JP2001263860A - ろう付け製品およびろう付け方法 - Google Patents

ろう付け製品およびろう付け方法

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JP2001263860A JP2000087116A JP2000087116A JP2001263860A JP 2001263860 A JP2001263860 A JP 2001263860A JP 2000087116 A JP2000087116 A JP 2000087116A JP 2000087116 A JP2000087116 A JP 2000087116A JP 2001263860 A JP2001263860 A JP 2001263860A
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tank
hole
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    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/04Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates
    • F28F9/16Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling
    • F28F9/18Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling by welding
    • F28F9/182Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling by welding the heat-exchange conduits having ends with a particular shape, e.g. deformed; the heat-exchange conduits or end plates having supplementary joining means, e.g. abutments

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ろう付け不良を防止可能で、かつ、タンクに
挿入後チューブを変形させる工程を不要にし、タンクに
チューブを挿入する際の摺動抵抗を低減する。 【解決手段】 タンク122の穴部122gおよびチュ
ーブ111の挿入部の少なくとも一方に突起部122h
を形成しておき、穴部122gにチューブ111を挿入
した時に、タンク122とチューブ111とを突起部1
22hを介して接触させる。ろう付けの際、突起部12
2h(接触部)のろう材が最初に溶融し、その後ろう材
はそこを起点に接合部全域に回り、ろう付け不良が防止
される。また、予め突起部122hを設けているため、
タンク122に挿入後チューブ111を変形させる工程
が不要である。さらに、タンク122にチューブ111
を挿入する際の接触面(摺動面)が小さいため、摺動抵
抗が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の金属部品が
ろう付けにて接合されるろう付け製品に関するもので、
例えば空調装置における熱交換器に適用されるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】空調装置においては、圧縮機から吐出し
た冷媒を空気により冷却して気相冷媒を凝縮させる凝縮
器や、冷媒を蒸発させて空気を冷却する蒸発器等の、熱
交換器が用いられている。その熱交換器は、冷媒通路を
有するチューブや、冷媒の集合、分配を行うタンク等か
ら構成され、それらの構成部品を仮組みして炉中一体ろ
う付けするようにしている。しかしながら、各構成部品
の熱容量が違ったり、ろう付け炉の温度調整等の条件出
しが難しく、ろう回り不充分等のろう付け不良が発生し
ていた。
【0003】そこで従来は、上記のろう付け不良対策と
して、下記のまたはの方法を採用していた。
【0004】 チューブおよびタンクの少なくとも一
方にろう材を被覆し、チューブをタンクの穴部に挿入後
チューブを変形させることにより、ろう材被覆層を相手
部品に接触させる。
【0005】 チューブおよびタンクの少なくとも一
方にろう材を被覆し、チューブとタンクの嵌合部の隙間
を小さく設定することにより、チューブをタンクに挿入
した際にろう材被覆層を相手部品に接触させる。
【0006】上記またはの方法によれば、ろう付け
の際、接触部のろう材が最初に溶融し、その後ろう材は
そこを起点にチューブとタンクの嵌合部(接合部)全周
に回り、上記のろう付け不良が防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の方法においては、チューブをタンクに挿入後チューブ
を変形させる工程を必要とする。また、内柱を有するチ
