JP2004167601A - 偏平管半製品およびその製造方法、偏平管、偏平管を用いた熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

偏平管半製品およびその製造方法、偏平管、偏平管を用いた熱交換器およびその製造方法 Download PDF

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Satoru Kaimura
哲 貝村
Takashi Tamura
喬 田村
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Abstract

【課題】 両端部の開きを防止しうるとともに、従来の偏平管半製品に比べて剛性の向上した偏平管半製品を提供する。
【解決手段】 互いに対向する上下壁と、上下壁の両側縁どうしにまたがる左右両側壁とを備えた偏平管を製造するための偏平管半製品30である。上壁形成部17および下壁形成部18と、上下壁形成部17、18どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部16と、上下壁形成部17、18における連結部16とは反対側の側縁にそれぞれ隆起状に一体成形された側壁形成部9、10とを有する1枚の金属板15を、連結部16においてヘアピン状に折り曲げて両側壁形成部9、10どうしを突き合わせる。両側壁形成部9、10を長手方向に間隔をおいて複数個所で断続的に外側からレーザ溶接する。
【選択図】 図4

Description

この発明は、熱交換器の熱交換管、たとえばカーエアコンのコンデンサやエバポレータの冷媒流通管、自動車用オイルクーラのオイル流通管、自動車用ラジエータの水流通管、ヒータコアの熱媒流通管などとして使用される偏平管を製造するのに用いられる偏平管半製品およびその製造方法、偏平管、偏平管を用いた熱交換器およびその製造方法に関する。
この明細書および請求の範囲において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
近時、たとえばカーエアコン用コンデンサとして、図15に示すように、互いに間隔をおいて平行に配置された1対のヘッダ(100)(101)と、両端がそれぞれ両ヘッダ(100)(101)に接続された並列状のアルミニウム製偏平状冷媒流通管(102)と、隣り合う冷媒流通管(102)の間の通風間隙に配置されるとともに、両冷媒流通管(102)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィン(103)と、第1ヘッダ(100)の周壁上端部に接続された入口管(104)と、第2ヘッダ(101)の周壁下端部に接続された出口管(105)と、第1ヘッダ(100)の中程より上方位置の内部に設けられた第1仕切板(106)と、第2ヘッダ(101)の中程より下方位置の内部に設けられた第2仕切板(107)とを備えており、入口管(104)と第1仕切板(106)の間の冷媒流通管(102)の本数、第1仕切板(106)と第2仕切板(107)の間の冷媒流通管(102)の本数、第2仕切板(107)と出口管(105)の間の冷媒流通管(102)の本数がそれぞれ上から順次減少されて通路群を構成しており、入口管(104)から流入した気相の冷媒が、出口管(105)より液相となって流出するまでに、コンデンサ内を各通路郡単位に蛇行状に流れるようになされているいわゆるマルチフロー型と称されるコンデンサが、従来のサーペンタイン型コンデンサに代わり、高性能化、低圧力損失および超コンパクト化を実現しうるものとして広く使用されている。
上記コンデンサの冷媒流通管(102)は、熱交換効率が優れていることはもちろんのこと、その内部に高圧ガス冷媒が導入されるため耐圧性が要求される。しかも、コンデンサのコンパクト化を図るため冷媒流通管の管壁が薄肉でかつ管高さが低いことが要求される。
このような冷媒流通管(102)に用いられる熱交換効率に優れた偏平管として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された偏平管は、上下壁と、上下壁の左右両側縁にまたがる左右両側壁と、左右両側壁間において上下壁にまたがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔をおいて設けられた複数の補強壁とを備えているとともに、内部に並列状の流体通路を有している。ここで、各補強壁は、上下壁の少なくともいずれか一方に内方隆起状に一体成形された凸条が、平らな他方の壁の内面にろう付されることにより形成される場合と、上壁より下方隆起状に一体成形された下向き凸条と、下壁より上方隆起状に一体成形された上向き凸条とが相互に突き合わされてろう付されることにより形成される場合とがある。
このような偏平管は、上壁および下壁を形成する2つの平坦壁形成部、平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部、ならびに各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁にそれぞれ隆起状に一体成形されかつ他方の側壁を形成する側壁形成部を有する1枚の金属板を、連結部においてヘアピン状に曲げ、両側壁形成部どうしを突き合わせて相互にろう付することを含む方法によって製造されている。なお、上述した前者の補強壁の場合、側壁形成部どうしのろう付と同時に、少なくともいずれか一方の平坦壁形成部に形成された凸条を他方の平坦壁形成部にろう付し、同じく後者の補強壁の場合、側壁形成部どうしのろう付と同時に、一方の平坦壁形成部に形成された凸条と他方の平坦壁形成部に形成された凸条とをろう付する。
ところで、上述したような偏平管は、次のようにしてコンデンサの製造と同時に製造される。すなわち、上壁および下壁を形成する2つの平坦壁形成部、平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部、ならびに各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁にそれぞれ隆起状に一体成形されかつ他方の側壁を形成する側壁形成部を有する1枚のアルミニウム板を、ロールフォーミング法により連結部においてヘアピン状に曲げて両側壁形成部どうしを突き合わせて半製品連続体を形成し、その後半製品連続体を所定の長さに切断することによって複数の偏平管半製品を用意すること、偏平管半製品と同数の半製品挿入穴が間隔をおいて形成されている1対のアルミニウム製ヘッダおよび複数のアルミニウム製コルゲートフィンを用意すること、1対のヘッダを間隔をおいて配置するとともに、複数の偏平管半製品とコルゲートフィンとを交互に配置すること、偏平管半製品の両端部をヘッダの半製品挿入穴に挿入すること、ならびに偏平管半製品の両側壁形成部どうし、偏平管半製品とヘッダ、および偏平管半製品とコルゲートフィンとをそれぞれ同時にろう付することにより、コンデンサと偏平管が同時に製造されている。
