JP2001263624A - 有機物の炭化溶融方法及び装置 - Google Patents

有機物の炭化溶融方法及び装置

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JP2001263624A
JP2001263624A JP2000078431A JP2000078431A JP2001263624A JP 2001263624 A JP2001263624 A JP 2001263624A JP 2000078431 A JP2000078431 A JP 2000078431A JP 2000078431 A JP2000078431 A JP 2000078431A JP 2001263624 A JP2001263624 A JP 2001263624A
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gas
carbide
melting furnace
melting
processing cylinder
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Makoto Ogose
誠 生越
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 医療廃棄物等を確実に炭化した後、効率良く
溶融炉によって溶融し、溶融スラグとする。 【解決手段】 炭化溶融装置10は、主として、炭化処
理装置12と溶融炉14とからなり、炭化処理装置12
では乾き蒸気により医療廃棄物等の被処理材20を炭化
して、その炭化物を溶融炉14に送り込み、該溶融炉1
4では炭化処理装置12の処理筒18内で発生する可燃
ガスを可燃ガス回収装置34により回収して、ガスエジ
ェクタ42により溶融炉14内に高圧で吹込み、これを
炭化物溶融の燃料として、熱効率を向上させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療廃棄物や産
業廃棄物を炭化し、且つ、溶融するための有機物炭化溶
融方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業廃棄物、特に医療廃棄物の規
制が厳しくなり、医療廃棄物は焼却し、且つその灰を溶
融して溶融スラグとするのが望ましいとされている。
【0003】一般的に、ごみ処理等では、焼却灰の減容
のためにこれを溶融炉で溶融して溶融スラグとし、固化
したスラグを道路舗装のための骨材や埋立て等に用いて
いた。
【0004】しかしながら、従来の溶融炉は、焼却灰が
完全な灰の状態、即ち未燃焼部分はない状態でないと操
業効率が低下したり、未燃焼物が熱分解する際にガスが
発生したりするという問題点があった。
【0005】特に、医療廃棄物の場合は、プラスチック
が多く、その中に注射針等の金属類が混入していて、こ
れを普通の焼却炉において完全に焼却することは困難で
あり、焼却するにしても多大なコストが必要とされてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、非公知
ではあるが、プラスチック等の有機物を無酸素状態で加
熱して炭化した後に、これを溶融炉において燃焼溶融さ
せて溶融スラグとすることが考えられる。
【0007】しかしながら、廃棄物を無酸素状態で加熱
して炭化するためにはかなりの熱エネルギを必要とし、
更にこれに加えて炭化物を溶融するためにも多大なエネ
ルギを必要とし、処理コストが大幅に増大してしまうと
いう問題点がある。
【0008】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、医療廃棄物等を効率良く炭化し、且
つこの炭化物を低コストで溶融スラグとすることができ
るようにした有機物の炭化溶融方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本方法発明は、処理筒内
の被処理材を、処理筒の軸線方向に移動させつつ、且
つ、処理筒内に300〜500℃の乾き蒸気を供給しつ
つ、処理筒の外側からその周壁を介して、処理筒内が3
00〜500℃になるように加熱し、被処理材に含まれ
る有機物を炭化する工程と、発生した炭化物を、前記処
理筒から切り出して溶融炉に導く工程と、前記被処理材
の熱分解により発生する可燃ガスをガスエジェクタによ
い前記処理筒から前記溶融炉に導き、燃焼させ、その燃
焼熱により前記溶融炉内の炭化物を加熱溶融する工程
と、を有してなることを特徴とする有機物の炭化溶融方
法により、上記目的を達成するものである。
【0010】又、前記有機物の炭化溶融方法において、
前記溶融炉を外側から空気流により冷却する工程と、こ
