JP2001263872A - 油分離器 - Google Patents
油分離器Info
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Abstract
作業において大きな作業空間を要せず、しかも油分離性
能を向上させ得る油分離器を提供する。 【解決手段】 油冷式圧縮機本体の吐出口が連通し、鉛
直配設された管路部材7の上部開口端より若干奥側位置
に、中央部で開口し、気体流出管路が接続される気体流
出口2aを有し、油流出管路が接続される油流出口2b
を有し、管路部材7内から混合流体を流入させる混合流
体流入口を有するエレメント・パイプ座2を設け、底板
部材7を介して油分離エレメント4とパイプ部材3とを
一体的に形成し、エレメント・パイプ座2の気体流出口
2aにパイプ部材3の下端側を挿脱自在に嵌合し、管路
部材7から突出する油分離エレメント4の上部半分をケ
ーシング5で覆う構成とする。
Description
機本体から吐出される圧縮ガスと油ミストとからなる混
合流体から油を分離し、圧縮ガスのみを抽出する油分離
器の技術分野に属するものである。
り吸入ガスを圧縮する油冷式圧縮機がある。周知のとお
り、このようなスクリュロータを備えた油冷式圧縮機本
体からは、圧縮ガスと油ミストとからなる混合流体が吐
出される。ところが、混合流体は、そのままでは使用に
供することができないので、混合流体から油を分離して
圧縮ガスのみを抽出する必要がある。混合流体から油を
分離し、圧縮ガスのみを抽出することを可能ならしめる
油分離器としては、例えば、その全体構成断面図の図4
に示すような構成になるものが公知である。
説明すると、図4に示す符号51は油分離器である。こ
の油分離器51は、側壁部分に、図示しない油冷式圧縮
機本体の吐出口が連通し、圧縮ガスと油ミストとからな
る混合流体が流入する混合流体流入口52が設けられる
と共に、下方部分に、油流出管路59が接続される油流
出口53が設けられてなるケーシング54を備えてい
る。そして、このケーシング54の上部は蓋部材55に
より閉蓋されており、この蓋部材55の下面側には油分
離エレメント56が吊設されると共に、気体流出管路6
0が接続される気体流出口57が設けられている。
図示しない油冷式圧縮機本体から吐出される圧縮ガスと
油ミストとからなる混合流体は混合流体流入口52から
油分離器51内に流入する。この油分離器51内に流入
した混合流体は、油分離エレメント56を通過する過程
で、圧縮ガスと油とに分離される。油が分離された圧縮
ガスは、前記気体流出口57を経て気体流出管路60か
ら流出する。
された油は、一旦ケーシング54の下部に形成されてな
る油溜まり部58に溜められ、次いで油流出口53を経
て油流出管路59から排出されることとなる。なお、油
流出管路59から排出された油は、図示しない油冷却
器、油フィルタを介して冷却、浄化された後、油冷式圧
縮機本体の軸受部、軸封部、圧縮空間等の油供給を必要
とする個所に供給され、再び圧縮ガスに随伴して油分離
器51に導入されるというように循環使用に供せられる
ものである。
トを内包する油分離器では、その使用期間が経過するに
つれて油に含有されている汚損成分などが油分離エレメ
ントに付着して目詰まり状態となり、次第に油分離効率
が低下してしまう。そのため、使用を開始してから所定
の期間が経過すると、油分離エレメントは交換される。
は、油分離エレメントを交換するに際して、この油分離
エレメントを取外すために、この油分離エレメントの上
方側に大きな作業空間が必要である。特に、圧縮ガスの
オイルレス化の目的のもと、油分離エレメントを大型化
したものについては、より一層大きな作業空間が必要に
なる。一方、油分離器が組込まれるパッケージ型油冷式
圧縮機については、近年コンパクト化に対する要請が特
に高まりつつある。つまり、パッケージ型油冷式圧縮機
の内部に油分離エレメント交換のための十分な作業空間
を設けることが困難な状況になりつつある。
体から吐出される圧縮ガスと油ミストとからなる混合流
体を圧縮ガスと油とに分離し、圧縮ガスのみを抽出する
ことを目的とする油分離器に関し、特に油分離エレメン
ト交換作業やメインテナンス作業において大きな作業空
間を要せず、しかも油分離性能を向上させ得る油分離器
を提供することである。
するためになされたものであって、従って本発明の請求