ューブ(多穴チューブ)においては、チューブを変形さ
せる(内柱を伸ばす)と耐圧強度が低下してしまうとい
う問題がある。
【0008】一方、上記の方法においては、チューブ
をタンクに挿入する際チューブはタンクの穴部に接触し
て摺動し、しかもその接触面が大きいため、摺動抵抗が
大きくなってしまう。特にマルチフロータイプの凝縮器
のように、チューブの数が極めて多い場合には、全体の
摺動抵抗が極めて大きくなって組み付け困難になるとい
う問題がある。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、ろう付け不良を防止可能で、かつ、上記の方法に
おけるタンクに挿入後チューブを変形させる工程を不要
にし、上記の方法における摺動抵抗を低減可能にする
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、第1金属部品(121
b、122b)の穴部(121g、122g)に第2金
属部品(111)の挿入部(111b)を挿入した後、
穴部および挿入部の部位で第1金属部品と第2金属部品
とをろう付け接合するろう付け製品であって、穴部およ
び挿入部の少なくとも一方に突起部(121h、122
h)を形成した後に穴部に挿入部を挿入し、穴部と挿入
部とを突起部を介して接触させることを特徴とする。
【0011】これにより、穴部と挿入部とが突起部を介
して接触するため、ろう付けの際、接触部のろう材が最
初に溶融し、その後ろう材はそこを起点に接合部全域に
回り、ろう付け不良が防止される。
【0012】また、穴部に挿入部を挿入する前に突起部
を形成しているため、第1金属部品に第2金属部品を挿
入した後に第1金属部品または第2金属部品を変形させ
る工程が不要である。
【0013】さらに、穴部に挿入部を挿入する際の接触
面(摺動面)が小さいため、摺動抵抗が小さくなり、組
み付けが容易になる。
【0014】請求項2に記載の発明では、第1金属部品
(121b、122b)の穴部(121g、122g)
に第2金属部品(111)の挿入部(111b)を挿入
した後、穴部および挿入部の部位で第1金属部品と第2
金属部品とをろう付け接合するろう付け方法であって、
穴部および挿入部の少なくとも一方に突起部(121
h、122h)を形成する工程と、穴部に挿入部を挿入
する工程と、穴部と挿入部とを突起部を介して接触させ
た状態でろう付け接合を行う工程とを有することを特徴
とする。
【0015】これにより、請求項1に記載の発明と同様
の効果を得ることができる。
【0016】請求項3に記載の発明では、第1金属部品
(121b、122b)および第2金属部品(111)
の少なくとも一方は、ろう材を被覆したクラッド材であ
ることを特徴とする。
【0017】これにより、ろう付け接合部にろう材を配
置する工程が不要になる。
【0018】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、車両用空調装置の
冷凍サイクルを構成する冷媒凝縮器に本発明を適用した
例を示すものであって、図1は車両用冷凍サイクルの模
式図である。
【0020】図1中、1は走行用のエンジン(図示せ
ず)から駆動力を得て冷媒を吸入圧縮する圧縮機であ
り、2は圧縮機1から吐出した冷媒を冷却して気相冷媒
を凝縮(液化)する凝縮器である。3は凝縮器2から流
出する冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して、冷凍サ
イクル中の余剰冷媒を液相冷媒として蓄えるとともに、
液相冷媒を流出する受液器であり、4は受液器3から流
出する液相冷媒を冷却して冷媒の過冷却度を高める過冷
却器である。また、受液器3は冷媒中の水分を吸着する
乾燥剤を内部に有する。
【0021】そして、本実施形態では、凝縮器2、受液
器3および過冷却器4を一体化することにより、受液器
一体型凝縮器100(一点鎖線で囲まれた部分)を構成
している。なお、受液器一体型凝縮器100の詳細につ
いては後述する。
【0022】5は過冷却器4(受液器一体型凝縮器10
0)から流出した冷媒を減圧する減圧器であり、6は減
圧器5にて減圧された冷媒を蒸発させて冷凍能力を発揮
する蒸発器である。なお、減圧器5は、蒸発器6の出口
側の冷媒温度が所定値となるように、その絞り開度を調
節する温度式膨張弁である。
【0023】次に、受液器一体型凝縮器100について
説明する。図2は受液器一体型凝縮器100の正面図で
あり、冷媒が流通する多数の冷媒通路111a(図4参
照)を有する扁平状の多穴チューブ111が複数本配設
され、これら複数本のチューブ111間には、波状(コ
ルゲート状)にローラ成形されたフィン112が配設さ
れており、このフィン112及びチューブ111により
冷媒を凝縮する凝縮コア110が構成されている。ここ
で、多穴チューブ111は押し出し加工によって成形さ
れるチューブ111の長手方向両端には、チューブ11
1の長手方向と直交する方向(上下方向)に延びるとと
もに、各チューブ111に連通する第1、2ヘッダタン
