JP2001267850A - 無線装置及びその送信波の歪補償方法 - Google Patents

無線装置及びその送信波の歪補償方法

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JP2001267850A JP2000075261A JP2000075261A JP2001267850A JP 2001267850 A JP2001267850 A JP 2001267850A JP 2000075261 A JP2000075261 A JP 2000075261A JP 2000075261 A JP2000075261 A JP 2000075261A JP 2001267850 A JP2001267850 A JP 2001267850A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル無線装置及びその歪補償方法に関
し、送信変調波の歪量検出のための直交検波器を不要に
し、装置の小型化、低消費電力化、低価格化を図り、且
つ、煩雑なオフセット補償を不要にして歪補償の性能向
上を図る。 【解決手段】 演算制御部1−1は、I,Q成分の送信
ベースバンド信号に歪補償して直交変調器1−3に送出
する。直交変調器1−3から出力される送信変調波は電
力増幅器1−4で非線型歪を受けて増幅され、空中線1
−5を介して送出される。電力増幅器1−4の出力信号
は分岐され、I(又はQ)成分の基準搬送波により混合
器1−6で振幅検波され、演算増幅器1−1に帰還され
る。演算増幅器1−1は、直交する二つのI,Q成分の
送信ベースバンド信号を順次入力し、その帰還信号によ
り振幅歪量及び位相歪量を順次算出する。該歪量を元に
歪補償量を算出し、送信ベースバンド信号に逆歪を付加
して歪補償を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線装置及びその
送信波の歪補償方法に関し、特に、ディジタル非線型歪
補償方式のエンベロープ検出型歪補償方式において、送
信部に歪量検出のための直交検波器を不要にした無線装
置及びその送信波の歪補償方法に関する。
【0002】近年、無線通信における周波数資源の逼迫
に伴って、ディジタル化による高能率伝送方式が多く用
いられるようになっている。ディジタル無線通信におい
て、線型変調方式を適用する場合、送信部、特に送信電
力増幅器の増幅特性を線型化して非線型歪を抑え、歪に
基づく帯域の拡散によって隣接チャネルヘ漏洩電波が放
出されるのを防止する技術が必要であり、特に、電力効
率の向上を図るため、線型特性の劣る電力増幅器を使用
する場合は、それによる歪発生を補償する技術が必須で
ある。
【0003】
【従来の技術】このような歪補償技術としては、LIN
C(Linear Amplification By Combination OfC-Class
Amplification )、フィードフォワード方式、アナログ
カルテシアン方式、ポーラループ方式、非線型素子によ
るプリディストーション方式等、多くの種類のアナログ
方式の歪補償方式が既に提案され、実際に採用されてい
る。
【0004】しかしながら、これらの歪補償方式は、一
般に回路構成が複雑であり、装置の小型化やコストダウ
ン化の障害になり、また、装置の調整が複雑である等の
欠点を有していた。また、これらの方式による歪補償に
は性能的な限界を生じていた。
【0005】これに対して、近年、LSI技術の進歩に
よって、ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)の処
理速度が格段に向上してきたため、ディジタル信号処理
技術を用いて歪補償する方式が実現可能になってきた。
【0006】ディジタル非線型歪補償方式としては、ビ
クトリア大学(オーストラリア)で提唱された、「プリ
ディストーションを用いた適応線型化方式(Michael Fs
ulkner & Mats Johanson;“Adaptive Linearisation U
sing Predistortion Experimental Results”,IEEE TR
ANSACTIONS ON VEHICULAR TECHNOLOGY,VOL.43,NO.2,MAY
1994 )」等、多くの論文が発表され、理論としては周
知のものとなっている。この方式は理論的には歪を受け
た信号を無歪状態にまで改善できる優れた理論である。
【0007】図8は、直交ディジタル変調方式における
電力増幅器の非線型歪を補償する従来の代表的な構成例
を示す。同図の構成例において、送信するディジタルデ
ータ群は、I,Qのベースバンド信号に変換され、演算
制御部8−1(多くの場合、DSPで構成される)に入
力される。
【0008】このI及びQのベースバンド信号は、DA
コンバータ8−2によりアナログ信号に変換され、直交
変調器8−3により線型変調波(例えばQPSK,QA
M等)が生成される。この変調波(基準搬送波を中心に
した帯域信号)は、電力増幅器8−4により所要電力に
増幅され、空中線8−5を通して送出される。
【0009】ここで、電力増幅器8−4の非線型性によ
り変調信号は歪を受け、振幅成分及び位相成分に原信号
からの変位を生じ、周波数スペクトラムが広がってしま
う。ここで、電力増幅器8−4による変調信号の歪を、
図9を参照して説明する。図9の(a)は電力増幅器8
−4の入力側A点のコンスタレーション波形を、図9の
(b)は電力増幅器8−4の出力側B点のコンスタレー
ション波形例を示している。同図に示すように、電力増
幅器8−4の出力側B点のコンスタレーション波形は、
振幅が元の波形のα倍、位相が元の波形からθずれ、A
M変換及びPM変換が為されたような歪を受ける。
【0010】このような歪を補償するため図8に示すよ
うに、該変調信号を電力増幅器8−4の出力側から分岐
し、直交検波器8−6に入力する。この直交検波器8−
6において、再生搬送波は送信側の基準搬送波8−7を
用いるので、正確に送信変調波のI及びQのベースバン
ド信号が再現される。
【0011】このベースバンド信号は、ADコンバータ
8−8によりディジタル信号に変換され、演算制御部8
−1に入力される。演算制御部8−1は、機能的に、送
信信号と直交検波器8−6で復調された復調信号とを比
較する比較器8−11と、比較器8−11から出力され
