JP2001266590A - 半導体装置とその製造方法及び計算機 - Google Patents

半導体装置とその製造方法及び計算機

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JP2001266590A
JP2001266590A JP2000085321A JP2000085321A JP2001266590A JP 2001266590 A JP2001266590 A JP 2001266590A JP 2000085321 A JP2000085321 A JP 2000085321A JP 2000085321 A JP2000085321 A JP 2000085321A JP 2001266590 A JP2001266590 A JP 2001266590A
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chip
circuit
defect
semiconductor device
computer
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Tetsuo Ashizawa
哲夫 芦澤
Kazuto Koyou
和人 古用
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な欠陥救済を実現できると共に、回路規
模が低減された半導体装置とその製造方法及び該半導体
装置を含む計算機を提供する。 【解決手段】 それぞれがメモリセルアレイ3〜5と、
供給されるメモリセルアレイの欠陥データに応じてメモ
リセルアレイ7の欠陥を救済する冗長回路15とを含
み、かつ互いに異なるチップ1上に形成された複数の半
導体装置を有する計算機であって、各々の半導体装置
は、電子ビーム露光装置により形成されたチップ1を識
別するためのチップコードを出力するチップコード出力
回路19をさらに含み、それぞれのチップ1に対応づけ
て上記欠陥データを予め記憶するメモリ25と、供給さ
れたチップコードに応じて、チップコードが出力された
チップに対応する欠陥データをメモリ25から読み出し
冗長回路15へ供給するCPU23とを備えたことを特
徴とする計算機を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置とその
製造方法及び計算機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路は、大容量化と高
集積化及び高性能化が著しく進められているが、このよ
うな状況下において、回路規模の低減や、製造された回
路における試験時間の短縮が望まれる。
【0003】ここで、半導体記憶装置の製造過程におけ
る、従来の冗長方式による欠陥救済方法を図1に示され
たフローチャートを参照しつつ説明する。図1に示され
るように、まずステップS1では、冗長試験により不具
合箇所を検出する。
【0004】そして、その不具合箇所を含む記憶領域を
使用しないように、動作領域を変更することとなるが、
該変更はプログラマブルROMにおいてなされる。すな
わち、ステップS2においては、上記不具合箇所を示す
冗長情報に基づいてプログラマブルROMに含まれたレ
ーザヒューズが切断される。なお、該切断はレーザなど
を用いた物理的な切断とされる。
【0005】その後、ステップS3において該半導体記
憶装置の動作確認がなされた後、ステップS4において
該半導体記憶装置が出荷される。
【0006】しかしながら、上記のような欠陥救済にお
いて用いられる冗長回路は、回路規模が大きいため、半
導体記憶装置におけるチップ全体の面積を縮小する際の
妨げとなるという問題がある。またさらに、上記切断の
際に使用されるレーザブローにより、該チップ表面に損
傷を与えて耐食性を低下させてしまうという問題もあ
る。
【0007】一方、上記のような従来の欠陥救済方法に
おいては、冗長試験の後にレーザを用いてフューズを切
断し、その後再試験するという手順を実行していたた
め、全体としての試験時間が長くなるという問題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解消するためになされたものであり、簡易な欠陥救済
を実現できると共に回路規模が低減された半導体装置と
その製造方法、及び該半導体装置を含む計算機を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、チップ上
に形成された半導体装置であって、チップを識別する信
号を出力する識別信号出力手段を備えたことを特徴とす
る半導体装置を提供することにより達成される。このよ
うな手段によれば、電気信号によりチップが識別される
ため、欠陥の救済などチップ毎に異なる冗長救済処理を