の溶融炉を冷却した後の空気を前記ガスエジェクタにお
ける駆動ガスとして該ガスエジェクタに導き、且つ、前
記可燃ガスと共に、該可燃ガス燃焼用空気として、前記
溶融炉に導く工程と、を有するようにしてもよい。
【0011】更に、前記溶融炉で発生した溶融スラグを
水及び空気の少なくとも一方で冷却する工程と、この冷
却工程で、前記溶融スラグとの熱交換により発生した加
熱排ガスの少なくとも一部を、前記処理筒を、その外側
から加熱するための外部加熱装置における燃焼用ガスの
一部として、該外部加熱装置に導く工程と、を有するよ
うにしてもよい。
【0012】更に又、前記処理筒外における処理筒周壁
の加熱後の高温ガスを、前記処理筒内に供給する乾き蒸
気発生のための熱源の少なくとも一部とするようにして
もよい。
【0013】又、前記ガスエジェクタにおける駆動ガス
の蓄圧室の断面積をガスエジェクタ出口の断面積の2〜
25倍としてもよい。
【0014】本装置発明は、密封可能、且つ、軸方向一
端近傍に被処理材の投入口、他端近傍に炭化物の排出口
を備えた処理筒、この処理筒内で、被処理材を前記投入
口から排出口に搬送する搬送手段、300〜500℃の
乾き蒸気を発生すると共に、これを前記処理筒内に供給
する蒸気供給装置、及び、前記処理筒の周壁の少なくと
も一部を、処理筒内が300〜500℃に維持されるよ
うに加熱する外部加熱装置を有してなる有機物の炭化処
理装置と、前記炭化処理装置の前記排出口に接続され、
該排出口から送り出される炭化物を、一定量ずつ切り出
すと共に該切り出された炭化物を加圧して押出す押出し
装置と、この押出し装置により押出された炭化物が炭化
物投入口から挿入され、該炭化物を燃料の燃焼熱により
溶融し、溶融スラグとして排出する溶融炉と、前記処理
筒内での被処理材の熱分解により発生する可燃ガスを前
記溶融炉の燃料として導く可燃ガス回収管路と、この可
燃ガス回収管路の途中に設けられ、前記可燃ガスを被動
ガス、加圧空気を駆動ガスとし、該駆動ガスの蓄圧室の
断面積が出口における可燃ガス回収管路の断面積の2〜
25倍とされたガスエジェクタと、を有してなる有機物
の炭化溶融装置により、上記目的を達成するものであ
る。
【0015】又、前記押出し装置は、前記排出口の下方
に連続する炭化物排出路と、この炭化物排出路に交差す
ると共に、一端が前記溶融炉の炭化物投入口に接続され
たシリンダ状押出し路と、この押出し路の他端から軸方
向移動自在に挿入され、該押出し路中の炭化物を前記炭
化物投入口から溶融炉内に押出し可能とされた押出しピ
ストンと、前記炭化物排出路を開閉することにより炭化
物を切り出す切り出しゲートと、前記シリンダ状の押出
し路の溶融炉炭化物投入口近傍を開閉自在とされた押出
しゲートと、を有してなるようにしてもよい。
【0016】又、前記押出し装置における前記押出しゲ
ートを耐火材により構成してもよい。
【0017】更に、前記溶融炉は、その炉壁の外側に隣
接して冷却用の加圧空気を流通させるための空冷室を備
えてなり、この空冷室で、前記炉壁を冷却した加圧空気
を、前記ガスエジェクタにおける駆動ガスとして該ガス
エジェクタに導くようにしてもよい。
【0018】更に又、前記炭化処理装置における外部加
熱装置を、ガス燃焼炉とすると共に、前記溶融炉の溶融
スラグ排出口に接続して、排出される溶融スラグを固化
するスラグ固化装置と、このスラグ固化装置で固化した
スラグを除いた後の排ガスを、前記ガス燃焼炉の燃料と
して導く排ガス回収装置と、を設けるようにしてもよ
い。
【0019】更に、前記スラグ固化装置は、前記溶融炉
から排出される溶融スラグが落下する冷却水槽と、この
冷却水槽内の冷却水の水面上で、前記溶融スラグ排出口
に連通する密閉空間と、前記水面下に配置され、冷却水
中に落下して冷却固化したスラグを、前記水面下で外部
に搬出するスラグ搬出装置と、を有してなり、前記排ガ
ス回収装置は、前記水面よりも上方位置で前記密閉空間
に接続されるようにしてもよい。
【0020】更に又、前記溶融スラグ排出口と前記水面
との間の位置に、落下してくる溶融スラグを跳ね飛ばし
て、飛翔中に放熱させて固化する回転体を設けてもよ
い。
【0021】この発明においては、処理筒内の医療廃棄
物等に300〜500℃の乾き蒸気を供給しつつ外部か
ら加熱して迅速且つ均一に効率良く有機物を炭化し、こ
の炭化物を溶融炉内に直接導いて、且つ炭化の際に熱分
解により発生した可燃ガスをガスエジェクタにより溶融
炉に導いて燃焼させるので、廃棄物等の有機物を効率良
く且つ低コストで確実に溶融スラグとすることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の例を図
面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1に示されるように、この発明の実施の