ク121、122が設けられている。これらのヘッダタ
ンク121、122は、各チューブ111への冷媒の分
配、あるいは、各チューブ111からの冷媒の集合を行
う。
【0024】なお、第1ヘッダタンク121は、断面形
状が略U字状の第1、2プレート121a、121bを
接合して、上下方向に延びる空間を形成しており、また
両プレート121a、121bの上下端部に第1、2キ
ャップ121c、121dを接合して上下端部を閉塞し
ている。また、第2ヘッダタンク122は、断面形状が
略U字状の第1、2プレート122a、122bを接合
して、上下方向に延びる空間を形成しており、また両プ
レート122a、122bの上下端部に第1、2キャッ
プ122c、122dを接合して上下端部を閉塞してい
る。
【0025】第1ヘッダタンク121内は、第1セパレ
ータ124により、その長手方向に2つの空間(上方か
ら順に121e、121f)に区画されており、一方、
第2ヘッダタンク122は、第2セパレータ125によ
り、その長手方向に2つの空間(上方から順に122
e、122f)に区画されている。そして、第1ヘッダ
タンク121の空間121e、第2ヘッダタンク122
の空間122e及び凝縮コア110により凝縮器2が構
成されている。因みに、圧縮機1から吐出した冷媒は、
流入口126から第2ヘッダタンク122の空間122
eに流入した後、チューブ111内の冷媒通路111a
を介して第1ヘッダタンク121の空間121eに向け
て流通する。そして、第1ヘッダタンク121の第1プ
レート121aおよび後述する第1ケーシング130a
に形成された第1開口部127から、受液器3内に流入
する。
【0026】130は円筒状に形成されて第1ヘッダタ
ンク121と平行な方向に延びる受液器ケーシングであ
り、第1、第2ケーシング130a、130bにて構成
されている。131、132は受液器ケーシング130
の長手方向両端を閉塞する第1、2キャップであり、こ
れら両キャップ131、132及び受液器ケーシング1
30により受液器3が構成されている。
【0027】受液器3(受液器ケーシング130)内の
上下方向中間部には、樹脂製のフィルタ138が設置さ
れており、このフィルタ138により受液器3内の空間
が第1、2室134、135に区画されている。
【0028】受液器3のうち第1開口部127よりも下
方側には、第2室135と第1ヘッダタンク121の空
間121fとを連通させる第2開口部136が、第1ヘ
ッダタンク121の第1プレート121aおよび第2ケ
ーシング130bに形成されており、第2室135内の
冷媒は第2開口部136より空間121fに流入する。
第1室134には冷媒中の水分を吸着する乾燥剤(デシ
カント)137が収納されている。フィルタ138は、
乾燥剤137の破損片や摩耗粉が第2室135へ流出す
るのを防止する。
【0029】ところで、本実施形態では、空間121
f、122f、並びに第1、2セパレータ124、12
5より下方側に位置するチューブ111及びフィン11
2により過冷却器4が形成されているため、第2開口部
136より空間121fに流入した冷媒は、過冷却器4
にてさらに冷却された後、第2ヘッダタンク122に形
成された流出口128より受液器一体型凝縮器100か
ら流出して減圧器5に向けて流通する。
【0030】次に、チューブ111と両ヘッダタンク1
21、122とのろう付け接合部の構造について説明す
る。図3はチューブ111を第2ヘッダタンク122に
挿入する前の状態を示す斜視図、図4はチューブ111
を第2ヘッダタンク122に挿入後で、かつろう付け前
の状態を示す図(図2のA−A断面図)、図5は図4の
B−B断面図である。なお、図3〜図5は第2ヘッダタ
ンク122側のろう付け接合部を示しているが、チュー
ブ111と第1ヘッダタンク121とのろう付け接合部
の構造は、チューブ111と第2ヘッダタンク122と
のろう付け接合部の構造と同じである。
【0031】図3〜図5において、ヘッダタンク12
1、122には、チューブ111が挿入される貫通した
穴部121g、122gが、チューブ111と同数形成
されている。この穴部121g、122gは、空気流れ
方向Cに細長く概ね矩形状に形成され、空気流れ方向C
の中央部には、空気流れ方向Cと直交する方向に突出し
た突起部121h、122hが形成されている。
【0032】ここで、突起部121h、122hにおけ
る空気流れ方向Cと直交方向の幅W2(以下、突起部幅
という)は、チューブ111における空気流れ方向Cと
直交方向の幅W1(以下、チューブ幅という)よりも広
く、また、穴部121g、122gにおいて突起部12
1h、122hを除いた部分の空気流れ方向Cと直交方
向の幅W3(以下、穴部幅という)よりも、突起部幅W
2は狭くなっている。また、穴部121g、122gに
おける空気流れ方向Cの長さL3(以下、穴部長さとい
う)は、チューブ111における空気流れ方向Cの長さ
L1(以下、チューブ長さという)よりも長くなってい
る。
【0033】なお、本実施形態では、W2−W1=0.
