JP2001264731A - 液晶表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその駆動方法

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JP2001264731A
JP2001264731A JP2000074754A JP2000074754A JP2001264731A JP 2001264731 A JP2001264731 A JP 2001264731A JP 2000074754 A JP2000074754 A JP 2000074754A JP 2000074754 A JP2000074754 A JP 2000074754A JP 2001264731 A JP2001264731 A JP 2001264731A
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scanning signal
voltage
waveform
switching element
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JP2000074754A
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Inventor
Sunao Kurihara
直 栗原
Sadahiko Yasukawa
貞彦 安川
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査信号の遅延によるスイッチング素子のス
イッチングの遅れを抑制し、液晶表示装置の表示品位を
改善する。 【解決手段】 走査信号線と、画像信号線と、走査信号
線と画像信号線との交差部に設けられ、走査信号線に供
給された走査信号により走査されてスイッチングされる
スイッチング素子と、走査信号を走査信号線に供給する
走査信号供給手段とを備える。走査信号は、スイッチン
グ素子をスイッチングする走査期間の駆動波形に、スイ
ッチング素子を高速にてONにするためのON駆動波形
部Aと、これに続いて、スイッチング素子をON状態に
保持するためON保持波形部Bとを有し、走査期間以外
の駆動波形に、スイッチング素子をOFF状態に保持す
るためのOFF保持波形部Cを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータやA
V(audiovisual) 機器などの表示手段として用いられる
液晶表示装置およびその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス液晶表示装置の表
示画質は、年々改善され、CRTの表示画質に近づきつ
つある。
【0003】しかしながら、アクティブマトリクス液晶
表示装置においては、その走査信号線や画像信号線に入
力された駆動波形(駆動信号)に、走査信号線や画像信
号線が有する電気抵抗および電気容量により、遅延が発
生する。したがって、薄膜トランジスタを通じて液晶部
分に十分に電荷が蓄積されない。このため、例えばOS
であるウインドウズ(登録商標)による画面表示におい
て四角形の枠を表示すると、いわゆるシャドウイングと
いう画像表示品位の低下が発生する。このようなことか
ら、アクティブマトリクス液晶表示装置の表示画質は、
CRTの表示画質と同等の域に達したとは言い難い状況
にある。
【0004】上記表示品位向上の対策としては、従来、
アクティブマトリクス基板の設計時に、走査信号線や画
像信号線の電気抵抗および電気容量を見積もり、液晶部
分に十分に電荷が蓄積されるように、走査信号線、画像
信号線および薄膜トランジスタなどのアクティブマトリ
クス基板の各構成要素の設計が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、液晶表示装
置の近年の大画面化に伴って、走査信号線における駆動
信号の遅延が顕著となっており、このような問題には、
上記従来のように各構成要素の設計により対応すること
に限界がある。したがって、大画面の液晶表示装置にお
いては、走査信号線における駆動信号の遅延により、上
記画像表示品位の低下を生じている。そこで、走査信号
線における駆動信号の遅延による画像表示品位の低下を
適切に抑制し得る構成の開発が望まれている。
【0006】なお、特開平6−138486号において
は、各画素に画像電位レベルシフト補償用のTFTを設
け、走査信号線の時定数を低減させて波形のなまりを防
止し、画像表示品位を改善するようにしている。しかし
ながら、この技術では、上記レベルシフト補償用のTF
Tを画素内に設けるため、その分、開口率が低下し、画
面輝度の低下、もしくは消費電力の増大を招来する。し
たがって、画像表示品位の低下を抑制するための構成と
しては採用することができない。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の液晶表示装置は、複数の走査信号線と、
これら走査信号線との交差方向に設けられた複数の画像
信号線と、前記走査信号線と前記画像信号線との交差部
に設けられ、走査信号線に供給された走査信号により走
査されてスイッチングされるスイッチング素子と、前記
走査信号を走査信号線に供給する走査信号供給手段とを
備え、前記走査信号が、前記スイッチング素子をスイッ
チングする走査期間の駆動波形に、スイッチング素子を
高速にてONにするためのON駆動波形部と、これに続
いて、スイッチング素子をON状態に保持するためのO
N保持波形部とを有するとともに、走査期間以外の駆動
波形に、スイッチング素子をOFF状態に保持するため
のOFF保持波形部を有することを特徴としている。
【0008】上記の構成によれば、走査信号線に接続さ
れた各スイッチング素子は、走査信号のON駆動波形部
によりONにされ、ON保持波形部によりON状態に保
持される一方、OFF保持波形部によりOFF状態に保
持される。そして、ON駆動波形部がスイッチング素子
を高速にてONにするものとなっているので、走査信号
がON保持波形部のみを有し、さらにON駆動波形部を
有していない場合と比較して、スイッチング素子のON
動作を高速にて行うことができる。
【0009】これにより、走査信号の遅延によるスイッ
チング素子のON動作の遅れにより、シャドウイングが
生じて画像表示品位が低下する事態を抑制することがで
きる。
【0010】また、本発明の液晶表示装置は、複数の走
査信号線と、これら走査信号線との交差方向に設けられ