形態の例に係る炭化溶融装置10は、有機物を炭化する
ための炭化処理装置12と、この炭化処理装置12で生
成した炭化物を溶融して溶融スラグとするための溶融炉
14とを主たる構成としている。
【0024】前記炭化処理装置12は、例えば特開平1
1−223476号公報に開示される炭化処理装置と同
様であり、図2に示されるように、略水平方向に配置さ
れ、軸方向一端近傍上側に投入口18A、他端近傍下側
に排出口18Bをそれぞれ備え、軸方向両端が蓋16
A、16Bにより閉じられた処理筒18と、この処理筒
18内に軸方向に配置され、且つ、軸線廻りに回転自在
で、前記投入口18Aから投入される、例えば医療廃棄
物からなる被処理材20を前記排出口18Bに向けて搬
送するフィードスクリュー22と、前記処理筒18の、
前記投入口18A及び排出口18B近傍を除く軸方向全
範囲に亘って囲んで配置された円筒状の保温筒24と、
この保温筒24に取り付けられ、その内側、且つ、前記
処理筒18の外側の環状空間25内に燃焼ガスを吹き込
む外部加熱装置としての燃焼装置26と、前記環状空間
25から上方に排出された燃焼ガスにより蒸気を発生さ
せるボイラ28、フィードスクリュー22の中心軸とな
るパイプ23、及び、このパイプ23に軸方向適宜間隔
に形成された複数の蒸気吹出し孔30とを含んで構成さ
れ、前記ボイラ28で発生した蒸気を300〜500℃
の乾き蒸気として前記蒸気吹出し孔30から処理筒18
内に供給する蒸気供給装置32と、を備えて構成されて
いる。
【0025】前記処理筒18における排出口18Bの上
方位置には、前記処理筒18内で熱分解により発生した
可燃ガスを前記溶融炉14に燃料として導く可燃ガス回
収装置34が設けられている。
【0026】前記処理筒18における投入口18Aの上
方には、被処理材投入装置36が配置されている。この
被処理材投入装置36は、ホッパ36Aと、このホッパ
36Aの上端開口を開閉する蓋36Bと、この蓋36B
を開閉駆動するためのシリンダ装置36Cとから構成さ
れ、コンベア38によって搬送されてきた被処理材20
をホッパ36Aから前記投入口18Aに投入するもので
ある。
【0027】前記フィードスクリュー22は、その中心
軸となるパイプ23の外周に螺旋状にプレートを巻き付
けたものであり、パイプ23の一端が前記蓋16Aから
外方に水平に突出し、その突出端部において、回転ジョ
イント32Aを介して蒸気供給管32Bからの加圧蒸気
をパイプ23内に導入できるようにされている。
【0028】前記パイプ23の、前記回転ジョイント3
2Aよりも処理筒18側位置には、被動歯車40Aが同
軸一体的に取り付けられ、これをモータ40Bにより駆
動歯車40Cを介して回転駆動することによって、前記
フィードスクリュー22が被処理材20を前記排出口1
8B方向に送るように回転される。
【0029】前記保温筒24は、図1に示されるよう
に、投入口18A近傍及び排出口18B近傍を除いて、
処理筒18の外側を同心状に取り囲んで配置されてい
る。
【0030】前記燃焼装置26は、保温筒24の下側部
分に接続して配置され、先端の燃焼ガス吹込み口26A
から燃焼ガスを前記環状空間25内に吹き込むようにさ
れている。
【0031】前記処理筒18の図2において右端近傍下
側には、ドレン回収管35Aが接続されている。
【0032】このドレン回収管35Aには、処理筒18
内で被処理材20の熱分解の際に発生する木酢液等の液
体成分、水蒸気を導出し、気液分離装置35Bに導くよ
うにされている。
【0033】気液分離装置35Bは、ドレン回収管35
Aから流入した流体を気体及び液体に分離し、気体(主
として可燃ガス)を、前記燃焼装置26の燃焼用燃料と
して送り込むようにされている。
【0034】又、気液分離装置35Bにより分離された
木酢液等の液体は、液体ポンプ37Aにより、燃焼装置
26の液体燃料供給系37Bに供給されるようになって
いる。
【0035】この液体燃料供給系37Bからは、燃料タ
ンク37Cからの灯油等の液体燃料が燃料ポンプ37D
により前記燃焼装置26に供給されるようになってい
る。図1の符号26Bは、燃焼装置26に燃焼用の空気
を供給するためのブロアを示す。
【0036】前記保温筒24の上側には、環状空間25
からの燃焼排ガスを前記ボイラ28に導くための燃焼ガ
ス導出管28Aが取り付けられている。
【0037】前記ボイラ28は、燃焼ガス導出管28A
から導入された高温の燃焼ガスにより、給水タンク29
からポンプ29Aを経て給水管28Bから導入された水
を加熱して蒸気を加熱して蒸気を発生し、前記蒸気供給
管32Bにこれを供給するものである。
【0038】この蒸気供給管32Bは、前記回転ジョイ
ント32Aとの中間で、前記燃焼装置26を通って通過
