JP2000244820A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2000244820A
JP2000244820A JP11041105A JP4110599A JP2000244820A JP 2000244820 A JP2000244820 A JP 2000244820A JP 11041105 A JP11041105 A JP 11041105A JP 4110599 A JP4110599 A JP 4110599A JP 2000244820 A JP2000244820 A JP 2000244820A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間露光動作に際して、高速の掃き出し駆
動のような無駄な電力ピークの発生を防止しながら、不
要電荷の混入による画像劣化を防止できるようにした撮
像装置を提供する。 【解決手段】 CCD撮像素子105と、CCD撮像素
子の画像出力可能駆動モードと駆動停止モードとを有す
るCCDドライバ106と、該CCDドライバを制御す
るシステムコントローラ112とを備え、該システムコ
ントローラは、露光期間の終了時点たる電荷移送指令を
出力する第2の時点に対して所定時間先行する第1の時
点よりも以前の期間において少なくとも所定期間CCD
ドライバを駆動停止モードとし、上記第1の時点以後第
2の時点に至る期間に亘っては、CCDドライバを画像
出力可能モードとして、CCD撮像素子の垂直及び水平
電荷転送路を駆動させるように構成し、高速掃き出し駆
動のような電力ピークの発生を抑制しながら、不要電荷
の排出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CCDなどの撮
像素子を用いた撮像装置に関し、特に長時間露光に際し
ての不要電荷の混入による画質劣化を防止できるように
した撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CCDに代表される固体撮像素子を用い
た撮像装置(カメラ)は広く知られており、動画を目的
とした連続した画像出力を得るいわゆるムービービデオ
カメラはもちろん、主として静止画を目的としたスチル
ビデオカメラも、特にディジタル記録方式を採用したい
わゆるディジタルカメラを中心に市場を形成するに至っ
ている。
【0003】CCDを用いたカメラは、CCD撮像素子
から画像信号を読み出すに際して、垂直及び水平の各電
荷転送路(VCCDおよびHCCD)を駆動する。この
駆動には、かなりの電力消費を伴う。ムービービデオカ
メラに関しては、連続的に画像を得るため露光と読み出
しは毎フィールド連続的に行なわれている。そして、ス
チルビデオカメラについても、目的とする静止画撮影以
外に、AF・AE・AWB等の自動化機能や電子ファイ
ンダ機能のために、ムービー的な画像情報の必要性があ
ることなどから、撮像機能を使用する際には露光と読み
出しは毎フィールド連続的に行なわれるのが一般的であ
る。
【0004】ところが、上述のように転送路の駆動には
かなりの電力消費を伴うことから、機能達成上不要な場
合は、これを停止すれば節電上極めて有効である。従
来、このような観点から、次のような技術が提案されて
いる。まず特開平9−168118号公報には、2フィ
ールド露光時に、有効画像読み出しフィールドではない
フィールド期間のCCD駆動を停止することで、節電を
図るようにしたものについて提案がなされている。また
特公平7−44663号公報は、横形OFD(オーバー
フロードレイン)構造のCCDで長時間シャッタ動作
(電荷掃出し用高速駆動)時に、一旦CCD駆動を停止
することで節電を図ったものについて提案がなされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
9−168118号公報開示の技術は、基本的にはムー
ビーカメラを前提にしたものであり、長時間シャッタと
はいうものの、内容的には2フィールド露光に限定され
ていて、本願発明が目的としているような一般の長時間
露光に関するものではない。そして、該公開公報の実施
例説明の主要図である図4にも明らかに示されているよ
うに、電荷転送パルスである垂直駆動パルスφVおよび
水平駆動パルスφHの停止期間は、信号電荷読み出しパ
ルス15の出力時まで「非信号読み出し期間」の全てに
亙っている。
【0006】このような駆動方式では、実際にはスメア
や暗電荷による画質劣化が生じる。すなわち露光期間中
は常に(実際には別途光学シャッタのような遮光手段が
作用しない限り、露光時間中に限らず常時)撮像素子の