る送信信号と復調信号との差がゼロとなるように歪補償
係数h(p)を演算、更新する歪補償係数演算部8−1
2と、送信信号電力に応じた歪補償係数h(p)を用い
て該送信ベースバンド信号に歪補償処理(プリディスト
ーション)を施すプリディストーション部8−13とを
備えている。
【0012】演算制御部8−1は、送信するI及びQ
のベースバンド信号より送信電力を演算して求め、送
信するI及びQのベースバンド信号と帰還したI,Q信
号との比較による誤差信号により、電力増幅器8−4の
歪量を検出し、該歪量を基に送信電力毎の歪補償係数
h(p)を演算により求め、送信するI及びQのベース
バンド信号に該歪補償係数h(p)を乗算して歪補償
(逆歪付加)を行う。
【0013】即ち、演算制御部8−1は、送信したI,
Qのベースバンド信号と、帰還したそれらとを利用し
て、比較器8−11の出力が最小になるように歪補償係
数h(p)を更新する演算を行う。歪補償係数演算部8
−12は、送信電力レベル(I,Q信号のレベルから送
信電力が算出される)に応じて、推定歪補償係数及び比
較器8−11の誤差検出結果を用い、歪が解消される
(即ち比較器8−11の誤差がゼロとなる)まで演算を
行い歪を補償する。
【0014】この演算は基本的には、誤差が少なくなる
方向(歪が少なくなる方向)に、逆歪の量を変化させて
いくが、速やかに収束(誤差がゼロになり補償が完了)
する手法として、摂動アルゴリズムや、最小二乗法を用
いた適応アルゴリズム等の既知の手法を用いることがで
きる。
【0015】しかしながら、このようなディジタル非線
型歪補償方式によるエンベロープ検出型歪補償方式は、
送信するベースバンド信号に逆歪を付加して歪を解消す
るために、送信側と全く同じタイミングのベースバンド
信号を再現する必要がある。
【0016】そのため、直交検波器8−6を備える必要
があり、且つ、その直交検波器8−6は、所要ダイナミ
ックレンジが歪改善量より大きいことが必要で、大型、
高消費電力(所要ダイナミックレンジを確保するため往
々にしてDBM等が用いられる)の高性能な検波器を用
いる必要がある。
【0017】なお、直交変調器8−3は、ギルバート・
セル等の安価な差動増幅器型のものでも良い。何故な
ら、送信側の直交変調器8−3による歪は、本歪補償機
能によって解消されるからである。
【0018】また、図8に示す従来の非線型歪補償方式
は、ベースバンド信号に対して帯域信号の歪を補償する
ため、ベースバンド信号のI,Q信号の正確な分離が前
提条件となる。直交変調器8−3及び直交検波器8−6
において、I,Qベースバンド信号と帯域信号との変換
が正確に行われないと、歪補償が正常に行なわれなくな
る。そのため直交変調器8−3及び直交検波器8−6の
動作点のオフセット補償が必須となるが、該オフセット
補償を行うために複雑な回路構成を追加しなければなら
ない。
【0019】エンベロープ検出型歪補償方式は、送出信
号を帰還検波し、帰還信号の振幅をディジタル変換する
とともに、この帰還信号と入力信号のエンベロープから
歪補償量を決定するものであるため、送信側の直交変調
器8−3と帰還系の直交検波器8−6との間に動作点の
オフセットがあると、検波した帰還信号の振幅の大きさ
に誤差を生じ、歪補償が正常に行なわれなくなってしま
うという大きな問題がある。
【0020】すなわち、送信側の直交変調器8−3と帰
還系の直交検波器8−6との間に動作点のオフセットが
あると、例えば第一象限では同じ振幅であっても、第二
象限では振幅値が異なって観測され、歪補償量が異なる
ことになる。
【0021】現在、一般に使用されているアナログ式の
直交変調回路及び直交検波回路は、周知のようにギルバ
ート・セルの差動増幅器等により構成されているので、
素子の性能のばらつきや温度環境の変化等によって、オ
フセットを生じたり、又はディジタルアナログ(D/
A)変換後に使用する直流増幅器のオフセット変動の影
響を受けたりする。
【0022】これらのオフセットは、現在の技術では不
可避的なものであり、このオフセットの調整がエンベロ
ープ検出型歪補償方式を実用化する上で、大きな技術的
障壁となっている。この課題の解決を図ったものとし
て、既に多くの手法が提案されている。
【0023】例えば、特開平9−83587号公報の
「歪補償方式」は、直交変調器のオフセットによるキャ
リア洩れのエネルギーを検出し、それが最小になるよう
に直交変調器の入力レベルを調整することによって、直
交変調器のオフセットを解消する、或いは直交変調器と
直交検波器の基準搬送波に周波数差又は位相差を与え
て、直交変調器のオフセットと直交検波器のオフセット
を、それぞれ演算可能にして、オフセットの影響を排除
することによって、より確実に送信信号の歪を除去する
技術を開示している。
【0024】また、特開平10−79693号公報の
「送信装置」は、送信系非線型歪補償部、補償信号生成
部、ディジタル加算器、減衰器、DCオフセット推定部
を設け、直交検波部の入力信号を遮断し、直交ベースバ
ンド信号がゼロになるようにDCオフセット補償データ
を更新し、次に直交検波部の入力信号を有効にし、直交
ベースバンド信号に基づいてDCオフセット補償データ
を更新することによって、変調系と復調系のDCオフセ
ットを独立に検出することを可能にし、簡単なディジタ
ル演算でDCオフセットを自動補償し、精度の高い送信
系非線型歪補信をする手段を備えた送信装置を開示して
いる。
【0025】更に、高効率動作時に発生する送信電力増
幅器の歪成分を除去する非線型歪補償方式として、DS
Pを用いたベースバンド帯でのディジタル信号処理、デ
ィジタル直交復調器を有するフィードハック回路、RO
Mテーブルと低次数の近似式を複合した適応制御等から
成る「ハイブリッド・アダプティブ・プリディストーシ
ョン方式」等が提案されている。
【0026】この方式は、ディジタル処理による直交変
調及び復調を行って歪補償手段を構成することによりオ
フセットを無くしたもので、他の先行例にくらべ、煩雑
なオフセット補償が不要となるので有効的である。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
技術は、オフセット補償のためにDSPによる煩雑な演
算やオフセットキャリア検出のためのハードウェアの追
加、又はDCオフセット推定部等々のハードウェアの追