配管され、その燃焼ガスによって蒸気が更に加熱され、
300〜500℃の乾き蒸気が形成されようになってい
る。
【0039】前記処理筒18の、図1、図2の左端にお
ける、前記排出口18Bの上側位置には、前記可燃ガス
回収装置34におけるガス回収管34Aが接続されてい
る。
【0040】このガス回収管34Aの他端は、図3に示
されるように、前記溶融炉14の上端に連接され、且
つ、途中にはガスエジェクタ42が設けられていて、こ
のガスエジェクタ42によって発生する吸引力により、
燃焼ガスを処理筒18の排出口18B側端部から高速で
溶融炉14内に吹き込むことができるようにされてい
る。
【0041】この溶融炉14は、図3に示されるよう
に、キャスタと称される耐火材44によって内張りされ
た、左端側が略円錐形状とされた横向き円筒状部材であ
り、左端に炭化物投入口14A、右端近傍下側に溶融ス
ラグ排出口14Bがそれぞれ設けられ、炭化物投入口1
4Aから投入された炭化物を傾斜面14C上を前記溶融
スラグ排出口14Bに向けて流下させつつ、これに燃焼
ガスを吹き付けて、溶融スラグ排出口14Bに到達する
までの間に溶融スラグとするものである。
【0042】図3の符号46はバーナを示し、このバー
ナ46は、前記ガス回収管34Aからのガス吹込み孔3
4Bから吹き込まれる可燃ガス及び空気流に対して火炎
を吹き付けて点火し、且つ、これにより発生する燃焼火
炎とともに前記傾斜面14C上の炭化物に吹き付けるも
のである。
【0043】ここで、前記耐火材44の外周は、前記炭
化物投入口14A及び溶融スラグ排出口14Bを除き、
その外側が冷却用加圧空気を流通させるための空冷室4
8が形成されている。
【0044】この空冷室48には、ブロア50から圧縮
空気が供給され、図3において空冷室48を通った圧縮
空気は、空冷室48の上部から加熱空気導出パイプ52
を介して、前記ガスエジェクタ42に排出されるように
なっている。図3の符号52Aは加熱空気導出パイプ5
2を開閉するための開閉弁である。
【0045】前記ガスエジェクタ42は、前記加熱空気
導出パイプ52から供給される加熱圧縮空気を駆動ガス
として外側の蓄圧室42Aに導き、ここからノズル42
Bを経て、前記ガス回収管34Aに加熱圧縮空気を吹き
込むようにされている。
【0046】ここで、前記蓄圧室42Aの断面積は、前
記ガス回収管34Aの断面積の2〜25倍とされ、これ
によって、被動ガスであるガス回収管34A内の可燃ガ
スを高速ジェット流にして前記溶融炉14内に吹き込む
ことができるようにされている。
【0047】なお、通常、ガスエジェクタは可動ガスの
蓄圧室断面積が被動ガスの断面積とほとんど同一であ
り、このような強い吸引力及びジェット気流形成力を発
生することができない。
【0048】図3に示されるように、前記炭化処理装置
12における排出口18Bと、前記溶融炉14における
炭化物投入口14Aとの間には、排出口18Bから送り
出される炭化物を、一定量ずつ切り出すと共に該切り出
した炭化物を加圧して押し出す押出し装置54が設けら
れ、この押出し装置54により押し出された炭化物が前
記炭化物投入口14Aから溶融炉14内に挿入されるよ
うになっている。
【0049】前記押出し装置54は、前記排出口18B
の下方に連続する炭化物排出路54Aと、この炭化物排
出路54Aに交差すると共に、一端が前記溶融炉14に
おける炭化物投入口14Aに接続されたシリンダ状の押
出し路54Bと、この押出し路54Bの他端から軸方向
移動自在に挿入され、該押出し路54B中の炭化物を前
記炭化物投入口14Aから溶融炉14内に押出し可能と
された押出しピストン56Aと、前記炭化物排出路54
Aを開閉することにより、炭化物を切り出す切り出しゲ
ート56Bと、前記シリンダ状の押出し路54Bの、炭
化物投入口14A近傍を開閉自在とされた押出しゲート
56Cと、を備えて構成されている。
【0050】前記押出しピストン56A、切り出しゲー
ト56B、及び、押出しゲート56Cは、前記耐火材4
4と同一又はこれに準じる耐火性を有する材料から構成
されている。
【0051】前記押出しピストン56A、切り出しゲー
ト56B、及び、押出しゲート56Cは、それぞれ油圧
シリンダ58A、58B、58Cにより駆動されるよう
になっている。
【0052】図3の符号60は前記溶融スラグ排出口1
4Bの開口面積を調整するための隙間調整用レンガを示
す。この隙間調整用レンガ60は、調整機構(図示省
略)により外部から調整できるようにされている。又、
図3の符号62は観察窓を示し、この観察窓から、内部
の溶融スラグ発生状態、火炎、隙間調整用レンガ60等
を観察できるようにされている。
【0053】前記溶融炉14における溶融スラグ排出口
14Bの下方には、該溶融スラグ排出口14Bから流下
