JP2001267288A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2001267288A
JP2001267288A JP2000077941A JP2000077941A JP2001267288A JP 2001267288 A JP2001267288 A JP 2001267288A JP 2000077941 A JP2000077941 A JP 2000077941A JP 2000077941 A JP2000077941 A JP 2000077941A JP 2001267288 A JP2001267288 A JP 2001267288A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理液の調合システムを備えた基板処理装置に
おいて、流下配管途中のバルブに異常が生じた場合で
も、処理液の混合比率の変化を未然に防止することがで
きる基板処理装置を提供する。 【解決手段】複数の秤量槽300よりも低い位置には、
調合槽200が配置され、これらを連絡するように複数
の投入配管310が設けられている。また、この複数の
投入配管310それぞれの途中部には、複数の投入用バ
ルブ320、光学式センサ350、および複数の漏洩防
止用バルブ340が上方から順に設けられている。そし
て、投入配管310内を流下する液体を光学式センサ3
50が検出すると、流下検出信号が光検出生成部353
から制御装置Cへと伝達され、この流下検出信号に基づ
いて、制御装置Cは漏洩防止用バルブ340を閉成する
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、液
晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレ
イパネル)用ガラス基板、あるいは、磁気ディスク用の
ガラス基板やセラミック基板などの各種の被処理基板に
対して1枚ずつまたは複数枚一括して処理を施すための
基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超LSI(大規模集積回路)の製造工程
においては、たとえば、半導体ウエハ(以下、単に「ウ
エハ」という。)の表面を洗浄液を用いて洗浄する洗浄
処理工程や、ウエハの表面をエッチング液を用いてエッ
チングするウエットエッチング処理工程などがある。こ
れらの工程では、たとえば、スピンチャックに保持され
て回転するウエハの表面や裏面に、純水や薬液などを含
む処理液を供給するようにした基板処理装置が用いられ
る。
【0003】このような基板処理装置においては、スピ
ンチャック等の基板保持機構に保持されたウエハ表面に
ノズルから処理液を供給することによって、ウエハが洗
浄またはエッチングされる。ノズルに供給すべき処理液
は、複数の液体が調合(混合)されたものが用いられ
る。この処理液の調合は、たとえば、複数の秤量槽のそ
れぞれに予め定められた量だけ貯留された複数の液体
を、これら複数の秤量槽よりも低い位置にある調合槽に
それぞれ流下させて調合する。
【0004】ここで、この従来の基板処理装置のうち
の、処理液の調合システムの構成について、図5を用い
て簡単に説明する。図5において、複数の秤量槽100
A,100B,100Cがほぼ同じ高さに配置され、こ
れらの秤量槽100A,100B,100C(以下、ま
とめて秤量槽100という)は、それぞれA液、B液、
C液を予め定められた量だけ貯留できるようになってい
る。そして、複数の秤量槽100よりも低い位置におい
て、調合槽200が配置されている。また、複数の秤量
槽100のそれぞれの底部に接続され、調合槽200の
上方まで延びるように、複数の流下配管110A、11
0B、110C(以下、まとめて流下配管110とい
う)が設けられている。そして、その複数の流下配管1
10それぞれの途中部には、複数のバルブ120A,1
20B,120C(以下、まとめてバルブ120とい
う)が介装されている。
【0005】そして、秤量槽100内には、ほぼ垂直方
向に立つオーバーフロー配管130A,130B,13
0Cが設けられている。ここで、秤量槽100内に予め
液体を貯留しておく場合、貯留された液体の液面がオー
バーフロー配管130A,130B,130C(以下、
まとめてオーバーフロー配管130という)の上端を超
えると、オーバーフロー配管130から液体が排出され
ることになり、したがって、秤量槽100内には予め定
められた量の液体が貯留されることになる。
【0006】これらの構成によると、上述したようなオ
ーバーフロー配管130の作用によって、秤量槽100
内に予め定められた量の液体が貯留された後、バルブ1
20が開成されると、秤量槽100内のA液、B液、C
液がそれぞれ、流下配管110を流下して、調合槽20
0で互いに所定の比率で混合され、要求する混合比率の
処理液が調合されることとなる。なおここで、混合比率
は、(秤量槽100A内に貯留されていたA液の量):
(秤量槽100B内に貯留されていたB液の量):(秤
量槽100C内に貯留されていたC液の量)に等しくな
る。
【0007】そして、調合槽200内で調合された処理
液が基板に供給されて、基板に対する処理が繰り返し行
われる。また、次に調合槽200内で調合されるべき処
理液(以下、次の処理液という)の調合の準備のため、
この基板に対する処理が行われて調合槽200内の処理
液が用いられている間にも、秤量槽100内には、予め
定められた量の液体が貯留される。そして、調合槽20
0内の処理液が疲労したり液量が減少したりして、その
処理液の交換時期になると、調合槽200内の処理液が
すべて排出され、その後上述と同様に、バルブ120が
開成され、秤量槽100内の液体がそれぞれ、流下配管