しかしながら、上記偏平管半製品の場合、次のような問題があることが判明した。すなわち、半製品連続体を切断して偏平管半製品を形成するさいに、偏平管半製品の両端部が開き、コンデンサを製造するさいに、偏平管半製品の両端部をヘッダの半製品挿入穴内に挿入することができないおそれがある。また、最近では、コンデンサの軽量化のために、偏平管半製品を製造するのに用いられるアルミニウム板が薄肉化されており、その結果偏平管半製品の剛性が不足し、コンデンサ組み立て時や、その他の取り扱い時に変形するおそれがある。
特許第2915660号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、両端部の開きを防止しうるとともに、従来の偏平管半製品に比べて剛性の向上した偏平管半製品を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁とを備えた偏平管を製造するための偏平管半製品であって、平坦壁を形成する2つの平坦壁形成部、平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部、および各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に、それぞれ平坦壁形成部から突出するように設けられかつ他方の側壁を形成する側壁形成部を有する1枚の金属板が、連結部においてヘアピン状に曲げられて両側壁形成部どうしが突き合わされ、両側壁形成部どうしが少なくとも長手方向の両端部においてそれぞれ外側から溶接されている偏平管半製品。
2)両側壁形成部どうしがレーザ溶接されている上記1)記載の偏平管半製品。
3)金属板の側壁形成部が、各平坦壁形成部に隆起状に一体成形されている上記1)または2)記載の偏平管半製品。
4)金属板の側壁形成部が、各平坦壁形成部の側縁部を折り曲げることにより形成されている上記1)または2)記載の偏平管半製品。
5)両側壁形成部どうしがその長手方向に間隔をおいて断続的に溶接されている上記1)〜4)のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
6)両端に位置する溶接部が、それぞれ側壁形成部の長手方向の両端から10mm以内に形成されている上記5)記載の偏平管半製品。
7)両端に位置する溶接部が、それぞれ側壁形成部の長手方向の両端から5mm以内に形成されている上記5)記載の偏平管半製品。
8)全ての溶接部のピッチPが100mm以下である上記5)〜7)のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
9)各溶接部のナゲット径をD、両側壁形成部を合わせた高さをHとした場合、D/Hが0.18以上である上記5)〜8)のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
10)溶接部の溶け込み深さをd、両側壁形成部の厚みをtとした場合、d/tが0.25以上である上記5)〜9)のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
11)両側壁形成部どうしがその全長にわたって連続的に溶接されている上記1)〜4)のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
12)連続した溶接部の幅をW、両側壁形成部を合わせた高さをHとした場合、W/Hが0.18以上である上記11)記載の偏平管半製品。
13)溶接部の溶け込み深さをd、両側壁形成部の厚みをtとした場合、d/tが0.25以上である上記11)または12)記載の偏平管半製品。
14)金属板がアルミニウムブレージングシートからなり、側壁形成部の先端面にろう材層が形成されている上記1)〜13)のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
15)互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁とを備えた偏平管を製造するための偏平管半製品であって、一方の平坦壁を形成する1つの第1平坦壁形成部、第1平坦壁形成部の略半分の幅を有しかつ他方の平坦壁を形成する2つの第2平坦壁形成部、第1平坦壁形成部と両第2平坦壁形成部とを連結する2つの連結部、および各第2平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に設けられかつ第2平坦壁形成部に対して立ち上がった凸条を有する1枚の金属板が、両連結部において曲げられて両第2平坦壁形成部の前記側縁どうしが突き合わされ、さらに両凸条どうしが合わせられるとともに両凸条の先端が平坦壁形成部に当接させられ、両第2平坦壁形成部どうしが少なくとも長手方向の両端部においてそれぞれ外側から溶接されている偏平管半製品。
16)両第2平坦壁形成部どうしがレーザ溶接されている上記15)記載の偏平管半製品。
17)両第2平坦壁形成部どうしがその長手方向に間隔をおいて断続的に溶接されている上記15)または16)記載の偏平管半製品。
18)両第2平坦壁形成部どうしがその全長にわたって連続的に溶接されている上記15)または16)記載の偏平管半製品。
19)金属板が、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートからなる上記15)〜18)のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
20)互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁とを備えた偏平管を製造するための偏平管半製品を製造する方法であって、平坦壁を形成する2つの平坦壁形成部、平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部、および各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に、それぞれ平坦壁形成部から突出するように設けられかつ他方の側壁を形成する側壁形成部を有する1枚の金属板を、ロールフォーミング法により連結部においてヘアピン状に曲げて両側壁形成部どうしを突き合わせるとともに、両側壁形成部どうしを長手方向に間隔をおいて外側から断続的に溶接して半製品連続体を形成し、その後半製品連続体を、両側壁形成部の長手方向の両端部にそれぞれ溶接部が位置するように切断することを特徴とする偏平管半製品の製造方法。
21)互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁とを備えた偏平管を製造するための偏平管半製品を製造する方法であって、平坦壁を形成する2つの平坦壁形成部、平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部、および各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に、それぞれ平坦壁形成部から突出するように設けられかつ他方の側壁を形成する側壁形成部を有する1枚の金属板を、ロールフォーミング法により連結部においてヘアピン状に曲げて両側壁形成部どうしを突き合わせるとともに、両側壁形成部どうしを全長にわたって外側から連続的に溶接して半製品連続体を形成し、その後半製品連続体を切断することを特徴とする偏平管半製品の製造方法。
