JP2001263152A - 可変バルブタイミング機構付エンジンにおける回転位置検出センサ系の診断装置および可変バルブタイミング機構付エンジンの制御装置 - Google Patents

可変バルブタイミング機構付エンジンにおける回転位置検出センサ系の診断装置および可変バルブタイミング機構付エンジンの制御装置

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JP2001263152A
JP2001263152A JP2000075198A JP2000075198A JP2001263152A JP 2001263152 A JP2001263152 A JP 2001263152A JP 2000075198 A JP2000075198 A JP 2000075198A JP 2000075198 A JP2000075198 A JP 2000075198A JP 2001263152 A JP2001263152 A JP 2001263152A
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position detection
detection sensor
engine
pulse
valve timing
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JP2000075198A
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Akira Ogura
明 小倉
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Fuji Heavy Industries Ltd
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変バルブタイミング機構付エンジンの回転
位置検出センサ系の診断処理を的確かつ簡素に実現し得
る回転位置検出センサ系の診断装置を提供する。 【解決手段】 クランク角センサから出力されるクラン
クパルスと、カム位置センサから出力されるカム位置パ
ルスとを取得し、クランクパルスの入力回数NCとカム
位置パルスの入力回数NVをカウントする。所定の診断
時間内(Ns)における両パルスの入力回数NC,NVの
比NC/NVを算出し、この比を両センサが正常な場合の
入力パルス数の比を示す診断判定しきい値αと比較する
(S3)。パルス入力回数の比NC/NVが診断判定しき
い値α外のとき回転位置検出センサ系の異常と診断する
(S9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの吸気バ
ルブと排気バルブとの少なくとも一方のバルブタイミン
グをエンジン運転状態に応じて変更する可変バルブタイ
ミング機構付エンジンにおける回転位置検出センサ系の
診断装置ならびに前記可変バルブタイミング機構付エン
ジンの制御装置に関し、詳しくは、第1の回転位置検出
センサから出力されるクランクパルスと、第2の回転位
置検出センサから出力されるカム位置パルスの入力状況
に基づいて回転位置検出センサ系の異常を診断する可変
バルブタイミング機構付エンジンにおける回転位置検出
センサ系の診断装置ならびに可変バルブタイミング機構
付エンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特開平7−150989号公報等
に記載されているように、エンジンのクランク軸の回転
を吸気バルブ若しくは排気バルブの開閉を行うカムのカ
ム軸に伝達する伝達手段に、クランク軸とカム軸との間
の回転位相を調整する可変バルブタイミング機構を介在
し、エンジン運転状態に基づいて可変バルブタイミング
機構を制御することで、エンジン運転状態に応じ吸気バ
ルブと排気バルブとの少なくとも一方のバルブタイミン
グを連続的に変更する可変バルブタイミング機構付エン
ジンが実用化されている。
【0003】そして、この種の可変バルブタイミング機
構付エンジンにおいては、クランク軸に同期して回転す
るクランクロータに所定クランク角毎に形成された突起
等のクランク角指標を検出しクランク角を表すクランク
パルスを出力するクランク角センサ(第1の回転位置検
出センサ)と、カム軸に同期して回転するカムロータに
形成された突起等のカム位置指標を検出しカム位置を表
すカム位置パルスを出力するカム位置センサ(第2の回
転位置検出センサ)とを備えている。そして、クランク
角センサから出力されるクランクパルス、および、カム
位置センサから出力されるカム位置パルスを電子制御装
置に入力し、該電子制御装置によって、クランクパルス
とカム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対する