02mm、W3−W1=0.08mm、L3−L1=
0.05mmに設定している。ただし、製造時の寸法公
差の関係で、W2<W1となってもよい。また、突起部
121h、122hにおける空気流れ方向Cの長さL2
(以下、突起部長さという)は、L2=L3×0.13
(=20mm)に設定している。
【0034】なお、チューブ111、フィン112、両
ヘッダタンク121、122及び受液器ケーシング13
0等の受液器一体型凝縮器100を構成する部品は、乾
燥剤137とフィルタ138とOリング132aを除き
全てアルミニウム製であり、後述するようにこれら部品
はろう付けにて一体接合される。そして、アルミニウム
製部品のうちの一部は、ろう材を被覆したクラッド材が
用いられる。
【0035】また、アルミニウム製部品の具体的な材質
について説明すると、押し出し加工によって成形される
チューブ111は、例えばA3003を使用する。プレ
ス成形される他のアルミニウム製部品のうち、ベア材部
品は例えばA3103を使用し、クラッド材部品は例え
ばA4045を使用する。
【0036】本実施形態では、両ヘッダタンク121、
122の第2プレート121b、122bは、芯材層1
21i、122iと、被覆層121j、122jとから
なる両面クラッド材を用いている。
【0037】次に、上記受液器一体型凝縮器100の製
造方法について説明する。まず、図2に示す状態に仮組
付けを行う。その際、チューブ111の両端部(挿入
部)111bが、第1ヘッダタンク121の穴部121
gおよび第2ヘッダタンク122の穴部122gに挿入
される。そして、仮組付け完了後、適宜の治具にて締め
つけ力を加えて仮組付け状態を保持する。
【0038】次に、この仮組付け状態を保持したままろ
う付け炉内に仮組付け体を搬入し、窒素(不活性)ガス
雰囲気下のろう付け炉内にて、仮組付け体をアルミニウ
ムクラッド材のろう材の融点(約600℃)まで加熱し
て、仮組付け体各部の接合箇所を一体ろう付けする。こ
のろう付け後に、乾燥剤137とフィルタ138と第2
キャップ132(Oリング132a組み付け後)を組み
付けて、受液器一体型凝縮器100全体の組付けを完了
する。
【0039】なお、このろう付け工程では、チューブ1
11の長手方向および第1、2ヘッダタンク121、1
22の長手方向がともに水平になる姿勢で仮組付け体の
ろう付けが行われる。また、車両搭載状態では、受液器
3の第1室134が上方に位置し、第2室135が下方
に位置する姿勢となる。
【0040】上記本実施形態によれば、チューブ111
の両端部(挿入部)111bを、第1ヘッダタンク12
1の穴部121gおよび第2ヘッダタンク122の穴部
122gに挿入する際、チューブ111は穴部幅W3の
部位とは接触しないため、チューブ111を挿入する際
の摺動抵抗が小さくなり、組み付けが容易になる。
【0041】また、チューブ111の両端部111bと
ヘッダタンク121、122の突起部121h、122
hとの隙間を小さくしているため、チューブ111挿入
後はチューブ111と突起部121h、122hとが接
触した状態になる。従って、チューブ111挿入後にチ
ューブ111を変形させる工程が不要であり、しかも、
変形(内柱を伸ばす)に伴う耐圧強度の低下を防止でき
る点で、特に多穴チューブの場合に有効である。
【0042】さらに、ろう付け炉内で加熱すると、一般
的には熱容量の差で両ヘッダタンク121、122より
もチューブ111の方が早く温度上昇するが、チューブ
111と突起部121h、122hとが接触しているた
め、穴部121g、122gの被覆層121j、122
jのうち、チューブ111と接触した突起部121h、
122hの被覆層121j、122jのろう材が溶融す
る。その後ろう材はそこを起点に突起部121h、12
2hに隣接する部位の隙間に流れ、それにより、突起部
121h、122hを除いた部分の穴部121g、12
2gの被覆層121j、122jも順次溶融し、結局穴
部121g、122gの全周にろう材が回り、チューブ
111と両ヘッダタンク121、122のろう付け接合
が確実に行われる。
【0043】(他の実施形態)上記実施形態では、穴部