画面領域全体に被写体光が入射しており、これによって
発生し蓄積領域に捕捉され得なかった電荷が、スメアと
して転送路に混入して画質劣化の原因になる。また、熱
雑音や絶縁不良によって発生する暗電荷も同様に転送路
に混入して画質劣化の原因になる。これらの混入不要電
荷は通常のムービー動作に於いては、常時転送路が駆動
されていることで画像信号と共に(通常無視しうる雑音
として含まれて)読み出されて排出されているため問題
にならないが、上記公開公報開示のもののようにCCD
駆動を停止すると、その停止期間については排出されな
くなるから、その分蓄積効果が生じて画質劣化が大きく
なる。これは露光時間が長くなればなるほど、駆動停止
期間すなわち混入不要電荷の蓄積時間が長くなるためよ
り顕著な問題となる。
【0007】また、上記特公平7−44663号公報開
示のものは、画素領域に蓄積された電荷を半導体基板に
直接排出する手段を持たない、いわゆる横形OFD(オ
ーバーフロードレイン)構造のCCDを用いて電子シャ
ッタを実現するために、露光開始に対応する不要電荷の
排出を転送路経由で行なう「高速掃出し」(転送路の高
速駆動)を使用した技術であって、この「高速掃出し」
は通常の駆動以上に消費電力が大きいことから、不要期
間に関してはCCD駆動を停止して節電を図ったもので
ある。そして、CCD駆動停止に関する上記転送路への
不要電荷の混入問題に対処すべく、信号読み出しに先立
って再度「高速掃出し」を行なう技術も記載されてい
る。
【0008】しかし、この公告公報開示のものには次の
ような2つの問題がある。 (1)上記のような横形OFD構造のCCDでは、本来
のシャッタ動作に「高速掃出し」が必須であったが、縦
形OFDにより画素領域に蓄積された電荷を半導体基板
に直接排出することで電子シャッタを実現し得る現在の
技術水準からみると、信号読み出しに先立って「高速掃
出し」を行なうとすると、この期間でのみ駆動電力のピ
ークが発生することになる。電力ピークの発生は、特に
カメラなどの電池駆動機器の電池寿命を低下させること
は周知であって、これは撮像装置全体の設計に関して極
めて大きな問題である。 (2)また上記公告公報記載の上記「高速掃出し」は、
シャッタ動作のための電荷排出が目的で映像信号の読み
出しは考慮不要なため、単純に垂直転送路(VCCD)
の駆動周波数を通常より高い設定にして行っているもの
である。従って、垂直転送路から水平転送路への電荷転
送はHブランキング期間内に限られずにH映像期間にも
行なわれる。(上記公告公報の図5参照:垂直ドライブ
パルスHDは実効的にHブランキング期間に対応し、φ
V1およびφV2が垂直転送路の駆動パルスである。)
このため「高速掃出し」期間中は正常な映像信号出力は
得られず、従ってOB(オプティカルブラック)も正常
には出力されない。(言うまでもなく、OBは撮像素子
の画素の一部に遮光を施して光入力0の映像信号として
基準レベルに用いるものであるから、電気信号としての
正常映像信号出力が得られて初めてその機能を果たすこ
とができる。) また、駆動停止期間についても正常な
映像信号が得られないことは明らかで、従ってOBは正
常には出力されない。
【0009】このような駆動停止期間中または高速掃出
し期間中の異常なOB出力期間も、従来と同様の信号処
理を用いて読み出し制御を行なうとすれば、OBクラン
プ動作によって不適当な信号レベルを基準にクランプし
てしまうことになる。このような期間自体は映像出力を
必要としない期間であるから、その限りに於いては問題
は無い。しかしながら結果的に、カップリングコンデン
サの充電電荷量(電位差)が本来の正常クランプ動作の
ときの値から大きく乖離してしまうことがある。そし
て、引き続き通常の信号読み出し制御に戻した時の正常
クランプ動作への復帰時間は(これはクランプスイッチ
のインピーダンスとカップリングコンデンサの容量によ
って決まるクランプ回路の時定数によって支配され
る)、現実の回路では種々の設計的制約から数ミリ秒を
要する場合があるため、このようなケースでは目的とす
る静止画像の上部読み出し期間数ミリ秒相当の部分の画
質が劣化してしまうことになる。
【0010】本発明は、従来の撮像装置における上記問
題点を解消するためになされたもので、請求項1及び2
に係る発明は、長時間露光動作に際して高速の掃き出し
駆動のような無駄な電力ピークの発生を抑制しながら、
不要電荷の混入による画質劣化を防止できるようにした
撮像装置を提供することを目的とする。また、請求項3
及び4に係る発明は、駆動停止期間など正常出力が得ら
れない期間の影響によるクランプ異常を回避できるよう