容易に実行することができる。
【0010】また、本発明の目的は、チップ上に半導体
装置を形成する半導体装置の製造方法であって、パター
ンがそれぞれ異なるマスクを用いて複数のチップを露光
することにより、チップ上にチップを識別する信号を出
力する識別信号出力手段を形成することを特徴とする半
導体装置の製造方法を提供することにより達成される。
このような手段によれば、異なるマスクを用いて複数の
チップを露光するだけで、異なる識別信号を出力する識
別信号出力手段がチップ毎に容易に生成される。
【0011】ここで、少なくとも二つのチップにそれぞ
れ形成される識別信号出力手段を、共通の露光データに
より駆動される電子ビームを用いた露光により形成する
ものとすれば、同時に複数の識別信号出力手段を形成す
ることができる。
【0012】また、本発明の目的は、それぞれがメモリ
セルアレイと、供給されるメモリセルアレイの欠陥デー
タに応じてメモリセルアレイの欠陥を救済する欠陥救済
手段とを含み、かつ互いに異なるチップ上に形成された
複数の半導体装置を有する計算機であって、各々の半導
体装置は、チップを識別するためのチップ識別信号を出
力するチップ識別信号出力手段をさらに含み、それぞれ
のチップに対応づけて欠陥データを予め記憶する記憶手
段と、供給されたチップ識別信号に応じて、チップ識別
信号が出力されたチップに対応する欠陥データを記憶手
段から読み出し、欠陥救済手段へ供給する救済制御手段
とを備えたことを特徴とする計算機を提供することによ
り達成される。このような手段によれば、記憶手段に記
憶された欠陥データに応じて欠陥が救済されるため、ヒ
ューズを用いる場合に比して回路規模を低減できると共
に、簡易な欠陥の救済を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符
号は同一又は相当部分を示す。
【0014】図2は、本発明の実施の形態に係る計算機
の基本構成を示す図である。図2に示されるように、本
実施の形態に係る計算機は、チップ1の上に形成された
半導体装置と、CPU23と、メモリ25とを備える。
そして、上記半導体装置は、メモリセル3〜5と、冗長
セル9と、センスアンプ(SA)11〜14と、冗長回
路15と、データラッチ回路17と、内部クロック信号
生成回路18と、チップコード出力回路19と、シフト
レジスタ21とを含む。なお、上記半導体装置には、不
良メモリセル7が含まれるものとして説明する。
【0015】ここで、初期状態においては、メモリセル
3〜5及び不良メモリセル7はそれぞれ、対応するセン
スアンプ11〜14に1対1に接続されている。また、
センスアンプ11〜14は共に冗長回路15に接続さ
れ、冗長回路15はデータラッチ回路17に接続され
る。
【0016】一方、チップコード出力回路19は、シフ
トレジスタ21に接続され、シフトレジスタ21は、C
PU23に接続される。さらに、CPU23は、メモリ
25に接続される。また、メモリ25はデータラッチ回
路17に接続される。
【0017】ここで、上記のような構成を有する計算機
に係る欠陥救済方法を、図3に示されたフローチャート
を参照しつつ説明する。まず、ステップS1において
は、冗長試験が行われ、メモリセルの不具合箇所が検出
される。従って、例えば図2に示されたチップ1に形成
される半導体装置においては、該冗長試験の結果、不良
メモリセル7が不具合箇所として検出されることとな
る。
【0018】その後、ステップS2においては、チップ
毎について、該チップに含まれるメモリセルの欠陥情報
(冗長情報)をメモリ25に予め格納する。そして、ス
テップS3において動作確認がなされ、正常な動作を行
うことが確認された計算機がステップS4において出荷
される。
【0019】以下において、図2に示された計算機の欠
陥救済動作の概要について説明する。まず、該計算機の
電源が投入されると、パワーオンリセット信号(図示し
ていない)に応じて、チップコード出力回路19からシ
フトレジスタ21を介してチップコードがCPU23に
供給される。そして、CPU23は該チップコードによ
り特定されるチップに対応する冗長情報をメモリ25か
ら読み出し、読み出した該チップ固有の冗長情報をデー
タラッチ回路17へ供給する。
【0020】次に、冗長回路15は、データラッチ回路
17にラッチされたデータに応じて冗長信号を生成し、
センスアンプ11〜14へ供給する。そしてこのとき、
各センスアンプ11〜14は、供給された冗長信号に応
じてデータの読み書き対象とするメモリセルを選択す
る。従って、図2に示されたチップ1における半導体装
置においては、初期状態において不良メモリセル7に接
続されていたセンスアンプ12は、ハイレベル(H)の
冗長信号を受けて、隣接するメモリセル3をデータの読
み書き対象として選択し、同様にセンスアンプ11は冗