た複数の画像信号線と、前記走査信号線と前記画像信号
線との交差部に設けられ、走査信号線に供給された走査
信号により走査されてスイッチングされるスイッチング
素子と、前記走査信号を走査信号線に供給する走査信号
供給手段とを備え、前記走査信号が、前記スイッチング
素子をスイッチングする走査期間の駆動波形に、スイッ
チング素子をON状態に保持するためのON保持波形部
と、これに続いて、スイッチング素子を高速にOFFに
するためのOFF駆動波形部とを有するとともに、走査
期間以外の駆動波形に、スイッチング素子をOFF状態
に保持するためのOFF保持波形部を有することを特徴
としている。
【0011】上記の構成によれば、走査信号線に接続さ
れた各スイッチング素子は、ON保持波形部によりON
状態に保持される一方、OFF駆動波形部によりOFF
にされ、OFF保持波形部によりOFF状態に保持され
る。そして、OFF駆動波形部がスイッチング素子を高
速にてOFFにするものとなっているので、走査信号が
OFF保持波形部のみを有し、さらにOFF駆動波形部
を有していない場合と比較して、スイッチング素子のO
FF動作を高速にて行うことができる。
【0012】これにより、走査信号の遅延によるスイッ
チング素子のOFF動作の遅れにより、シャドウイング
が生じて画像表示品位が低下する事態を抑制することが
できる。
【0013】また、本発明の液晶表示装置は、複数の走
査信号線と、これら走査信号線との交差方向に設けられ
た複数の画像信号線と、前記走査信号線と前記画像信号
線との交差部に設けられ、走査信号線に供給された走査
信号により走査されてスイッチングされるスイッチング
素子と、前記走査信号を走査信号線に供給する走査信号
供給手段とを備え、前記走査信号が、前記スイッチング
素子をスイッチングする走査期間の駆動波形に、スイッ
チング素子を高速にてONにするためのON駆動波形部
と、これに続いて、スイッチング素子をON状態に保持
するためのON保持波形部と、これに続いて、スイッチ
ング素子を高速にOFFにするためのOFF駆動波形部
とを有するとともに、走査期間以外の駆動波形に、スイ
ッチング素子をOFF状態に保持するためのOFF保持
波形部を有することを特徴としている。
【0014】上記の構成によれば、走査信号線に接続さ
れた各スイッチング素子は、走査信号のON駆動波形部
によりONにされ、ON保持波形部によりON状態に保
持される一方、OFF駆動波形部によりOFFにされ、
OFF保持波形部によりOFF状態に保持される。そし
て、ON駆動波形部がスイッチング素子を高速にてON
にし、OFF駆動波形部がスイッチング素子を高速にて
OFFにするものとなっているので、走査信号がON保
持波形部およびOFF保持部のみを有し、さらにON駆
動波形部およびOFF駆動波形部を有していない場合と
比較して、スイッチング素子のON/OFF動作を高速
にて行うことができる。
【0015】これにより、走査信号の遅延によるスイッ
チング素子のON/OFF動作の遅れにより、シャドウ
イングが生じて画像表示品位が低下する事態を抑制する
ことができる。
【0016】上記の液晶表示装置は、前記のON駆動波
形部が前記のON保持波形部よりも高い電圧を有する構
成としてもよい。
【0017】上記の構成によれば、ON駆動波形部がO
N保持波形部よりも高い電圧を有しているので、このO
N駆動波形部によりスイッチング素子を確実かつ速やか
にON動作させることができる。
【0018】上記の液晶表示装置は、前記のOFF駆動
波形部が前記のOFF保持波形部よりも低い電圧を有す
る構成としてもよい。
【0019】上記の構成によれば、OFF駆動波形部が
OFF保持波形部よりも高い電圧を有しているので、こ
のOFF駆動波形部によりスイッチング素子を確実かつ
速やかにOFF動作させることができる。
【0020】上記の液晶表示装置は、前記走査信号供給
手段が、前記ON駆動波形部を走査信号線の選択期間の
開始時点よりも早いタイミングにて走査信号線に与える
構成としてもよい。
【0021】上記の構成によれば、走査信号供給手段
が、ON駆動波形部を走査信号線の選択期間の開始時点
よりも早いタイミングにて走査信号線に与えるので、O
N駆動波形部を走査信号線の選択期間の開始と同時に与
えた場合と比較して、スイッチング素子のON動作をさ
らに高速化できる。
【0022】上記の液晶表示装置は、前記走査信号供給
手段が、前記OFF駆動波形部を走査信号線の選択期間
の終了時点よりも早いタイミングにて走査信号線に与え
る構成としてもよい。
【0023】上記の構成によれば、走査信号供給手段
が、OFF駆動波形部を走査信号線の選択期間の終了時
点よりも早いタイミングにて走査信号線に与えるので、
OFF駆動波形部を走査信号線の選択期間の終了と同時
に与えた場合と比較して、スイッチング素子のOFF動
作をさらに高速化できる。
【0024】上記の液晶表示装置は、前記ON駆動波形
部が、走査信号線における走査信号伝達方向の最後方に
位置するスイッチング素子に伝達される走査信号波形
に、前記ON保持波形部よりも電圧が高くなる電圧の凸
部を生じさせる電圧に設定されている構成としてもよ
い。
【0025】上記の構成によれば、ON駆動波形部によ
り、走査信号線における走査信号伝達方向の最後方に位
置するスイッチング素子に伝達される走査信号波形に、
ON保持波形部よりも電圧が高くなる電圧の凸部が生じ
る。即ち、走査信号の遅延により走査信号波形にいわゆ
るなまりが生じても、ON駆動波形部を有することによ
り、走査信号波形に電圧の凸部が生じる。したがって、
この電圧の凸部により、スイッチング素子のON動作を
さらに高速化できる。
【0026】上記の液晶表示装置は、前記OFF駆動波
形部が、走査信号線における走査信号伝達方向の最後方
に位置するスイッチング素子に伝達される走査信号波形
に、前記OFF保持波形部よりも電圧が低くなる電圧の
凹部を生じさせる電圧に設定されている構成としてもよ
い。
【0027】上記の構成によれば、OFF駆動波形部に
より、走査信号線における走査信号伝達方向の最後方に
位置するスイッチング素子に伝達される走査信号波形
に、OFF保持波形部よりも電圧が低くなる電圧の凹部
が生じる。即ち、走査信号の遅延により走査信号波形に
いわゆるなまりが生じても、OFF駆動波形部を有する
ことにより、走査信号波形に上記電圧の凹部が生じる。
したがって、この電圧の凹部により、スイッチング素子
のOFF動作をさらに高速化できる。
【0028】また、本発明の液晶表示装置の駆動方法