にした撮像装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に係る発明は、露光期間に亙って光電変換
部に蓄積された電荷を、所定の電荷移送指令に応じて垂
直電荷転送手段に移送し該垂直電荷転送手段によって水
平電荷転送手段に転送し、さらに該水平電荷転送手段に
よって転送することで画像信号として読み出すように構
成された電荷転送型撮像素子と、上記撮像素子の上記垂
直及び水平電荷転送手段を駆動するにあたり、少なくと
も水平電荷転送に関して非映像信号出力期間として設け
られた水平ブランキング期間以外の期間における上記垂
直電荷転送手段の駆動が禁止され、上記水平ブランキン
グ期間においてのみ上記垂直電荷転送手段の駆動を行な
う画像出力可能駆動モードと、上記垂直及び水平電荷転
送手段の駆動を実質的に停止する駆動停止モードとを有
する駆動手段と、少なくとも上記電荷移送指令の出力を
制御し、かつ上記駆動手段を駆動することによって上記
撮像素子の画像信号を所定の読み出しモードで読み出す
読み出し制御手段とを備えた撮像装置であって、上記読
み出し制御手段は、露光期間の終了時点たる上記電荷移
送指令を出力する第2の時点に対して所定時間先行する
第1の時点よりも以前の期間において少なくとも所定期
間上記駆動手段を駆動停止モードとし、上記第1の時点
以後上記第2の時点に至る期間に亙っては、上記駆動手
段を画像出力可能駆動モードとして上記垂直及び水平電
荷転送手段を駆動させるように構成するものである。ま
た請求項2に係る発明は、請求項1に係る撮像装置にお
いて、上記読み出し制御手段は、上記画像出力可能駆動
モードにおける1回の上記電荷移送指令によって移送さ
れた信号電荷を上記垂直電荷転送手段から上記水平電荷
転送手段に全て転送するのに要する期間たる1フレーム
期間よりも長時間の露光動作に際しては、上記第1の時
点以後第2の時点に至る期間を上記1フレーム期間とし
たことを特徴とするものである。
【0012】このように構成した撮像装置においては、
長時間露光時に際しては、一旦所定期間を駆動停止モー
ドとして駆動を停止するが、露光期間の終了後の画像信
号の読み出しに先立って、1フレーム期間等の所定期間
に亘って転送手段内の不要電荷を排出するための駆動
を、画像出力可能モードで行うようにしているので、高
速の掃き出し駆動のような無駄な電力ピークを発生させ
ない条件のもとで、特殊駆動に伴うスメア等の不要電荷
の混入による画像劣化の発生を抑制することができる。
【0013】また請求項3に係る発明は、請求項1又は
2に係る撮像装置において、上記読み出し制御手段は、
さらに上記第1の時点以後第2の時点に至る期間におい
て少なくとも所定期間オプティカルブラッククランプ動
作を実行せしめることを特徴とするものである。
【0014】このように電荷排出のための画像出力可能
モードでの駆動期間にOBクランプを行うことにより、
駆動停止期間など正常出力が得られない異常出力期間中
にOBクランプの異常が発生していても、正常なOBク
ランプに回復させることができ、OBクランプ異常によ
る画質劣化を防止することができる。
【0015】また請求項4に係る発明は、請求項1〜3
のいずれか1項に係る撮像装置において、上記読み出し
制御手段は、さらに上記第1の時点以前でかつ上記画像
出力可能駆動モードで駆動している期間以外の期間に関
してはオプティカルブラッククランプ動作を停止せしめ
ることを特徴とするものである。
【0016】このように電荷排出のための画像出力可能
モードでの駆動期間に先立つ異常出力期間にOBクラン
プを停止しておくようにしているので、OBクランプの
異常が発生せず、駆動停止期間など正常出力が得られな
い期間の影響によるOBクランプ異常を回避することが
でき、画質劣化を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態について
説明する。図1は、本発明に係る撮像装置の実施の形態
を示す概略ブロック構成図である。図1において、10
1はレンズ系、102はレンズ駆動機構、103は露出
制御機構、104はフィルタ系、105はCCD撮像素
子、106はCCDドライバ、107はプリプロセス回
路(AD変換器を含む)、108はディジタルプロセス
回路(ハードとしてメモリを、処理としては全てのディ
ジタルプロセスを含む)、109はカードインターフェ
ース、110はメモリカード、111はLCD画像表示
系、112はシステムコントローラ(主構成としてマイ
コンを含む)、113は操作スイッチ系、114は操作
表示系、115はストロボ、116はレンズドライバ、
117は露出制御ドライバである。