22)両側壁形成部どうしを外側からレーザ溶接する上記20)または21)記載の偏平管半製品の製造方法。
23)互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁とを備えた偏平管を製造するための偏平管半製品を製造する装置であって、平坦壁を形成する2つの平坦壁形成部、平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部、および各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に、それぞれ平坦壁形成部から突出するように設けられかつ他方の側壁を形成する側壁形成部を有する1枚の金属板を、連結部においてヘアピン状に曲げて両側壁形成部どうしを突き合わせるロールフォーミング装置と、ロールフォーミング装置の後流側に配され、かつ両側壁形成部どうしを外側から溶接する溶接装置と、溶接装置の後流側に配された切断装置とを備えている偏平管半製品の製造装置。
24)溶接装置がレーザ溶接装置からなる上記23)記載の偏平管半製品の製造装置。
25)上記1)〜14)のうちのいずれかに記載された偏平管半製品の両側壁形成部どうしがろう付されてなる偏平管。
26)互いに間隔をおいて平行に配置された1対のヘッダと、上記25)に記載された偏平管からなりかつ両端がそれぞれ両ヘッダに接続された複数の並列状熱交換管と、隣り合う熱交換管間の通風間隙に配置されるとともに熱交換管にろう付されたフィンとよりなる熱交換器。
27)上記1)〜14)のうちのいずれかに記載された複数の偏平管半製品を用意すること、偏平管半製品と同数の半製品挿入穴が間隔をおいて形成されている1対のヘッダおよび複数のフィンを用意すること、1対のヘッダを間隔をおいて配置するとともに、複数の偏平管半製品とフィンとを交互に配置すること、偏平管半製品の両端部をヘッダの半製品挿入穴に挿入すること、ならびに偏平管半製品の両側壁形成部どうし、偏平管半製品とヘッダ、および偏平管半製品とフィンとをそれぞれ同時にろう付することを特徴とする熱交換器の製造方法。
28)圧縮機、コンデンサおよびエバポレータを有する冷凍サイクルを備えており、コンデンサが上記26)記載の熱交換器からなる車両。
上記1)の偏平管半製品によれば、両側壁形成部どうしが少なくとも長手方向の両端部においてそれぞれ外側から溶接されているので、偏平管半製品の両端部の開きが防止され、熱交換器の製造にあたって、偏平管半製品の両端部をヘッダの半製品挿入穴内に確実に挿入することができる。また、後の工程において偏平管半製品の両側壁形成部どうしをろう付するさいにもろう付不良が発生することはない。しかも、従来の偏平管半製品に比べて剛性が向上し、熱交換器の組み立て時や、その他の取り扱い時の変形を防止することができる。
上記2)の偏平管半製品によれば、両側壁形成部どうしの外側からの溶接を比較的簡単に行うことができる。
上記5)の偏平管半製品によれば、従来の偏平管半製品に比べて剛性が向上し、熱交換器の組み立て時や、その他の取り扱い時の変形を防止することができる。
上記6)の偏平管半製品によれば、両端部の開きを防止する効果が優れたものになる。
上記7)の偏平管半製品によれば、両端部の開きを防止する効果が一層優れたものになる。
上記8)の偏平管半製品によれば、従来の偏平管半製品に比べて剛性が確実に向上し、熱交換器の組み立て時や、その他の取り扱い時の変形を確実に防止することができる。
上記9)および10)の偏平管半製品によれば、溶接部に割れが発生することを防止することができる。したがって、後工程のろう付の際にろう付不良が生じるおそれがなくなる
上記11)の偏平管半製品によれば、上記5)の偏平管半製品に比べて剛性が向上し、熱交換器の組み立て時や、その他の取り扱い時の変形を確実に防止することができる。但し、両側壁形成部どうしが断続的に溶接されている偏平管半製品を製造する速度は、連続的に溶接されている偏平管半製品に比べて速くなる。
上記12)および13)の偏平管半製品によれば、溶接部に割れが発生することを防止することができる。したがって、後工程のろう付の際にろう付不良が生じるおそれがなくなる。
上記14)の偏平管半製品によれば、後の工程で両側壁形成部どうしをろう付するさいに、側壁形成部の先端面のろう材層を利用して行うことができる。したがって、別途にろう材を塗布する手間が省ける。
上記15)の偏平管半製品によれば、両第2平坦壁形成部どうしが少なくとも長手方向の両端部においてそれぞれ外側から溶接されているので、偏平管半製品の両端部の開きが防止され、熱交換器の製造にあたって、偏平管半製品の両端部をヘッダの半製品挿入穴内に確実に挿入することができる。また、後の工程において偏平管半製品の両凸条どうしをろう付するさいにもろう付不良が発生することはない。しかも、従来の偏平管半製品に比べて剛性が向上し、熱交換器の組み立て時や、その他の取り扱い時の変形を防止することができる。
上記16)の偏平管半製品によれば、両第2平坦壁形成部どうしの外側からの溶接を比較的簡単に行うことができる。
上記17)および18)の偏平管半製品によれば、従来の偏平管半製品に比べて剛性が向上し、熱交換器の組み立て時や、その他の取り扱い時の変形を防止することができる。
上記19)の偏平管半製品によれば、後の工程で両第2平坦壁形成部どうしおよび両凸条どうしをろう付するさいに、金属板のろう材層を利用して行うことができる。したがって、別途にろう材を塗布する手間が省ける。
上記20)および22)の偏平管半製品の製造方法によれば、上記5)〜10)の偏平管半製品を比較的簡単に製造することができる。
上記21)および22)の偏平管半製品の製造方法によれば、上記11)〜13)の偏平管半製品を比較的簡単に製造することができる。
上記24)の偏平管半製品の製造装置を用いれば、上記1)〜13)の偏平管半製品を比較的簡単に製造することができる。
上記25)の偏平管によれば、両側壁形成部どうしは、少なくとも両端部において溶接部により仮止めされた状態でろう付されるので、全長にわたってろう付不良が生じることがない。
上記26)の熱交換器によれば、偏平管の両側壁形成部どうしは少なくとも両端部において溶接部により仮止めされた状態でろう付されているので、偏平管内を流れる流体の洩れが防止される。
上記27)の熱交換器の製造方法によれば、偏平管半製品が少なくとも両端部で仮止めされているとともに、全体の剛性が向上しているので、熱交換器の製造にあたって、偏平管半製品の取り扱いが容易になり、偏平管半製品の両端部をヘッダの半製品挿入穴内に確実に挿入することができる。したがって、熱交換器の製造作業が容易になる。また、偏平管半製品の両側壁形成部どうしをろう付するさいにもろう付不良が発生することはない。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、図1、図8および図12の上下、左右をそれぞれ上下、左右というものとする。また、全図面を通じて同一部分および同一物には同一符号を付す。
図1は偏平管を示し、図2は偏平管半製品の製造装置を示し、図3は偏平管半製品の製造方法の一部の工程を示し、図4〜図6は偏平管半製品を示す。