は、液晶表示装置の表示画面を構成する複数の画素部を
画素部毎に設けられたスイッチング素子を介して選択的
にON/OFF駆動することにより画像表示を行う液晶
表示装置の駆動方法において、スイッチング素子に与え
られる駆動信号の波形の立ち上がり部と立ち下がり部と
の少なくとも一方に、オーバーシュート波形を付加する
ことを特徴とすることを特徴としている。
【0029】上記の構成によれば、スイッチング素子に
与えられる駆動信号の波形の立ち上がり部と立ち下がり
部との少なくとも一方は、オーバーシュート波形を有し
ているので、スイッチング素子は、上記オーバーシュー
ト波形により、ON動作とOFF動作との少なくとも一
方を高速にて行うことができる。これにより、走査信号
の遅延によるスイッチング素子のON/OFF動作の遅
れにより、シャドウイングが生じて画像表示品位が低下
する事態を抑制することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態を図1ないし図10に基づいて以下に説明する。
まず、液晶表示装置においてTFTを速くONにするた
めの原理について説明する。
【0031】本実施の形態の液晶表示装置は、図2に示
すTFTアクティブマトリクス駆動LCD(以下、単に
LCDと称する)11として構成されている。なお、同
図はLCD11における各表示要素(画素部)の電気的
等価回路を示す。
【0032】LCD11の各表示要素は、走査信号線1
と画像信号線2との交差部にTFT(スイッチング素
子)3を有している。TFT3には、寄生容量として、
ゲート・ドレイン間容量(Cgd)4、ソース・ドレイ
ン間容量(Csd)5およびゲート・ソース間容量(C
gs)6が存在する。
【0033】説明を簡単にするために、上記の各容量を
まとめてcとし、ゲートの抵抗をrとすると、図2に示
した各表示要素の電気的等価回路は、図3に示す近似回
路として表すことができる。
【0034】このようにすると、実際のアクティブマト
リクス基板における走査信号線1の1本分の等価回路
は、図3に示した表示要素の等価回路が連なった、図4
に示すいわゆる定数分布回路に近似させることができ
る。
【0035】ここで、図4の定数分布回路における信号
の遅延を求めるには、表示要素の等価回路の数nと同じ
数だけの連立微分方程式を解かなければならない。そこ
で、説明を簡単にするために、さらに上記定数分布回路
を、図5に示すように、R=r×n,C=c×nとした
回路に近似させる。
【0036】このような処理により、走査信号線1の入
力側の電圧(以下、入力側電圧と称する)V0 をOFF
(走査信号線OFF電圧VL )からON(走査信号線O
N電圧VH )にすると、走査信号線1における走査信号
の伝達される最後の部分の電圧、即ち走査信号線1にお
ける走査信号伝達方向の最後方に位置するTFT3に伝
達される走査信号電圧(以下、最後部電圧と称する)V
1の時間電圧変化はよく知られているように、時間をt
として、 V1(t)=VH −(VH −VL )×exp(−t/R
C) で表される。
【0037】このとき、TFT3がONにスイッチング
される電圧をTFT ON電圧Vonとすると、最後部電圧V
1がTFT ON電圧Vonに達するまでのON状態到達時間
tonは ton=RC×ln{(VH −VL )/(VH −Von)} ……(式1) となる。
【0038】上記の式1から、走査信号線ON電圧VH
が高くなるとON状態到達時間tonが短くなること、即
ち走査信号線ON電圧VH を高くすることより高速にT
FT3をONにできることが分かる。
【0039】ただし、走査信号線ON電圧VH は、TF
T3の耐圧、消費電力などから、いくらでも高くするこ
とができないので、TFT3の耐圧、消費電力、および
表示画質から要求されるON状態到達時間tonの設定範
囲などに基づいて設定すればよい。
【0040】そこで、本実施の形態のLCD11では、
TFT3を駆動するための電圧(走査信号)として、図
1(a)に実線で示すTFT駆動電圧21を走査信号線
1に供給している。なお、同図に記載の1Hは、走査信
号線1の選択期間を示している。この選択期間は、例え
ば、フレーム周波数と走査信号線数とによって定まる1
本の走査信号線1当たりの割り当て時間(=1H)であ
る。
【0041】上記のTFT駆動電圧21は、TFT3を
スイッチングする走査信号線1の走査期間の駆動波形と
して、TFT3を高速にONするためのON駆動波形部
(オーバーシュート波形)A、およびTFT3をON状
態に保持するためのON保持波形部Bを有している。
【0042】ON駆動波形部Aは、TFT駆動電圧21
の立ち上がり部分に位置し、図1(b)に示す通常のT
FT駆動電圧22における走査信号線ON電圧VH より
も高い値のON駆動電圧VH 1 に設定されている。ON
保持波形部Bは、ON駆動波形部Aに続いて設けられ、
上記の走査信号線ON電圧VH に設定されている。
【0043】TFT駆動電圧21は、さらに、TFT3
をスイッチングする走査信号線1の走査期間以外の駆動
波形として、TFT3をOFF状態に保つOFF保持波
形部Cを有している。このOFF保持波形部Cは、上記
ON駆動波形部Aの時間的な前側位置とON保持波形部
Bの時間的な後側位置とに設けられ、走査信号線OFF
電圧VL に設定されている。
【0044】上記のTFT駆動電圧21を得るために、
LCD11は、図6に示す駆動電圧供給装置(走査信号
供給手段)12を備えている。この駆動電圧供給装置1
2は、電源部13、電圧切換え部14および切換え制御
部15を有している。駆動電圧供給装置12から出力さ
れたTFT駆動電圧21は、LCD11のLCDパネル
16における前記走査信号線1に入力される。
【0045】電源部13は、図7に示すように、TFT
駆動電圧21におけるON駆動波形部AのON駆動電圧
H 1 、ON保持波形部Bの走査信号線ON電圧VH
よびOFF保持波形部Cの走査信号線OFF電圧VL
出力するものである。
【0046】電圧切換え部14は、図8に示すように、
スイッチSW1〜SW3を有し、これらスイッチSW1
〜SW3が、それぞれ、切換え制御部15から供給され
るタイミング信号C1〜C3によってON/OFFされ
る。
【0047】切換え制御部15は、電圧切換え部14の
ON/OFF動作を制御し、TFT駆動電圧21が電圧
切換え部14から出力されるように、図7に示すタイミ
ング信号C1〜C3を電圧切換え部14に供給する。
【0048】本LCD11においては、上記のように、
ON駆動波形部Aを有するTFT駆動電圧21を使用す