110を流下して、調合槽200内で次の処理液が所定
の混合比率で調合される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のような基板処理装置の場合には、頻繁に開閉さ
れるバルブ120は、その寿命により、あるいは、バル
ブの弁座に異物が混入することにより、バルブ120を
閉成しているつもりでも実際には閉成しておらず、液体
が漏洩(流下)してしまうという状態に至ることがあ
る。このような状態に至ると、次の処理液の調合の準備
のために、秤量槽100内に予め定められた量の液体を
貯留させた場合に、液体がバルブ120から漏洩し、そ
の漏洩した液体が、現在、調合槽200内に貯留されて
いる処理液に混合されてしまい、その調合槽200内の
処理液の混合比率が変化してしまうという重大な問題が
あった。さらには、バルブ120から液体が漏洩する
と、秤量槽100内の液体の量が減少することになるの
で、次の処理液の混合比率も変化してしまうことにな
る。
【0009】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、処理液の調合システムを備えた基板処理装
置において、流下配管途中のバルブに異常が生じた場合
でも、処理液の混合比率の変化を未然に防止することが
できる基板処理装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、複数の異なる液体が調合さ
れた処理液を用いて基板を処理する基板処理装置におい
て、複数の異なる液体をそれぞれ予め定められた量だけ
貯留する複数の秤量槽と、これら複数の秤量槽よりも低
い位置に配置され、複数の秤量槽に貯留されていたそれ
ぞれの液体を調合して処理液として貯留する調合槽と、
一方端が複数の秤量槽の底部それぞれに接続されて、他
方端が調合槽の上方に配置され、複数の秤量槽に貯留さ
れていたそれぞれの液体が流下する複数の流下配管と、
これら複数の流下配管のそれぞれの途中部に介装され、
流下配管内の液体の流下を許可および禁止するための複
数の第1のバルブと、これら複数の第1のバルブそれぞ
れよりも低い位置において、複数の流下配管のそれぞれ
の途中部に介装され、流下配管内の液体の流下を許可お
よび禁止するための複数の第2のバルブと、複数の第1
のバルブそれぞれと複数の第2のバルブそれぞれとの間
における、複数の流下配管のそれぞれの途中部に設けら
れ、流下配管内における液体の流下をそれぞれ検出する
複数の検出機構と、を備えたことを特徴とする基板処理
装置である。
【0011】この構成によれば、いずれか1つの上記第
1のバルブが閉成されているにもかかわらず、当該第1
のバルブが介装されている流下配管の途中部に設けられ
た検出機構が、当該流下配管内の液体の流下を検出した
場合に、当該流下配管に介装された第2のバルブを閉成
させることができる。このようにすれば、当該第1のバ
ルブに異常が生じて、当該第1のバルブから液体が漏洩
した場合でも、当該流下配管に介装された第2のバルブ
によって、液体が調合槽内に混入することを防止でき、
また、秤量槽内の液体の量が減少することもない。した
がって、第1のバルブに異常が生じた場合でも、現在、
調合槽内に貯留されている処理液、および次に調合槽内
で調合されるべき処理液の混合比率の変化を未然に防止
することができる。
【0012】また、このため、現在、調合槽内に貯留さ
れている処理液を、継続して基板の処理に用いることが
でき、あえて基板処理装置を停止させる必要もない。さ
らには、第1のバルブに異常があった場合、その第1の
バルブの交換作業は、基板処理装置が運転されているか
停止されているかに関わらず、少なくとも調合槽内の処
理液が次に交換されるまでの間に行えばよいので、その
作業を作業者の都合のよい時期に行うことができる。
【0013】なお、第2のバルブは、検出機構が流下配
管中の液体の流下を検出したときにのみ閉成し、通常時
は開成状態にしておくことができるので、調合槽内の処
理液の交換を行う度に開閉動作を行う第1のバルブに比
べて、一般にその寿命を延ばすことができる。
【0014】なお、この請求項1の発明において、「検
出機構」は、流下配管中の液体の流下を光の透過量の変
化によって検出する光学式検出機構であってもよいし、
流下配管中の液体の流下を超音波の透過量の変化により
検出する超音波式検出機構であってもよい。
【0015】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
発明において、いずれか1つの上記第1のバルブが閉成
されているにもかかわらず、当該第1のバルブが介装さ
れている流下配管の途中部に設けられた上記検出機構
が、当該流下配管内の液体の流下を検出した場合に、当
該流下配管に介装された第2のバルブを閉成するよう制
御する制御部をさらに備えることを特徴とする基板処理
装置
【0016】この構成によれば、当該第1のバルブに異
常が生じて、当該第1のバルブから液体が漏洩した場合
でも、当該流下配管に介装された第2のバルブによっ
て、液体が調合槽内に混入することを防止し、また、秤
量槽内の液体の量が減少して、次の処理液の混合比率が
変化することもない。したがって、第1のバルブに異常
が生じた場合でも、現在、調合槽内に貯留されている処
理液、および次に調合槽内で調合されるべき処理液の混
合比率の変化を未然に自動的に防止することができる。
【0017】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、上記検出機構は、上記複数の
流下配管それぞれの近傍に設けられ、少なくとも流下配
管内の液体の流れ方向に幅を持つ光を流下配管に向けて
発する投光部と、流下配管を挟んで投光部に対向する位
置に設けられ、投光部から発せられて流下配管を透過し
