JP2001264706A - コンタクトレンズ取り出し装置 - Google Patents
コンタクトレンズ取り出し装置Info
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Abstract
レンズ及び2分割型枠に対する損傷を回避するため、把
持力を維持しながらもグリッパと2分割型枠との距離を
増し、グリッパを2分割型枠に対して簡単に位置合わせ
することができるようにすること。 【解決手段】 コンタクトレンズ(6)を保持するグリ
ッパ(1)と2分割型枠(9)との間にスペーサ(1
1)を配置したことにより、上記グリッパを上記2分割
型枠に対して正確に位置合わせすることをもはや不要に
した。これに加えて、グリッパ上でのコンタクトレンズ
の中央配置が改善され、画像処理の精度をも高めること
ができるようになった。
Description
を特に2分割型枠から取り出すための装置に関する。
ンズ、特に使い捨てレンズの自動製造工程では、コンタ
クトレンズを2分割型枠から自動的に取り出すことが必
要である。大きな単位数で廉価に製造しなければならな
いコンタクトレンズは、いわゆるモールド又はフルモー
ルド法によって製造することが好ましい。これらの方法
では、レンズは2個の2分割型枠の間でその最終形状へ
と製造されるため、後でレンズの表面又はエッジを仕上
げ加工する必要はない。モールド法は、たとえばPCT
特許出願WO87/04390号明細書又はEP−A0
367513号明細書に記載されている。
は、機械的安定性をほとんど有さず、60重量%を超え
る水分を含有する成形部品である。製造後、レンズを度
量衡的に検査したのち、包装し、オートクレーブ中12
1℃で加熱滅菌処理する。
るコンタクトレンズの寸法形状は、型キャビティによっ
て画定される。コンタクトレンズのエッジも同様に、通
常は2個の2分割型枠からなる型によって形成される。
エッジの寸法形状は、2個の2分割型枠の、それらが接
触する区域の輪郭によって画定される。
ず、一定量の流体出発原料をメス2分割型枠に入れる。
その後、オス2分割型枠をその上に配置することによっ
て型を閉じる。通常、出発原料を過剰に使用して、型を
閉じたとき、過剰分が押し出されて外側型キャビティに
隣接するあふれ区域に入るようにする。その後、UV光
の照射又は熱の作用又は別の非熱的方法により、出発原
料の重合又は架橋を実施する。
トレンズを2分割型枠、好ましくはメス型2分割型枠か
ら取り出さなければならない。これを行うために、たと
えばグリッパが設けられている。このグリッパは、2分
割型枠の方向に移動し、真空によってレンズに吸引を加
えることによってレンズを2分割型枠から取り出す。レ
ンズを取り出したのち、さらなる処理、たとえばグリッ
パ上のコンタクトレンズの乾燥、画像処理装置を使用す
るコンタクトレンズの検査、コンタクトレンズのパッケ
ージへの配置ならびにグリッパそのもののすすぎ及び乾
燥を実施することができるよう、グリッパアームは別の
位置に移動する。このために、グリッパは、たとえば星
形であってもよく、この形状で、コンタクトレンズの製
造と一次包装との間の接続リンクを説明する。グリッパ
によって中央に配置され、円滑に把持されるレンズだけ
が、画像処理装置によって検査され、その後、パッケー
ジに収めることができる。したがって、グリッパによる
レンズの正確な取り出しは、装置の高い歩留まりを達成
するために不可欠な条件である。
ら取り出される前に、まず緩められ、望むならば、オス
2分割型枠からメス2分割型枠へと移される。理由は、
コンタクトレンズの実際の取り出しは、メス2分割型枠
から実施することが好ましいからである。装置をもっと
も経済的に運用するために、複数、好ましくは10個の
2分割型枠を1個のツールで保持し、相応に10個のグ
リッパを有する1個のグリッパアームによって一斉に把
持することができる。
り出すためには、グリッパアームは下に移動する。コン
タクトレンズは、真空によってグリッパに吸着される。
コンタクトレンズを取り出すためには、約−0.03MP
a(グリッパ上で計測)の真空が必要である。2分割型
枠の輪郭縁とグリッパの端面との間で計測される、グリ
ッパと2分割型枠との距離dは、0.5mmを超えること
が好ましい。理由は、そうでなければ、グリッパ又は2
分割型枠に破損が生じるかもしれないからである。当該
メス2分割型枠に対するグリッパの正確な調節を保証す
るためには、グリッパを、2分割型枠の輪郭縁の停止機
構に向けて動かすことによって中央に配置し、次いで所
定量だけ上昇させ、その後、固定する。しかし、これは
きわめて複雑であり、誤作動を比較的被りやすい。
レンズ及び2分割型枠に対する損傷を回避するため、把
持力を維持しながらもグリッパと2分割型枠との距離を
増し、グリッパを2分割型枠に対して簡単に位置合わせ
することができるようにする課題に基づく。加えて、装
置の保守が簡略化されるべきである。
す特徴によってこの課題を解決する。さらなる本質的な