加、又はディジタル化直交変調器及び復調器を設ける必
要があるなど、ハードウェア規模が増大し、装置の小型
化、低価格化を困難にしている。
【0028】即ち、従来のエンベロープ検出型歪補償方
式は何れも、送出信号を帰還検波するための直交検波受
信部が必要であり、該直交検波受信部を送信部に実装し
なければならないため、無線装置のハードウェア規模の
削減が阻まれていた。
【0029】本発明は、ディジタル非線型歪補償方式の
エンベロープ検出型歪補償機能を具備した無線装置にお
いて、プレディストーションのための直交検波器を不要
にすることを目的とし、装置の小型化、低消費電力化、
低価格化を図る。また、煩雑なオフセット補償を不要に
することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の無線装置は、
(1)二つの独立した信号成分の組より成る情報信号の
各信号成分によりそれぞれ位相が90度異なる二つの搬
送波を変調し、該変調後の被変調波を増幅して送信波を
送出する無線装置において、二つの独立した信号成分の
組より成る互いに異なる第1及び第2のテスト情報信号
を順次生成するテスト情報信号生成手段と、該テスト情
報信号生成手段から順次生成され入力される前記第1及
び第2のテスト情報信号による前記被変調波の増幅後の
送信波を、前記二つの搬送波の何れか一方を分岐した信
号と又は該一方の搬送波と周波数が略等しい他の信号と
それぞれ順次混合し、該第1及び第2のテスト情報信号
のそれぞれに対する第1及び第2の振幅成分を抽出する
受信部と、前記テスト情報信号生成手段により生成され
た第1及び第2のテスト情報信号の信号成分並びに前記
受信部により抽出された第1及び第2の振幅成分を用い
て演算を行い、前記情報信号を補正する演算・補正手段
と、を備え、前記増幅後の送信波の歪を抑制するもので
ある。
【0031】また、(2)二つの独立した信号成分の組
より成る情報信号の各信号成分によりそれぞれ位相が9
0度異なる二つの搬送波を変調し、該変調後の被変調波
を増幅して送信波を送出する無線装置において、二つの
独立した信号成分の組より成る互いに異なる第1及び第
2のテスト情報信号を順次生成するテスト情報信号生成
手段と、該テスト情報信号生成手段から順次生成され入
力される前記第1及び第2のテスト情報信号による前記
被変調波の増幅後の送信波を、前記二つの搬送波の何れ
か一方を分岐した信号と又は該一方の搬送波と周波数が
略等しい他の信号とそれぞれ順次混合し、該第1及び第
2のテスト情報信号のそれぞれに対する第1及び第2の
振幅成分を抽出する受信部と、前記テスト情報信号生成
手段により生成された第1及び第2のテスト情報信号の
信号成分並びに前記受信部により抽出された第1及び第
2の振幅成分を用いて演算を行い、前記増幅後の送信波
の歪特性を算出する演算手段と、を備えたものである。
【0032】また、(3)二つの独立した信号成分の組
より成る情報信号を互いに直交する信号に変換し、該直
交する信号を合成・増幅した送信波を送出する無線装置
において、二つの独立した信号成分の組より成る互いに
異なる第1及び第2のテスト情報信号を順次生成するテ
スト情報信号生成手段と、該テスト情報信号生成手段か
ら順次生成され入力される前記第1及び第2のテスト情
報信号の前記合成・増幅後の送信波を、前記直交する信
号に変換した際の直交信号の何れか一方の信号と順次混
合し、それぞれ第1及び第2のテスト情報信号に対する
第1及び第2の振幅成分を抽出する受信部と、前記テス
ト情報信号生成手段により生成された第1及び第2のテ
スト情報信号の信号成分並びに前記受信部により抽出さ
れた第1及び第2の振幅成分を用いて演算を行い、前記
増幅後の送信波の歪特性を算出する演算手段と、を備え
たものである。
【0033】また、(4)I信号成分及びQ信号成分か
ら成る送信ベースバンド信号により搬送波を直交変調
し、該直交変調した信号を電力増幅した信号を送信波と
して送出する無線装置において、前記I信号成分又はQ
信号成分の何れか一方により変調される搬送波と同相の
搬送波と、前記電力増幅後の信号とを混合して、前記電
力増幅後の信号の振幅成分を抽出する帰還受信部と、順
次入力される互いに異なる第1及び第2の送信ベースバ
ンド信号の直交変調前のそれぞれのI信号成分及びQ信
号成分並びにそれら第1及び第2の送信ベースバンド信
号の前記帰還受信部から抽出されるそれぞれの振幅成分
から、前記電力増幅後の信号の振幅歪量及び位相歪量を
算出し、それらの歪量に応じて前記送信ベースバンド信
号に対する歪補償量を演算する歪補償量演算部と、該歪
補償量を基に、送信ベースバンド信号に逆歪を付加する
歪補償部と、を備えたものである。
【0034】また、(5)I信号成分及びQ信号成分か
ら成る送信ベースバンド信号によりダイレクトディジタ
ルシンセサイザを用いて直交変調し、該直交変調した信
号を電力増幅した信号を送信波として送出する無線装置
において、前記ダイレクトディジタルシンセサイザから
出力されるI信号成分又はQ信号成分の何れか一方の被
変調波と、前記電力増幅後の信号とを混合して、前記電
力増幅後の信号の振幅成分を抽出する帰還受信部と、順
次入力される互いに異なる第1及び第2の送信ベースバ
ンド信号の直交変調前のそれぞれのI信号成分及びQ信
号成分並びにそれら第1及び第2の送信ベースバンド信
号の前記帰還受信部から抽出されるそれぞれの振幅成分
から、前記電力増幅後の信号の振幅歪量及び位相歪量を
算出し、それらの歪量に応じて前記送信ベースバンド信
号に対する歪補償量を演算する歪補償量演算部と、該歪
補償量を基に、送信ベースバンド信号に対して電力に応
じて逆歪を付加する歪補償部と、を備えたものである。
【0035】また、(6)前記歪補償量演算部は、実デ
ータを送信しないプリアンブル期間において、前記第1
の送信ベースバンド信号として、前記帰還受信部で混合
する前記搬送波又は被変調波と同相の成分が所定の値を
有し、直交する他方の成分がゼロとなる送信ベースバン
ド信号が入力されたときに、該第1の送信ベースバンド
信号とその帰還信号とから振幅歪量を算出し、前記第2
の送信ベースバンド信号として、前記帰還受信部で混合
する前記搬送波又は被変調波と同相の成分がゼロとな
り、直交する他方の成分が所定の値を有する送信ベース
バンド信号が入力されたときに、該第2の送信ベースバ
ンド信号とその帰還信号と前記振幅歪量とから位相歪量
