像度である毎秒60コ
マ撮像が実現できる。このような利用法は、空間解像度
の低下等が比較的問題にならない、カメラ内蔵型小型ビ
ューファインダへの出画や、AE(自動露出)、AF
(自動合焦)、AWB(自動白バランス)等の自動制御
機能に利用する場合には特に適しているものである。
【0085】もとより撮像系の対応可能周波数が高けれ
ば、このような特殊駆動を用いることなく、例えば本実
施形態におけるCLHの周波数として60MHzを採用
すれば(CLLは6分周により10MHzのままとし
て)、充分な動解像度である毎秒60コマ撮像を実現す
ることができることは言うまでも無い。
【0086】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではない。
【0087】上記実施形態では、基本クロックCLKを
TGのCCDドライバ部のみではなく周辺回路ドライバ
部および外部のSG−ICにも供給し、この周波数を切
換えることで、全ての撮像回路(CCD撮像素子−プリ
プロセス−バッファメモリ書込みまで)における全ての
制御クロックを連動させたが、これは必須ではない。す
なわち上記回路の内でも、特に撮像素子の駆動(より限
定的には水平、垂直の両転送路の駆動)が消費電力への
寄与が大きいものであるから、最低限撮像素子の駆動手
段に関する基本クロックに関してのみ上記周波数の切換
を行なえば効果を発揮することができる。
【0088】この意味では、上記実施形態おけるCCD
ドライバ部(より限定的には水平、垂直の両転送路の駆
動部)に供給するクロックのみが本発明の基本クロック
であり、他の部分へはこれを流用しているということが
できるものであるから、この部分を分離してCCDドラ
イバ部に供給するクロックのみの周波数を切換えるよう
な構成でも良い。とはいえ、構成上他の問題が無い場合
は、上記実施形態のように全クロックを共通化したもの
が、制御の単純化の点およびより大きな電力切換効果
(省電力効果)という点から、最も効果の大きい望まし
い構成である。
【0089】これとは別に、上記ではクロック切換指令
を出した後に次のVDを待つ構成にしたが、この時点で
TGやSGのカウント動作にリセットをかけて、新たな
VDを発生させるいわゆるVDリセット方式を採用して
も良い。すなわち、TGやSGのカウント動作がVDか
ら始まるように構成しておき、前記した時点でリセット
をかければ良い。このように構成することで、いわゆる
レリーズタイムラグを小さくすることが可能となる。
【0090】また基本クロック周波数の値、切換の方
法、段数(上記実施形態ではCLHとCLLの2段であ
った)は任意に設定し得る。またメカシャッタは任意の
光学的シャッタ(例えば液晶シャッタ等)に置換え可能
である。なお例えば液晶シャッタにも、メカシャッタと
同様に駆動時は大電力を消費するものがある。またディ
ジタルスチルカメラに限らず、ムービーカメラを含む任
意の撮像装置に適用可能である。その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができ
る。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
消費電力の増大を必要な場合だけに限ることで、カメラ
全体としての消費電力量およびピーク電力の増加を最小
限に留めることができ、撮影可能枚数の減少を最小限に
留めた多画素で高速な連続撮像が可能な撮像装置を得る
ことができる。また、基本クロックの切り換えの際に付
随的に生じ得る不具合を未然に防止することができ、誤
動作のない撮像動作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる撮像装置の構成を
示すブロック図。
【図2】同実施形態の撮像装置においてCCD駆動回路
として用いられるTG−ICの内部構成を示す図。
【図3】同実施形態におけるTG−IC内の基本クロッ
ク供給部の構成を示す回路図。
【図4】同実施形態における基本クロック切り換え動作
とひげパルスの関係を示すタイミングチャート。
【図5】同実施形態において垂直同期信号に同期して基
本クロックを切り換えるために設けられる回路構成の一
例を示す図。
【図6】同実施形態における単写モードおよび連写モー
ド時の撮像動作を示すそれぞれ示すタイミングチャー
ト。
【符号の説明】
101…撮像レンズ 102…レンズ駆動機構 103…露出制御機構 104…メカシャッタ 105…CCDカラー撮像素子 106…TGブロック 107…プリプロセス回路 108…デジタルプロセス回路 112…システムコントローラ 201…基本クロック切り換え指示部 301…CCDドライバ部 302…周辺回路ドライバ部 303…原発振回路 304…基本クロック供給部 305…シリアルインターフェース回路 311…分周器 312…マルチプレクサ 313,315…Dフリップフロップ 314…パルスストレッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 英明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 5C022 AA13 AB12 AB15 AB17 AB64 AB67 AC42 AC52 AC69 AC73 AC74 AC80 5C024 BX01 CX54 CX55 CX56 CY16 CY42 DX04 EX31 GY01 GZ02 HX37 HX50 HX58 JX11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子と、前記撮像素子を駆動する駆
    動手段と、前記駆動手段の基本クロックを生成するため
    の原発振回路と、前記原発振回路の原発振信号出力に基
    づいて前記基本クロックを生成してこれを前記駆動手段
    に供給するクロック供給手段とを有した撮像装置であっ
    て、 前記クロック供給手段が前記駆動手段に供給する基本ク
    ロックの周波数を当該撮像装置の動作状況に応じて可変
    設定するクロック周波数設定手段を具備することを特徴
    とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記クロック周波数設定手段は、前記基
    本クロックの周波数を、当該撮像装置の第1の動作状況
    である単撮像モードにおいては第1のクロック周波数
    に、第2の動作状況である連続撮像モードにおいては前
    記第1のクロック周波数よりも高い第2のクロック周波
    数に、それぞれ設定するように構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像素子の撮像面に対する露光を制
    御する光学的シャッタ手段をさらに具備し、 前記連続撮像モードにおいては前記シャッタ手段の駆動
    を禁止したことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記基本クロックの周波数の変更に際し
    て前記基本クロックにひげ状の疑似パルスが生じないよ
    うにする、疑似パルス防止手段をさらに具備することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 前記疑似パルス防止手段は、周波数の変
    更前と変更後で前記基本クロックの位相が同相となるタ
    イミングに限って前記基本クロックの周波数の変更を許
    可するように構成されたものであることを特徴とする請
    求項4記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記疑似パルス防止手段は、前記基本ク
    ロックの状態変化時点よりも所定時間遅らせたタイミン
    グに限って前記基本クロック周波数の変更を許可するよ
    うに構成されたものであることを特徴とする請求項4記
    載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記基本クロックの周波数の変更は、垂
    直同期信号に同期して行われるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の撮
    像装置。
  8. 【請求項8】 撮像素子と、 前記撮像素子を駆動する駆動手段と、 前記駆動手段による前記撮像素子の水平および垂直の各
    転送路の駆動周波数を切り換える駆動周波数切り換え手
    段と、 前記撮像素子を用いた撮像に関する複数の撮像モードを
    有し、その撮像モードに応じて前記撮像素子の水平およ
    び垂直の各転送路の駆動周波数がともに動的に変更され
    るように前記駆動周波数切り換え手段による駆動周波数
    の切り換えを制御する切り換え制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする撮像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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