JP2001263789A - 風呂給湯設備 - Google Patents
風呂給湯設備Info
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Abstract
庭に備わる排水設備を利用して、統一的に排出処理でき
るようにする。 【解決手段】 追焚用循環ポンプ6により、浴槽4中の
水を追焚用熱交換器6に強制循環して、この熱交換器6
で加熱して風呂の追焚を行う追焚回路2を備えた風呂給
湯設備に、給湯設備からの設備排水を、追焚回路2に備
えられる追焚用循環ポンプ6を経由して浴槽4に排出す
るようにする。
Description
するものであり、さらに詳細には、浴槽中の水を強制循
環加熱して風呂の追焚を行う追焚回路を備えた風呂給湯
設備に関する。
して家庭用に用いられる風呂給湯機や自動風呂機能付き
のセントラルヒーティング機器を挙げることができる。
このような設備にあっては、燃焼排ガスの凝縮潜熱まで
回収する潜熱回収型熱交換器を備えたものを採用するこ
とが、エネルギー効率との関係から、好ましい。以下、
先ず、このような設備の設備排水としてどのようなもの
があるか、さらにその排水の処理手法に関して説明す
る。凝縮型の熱交換器を備えた風呂給湯機にあっては、
熱交換によって生成される凝縮水があり、これが排水と
なる。従来、この凝縮水は中和して排出していた。この
ように中和を必要としていた理由は、凝縮水には、燃焼
によって生成する窒素酸化物や硫黄酸化物が溶け込み、
その水素イオン濃度(pH)は4程度より小さく酸性を
呈するためである。一方、燃焼排ガスの凝縮潜熱を回収
しない通常の風呂給湯機で、排水として、加圧逃がし弁
からの排水がある。しかしながら、この量は通常数cc
単位であるため、特段の排水設備を備えることはない。
また、風呂給湯、追焚機能を備えると共に、温水暖房回
路を備え床暖房を温水によりおこなうセントラルヒーテ
ィングボイラも、風呂給湯設備と見なすことができる
が、このような設備にあっては、シスターンからのオー
バーフロー水が設備排水となる。
給湯設備における設備排水の処理状況は、以上のような
状況であるが、個々に以下のような問題がある。
ことから、これ用の排水設備が必要になると共に、中和
用の設備も必要となる。エネルギー効率等との関係か
ら、凝縮型でない通常の風呂給湯機を設備している家庭
に、凝縮型のものを設備するほうが好ましい場合もある
が、この交換に際して、排水設備を別途必要とするた
め、交換が進まない。特に、マンション等の集合住宅に
あっては、新たに排水管を設けることは不可能に近い。
が発生するが、この処理を確実に行えるようにしておく
ことが好ましい。
が、オバーフロー水の排水処理が必要となるため、設備
コストが上昇すると共に、先にも述べたように、マンシ
ョン等の集合住宅にあっては、新たに排水管を設けるこ
とは不可能に近く、実際上、温水暖房機能の追加が難し
い。本発明は、上記のような課題を解決するために成さ
れたものである。
の、追焚用循環ポンプにより、浴槽内の水を追焚用熱交
換器との間で強制循環させ、追焚用熱交換器により加熱
して風呂の追焚を行う追焚回路を備えた風呂給湯設備の
特徴構成は、請求項1に記載されているように、設備排
水を、前記追焚回路に備えられる前記追焚用循環ポンプ
を経由して前記浴槽に排出する排水排出路を備えたこと
にある。先に説明したように、風呂給湯設備にあって
は、設備排水として、凝縮水、給湯回路の加圧逃し弁か
ら排出される水、温水暖房回路のオーバフロー水等が発
生するが、これらの排水を、本願にあっては、風呂の追
焚回路を利用して、風呂の浴槽内に排出する。即ち、追
焚回路に備えられている追焚用循環ポンプを利用して、
排水を一旦、浴槽内に排出する。このようにすると、浴
槽にあって、栓が抜かれた排水状態にある場合は、浴槽
の排水路を利用して、風呂給湯設備からの設備排水の排
出を行える。一方、浴槽が閉栓状態にあったとしても、
浴槽に貯められる水に混合することで、風呂給湯設備か
らの設備排水を浴槽水による希釈を伴って、処理でき
る。また、浴槽に水が溜まっている状態の時のみ、設備
排水を浴槽内の水に混ぜるようにしても良い。このよう
にする場合は、設備排水を浴槽用の水として利用でき、
結果的に消費される水の量を減らすこともができる。ま
た、これら全ての排水を、このルートで処理できるよう