ることにより、前記の最後部電圧V1は、図1(a)に
破線で示す波形となった。一方、通常のTFT駆動電圧
22を使用した場合、最後部電圧V1は、図1(b)に
破線で示す波形となった。
【0049】最後部電圧V1における上記両波形を比較
して分かるように、ON駆動波形部Aを有するTFT駆
動電圧21を使用した場合には、通常のTFT駆動電圧
22を使用した場合と比べて、最後部電圧V1がTFT O
N電圧Von、即ちON状態に達するまでのON状態到達
時間tonが短くなる。これにより、TFT駆動電圧21
を使用することにより、TFT3のONへのスイッチン
グを速くすることができる。
【0050】また、LCD11は、図1(a)に示した
(図9(b)に示す)TFT駆動電圧21に代えて、図
9(a)に示すTFT駆動電圧23を使用するものであ
ってもよい。このTFT駆動電圧23は、前記TFT駆
動電圧21と同一の波形を有するものの、ON駆動波形
部Aの始まりのタイミングが、走査信号線選択期間1H
の開始時点よりも早くなっている。
【0051】このようなTFT駆動電圧23を使用した
場合には、TFT3のON状態到達時間tonが、前記T
FT駆動電圧21(ON駆動波形部Aの始まりのタイミ
ングが、走査信号線選択期間1Hの開始時点と一致して
いるもの)を使用した場合よりもさらに短くなる。これ
により、TFT3のON状態へのスイッチングをさらに
高速化できる。
【0052】また、LCD11は、図1(a)に示した
(図10(b)に示す)TFT駆動電圧21に代えて、
図10(a)に示すTFT駆動電圧24を使用するもの
であってもよい。このTFT駆動電圧24は、ON駆動
波形部Aの電圧が前記TFT駆動電圧21におけるON
駆動波形部AのON駆動電圧VH 1 よりも高いON駆動
電圧VH 2 に設定されている。
【0053】上記のTFT駆動電圧24を使用した場
合、最後部電圧V1は、ON保持波形部Bにより走査信
号線ON電圧VH に保持される一方、ON駆動電圧VH
2 により一時的に走査信号線ON電圧VH よりも高い電
圧となる電圧の凸部V1aを生じる。そしてこの凸部V
1aへの電圧上昇動作により、TFT3のON状態到達
時間tonが、前記TFT駆動電圧21を使用した場合よ
りもさらに短くなる。これにより、TFT3のON状態
へのスイッチングをさらに高速化できる。
【0054】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
を図11ないし図15に基づいて以下に説明する。ま
ず、液晶表示装置においてTFT3を速くOFFにする
ための原理について説明する。このために、前記の図5
に示した回路において、TFT3がOFFにされる場合
を考える。
【0055】走査信号線1の入力側電圧V0 をON(走
査信号線ON電圧VH )からOFF(走査信号線OFF
電圧VL )にすると、走査信号線1における走査信号の
伝達される最後の部分の電圧、即ち最後部電圧V1の時
間的変化は、よく知られているように、時間をtとし
て、 V1(t)=VL −(VL −VH )×exp(−t/R
C) で表される。
【0056】このとき、TFT3がOFFにスイッチン
グされる電圧をTFT OFF電圧Voff とすると、最後部
電圧V1がTFT OFF電圧Voff に達するまでのOFF
状態到達時間toff は、 toff =RC×ln{(VH −VL )/(Voff −VL )} ……(式2) となる。
【0057】上記の式2から、走査信号線OFF電圧V
L が低く(走査信号線OFF電圧V L の絶対値が大き
く)なるとOFF状態到達時間toff が短くなること、
即ち走査信号線OFF電圧VL を低く(走査信号線OF
F電圧VL の絶対値を大きく)することより高速にTF
T3をOFFにできることが分かる。
【0058】ただし、走査信号線OFF電圧VL は、T
FT3の耐圧、消費電力などから、いくらでも低く(絶
対値を大きく)することができないので、TFT3の耐
圧、消費電力および表示画質から要求されるOFF状態
到達時間toff の設定範囲などに基づいて設定すればよ
い。
【0059】そこで、本実施の形態のLCD11では、
TFT3を駆動するための電圧として、図11(a)に
実線で示すTFT駆動電圧31を走査信号線1に供給し
ている。
【0060】このTFT駆動電圧31は、TFT3をス
イッチングする走査信号線1の走査期間の駆動波形とし
て、TFT3をONにし、かつON状態に保持するため
のON保持波形部B、およびTFT3を高速にOFFに
するためのOFF駆動波形部(オーバーシュート波形)
Dを有している。さらに、TFT駆動電圧31は、TF
T3をスイッチングする走査信号線1の走査期間以外の
駆動波形として、TFT3をOFF状態に保つOFF保
持波形部Cを有している。
【0061】OFF駆動波形部Dは、TFT駆動電圧3
1、即ちON保持波形部Bの立ち下がり部分に位置し、
ON保持波形部Bに続いて設けられている。OFF駆動
波形部Dは、図11(b)に示す通常のTFT駆動電圧
22における走査信号線OFF電圧VL よりも低い電圧
値のOFF駆動電圧VL 1に設定されている。OFF保
持波形部Cは、上記ON保持波形部Bの時間的な前側位
置とOFF駆動波形部Dの時間的な後側位置とに設けら
れ、走査信号線OFF電圧VL に設定されている。
【0062】上記のTFT駆動電圧31を得るために、
図6に示した駆動電圧供給装置12の電源部13は、図
12に示すように、TFT駆動電圧31におけるON保
持波形部Bの走査信号線ON電圧VH 、OFF駆動波形
部DのOFF駆動電圧VL 1およびOFF保持波形部C
の走査信号線OFF電圧VL を出力するものとなってい
る。
【0063】また、電圧切換え部14は、スイッチSW
2〜SW4を有し、これらスイッチSW2〜SW4が、
それぞれ、切換え制御部15から供給されるタイミング
信号C2' 、C3、C4によってON/OFFされる。
【0064】切換え制御部15は、電圧切換え部14の
ON/OFF動作を制御し、TFT駆動電圧31が電圧
切換え部14から出力されるように、図12に示すタイ
ミング信号C2' 、C3、C4を電圧切換え部14に供
給する。
【0065】本LCD11においては、上記のように、
OFF駆動波形部Dを有するTFT駆電圧31を使用す
ることにより、前記の最後部電圧V1は、図11(a)
に破線で示す波形となった。一方、通常のTFT駆動電
圧22を使用した場合、最後部電圧V1は、図11
(b)に破線で示す波形となった。