121g、122gの空気流れ方向Cの中央部に、2つ
の突起部121h、122hを形成したが、突起部12
1h、122hの位置や数については、ろう付け接合部
の形状やろう付け時の姿勢等を考慮して適宜変更するこ
とができる。例えば、ろう材が回りにくい箇所に突起部
121h、122hを配置することにより、ろう付け接
合部全域にろう材がより均一にかつ確実に回りやすくな
り、ろう付け不良を一層少なくすることができる。
【0044】また、上記実施形態では、穴部121g、
122gに突起部121h、122hを形成したが、チ
ューブ111側に突起部を設けることにより、チューブ
111と穴部121g、122gとを部分的に接触させ
るようにしてもよい。
【0045】また、上記実施形態では、両ヘッダタンク
121、122の第2プレート121b、122bはク
ラッド材を用いたが、それらをアルミニウムベア材と
し、チューブ111との接合部に線状のろう材を巻き付
けてろう付けを行うようにしてもよい。
【0046】さらに、上記実施形態では、チューブ11
1と両ヘッダタンク121、122のろう付け接合部に
本発明を適用した例を示したが、受液器一体型凝縮器1
00の他の部位(例えば、第1プレート122aと流入
口126のパイプ)のろう付け接合部にも本発明は適用
可能である。
【0047】さらにまた、本発明は、蒸発器6や、その
他のろう付け製品に対しても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用冷凍サイクルの模式図である。
【図2】一実施形態に係る受液器一体型凝縮器の正面図
である。
【図3】図2の凝縮器の仮組み付け前の状態を示す斜視
図である。
【図4】図2の凝縮器のろう付け前の状態を示す、図2
のA−A断面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【符号の説明】
111…チューブ(第2金属部品)、111b…挿入
部、121b、122b…ヘッダタンク(第1金属部
品)、121h、122h…突起部、121g、122
g…穴部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 101:14 B23K 101:14 (72)発明者 矢澤 厚志 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L065 CA17 CA18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1金属部品(121b、122b)の
    穴部(121g、122g)に第2金属部品(111)
    の挿入部(111b)を挿入した後、前記穴部および挿
    入部の部位で前記第1金属部品と前記第2金属部品とを
    ろう付け接合するろう付け製品であって、 前記穴部および前記挿入部の少なくとも一方に突起部
    (121h、122h)を形成した後に前記穴部に前記
    挿入部を挿入し、前記穴部と前記挿入部とを前記突起部
    を介して接触させることを特徴とするろう付け製品。
  2. 【請求項2】 第1金属部品(121b、122b)の
    穴部(121g、122g)に第2金属部品(111)
    の挿入部(111b)を挿入した後、前記穴部および挿
    入部の部位で前記第1金属部品と前記第2金属部品とを
    ろう付け接合するろう付け方法であって、 前記穴部および前記挿入部の少なくとも一方に突起部
    (121h、122h)を形成する工程と、 前記穴部に前記挿入部を挿入する工程と、 前記穴部と前記挿入部とを前記突起部を介して接触させ
    た状態でろう付け接合を行う工程とを有することを特徴
    とするろう付け方法。
  3. 【請求項3】 前記第1金属部品(121b、122
    b)および前記第2金属部品(111)の少なくとも一
    方は、ろう材を被覆したクラッド材であることを特徴と
    する請求項1また2に記載のろう付け製品またはろう付
    け方法。
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