した溶融スラグを冷却固化するためのスラグ固化装置6
4が設けられている。
【0054】このスラグ固化装置64は、図1及び図3
に示されるように、溶融スラグ排出口14Bからの溶融
スラグが落下する冷却水槽66と、この冷却水槽66内
の冷却水の水面67上で前記溶融スラグ排出口14Bに
連通する密閉空間68と、前記水面67下に配置され、
冷却水中に落下して冷却固化したスラグを、前記水面6
7下で外部に排出するスラグ排出装置70と、を有して
構成されている。
【0055】前記密閉空間68は、直方体形の冷却水槽
66の長手方向略中央位置で上蓋66Aから垂下した仕
切板68Aと、冷却水槽66内の水面67と、冷却水槽
66の上蓋66A及び周壁によって形成され、前記スラ
グ搬出装置70は、水面下で密閉空間68の下方位置に
配置されると共に、同様に水面下で前記仕切板68Aの
下方を通って、図3におけるスラグ搬出口70Aに至る
ベルトコンベアとされている。
【0056】前記冷却水槽66内の密閉空間68は、上
端において前記溶融スラグ排出口14Bに連通すると共
に、排ガス回収装置72を介して前記気液分離装置35
Bに接続され、これにより窓閉空間68内の燃焼排ガス
を含む気液が前記燃焼装置26で処理されるように構成
されている。
【0057】即ち、前記燃焼装置26は、前記排ガス回
収装置72によって回収された密閉空間68内の燃焼排
ガス等をバーナから供給される燃料及び圧縮空気と共に
燃焼させることができるようにされている。
【0058】又、図1に示されるように、前記処理筒1
8の排出口18B上方位置には、前記ガス回収管34A
と並列して第2ガス回収管74が接続され、ここから第
1パラジューム触媒76A、ガス洗浄槽78A、78
B、第2パラジューム触媒76B、ガスエジェクタ80
を経てガスエンジン82に供給されるようになってい
る。このガスエンジン82は発電機84を駆動し、装置
の運転に必要な電力を発生するようにされている。
【0059】前記ガスエジェクタ80にはリングブロワ
86から駆動流体として圧縮空気が供給されるようにな
っている。又、前記冷却水槽66における仕切板68A
の、前記密閉空間68の反対側の空間のガスを、前記第
1パラジューム触媒76Aに導いてガスエンジン82に
おいて燃焼処理するようにされている。
【0060】図3の符号88は、前記ボイラ28からの
排ガスから塵埃を除去するためのサイクロン、88Aは
排ガスを吸出するためのブロアをそれぞれ示す。
【0061】次に上記炭化溶融装置によって、例えば医
療廃棄物等の被処理材20を炭化溶融する過程について
説明する。
【0062】まず、被処理材20を、コンベア38によ
ってホッパ36Aへ投入し、ホッパ36Aから更に前記
処理筒18の投入口18Aに供給する。
【0063】一方、燃焼装置26は予め立ち上げられ、
燃料を燃焼させて、その燃焼ガス及び/又は燃焼火炎を
環状空間25内に吹込み、処理筒18を加熱しておく。
【0064】処理筒18を加熱した燃焼ガスは、燃焼ガ
ス導出管28Aからボイラ28に至る、ここで給水管2
8Bからの水と熱交換してこれを蒸気とする。
【0065】発生した蒸気は、蒸気供給管32Bを通っ
て燃焼装置26に至り、ここで再度加熱され、300〜
500℃の乾き蒸気として、回転ジョイント32Aを経
てフィードスクリュー22のパイプ23に供給される。
【0066】従って、乾き蒸気はパイプ23に複数形成
された蒸気の吹出し孔30から処理筒18内に噴出され
る。
【0067】前記投入口18Aから投入された被処理材
20は、フィードスクリュー22をモータ40Bによっ
て駆動することにより、排出口18Bに向かって処理筒
18内を移動し、この間に、蒸気吹出し孔30から噴出
された乾き蒸気によって加熱され、同時に、処理筒18
内の外周壁から伝達される燃焼装置26の燃焼ガスによ
っても加熱される。又、蒸気吹出し孔30から吹出し、
被処理材20に接触して温度低下した乾き蒸気も、処理
筒18の外周壁を介して伝達される燃焼熱によって再度
加熱され、処理筒18内は、300〜500℃に維持さ
れることになる。
【0068】このように、処理筒18が300〜500
℃に維持された状態で、フィードスクリュー22によっ
て投入口18Aから排出口18Bに向けて搬送される被
処理材20は、所定時間(この炭化処理装置12では6
〜9時間)で熱分解され、有機物は活性炭になり、注射
針等の混入している金属類は、溶融したり炭化したりす
ることなく活性炭と分離される。
【0069】この状態で、排出口18Bから押し出され
た炭化物等は、押出し装置54における炭化物排出路5
4Aに至り、ここで、油圧シリンダ58Aにより切出し
ゲート56Bを開くことによって、炭化物排出路54A
中の炭化物が下方のシリンダ状の押出し路54B内に落