【0018】図2は、CCD駆動回路およびOBクラン
プ回路の周辺部の回路構成図である。この周辺部は、C
CD撮像素子105,CCDドライバ106,プリプロ
セス回路107,システムコントローラ112を含み、
プリプロセス回路107はサンプルホールド(SH)回
路201とクランプ回路202とGCA203とAD変
換器204を含んで構成されている。なお、205はカ
ップリングコンデンサである。システムコントローラ1
12からCCDドライバ106への指令のうち、電荷排
出パルスVSUBと電荷移送パルスTGと駆動モード信
号DM1,DM2のみが図示され、他は省略されてい
る。また、システムコントローラ112からプリプロセ
ス回路107への指令のうち、クランプ回路202のク
ランプ動作オン信号CLONのみが図示され、他は省略
されている。
【0019】図3の(A),(B)は、上記駆動モード
信号DM1,DM2にそれぞれ対応するCCD駆動態様
を示すタイミングチャートである。φV,φHはそれぞ
れVCCD駆動パルス及びHCCD駆動パルスであり、
HBLKは水平ブランキング信号である。なお、VCC
D及びHCCDは公知の4相/2相パルスで駆動され電
荷を順次転送するが、説明の便宜上「1回」の駆動で各
相あたり1パルスが出力される(すなわち電荷転送の最
小単位分だけ転送される)ものとし、図3の(A),
(B)は4相/2相パルスを代表する1相のみが描いて
あるものとする。なお、図3の(A),(B)は、ロー
アクティブ表記としている。
【0020】図3の(A)に示されている駆動モード信
号DM1に対応する駆動は、従来一般的に使用される全
ての画素電荷を独立に読み出す駆動であり、VCCDの
駆動は水平ブランキング期間内にのみ1回行われる。こ
の駆動を本明細書では後述の駆動モード信号DM2に対
応する駆動と対比して1倍速駆動と称する。
【0021】図3の(B)は、駆動モード信号DM2に
対応する駆動であり、VCCDの駆動は水平ブランキン
グ期間内にのみ2回行われる。従って、画素電荷は垂直
転送路(VCCD)から水平転送路(HCCD)への転
送に際して、垂直2画素ずつが加算されて出力されるこ
とになり、1フレームの読み出し時間は上記図3の
(A)に示した1倍速駆動の2分の1に短縮される。こ
の駆動を本明細書では2倍速駆動と称する。なお補足す
れば、この2倍速駆動や、これの拡張概念であるVCC
Dの駆動を水平ブランキング期間内にのみn回行なう公
知のn倍速駆動においては、画素電荷の加算によって1
倍速駆動の場合に比して失われる情報はあるものの、上
記従来技術における「高速掃出し」駆動とは異なり、映
像信号として利用可能な態様の出力信号を得ることがで
きる。従って、このような駆動モードは全て1倍速駆動
と同様に画像出力が可能な駆動モードである。
【0022】図4は、本実施の形態における第1の撮像
態様を説明するための撮像タイミングチャートである。
この撮像態様は本実施の形態に係る撮像装置の「高画質
モード」における露光動作に対応するもので、画像記録
のための信号読み出しは1倍速モードで行われる。露光
開始に先立ってはCCD駆動は1倍速モードで繰り返さ
れており、また露光時間Tが1倍速モードにおける1フ
レーム期間F1より長いかどうか判断するために、TA
=T−F1の符号が判定されている。図4はTA>0の
場合を表わしている。(なお、TA≦0のときはCCD
駆動が常に1倍速モードで中断なく実行される従来公知
の制御が行われるので、その説明は省略する。)
【0023】システムコントローラ112は、図示しな
い露光指令を受けると、所定のタイミング(時刻t1
で電荷排出パルスVSUBを出力し、露光を開始すると
同時にCCD駆動モード信号DM1およびクランプ動作
オン信号CLONをLに設定する。その後時間TAが経
過した時点(時刻t2 )で、CCD駆動モード信号DM
1およびクランプ動作オン信号CLONをHに設定す
る。さらに時間F1経過した時点、すなわち時刻t1
ら露光時間T経過後の時点(時刻t3 )で電荷移送パル
スTGを出力して、画素領域の信号電荷を垂直転送路
(VCCD)に移送する。移送された電荷は、その後時
刻t4 まで1倍速の1フレーム期間に亙って順次読み出
され、後段の回路で適宜処理されて記録される。
【0024】このような撮像制御によれば、t1 〜t2
の期間については、CCD駆動電力が0になり節電が図
られるとともに、クランプ動作が停止されクランプスイ
ッチが開放されたままであるから、カップリングコンデ
ンサが異常な映像信号出力によって充放電されることが
ない。そして、t2 〜t3 の期間においては、1フレー
ム分の転送が行われ転送路中のスミアや暗電荷などによ