図1において、偏平管(1)はアルミニウム製であり、互いに対向する平らな上下壁(2)(3)(1対の平坦壁)と、上下壁(2)(3)の左右両側縁どうしにまたがる左右両側壁(4)(5)と、左右両側壁間(4)(5)において上下壁(2)(3)にまたがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔をおいて設けられた複数の補強壁(6)とよりなり、内部に並列状流体通路(7)を有するものである。なお、図示は省略したが、全ての補強壁(6)には、隣接する流体通路(7)どうしを通じさせる複数の連通穴が、全体として平面から見て千鳥配置状となるようにあけられている。
左側壁(4)は、上壁(2)の左側縁より下方隆起状に一体成形された側壁形成部(9)と、下壁(3)の左側縁より上方隆起状に一体成形された側壁形成部(10)とが、相互に突き合わされてろう付されることにより形成されている。右側壁(5)は、上下壁(2)(3)と一体に形成されている。
補強壁(6)は、上壁(2)より下方隆起状に一体成形された下向き凸条(11)と、下壁(3)より上方隆起状に一体成形された上向き凸条(12)とが、相互に突き合わされてろう付されることにより形成されている。
偏平管(1)は、まず偏平管半製品をつくり、この偏平管半製品の所要部分をろう付することにより製造される。
偏平管半製品は、図2に示す製造装置を使用し、以下に述べる方法により製造される。
予め、両面にろう材がクラッドされたアルミニウムブレージングシートを圧延ロール間に通し、図3(a)に示すような偏平管製造用金属板(15)をつくっておく。金属板(15)は、上下壁(2)(3)を形成する平らな上壁形成部(17)(平坦壁形成部)および下壁形成部(18)(平坦壁形成部)と、上下壁形成部(17)(18)どうしを一体に連結するとともに右側壁(5)を形成する連結部(16)と、上壁形成部(17)および下壁形成部(18)における連結部(16)とは反対側の側縁より上方隆起状に一体成形されかつ左側壁(4)を形成する側壁形成部(9)(10)と、左右方向に所定間隔をおいて上壁形成部(17)および下壁形成部(18)よりそれぞれ上方隆起状に一体成形された複数の凸条(11)(12)とを備えており、上壁形成部(17)の凸条(11)と下壁形成部(18)の凸条(12)とが幅方向の中心線に対して左右対称となる位置にある。連結部(16)の肉厚は上下壁形成部(17)(18)の肉厚よりも大きくなっている。また、両側壁形成部(9)(10)の肉厚は凸条(11)(12)の肉厚よりも大きくなっている。両側壁形成部(9)(10)の突出高さは、連結部(16)の幅の略半分である。なお、両面にろう材がクラッドされたアルミニウムブレージングシートの片面に側壁形成部(9)(10)および凸条(11)(12)が一体成形されていることにより、側壁形成部(9)(10)および凸条(11)(12)の両側面および先端面と、上下壁形成部(17)(18)の上下両面にろう材層(図示略)が形成されるが、側壁形成部(9)(10)および凸条(11)(12)の先端面のろう材層は他の部分のろう材層に比べて厚みが大きくなる。また、下壁形成部(18)の側壁形成部(10)の先端面に、その長手方向に伸びる凸条(19)が一体に形成されている。一方、上壁形成部(17)の側壁形成部(9)の先端面に、その長手方向に伸びかつ凸条(19)が圧入される凹溝(20)が形成されている。凸条(19)および凹溝(20)もアルミニウムブレージングシートの圧延のさいに形成されるものであり、凸条(19)の先端面および両側面、ならびに凹溝(20)の底面および両側面にもそれぞれろう材層が存在している。そして、金属板(15)を、側壁形成部(9)(10)および凸条(11)(12)が径方向内方を向くようにコイル状に巻き取っておく。
図2に示す製造装置は、金属板(15)のコイル(15A)を装着する繰り出しロール(21)と、繰り出しロール(21)から繰り出された金属板(15)の歪みを矯正する矯正装置(22)と、矯正装置(22)の後流側に配されかつ金属板(15)を連結部(16)においてヘアピン状に折り曲げて両側壁形成部(9)(10)どうしおよび両凸条(11)(12)どうしをそれぞれ突き合わせるロールフォーミング装置(23)と、ロールフォーミング装置(23)の後流側に配され、かつ両側壁形成部(9)(10)の突き合わせ部どうしを外側からレーザ溶接して半製品連続体(24)を形成するレーザ溶接装置(25)と、レーザ溶接装置(25)の後流側に配されかつ半製品連続体(24)の歪みを矯正する矯正装置(26)と、矯正装置(26)の後流側に配されかつ半製品連続体(24)を切断する切断装置(27)とを備えている。
上述した製造装置を用いて偏平管半製品を製造するには、繰り出しロール(21)に装着されたコイル(15A)から繰り出された金属板(15)の歪みを矯正装置(22)により矯正した後、ロールフォーミング装置(23)に導入し、ロールフォーミング法により、金属板(15)を連結部(16)の左右両側縁で順次折り曲げていき(図3(b)(c)参照)、最後にヘアピン状に折り曲げて両側壁形成部(9)(10)どうしおよび凸条(11)(12)どうしをそれぞれ突き合わせるとともに、凸条(19)を凹溝(20)内に圧入して折り曲げ体(28)を得る(図3(d)参照)。このとき、連結部(16)により右側壁(5)が、上壁形成部(17)により上壁(2)が、下壁形成部(18)により下壁(3)がそれぞれ形成される。
ついで、折り曲げ体(28)をレーザ溶接装置(25)に導入し、両側壁形成部(9)(10)どうしの突き合わせ部を長手方向に間隔をおいて外側から断続的にレーザ溶接して半製品連続体(24)を形成する。ついで、矯正装置(26)により半製品連続体(24)の歪みを矯正した後、切断装置により半製品連続体(24)を、両側壁形成部(9)(10)の長手方向の両端部にそれぞれレーザ溶接部(31)が位置するように切断する。こうして、図4〜図6に示すような偏平管半製品(30)が製造される。
偏平管半製品(30)は、図4〜図6に示すように、両側壁形成部(9)(10)どうしがその突き合わせ部で長手方向に間隔をおいて断続的にレーザ溶接され、複数のレーザ溶接部(31)が長手方向に間隔をおいて形成されているものである。両端に位置するレーザ溶接部(31)における両側壁形成部(9)(10)の長手方向の両端からの距離Lはそれぞれ10mm以内であることが好ましく、5mm以内であることが望ましい。また、全てのレーザ溶接部(31)のピッチPは100mm以下、好ましくは60mm以下、望ましくは30mm以下となっているのがよい。各レーザ溶接部(31)のナゲット径をD、両側壁形成部(9)(10)を合わせた高さをHとした場合、D/Hが0.18以上であることが好ましい。また、レーザ溶接部(31)の溶け込み深さをd、両側壁形成部(9)(10)の厚みをtとした場合、d/tが0.25以上であることが好ましい。
偏平管半製品(30)から偏平管を製造するには、偏平管半製品(30)を所定温度に加熱し、両側壁形成部(9)(10)どうしおよび凸条(11)(12)どうしを金属板(15)の上記ろう材層を利用して相互にろう付することにより、左側壁(4)と補強壁(6)を形成する。こうして、偏平管(1)が製造される。