カム位置の回転位相、すなわち、クランク軸に対するカ
ム軸の回転位相がエンジン運転状態に基づき設定した目
標回転位相に収束するよう可変バルブタイミング機構を
制御する。例えば、アイドル時においては、吸気バルブ
の開閉タイミングを遅角化して排気バルブと吸気バルブ
とのオーバラップを減少させてアイドル回転安定化を図
り、また、高負荷運転時には、吸気バルブの開閉タイミ
ングを進角して排気バルブと吸気バルブとのオーバラッ
プを増加させて掃気効率の向上によりエンジン出力の向
上を図り、さらに、低、中負荷運転時には、燃費向上に
最適なバルブタイミングを得るようにしている。
【0004】従って、クランク角センサやカム位置セン
サ自体、あるいは、これら回転位置検出センサと電子制
御装置との間のハーネスやコネクタ等の断線やショート
等、あるいは、クランク角を表すクランクロータの突
起、カム位置を表すカムロータの突起の欠落等に起因し
て、パルス抜けが生じたり、または、パルス自体が出力
されなくなったりすると、基準クランク角に対するカム
位置の回転位相、すなわち、クランク軸に対するカム軸
の回転位相を正確に検出できず、あるいは、回転位相そ
のものが検出不能となって、エンジン運転状態に応じた
バルブタイミング制御を行うことができず、アイドルの
不安定化を招き、また、高負荷運転時にはエンジン出力
が低下してしまう。
【0005】また、クランクパルスやカム位置パルスに
ノイズが重積した場合にも、同様に、クランク軸に対す
るカム軸の回転位相を正確に検出できず、エンジン運転
状態に応じたバルブタイミング制御が不能となってしま
う。
【0006】このため、これら回転位置検出センサ系に
対する故障診断が必要である。
【0007】なお、可変バルブタイミング機構付のエン
ジンではないが、特開平8−189409号公報には、
クランク軸と同期回転するシグナルロータ(クランクロ
ータ)の外周に1箇所のみ大きい間隔(30°CA)と
し他はそれよりも間隔の狭い所定間隔(10°CA)毎
にクランク角指標としての歯(突起)を設け、また、カ
ム軸と同期回転するシグナルロータ(カムロータ)の外
周にカム位置指標に歯(突起)を1歯のみ設け、これら
をそれぞれクランク角センサ、基準位置センサ(カム位
置センサ)により検出し、基準位置センサから基準位置
パルス(カム位置パルス)が出力されてから次の基準位
置パルスが出力されるまでの間において、クランク角セ
ンサから出力されるクランクパルス数が所定数よりも少
ないときに、クランク角センサの異常と判断し、また、
基準位置パルスの入力間隔が所定時間よりも短いとき、
基準位置センサ(カム位置センサ)の異常と判断して、
クランク角センサに対する診断を中止する技術が開示さ
れている。
【0008】ところが、上記先行例による技術を可変バ
ルブタイミング機構付エンジンに転用し、回転位置検出
センサ系の異常診断を行う場合、クランク軸とカム軸の
回転位相が変化するため、カム位置パルス入力間のクラ
ンクパルス数が正規状態においても変化し、それを所定
値と比較して回転位置検出センサ系の診断を行うと誤診
断を生じるという問題がある。また、クランクパルスに
ノイズが重積した場合、パルス抜け等により真のクラン
クパルス数が正規より少なくなっても、ノイズ分によっ
てカム位置パルス入力間のクランクパルス数が所定数に
達してしまい、誤診断を生じるという問題がある。さら
に、上記先行例では、カム位置パルスの入力間隔時間が
短いエンジン高回転時に合わせて、パルス入力間隔時間
の診断基準値が設定されており、パルスの入力間隔時間
が比較的長いエンジン低回転時にカム位置パルスにノイ
ズが重積してもこれを判別することができないという問
題もあった。
【0009】そこで、本出願人は、可変バルブタイミン
グ機構によってクランク軸に対する吸気カム軸の回転位
相が変化しても、クランク角センサからの特定クランク
パルス入力間に入力される所定カム位置パルスの入力回
数が一定の規定値を取ることに着目し、特願平10−2
61789号において、特定クランクパルス入力間に入
力されるカム位置パルスの入力回数を所定期間毎にカウ
ントし、そのカウント値と規定値とを比較して規格値外
のとき回転位置検出センサ系の異常と診断する技術を提
案した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように、特定クランクパルス入力間に入力されるカム位
置パルスの入力回数をカウントし、そのカウント値と規
定値とを比較する場合、クランク角センサから入力され
るクランクパルスから特定のクランクパルスを認識し、
その特定クランクパルスの入力間におけるカム位置パル
ス入力回数をカウントする。すなわち、そこではクラン
クパルス入力毎に、そのクランクパルスが特定のクラン