長セル9を選択する。
【0021】そして、このような切り替えがセンスアン
プ11,12においてなされることにより、不良メモリ
セル7に対するデータの読み書きが回避され、該不良メ
モリセル7の代わりに冗長セル9が使用されるため、該
欠陥が救済される。
【0022】従って、図1に示された従来の欠陥救済方
法においては、冗長試験終了後にヒューズの切断を行う
ために、試験対象であるチップを冗長試験装置からレー
ザ装置へ載せ換える必要があったが、図3に示された本
実施の形態に係る欠陥救済方法によれば、電気信号であ
るチップ固有の冗長情報に応じて回路が切り替えられる
ため、冗長試験から該切り替え後の動作確認までを一つ
の試験装置により一貫して行うことができ、全体の試験
時間を短縮することができる。
【0023】以下において、図2に示された計算機をよ
り詳しく説明する。図4は、図2に示されたチップコー
ド出力回路19と、シフトレジスタ21の構成を具体的
に示す図である。図4に示されるように、チップコード
出力回路19は、電源電圧(Vdd)ノード27と、接
地電圧(Vss)ノード29と、電極31〜33とを含
み、電極31は配線30により接地電圧(Vss)ノー
ド29へ接続され、電極32は電源電圧(Vdd)ノー
ド27に接続され、電極33は接地電圧(Vss)ノー
ド29に接続される。従って、電極31と電極33から
は情報として0に対応するロウレベルの信号が出力さ
れ、電極32からは情報としての1に対応するハイレベ
ルの信号が出力される。
【0024】また、図4に示されるように、シフトレジ
スタ21には直列接続されたレジスタ35が含まれ、各
レジスタ35には対応する電極31〜33より上記0ま
たは1を示す信号が供給される。また、各レジスタ35
には、内部クロック信号生成回路18により外部クロッ
ク信号CKに基づいて生成された内部クロック信号int.
ckが供給される。
【0025】図5は、図4に示されたレジスタ35の構
成を示す回路図である。図5に示されるように、レジス
タ35は、ゲートGT1と、クロックトインバータCI
V1,CIV2と、ラッチ回路LC1,LC2とを含
む。ここで、クロックトインバータCIV1とラッチ回
路LC1、クロックトインバータCIV2及びラッチ回
路LC2はこの順で直列接続される。また、ゲートGT
1の入力端はチップコード出力回路19の対応する電極
に接続され、出力端はラッチ回路LC1の入力ノードに
接続される。
【0026】そして、上記のような構成を有するレジス
タ35においては、開閉を制御するためのパワーオンリ
セット信号φ,/φがゲートGT1へ供給され、活性・
不活性を制御するための信号φ,/φがクロックト
インバータCIV1へ供給され、同様に活性・不活性を
制御するための信号φ,/φがクロックトインバー
タCIV2へ供給される。なお、上記信号φ,/φ
と信号φ,/φは、それぞれ上記内部クロック信号
int.ckに基づいて生成される。
【0027】以下において、図6に示された波形図を参
照しつつ、図5に示されたレジスタ35の動作を説明す
る。まず、計算機の電源が投入されると、図6(a)に
示されるようなハイレベル(H)のパルスからなるパワ
ーオンリセット信号φが生成される。これにより、ゲー
トGT1が開きチップコード出力回路19からチップコ
ードがラッチ回路LC1に取り込まれる。
【0028】なおこのとき、図6(b)に示されるよう
に信号φはロウレベル(L)であるため、クロックト
インバータCINV1は不活性化され、図6(c)に示
されるように信号φもロウレベル(L)であるため、
クロックトインバータCINV2は活性化される。従っ
て、チップコードがラッチ回路LC1に取り込まれたと
きに、該チップコードはラッチ回路LC2へも取り込ま
れる。
【0029】そして、時刻T1において信号φがハイ
レベル(H)となると、クロックトインバータCIV2
が不活性化され、時刻T2において信号φがハイレベ
ル(H)となると、クロックトインバータCIV1が活
性化される。従って、時刻T2において前段のレジスタ
35に含まれたラッチ回路LC2から供給された信号I
Nが、クロックトインバータCIV1を介してラッチ回
路LC1に取り込まれる。
【0030】さらに、時刻T3においては、信号φ
ロウレベル(L)となり、クロックトインバータCIV
1が不活性化される。そして、時刻T4において、信号
φがロウレベル(L)となり、クロックトインバータ
CIV2が活性化されることにより、時刻T1にラッチ
回路LC2に保持されたチップコードが時刻T4におい
て次段のレジスタ35に含まれたクロックトインバータ
CIV1へ信号OUTとして出力される。
【0031】以上より、各レジスタ35が上記のような
動作を行うことにより、チップコード出力回路19から
供給されたチップコードは、内部クロック信号int.ckに