偏平管(1)が、たとえば図15に示すコンデンサの冷媒流通管(102)として用いられる場合、偏平管(1)の製造は、コンデンサの製造と同時に行われることがある。すなわち、コンデンサは次のようにして製造される。まず、複数の偏平管半製品(30)を用意するとともに、偏平管半製品(30)と同数の半製品挿入穴を有する1対のアルミニウム製ヘッダ(100)(101)と、複数のアルミニウム製コルゲートフィン(103)とを用意する。ついで、1対のヘッダ(100)(101)を間隔をおいて配置するとともに、複数の偏平管半製品(30)とフィン(103)とを交互に配置し、偏平管半製品(30)の両端部をヘッダ(100)(101)の半製品挿入穴に挿入する。その後、これらを所定温度に加熱し、偏平管半製品(30)の両側壁形成部(9)(10)どうしおよび両凸条(11)(12)どうし、偏平管半製品(30)とヘッダ(100)(101)、ならびに偏平管半製品(30)とコルゲートフィン(103)とを、それぞれ金属板(15)のろう材層を利用して同時にろう付する。こうして、コンデンサが製造される。
図7は図1の偏平管を製造するのに用いられる偏平管半製品の第2の具体例を示す。
図7に示す偏平管半製品(40)の場合、両側壁形成部(9)(10)どうしがその全長にわたって連続的にレーザ溶接されている。連続したレーザ溶接部(41)の幅をW、両側壁形成部(9)(10)を合わせた高さをHとした場合、W/Hが0.18以上であることが好ましい。また、レーザ溶接部(41)の溶け込み深さをd、両側壁形成部(9)(10)の厚みをtとした場合、d/tが0.25以上であることが好ましい。その他の構成は、図4〜図6に示す偏平管半製品(30)と同じである。
この偏平管半製品(40)は、図2に示す装置を使用して、図4〜図6に示す偏平管半製品(30)の場合と同様な方法で製造されるが、レーザ溶接装置(25)による溶接を、両側壁形成部(9)(10)どうしを全長にわたって外側から連続的に行う点が、偏平管半製品(30)を製造する方法と異なっている。
上述した2つの偏平管半製品を用いて製造される偏平管を備えた熱交換器は、圧縮機、コンデンサおよびエバポレータを有する冷凍サイクルを備えた車両、たとえば自動車において、上記冷凍サイクルのコンデンサとして用いられる。また、上記冷凍サイクルのエバポレータとして用いられる。さらに、オイルクーラやラジエータとして自動車に搭載されることもある。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
実施例1
JIS BAS211Pからなるアルミニウムブレージングシートに圧延加工を施して図3(a)に示す金属板(15)をつくった。ついで、図7に示すような、両側壁形成部(9)(10)どうしがその全長にわたって連続的にレーザ溶接されている偏平管半製品(40)を製造した。レーザ溶接条件は、パルス幅:0.5ms、周波数:66.7Hz、パルスエネルギ:3J、アシストガス:無、ワーク移動速度:30m/分であり、連続したレーザ溶接部(41)の幅W:0.6mm、レーザ溶接部(41)の溶け込み深さd:0.2mmである。ここで、偏平管半製品(40)の両側壁形成部(9)(10)を合わせた高さH:1.1mm、両側壁形成部(9)(10)の厚みt:0.4mm、偏平管半製品(40)全体の幅:16mmである。
実施例2〜9
JIS BAS211Pからなるアルミニウムブレージングシートに圧延加工を施して図3(a)に示す金属板(15)をつくった。ついで、図4〜図6に示すような、両側壁形成部(9)(10)がその長手方向に間隔をおいて断続的にレーザ溶接されている偏平管半製品(30)を製造した。レーザ溶接条件は、パルス幅:0.5ms、周波数:66.7Hz、パルスエネルギ:3J、アシストガス:無、ワーク移動速度:200m/分であり、レーザ溶接部のナゲット径D:0.6mm、レーザ溶接部(31)の溶け込み深さd:0.2mmである。また、両側壁形成部(9)(10)の長手方向の両端から両端に位置するレーザ溶接部(31)までの距離L:15mmとし、全てのレーザ溶接部のピッチPを種々変更した。ここで、偏平管半製品(30)の両側壁形成部(9)(10)を合わせた高さH:1.1mm、両側壁形成部(9)(10)の厚みt:0.4mm、偏平管半製品(30)全体の幅:16mmである。
評価試験1
実施例1〜9の偏平管半製品(40)(30)におけるレーザ溶接部(41)(31)を観察した。また、実施例1〜9の偏平管半製品(40)(30)を使用し、図15に示すコンデンサを製造するにあたってろう付前までの組み立てを行い、この組み立てのさいの偏平管半製品(40)(30)の取り扱い性を調べた。これらの結果を表1に示す。
Figure 2004167601
表1の評価の欄のAはレーザ溶接部に亀裂が発生しておらず、しかも剛性が高くコンデンサの組み立てのさいにヘッダの半製品挿入穴内への挿入を確実に行いうることを示し、Bはレーザ溶接部に微小な亀裂が発生しているものの、両側壁形成部どうしのろう付には支障を来さない状態であり、しかもコンデンサの組み立てのさいにヘッダの半製品挿入穴内への挿入を確実に行いうることを示し、Cはレーザ溶接部に微小な亀裂が発生しているものの、両側壁形成部どうしのろう付には支障を来さない状態であり、さらに偏平管半製品の端部に開きが若干発生してコンデンサの組み立てのさいにヘッダの半製品挿入穴内への挿入を行えないものが全体の2〜3%程度存在していることを示す。
実施例10〜15
JIS BAS211Pからなるアルミニウムブレージングシートに圧延加工を施して図3(a)に示す金属板(15)をつくった。ついで、図4〜図6に示すような、両側壁形成部(9)(10)どうしがその長手方向に間隔をおいて断続的にレーザ溶接されている偏平管半製品(30)を製造した。レーザ溶接条件は、パルス幅:0.5ms、周波数:66.7Hz、パルスエネルギ:3J、アシストガス:無、ワーク移動速度:200m/分である。また、両側壁形成部(9)(10)の長手方向の両端から両端に位置するレーザ溶接部(31)までの距離L:15mm、全てのレーザ溶接部(31)のピッチP:30mmとしておき、各レーザ溶接部(31)のナゲット径をD、両側壁形成部(9)(10)を合わせた高さをHとした場合のD/H、およびレーザ溶接部(31)の溶け込み深さをd、両側壁形成部(9)(10)の厚みをtとした場合のd/tを種々変更した。ここで、偏平管半製品(30)の両側壁形成部(9)(10)を合わせた高さH:1.1mm、両側壁形成部(9)(10)の厚みt:0.4mm、偏平管半製品(30)全体の幅:16mmである。
評価試験2
実施例10〜15の偏平管半製品(30)におけるレーザ溶接部(31)を観察した。その結果を表2に示す。
Figure 2004167601
表2のレーザ溶接部の観察結果の欄のXはレーザ溶接部に亀裂が発生していないことを示し、Yは微小な亀裂が発生しているものの、両側壁形成部どうしのろう付には支障を来さない状態であることを示す。
表1および表2から明らかなように、本発明品の偏平管半製品によれば、レーザ溶接部には、後工程のろう付のさいに不良が起こすような割れが発生せず、しかもコンデンサを組み立てるさいの取り扱い性も優れている。