クパルスであるか否かを判定する処理等を必要とするた
め、故障診断処理が複雑化し、回転位置検出センサ系の
診断装置の負担が大きくなり、処理速度が遅くなった
り、より高速な処理装置が必要となるなどの問題があっ
た。
【0011】本発明は、上記事情に鑑み、可変バルブタ
イミング機構付エンジンにおける回転位置検出センサ系
の診断処理を的確かつ簡素に実現し得る可変バルブタイ
ミング機構付エンジンの回転位置検出センサ系の診断装
置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジンのクランク軸に同
期して回転するクランク角指標を検出しクランク角を表
すクランクパルスを出力する第1の回転位置検出センサ
と、吸気バルブ若しくは排気バルブの開閉を行うカムの
カム軸に同期して回転するカム位置指標を検出しカム位
置を表すカム位置パルスを出力する第2の回転位置検出
センサと、前記クランク軸の回転を前記カム軸に伝達す
る伝達手段に介設され、前記クランクパルスと前記カム
位置パルスとに基づいて、前記クランク軸と前記カム軸
との間の回転位相がエンジン運転状態に基づき設定した
目標回転位相に収束するよう制御される可変バルブタイ
ミング機構とを備えた可変バルブタイミング機構付エン
ジンにおける回転位置検出センサ系の診断装置であっ
て、所定診断時間内における前記第1および第2の回転
位置検出センサからのパルスの入力回数をカウントする
カウント手段と、前記第1の回転位置検出センサからの
入力パルスのカウント値と、前記第2の回転位置検出セ
ンサからの入力パルスとの比を算出し、前記比が規定値
外のとき回転位置検出センサ系の異常と診断する診断手
段とを有することを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の発明に
おいて、前記エンジンは、複数のバンクを有して各バン
クに前記可変バルブタイミング機構を備え、前記診断手
段は、回転位置検出センサ系の異常を各バンク毎に診断
することを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、エンジンのクランク軸
に同期して回転するクランク角指標を検出しクランク角
を表すクランクパルスを出力する第1の回転位置検出セ
ンサと、吸気バルブ若しくは排気バルブの開閉を行うカ
ムのカム軸に同期して回転するカム位置指標を検出しカ
ム位置を表すカム位置パルスを出力する第2の回転位置
検出センサと、前記クランク軸の回転を前記カム軸に伝
達する伝達手段に介設され、前記クランクパルスと前記
カム位置パルスとに基づいて、前記クランク軸と前記カ
ム軸との間の回転位相が、エンジン運転状態に基づき設
定した目標回転位相に収束するよう制御される可変バル
ブタイミング機構とを備えた可変バルブタイミング機構
付エンジンの制御装置であって、所定診断時間内におけ
る前記第1および第2の回転位置検出センサからのパル
スの入力回数をカウントするカウント手段と、前記第1
の回転位置検出センサからの入力パルスのカウント値
と、前記第2の回転位置検出センサからの入力パルスと
の比を算出し、前記比が規定値外のとき回転位置検出セ
ンサ系の異常と診断する診断手段と、前記診断手段にて
前記回転位置検出センサ系の異常と診断したときには、
前記可変バルブタイミング機構を最遅角化するバルブタ
イミング制御手段とを有することを特徴とする。
【0015】すなわち、請求項1記載の発明では、第1
の回転位置検出センサから出力されるクランク角を表す
クランクパルスと、第2の回転位置検出センサから出力
されるカム位置を表すカム位置パルスとに基づいて、基
準クランク角に対するカム位置の回転位相がエンジン運
転状態に基づき設定した目標回転位相に収束するよう可
変バルブタイミング機構を制御する可変バルブタイミン
グ機構付エンジンにおける回転位置検出センサ系の診断
装置において、回転位置検出センサ系の異常を診断する
に際し、所定診断時間内における両回転位置検出センサ
からのパルスの入力回数をそれぞれカウントする。そし
て、両回転位置検出センサからの入力パルスの比を算出
し、この比が規定値外のとき回転位置検出センサ系の異
常と診断する。つまり、回転位置検出センサ系に異常が
発生すると、所定時間内における各回転位置検出センサ
からの入力パルス数が変化し、入力パルス数の比が変動
することに着目し、エンジン運転時に算出した所定診断
時間内における両回転位置検出センサからの入力パルス
数の比を、予めシミュレーションや実験等において求め
た両回転位置検出センサが正常な場合の所定診断時間内
における入力パルス数の比の規定値と比較することによ
り、回転位置検出センサ系に対する的確かつ簡素な診断
を実現している。
【0016】また、請求項2記載の発明では、複数のバ