た上記液体の流れ方向に幅を持つ光を受ける受光部と、
を有することを特徴とする基板処理装置である。
【0018】この構成によれば、少なくとも、液体の流
れ方向(以下、液流れ方向という)に幅を持つ光を発す
る投光部と、この投光部から発せられて流下配管を透過
した上記液流れ方向に幅を持つ光を受ける受光部とを有
する光学式検出機構によって、流下配管内を流下する液
体がたとえ少量であっても、その液体の流下を早急かつ
正確に検出できる。すなわち、検出機構は、液流れ方向
に広がる範囲で液体の流下を監視しているので、受光部
での光のサンプリング間隔が比較的長かったとしても、
液流れ方向に流れ去ろうとする液体の流下を少量であっ
ても見逃さずに確実に検出することができる。また、広
い範囲で同時に液体の流下を監視しているので、その検
出結果は平均化されて安定した結果となる。
【0019】以上のことから、流下配管内の液体の流下
が少量であっても、その液体の流下を早急かつ確実に検
出できるので、調合槽への液体の不必要な混入を確実に
防止することができ、したがって、流下配管途中の第1
のバルブに異常が生じた場合でも、現在、調合槽内に貯
留されている処理液、および次に調合槽内で調合される
べき処理液の混合比率の変化を未然に確実に防止するこ
とができる。
【0020】なお、投光部から発せられる光が、液流れ
方向以外の方向に幅を持つ光をも含んでいてもよく、こ
のような場合には、受光部において、この投光部からの
光のうちの液流れ方向に幅を持つ光を選択して受けるよ
うにすればよい。さらに、この投光部からの光の色は何
でも良く、赤色光や緑色光であってもよく、また赤外光
であってもよい。ただし、正確に少量の液体の流下を検
出するためには、液体と同色の光を使用するのは避けた
ほうが好ましい。さらには、この投光部からの光は、L
ED光などの指向性の低い光であってもよいし、レーザ
ー光などの指向性の高い光であってもよい。
【0021】また、「液体の流れ方向に幅を持つ光」と
は、液体の流れ方向に沿って広がる幅を持つほぼ平板状
の光(いわゆるフラットビーム)であってもよく、ま
た、所定の幅と厚みを持つほぼ断面矩形状の光やほぼ断
面楕円状の光であってもよい。すなわち、断面が点であ
るような線状の光ではなく、少なくとも、液流れ方向に
幅を持つ光であればよい。
【0022】特に、その液体の流れ方向に幅を持つ光
が、上述したようなフラットビームである場合には、光
の厚みが薄いので、流下配管の内径が特に小さいような
場合であっても、光を流下配管の内径部分に対して無駄
なく効率的に照射することができ、液体の流下の検出精
度が向上する。
【0023】なおここで、「液体」とは、基板を処理す
るための液体であればなんでもよく、たとえば、基板の
表面を洗浄あるいはエッチング処理するための純水、ま
たはフッ酸、硫酸、塩酸、硝酸、酢酸、燐酸、クエン
酸、アンモニア、または過酸化水素水などを含む溶液な
ど、のうちのいずれの液体であってもよい。そして、
「処理液」とは、これらの液体のうちの少なくとも2つ
以上を混合させたものであれば何でもよく、たとえば、
フッ酸および純水が調合された混合液、アンモニア、過
酸化水素水、および純水が調合された混合液、塩酸、過
酸化水素水、および純水が調合された混合液、および、
硝酸、酢酸、および燐酸が調合された混合液などが挙げ
られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0025】図1は、この発明の一実施形態に係る基板
処理装置の構成を示す概略図である。この基板処理装置
では、スピンチャックSCに保持されて回転するウエハ
WにノズルNから、たとえばアンモニアと過酸化水素と
純水とが調合されてできた処理液を供給することによっ
て、ウエハW表面に洗浄処理やエッチング処理が施され
る。ノズルNに供給すべき処理液は、調合槽10から処
理液供給配管20を介して導かれる。処理液の圧送のた
めに、処理液供給配管20にはベローズポンプ30が介
装されている。さらに、処理液供給配管20には、処理
液の流量を計測する流量計21、処理液中の異物を除去
するためのフィルタ22、処理液の流量を調整するため
の流量調整弁23、および処理液の供給を開始/停止す
るためのエア弁24が介装されている。そして、エア弁
24とノズルNとの間には、処理液供給配管20を通る
処理液の圧力を検出するための圧力センサ25が設けら
れている。この圧力センサ25の出力を監視することに
より、エア弁24による処理液供給の開始/停止の状況
をモニタすることができる。
【0026】処理液供給配管20において、フィルタ2
2と流量調整弁23との間(すなわち、ベローズポンプ
30とノズルNとの間)の位置からは、エア弁24が閉
成状態であるときに、処理液を調合槽10に帰還させる
ための循環用配管40が分岐している。この循環用配管
40の途中部には、エア弁24が開成状態のときに閉成
状態に制御され、エア弁24が閉成状態のときには開成
状態に制御されるエア弁41が介装されている。循環用
配管40にはまた、調合槽10に帰還される処理液の流
量を調整するための流量調整弁42が介装されている。
【0027】また、ベローズポンプ30と流量計21と
の間の処理液供給配管20には、処理液の温度を一定に
保持するための温度調整手段としての熱交換器26が付
属している。ここで、ベローズポンプ30は継続して運
転されており、そのため、エア弁24が閉成されて処理
液をノズルNから吐出しないときには、エア弁41が開
成されて上記の循環用配管40を介して調合槽10に処
理液が帰還される。これにより、処理液をノズルNから
吐出しないときには、処理液を熱交換器26を通って循
環させることができ、調合槽10から処理液供給配管2
0と循環用配管40との接続部分に至るまでの処理液供