【0066】最後部電圧V1における上記両波形を比較
して分かるように、OFF駆動波形部Dを有するTFT
駆動電圧31を使用した場合には、通常のTFT駆動電
圧22を使用した場合と比べて、最後部電圧V1がTFT
OFF電圧Voff 、即ちOFF状態に達するまでのOF
F状態到達時間toff が短くなる。これにより、TFT
駆動電圧31を使用することにより、TFT3のOFF
へのスイッチングを速くすることができる。
【0067】また、LCD11は、図11(a)に示し
た(図14(b)に示す)TFT駆動電圧31に代え
て、図14(a)に示すTFT駆動電圧32を使用する
ものであってもよい。このTFT駆動電圧32は、前記
TFT駆動電圧31と同一の波形を有するものの、OF
F駆動波形部Dの始まりのタイミングが、走査信号線選
択期間1Hの終了時点よりも早くなっている。
【0068】このようなTFT駆動電圧32を使用した
場合には、TFT3のOFF状態到達時間toff が、前
記TFT駆動電圧31(OFF駆動波形部Dの始まりの
タイミングが、走査信号線選択期間1Hの終了時点と一
致しているもの)を使用した場合よりもさらに短くな
る。これにより、TFT3のOFF状態へのスイッチン
グをさらに高速化できる。
【0069】また、LCD11は、図11(a)に示し
た(図15(b)に示す)TFT駆動電圧31に代え
て、図15(a)に示すTFT駆動電圧33を使用する
ものであってもよい。このTFT駆動電圧33は、OF
F駆動波形部Dの電圧が前記TFT駆動電圧31におけ
るOFF駆動波形部DのOFF駆動電圧VL 1 よりも低
いOFF駆動電圧VL 2 に設定されている。
【0070】上記のTFT駆動電圧33を使用した場
合、最後部電圧V1は、OFF保持波形部Cにより走査
信号線OFF電圧VL に保持される一方、OFF駆動電
圧VL2 により一時的に走査信号線OFF電圧VL より
も低い電圧となる電圧の凹部V1bを生じる。そしてこ
の凹部V1bへの電圧降下動作により、TFT3のOF
F状態到達時間toff が、前記TFT駆動電圧31を使
用した場合よりもさらに短くなる。これにより、TFT
3のOFF状態へのスイッチングをさらに高速化でき
る。
【0071】〔実施の形態3〕本発明の実施のさらに他
の形態を図16ないし図18に基づいて以下に説明す
る。本実施の形態のLCD11では、TFT3を駆動す
るための電圧として、図16(a)に実線で示すTFT
駆動電圧41を走査信号線1に供給している。
【0072】このTFT駆動電圧41は、TFT3をス
イッチングする走査信号線1の走査期間の駆動波形とし
て、TFT3を高速にONするためのON駆動波形部
A、TFT3をON状態に保持するためのON保持波形
部B、およびTFT3を高速にOFFにするためのOF
F駆動波形部Dを有している。さらに、TFT駆動電圧
41は、TFT3をスイッチングする走査信号線1の走
査期間以外の駆動波形として、TFT3をOFF状態に
保つOFF保持波形部Cを有している。
【0073】ON駆動波形部Aは、TFT駆動電圧41
の立ち上がり部分に位置し、ON保持波形部Bは、ON
駆動波形部Aに続いて設けられている。OFF駆動波形
部Dは、TFT駆動電圧41、即ちON保持波形部Bの
立ち下がり部分に位置し、ON保持波形部Bに続いて設
けられている。OFF保持波形部Cは、ON駆動波形部
Aの時間的な前側位置とOFF駆動波形部Dの時間的な
後側位置とに設けられている。
【0074】上記のTFT駆動電圧41を得るために、
図6に示した駆動電圧供給装置12の電源部13は、図
17に示すように、TFT駆動電圧41におけるON駆
動波形部AのON駆動電圧VH 1 、ON保持波形部Bの
走査信号線ON電圧VH 、OFF駆動波形部DのOFF
駆動電圧VL 1 およびOFF保持波形部Cの走査信号線
OFF電圧VL を出力するものとなっている。
【0075】また、電圧切換え部14は、図18に示す
ように、スイッチSW1〜SW4を有し、これらスイッ
チSW1〜SW4が、それぞれ、切換え制御部15から
供給されるタイミング信号C1〜C4によってON/O
FFされる。
【0076】切換え制御部15は、電圧切換え部14の
ON/OFF動作を制御し、TFT駆動電圧41が電圧
切換え部14から出力されるように、図17に示すタイ
ミング信号C1〜C4を電圧切換え部14に供給する。
【0077】本LCD11においては、上記のように、
ON駆動波形部AとOFF駆動波形部Dとを有するTF
T駆電圧41を使用することにより、前記の最後部電圧
V1は、図16(a)に破線で示す波形となった。一
方、通常のTFT駆動電圧22を使用した場合、最後部
電圧V1は、図16(b)に破線で示す波形となった。
【0078】最後部電圧V1における上記両波形を比較
して分かるように、ON駆動波形部AとOFF駆動波形
部Dとを有するTFT駆動電圧41を使用した場合に
は、通常のTFT駆動電圧22を使用した場合と比べ
て、最後部電圧V1がTFT ON電圧Von、即ちON状態
に達するまでのON状態到達時間ton、および最後部電
圧V1がTFT OFF電圧Voff 、即ちOFF状態に達す
るまでのOFF状態到達時間toff が短くなる。これに
より、TFT駆動電圧41を使用することにより、TF
T3のONおよびOFFへのスイッチングを速くするこ
とができる。
【0079】上述のように、各LCD11では、TFT
3のON/OFFへのスイッチングを高速にて行うこと
ができるように、走査信号の波形を形成している。した
がって、各LCD11は、表示品位を改善することがで
きる。
【0080】以上のように、本発明の液晶表示装置の駆
動方法は、複数の走査信号線と、これら走査信号線との
交差方向に設けられた複数の画像信号線と、前記走査信
号線と前記画像信号線との交差部に設けられ、走査信号
線に供給された走査信号により走査されてスイッチング
されるスイッチング素子とを有する液晶表示装置の駆動
方法において、前記走査信号が、前記スイッチング素子
をスイッチングする走査期間の駆動波形に、スイッチン
グ素子を高速にてONにするためのON駆動波形部と、
これに続いて、スイッチング素子をON状態に保持する
ためのON保持波形部とを有するとともに、走査期間以
外の駆動波形に、スイッチング素子をOFF状態に保持
するためのOFF保持波形部を有する構成である。
【0081】また、本発明の液晶表示装置の駆動方法
は、複数の走査信号線と、これら走査信号線との交差方
向に設けられた複数の画像信号線と、前記走査信号線と
前記画像信号線との交差部に設けられ、走査信号線に供