ンクを有して各バンクに前記可変バルブタイミング機構
を備えた可変バルブタイミング機構付エンジンに対し
て、回転位置検出センサ系の診断を行うに際し、各バン
ク毎に回転位置検出センサ系の異常を診断する。
【0017】さらに、請求項3の発明では、第1の回転
位置検出センサから出力されるクランク角を表すクラン
クパルスと、第2の回転位置検出センサから出力される
カム位置を表すカム位置パルスとに基づいて、基準クラ
ンク角に対するカム位置の回転位相がエンジン運転状態
に基づき設定した目標回転位相に収束するよう制御され
る可変バルブタイミング機構を備えた可変バルブタイミ
ング機構付エンジンの制御装置において、可変バルブタ
イミング機構を制御するに際し、所定診断時間内におけ
る両回転位置検出センサからのパルスの入力回数をそれ
ぞれカウントして、両回転位置検出センサからの入力パ
ルスの比を算出し、この比が規定値外のとき回転位置検
出センサ系の異常と診断する。そして、回転位置検出セ
ンサ系の異常と診断したときには、可変バルブタイミン
グ機構を最遅角化して、フェイルセーフ制御を行い、エ
ンジン挙動を安定化させると共にエンジン出力を抑制
し、必要限の走行性を確保する。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、本
発明が適用される可変バルブタイミング機構付エンジン
の全体構成について、図1に従い説明する。同図におい
て、符号1は、可変バルブタイミング機構付エンジン
(以下、単に「エンジン」と略記する)であり、図にお
いては、DOHC水平対向型4気筒ガソリンエンジンを
示す。このエンジン1のシリンダブロック1aの左右両
バンクには、シリンダヘッド2がそれぞれ設けられ、各
シリンダヘッド2に気筒毎に吸気ポート2aと排気ポー
ト2bとが形成されている。
【0019】エンジン1の吸気系としては、各吸気ポー
ト2aにインテークマニホルド3が連通され、このイン
テークマニホルド3に各気筒の吸気通路が集合するエア
チャンバ4を介して、アクセルペダルに連動するスロッ
トル弁5aが介装されたスロットルチャンバ5が連通さ
れている。そして、このスロットルチャンバ5の上流に
吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられ、このエ
アクリーナ7に接続されるエアインテーク通路にチャン
バ8が連通されている。
【0020】また、上記吸気管6には、スロットル弁5
aをバイパスするバイパス通路9が接続されており、こ
のバイパス通路9に、アイドル時にその弁開度によって
該バイパス通路9を流れるバイパス空気量を調整するこ
とでアイドル回転数を制御するアイドル回転数制御弁
(ISC弁)10が介装されている。
【0021】更に、上記インテークマニホルド3の各気
筒の吸気ポート2aの直上流に、インジェクタ11が配
設されている。また、先端の放電電極を燃焼室に露呈す
る点火プラグ12が、シリンダヘッド2に各気筒毎に配
設されている。そして、各点火プラグ12は、イグナイ
タ内蔵イグニッションコイル13に接続されている。
【0022】一方、エンジン1の排気系としては、シリ
ンダヘッド2の各排気ポート2bに連通するエキゾース
トマニホルド14の集合部に排気管15が連通され、こ
の排気管15に触媒コンバータ16が介装されてマフラ
17に連通されている。
【0023】次に、図1〜図7に基づいて、エンジン1
の可変バルブタイミング機構について説明する。エンジ
ン1のクランク軸18の回転は、伝達手段によって、左
右バンクの各シリンダヘッド2内にそれぞれ配設された
各吸気カム軸19および各排気カム軸20に伝達され
る。本形態においては、伝達手段は、クランク軸18に
固設されたクランクプーリ21、タイミングベルト2
2、吸気カムプーリ23、排気カム軸20に固設された
排気カムプーリ24等によって構成される。また、これ
らベルト、プーリを介して、クランク軸18とカム軸1
9,20とが2対1の回転角度となるよう、その伝達係
数が設定されている。そして、吸気カム軸19に設けら
れたカム19a、および排気カム軸20に設けられた排
気カム(図示せず)は、それぞれクランク軸18と2対
1の回転角度に維持される各カム軸19,20の回転に
基づいて、吸気バルブ25、排気バルブ26を開閉駆動
する。
【0024】また、図2に示すように、左右バンクの各
吸気カム軸19と吸気カムプーリ23との間に、該吸気
カムプーリ23と吸気カム軸19とを相対回動してクラ
ンク軸18に対する吸気カム軸19の回転位相(変位角
度)を連続的に変更する油圧駆動式の可変バルブタイミ
ング機構(以下、「VVT」と略記する)27が配設さ
れている。
【0025】このVVT27は、周知のように、後述の
電子制御装置(以下、「ECU」と略記する)60から