給配管20内において、処理液の温度を最適値に保持す
ることができる。また、調合槽10内の処理液の交換時
期になると、調合槽10内の処理液が排出され、処理液
の調合システム50からの複数の液体(この実施形態に
おいては、たとえば、アンモニア、過酸化水素、および
純水)が調合槽10内に投入され調合されるようになっ
ている。
【0028】ここで、この処理液の調合システム50の
構成について、図2を用いて詳しく説明する。この図2
において、たとえばPTFE(ポリテトラフルオロエチ
レン)製の複数の秤量槽300A,300B,300C
がほぼ同じ高さに配置され、これらの秤量槽300A,
300B,300C(以下、まとめて秤量槽300とい
う)は、それぞれ順にアンモニア、過酸化水素、および
純水を予め定められた量(たとえば、その貯留量の比率
は、順に1:2:7)だけ貯留できるようになってい
る。そして、複数の秤量槽300よりも低い位置におい
て、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製の調合
槽200が配置されている。また、秤量槽300内に
は、ほぼ垂直方向に立つオーバーフロー配管330A,
330B,330C(以下、まとめてオーバーフロー配
管330という)が設けられ、秤量槽300内には予め
定められた量の液体が貯留されるようになっている。
【0029】そして、複数の秤量槽300のそれぞれと
調合槽10とを連絡するように、すなわち、複数の秤量
槽300のそれぞれの底部に接続されて調合槽10の上
方まで延びるように、たとえばPFA(テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体)製の複数の投入配管310A、310B、310C
(以下、まとめて投入配管310という)が設けられて
いる。また、この複数の投入配管310それぞれの途中
部には、複数の投入用バルブ320A,320B,32
0C(以下、まとめて投入用バルブ320という)が介
装され、また、これら複数の投入用バルブ320のそれ
ぞれよりも低い位置において、複数の投入配管310そ
れぞれの途中部には、複数の漏洩防止用バルブ340
A,340B,340C(以下、まとめて漏洩防止用バ
ルブ340という)が介装されている。
【0030】さらに、複数の投入用バルブ320それぞ
れと複数の漏洩防止用バルブ340それぞれとの間にお
ける、複数の投入配管310それぞれの途中部には、図
2に示すように、投入配管310内それぞれの液体の流
下を検出する光学式センサ350A,350B,350
C(以下、まとめて光学式センサ350という)が設け
られている。
【0031】また、投入配管310の少なくとも光学式
センサ350が取付けられる部分は、光学式センサ35
0からの光を透過可能なように、透明(無色透明または
有色透明)となっている。ちなみに、投入配管310の
内径は、たとえば6mm程度
【倉田様:ご確認下さい】であり、比較的細い(小さ
い)ものである。
【0032】ここで、この光学式センサ350の構成に
ついて、図3の斜視図を用いて簡単に説明する。この光
学式センサ350は、投入配管310の近傍に設けら
れ、投入配管310に向けてこの投入配管310内の液
体の流れ方向F(以下、液流れ方向Fという)に広がる
幅を持つほぼ平板状の光Lを発する投光部351と、投
入配管310を挟んで投光部351に対向する位置に設
けられ、投光部351から発せられて投入配管310を
透過したほぼ平板状の光Lを受ける受光部352と、投
光部351から発せられる光Lを生成したり、受光部3
52で受けられる光Lの量をサンプリングしたりする光
生成検出部353と備えている。また、この光学式セン
サ350には、光生成検出部353と投光部351とを
接続する光ファイバ351fと、光生成検出部353と
受光部352とを接続する光ファイバ352fとが設け
られている。なお、投入配管310は、この実施形態に
おいては、ほぼ垂直に設置されており、また、液流れ方
向Fは、この投入配管310中において上から下へと向
かう方向となっている。
【0033】ここで、投光部351は、ほぼ長方形板状
の部材からなっており、この投光部351の投入配管3
10に対向する面には、このほぼ平板状の光Lを発射す
るスリット状の投光窓351aが設けられている。ま
た、この投光部351の内部には、入光された光を分散
して屈曲させて広い幅を持つほぼ平板状の光Lに変換す
るプリズムおよび反射鏡(図示せず)が設けられてい
る。
【0034】そして、受光部352は、ほぼ長方形板状
の部材からなっており、この受光部352の投入配管3
10に対向する面には、光Lを受けるスリット状の受光
窓52aが設けられている。また、この受光部352の
内部には、この受光窓352aで受けた光Lを集光して
屈曲させるプリズムおよび反射鏡(図示せず)が設けら
れている。
【0035】これらの構成により、投光部351は、ほ
ぼ平板状の光Lを発することができ、受光部352は、
投光部351から発せられて投入配管310を透過した
ほぼ平板状の光Lを受けることができるようになってい
る。なお、投光部351から発せられる光Lは、たとえ
ば、比較的波長の長い赤色を呈している。
【0036】一方、投光部351および受光部352の
投入配管310への取付けは、取付けベース54と取付
けプレート55との間に、投入配管310、投光部35
1、および受光部352を挟持することによって達成さ
れ、たとえば、この挟持は、以下のようにして達成され
る。
【0037】まず、投光部351および受光部352
を、それぞれ取付けベース54の同一平面上の取付け面
54a,54bに各々2本ずつの取付けネジ(図示せ
ず)によって取付ける。なお、このとき、この各々2本
ずつ(計4本)の取付けネジは、投光部351および受