給された走査信号により走査されてスイッチングされる
スイッチング素子とを有する液晶表示装置の駆動方法に
おいて、前記走査信号が、前記スイッチング素子をスイ
ッチングする走査期間の駆動波形に、スイッチング素子
をON状態に保持するためのON保持波形部と、これに
続いて、スイッチング素子を高速にOFFにするための
OFF駆動波形部とを有するとともに、走査期間以外の
駆動波形に、スイッチング素子をOFF状態に保持する
ためのOFF保持波形部を有する構成である。
【0082】
【発明の効果】以上のように、本発明の液晶表示装置
は、複数の走査信号線と、これら走査信号線との交差方
向に設けられた複数の画像信号線と、前記走査信号線と
前記画像信号線との交差部に設けられ、走査信号線に供
給された走査信号により走査されてスイッチングされる
スイッチング素子と、前記走査信号を走査信号線に供給
する走査信号供給手段とを備え、前記走査信号が、前記
スイッチング素子をスイッチングする走査期間の駆動波
形に、スイッチング素子を高速にてONにするためのO
N駆動波形部と、これに続いて、スイッチング素子をO
N状態に保持するためのON保持波形部とを有するとと
もに、走査期間以外の駆動波形に、スイッチング素子を
OFF状態に保持するためのOFF保持波形部を有する
構成である。
【0083】これにより、走査信号線に接続された各ス
イッチング素子は、走査信号のON駆動波形部によりO
Nにされ、ON保持波形部によりON状態に保持される
一方、OFF保持波形部によりOFF状態に保持され
る。そして、ON駆動波形部がスイッチング素子を高速
にてONにするものとなっているので、走査信号がON
保持波形部のみを有し、さらにON駆動波形部を有して
いない場合と比較して、スイッチング素子のON動作を
高速にて行うことができる。
【0084】したがって、走査信号の遅延によるスイッ
チング素子のON動作の遅れにより、シャドウイングが
生じて画像表示品位が低下する事態を抑制することがで
きる。
【0085】また、本発明の液晶表示装置は、複数の走
査信号線と、これら走査信号線との交差方向に設けられ
た複数の画像信号線と、前記走査信号線と前記画像信号
線との交差部に設けられ、走査信号線に供給された走査
信号により走査されてスイッチングされるスイッチング
素子と、前記走査信号を走査信号線に供給する走査信号
供給手段とを備え、前記走査信号が、前記スイッチング
素子をスイッチングする走査期間の駆動波形に、スイッ
チング素子をON状態に保持するためのON保持波形部
と、これに続いて、スイッチング素子を高速にOFFに
するためのOFF駆動波形部とを有するとともに、走査
期間以外の駆動波形に、スイッチング素子をOFF状態
に保持するためのOFF保持波形部を有する構成であ
る。
【0086】これにより、走査信号線に接続された各ス
イッチング素子は、ON保持波形部によりON状態に保
持される一方、OFF駆動波形部によりOFFにされ、
OFF保持波形部によりOFF状態に保持される。そし
て、OFF駆動波形部がスイッチング素子を高速にてO
FFにするものとなっているので、走査信号がOFF保
持波形部のみを有し、さらにOFF駆動波形部を有して
いない場合と比較して、スイッチング素子のOFF動作
を高速にて行うことができる。
【0087】したがって、走査信号の遅延によるスイッ
チング素子のOFF動作の遅れにより、シャドウイング
が生じて画像表示品位が低下する事態を抑制することが
できる。
【0088】また、本発明の液晶表示装置は、複数の走
査信号線と、これら走査信号線との交差方向に設けられ
た複数の画像信号線と、前記走査信号線と前記画像信号
線との交差部に設けられ、走査信号線に供給された走査
信号により走査されてスイッチングされるスイッチング
素子と、前記走査信号を走査信号線に供給する走査信号
供給手段とを備え、前記走査信号が、前記スイッチング
素子をスイッチングする走査期間の駆動波形に、スイッ
チング素子を高速にてONにするためのON駆動波形部
と、これに続いて、スイッチング素子をON状態に保持
するためのON保持波形部と、これに続いて、スイッチ
ング素子を高速にOFFにするためのOFF駆動波形部
とを有するとともに、走査期間以外の駆動波形に、スイ
ッチング素子をOFF状態に保持するためのOFF保持
波形部を有する構成である。
【0089】これにより、走査信号線に接続された各ス
イッチング素子は、走査信号のON駆動波形部によりO
Nにされ、ON保持波形部によりON状態に保持される
一方、OFF駆動波形部によりOFFにされ、OFF保
持波形部によりOFF状態に保持される。そして、ON
駆動波形部がスイッチング素子を高速にてONにし、O
FF駆動波形部がスイッチング素子を高速にてOFFに
するものとなっているので、走査信号がON保持波形部
およびOFF保持部のみを有し、さらにON駆動波形部
およびOFF駆動波形部を有していない場合と比較し
て、スイッチング素子のON/OFF動作を高速にて行
うことができる。
【0090】したがって、走査信号の遅延によるスイッ
チング素子のON/OFF動作の遅れにより、シャドウ
イングが生じて画像表示品位が低下する事態を抑制する
ことができる。
【0091】上記の液晶表示装置は、前記のON駆動波
形部が前記のON保持波形部よりも高い電圧を有する構
成としてもよい。
【0092】これにより、ON駆動波形部がON保持波
形部よりも高い電圧を有しているので、このON駆動波
形部によりスイッチング素子を確実かつ速やかにON動
作させることができる。
【0093】上記の液晶表示装置は、前記のOFF駆動
波形部が前記のOFF保持波形部よりも低い電圧を有す
る構成としてもよい。
【0094】これにより、OFF駆動波形部がOFF保
持波形部よりも高い電圧を有しているので、このOFF
駆動波形部によりスイッチング素子を確実かつ速やかに
OFF動作させることができる。
【0095】上記の液晶表示装置は、前記走査信号供給
手段が、前記ON駆動波形部を走査信号線の選択期間の
開始時点よりも早いタイミングにて走査信号線に与える
構成としてもよい。
【0096】これにより、走査信号供給手段が、ON駆
動波形部を走査信号線の選択期間の開始時点よりも早い
タイミングにて走査信号線に与えるので、ON駆動波形
部を走査信号線の選択期間の開始と同時に与えた場合と
比較して、スイッチング素子のON動作をさらに高速化
できる。
【0097】上記の液晶表示装置は、前記走査信号供給
手段が、前記OFF駆動波形部を走査信号線の選択期間
の終了時点よりも早いタイミングにて走査信号線に与え