の駆動信号により作動するオイルフロー制御弁(以下、
「OCV」と略記する)36R(36L)によって油圧
が切換えられ、駆動するものである。なお、以下におい
て、符号における添え字L,LHは右バンク、R,RH
は左バンクを表す。
【0026】吸気カム軸19は、シリンダヘッド2およ
びベアリングキャップ(図示せず)間において回転自在
に支持され、吸気カム軸19の先端部に、図2〜図4に
示すように、3つのべーン28aを有するべーンロータ
28がボルト29により一体回転可能に取付けられてい
る。
【0027】また、吸気カムプーリ23には、ハウジン
グ30およびハウジングカバー31がボルト32により
一体回転可能に取付けられている。また、吸気カムプー
リ23の外周には、タイミングベルト22を掛装するた
めの外歯23aが多数形成されている。
【0028】そして、吸気カム軸19が回動自在に上記
ハウジングカバー31を貫通し、吸気カム軸19に固設
されたべーンロータ28の各べーン28aが吸気カムプ
ーリ23と一体のハウジング30に形成された3つの扇
状空間部33に回動自在に収納される。各扇状空間部3
3は、それぞれべーン28aによって進角室33aと遅
角室33bとに区画される。
【0029】上記進角室33aは、それぞれベーンロー
タ28、吸気カム軸19、シリンダヘッド2に形成され
た進角側オイル通路28b,19b,34を介してOC
V36R(36L)のAポート36aに連通され、ま
た、遅角室33bは、それぞれベーンロータ28、吸気
カム軸19、シリンダヘッド2に形成された遅角側オイ
ル通路28c,19c,35を介してOCV36R(3
6L)のBポート36bに連通されている。
【0030】また、OCV36R(36L)は、更に、
オイルパン37からオイルポンプ38、オイルフィルタ
39を介してオイルすなわち所定の油圧が供給されるオ
イル供給通路40に接続するオイル供給ポート36c
と、2つのドレイン通路41,42にそれぞれ連通する
ドレインポート36d,36fとを有し、4つのランド
および各ランド間に形成された3つのパッセージを有す
るスプール36gを軸方向に往復動させることで、Aポ
ート36a,Bポート36bと、オイル供給ポート36
c、ドレインポート36dまたは36fとを選択的に連
通する。
【0031】すなわち、このOCV36R(36L)
は、リニアソレノイド弁あるいはデューティソレノイド
弁等からなり、スプール36gを軸方向に往復移動させ
ることによりオイルの流れ方向を切換える4方向制御弁
である。そして、OCV36R(36L)は、後述のE
CU60により電流制御あるいはデューティ制御される
ことにより、その開度が調整され、各進角室33a、遅
角室33bに供給する油圧の大きさが調整される。
【0032】なお、符号28dは、ベーンロータ28の
ベーン28aに押通されたストッパピンであり、VVT
が最遅角状態のとき(図4参照)、ハウジング30に形
成された孔30aに係合して位置決めを行う。
【0033】なお、図3はVVT27の最進角状態を示
し、図4はVVT27の最遅角状態を示す。
【0034】ここで、VVT27の動作について説明す
ると、詳しくは後述するが、クランク軸18に軸着され
てクランク軸18に同期して回転するクランクロータ4
3に所定クランク角毎に形成された突起43a,43
b,43c(図8参照)によるクランク角指標を検出し
クランク角を表すクランクパルスを出力する第1の回転
位置検出センサとしてのクランク角センサ44と、吸気
カム軸19の後端に固設され吸気カム軸19に同期して
回転するカムロータ45に等角度毎に複数形成された突
起45a(図10参照)によるカム位置指標を検出しカ
ム位置を表すカム位置パルスを出力する第2の回転位置
検出センサとしてのカム位置センサ46R(46L)と
を備えている。そして、クランク角センサ44から出力
されるクランクパルス、および、カム位置センサ46R
(46L)から出力されるカム位置パルスをECU60
に入力し、該ECU60によって、クランクパルスとカ
ム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対する吸気
カム位置の回転位相、すなわち、クランク軸18に対す
る吸気カム軸19の回転位相がエンジン運転状態に基づ
き設定した回転位相の目標値(目標回転位相:目標バル
ブタイミング)に収束するようVVT27をフィードバ
ック制御する。
【0035】本実施の形態においては、VVT27を吸
気カム軸19側にのみ設け、図5に示すように、排気バ
ルブ26の開閉タイミングに対し、吸気バルブ25の開
閉タイミングを変更する。
【0036】例えば、図6に示すように、エンジン運転
状態として、エンジン回転数NEとエンジン負荷を表す
基本燃料噴射パルス幅Tp(=K×Q/NE;Qは吸入