光部352の取付け穴M1,M2,M3,M4に挿通さ
れた上で、それぞれ、取付けベース54に形成されたメ
ネジm1,m2,m3,m4にねじ込まれる。次に、投
入配管310を、取付けベース54の丸溝54cに嵌め
合わせるとともに、取付けプレート55の丸溝55aに
嵌め合わせた状態で、取付けプレート55を取付けベー
ス54に4本の取付けネジ(図示せず)によって取付け
る。なお、このとき、この4本の取付けネジは、取付け
プレート55の取付け穴N1,N2,N3,N4に挿通
された上で、それぞれ、取付けベース54に形成された
メネジn1,n2,n3,n4にねじ込まれる。また、
このとき、投入配管310は取付けベース54と取付け
プレート55とに挟まれて、その直径方向に若干押し潰
された状態で挟持されるようになっている。
【0038】このようにして投光部351および受光部
352を投入配管310へ取付けることで、ほぼ平板状
の光Lは、投入配管310内の液流れ方向Fに沿って広
がる幅を持つ光、言い換えれば、投入配管310の長さ
方向に沿って広がる幅を持つ光となっている。また、こ
の取り付けにより、平板状の光Lは投入配管310の中
心軸Oを通過するようにされており、投入配管310内
の液流れ方向Fに直行する方向において、液体の流下の
捕捉範囲をできるだけ大きくする工夫がなされている。
ただし、必ずしも、平板状の光Lがこの中心軸Oを通過
する必要は無く、投入配管310の内径の範囲内を通過
するようにすればよい。。
【0039】ここで、光生成検出部353は、光を生成
して光ファイバ351fを経由させて投光部351へ送
り出す機能と、受光部352で受けられて光ファイバ3
52fを経由してきた光量(以下、受光量という)をサ
ンプリングする機能とを有している。これにより、光生
成検出部353で生成された光は、光ファイバ351f
経由で投光部351に到達し、投光部351の投光窓3
51aからの光Lとなって投入配管310に向けて発せ
られる。また、投光部351の投光窓351aから発せ
られて投入配管310を通過した光Lは、受光部352
の受光窓352aで受けられ、光ファイバ352f経由
で光生成検出部353に到達してその受光量が所定のサ
ンプリング間隔でサンプリングされるようになってい
る。
【0040】ここで、この光生成検出部353でサンプ
リングされる受光量は、投入配管310内に液体が流下
すると減少する。これは、流下する液体が、投光部35
1の投光窓351aから発せられた光Lを受光部352
の受光窓352aに向かう方向と異なる方向に屈折させ
散乱させるため、受光部352の受光窓352aに到達
する光Lの光量を減少させるからである。すなわち、液
体の流下がない場合には、受光量は、投光部351から
発せられる光量(以下、発光量という)にほぼ等しい状
態となって、大きな値を示し、また、液体の流下がある
場合には、受光量は、減少して、小さい値を示す。
【0041】また、光生成検出部353内にはさらに検
出回路(図示せず)が設けられており、この検出回路
は、受光部352で受けられて光生成検出部353でサ
ンプリングされた受光量に基づいて、液体の流下有りの
検出信号(以下、流下検出信号という)を制御装置Cに
出力する。なお、この検出回路は、たとえば、発光量に
対する受光量の比率や、これら発光量と受光量との差に
基づいて、流下検出信号を制御装置Cに出力するもので
もよい。
【0042】以上に説明した構成により、秤量槽300
内に予め定められた量の液体が貯留された後、投入用バ
ルブ320が開成されると、秤量槽300内のアンモニ
ア、過酸化水素、および純水がそれぞれ、投入配管31
0を流下して、調合槽10で互いに所定の比率で混合さ
れ、要求する混合比率(たとえば、この実施形態におい
ては1:2:7)の処理液が調合される。そして、上述
したように、調合槽10内の処理液がノズルNからスピ
ンチャックSC上の基板に供給されて基板に対する処理
が行われる。また、次の処理液の調合の準備のため、こ
の基板に対する処理が行われて調合槽10内の処理液が
用いられている間にも、秤量槽300内には、予め定め
られた量の液体が貯留される。そして、調合槽10内の
処理液の交換時期になると、調合槽10内の処理液がす
べて排出され、その後上述と同様に、投入用バルブ32
0が開成され、秤量槽300内の液体がそれぞれ、投入
配管310を流下して、調合槽10で次の処理液が所定
の上記混合比率で調合される。なお、漏洩防止用バルブ
340は、このような通常状態では常時開成された状態
となっている。
【0043】ここで、処理液の交換のたびに頻繁に開閉
される投入用バルブ320は、その寿命(主にバルブの
弁座の磨耗)により、あるいは、バルブの弁座に異物が
混入することにより、バルブ320から液体が漏洩(流
下)してしまうことがある。この場合には、投入用バル
ブ320が閉成されているにもかかわらず、投入配管3
10内を流下する液体を光学式センサ350が検出する
ことにより、流下検出信号が光検出生成部353から制
御装置Cへと伝達され、この流下検出信号に基づいて、
制御装置Cは漏洩防止用バルブ340を閉成する。たと
えば、投入配管310Aにおいて、投入用バルブ320
Aが閉成されているにもかかわらず、光学式センサ35
0Aが投入配管310A内における液体の流下を検出す
ると、流下検出信号が光検出生成部353から制御装置
Cへと伝達され、制御装置Cは漏洩防止用バルブ340
Aを閉成する。
【0044】これらの構成により、投入用バルブ320
の寿命やその弁座への異物の混入が原因で、投入用バル
ブ320から液体が漏洩したとしても、その漏洩した液
体が、基板の処理に用いられている調合槽20内の処理
液に混合されることがなく、したがって、その調合槽2
0内の処理液の混合比率が変化してしまうことがない。
さらには、秤量槽100内の液体の量が減少することも