改良が関する限りにおいて、従属項を参照すること。
挿入・配置することにより、グリッパを2分割型枠に対
して正確に位置合わせすることはもはや不要になり、そ
れにより、より簡単なグリッパの保守及びアセンブリを
実施することができる。加えて、グリッパ上でのコンタ
クトレンズの中央配置が改善され、それにより、画像処
理の精度が高まる。
説明及び図面から理解することができる。
持スリーブ2及びグリッパの内部部品3からなる。内部
部品3が強固に保持され、外側把持スリーブ2が可動で
あるように設計されていることが好ましい。しかし、そ
の反対であってもよく、その場合、内部部品3が可動に
設計され、スリーブ2が強固に保持される。さらには、
把持スリーブ2と内部部品3とを1ピースに形成するこ
とも可能であり、その場合、スリーブ2と内部部品3と
の互いに対する動きはない。内部部品3は凸状の端部4
を有し、この端部は、コンタクトレンズ6を吸引するた
めの、環形であることが好ましい孔5を備えている。ス
リーブ2の湾曲した端面7がグリッパの内部部品3のこ
の端部領域4に接続し、この端面7の湾曲は好ましくは
凸状である。グリッパ1の2ピース設計では、圧縮ばね
8を設けて内部部品3又は把持スリーブ2を支持しても
よい。グリッパの内部部品3は、ここでは詳細に示さな
い真空系に接続されており、真空で加圧することができ
る。
は、把持位置では、メス2分割型枠9の上方に配置され
る。可動スリーブ2が設けられているならば、その把持
スリーブ2を上に動かすことにより、スリーブ2が2分
割型枠9の輪郭縁10に触れて破損が生じることはなく
なる。グリッパ1は、まず約1秒間、この位置にとどま
る。その間、コンタクトレンズ6が、メス2分割型枠9
の中で浮き上がる、すなわち正しく中央に配置されるは
ずである。他方、グリッパ1の振動が鎮まるはずであ
る。これは、コンタクトレンズ6がグリッパ1によって
中央位置で受けられることを保証する。この休止段階の
のち、真空が加えられる。グリッパ1は、さらに約1秒
間、把持位置にとどまったのち、再び上に動く。このと
き、ツールのメス2分割型枠9中に位置するすべてのコ
ンタクトレンズ6が安全に移されるはずである。レンズ
の移動ののち、グリッパの内部部品3はその出発位置に
戻り、グリッパ1全体が次の作業場に進む。
の内部部品3の端部領域4、7との間にスペーサ11が
設けられる。このスペーサにより、2分割型枠9とグリ
ッパ1との距離dが増す。グリッパ1と2分割型枠9と
の距離dは、2分割型枠9の輪郭縁10とグリッパ1の
端面7との間で計測される。スペーサ11は、把持位置
で、グリッパの内部部品3を外部に対して封止するよう
な形状である。このために、停止機構を設けてコンタク
トレンズの吸引の末端位置を画定することが好ましい。
グリッパ1はその停止機構に対して動く。スペーサ11
は、有利には環形である。特に、図3に示すように、ス
ペーサ11の内側区域が円錐形になるような配慮があっ
てもよい。グリッパ1が把持位置に降下するとき、グリ
ッパは、正確な位置合わせなしで、円錐カバーの上に載
って強固な停止機構、すなわちシールを形成する。グリ
ッパ1の高さ許容差は200〜300μmの範囲にあ
る。特に把持スリーブ2が可動設計であるとき、この許
容差は、外側スリーブ2を移動させることによって簡単
に補償することができる。対照的に、2分割型枠9に対
するシールはなく、その結果、真空が加えられると、流
動が進むことがある。グリッパの内部部品3の端部領域
4の方向へ規則的な流れを起こすことができるよう、本
発明にしたがって、スペーサ11には切り欠き12が設
けられている。スペーサ11は、1ピース又は多数の部
品で形成することができる。切り欠き12は、孔として
形成することもできるが、スリット又は他の幾何学形状
も可能である。真空によってグリッパ1に圧力が加えら
れるならば、所定量の圧力がコンタクトレンズに加わる
ため、真空の効果はスペーサリング11中で増大する。
グリッパの内部部品3の端部領域4がコンタクトレンズ
6を引き寄せ、すると、コンタクトレンズ6は、グリッ
パ1の端部領域4に中心的に位置する。2分割型枠9の
輪郭縁10とグリッパ1の端部領域4との間に0.5mm
〜1.5mm、好ましくは1mmの距離dが設けられる。こ
れにより、グリッパ1はもはや2分割型枠9及びコンタ
クトレンズ6に触れることはなく、したがって破損は回
避される。
で把持される場合、スペーサ11は、円錐形の孔14を
備えたプレート13として形成されていることが有利で
ある。これを、孔14それぞれがスペーサ11の内部領
域を形成している図4に示す。図3から顕著であるよう
に、孔14の端面は、ツールホルダ上で緩衝面として働
くと同時に一定の距離を与えるスタッド15を有するこ
とができる。この例では、スタッド間の空間がスペーサ
11の切り欠き12を表す。これらのスタッド15のお
かげで、プレート13の端面16は、2分割型枠9の上
に、スタッドの高さに一致する約1mm浮き上がり、それ