空気量、Kはインジェクタ特性補正定数)とを採用し、
低負荷低回転のアイドル時においては、吸気バルブ25
の開閉タイミングを遅角化して排気バルブ26と吸気バ
ルブ25とのオーバラップを減少させてアイドル回転安
定化を図る。また、高負荷運転時には、吸気バルブ25
の開閉タイミングを進角して排気バルブ26と吸気バル
ブ25とのオーバラップを増加させて掃気効率の向上に
よりエンジン出力の向上を図り、更に、アイドル等の低
回転を除く低、中負荷運転時には、燃費向上に最適なバ
ルブタイミングを得るようにする。
【0037】本実施の形態において、リニアソレノイド
弁によるOCV36R(36L)を採用する場合、OC
V36R(36L)に対しECU60から出力する電流
値が大きい程、スプール36gは、図3に示すように左
方向に移動(進角化)し、電流値が小さいほど、図4に
示すように右方向に移動(遅角化)する。当該OCV3
6R(36L)では、駆動電流(制御電流値)が100
mA〜1000mAの間で制御されてスプール36gの
ストロークが変更される。そして、これにより進角側オ
イル通路34あるいは遅角側オイル通路35とオイル供
給通路40との接続量や、進角側オイル通路34あるい
は遅角側オイル通路35とドレインポート36d,36
fとの接続量が0〜100%の間で変更され、吸気カム
軸19に固設されたベーンロータ28の最進角側あるい
は最遅角側への移動速度が変更される。
【0038】すなわち、エンジン運転状態に基づいて設
定した目標バルブタイミング(回転位相目標値)に対
し、クランク角センサ44から出力されるクランクパル
ス、および、カム位置センサ46R(46L)から出力
されるカム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対
する吸気カム位置の回転位相、すなわち、クランク軸1
8に対する吸気カム軸19の回転位相(変位角度)が進
角しているときには、ECU60は、OCV36R(3
6L)に出力する電流値を減少し、VVT27の作動に
よりクランク軸18に対する吸気カム軸19の回転位相
(変位角度)を遅角させる。
【0039】ここで、電流量が減少すると、OCV36
R(36L)のスプール36gが図の右方向に移動し、
Aポート36aとドレインポート36dとが連通するこ
とで、VVT27の進角室33aが進角側オイル通路2
8b,19b,34,OCV36R(36L)を介して
ドレイン通路41に連通する。また、これと共に、Bポ
ート36bとオイル供給ポート36cとが連通すること
で、VVT27の遅角室33bが遅角側オイル通路28
c,19c,35,OCV36R(36L)を介してオ
イル供給通路40に連通する。
【0040】これにより、VVTの進角室33a内のオ
イルのドレインにより進角室33aに作用する油圧が低
下すると共に、遅角室33bにオイルが供給されて遅角
室33bに作用する油圧が上昇するため、図4に示すよ
うに、ベーンロータ28が図の反時計回り方向に回動
し、吸気カムプーリ23に対する吸気カム軸19の回転
位相、すなわち、クランク軸18に対する吸気カム軸1
9の回転位相(変位角度)が遅角化されて、吸気カム軸
19の吸気カム19aによって駆動される吸気バルブ2
5の開閉タイミングが遅角される。
【0041】一方、逆に、目標バルブタイミングに対
し、基準クランク角に対する吸気カム位置の回転位相、
すなわち、クランク軸18に対する吸気カム軸19の回
転位相(変位角度)が遅角しているときには、ECU6
0は、OCV36R(36L)に出力する電流量を増加
し、VVT27の作動によりクランク軸18に対する吸
気カム軸19の回転位相(変位角度)を進角させる。
【0042】すなわち、電流値が増加すると、OCV3
6R(36L)のスプール36gが図の左方向に移動
し、Aポート36aとオイル供給ポート36cとが連通
することで、VVT27の進角室33aが進角側オイル
通路28b,19b,34,OCV36R(36L)を
介してオイル供給通路40に連通する。また、これと共
に、Bポート36bとドレインポート36fとが連通す
ることで、VVT27の遅角室33bが遅角側オイル通
路28c,19c,35、OCV36R(36L)を介
してドレイン通路42に連通する。
【0043】その結果、VVTの進角室33aにオイル
が供給されて進角室33aに作用する油圧が上昇すると
共に、遅角室33b内のオイルのドレインにより遅角室
33bに作用する油圧が低下するため、図3に示すよう
に、ベーンロータ28が図の時計回り方向に回動し、吸
気カムプーリ23に対する吸気カム軸19の回転位相、
すなわち、クランク軸18に対する吸気カム軸19の回
転位相(変位角度)が進角化されて、吸気カム軸19の
吸気カム19aによって駆動される吸気バルブ25の開
閉タイミングが進角される。