項1に係る油分離器が採用した手段は、両端側に開口部
を有し、外部に気体を流出させる気体流出口(2a)に気体
を導くパイプ部材(3) が鉛直に配設され、このパイプ部
材(3) に油分離エレメント(4) が覆設され、さらにこの
油分離エレメント(4) に天蓋を有するケーシング(5) が
覆設されると共に、外部から圧縮ガスと油ミストとから
なる混合流体を流入させる混合流体流入口(2c)、および
外部に油を流出させる油流出口(2b)とが設けられてなる
油分離器であって、前記油分離エレメント(4) と前記パ
イプ部材(3) とが一体的に構成されると共に、前記パイ
プ部材(3) の一端側が前記気体流出口(2a)に挿脱自在に
嵌合されてなることを特徴とするものである。
採用した手段は、請求項1に記載の油分離器において、
前記ケーシング(5) が、前記油分離エレメント(4) と前
記パイプ部材(3) と一体的に構成されてなることを特徴
とするものである。
る油分離器を、その全体構成断面図の図1と、図1のA
−A線断面図の図2とを参照しながら説明する。
で、この油分離器1は、図示しない油冷式圧縮機本体の
吐出口が連通し、かつ鉛直配設されると共に、圧縮ガス
と油ミストとからなる混合流体が流入する管路部材7の
上部部分に設けられている。より詳しくは、前記管路部
材7の上部開口端より若干奥側位置に、油が分離された
圧縮ガスを外部に排出する、図示しない気体流出管路が
接続される気体流出口2aを有し、外部に油を流出させ
る、図示しない油流出管路が接続される油流出口2bを
有すると共に、この管路部材7内から混合流体を流入さ
せる後述する構成になる混合流体流入口を有するエレメ
ント・パイプ座2が配設されている。
にはパイプ嵌合部2dが突出しており、そしてこのパイ
プ嵌合部2dの中央部には気体流出口2aが開口してい
る。また、この気体流出口2aの開口部には、両端側に
開口部を有するパイプ部材3の一端側が挿脱自在に嵌合
されて鉛直に立設されると共に、前記エレメント・パイ
プ座2の上面側には、このパイプ部材3を覆う油分離エ
レメント4が配設されている。さらに、前記管路部材7
の上開口端に設けられたフランジ部7aに、前記油分離
エレメント4の上下方向の略上部半分を覆い、上部に円
錐台形状の天蓋を有するケーシング5が、締結ボルト9
と環状取付金具5aとにより固着されている。勿論、油
分離エレメント4の上下方向の略下部半分は、管路部材
7内に収容されている。
の下端は、共に底板部材6に接続されることにより一体
的に構成されている。そして、前記混合流体流入口2c
はエレメント・パイプ座2の外周縁近傍の内側に設けら
れている。より詳しくは、図2に示すように、管路部材
7の内周面と油分離エレメント4の外周面との間であっ
て、かつ前記気体流出口2aと油流出口2bとを避けた
位置に設けられており、円弧状に構成されている。な
お、これら混合流体流入口2c,2cは、前記気体流出
口2aと油流出口2bとを避けたエレメント・パイプ座
2の外周部分の二個所を若干小径に加工し、管路部材7
の内周面とエレメント・パイプ座2の小径の外周部分と
によって形成する構成にすることもできる。
記油分離エレメント4の上部開口部を気密可能に閉蓋す
る傘状蓋部材4aの頂部との間に介装されてなるもの
は、この油分離エレメント4を介して底板部材6をエレ
メント・パイプ座2に設けられたシール溝に嵌着されて
なるシールリング10に押圧するための押圧スプリング
8である。
の作用態様を説明すると、図示しない油冷式圧縮機本体
から吐出された圧縮ガスと油ミストとからなる混合流体
は管路部材7内を流れると共に、混合流体流入口2cか
ら油分離器1内に流入する。この油分離器1内に流入し
た混合流体は油分離エレメント4を通過する過程におい
て圧縮ガスと油とに分離される。油が分離された圧縮ガ
スは、パイプ部材3の上側から流入すると共に下側から
流出して前記気体流出口2aを経て図示しない気体流出
管路から流出する。
された油は、一旦ケーシング5の底部に溜められると共
に油流出口2bを経て、図示しない油流出管路から外部
に排出される。そして、上記従来例に係る油分離器の場
合と同様に、油流出管路から排出された油は、図示しな
い油冷却器、油フィルタを介して冷却、浄化されると共
に、油冷式圧縮機本体の軸受部、軸封部、圧縮空間等の
油供給を必要とする個所に供給され、再び圧縮ガスに随