を算出するものである。
【0036】また、(7)前記帰還受信部及び歪補償量
演算部は、前記無線装置に対して着脱可能に構成され、
且つ、前記無線装置は、前記歪補償量を記憶した歪補償
量テーブルを備え、前記帰還受信部及び歪補償量演算部
を無線装置から分離した状態のとき、前記歪補償部は、
前記歪補償量テーブルに記憶された歪補償量を基に、送
信ベースバンド信号に対して電力に応じて逆歪を付加す
る構成を有するものである。
【0037】また、本発明の送信波の歪補償方法は、
(8)I信号成分及びQ信号成分から成る送信ベースバ
ンド信号により搬送波を直交変調し、該直交変調した信
号を電力増幅した信号を送信波として送出する無線装置
の歪補償方法において、前記I信号成分又はQ信号成分
の何れか一方により変調される搬送波と同相の搬送波又
は該被変調波と、前記電力増幅後の信号とを混合して、
前記電力増幅後の信号の振幅成分を抽出し、該振幅成分
を帰還信号として帰還し、順次入力される互いに異なる
第1及び第2の送信ベースバンド信号の直交変調前のそ
れぞれのI信号成分及びQ信号成分並びにそれら第1及
び第2の送信ベースバンド信号の前記帰還信号から、前
記電力増幅後の信号の振幅歪量及び位相歪量を算出し、
それらの歪量に応じて前記送信ベースバンド信号に対す
る歪補償量を演算し、該歪補償量を基に、送信ベースバ
ンド信号に対して電力に応じて逆歪を付加するものであ
る。
【0038】また、(9)実データを送信しないプリア
ンブル期間において、前記第1の送信ベースバンド信号
として、前記搬送波又は被変調波と同相の成分が所定の
値を有し、他方の成分がゼロとなる送信ベースバンド信
号が入力されたときに、該第1の送信ベースバンド信号
とその帰還信号とから振幅歪量を算出し、前記第2の送
信ベースバンド信号として、前記搬送波又は被変調波と
同相の成分がゼロとなり、他方の成分が所定の値を有す
る送信ベースバンド信号が入力されたときに、該第2の
送信ベースバンド信号とその帰還信号と前記振幅歪量と
から位相歪量を算出するものである。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態の
説明図である。送信するディジタルデータ群は、I,Q
のベースバンド信号に変換され、演算制御部1−1に入
力される。このI及びQのベースバンド信号は、DAコ
ンバータ1−2によりアナログ信号に変換され、直交変
調器1−3により線型被変調波(例えばQPSK,QA
M等)が生成される。この被変調波は電力増幅器1−4
により所要電力に増幅され、空中線1−5を通して送出
される。また、通信相手装置からの無線信号を受信する
受信部1−9を備える。
【0040】ここで、電力増幅器1−4の非線型性によ
り、被変調波は歪を受け、振幅成分及び位相成分に、原
信号からの変位を生じ、前述の図9の(b)に示したよ
うに、電力増幅器1−4の出力側B点のコンスタレーシ
ョン波形は、AM変換及びPM変換が為されたような歪
を受ける。
【0041】このような歪を補償するため、該被変調波
を電力増幅器1−4の出力側から分岐し、混合器1−6
により送信用の基準搬送波1−7を用いて該帰還変調信
号を検波(例えば、ホモダイン検波)し、検波した振幅
をADコンバータ1−8によりディジタル信号に変換
し、演算制御部1−1の歪補償量演算部1−11に入力
する。
【0042】歪補償量演算部1−11には、ベースバン
ド信号のI及びQ成分と、該ベースバンド信号のI又は
Q成分の何れかの直交変調に用いた基準搬送波1−7と
同相の搬送波により検波した帰還信号とが入力され、歪
補償量演算部1−11はそれらの入力信号を基に歪補償
量を演算する。
【0043】今、歪量を観測するために、二つの観測用
ベースバンド信号(I1 ,Q1 ),(I2 ,Q2 )を、
順次、演算増幅器1−1に入力するものとする。また、
入力ベースバンド信号に対して、振幅がα倍、位相がθ
分の歪が電力増幅器1−4等により加えられるものとす
る。
【0044】すると、二つの観測用ベースバンド信号
(I1 ,Q1 ),(I2 ,Q2 )を入力したときに、そ
れぞれ、Iベースバンド信号と同相の帰還信号として入
力される信号I1 ´,I2 ´は、 I1 ´=α・cosθ・I1 +α・sinθ・Q1 ・・・(1) I2 ´=α・cosθ・I2 +α・sinθ・Q2 ・・・(2) となる。
【0045】歪補償量演算部1−11には、観測用ベー
スバンド信号(I1 ,Q1 ),(I 2 ,Q2 )及び帰還
信号I1 ´,I2 ´が入力され、歪補償量演算部1−1
1はそれらの値を測定し、上記式(1)及び式(2)に
それらの値を代入して演算することにより、振幅成分の
歪量α及び位相成分の歪量θを算出する。なお、解を得
るためには信号点ベクトルが非平行、即ち、(I1 ,Q
1 )≠(I2 ,Q2 )、かつ、(I1 ,Q1 )≠(−I
2 ,−Q2 )である必要がある。
【0046】そして、歪補償量演算部1−11は、該歪
量α,θを基に歪補償係数h(p)を演算し、歪補償
(プリディストーション)部1−12は、該歪補償係数
h(p)を送信信号データに乗算して歪補償処理(逆歪
付加)を施す。
【0047】即ち、二つの異なるI,Qベースバンド信
号を、該I,Qベースバンド信号の送信変調波を分岐し
て振幅検波(例えば、ホモダイン検波)した帰還信号と
ともに、順次、歪補償量演算部1−11に入力すること
により、直交検波を行うことなく、振幅歪量及び位相歪
量を算出する。なお、上記振幅検波における基準搬送波
は、直交変調におけるI又はQ成分の何れか一方の基準
搬送波と同相のものを用いる。
【0048】このように、帰還信号受信部に直交検波器
を具備する必要がないので、直交検波器のオフセット補
償等の複雑な処理を行うことなく、同等の性能を維持し
たまま装置の簡素化及び小型化及び低コスト化を行うこ
とが可能となる。
【0049】更に、上記式(1)及び式(2)を基にし
た振幅歪量α及び位相歪量θの算出において、二つの観
測用ベースバンド信号(I1 ,Q1 ),(I2 ,Q2
を適切に選定することにより、振幅歪量α及び位相歪量
θの算出を簡素化することができる。
【0050】ここで、二つの観測用ベースバンド信号と
して、(I1 ,0),(0,Q2 )のようなそれぞれ他
方の直交成分がゼロとなる二つの観測用ベースバンド信
号を順次入力するものとする。