ないので、次の基板の処理に用いられるべき処理液の混
合比率も変化してしまうことがない。
【0045】ではここで、光生成検出部353や制御装
置Cでの制御動作について詳しく説明する。たとえば、
光生成検出部353は、図4(a)のフローチャートに
示すような制御を行い、制御装置Cは、図4(b)のフ
ローチャートに示すような制御を行う。すなわち、光生
成検出部353は、通常、光ファイバ352f経由で受
けた受光量をサンプリングし(ステップS1)、受光量
が所定の基準値(以下、閾値という)以下かどうかを判
断する(ステップS2)。そして、受光量が閾値を超え
ている場合には、所定のサンプリング間隔時間の経過後
に再度、ステップS1を実行して受光量のサンプリング
を行い、受光量が閾値以下である場合には、液体の流下
ありとして、制御装置Cへ液体の流下検出信号を送る
(ステップ3)。
【0046】一方、制御装置Cは、投入用バルブ320
が閉成されているかどうかを判断し(ステップT1)、
そして、投入用バルブ320が閉成されている場合にの
み、光生成検出部353から流下検出信号が送られてき
たかどうかを判断し(ステップT2)、流下検出信号が
送られてきていない場合には、ステップT1を再度実行
して投入用バルブ320が閉成されているかどうかの判
断を継続して実行するが、流下検出信号が送られてきた
場合には、漏洩防止用バルブ340(通常は開成状態)
を閉成するとともに、たとえば、警報を発して基板処理
装置周辺の作業者に異常を報知する(ステップT3)。
【0047】なおここで、ステップT3において漏洩防
止用バルブ340が閉成された後は、調合槽20内の処
理液の混合比率は変化しないため、異常の警報が報知さ
れた場合であっても、あえて基板処理装置を停止させる
必要がない。そして、異常のあった投入用バルブ320
の交換作業は、基板処理装置が運転されているか停止さ
れているかに関わらず、少なくとも調合槽20内の処理
液が次に交換されるまでの間に行えばよい。たとえば、
異常警報が報知された直後の時期、次に処理液を交換す
る直前の時期、あるいは、基板の処理ロットの切れ目の
時期などに行えばよい。このため、投入用バルブ320
の交換を作業者の都合のよい時期に行うことができる。
【0048】また、光生成検出部353にはまた、受光
量の閾値を調整するためのボリューム(図示せず)や、
受光量やその閾値などを表示させることのできる表示部
(図示せず)などが備えられており、作業者が表示部を
見ながらボリュームを操作することで、受光量の閾値を
所望の値に調整することができるようになっている。ま
た、表示部に表示される受光量やその閾値は、たとえ
ば、光生成検出部353の検出回路での受光量サンプリ
ングの分解能を1としたときの相対受光量で示される。
【0049】ここで、上述した光生成検出部353は、
一般にはセンサアンプと呼ばれており、実際には、光生
成検出部353内部にある発光素子が、この発光素子に
供給された電気エネルギー(電圧または電流)を光エネ
ルギーに変換して光を生成し、また、光生成検出部35
3内部にある受光素子が、受けた光の光エネルギーを電
気エネルギー(電圧または電流)に変換して、この電圧
値または電流値を読み取ってサンプリングしている。し
たがって、この光生成検出部353において実際にサン
プリングされる受光量は電圧値または電流値として認識
されている。
【0050】またここで、上述したような、調合槽10
内の処理液の交換に関して、前回の処理液の交換時期か
ら一定の期間が経過した時、または一定の基板の処理枚
数が処理された時を交換時期として、投入用バルブ32
0を開成して調合槽10内に複数の液体を投入してもよ
いし、あるいは、常に調合槽10内の処理液の濃度を濃
度センサ等で管理し、その処理液の濃度が低下した時を
交換時期として、自動的に投入用バルブ320を開成し
て、調合槽10内に複数の液体を投入してもよい。
【0051】以上のような一実施形態によると、投入用
バルブ320の下流側には、光学式センサ350および
漏洩防止用バルブ340が順に設けられている。このた
め、投入用バルブ320に異常が生じて、投入用バルブ
320から液体が漏洩した場合でも、投入配管310に
介装された漏洩防止用バルブ340によって、液体が調
合槽10内に混入することを防止でき、また、秤量槽3
00内の液体の量が減少して、次の処理液の混合比率が
変化することもない。したがって、投入用バルブ320
に異常が生じた場合でも、現在、調合槽内に貯留されて
いる処理液、および次の処理液の混合比率の変化を未然
に防止することができる。また、このため、現在、調合
槽20内に貯留されている処理液を、継続してウエハW
の処理に用いることができ、あえて基板処理装置を停止
させる必要もない。
【0052】また、この一実施形態によると、投光部3
51から発せられて投入配管310を透過して受光部3
52で受けられたほぼ平板状の光Lは、投入配管310
内の液流れ方向Fに幅を持っている。このため、液流れ
方向Fに広がる範囲で液体の流下を監視しているので、
光生成検出部353の検出回路での受光量のサンプリン
グ間隔が比較的長かったとしても、液流れ方向Fに流れ
去ろうとする少量の液体の流下をも見逃さずに確実に検
出することができる。また、広い範囲で同時に多くの液
体の流下を監視しているので、その検出結果は平均化さ
れて安定した結果となる。このようにして液体の流下を
確実に検出すれば、投入配管310途中の投入用バルブ
320に異常が生じた場合でも、処理液の混合比率の変
化を未然に防止することができる。
【0053】以上、この発明のいくつかの実施形態につ
いて説明してきたが、この発明は他の実施形態をとるこ
ともできる。たとえば、上述の一実施形態においては、
光学式センサ350の投光部351から発せられて投入