【0044】以上によって、エンジン運転状態に基づき
設定した回転位相目標値(目標変位角度)である目標バ
ルブタイミングに対し、クランク軸18に対する吸気カ
ム軸19の回転位相(変位角度)が収束するように、V
VT27がフィードバック制御される。
【0045】なお、本実施の形態においては、図7
(a)に示すように、各気筒の吸気バルブ25、排気バ
ルブ26のうち前側の吸気バルブ25、排気バルブ26
において、排気バルブ26に対する吸気バルブ25の最
遅角時のバルブオーバラップ量は、6°CAに設定さ
れ、最進角時のバルブオーバラップ量は56°CAに設
定されている。また、図7(b)に示すように、各気筒
の吸気バルブ25、排気バルブ26のうち後側の吸気バ
ルブ25、排気バルブ26において、排気バルブ26に
対する吸気バルブ25の最遅角時のバルブオーバラップ
量は、10°CAに設定され、最進角時のバルブオーバ
ラップ量は60°CAに設定されている。
【0046】従って、本形態においては、各吸気カム軸
19のクランク軸18(吸気カムプーリ23)に対する
回転位相は、VVT27によって、最大50°CA変化
する。
【0047】次に、エンジン運転状態を検出するための
センサ類について説明する。
【0048】吸気管6のエアクリーナ7の直下流には、
ホットワイヤあるいはホットフイルム等を用いた熱式の
吸入空気量センサ47が介装され、スロットルチャンバ
5に配設されたスロットル弁5aにスロットル開度セン
サ48が連設されている。
【0049】また、エンジン1のシリンダブロック1a
にノックセンサ49が取付けられ、シリンダブロック1
aの左右両バンクを連通する冷却水通路50には、エン
ジン1の温度を検出する温度検出手段としての冷却水温
センサ51が臨まされている。さらに、触媒コンバータ
16の上流にはO2センサ52が配設されている。
【0050】また、エンジン1のクランク軸18に軸着
するクランクロータ43の外周にクランク角センサ44
が対設され、更に、クランク軸18に対し1/2回転す
る吸気カムプーリ23の裏面に気筒判別センサ53が対
設され(図2参照)、吸気カム軸19の後端に固設され
たカムロータ45の外周にカム位置センサ46R(46
L)が対設されている。
【0051】上記クランクロータ43は、図8に示すよ
うに、その外周に突起43a,43b,43cが形成さ
れ、これらの各突起43a,43b,43cが、各気筒
(#1、#2気筒と#3、#4気筒)の圧縮上死点前
(BTDC)θ1、θ2、θ3の位置に形成されてい
る。本形態においては、θ1=97°CA、θ2=65
°CA、θ3=10°CAである。
【0052】また、図9に示すように、吸気カムプーリ
23の裏面の外周側に、気筒判別用の突起23b,23
c,23dが形成され、突起23bが#3、#4気筒の
圧縮上死点後(ATDC)θ4の位置に形成され、突起
23cが3個の突起で構成されて最初の突起が#1気筒
のATDCθ5の位置に形成されている。更に、突起2
3dが2個の突起で形成され、最初の突起が#2気筒の
ATDCθ6の位置に形成されている。なお、本形態に
おいては、θ4=20°CA、θ5=5°CA, θ6=
20°CAである。また、これら気筒判別用の突起23
b,23c,23d、および、気筒判別センサ53は、
一方のバンクのみに設けられる。
【0053】さらに、本形態で採用するエンジン1が4
気筒エンジンであるのに対応して、上記カムロータ45
は、図10に示すように、その外周にカム位置検出用の
突起45aが180°CAの等角度毎に1個づつ計4個
形成されている。そして、これら各突起45aは、VV
T27の作動によって、各気筒の圧縮上死点を基準とし
て、θ7=BTDC40°CA〜ATDC10°CAの
間で変化する。なお、図10においては、RH側の吸気
カム軸19に固設されているカムロータ45を示すが、
LH側の吸気カム軸19にも、同様に、カムロータ45
が設けられ、その外周にカム位置検出用の突起45aが
180°CAの等角度毎に4個形成されており、これら
各突起45aは、VVT27の作動によって、各気筒の
圧縮上死点を基準として、θ8=BTDC40°CA〜
ATDC10°CAの間で変化する。
【0054】そして、図11のタイムチャートに示すよ
うに、エンジン運転に伴い、クランク軸18、吸気カム
プーリ23、および吸気カム軸19の回転により、クラ
ンクロータ43およびカムロータ45が回転して、クラ
ンクロータ43の各突起43a,43b,43cがクラ
ンク角センサ44によって検出され、クランク角センサ
44からθ1,θ2、θ3(BTDC97°,65°,1
0°CA)の各クランクパルスがエンジン1/2回転
(180°CA)毎に出力される。また、θ3クランク
パルスとθ1クランクパルスとの間で吸気カムプーリ2