【0051】図2は電力増幅器の入力側A点及び出力側
B点の各ベースバンド信号のコンスタレーションを示
す。同図の(a)は入力信号(IS ,QS )と、該入
力信号(IS ,QS )に対する電力増幅器の出力側信
号(IR ,QR )を示している。該出力側信号
(IR ,QR )は、振幅歪及び位相歪を受け、入力信
号(I S ,QS )と異なる信号成分となっていること
を示す。
【0052】同図の(b)は入力する観測用ベースバン
ド信号(I1 ,0)と、該ベースバンド信号が歪を受
けた電力増幅器の出力側信号と、その帰還信号として
観測されるI信号成分I1 ´を示している。即ち、I成
分が或る値I1 で、Q成分がゼロの観測用ベースバンド
信号を入力した場合のコンスタレーションを示す。
【0053】このようなベースバンド信号の場合、歪を
受けた信号は、I及びQの両成分が現れる(位相歪に
よりI→Q変位が起こる)が、観測可能な信号はこのI
成分の振幅I1 ´のみである。この場合、観測される振
幅I1 ´は、前述の式(1)から、 I1 ´=α・cosθ・I1 ・・・(3) を満たす。
【0054】次に、図2(c)のように、I成分がゼロ
で、Q成分が或る値Q2 の観測用ベースバンド信号
(0,Q2 )を入力した場合、電力増幅器により歪を
受け、その出力信号は、I,Q両成分を有する(位相
歪によりQ→I変位が起こる)が、観測可能な信号I2
´は、位相歪によるI成分への漏れ込み分である。
【0055】即ち、帰還信号として観測されるI成分の
振幅I2 ´は前述の式(2)から、 I2 ´=α・sinθ・Q2 ・・・(4) を満たす。
【0056】上記式(3)及び式(4)より、 α={(I1 ´/I1 2 +(I2 ´/Q2 2 1/2 ・・・(5) θ=tan―1{(I1 /I1 ´)・(I2 ´/Q2 )} ・・・(6) として算出される。
【0057】なお、位相歪θが小さく、cosθ≒0,
sinθ≒θと近似される場合は、式(3)及び式
(4)から、 α=I1 ´/I1 ・・・(7) θ=(I1 /I1 ´)・(I2 ´/Q2 ) =(1/α)・(I2 ´/Q2 ) ・・・(8) として算出される。
【0058】即ち、本発明は、図2の(b)に示すベー
スバンド信号の振幅I1 とその帰還信号の振幅I1 ´
とから、振幅歪量αが算出され、次に、図2の(c)に
示すベースバンド信号の振幅Q2 とその帰還信号の振
幅I2 ´と振幅歪量αとから、位相歪量θが算出され、
直行検波器を用いて検出した従来例と同等な信号を得る
ことができ、同様に歪補償演算を行うことが可能とな
る。
【0059】なお、図2の(b),(c)に示したよう
に、I,Q信号の片側の信号がゼロとなる信号しか歪量
観測に用いない場合、歪補償が完了するまでの収束時間
が増加するが、これに対しては、実データを送信しない
プリアンブル期間に上記の歪量観測用のベースバンド信
号をテストパターンとして入力し、該プリアンブル期間
に歪補償を完了する構成とすることができる。
【0060】或いは、装置の点検時等の調整段階におい
て又はプリアンブル期間に演算した歪補償量(歪補償係
数)を、送信ベースバンド信号の電力対応にメモリにテ
ーブル化して格納し、該メモリに格納した歪補償量を基
に歪補償を行う構成として歪補償の収束を高速化するこ
とができる。
【0061】逆に、高性能な直交検波器を使用する必要
がない構成としたため、送信部の直交変調器のみのオフ
セット補償を行えば良く、オフセット補償の簡略化が可
能となり、また、ADコンバータの削減(2個が1個
に)されるなどの利点が多く、結果として、装置の小
型、低コスト化、低消費電力化が可能となる。
【0062】図3は本発明の第2の実施形態を示す。こ
の実施形態は、ダイレクトディジタルシンセサイザ(D
DS)を用いて直交ディジタル変調波を生成する実施形
態である。図3において、送出されるディジタルデータ
群はマッピング処理され、I信号とQ信号に分離され、
演算制御部3−1に入力される。
【0063】演算制御部3−1は、前述の第1の実施形
態と同様に、歪補償量演算部3−11により、帰還信号
を基に入力信号(I信号、Q信号)に逆歪を付加して歪
補償を行い、該入力信号(I信号、Q信号)をダイレク
トディジタルシンセサイザ(DDS1,DDS2)より
成る直交ディジタル変調部3−3に出力する。
【0064】ダイレクトディジタルシンセサイザは、デ
ィジタル直接合成発振器とも称され、図4に示すよう
に、アドレス演算器4−1、1周期分の波形データを記
憶した波形メモリ4−2、DAコンバータ4−3、ロー
パスフィルタ(LPF)4−4より構成される。
【0065】アドレス演算器4−1は、位相増加分(周
波数データ)Xとラッチデータとを加算するNビットフ
ルアダー4−11と該Nビットフルアダー4−11の加
算結果を保持するラッチ部4−12とから構成され、該
ラッチ部4−12の出力データを波形メモリ4−2のア
ドレス情報として出力する。
【0066】アドレス演算器4−1は、周波数Fclk の
基準クロックを用いてリアルタイムで波形の位相を求
め、該位相に対応する波形メモリ4−2のアドレスを発
生する。波形メモリ4−2は、基準クロックFclk に同
期してアドレス演算器4−1からのアドレス情報を基に
波形データを読出し、そのデータはDAコンバータ4−
3及びローパスフィルタ(LPF)4−4によりアナロ
グ波形に変換されて出力される。
【0067】波形メモリ4−2はY個のアドレスを有
し、1周期分の波形データをY個のデータとして記憶し
ているものとすると、Nビットフルアダー4−11はY
の値でオーバフローしてリセットされ、再び、基準クロ
ックFclk に同期して位相増加分Xを積算する。このた
め、アドレス演算器4−1はフェーズ・アキュムレータ
として機能する。
【0068】出力周波数Fout は、以下の式 Fout =(X/Y)・Fclk により与えられる。従って位相増加分Xの値を設定する
だけで、任意の周波数Fout を任意の位相で発生するこ
とができる。
【0069】図3において、ダイレクトディジタルシン
セサイザ(DDS1,DDS2)により発生されたI信
号及びQ信号の直交変調波は、合成された後、電力増幅
器3−4により増幅され、空中線3−5から送信され
る。電力増幅器3−4により歪を受けた出力信号は分岐
され、混合器3−6に入力される。
【0070】混合器3−6には、直交変調されたI信号