により、破損のおそれを最小限にする。孔14のあるプ
レート13がツールホルダ上に配置されたのち、グリッ
パは円錐形のリング14の中に移動する。グリッパ1
が、特に、強固な内部部品3及び可動スリーブ2を有す
る設計である場合、高い許容差は、スリーブ2がスライ
ドして後退することによって緩衝される。グリッパ1が
円錐カバーに接するとすぐ、グリッパは把持位置に来
る。真空が加えられると空気がスタッド15間の間隙1
2に引き込まれ、コンタクトレンズ6が吸引される。レ
ンズ6を取り出したのち、グリッパ1は再び持ち上げら
れ、続いてプレート13が再びその出発位置に動かされ
る。
コンタクトレンズは、グリッパの内部部品3の端部領域
4を越えて延伸される。これが、コンタクトレンズ6の
エッジにありうる欠陥が後で自動画像処理装置によって
より確実に認識されることにつながる。図5から顕著で
あるように、この効果は、グリッパ1の端面7の円錐形
のテーパ(湾曲した線から逸脱している)によって増強
することができる。水平に対する面7の傾斜は角度αに
よって決まる。
合して、取り出しの前にコンタクトレンズを湿らせて、
それにより、コンタクトレンズの取り出しを容易にして
もよい。
示す。ここでもまた、スペーサ11の内部区域は円錐形
であるが、外側区域では、弾性のOリング20を受ける
ためのスロット19を有する環状のラグ18を有してい
る。スペーサ11は逆に支持板13に格納され、この支
持板13は、ラグ18を受けるためのスロット21を備
えている。Oリング20は、スロット21のベース22
の上に直接的に載り、それにより、スペーサ11の弾性
支持を提供している。グリッパ1がスペーサ11に入る
とき、製造許容差を補償することが可能である。この実
施態様では、プレート13は、スタッド15が介在する
せいでツールホルダ上には載らず、ここでは図示しない
ツールホルダに取り付けられ、2分割型枠の輪郭縁から
離間した停止面上に直接的に配置される。空気をコンタ
クトレンズに供給するために、この実施態様では、切り
欠き12は環状のスロット23として形成されている。
この実施態様は、製造許容差が弾性支持手段によって補
償されるため、特に、プレート13中でスペーサ11の
より簡単なアセンブリを実施することができる。
く、2分割型枠とグリッパとの間の間隙を増す可能性を
提供する。このようにして、2分割型枠又はコンタクト
レンズに対する破損が回避され、2分割型枠に対するグ
リッパの位置合わせが簡素化される。そのうえ、本発明
は、コンタクトレンズに作用するより大きな流れのおか
げで、コンタクトレンズがグリッパの端部領域でより大
きく膨張するため、コンタクトレンズの周辺部の欠陥を
より簡単に認知することを可能にし、それにより、あり
うる欠陥をより簡単に認知することを可能にする。これ
は、グリッパの端面の円錐形によってさらに増強するこ
とができる。加えて、コンタクトレンズは、グリッパ上
でより正確に中央に配置され、それにより、画像処理が
同様に改善される。
サの実施態様を示す図である。
サの第二の実施態様を示す図である。
図である。
サの第三の実施態様を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 コンタクトレンズを特に貯蔵容器又は2
分割型枠から取り出すための、真空を加えることができ
るグリッパと、前記コンタクトレンズの形状に適合した
端部領域と、前記コンタクトレンズを吸引するための孔
とを含む装置において、前記グリッパと前記貯蔵容器又
は前記2分割型枠との間に、1ピースとしての部品又は
多数の部品で形成されたスペーサが設けられ、前記スペ
ーサが、前記グリッパに対して気密シールを有し、空気
を吸い込むための切り欠きを備えることを特徴とするコ
ンタクトレンズ取り出し装置。 - 【請求項2】 前記スペーサが環形の内部領域を有す
る、請求項1記載のコンタクトレンズ取り出し装置。 - 【請求項3】 前記環の前記内部区域が円錐形である、
請求項2記載のコンタクトレンズ取り出し装置。 - 【請求項4】 多数のスペーサがプレート上に保持され
ている、請求項1〜3のいずれか1項記載のコンタクト
レンズ取り出し装置。 - 【請求項5】 前記スペーサの、前記コンタクトレンズ
に面する側面にスタッドが設けられ、前記切り欠きが前
記スタッド間の間隙を表す、請求項3又は4記載のコン
タクトレンズ取り出し装置。 - 【請求項6】 前記スペーサがOリングによって前記プ
レート中に弾性的に保持されている、請求項4記載のコ
ンタクトレンズ取り出し装置。 - 【請求項7】 前記切り抜きが環状のスロットとして形
成されている、請求項6記載のコンタクトレンズ取り出
し装置。 - 【請求項8】 前記グリッパの前記凸状端部領域が円錐
形の縁に変化している、請求項1〜7のいずれか1項記
載のコンタクトレンズ取り出し装置。
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