る構成としてもよい。
【0098】これにより、走査信号供給手段が、OFF
駆動波形部を走査信号線の選択期間の終了時点よりも早
いタイミングにて走査信号線に与えるので、OFF駆動
波形部を走査信号線の選択期間の終了と同時に与えた場
合と比較して、スイッチング素子のOFF動作をさらに
高速化できる。
【0099】上記の液晶表示装置は、前記ON駆動波形
部が、走査信号線における走査信号伝達方向の最後方に
位置するスイッチング素子に伝達される走査信号波形
に、前記ON保持波形部よりも電圧が高くなる電圧の凸
部を生じさせる電圧に設定されている構成としてもよ
い。
【0100】これにより、ON駆動波形部により、走査
信号線における走査信号伝達方向の最後方に位置するス
イッチング素子に伝達される走査信号波形に、ON保持
波形部よりも電圧が高くなる電圧の凸部が生じる。した
がって、この電圧の凸部により、スイッチング素子のO
N動作をさらに高速化できる。
【0101】上記の液晶表示装置は、前記OFF駆動波
形部が、走査信号線における走査信号伝達方向の最後方
に位置するスイッチング素子に伝達される走査信号波形
に、前記OFF保持波形部よりも電圧が低くなる電圧の
凹部を生じさせる電圧に設定されている構成としてもよ
い。
【0102】これにより、OFF駆動波形部により、走
査信号線における走査信号伝達方向の最後方に位置する
スイッチング素子に伝達される走査信号波形に、OFF
保持波形部よりも電圧が低くなる電圧の凹部が生じる。
したがって、この電圧の凹部により、スイッチング素子
のOFF動作をさらに高速化できる。
【0103】また、本発明の液晶表示装置の駆動方法
は、液晶表示装置の表示画面を構成する複数の画素部を
画素部毎に設けられたスイッチング素子を介して選択的
にON/OFF駆動することにより画像表示を行う液晶
表示装置の駆動方法において、スイッチング素子に与え
られる駆動信号の波形の立ち上がり部と立ち下がり部と
の少なくとも一方に、オーバーシュート波形を付加する
構成である。
【0104】上記の構成によれば、スイッチング素子に
与えられる駆動信号の波形の立ち上がり部と立ち下がり
部との少なくとも一方は、オーバーシュート波形を有し
ているので、スイッチング素子は、上記オーバーシュー
ト波形により、ON動作とOFF動作との少なくとも一
方を高速にて行うことができる。これにより、走査信号
の遅延によるスイッチング素子のON/OFF動作の遅
れにより、シャドウイングが生じて画像表示品位が低下
する事態を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の実施の一形態を示すも
のであって、液晶表示装置の走査信号線に供給されるT
FT駆動電圧と、このTFT駆動電圧(走査信号)が伝
達される走査信号線における最後の部分の電圧(最後部
電圧)とを示す波形図、図1(b)は、従来(通常)の
TFT駆動電圧と、このTFT駆動電圧による上記最後
部電圧とを示す波形図である。
【図2】図2は、TFTアクティブマトリクス駆動LC
Dにおける表示要素の電気的等価回路図である。
【図3】図3は、図2に示した等価回路の近似回路図で
ある。
【図4】図4は、図3に示した近似回路によって示す、
アクティブマトリクス基板における走査信号線の1本分
の等価回路図である。
【図5】図5は、図4に示した等価回路の近似回路図で
ある。
【図6】図6は、図1(a)に示したTFT駆動電圧を
供給する駆動電圧供給装置を備えた液晶表示装置の概略
のブロック図である。
【図7】図7は、図1(a)に示したTFT駆動電圧を
使用する場合において、図6に示した電源部が電圧切換
え部に供給する各電圧と、切換え制御部が電圧切換え部
に供給する各タイミング信号とを示すタイミングチャー
トである。
【図8】図8は、図1(a)に示したTFT駆動電圧を
使用する場合における図6に示した電圧切換え部を示す
概略の回路図である。
【図9】図9(a)は、図1(a)に示したTFT駆動
電圧と最後部電圧との他の例を示す波形図、図9(b)
は、図9(a)の波形との比較のために示した図1
(a)の波形図である。
【図10】図10(a)は、図1(a)に示したTFT
駆動電圧と最後部電圧とのさらに他の例を示す波形図、
図10(b)は、図10(a)の波形との比較のために
示した図1(a)の波形図である。
【図11】図11(a)は、本発明の実施の他の形態を
示すものであって、液晶表示装置の走査信号線に供給さ
れるTFT駆動電圧と上記最後部電圧とを示す波形図、
図1(b)は、従来(通常)のTFT駆動電圧と、この
TFT駆動電圧による最後部電圧とを示す波形図であ
る。
【図12】図12は、図11(a)に示したTFT駆動
電圧を使用する場合において、図6に示した電源部が電
圧切換え部に供給する各電圧と、切換え制御部が電圧切
換え部に供給する各タイミング信号とを示すタイミング
チャートである。
【図13】図13は、図11(a)に示したTFT駆動
電圧を使用する場合における図6に示した電圧切換え部
を示す概略の回路図である。
【図14】図14(a)は、図11(a)に示したTF
T駆動電圧と最後部電圧との他の例を示す波形図、図1
4(b)は、図14(a)の波形との比較のために示し
た図11(a)の波形図である。
【図15】図15(a)は、図11(a)に示したTF
T駆動電圧と最後部電圧とのさらに他の例を示す波形
図、図15(b)は、図15(a)の波形との比較のた
めに示した図11(a)の波形図である。
【図16】図16(a)は、本発明の実施のさらに他の
形態を示すものであって、液晶表示装置の走査信号線に
供給されるTFT駆動電圧と上記最後部電圧とを示す波
形図、図16(b)は、従来(通常)のTFT駆動電圧
と、このTFT駆動電圧による最後部電圧とを示す波形
図である。
【図17】図17は、図16(a)に示したTFT駆動
電圧を使用する場合において、図6に示した電源部が電
圧切換え部に供給する各電圧と、切換え制御部が電圧切
換え部に供給する各タイミング信号とを示すタイミング
チャートである。
【図18】図18は、図16(a)に示したTFT駆動
電圧を使用する場合における図6に示した電圧切換え部
を示す概略の回路図である。
【符号の説明】