にしておくと、風呂給湯設備からの異なった種類の排水
処理を統一的に、且つ、既存の浴槽用に設けられている
排水系を利用しておこなうことができる。
熱交換にて燃焼ガスの凝縮潜熱まで回収する潜熱回収型
熱交換器を備え、この潜熱回収型熱交換器からの燃焼に
伴って生成される凝縮水を、前記設備排水とすることが
好ましい。この場合、凝縮水を浴槽側へ送ることとなる
が、風呂の追焚配管においては、配管内水との混合によ
り稀釈されてpHが上がるほかに、浴槽水に往々にして
含まれている水中のカルシウムやマグネシウム等のアル
カリ成分と反応してさらにpHが上昇しpH5〜6に中
和される。従って、特に中和処理を意図しなくても、排
出に適した中性に近い状態の排水を容易に得ることがで
きる。さらに、浴槽の材質は、通常、プラスチックや木
もしくはステンレスであるため、腐食・劣化のおそれも
無い。同様に、追焚用循環ポンプや弁についても樹脂、
アルミニウム、砲金等が使われるために特に問題を起こ
すことはない。
場合は、風呂排水を中心とする家庭排水が石鹸や洗剤の
使用によりアルカリ性であるため、別途、中和を行わな
くとも家庭外に排水できるpHとすることができる。
求項3に記載されているように、前記凝縮水を中和した
後もしくは中和しながらに、前記設備排水として、前記
追焚用循環ポンプを経由してに浴槽に排出することも好
ましい。このようにしておくと、直接、浴槽外へ排水さ
れる場合にあっても、pHの上がった好ましい状態での
排水を確保できる。
前記設備排水が、給湯回路の加圧逃がし弁から排出され
る水、もしくは、暖房用熱源として暖房水を循環させる
温水暖房回路から発生するオーバーフロー水であること
も好ましい。このようにしておくと、それぞれの水を設
備排水として浴槽側へ排出でき、水の有効利用が図れる
と共に、排水系統を、浴槽からの排水系統、風呂給湯設
備からの排水系統と、2系統、備える必要が無くなる。
前記設備排水に対する貯槽が設けられており、前記貯槽
における排水貯留量が一定以上になった場合に、前記設
備排水を前記追焚用循環ポンプを経由して浴槽に排出す
ることが好ましい。通常、本願が対象とするような設備
排水は、個々の発生時には、その発生量が限られてお
り、発生毎に追焚用循環ポンプを作動させて、浴槽側へ
の排出を行うことは、エネルギーロスとなる。従って、
一旦、貯槽に貯めておき、その排水貯留量が一定以上と
なった場合に追焚用循環ポンプを作動させて排出を行う
ことで、効率的なポンプの稼動状態を確保できると共
に、排出時を例えば、浴槽内に水が溜まっている状態の
時とする等の制御を行うことが可能となる。
している。二缶二水タイプの風呂給湯設備1内には追焚
回路2と給湯回路3が設置されている。追焚回路2と給
湯回路3とのいずれかひとつ以上(図示するものにあっ
ては両方)には、潜熱回収型熱交換器が、燃焼ガスg1
と熱交換器内部を流れる水wとの間での熱交換を行うよ
うに備えられている。同図において、追焚回路2に備え
られる熱交換器22が本願における追焚用熱交換器であ
る。凝縮潜熱回収型の熱交換器2、3からは、燃焼生成
水である凝縮水が生成する。この水はドレンパン8によ
って集められ、貯槽4に送られる。
れており、燃焼生成水は加圧逃がし弁7の排水と貯槽4
で合流するようになっている。貯槽4には水位検知器9
が設けられ、排水貯留量が設定水位に達すると切り換え
弁5を切り換えて追焚回路2に備えられた追焚用循環ポ
ンプ6で加圧して追焚配管の往き管21と風呂アダプタ
ー13を経由して浴槽11に送り出す。即ち、排水排出
路Xが、ドレンパン8から浴槽4までに形成される。こ
のような構成を採用することにより、凝縮水である燃焼
生成水及び加圧逃し水は、浴槽11の排水栓10が閉じ
られている場合には浴槽11に貯留され、開いている場
合には排水管12に排水される。
スターン15のオーバーフロー水も、風呂給湯設備から
の設備排水となる。この風呂給湯設備100は、二缶三
水型を採用しており、その一方の熱交換器101が一缶
二水タイプのものとされている。暖房用に室内の床等に
備えられる床暖房用熱交換器16と機器側の熱交換器1
01との間に、温水暖房回路14が構成されている。こ
の回路14には、暖房用循環ポンプ18と、シスターン
15が設けられるのであるが、このシスターン15から
のオーバーフロー水も凝縮水と同様に設備排水に分類さ
れ、ドレンパン80によって捕集され、貯槽4に集めら