下する。この後、切出しゲート56Bを閉じる。
【0070】次に、油圧シリンダ58Cにより押出しゲ
ート56Cを開き、油圧シリンダ58Aにより押出しピ
ストン56Aを駆動して、押出し路54B中の炭化物
を、溶融炉14における炭化物投入口14Aから該溶融
炉14内に押し出す。
【0071】炭化物を溶融炉14内に押し出した後は、
押出しゲート56Cを閉じると共に、押出しピストン5
6Aを原位置へ戻し、次の炭化物の押出しに備える。
【0072】一方、処理筒内で被処理材20を炭化する
際に発生する可燃ガスは、可燃ガス回収装置34におけ
るガス回収管34Aを通ってガス吹込み口34Bから溶
融炉14内に供給される。
【0073】このとき、ガスエジェクタ42の蓄圧室4
2Aには、前記ブロア50から空冷室48を通って供給
される圧縮空気が蓄圧され、これが駆動流体としてガス
回収管34Aに吹き込まれるので、ガス回収管34A内
には、ガス吹込み口34Bに向かって高圧、高速のジェ
ット流が発生し、これによって、処理筒18における排
出口18B上方位置で強い負圧が発生して、処理筒18
内の可燃ガスが急速に吸い出されて溶融炉14内に供給
されることになる。
【0074】ここで、上記のように、ガス回収管34A
に設けたガスエジェクタ42における蓄圧室42Aの断
面積を該ガス回収管34Aの断面積よりも大幅に大きく
することによって、高い吸引負圧を形成し、これによっ
て、処理筒18からガス回収管34Aに至るとき含有成
分が固化してパイプ閉塞し易い可燃ガスを、このような
不都合が生じることなく、溶融炉14に供給することが
できる。
【0075】溶融炉14内に、ガス吹込み口34Bを経
て吹き込まれた可燃ガス及び駆動流体としての空気は、
バーナ46からの火炎に接触することによって点火燃焼
され、該バーナ46からの火炎と共に、溶融炉14内の
傾斜面14C上を流下する炭化物を強く加熱してこれを
溶融させる。
【0076】発生した溶融スラグは、溶融炉14の溶融
スラグ排出口14Bからスラグ固化装置64の冷却水槽
66内に落下する。又、同時に燃焼排ガスも溶融スラグ
排出口14Bから冷却水槽66内に押し出される。
【0077】冷却水槽66内に落下した溶融スラグは、
冷却水に接触することによって急速に冷却固化され、ス
ラグ排出装置70上に沈む。
【0078】スラグ排出装置70上に一定量以上溜まっ
た冷却固化したスラグを、スラグ排出口70Aから外部
に搬出する。
【0079】又、溶融スラグ排出口14Bから溶融スラ
グととも押し出された燃焼排ガスは、前記冷却水槽66
内の密閉空間68を通って排ガス回収装置72により、
前記燃焼装置26の燃料及び燃焼用空気と共に燃焼装置
26内に吹き込まれて処理され、溶融炉14の燃焼排ガ
スが外部に漏れることがない。
【0080】一方、燃焼装置26においては、高温の、
且つ、かなりの未燃焼ガス及び空気が含まれる排ガスが
燃料及び空気と共に吹き込まれるので、効率の良い燃焼
を維持することができる。
【0081】なお、被処理材20が、例えば医療廃棄物
である場合、熱エネルギーの高いプラスチックが多いの
で、処理筒18内で発生する可燃ガスの量が溶融炉14
内で燃焼させるに必要な量よりも過剰となることが多
い。
【0082】このような過剰となる可燃ガスは上記のよ
うに燃焼装置26で利用されるが、更に過剰な場合は、
前記第2ガス回収管74からガスエンジン82に供給し
て発電機84を駆動し、装置運転に必要な電力を得る。
このとき、スラグ固化装置64内にも、溶融炉14の溶
融スラグ排出口14Bから未燃ガスが漏れるので、これ
も回収してガスエンジン82で燃焼させる。
【0083】なお、上記実施の形態の例において、スラ
グ固化装置64は、冷却水槽66内に溶融スラグを落下
させることによって溶融スラグを急速に冷却固化するこ
とようにしているが、このようにすると、大量の水蒸気
及び冷却水が必要となり、その処理のためにコストが増
大することがある。
【0084】このような場合は、図4に示されるよう
に、冷却水槽66内において、前記溶融スラグ排出口1
4Bの直下に回転体90を配置し、溶融スラグを高速で
回転する回転体90の表面に接触させることによってそ
の接線方向に飛ばし、飛翔する過程で、雰囲気ガスと接
触して冷却固化させるようにするとよい。
【0085】このようにすれば、溶融スラグの有する熱
エネルギが水蒸気を発生することなく、先ず密閉空間6
8内のガスを加熱して、冷却されてから水に接触するこ
とになる。従って、水蒸気発生量及び冷却水の使用量を
低減させると共に、燃焼装置26に供給する燃焼排ガス
の温度を高く維持することができる。
【0086】更に、回転体90に接触して飛ばされた溶
融スラグは、いわゆるホイスカー状に固化するので、こ