図8は偏平管の他の具体例を示す。
図8において、偏平管(50)の左側壁(4)は、上壁(2)の左側縁部を下側に折り曲げかつ右方に折り返すことにより形成された側壁形成部(51)と、下壁(3)の左側縁部を上側に折り曲げかつ右方に折り返すことにより形成された側壁形成部(52)とが、相互に突き合わされてろう付されることにより形成されている。
補強壁(6)は、上壁(2)を下方に屈曲させることにより形成された下向き凸条(53)の下縁を下壁(3)にろう付するとともに、下壁(3)を上方に屈曲させることにより形成された上向き凸条(54)の上縁を上壁(2)にろう付することにより形成されている。下向き凸条(53)と上向き凸条(54)とは左右方向に交互に形成されている。
偏平管(50)は、まず偏平管半製品をつくり、この偏平管半製品の所要部分をろう付することにより製造される。
偏平管半製品は、図9に示すようにして製造される。
予め、図9(a)に示すような、両面にろう材がクラッドされたアルミニウムブレージングシートからなる偏平管製造用金属板(55)をつくっておく。金属板(55)は、上下壁(2)(3)を形成する平らな上壁形成部(56)(平坦壁形成部)および下壁形成部(57)(平坦壁形成部)と、上下壁形成部(56)(57)どうしを一体に連結するとともに右側壁(5)を形成する連結部(58)とを備えている。上壁形成部(56)および下壁形成部(57)には、上方に突出しかつ金属板(55)の長さ方向に伸びる複数の屈曲部(59)(60)が左右方向に間隔をおいて形成されている。各屈曲部(59)(60)は、金属板(55)に対し垂直、あるいはほぼ垂直となった垂直立ち上がり部(59a)(60a)と、金属板(55)および垂直立ち上がり部(59a)(60a)に対し所定の角度傾斜した傾斜立ち上がり部(59b)(60b)とよりなり、両立ち上がり部(59a)(59b)および(60a)(60b)間には隙間が存在している。上壁形成部(56)の屈曲部(59)と、下壁形成部(57)の屈曲部(60)とは、金属板(55)の幅方向の中心線に対して左右非対称となる位置にある。
ついで、金属板(55)を幅方向に縮めることにより、各屈曲部(59)(60)の両立ち上がり部(59a)(59b)および(60a)(60b)どうしを密着させ、上方に突出した凸条(53)(54)とする。また、上下壁形成部(56)(57)における連結部(58)とは反対側の側縁部を上方に折り曲げかつ左右方向内方に折り返すことにより、上方に突出しかつ左側壁(4)を形成する側壁形成部(51)(52)をつくっておく(図9(b)参照)。
そして、金属板(55)を、側壁形成部(51)(52)および凸条(53)(54)が径方向内方を向くようにコイル状に巻き取り、このコイルを図2に示す製造装置の繰り出しロール(21)に装着して、上記装置を用いて偏平管半製品を製造する。
すなわち、繰り出しロール(21)に装着されたコイルから繰り出された金属板(55)の歪みを矯正装置(22)により矯正した後、ロールフォーミング装置(23)に導入し、ロールフォーミング法により、金属板(55)を連結部(58)の左右両側縁で順次曲げていき(図9(c)参照)、最後にヘアピン状に曲げて両側壁形成部(51)(52)どうしをそれぞれ突き合わせるとともに、上壁形成部(56)の凸条(53)を下壁形成部(57)に、下壁形成部(57)の凸条(54)を上壁形成部(56)にそれぞれ当接させて折り曲げ体(61)を得る(図9(d)参照)。このとき、連結部(58)により右側壁(5)が、上壁形成部(56)により上壁(2)が、下壁形成部(57)により下壁(3)がそれぞれ形成される。
ついで、折り曲げ体(61)をレーザ溶接装置(25)に導入し、両側壁形成部(51)(52)どうしの突き合わせ部を長手方向に間隔をおいて外側から断続的にレーザ溶接して半製品連続体を形成する。ついで、矯正装置(26)により半製品連続体の歪みを矯正した後、切断装置により半製品連続体を、両側壁形成部(51)(52)の長手方向の両端部にそれぞれレーザ溶接部が位置するように切断する。こうして、図10に示すような偏平管半製品(65)が製造される。
偏平管半製品(65)は、図10に示すように、両側壁形成部(51)(52)どうしがその突き合わせ部で長手方向に間隔をおいて断続的にレーザ溶接され、複数のレーザ溶接部(66)が長手方向に間隔をおいて形成されているものである。両端に位置するレーザ溶接部(66)における両側壁形成部(51)(52)の長手方向の両端からの距離L、全てのレーザ溶接部(66)のピッチP、各レーザ溶接部(66)のナゲット径Dと両側壁形成部(51)(52)を合わせた高さHとの関係D/H、レーザ溶接部(66)の溶け込み深さdと両側壁形成部(51)(52)の厚みtとの関係d/tは、それぞれ図4〜図6に示す偏平管半製品の場合と同様である。
偏平管半製品(65)から偏平管を製造するには、偏平管半製品(65)を所定温度に加熱し、両側壁形成部(51)(52)どうし、上壁形成部(56)の凸条(53)と下壁形成部(57)、および下壁形成部(57)の凸条(54)と上壁形成部(56)とを、それぞれ金属板(55)の上記ろう材層を利用してろう付することにより、左側壁(4)と補強壁(6)を形成する。こうして、偏平管(50)が製造される。
偏平管(50)が、たとえば図15に示すコンデンサの冷媒流通管(102)として用いられる場合、偏平管(50)の製造は、偏平管(1)の場合と同様に、上述した方法でコンデンサの製造と同時に行われることがある。
図11は図8の偏平管(50)を製造するのに用いられる偏平管半製品の他の具体例をを示す。
図11に示す偏平管半製品(70)の場合、両側壁形成部(51)(52)どうしがその全長にわたって連続的にレーザ溶接されている。連続したレーザ溶接部(71)の幅Wと両側壁形成部(51)(52)を合わせた高さHとの関係W/H、レーザ溶接部(71)の溶け込み深さdと両側壁形成部(51)(52)の厚みtとの関係d/tは、図7に示す偏平管半製品(40)と同じである。
この偏平管半製品(70)は、図2に示す装置を使用して、図10に示す偏平管半製品(65)の場合と同様な方法で製造されるが、レーザ溶接装置(25)による溶接を、両側壁形成部(51)(52)どうしを全長にわたって外側から連続的に行う点が、偏平管半製品(65)を製造する方法と異なっている。
上述した2つの偏平管半製品(65)(70)を用いて製造される偏平管(50)を備えた熱交換器は、圧縮機、コンデンサおよびエバポレータを有する冷凍サイクルを備えた車両、たとえば自動車において、上記冷凍サイクルのコンデンサとして用いられる。また、上記冷凍サイクルのエバポレータとして用いられる。さらに、オイルクーラやラジエータとして自動車に搭載されることもある。
図12は偏平管のさらに他の具体例を示す。
図12において、偏平管(80)の上壁(2)は左右2つの上壁形成部(81)(82)(第2平坦壁形成部)からなる。左右両側壁(4)(5)は上下壁(2)(3)と一体に形成されている。補強壁(6)は、上壁(2)を形成する2つの上壁形成部(81)(82)における左右両側壁(4)(5)とは反対側の側縁部を下方に垂直に曲げてなる凸条(83)(84)の下縁を下壁(3)に当接させてろう付するとともに、両凸条(83)(84)どうしを相互にろう付することにより形成されている。