応じてシリアルにCPU23へ供給される。
【0032】次に、図2に示された冗長回路15につい
て説明する。図7は、該冗長回路15の構成を示す回路
図である。図7に示されるように、冗長回路15は同様
な構成を有するn個(nは自然数)の回路ユニットU1
〜Unを備え、回路ユニットU1においてはNAND回
路ND1とインバータIV3、NOR回路NR1及びイ
ンバータIV4がこの順で直列接続された回路が含まれ
る。
【0033】また、同様に回路ユニットU2においては
NAND回路ND2とインバータIV5、NOR回路N
R2及びインバータIV6がこの順で直列接続された回
路が含まれ、回路ユニットU3においてはNAND回路
ND3とインバータIV7、NOR回路NR3及びイン
バータIV8がこの順で直列接続された回路が含まれ
る。さらに、回路ユニットU3においてはNAND回路
ND3とインバータIV7、NOR回路NR3及びイン
バータIV8がこの順で直列接続された回路が含まれ、
回路ユニットUnにおいてはNAND回路ND4とイン
バータIV9、NOR回路NR4及びインバータIV1
0がこの順で直列接続された回路が含まれる。
【0034】ここで、各回路ユニットU1〜Unの出力
信号は、次段の回路ユニットに含まれたNOR回路の一
方の入力端に供給される。従って例えば、回路ユニット
U1の出力信号、すなわちインバータIV4の出力信号
は、次段の回路ユニットU2に含まれたNOR回路NR
2の一方の入力端に供給される。また、回路ユニットU
1に含まれたNOR回路NR1の一方の入力端には接地
電圧が供給され、NAND回路ND1〜ND4には、デ
ータラッチ回路17から供給される信号が供給される。
そして、回路ユニットU1〜Unからの出力信号は、冗
長信号として端子36〜39から図2に示されたセンス
アンプ11〜14へ供給される。
【0035】ここで、例えば図2に示されたチップ1に
おいては、回路ユニットU3に含まれたNAND回路N
D3の二つの入力端に、データラッチ回路17からハイ
レベル(H)の信号が供給される。これにより、回路ユ
ニットU1から回路ユニットU2までにおいては、ロウ
(L)レベルの信号が出力されるが、回路ユニットU3
とそれに続く全回路ユニットからはハイレベル(H)の
信号が出力されることとなる。
【0036】そして、図2に示された各センスアンプ1
1〜14は、冗長回路15よりロウレベルの信号を受け
た場合には初期設定された接続関係を維持するが、ハイ
レベルの信号を受けた場合には、上記のように、データ
を読み書きする対象とするメモリセルとして、初期設定
により接続されたメモリセルに隣接したメモリセルを選
択する。従って、図2に示されるように、冗長回路15
からハイレベルの信号が供給されたセンスアンプ11,
12は、いずれも初期設定による接続を変更するため、
結果的には不良メモリセル7の代わりに冗長セル9が使
用されることとなり欠陥が救済される。
【0037】以下において、図2及び図4に示されたチ
ップコード出力回路19の製造方法について説明する。
上記のように、本実施の形態に係る欠陥救済方法におい
ては、各チップのデータラッチ回路17へ該チップに対
応する冗長情報を供給することとするため、その前提と
して各チップの特定のため電気的な識別がなされる必要
がある。このためには、例えばチップ1上に半導体装置
を形成する際に、該電気的な識別のための回路を電子ビ
ーム(EB)露光又はEB描画により作り込むことが有
効であると考えられる。
【0038】すなわち、図8に示されるように、複数の
カラム例えばカラムA43とカラムB45とを備えたE
B露光装置41に、カラムA用のステンシルマスク51
とカラムB用のステンシルマスク53を装着する。ここ
で、ステンシルマスク51,53には複数のブロックパ
ターン49が形成されるが、カラムA用のステンシルマ
スク51とカラムB用のステンシルマスク53において
は、例えば対応するブロックパターン54とブロックパ
ターン55との間においてなど少なくとも一つのブロッ
クパターンが異なるものとされる。そして、図8に示さ
れるように、EB露光装置41ではカラムA43とカラ
ムB45に共通の露光データが供給されることにより露
光がなされ、該共通データに基づいてチップ毎に異なる
パターンのチップコード出力回路19が同時に形成され
る。なお、従来は上記のようなEB露光装置41におい
ては、カラムA用のステンシルマスクとカラムB用のス
テンシルマスクとのブロックパターンは完全に同じもの
とされていた。
【0039】次に上記ブロックパターン54,55につ
いて、より具体的に説明する。上記のように本実施の形
態に係る欠陥救済方法では、チップの識別が重要である
が、かかるチップの識別における誤りを防ぐために、チ
ップコード出力回路19の形成において、コード部分