れを例えば道路舗装用等の骨材として用いた場合に、他
の材料高い結合強度を得ることができる。
【0087】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、効
率良く、且つ確実に、医療廃棄物等の有機物を含む廃棄
物を炭化溶融することができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係る炭化溶融装置を
示す斜視図
【図2】同炭化溶融装置における炭化処理装置を示す断
面図
【図3】同炭化溶融装置における溶融炉と炭化処理装置
の一部を示す略示断面図
【図4】同炭化溶融装置におけるスラグ固化装置の他の
実施の形態の例を示す断面図
【符号の説明】
10…炭化溶融装置 12…炭化処理装置 14…溶融炉 14A…炭化物投入口 14B…溶融スラグ排出口 14C…傾斜面 18…処理筒 18A…投入口 18B…排出口 20…被処理材 22…フィードスクリュー 24…保温筒 25…環状空間 26…燃焼装置 28…ボイラー 30…蒸気吹出し孔 32…蒸気供給装置 34…可燃ガス回収装置 34A…ガス回収管 34B…ガス吹込み町 42…ガスエジェクタ 42A…蓄圧室 44…耐火材 46…バーナ 48…空冷室 50…ブロア 52…加熱空気導出パイプ 54…押出し装置 54A…炭化物排出路 54B…(シリンダ状)押出し路 56A…押出しピストン 56B…切出しゲート 56C…押出しゲート 64…スラグ固化装置 66…冷却水槽 67…水面 68…密閉空間 68A…仕切板 70…スラグ搬出装置 72…排ガス回収装置 90…回転体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/16 ZAB B09B 3/00 ZAB Fターム(参考) 3K061 AA23 AB02 AB03 AC13 BA01 BA08 CA01 CA07 DA13 DB06 DB11 DB20 FA03 FA21 FA25 3K078 AA01 AA08 BA03 BA21 CA02 CA12 CA27 4D004 AA46 AA48 BA03 CA26 CA28 CA29 CA32 CB42 CB44 DA03 DA06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理筒内の被処理材を、処理筒の軸線方向
    に移動させつつ、且つ、処理筒内に300〜500℃の
    乾き蒸気を供給しつつ、処理筒の外側からその周壁を介
    して、処理筒内が300〜500℃になるように加熱
    し、被処理材に含まれる有機物を炭化する工程と、発生
    した炭化物を、前記処理筒から切り出して溶融炉に導く
    工程と、前記被処理材の熱分解により発生する可燃ガス
    をガスエジェクタにより前記処理筒から前記溶融炉に導
    き、燃焼させ、その燃焼熱により前記溶融炉内の炭化物
    を加熱溶融する工程と、を有してなることを特徴とする
    有機物の炭化溶融方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記溶融炉を外側から
    空気流により冷却する工程と、この溶融炉を冷却した後
    の空気を前記ガスエジェクタにおける駆動ガスとして該
    ガスエジェクタに導き、且つ、前記可燃ガスと共に、該
    可燃ガス燃焼用空気として、前記溶融炉に導く工程と、
    を有してなることを特徴とする有機物の炭化溶融方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記溶融炉で発
    生した溶融スラグを水及び空気の少なくとも一方で冷却
    する工程と、この冷却工程で、前記溶融スラグとの熱交
    換により発生した加熱排ガスの少なくとも一部を、前記
    処理筒を、その外側から加熱するための外部加熱装置に
    おける燃焼用ガスの一部として、該外部加熱装置に導く
    工程と、を有することを特徴とする有機物の炭化溶融方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3において、前記処理筒
    外における処理筒周壁の加熱後の高温ガスを、前記処理
    筒内に供給する乾き蒸気発生のための熱源の少なくとも
    一部とすることを特徴とする有機物の炭化溶融方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記
    ガスエジェクタにおける駆動ガスの蓄圧室の断面積をガ
    スエジェクタ出口の断面積の2〜25倍としたことを特
    徴とする有機物の炭化溶融方法。
  6. 【請求項6】密封可能、且つ、軸方向一端近傍に被処理