る不要電荷が排出されるとともに、この期間に亙ってO
Bクランプが行われるため、仮にその時点以前にカップ
リングコンデンサの異常な充放電が行われていた場合に
おいても、正常なOBクランプを回復することができる
ため、記録される画像の画質の劣化を生じさせることが
ない。また、この期間に生じるピーク電力は、その後の
記録のための読み出し期間のそれと同じであって、新た
なピークを生じることがない。
【0025】図5は、本実施の形態における第2の撮像
態様を説明するための撮像タイミングチャートである。
この撮像態様は本実施の形態に係る撮像装置の「低画質
モード」における露光動作に対応するもので、画像記録
のための信号読み出しは2倍速モードで行われる。露光
開始に先立ってはCCD駆動は2倍速モードで繰り返さ
れており、また露光時間Tが2倍速モードにおける1フ
レーム期間F2より長いかどうか判断するために、TA
=T−F2の符号が判定されている。図5はTA>0の
場合を表わしている。(なお、TA≦0のときはCCD
駆動が常に2倍速モードで中断なく実行される従来公知
の制御が行われるので、その説明は省略する。)
【0026】システムコントローラ112は、図示しな
い露光指令を受けると、所定のタイミング(時刻t5
で電荷排出パルスVSUBを出力し、露光を開始すると
同時にCCD駆動モード信号DM2およびクランプ動作
オン信号CLONをLに設定する。その後時間TAが経
過した時点(時刻t6 )でCCD駆動モード信号DM2
およびクランプ動作オン信号CLONをHに設定する。
さらに時間F2経過した時点、すなわちt5 から露光時
間T経過後の時点(時刻t7 )で電荷移送パルスTGを
出力して、画素領域の信号電荷を垂直転送路(VCC
D)に移送する。移送された電荷は、その後時刻t8
で2倍速の1フレーム期間に亙って順次読み出され、後
段の回路で適宜処理されて記録される。
【0027】このような撮像制御によれば、t5 〜t6
期間については、CCD駆動電力が0になり節電が図ら
れるとともに、クランプ動作が停止されクランプスイッ
チが開放されたままであるから、カップリングコンデン
サが異常な映像信号出力によって充放電されることがな
い。そして、t6 〜t7 期間においては、1フレーム分
の転送が行われ転送路中のスミアや暗電荷などによる不
要電荷が排出されるとともに、この期間に亙ってOBク
ランプが行われるため、仮にその時点以前にカップリン
グコンデンサの異常な充放電が行われていた場合におい
ても、正常なOBクランプを回復することができるた
め、記録される画像の画質の劣化を生じさせることがな
い。また、この期間に生じるピーク電力は、その後の記
録のための読み出し期間のそれと同じであって、新たな
ピークを生じることがない。
【0028】本実施の形態における第3の撮像態様を説
明するための撮像タイミングチャートを、図5の一部を
点線に書き換えたもので示す。この撮像態様は、本実施
の形態に係る撮像装置の「高画質モード」における露光
動作に対応するもので、画像記録のための信号読み出し
は1倍速モードで行われる。しかしながら、露光開始に
先立っては動画的な画像出力に対応するために、CCD
駆動は2倍速モードで繰り返されており、また、露光時
間Tが2倍速モードにおける1フレーム期間F2より長
いかどうか判断するために、TA=T−F2の符号が判
定されている。図5はTA>0の場合を表わしている。
(なお、TA≦0のときはCCD駆動が常に2倍速モー
ドで中断なく行われた後、記録のための読み出しに際し
てのみ1倍速駆動が行われるものとする。)
【0029】システムコントローラ112は図示しない
露光指令を受けると、所定のタイミング(時刻t5 )で
電荷排出パルスVSUBを出力し露光を開始すると同時
に、CCD駆動モード信号DM2およびクランプ動作オ
ン信号CLONをLに設定する。その後時間TAが経過
した時点(時刻t6 )でCCD駆動モード信号DM2お
よびクランプ動作オン信号CLONをHに設定する。さ
らに時間F2経過した時点、すなわちt5 から露光時間
T経過後の時点(時刻t7 )で電荷移送パルスTGを出
力して、画素領域の信号電荷を垂直転送路(VCCD)
に移送する。これと同時にCCD駆動モード信号DM2
をLに、CCD駆動モード信号DM1をHにそれぞれ設
定する。移送された電荷は、その後時刻t9 まで1倍速
で1フレーム期間に亙って順次読み出され、後段の回路
で適宜処理され記録される。
【0030】このような撮像制御によれば、t5 〜t6
期間については、CCD駆動電力が0になり節電が図ら
れるとともに、クランプ動作が停止されクランプスイッ