配管310を透過し、受光部352で受けられる光L
は、液流れ方向に沿って広がる幅を持つほぼ平板状の光
としているが、液流れ方向に幅を持つ光であれば何でも
よい。たとえば、一実施形態のようなほぼ平板状のフラ
ットビームに限らず、所定の幅と厚みを持つ断面矩形状
の光であってもよく、また、ほぼ断面楕円状の光であっ
てもよい。なお、本明細書において、「光の断面」と
は、光の進行方向に対して直交する平面でその光を切断
したときの切断面をいう。ちなみに、上記ほぼ平板状の
光の断面は所定太さの線分となる。
【0054】ここで、投光部351から投入配管310
に向けて発せられて投入配管310を透過し、受光部3
52で受けられる光は、液流れ方向において、より広い
範囲で液体の流下を捕捉できることから、処理液の流れ
方向の幅が処理液の流れ方向に直交する方向の幅よりも
長い断面を持つ光であるのが好ましい。たとえば、一実
施形態で示したような液流れ方向に沿って広がる幅を持
つフラットビームの他、長手方向が液流れ方向にほぼ一
致する断面矩形状の光や、長径方向が液流れ方向にほぼ
一致する断面楕円状の光などが好ましい。ただし、投入
配管310等の配管の内径が小さい場合には、光が流下
配管20の内径部分に対して無駄なく効率的に照射され
るように、一実施形態のようなほぼ平板状のフラットビ
ームを適用するのが最も好ましい。さらには、以上のよ
うな光学式センサを液流れ方向に沿って複数個設けても
よく、この場合、さらに広い範囲で液体の流下を捕捉で
き、少量の液体の流下の検出精度が向上する。
【0055】また、上述の一実施形態においては、投光
部351から発せられて投入配管310を透過し、受光
部352で受けられる光Lは、ほぼ平板状の光のみで構
成されているが、これに限るものではない。たとえば、
その光が、液流れ方向に幅を持つ光L以外の光をも含ん
でいるようなもの、たとえば、投入配管310以外の部
分をも覆うように広範囲にわたって発せられるほぼ断面
円形状の光であってもよい。このような場合であって
も、受光部352において、この投光部351からの光
のうちの液流れ方向に幅を持つ光Lを選択して受け取れ
ば、一実施形態と同様の効果を奏することができる。な
お、具体的には、受光部352の受光窓52aを、液流
れ方向に長い幅を持つ開口、たとえば、一実施形態に示
したようなスリット状の開口としていれば、投光部35
1の投光窓351aの開口形状は何でもよい。
【0056】さらに、上述の一実施形態においては、光
学式センサ350の投光部351から発せられる光Lは
赤色としているが、何色であっても良く、たとえば緑色
光や赤外光であってもよい。ここで、光Lの色は液体の
色と同じ色を避けたほうが少量の液体の流下の検出精度
の面から好ましい。ただし、波長の長い赤色光や赤外光
の方がより光の減衰率が小さく、少量の液体の流下の検
出精度の面で有利であるので、処理液が赤色以外の場合
には、光Lの色を赤色とするのが好ましい。また、投光
部351から発せられる光は、LED光などの指向性の
低い光であってもよいし、レーザー光などの指向性の高
い光であってもよい。
【0057】また、上述の一実施形態においては、液体
の流下を検出するのは、投入配管310中の液体の流下
を光の透過量の変化によって検出する光学式センサ35
0であったが、たとえば、投入配管310中の液体の流
下を超音波の透過量の変化により検出するような超音波
式センサであってもよい。
【0058】さらに、上述の一実施形態においては、投
入配管310はほぼ垂直に設置されており、液流れ方向
Fは、この投入配管310中において処理液が上から下
への鉛直方向に向かっているが、これに限るものではな
い。たとえば、投入配管310は、その一部がほぼ水平
に設置されたり、その一部または全部が傾斜されて設置
されてもよい。ただし、これらのような場合には、液体
の流下は、投入配管310の内部において下方向に偏っ
てしまう。このため、液体の流下の検出精度の面から、
光学式センサ350のほぼ平板状の光Lを、投入配管3
10内においてその中心軸Oよりも下部を通過させるの
が好ましい。
【0059】また特に、投入配管310の一部のみがほ
ぼ水平または傾斜状態で設置されている場合には、この
水平または傾斜状態となっている投入配管310の部分
(以下、水平/傾斜部分という)に光学式センサ350
を設けるのが液体の流下の検出精度の面から考えてより
好ましい。なぜなら、この投入配管310の水平/傾斜
部分においては、液体の流下する経路が投入配管310
内の下方部分において一定となり、かつ、液体の流下が
比較的遅く(緩やかに)なるので、光学式センサ350
がその流下を検出し易くなるためである。
【0060】また、上述の一実施形態においては、ベロ
ーズポンプ30を継続して運転させ、ノズルNから処理
液を吐出しないときには、循環用配管40を介して調合
槽10に処理液を帰還させるようにしているが、処理液
の温度制御が重要でない場合には、循環用配管40を設
ける必要はない。ただし、この場合には、エア弁24を
閉じて処理液の供給を停止する際に、ベローズポンプ3
0も同時に停止させることが好ましい。
【0061】さらに、上述の一実施形態においては、基
板処理装置が、基板を洗浄またはエッチングするための
装置であって、液体としてはアンモニア、過酸化水素、
および純水を用いているが、その他、硫酸、塩酸、硝
酸、酢酸、燐酸、クエン酸、アンモニア、または過酸化
水素水などの液体のうちのいずれであってもよい。ま
た、処理液としては、これらの液体のうちの任意の複数
の液体を含む混合液であってもよい。たとえば、フッ酸
および純水が、それぞれ1:100の混合比率で調合さ
れた処理液であってもよいし、塩酸、過酸化水素水、お
よび純水が、それぞれ1:2:7の混合比率で調合され
た処理液であってもよいし、硝酸、酢酸、および燐酸