    材の投入口、他端近傍に炭化物の排出口を備えた処理
    筒、この処理筒内で、被処理材を前記投入口から排出口
    に搬送する搬送手段、300〜500℃の乾き蒸気を発
    生すると共に、これを前記処理筒内に供給する蒸気供給
    装置、及び、前記処理筒の周壁の少なくとも一部を、処
    理筒内が300〜500℃に維持されるように加熱する
    外部加熱装置を有してなる有機物の炭化処理装置と、前
    記炭化処理装置の前記排出口に接続され、該排出口から
    送り出される炭化物を、一定量ずつ切り出すと共に該切
    り出された炭化物を加圧して押出す押出し装置と、この
    押出し装置により押出された炭化物が炭化物投入口から
    挿入され、該炭化物を燃料の燃焼熱により溶融し、溶融
    スラグとして排出する溶融炉と、前記処理筒内での被処
    理材の熱分解により発生する可燃ガスを前記溶融炉の燃
    料として導く可燃ガス回収管路と、この可燃ガス回収管
    路の途中に設けられ、前記可燃ガスを被動ガス、加圧空
    気を駆動ガスとし、該駆動ガスの蓄圧室の断面積が出口
    における可燃ガス回収管路の断面積の2〜25倍とされ
    たガスエジェクタと、を有してなる有機物の炭化溶融装
    置。。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記押出し装置は、前
    記排出口の下方に連続する炭化物排出路と、この炭化物
    排出路に交差すると共に、一端が前記溶融炉の炭化物投
    入口に接続されたシリンダ状の押出し路と、この押出し
    路の他端から軸方向移動自在に挿入され、該押出し路中
    の炭化物を前記炭化物投入口から溶融炉内に押出し可能
    とされた押出しピストンと、前記炭化物排出路を開閉す
    ることにより炭化物を切り出す切り出しゲートと、前記
    シリンダ状の押出し路の炭化物投入口近傍を開閉自在と
    された押出しゲートと、を有してなることを特徴とする
    有機物の炭化溶融装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記押出し装置におけ
    る前記押出しゲートを耐火物により構成したことを特徴
    とする有機物の炭化溶融装置。
  9. 【請求項9】請求項6、7又は8において、前記溶融炉
    は、その炉壁の外側に隣接して冷却用の加圧空気を流通
    させるための空冷室を備えてなり、この空冷室で、前記
    炉壁を冷却した加圧空気を、前記ガスエジェクタにおけ
    る駆動ガスとして該ガスエジェクタに導くようにしたこ
    とを特徴とする有機物の炭化溶融装置。
  10. 【請求項10】請求項6乃至9のいずれかにおいて、前
    記炭化処理装置における外部加熱装置を、ガス燃焼炉と
    すると共に、前記溶融炉の溶融スラグ排出口に接続し
    て、排出される溶融スラグを固化するスラグ固化装置
    と、このスラグ固化装置で固化したスラグを除いた後の
    排ガスを、前記ガス燃焼炉の燃料として導く排ガス回収
    装置と、を設けたことを特徴とする有機物の炭化溶融装
    置。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記スラグ固化装
    置は、前記溶融炉から排出される溶融スラグが落下する
    冷却水槽と、この冷却水槽内の冷却水の水面上で、前記
    溶融スラグ排出口に連通する密閉空間と、前記水面下に
    配置され、冷却水中に落下して冷却固化したスラグを、
    前記水面下で外部に搬出するスラグ搬出装置と、を有し
    てなり、前記排ガス回収装置は、前記水面よりも上方位
    置で前記密閉空間に接続されたことを特徴とする有機物
    の炭化溶融装置。
  12. 【請求項12】請求項11において、前記溶融スラグ排
    出口と前記水面との間の位置に、落下してくる溶融スラ
    グを跳ね飛ばして、飛翔中に放熱させて固化する回転体
    を設けたことを特徴とする有機物の炭化溶融装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004090422A1 (fr) * 2003-03-20 2004-10-21 Dingli Zhou Procede et appareil de traitement de materiels medicaux
WO2022021117A1 (zh) * 2020-07-29 2022-02-03 重庆科技学院 一种生活垃圾与污泥协同处理系统及方法

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