又はQ信号のうちの何れか一方の信号を更に加え、電力
増幅器3−4から分岐した出力信号を検波する。混合器
3−6により検波された信号は、AD変換器3−8によ
りディジタル信号に変換され、帰還信号として演算制御
部3−1に入力される。
【0071】混合器3−6にI信号の直交変調波を加え
た場合、前述の図2の(b)に示すベースバンド信号
(I1 ,0)を入力したときに、帰還信号I1 ´が観測
され、前述の第1の実施形態と同様に式(7)により、
振幅歪量αが算出される。
【0072】次に、前述の図2の(c)に示すベースバ
ンド信号(0,Q2 )を入力すると、第1の実施形態と
同様に帰還信号I2 ´から位相歪量θが算出される。即
ち、演算制御部3−1において、振幅歪量α及び位相歪
量θが個別に検出される。
【0073】図5は、本発明の第3の実施形態を示した
ものであって、前述のダイレクトディジタルシンセサイ
ザ(DDS)による直交変調波生成の過程で発生される
基準搬送波信号を外部に出力し、該基準搬送波信号を混
合器に加えて帰還信号を検波する構成としたものであ
る。
【0074】音声符号復号化装置(CODEC)等から
送出されるデータ群は、時分割多重装置(TDMA)等
によりマッピング処理されて、演算制御部(DSP)5
−1に入力される。演算制御部(DSP)5−1は、送
出するディジタルデータ群をI信号とQ信号に分離し、
且つ、前述の実施形態と同様に帰還信号を基に歪補償を
行ってダイレクトディジタルシンセサイザ(DDS)5
−2に該ディジタル信号を出力する。
【0075】ダイレクトディジタルシンセサイザ(DD
S)5−2は、入力されたI信号とQ信号に対し、第1
のPLL周波数シンセサイザ5−3の基準クロックに直
交ディジタル変調を行い、該直交ディジタル変調波は、
バンドパスフィルタ5−4を通した後、送信ミキサ5−
5において第2のPLL周波数シンセサイザ5−6から
の局部発振信号によってアップコンバージョンされ、バ
ンドパスフィルタ5−7を通した後、電力増幅器5−8
により所要電力まで増幅された後、アンテナに結合され
送信される。
【0076】電力増幅器5−8から方向性結合器により
分岐された送信信号は、受信ミキサ5−9において、第
2のPLL周波数シンセサイザ5−6からの局部発振信
号によってダウンコンバージョンされ、検波器5−10
に入力される。
【0077】検波器5−10は、入力信号に対して、ダ
イレクトディジタルシンセサイザ(DDS)5−2で発
生された基準搬送波を乗算することによって検波を行
い、I成分又はQ成分の何れかの振幅成分を検出する。
この検波出力信号は、アナログディジタル変換器(A/
D)5−11を経てディジタル信号に変換され、演算制
御部(DSP)5−1に帰還される。
【0078】演算制御部(DSP)5−1は、帰還信号
を基に振幅歪量及び位相歪量を算出し、それらの歪量に
応じた逆歪を付加して歪補償を行い、送信ベースバンド
信号の振幅及び位相と比較して、振幅及び位相に係わる
歪が無くなるまで、送信ベースバンド信号に対するプリ
ディストーション処理を行なう。
【0079】図6は、本発明の第4の実施形態を示した
ものであって、前述の帰還受信部を歪調整用治具として
無線装置から分離し得るように構成し、更に無線装置の
小型化及びコストダウン化を図ったものである。
【0080】図6の実施形態において、無線装置の製造
段階の調整時又は保守点検時には、帰還受信部6−22
と無線装置本体6−21とがコネクタを介して接続され
るように構成されている。この状態で、前述した動作原
理により、歪補償演算を行い、その演算結果の歪補償係
数を格納した歪補償テーブル(ROM)6−23を備え
る。即ち、歪補償テーブル(ROM)6−23には、送
信するベースバンド信号の電力対応の歪補償量を格納す
る。
【0081】次に、無線装置の運用時には、帰還受信部
6−22を切り離し、無線装置本体6−21のみで運用
する。この時、無線装置本体6−21は、調整時に生成
され記憶された歪補償量を歪補償テーブル(ROM)6
−23から読出し、送信電力に対応した逆歪補償を付加
して送信を行う。このことにより、送信アンテナからは
歪の無い電波が送出される。
【0082】このような構成にすることにより、運用時
の無線装置には、帰還受信部6−22を備えることなく
歪補償が可能となるため、飛躍的にハードウェア規模を
低減することができる。なお、図6において、図5に示
した機能要素と同一のものには同一の符号を付してい
る。
【0083】図7は、本発明の第5の実施形態を示した
ものであって、前述の帰還受信部を調整用治具として分
離した無線装置において、無線装置の運用時における電
力増幅後の送信変調波の振幅成分のみを検出する簡易な
検波器7−1を搭載する。なお、図7において、図5又
は図6に示した機能要素と同一のものには同一の符号を
付している。
【0084】この構成では、歪補償調整の直後には、実
際の無線装置の振幅歪及び位相歪に基づいた歪補償を行
い得るが、その後の運用時には歪補償テーブル(RO
M)6−23に記憶された歪補償量を基に歪補償を行う
ため、無線装置の動作点の経年若しくは経時変動、又は
温度変化等により、歪補償量の変動があった場合に、歪
補償テーブル(ROM)6−23に記憶されたデータで
は歪補償が適正に行われなくなる可能性がある。
【0085】そのような場合に備えて、電力増幅後の送
信変調波の振幅成分を検波器7−1により検出し、A/
D変換器7−2によってディジタル信号に変換した後、
判定部7−3により該振幅成分が一定値をオーバーした
かどうかを判定し、オーバーした場合に、送信を停止さ
せるとともにアラーム表示部7−4にその旨を表示し、
歪によって振幅成分が一定値を超えた場合に妨害電波が
送出されるのを防止する信頼性の高い無線装置を構成す
ることができる。
【0086】また、帰還受信部が無線装置に一体に組込
まれている実施形態において、送信変調波の振幅歪量又
は位相歪量が一定値を超えたことを検出した場合に、送
信動作を停止する手段と、アラーム情報を表示する手段
とを備え、歪による漏洩電波が隣接チャネルに放射され
るのを防止する。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無線装置における非線型歪補償において、順次入力され
る二つの異なるベースバンド信号を振幅検波して帰還