伴して油分離器1に導入されるというように循環使用に
供せられるものである。
によれば、従来に係る油分離器の場合と同様に、使用期
間が経過するにつれて油分離エレメントに油に含有され
ている汚損成分、混合流体に含まれている硫酸ガス、窒
素ガスと水分や金属基との反応により生成される金属塩
等の生成物などが付着して目詰まり状態となり、次第に
油分離効率が低下して行く。そこで、使用を開始してか
ら所定の期間を経過すると、油分離エレメント4が交換
されるが、この油分離エレメント4は下記のようにして
交換される。
グ5を取外した後、一体的に構成されてなる油分離エレ
メント4とパイプ部材3と底板部材6とを取外すことに
なるが、従来例に係る油分離器であれば、図1に示すよ
うに、各部材を取外すための油分離器1の上方に、油分
離エレメント4の全高分のL3 に相当する高さ分の作業
空間を設ける必要がある。
離器1によれば、管路部材7のフランジ部7aの上面か
ら油分離エレメント4の傘状蓋部材の頂部までの高さL
1 もしくはエレメント・パイプ座2の上面から管路部材
7のフランジ部7aの上面までの高さL2 のうちの高い
方に若干余裕を見込んだ高さの作業空間があれば良く、
従来例よりも遙に作業空間の高さが低くて済むので、パ
ッケージ型油冷式圧縮機のコンパクト化に大いに寄与す
ることができる。また、従来例よりも作業空間の高さを
低くしたとしても、従来よりも大型の油分離エレメント
を使用することができるから、圧縮ガスのより一層のオ
イルレス化に対して大いに寄与することができる。
4とパイプ部材3と底板部材6とが一体的に構成されて
おり、そしてこれらを管路部材7に組込むに際しては、
この管路部材7の奥側に設けられたエレメント・パイプ
座2の中央部分で上方に突出するパイプ嵌合部2dにパ
イプ部材3と底板部材6とを合わせて油分離エレメント
4を押下げる構成である。従って、極めて容易に油分離
エレメント4の交換作業が行えるという効果もある。
器を、その全体構成断面図の図3を参照しながら、同一
のものならびに同一機能を有するものに同一符号を付
し、かつ同一名称を以て、その相違する点について説明
する。
が、上記実施の形態1に係る油分離器と相違するところ
は、図1と図3との比較において良く理解されるよう
に、管路部材7の上部開口端にエレメント・パイプ座2
が配設されており、ケーシング5により油分離エレメン
ト4の全体が覆われるように構成されると共に、底板部
材6にケーシング5と油分離エレメント4とパイプ部材
3との下端が共に取付けられて、これらケーシング5と
油分離エレメント4とパイプ部材3とが一体的に構成さ
れてなるところにある。
は、締結ボルト9により環状取付金具5aを締付けるこ
とによって、底板部材6がシールリング10に押圧され
るから、上記実施の形態1に係る油分離器のように、押
圧スプリングを設ける必要がないものである。勿論、前
記エレメント・パイプ座2には、上記実施の形態1に係
る油分離器1の場合と同様に、油が分離された圧縮ガス
を外部に排出する、図示しない気体流出管路が接続され
る気体流出口2aが設けられ、また外部に油を流出させ
る、図示しない油流出管路が接続される油流出口2bが
設けられると共に、この管路部材7内から混合流体を流
入させる円弧状の混合流体流入口が設けられている。
によれば、ねじ戻して管路部材7のフランジ部7aから
締結ボルト9を取外した後に、ケーシング5をパイプ嵌
合部2dの高さに余裕を見込んだ高さL4 だけ引き上げ
ることにより、エレメント・パイプ座2から油分離エレ
メント4を取外すことができる。
では、L4 に若干余裕を見込んだ分であれば良いから、
上記実施の形態1よりも遙に作業空間の高さが低くなっ
ており、パッケージ型油冷式圧縮機のコンパクト化に対
してより寄与することができるのに加えて、ケーシング
5と油分離エレメント4とパイプ部材3とが底板部材6
を介して一体的に構成されていて、締結ボルト9の着脱
作業だけで済むので、上記実施の形態1に係る油分離器
の場合よりも油分離エレメント4の交換作業を容易に行
い得るという効果がある。
ト9と環状取付金具5aとにより取付ける場合を例とし
て説明したが、ケーシング5と環状取付金具5aとが一
体的に構成されていても良いので、上記実施の形態によ
って本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではな
く、また本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内におけ
る設計変更等は自由自在である。
に係る油分離器によれば、油分離器の油分離エレメント
とパイプ部材とが一体的に構成されると共に、前記パイ
プ部材の一端側が前記気体流出口に挿脱自在に嵌合され
ており、また本発明の請求項2に係る油分離器によれ
ば、請求項1に記載の油分離器において、油分離器のケ
ーシングが、油分離エレメントとパイプ部材と一体的に
構成されていて、パイプ部材の一端側を前記気体流出口
から抜出すことにより油分離エレメントを交換すること
ができるから、油分離エレメントの交換やメインテナン
スのための油分離器の上方側の作業空間を、油分離エレ
メントの全体をケーシングから抜出す必要がある従来例
よりも低くすることができ、そしてより大型の油分離エ
レメントを採用することができる。
油分離器によれば、油分離器の油分離エレメントの交換
やメインテナンスが容易性を保持しつつパッケージ型油
冷式圧縮機のコンパクト化に対する要請に応えることが
可能になるのに加えて、圧縮ガスのより一層のオイルレ
ス化にも寄与し得るという極めて優れた効果を奏するこ
とができる。
成断面図である。
成断面図である。
る。
油流出口,2c…混合流体流入口,2d…パイプ嵌合部 3…パイプ部材 4…油分離エレメント,4a…傘状蓋部材 5…ケーシング,5a…環状取付金具 6…底板部材 7…管路部材,7a…フランジ部 8…押圧スプリング 9…締結ボルト 10…シールリング
Claims (2)
- 【請求項1】 両端側に開口部を有し、外部に気体を流
出させる気体流出口(2a)に気体を導くパイプ部材(3) が
鉛直に配設され、このパイプ部材(3) に油分離エレメン
ト(4) が覆設され、さらにこの油分離エレメント(4) に
天蓋を有するケーシング(5) が覆設されると共に、外部
から圧縮ガスと油ミストとからなる混合流体を流入させ
る混合流体流入口(2c)、および外部に油を流出させる油
流出口(2b)とが設けられてなる油分離器であって、前記
油分離エレメント(4) と前記パイプ部材(3) とが一体的
に構成されると共に、前記パイプ部材(3) の一端側が前
記気体流出口(2a)に挿脱自在に嵌合されてなることを特
徴とする油分離器。 - 【請求項2】 前記ケーシング(5) が、前記油分離エレ
メント(4) と前記パイプ部材(3) と一体的に構成されて
なることを特徴とする請求項1に記載の油分離器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000073624A JP4331851B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 油分離器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000073624A JP4331851B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 油分離器 |
Publications (2)
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JP4331851B2 JP4331851B2 (ja) | 2009-09-16 |
Family
ID=18591844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000073624A Expired - Lifetime JP4331851B2 (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 油分離器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4331851B2 (ja) |
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- 2000-03-16 JP JP2000073624A patent/JP4331851B2/ja not_active Expired - Lifetime
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