が、それぞれ1:2:7の混合比率で調合された処理液
であってもよい。
【0062】またこれに関連して、上述の一実施形態に
おいては、秤量槽300は3つの槽300A,300
B,300Cから構成されているが、この秤量槽の数は
調合される液体の種類によって適宜変更されるものであ
り、その数は、2つであってもよいし、4つ以上であっ
てもよく、すなわち、秤量槽の数は2つ以上の数(複
数)であればよい。
【0063】さらに、上述の一実施形態においては、ウ
エハを枚葉で処理するための装置に本発明が適用された
例について説明したが、この発明は、液晶表示装置用ガ
ラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガ
ラス基板、あるいは、磁気ディスク用のガラス基板やセ
ラミック基板のような他の被処理基板を処理するための
装置に対しても広く適用することができ、また、複数枚
の被処理基板を一括して処理液槽などに浸漬させて処理
するためのいわゆるバッチ式の基板処理装置に対しても
広く適用することができる。
【0064】その他、特許請求の範囲に記載された範囲
で種々の変更を施すことが可能である。
【0065】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
係る発明の基板処理装置によると、第1のバルブに異常
が生じた場合でも、現在、調合槽内に貯留されている処
理液、および次に調合槽内で調合されるべき処理液の混
合比率の変化を未然に防止することができるという効果
を奏する。このため、現在、調合槽内に貯留されている
処理液を継続して基板の処理に用いることができるの
で、あえて基板処理装置を停止させる必要もなく、ま
た、第1のバルブの交換作業を作業者にとって都合のよ
い時期に行うことができる。
【0066】また、請求項2に係る発明の基板処理装置
によると、第1のバルブに異常が生じた場合でも、現
在、調合槽内に貯留されている処理液、および次に調合
槽内で調合されるべき処理液の混合比率の変化を未然に
自動的に防止することができるという効果を奏する。
【0067】また、請求項3に係る発明の基板処理装置
によると、流下配管内を流下する液体がたとえ少量であ
っても、その液体の流下を早急かつ正確に検出できると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構
成を示す概略図である。
【図2】この発明の一実施形態に係る処理液の調合シス
テムの構成の概略図である。
【図3】この発明の一実施形態に係る光学式センサの構
成を簡略的に示す斜視図である。
【図4】この発明の一実施形態に係る光生成検出部およ
び制御部での制御動作を説明するためのフローチャート
である。
【図5】従来の処理液の調合システムの構成の概略図で
ある。
【符号の説明】
10 調合槽 50 処理液の調合システム 300 秤量槽 310 投入配管(流下配管) 320 投入用バルブ(第1のバルブ) 340 漏洩防止用バルブ(第2のバルブ) 350 光学式センサ(検出機構) 351 投光部 352 受光部 353 光生成検出部 C 制御装置(制御部) F 液流れ方向(液体の流れ方向) L 光 SC スピンチャック W ウエハ(基板)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の異なる液体が調合された処理液を用
    いて基板を処理する基板処理装置において、 複数の異なる液体をそれぞれ予め定められた量だけ貯留
    する複数の秤量槽と、 これら複数の秤量槽よりも低い位置に配置され、複数の
    秤量槽に貯留されていたそれぞれの液体を調合して処理
    液として貯留する調合槽と、 一方端が複数の秤量槽の底部それぞれに接続されて、他
    方端が調合槽の上方に配置され、複数の秤量槽に貯留さ
    れていたそれぞれの液体が流下する複数の流下配管と、 これら複数の流下配管のそれぞれの途中部に介装され、
    流下配管内の液体の流下を許可および禁止するための複
    数の第1のバルブと、 これら複数の第1のバルブそれぞれよりも低い位置にお
    いて、複数の流下配管のそれぞれの途中部に介装され、
    流下配管内の液体の流下を許可および禁止するための複
    数の第2のバルブと、 複数の第1のバルブそれぞれと複数の第2のバルブそれ
    ぞれとの間における、複数の流下配管のそれぞれの途中
    部に設けられ、流下配管内における液体の流下をそれぞ
    れ検出する複数の検出機構と、を備えたことを特徴とす
    る基板処理装置。
  2. 【請求項2】いずれか1つの上記第1のバルブが閉成さ
    れているにもかかわらず、当該第1のバルブが介装され
    ている流下配管の途中部に設けられた上記検出機構が、
    当該流下配管内の液体の流下を検出した場合に、当該流
    下配管に介装された第2のバルブを閉成するよう制御す
    る制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記
    載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】上記検出機構は、 上記複数の流下配管それぞれの近傍に設けられ、少なく
    とも流下配管内の液体の流れ方向に幅を持つ光を流下配
    管に向けて発する投光部と、流下配管を挟んで投光部に
    対向する位置に設けられ、投光部から発せられて流下配
    管を透過した上記液体の流れ方向に幅を持つ光を受ける
    受光部と、を有することを特徴とする請求項1または2
    に記載の基板処理装置。
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