1 走査信号線 2 画像信号線 3 TFT(スイッチング素子) 11 TFTアクティブマトリクス駆動LCD 12 駆動電圧供給装置(走査信号供給手段) 13 電源部 14 電圧切換え部 15 切換え制御部 21〜24 TFT駆動電圧 31〜33 TFT駆動電圧 V1 最後部電圧 V1a 凸部V1a V1b 凹部V1b A ON駆動波形部(オーバーシュート波形) B ON保持波形部 C OFF保持波形部 D OFF駆動波形部(オーバーシュート波形) VH 1 ON駆動電圧 VH 2 ON駆動電圧 VL 1 OFF駆動電圧 VL 2 OFF駆動電圧 Von TFT ON電圧 Voff TFT OFF電圧 ton ON状態到達時間 toff OFF状態到達時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA16 NB23 NC10 NC16 ND09 ND33 ND34 5C006 AA16 AC11 AF50 BB16 BC03 FA22 5C080 AA10 BB05 DD05 EE29 FF11 GG02 JJ02 JJ03 JJ04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の走査信号線と、 これら走査信号線との交差方向に設けられた複数の画像
    信号線と、 前記走査信号線と前記画像信号線との交差部に設けら
    れ、走査信号線に供給された走査信号により走査されて
    スイッチングされるスイッチング素子と、 前記走査信号を走査信号線に供給する走査信号供給手段
    とを備え、 前記走査信号が、前記スイッチング素子をスイッチング
    する走査期間の駆動波形に、スイッチング素子を高速に
    てONにするためのON駆動波形部と、これに続いて、
    スイッチング素子をON状態に保持するためのON保持
    波形部とを有するとともに、走査期間以外の駆動波形
    に、スイッチング素子をOFF状態に保持するためのO
    FF保持波形部を有することを特徴とする液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】複数の走査信号線と、 これら走査信号線との交差方向に設けられた複数の画像
    信号線と、 前記走査信号線と前記画像信号線との交差部に設けら
    れ、走査信号線に供給された走査信号により走査されて
    スイッチングされるスイッチング素子と、 前記走査信号を走査信号線に供給する走査信号供給手段
    とを備え、 前記走査信号が、前記スイッチング素子をスイッチング
    する走査期間の駆動波形に、スイッチング素子をON状
    態に保持するためのON保持波形部と、これに続いて、
    スイッチング素子を高速にOFFにするためのOFF駆
    動波形部とを有するとともに、走査期間以外の駆動波形
    に、スイッチング素子をOFF状態に保持するためのO
    FF保持波形部を有することを特徴とする液晶表示装
    置。
  3. 【請求項3】複数の走査信号線と、 これら走査信号線との交差方向に設けられた複数の画像
    信号線と、 前記走査信号線と前記画像信号線との交差部に設けら
    れ、走査信号線に供給された走査信号により走査されて
    スイッチングされるスイッチング素子と、 前記走査信号を走査信号線に供給する走査信号供給手段
    とを備え、 前記走査信号が、前記スイッチング素子をスイッチング
    する走査期間の駆動波形に、スイッチング素子を高速に
    てONにするためのON駆動波形部と、これに続いて、
    スイッチング素子をON状態に保持するためのON保持
    波形部と、これに続いて、スイッチング素子を高速にO
    FFにするためのOFF駆動波形部とを有するととも
    に、走査期間以外の駆動波形に、スイッチング素子をO
    FF状態に保持するためのOFF保持波形部を有するこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記のON駆動波形部が前記のON保持波
    形部よりも高い電圧を有することを特徴とする請求項1
    または3に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記のOFF駆動波形部が前記のOFF保
    持波形部よりも低い電圧を有することを特徴とする請求
    項2または3に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記走査信号供給手段は、前記ON駆動波
    形部を走査信号線の選択期間の開始時点よりも早いタイ
    ミングにて走査信号線に与えるものであることを特徴と
    する請求項1または3に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記走査信号供給手段は、前記OFF駆動
    波形部を走査信号線の選択期間の終了時点よりも早いタ
    イミングにて走査信号線に与えるものであることを特徴
    とする請求項2または3に記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記ON駆動波形部は、走査信号線におけ
    る走査信号伝達方向の最後方に位置するスイッチング素
    子に伝達される走査信号波形に、前記ON保持波形部よ
    りも電圧が高くなる電圧の凸部を生じさせる電圧に設定
    されていることを特徴とする請求項1または3に記載の
    液晶表示装置。
  9. 【請求項9】前記OFF駆動波形部が、走査信号線にお
    ける走査信号伝達方向の最後方に位置するスイッチング
    素子に伝達される走査信号波形に、前記OFF保持波形
    部よりも電圧が低くなる電圧の凹部を生じさせる電圧に
    設定されていることを特徴とする請求項2または3に記
    載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】液晶表示装置の表示画面を構成する複数
    の画素部を画素部毎に設けられたスイッチング素子を介
    して選択的にON/OFF駆動することにより画像表示
    を行う液晶表示装置の駆動方法において、 スイッチング素子に与えられる駆動信号の波形の立ち上
    がり部と立ち下がり部との少なくとも一方に、オーバー
    シュート波形を付加することを特徴とする液晶表示装置
    の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011162083A1 (ja) * 2010-06-24 2011-12-29 シャープ株式会社 液晶表示素子の駆動方法、液晶表示素子の駆動装置
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