と、パリティコードもしくはエラー訂正符号(ECC)
に対応したコードとを同時に電子ビームを使用すること
により作り込むのが望ましい。
【0040】ここで、より具体的な例を図9を参照しつ
つ説明する。なお、図9においては、4ビットの識別コ
ードと1ビットのパリティコードからなる「0100
0」のチップコードを出力するチップコード出力回路
と、「01011」のチップコードを出力するチップコ
ード出力回路が同時に作り込まれる場合が示される。
【0041】まず、識別コードの上位3ビットは、共通
のコード「010」で構成される。また、図9(a)に
示されるように、識別コードの下位1ビットは電子ビー
ム露光において使用されるステンシルマスクのブロック
パターンの相違により、カラムAに対応して「1」、カ
ラムBに対応して「0」がそれぞれ構成要素とされる。
また、二つの識別コードのパリティは異なりカラムAに
ついて「1」、カラムBについて「0」となる。従っ
て、図9(b)に示されるように、下2桁においてカラ
ムAにより「11」、カラムBにより「00」となる信
号がそれぞれ出力されるような配線パターン56,57
が形成されるよう、該下位2ビットに対してそれぞれ一
つのブロックパターン54,55が選択される。
【0042】そして、図9(b)に示されるように、ブ
ロックパターン54を含むカラムA用ステンシルマスク
51がEB露光におけるカラムA用として使用され、ブ
ロックパターン55を含むカラムB用ステンシルマスク
53がEB露光におけるカラムB用として使用される。
なお、図9(b)に示されるように、各ブロックパター
ン54,55には、複数のパターンが形成されている。
【0043】これにより、カラムAによる露光がなされ
るチップにおいては二つの電極58が共に電源電圧ノー
ド27に接続され、カラムBによる露光がなされるチッ
プにおいては二つの電極58が共に接地電圧ノード29
に接続される。
【0044】以上のような方法により、共通の露光デー
タを用いたEB露光により、チップ毎に異なるチップコ
ードを出力するチップコード出力回路19を容易に形成
することができる。
【0045】なお、以上においては、便宜上メモリ25
には一つのチップ1が接続されている形態について説明
したが、図10に示されるように、メモリ25にはチッ
プ1と同様な構成を有するチップが複数接続され、これ
らのチップにはそれぞれ対応する固有の冗長情報が選択
的にメモリ25から供給される計算機とすることができ
る。そして、このような構成を有する計算機では、各チ
ップにおいて並列的にデータ処理が行われる。ここで該
メモリ25は、予め全チップの冗長情報が記憶された不
揮発性メモリとしてもよい。そしてこの場合には、上記
全チップの冗長情報が、電源をオフすることにより消失
してしまうことが回避される。
【0046】以上のように、本実施の形態に係る欠陥救
済方法と、該方法を実現する半導体装置及び該半導体装
置を含む計算機によれば、上記のように冗長試験から動
作確認までを一つの試験装置により一貫して行うことが
でき、全体の試験時間を短縮することができる。また、
回路規模を増大させるフューズを用いた冗長回路の必要
性がなくなるため、チップ面積を縮小して半導体装置及
び該半導体装置を含む計算機の回路規模を低減すること
ができる。さらには、フューズの切断などにおいてチッ
プ表面を破壊してしまうことも無くなるため、チップの
耐湿性を劣化させることを回避することができる。
【0047】
【発明の効果】上述の如く、チップを識別する信号を出
力する識別信号出力手段を備えたことを特徴とする半導
体装置によれば、電気信号によりチップが識別されるこ
とから、欠陥の救済などチップ毎に異なる冗長救済処理
を容易に実行することができるため、該冗長救済処理に
要する時間を大幅に短縮することができる。
【0048】また、パターンがそれぞれ異なるマスクを
用いて複数のチップを露光することにより、チップ上に
チップを識別する信号を出力する識別信号出力手段を形
成すれば、異なる識別信号を出力する識別信号出力手段
がチップ毎に容易に生成されるため、欠陥が簡易に救済
され得る半導体装置を容易に得ることができる。
【0049】ここで、少なくとも二つのチップにそれぞ
れ形成される識別信号出力手段を、共通の露光データに
より駆動される電子ビームを用いた露光により形成する
ものとすれば、同時に複数の識別信号出力手段を形成す
ることができるため、欠陥が簡易に救済され得る半導体
装置の製造効率を高めることができる。
【0050】また、供給される欠陥データに応じてメモ
リセルアレイの欠陥を救済する欠陥救済手段を含み、か
つ互いに異なるチップ上に形成された複数の半導体装置
を有する計算機であって、各々の半導体装置は、チップ
を識別するためのチップ識別信号を出力するチップ識別
信号出力手段をさらに含み、それぞれのチップに対応づ