し、直交検波器を設けることなく送信変調波の歪量を検
出することができる。従って、無線装置の小型化、低消
費電力化、低価格化を図ることができる。
【0088】また、帰還系の直交検波器を不要としたこ
とにより、送信部における直交変調器と直交復調器のオ
フセット、直交軸偏差及びゲイン偏差の補償が不要なエ
ンベロープ検出型歪補償が実現でき、従来に比べ、ハー
ドウェア規模の削減とともに歪量算出の演算が簡素化さ
れる。
【0089】また、帰還受信部及び歪補償量演算部を無
線装置本体から分離可能としたことにより、無線装置本
体の小型化と低価格化を図ることができ、更に、簡易な
振幅検波器により歪補償動作の正常性を監視し、送信変
調波の振幅が所定の値を越えた場合、又は歪量が所定の
値を越えた場合に、送信動作を停止し、アラーム表示を
行うことにより、不要な妨害電波、漏洩電波の放出を防
止し、信頼性の高い無線装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の説明図である。
【図2】電力増幅器の入力側A点及び出力側B点の各ベ
ースバンド信号のコンスタレーションを示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す図である。
【図4】ダイレクトディジタルシンセサイザの構成を示
す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施形態を示す図である。
【図7】本発明の第5の実施形態を示す図である。
【図8】直交ディジタル変調方式における電力増幅器の
非線型歪を補償する従来の代表的な構成例を示す図であ
る。
【図9】送信変調波のコンスタレーションの歪を示す図
である。
【符号の説明】
1−1 演算制御部 1−11 歪補償量演算部 1−12 歪補償(プリディストーション)部 1−2 DAコンバータ 1−3 直交変調器 1−4 電力増幅器 1−5 空中線 1−6 混合器 1−7 基準搬送波 1−8 ADコンバータ 1−9 受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 洋一 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気株 式会社内 (72)発明者 渡邊 勝一 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気株 式会社内 (72)発明者 大西 佳文 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気株 式会社内 Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA21 CA36 CA87 CA92 FA17 GN03 HN08 KA00 KA17 KA23 KA32 KA33 KA34 KA42 KA44 KA53 KA55 MA11 SA14 TA01 TA02 5J091 AA01 AA41 CA21 CA36 CA87 CA92 FA17 KA00 KA17 KA23 KA32 KA33 KA34 KA42 KA44 KA53 KA55 MA11 SA14 TA01 TA02 5K004 AA05 AA08 FA05 FE11 FF05 JA02 JE04 JF04 5K060 BB07 CC04 CC11 FF06 HH01 HH06 HH16 HH29 KK01 KK06 LL24 LL25

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの独立した信号成分の組より成る情
    報信号の各信号成分によりそれぞれ位相が90度異なる
    二つの搬送波を変調し、該変調後の被変調波を増幅して
    送信波を送出する無線装置において、 二つの独立した信号成分の組より成る互いに異なる第1
    及び第2のテスト情報信号を順次生成するテスト情報信
    号生成手段と、 該テスト情報信号生成手段から順次生成され入力される
    前記第1及び第2のテスト情報信号による前記被変調波
    の増幅後の送信波を、前記二つの搬送波の何れか一方を
    分岐した信号と又は該一方の搬送波と周波数が略等しい
    他の信号とそれぞれ順次混合し、該第1及び第2のテス
    ト情報信号のそれぞれに対する第1及び第2の振幅成分
    を抽出する受信部と、 前記テスト情報信号生成手段により生成された第1及び
    第2のテスト情報信号の信号成分並びに前記受信部によ
    り抽出された第1及び第2の振幅成分を用いて演算を行
    い、前記情報信号を補正する演算・補正手段と、 を備え、前記増幅後の送信波の歪を抑制することを特徴
    とする無線装置。
  2. 【請求項2】 二つの独立した信号成分の組より成る情
    報信号の各信号成分によりそれぞれ位相が90度異なる
    二つの搬送波を変調し、該変調後の被変調波を増幅して
    送信波を送出する無線装置において、 二つの独立した信号成分の組より成る互いに異なる第1
    及び第2のテスト情報信号を順次生成するテスト情報信
    号生成手段と、 該テスト情報信号生成手段から順次生成され入力される
    前記第1及び第2のテスト情報信号による前記被変調波
    の増幅後の送信波を、前記二つの搬送波の何れか一方を
    分岐した信号と又は該一方の搬送波と周波数が略等しい
    他の信号とそれぞれ順次混合し、該第1及び第2のテス
    ト情報信号のそれぞれに対する第1及び第2の振幅成分
    を抽出する受信部と、 前記テスト情報信号生成手段により生成された第1及び
    第2のテスト情報信号の信号成分並びに前記受信部によ
    り抽出された第1及び第2の振幅成分を用いて演算を行
    い、前記増幅後の送信波の歪特性を算出する演算手段
    と、 を備えたことを特徴とする無線装置。
  3. 【請求項3】 二つの独立した信号成分の組より成る情
    報信号を互いに直交する信号に変換し、該直交する信号
    を合成・増幅した送信波を送出する無線装置において、 二つの独立した信号成分の組より成る互いに異なる第1
    及び第2のテスト情報信号を順次生成するテスト情報信
    号生成手段と、 該テスト情報信号生成手段から順次生成され入力される