偏平管(80)は、まず偏平管半製品をつくり、この偏平管半製品の所要部分をろう付することにより製造される。
偏平管半製品は、図13に示すようにして製造される。
予め、図13(a)に示すような、両面にろう材がクラッドされたアルミニウムブレージングシートからなる偏平管製造用金属板(85)をつくっておく。金属板(85)は、下壁(3)を形成する下壁形成部(86)(第1平坦壁形成部)と、下壁形成部(86)の略半分の幅を有しかつ上壁(2)を形成する2つの上壁形成部(81)(82)(第2平坦壁形成部)と、下壁形成部(86)と両上壁形成部(81)(82)とを連結しかつ左右両側壁(4)(5)を形成する2つの連結部(87)(88)と、各上壁形成部(81)(82)における連結部(87)(88)とは反対側の側縁に設けられかつ上壁形成部(81)(82)に対して立ち上がった凸条(83)(84)とを備えている。
ついで、金属板(85)を、両連結部(87)(88)において曲げ(図13(b)および(c)参照)、両上壁形成部(81)(82)における凸条(83)(84)が形成された側縁どうしを突き合わせるとともに、凸条(83)(84)どうしを密着させ、さらに両凸条(83)(84)の先端を下壁形成部(86)に当接させて折り曲げ体(89)を得る(図13(d)参照)。
その後、折り曲げ体(89)の両上壁形成部(81)(82)どうしの突き合わせ部を長手方向に間隔をおいて外側から断続的にレーザ溶接して半製品連続体を形成する。ついで、切断装置により半製品連続体を、両上壁形成部(81)(82)の長手方向の両端部にそれぞれレーザ溶接部が位置するように切断する。こうして、図14に示すような偏平管半製品(90)が製造される。
ここで、両端に位置するレーザ溶接部(91)における両上壁形成部(81)(82)の長手方向の両端からの距離L、全てのレーザ溶接部(91)のピッチPは、それぞれ図4〜図6に示す偏平管半製品の場合と同様である。
なお、図14に示す偏平管半製品において、両上壁形成部(81)(82)を断続的に溶接する代わりに、両上壁形成部(81)(82)どうしがその全長にわたって連続的にレーザ溶接されていてもよい。
偏平管半製品(90)から偏平管(80)を製造するには、偏平管半製品(90)を所定温度に加熱し、両凸条(83)(84)の下縁を金属板(85)の上記ろう材層を利用して下壁形成部(86)にろう付するとともに、両上壁形成部(81)(82)どうしおよび両凸条(83)(84)どうしをそれぞれ金属板(85)の上記ろう材層を利用して相互にろう付することにより、上壁(2)と補強壁(6)を形成する。こうして、偏平管(80)が製造される。
この偏平管(80)を備えた熱交換器は、車両、たとえば自動車において、ヒータコアとして用いられる。
なお、上述した偏平管半製品は、圧縮機、ガスクーラ、中間熱交換器、膨張弁およびエバポレータを有しかつCO冷媒を使用するカーエアコンを備えた車両、たとえば自動車において、カーエアコンのガスクーラやエバポレータの熱交換管として用いられることがある。
偏平管半製品の第1の実施形態のものから製造された偏平管を示す横断面図である。 同じく偏平管半製品の第1の実施形態のものを製造する装置を概略的に示す図である。 同じく偏平管半製品の第1の実施形態のものを製造する方法の一部の工程を示す図である。 偏平管半製品の第1の実施形態を示す一部切り欠き斜視図である。 偏平管半製品の第1の実施形態を示す部分平面図である。 図5のVI−VI線拡大断面図である。 偏平管半製品の第2の実施形態を示す一部切り欠き斜視図である。 偏平管半製品の第3の実施形態のものから製造された偏平管を示す横断面図である。 同じく偏平管半製品の第3の実施形態のものを製造する方法の一部の工程を示す図である。 偏平管半製品の第3の実施形態を示す一部切り欠き斜視図である。 偏平管半製品の第4の実施形態を示す一部切り欠き斜視図である。 偏平管半製品の第5の実施形態のものから製造された偏平管を示す横断面図である。 同じく偏平管半製品の第5の実施形態のものを製造する方法の一部の工程を示す図である。 偏平管半製品の第5の実施形態を示す一部切り欠き斜視図である。 カーエアコン用コンデンサを示す斜視図である。
符号の説明
(1):偏平管
(2)(3):上下壁(平坦壁)
(4)(5):左右両側壁
(9)(10):側壁形成部
(15):偏平管製造用金属板
(16):連結部
(17):上壁形成部(平坦壁形成部)
(18):下壁形成部(平坦壁形成部)
(23):ロールフォーミング装置
(24):半製品連続体
(25):レーザ溶接装置
(27):切断装置
(30)(40):偏平管半製品
(31)(41):レーザ溶接部
(50):偏平管
(51)(52):側壁形成部
(55):偏平管製造用金属板
(56):上壁形成部(平坦壁形成部)
(57):下壁形成部(平坦壁形成部)
(65)(70):偏平管半製品
(80):偏平管
(81)(82):上壁形成部(第2平坦壁形成部)
(83)(84):凸条
(85):偏平管製造用金属板
(86):下壁形成部(第1平坦壁形成部)
(87)(88):連結部
(100)(101):ヘッダ
(102):冷媒流通管
(103):コルゲートフィン

Claims (28)

  1. 互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁とを備えた偏平管を製造するための偏平管半製品であって、
    平坦壁を形成する2つの平坦壁形成部、平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部、および各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に、それぞれ平坦壁形成部から突出するように設けられかつ他方の側壁を形成する側壁形成部を有する1枚の金属板が、連結部においてヘアピン状に曲げられて両側壁形成部どうしが突き合わされ、両側壁形成部どうしが少なくとも長手方向の両端部においてそれぞれ外側から溶接されている偏平管半製品。
  2. 両側壁形成部どうしがレーザ溶接されている請求項1記載の偏平管半製品。
  3. 金属板の側壁形成部が、各平坦壁形成部に隆起状に一体成形されている請求項1または2記載の偏平管半製品。
  4. 金属板の側壁形成部が、各平坦壁形成部の側縁部を折り曲げることにより形成されている請求項1または2記載の偏平管半製品。
  5. 両側壁形成部どうしがその長手方向に間隔をおいて断続的に溶接されている請求項1〜4のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
  6. 両端に位置する溶接部が、それぞれ側壁形成部の長手方向の両端から10mm以内に形成されている請求項5記載の偏平管半製品。
  7. 両端に位置する溶接部が、それぞれ側壁形成部の長手方向の両端から5mm以内に形成されている請求項5記載の偏平管半製品。
  8. 全ての溶接部のピッチPが100mm以下である請求項5〜7のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