けて欠陥データを予め記憶する記憶手段と、供給された
チップ識別信号に応じて、チップ識別信号が出力された
チップに対応する欠陥データを記憶手段から読み出し、
欠陥救済手段へ供給する救済制御手段とを備えたことを
特徴とする計算機を提供すれば、ヒューズを用いる場合
に比して回路規模が低減されると共に、簡易に欠陥が救
済されることにより製造コストや信頼性及び歩留まりが
向上された計算機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の欠陥救済方法を説明するフローチャート
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る計算機の基本構成を
示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る欠陥救済方法を説明
するフローチャートである。
【図4】図2に示されたチップコード出力回路とシフト
レジスタの構成を示す図である。
【図5】図4に示されたシフトレジスタを構成するレジ
スタを示す回路図である。
【図6】図5に示されたレジスタの動作を示す図であ
る。
【図7】図2に示された冗長回路の構成を示す回路図で
ある。
【図8】図2に示されたチップコード出力回路の製造方
法を説明する第一の図である。
【図9】図2に示されたチップコード出力回路の製造方
法を説明する第二の図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る計算機の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1 チップ 3〜5 メモリセル 7 不良メモリセル 9 冗長セル 11〜14 センスアンプ 15 冗長回路 17 データラッチ回路 18 内部クロック信号生成回路 19 チップコード出力回路 21 シフトレジスタ 23 CPU 25 メモリ 27 電源電圧(Vdd)ノード 29 接地電圧(Vss)ノード 30 配線 31〜33,58,59 電極 35 レジスタ 36〜39 端子 41 電子ビーム(EB)露光装置 43 カラムA 45 カラムB 47 ウェーハ 49,54,55 ブロックパターン 51 カラムA用ステンシルマスク 53 カラムB用ステンシルマスク 56,57 配線パターン GT1 ゲート LC1,LC2 ラッチ回路 CIV1,CIV2 クロックトインバータ IV3〜IV10 インバータ ND1〜ND4 NAND回路 NR1〜NR4 NOR回路 U1〜Un 回路ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B018 GA06 HA21 KA16 QA13 RA03 5L106 CC07 CC11 CC16 CC17 CC22 FF08 GG07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ上に形成された半導体装置であっ
    て、 前記チップを識別する信号を出力する識別信号出力手段
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 チップ上に半導体装置を形成する半導体
    装置の製造方法であって、 パターンがそれぞれ異なるマスクを用いて複数の前記チ
    ップを露光することにより、前記チップ上に前記チップ
    を識別する信号を出力する識別信号出力手段を形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも二つの前記チップにそれぞれ
    形成される前記識別信号出力手段を、共通の露光データ
    により駆動される電子ビームを用いた前記露光により形
    成する請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 それぞれがメモリセルアレイと、供給さ
    れる前記メモリセルアレイの欠陥データに応じて前記メ
    モリセルアレイの欠陥を救済する欠陥救済手段とを含
    み、かつ互いに異なるチップ上に形成された複数の半導
    体装置を有する計算機であって、 各々の前記半導体装置は、前記チップを識別するための
    チップ識別信号を出力するチップ識別信号出力手段をさ
    らに含み、 それぞれの前記チップに対応づけて前記欠陥データを予
    め記憶する記憶手段と、 供給された前記チップ識別信号に応じて、前記チップ識
    別信号が出力された前記チップに対応する前記欠陥デー
    タを前記記憶手段から読み出し、前記欠陥救済手段へ供
    給する救済制御手段とを備えたことを特徴とする計算
    機。
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