    前記第1及び第2のテスト情報信号の前記合成・増幅後
    の送信波を、前記直交する信号に変換した際の直交信号
    の何れか一方の信号と順次混合し、それぞれ第1及び第
    2のテスト情報信号に対する第1及び第2の振幅成分を
    抽出する受信部と、 前記テスト情報信号生成手段により生成された第1及び
    第2のテスト情報信号の信号成分並びに前記受信部によ
    り抽出された第1及び第2の振幅成分を用いて演算を行
    い、前記増幅後の送信波の歪特性を算出する演算手段
    と、 を備えたことを特徴とする無線装置。
  4. 【請求項4】 I信号成分及びQ信号成分から成る送信
    ベースバンド信号により搬送波を直交変調し、該直交変
    調した信号を電力増幅した信号を送信波として送出する
    無線装置において、 前記I信号成分又はQ信号成分の何れか一方により変調
    される搬送波と同相の搬送波と、前記電力増幅後の信号
    とを混合して、前記電力増幅後の信号の振幅成分を抽出
    する帰還受信部と、 順次入力される互いに異なる第1及び第2の送信ベース
    バンド信号の直交変調前のそれぞれのI信号成分及びQ
    信号成分並びにそれら第1及び第2の送信ベースバンド
    信号の前記帰還受信部から抽出されるそれぞれの振幅成
    分から、前記電力増幅後の信号の振幅歪量及び位相歪量
    を算出し、それらの歪量に応じて前記送信ベースバンド
    信号に対する歪補償量を演算する歪補償量演算部と、 該歪補償量を基に、送信ベースバンド信号に逆歪を付加
    する歪補償部と、 を備えたことを特徴とする無線装置。
  5. 【請求項5】 I信号成分及びQ信号成分から成る送信
    ベースバンド信号にによりダイレクトディジタルシンセ
    サイザを用いて直交変調し、該直交変調した信号を電力
    増幅した信号を送信波として送出する無線装置におい
    て、 前記ダイレクトディジタルシンセサイザから出力される
    I信号成分又はQ信号成分の何れか一方の被変調波と、
    前記電力増幅後の信号とを混合して、前記電力増幅後の
    信号の振幅成分を抽出する帰還受信部と、 順次入力される互いに異なる第1及び第2の送信ベース
    バンド信号の直交変調前のそれぞれのI信号成分及びQ
    信号成分並びにそれら第1及び第2の送信ベースバンド
    信号の前記帰還受信部から抽出されるそれぞれの振幅成
    分から、前記電力増幅後の信号の振幅歪量及び位相歪量
    を算出し、それらの歪量に応じて前記送信ベースバンド
    信号に対する歪補償量を演算する歪補償量演算部と、 該歪補償量を基に、送信ベースバンド信号に対して電力
    に応じて逆歪を付加する歪補償部と、を備えたことを特
    徴とする無線装置。
  6. 【請求項6】 前記歪補償量演算部は、実データを送信
    しないプリアンブル期間において、 前記第1の送信ベースバンド信号として、前記帰還受信
    部で混合する前記搬送波又は被変調波と同相の成分が所
    定の値を有し、直交する他方の成分がゼロとなる送信ベ
    ースバンド信号が入力されたときに、該第1の送信ベー
    スバンド信号とその帰還信号とから振幅歪量を算出し、 前記第2の送信ベースバンド信号として、前記帰還受信
    部で混合する前記搬送波又は被変調波と同相の成分がゼ
    ロとなり、直交する他方の成分が所定の値を有する送信
    ベースバンド信号が入力されたときに、該第2の送信ベ
    ースバンド信号とその帰還信号と前記振幅歪量とから位
    相歪量を算出することを特徴とする請求項4又は5に記
    載の無線装置。
  7. 【請求項7】 前記帰還受信部及び歪補償量演算部は、
    前記無線装置に対して着脱可能に構成され、且つ、前記
    無線装置は、前記歪補償量を記憶した歪補償量テーブル
    を備え、 前記帰還受信部及び歪補償量演算部を無線装置から分離
    した状態のとき、前記歪補償部は、前記歪補償量テーブ
    ルに記憶された歪補償量を基に、送信ベースバンド信号
    に対して電力に応じて逆歪を付加する構成を有すること
    を特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の無線装
    置。
  8. 【請求項8】 I信号成分及びQ信号成分から成る送信
    ベースバンド信号により搬送波を直交変調し、該直交変
    調した信号を電力増幅した信号を送信波として送出する
    無線装置における送信波の歪補償方法において、 前記I信号成分又はQ信号成分の何れか一方により変調
    される搬送波と同相の搬送波又は該被変調波と、前記電
    力増幅後の信号とを混合して、前記電力増幅後の信号の
    振幅成分を抽出し、該振幅成分を帰還信号として帰還
    し、 順次入力される互いに異なる第1及び第2の送信ベース
    バンド信号の直交変調前のそれぞれのI信号成分及びQ
    信号成分並びにそれら第1及び第2の送信ベースバンド
    信号の前記帰還信号から、前記電力増幅後の信号の振幅
    歪量及び位相歪量を算出し、それらの歪量に応じて前記
    送信ベースバンド信号に対する歪補償量を演算し、 該歪補償量を基に、送信ベースバンド信号に対して電力
    に応じて逆歪を付加することを特徴とする無線装置の送
    信波の歪補償方法。
  9. 【請求項9】 実データを送信しないプリアンブル期間
    において、 前記第1の送信ベースバンド信号として、前記搬送波又
    は被変調波と同相の成分が所定の値を有し、他方の成分
    がゼロとなる送信ベースバンド信号が入力されたとき
    に、該第1の送信ベースバンド信号とその帰還信号とか
    ら振幅歪量を算出し、 前記第2の送信ベースバンド信号として、前記搬送波又
    は被変調波と同相の成分がゼロとなり、他方の成分が所
    定の値を有する送信ベースバンド信号が入力されたとき
    に、該第2の送信ベースバンド信号とその帰還信号と前
    記振幅歪量とから位相歪量を算出することを特徴とする
    請求項8に記載の無線装置の送信波の歪補償方法。
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