チが開放されたままであるから、カップリングコンデン
サが異常な映像信号出力によって充放電されることがな
い。そしてt6 〜t7 期間においては、2倍速で1フレ
ーム分の転送が行われ、転送路中のスミアや暗電荷など
による不要電荷が排出されるとともに、この期間に亙っ
てOBクランプが行われるため、仮にその時点以前にカ
ップリングコンデンサの異常な充放電が行われていた場
合においても、正常なOBクランプを回復することがで
きるため、記録される画像の画質の劣化を生じさせるこ
とがない。この期間に生じるピーク電力は、その後の記
録のための読み出し期間のそれのおよそ2倍ではある
が、それ以前以後の動画的な画像出力期間まで含めて考
えた場合は、新たなピークを生じてはいない。そして、
第1の撮像の態様の場合に比べて不要電荷排出期間を1
/2に短縮することができるから、より小さい露出時間
Tまで適用可能となっている。
【0031】なお、撮像の態様についてはこの他にも様
々な変形例が考えられる。まず、露光期間に至るまでの
時刻t1 以前について、あるいは記録のための読み出し
終了後(時刻t4 またはt8 ,または第3の撮像態様で
はt9 以後)、必要ない場合はCCD駆動を行わないよ
うにすることが挙げられる。この場合、全体としての節
電効果がさらに増すことは言うまでもない。あるいは節
電の効果を少し犠牲にして、不要電荷排出のためのCC
D駆動期間を、必要に応じて上記各撮像態様よりも(露
出時間Tが許す条件のときは)長く設定しても良い。
【0032】また、この態様とは別に、OBクランプの
オンオフを不要電荷排出のためのCCD駆動期間と異な
るタイミングで制御してももちろん構わない。実際、映
像信号の異常出力期間中にOBクランプをオフとすれば
(これは請求項4単独に対応する構成である)、カップ
リングコンデンサの異常充放電が行われないから、記録
のための読み出しに先立つ事前クランプは省略しても、
大きな問題は生じない場合もある。
【0033】逆にOBクランプの時定数に対して充分な
時間の事前クランプを行えば(これは請求項3単独に対
応する構成である)、異常出力期間中にクランプをオン
してカップリングコンデンサの異常充放電が行われたと
しても、通常は問題にならない。
【0034】なお、上記撮像態様においては2倍速駆動
までにとどめたが、任意のn倍速駆動に関しても全く同
様に適用できることは言うまでもない。さらに、上記説
明ではCCDの走査方式には言及していないが、プログ
レッシブ(順次)走査およびインターレス走査のいずれ
のタイプでも良く、その際本実施の形態の1フレーム期
間とは、請求項にも規定しているとおり「上記画像出力
可能駆動モードにおける1回の上記電荷移送指令によっ
て移送された信号電荷を上記垂直電荷転送手段から上記
水平電荷転送手段に全て転送するのに要する期間」であ
るから、インターレース走査タイプの撮像素子において
は、いわゆる1フィールド期間がこれに対応すること
も、これまた言うまでもない。また、撮像素子はモノク
ロ、カラーのいずれであっても良いこともこれまた当然
である。
【0035】
【発明の効果】以上実施の形態に基づいて説明したよう
に、請求項1及び2に係る発明によれば、長時間露光時
に際しては、露光期間の終了後の画像信号の読み出しに
先立って、1フレーム期間等の所定期間に亘って転送手
段内の不要電荷を排出するための駆動を、画像出力可能
モードで行うようにしているので、高速掃き出し駆動の
ような無駄な電力ピークを発生させない条件のもとで、
特殊駆動に伴うスメア等の不要電荷の混入による画像劣
化の発生を抑制し、高画質と電池寿命とが両立した撮像
装置を実現することができる。また、請求項3に係る発
明によれば、駆動停止期間など正常出力が得られない異
常出力期間中にOBクランプの異常が発生していても正
常なOBクランプに回復させることができ、OBクラン
プ異常による画質劣化を防止することができる。また、
請求項4に係る発明によれば、電荷排出のための画像出
力可能モードでの駆動期間に先立つ異常出力期間にOB
クランプを停止しておくようにしているので、OBクラ
ンプの異常が発生せず、画質劣化を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置の実施の形態を示すブロ
ック構成図である。
【図2】図1に示した実施の形態におけるCCDドライ
バ及びプリプロセス回路部分の詳細な構成を示すブロッ
ク構成図である。
【図3】実施の形態における1倍速駆動及び2倍速駆動
のCCD駆動態様を説明するためのタイミングチャート
である。
【図4】実施の形態における第1の撮像態様を説明する
ための撮像タイミングチャートである。