れ、追焚回路2に送られる構造が採用されている。結
果、この構造にあっても、温水暖房回路14からのシス
ターンオーバーフロー水を設備排水として、浴槽を利用
して排出できる。 (2)上記の実施の形態にあっては、貯槽4において中
和等の処理を行わない例を示したが、貯槽4内にアルカ
リ性の物質を設置もしくは抽入して槽内水を中和しても
良い。さらには、pH制御機構を導入して,原水に対し
て中和に近い状態の液を得られるようにしても良い。
風呂給湯及び追焚機能を備えたセントラルヒーティング
ボイラが、特別な排水設備を設けなくても設置できるよ
うになった。このため、新築の集合住宅では、専用排水
立て管を設ける必要が無く、従来型の風呂給湯機と同じ
コストで凝縮型機器を取りつけることが出来るようにな
った。また、排水設備のない住宅にて機器を取り替える
場合でも、新たに排水設備を付加する必要が無いので、
安価に凝縮型機器を設置できる。既築の集合住宅では、
新たに排水管を設けることは不可能に近いため、効果は
大きい。以上述べてきたように、本発明によって、凝縮
型機器を取り付ける際の制約条件のひとつが解決され、
省エネルギーに貢献できる。
湯設備の構成図
構成図
Claims (5)
- 【請求項1】 追焚用循環ポンプにより、浴槽内の水
を、追焚用熱交換器との間で強制循環させ、前記追焚用
熱交換器により加熱して風呂の追焚を行う追焚回路を備
えた風呂給湯設備であって、 設備排水を、前記追焚回路に備えられる前記追焚用循環
ポンプを経由して前記浴槽に排出する排水排出路を備え
た風呂給湯設備。 - 【請求項2】 熱交換にて燃焼ガスの凝縮潜熱まで回収
する潜熱回収型熱交換器を備え、前記潜熱回収型熱交換
器から生成される凝縮水を前記設備排水とする請求項1
記載の風呂給湯設備。 - 【請求項3】 前記凝縮水を中和した後もしくは中和し
ながら、前記設備排水として、前記追焚用循環ポンプを
経由して浴槽に排出する請求項2記載の風呂給湯設備。 - 【請求項4】 前記設備排水が、給湯回路の加圧逃がし
弁から排出される水、もしくは、暖房用熱源として暖房
水を循環させる温水暖房回路から発生するオーバーフロ
ー水である請求項1記載の風呂給湯設備。 - 【請求項5】 前記設備排水に対する貯槽が設けられて
おり、前記貯槽における排水貯留量が一定以上になった
場合に、前記設備排水を前記追焚用循環ポンプを経由し
て浴槽に排出する請求項1、2、3、4のいずれか1項
に記載の風呂給湯設備。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003042566A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-13 | Tokyo Gas Co Ltd | 潜熱回収型給湯器 |
JP2005127648A (ja) * | 2003-10-27 | 2005-05-19 | Paloma Ind Ltd | 温水機器 |
JP2005265228A (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-29 | Takagi Ind Co Ltd | 給湯・追焚装置及びその不用水管理方法 |
JP2006300481A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Gastar Corp | 風呂給湯装置 |
JP2007170741A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Takagi Ind Co Ltd | ドレン処理装置、熱源装置及びドレン処理方法 |
JP2012093056A (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-17 | Osaka Gas Co Ltd | 潜熱回収式熱源装置・浴室システム |
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- 2000-03-17 JP JP2000075626A patent/JP4052779B2/ja not_active Expired - Fee Related
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