  9. 各溶接部のナゲット径をD、両側壁形成部を合わせた高さをHとした場合、D/Hが0.18以上である請求項5〜8のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
  10. 溶接部の溶け込み深さをd、両側壁形成部の厚みをtとした場合、d/tが0.25以上である請求項5〜9のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
  11. 両側壁形成部どうしがその全長にわたって連続的に溶接されている請求項1〜4のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
  12. 連続した溶接部の幅をW、両側壁形成部を合わせた高さをHとした場合、W/Hが0.18以上である請求項11記載の偏平管半製品。
  13. 溶接部の溶け込み深さをd、両側壁形成部の厚みをtとした場合、d/tが0.25以上である請求項11または12記載の偏平管半製品。
  14. 金属板がアルミニウムブレージングシートからなり、側壁形成部の先端面にろう材層が形成されている請求項1〜13のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
  15. 互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁とを備えた偏平管を製造するための偏平管半製品であって、
    一方の平坦壁を形成する1つの第1平坦壁形成部、第1平坦壁形成部の略半分の幅を有しかつ他方の平坦壁を形成する2つの第2平坦壁形成部、第1平坦壁形成部と両第2平坦壁形成部とを連結する2つの連結部、および各第2平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に設けられかつ第2平坦壁形成部に対して立ち上がった凸条を有する1枚の金属板が、両連結部において曲げられて両第2平坦壁形成部の前記側縁どうしが突き合わされ、さらに両凸条どうしが合わせられるとともに両凸条の先端が平坦壁形成部に当接させられ、両第2平坦壁形成部どうしが少なくとも長手方向の両端部においてそれぞれ外側から溶接されている偏平管半製品。
  16. 両第2平坦壁形成部どうしがレーザ溶接されている請求項15記載の偏平管半製品。
  17. 両第2平坦壁形成部どうしがその長手方向に間隔をおいて断続的に溶接されている請求項15または16記載の偏平管半製品。
  18. 両第2平坦壁形成部どうしがその全長にわたって連続的に溶接されている請求項15または16記載の偏平管半製品。
  19. 金属板が、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートからなる請求項15〜18のうちのいずれかに記載の偏平管半製品。
  20. 互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁とを備えた偏平管を製造するための偏平管半製品を製造する方法であって、
    平坦壁を形成する2つの平坦壁形成部、平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部、および各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に、それぞれ平坦壁形成部から突出するように設けられかつ他方の側壁を形成する側壁形成部を有する1枚の金属板を、ロールフォーミング法により連結部においてヘアピン状に曲げて両側壁形成部どうしを突き合わせるとともに、両側壁形成部どうしを長手方向に間隔をおいて外側から断続的に溶接して半製品連続体を形成し、その後半製品連続体を、両側壁形成部の長手方向の両端部にそれぞれ溶接部が位置するように切断することを特徴とする偏平管半製品の製造方法。
  21. 互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁とを備えた偏平管を製造するための偏平管半製品を製造する方法であって、
    平坦壁を形成する2つの平坦壁形成部、平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部、および各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に、それぞれ平坦壁形成部から突出するように設けられかつ他方の側壁を形成する側壁形成部を有する1枚の金属板を、ロールフォーミング法により連結部においてヘアピン状に曲げて両側壁形成部どうしを突き合わせるとともに、両側壁形成部どうしを全長にわたって外側から連続的に溶接して半製品連続体を形成し、その後半製品連続体を切断することを特徴とする偏平管半製品の製造方法。
  22. 両側壁形成部どうしを外側からレーザ溶接する請求項20または21記載の偏平管半製品の製造方法。
  23. 互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁とを備えた偏平管を製造するための偏平管半製品を製造する装置であって、
    平坦壁を形成する2つの平坦壁形成部、平坦壁形成部どうしを連結しかつ一方の側壁を形成する連結部、および各平坦壁形成部における連結部とは反対側の側縁に、それぞれ平坦壁形成部から突出するように設けられかつ他方の側壁を形成する側壁形成部を有する1枚の金属板を、連結部においてヘアピン状に曲げて両側壁形成部どうしを突き合わせるロールフォーミング装置と、ロールフォーミング装置の後流側に配され、かつ両側壁形成部どうしを外側から溶接する溶接装置と、溶接装置の後流側に配された切断装置とを備えている偏平管半製品の製造装置。
  24. 溶接装置がレーザ溶接装置からなる請求項23記載の偏平管半製品の製造装置。
  25. 請求項1〜14のうちのいずれかに記載された偏平管半製品の両側壁形成部どうしがろう付されてなる偏平管。
  26. 互いに間隔をおいて平行に配置された1対のヘッダと、請求項25に記載された偏平管からなりかつ両端がそれぞれ両ヘッダに接続された複数の並列状熱交換管と、隣り合う熱交換管間の通風間隙に配置されるとともに熱交換管にろう付されたフィンとよりなる熱交換器。
  27. 請求項1〜14のうちのいずれかに記載された複数の偏平管半製品を用意すること、偏平管半製品と同数の半製品挿入穴が間隔をおいて形成されている1対のヘッダおよび複数のフィンを用意すること、1対のヘッダを間隔をおいて配置するとともに、複数の偏平管半製品とフィンとを交互に配置すること、偏平管半製品の両端部をヘッダの半製品挿入穴に挿入すること、ならびに偏平管半製品の両側壁形成部どうし、偏平管半製品とヘッダ、および偏平管半製品とフィンとをそれぞれ同時にろう付することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  28. 圧縮機、コンデンサおよびエバポレータを有する冷凍サイクルを備えており、コンデンサが請求項26記載の熱交換器からなる車両。
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