【図5】実施の形態における第2及び第3の撮像態様を
説明するための撮像タイミングチャートである。
【符号の説明】
101 レンズ系 102 レンズ駆動系 103 露出制御機構 104 フィルタ系 105 CCD撮像素子 106 CCDドライバ 107 プリプロセス回路 108 ディジタルプロセス回路 109 カードインターフェース 110 メモリカード 111 LCD画像表示系 112 システムコントローラ 113 操作スイッチ系 114 操作表示系 115 ストロボ 116 レンズドライバ 117 露出制御ドライバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光期間に亙って光電変換部に蓄積され
    た電荷を、所定の電荷移送指令に応じて垂直電荷転送手
    段に移送し該垂直電荷転送手段によって水平電荷転送手
    段に転送し、さらに該水平電荷転送手段によって転送す
    ることで画像信号として読み出すように構成された電荷
    転送型撮像素子と、上記撮像素子の上記垂直及び水平電
    荷転送手段を駆動するにあたり、少なくとも水平電荷転
    送に関して非映像信号出力期間として設けられた水平ブ
    ランキング期間以外の期間における上記垂直電荷転送手
    段の駆動が禁止され、上記水平ブランキング期間におい
    てのみ上記垂直電荷転送手段の駆動を行なう画像出力可
    能駆動モードと、上記垂直及び水平電荷転送手段の駆動
    を実質的に停止する駆動停止モードとを有する駆動手段
    と、少なくとも上記電荷移送指令の出力を制御し、かつ
    上記駆動手段を駆動することによって上記撮像素子の画
    像信号を所定の読み出しモードで読み出す読み出し制御
    手段とを備えた撮像装置であって、上記読み出し制御手
    段は、露光期間の終了時点たる上記電荷移送指令を出力
    する第2の時点に対して所定時間先行する第1の時点よ
    りも以前の期間において少なくとも所定期間上記駆動手
    段を駆動停止モードとし、上記第1の時点以後上記第2
    の時点に至る期間に亙っては、上記駆動手段を画像出力
    可能駆動モードとして上記垂直及び水平電荷転送手段を
    駆動させるように構成されていることを特徴とする撮像
    装置。
  2. 【請求項2】 上記読み出し制御手段は、上記画像出力
    可能駆動モードにおける1回の上記電荷移送指令によっ
    て移送された信号電荷を上記垂直電荷転送手段から上記
    水平電荷転送手段に全て転送するのに要する期間たる1
    フレーム期間よりも長時間の露光動作に際しては、上記
    第1の時点以後第2の時点に至る期間を上記1フレーム
    期間としたことを特徴とする請求項1に係る撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記読み出し制御手段は、さらに上記第
    1の時点以後第2の時点に至る期間において少なくとも
    所定期間オプティカルブラッククランプ動作を実行せし
    めることを特徴とする請求項1または2に係る撮像装
    置。
  4. 【請求項4】 上記読み出し制御手段は、さらに上記第
    1の時点以前でかつ上記画像出力可能駆動モードで駆動
    している期間以外の期間に関してはオプティカルブラッ
    ククランプ動作を停止せしめることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に係る撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002359782A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置の駆動方法およびそれを用いたカメラ
JP2007104278A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Fujifilm Corp 固体撮像装置
US7212241B2 (en) 2001-05-09 2007-05-01 Sony Corporation Solid-state imaging device and method for driving the same
JP2008182444A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Fujifilm Corp 撮像方法および装置

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