3の各突起23b,23c,23dが気筒判別センサ5
3によって検出され、気筒判別センサ53から所定数の
気筒判別パルスが出力される。
【0055】一方、VVT27によってクランク軸18
に対し回転位相が変化する右バンク、左バンクの各吸気
カム軸19の後端に固設されたカムロータ45の各突起
45aがカム位置センサ46R,46Lによって検出さ
れ、カム位置センサ46R,46Lからそれぞれθ7,
θ8のカム位置パルスが出力される。
【0056】そして、以下のエンジン制御用のECU6
0において、クランク角センサ44から出力されるクラ
ンクパルスの入力間隔時間に基づいてエンジン回転数N
Eを算出し、また、各気筒の燃焼行程順(例えば、#1
気筒→#3気筒→#2気筒→#4気筒)と、気筒判別セ
ンサ53からの気筒判別パルスをカウンタによって計数
した値とのパターンに基づいて、燃焼行程気筒、燃料噴
射対象気筒や点火対象気筒の気筒判別を行う。
【0057】さらに、ECU60は、クランク角センサ
44から出力されるクランクパルス(例えば、θ1パル
ス)、および、カム位置センサ46R,46Lから出力
されるθ7、θ8カム位置パルスとに基づいて基準クラ
ンク角に対する吸気カム位置の回転位相(変位角度)を
算出する。ここで、エンジン回転数NEから単位角度当
たりの回転時間を求めることができ、この単位角度回転
当たりの時間に、θ7、θ8カム位置パルスが入力して
からθ1クランクパルスが入力するまでの時間を乗算す
ることで、基準クランク角に対する吸気カム位置の回転
位相(変位角度)、すなわち、クランク軸18に対する
各吸気カム軸19の回転位相(変位角度)を算出するこ
とが可能である。
【0058】上記ECU60は、前述のインジェクタ1
1、点火プラグ12、ISC弁10、VVT27に供給
する油圧を調節するためのOCV36R,36L等のア
クチュエータ類に対する制御量の演算、制御信号の出
力、すなわち、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル
回転数制御、吸気バルブ25に対するバルブタイミング
制御(VVT制御)等を行うものであり、図12に示す
ように、CPU61、ROM62、RAM63、バック
アップRAM64、カウンタ・タイマ群65、およびI
/Oインターフェイス66がバスラインを介して接続さ
れるマイクロコンピュータを中心として構成され、各部
に安定化電源を供給する定電圧回路67、上記I/Oイ
ンターフェイス66に接続される駆動回路68、A/D
変換器69等の周辺回路が内蔵されている。
【0059】なお、上記カウンタ・タイマ群65は、フ
リーランカウンタ、気筒判別センサ信号(気筒判別パル
ス)の入力計数用カウンタ等の各種カウンタ、燃料噴射
用タイマ、点火用タイマ、定期割込みを発生させるため
の定期割込み用タイマ、クランク角センサ信号(クラン
クパルス)の入力間隔計時用タイマ、およびシステム異
常監視用のウォッチドッグタイマ等の各種タイマを便宜
上総称するものであり、その他、各種のソフトウェアカ
ウンタ・タイマが用いられる。
【0060】上記定電圧回路67は、2回路のリレー接
点を有する電源リレー70の第1のリレー接点を介して
バッテリ71に接続され、電源リレー70は、そのリレ
ーコイルの一端が接地され、リレーコイルの他端が駆動
回路68に接続されている。なお、電源リレー70の第
2のリレー接点には、バッテリ71から各アクチュエー
タに電源を供給するための電源線が接続されている。バ
ッテリ71には、イグニッションスイッチ72の一端が
接続され、このイグニッションスイッチ72の他端がI
/Oインターフェイス66の入力ポートに接続されてい
る。
【0061】さらに、上記定電圧回路67は、直接、バ
ッテリ71に接続されており、イグニッションスイッチ
72のONが検出されて電源リレー70の接点が閉とな
ると、ECU60内の各部へ電源を供給する一方、イグ
ニッションスイッチ72のON,OFFに拘らず、常
時、バックアップRAM64にバックアップ用の電源を
供給する。
【0062】上記I/Oインターフェイス66の入力ポ
ートには、ノックセンサ49、クランク角センサ44、
気筒判別センサ53、カム位置センサ46R,46L、
車速を検出するための車速センサ54が接続されてお
り、更に、A/D変換器69を介して、吸入空気量セン
サ47、スロットル開度センサ48、冷却水温センサ5
1、およびO2センサ52が接続されると共に、バッテ
リ電圧VBが入力されてモニタされる。
【0063】一方、上記I/Oインターフェイス66の
出力ポートには、ISC弁10、インジェクタ11、O
CV36R,36L、図示しないインストルメントパネ
ルに配設され各種警報を集中表示する警報ランプとして
のCHECK ENGINEランプ55および、電源リレー70のリ
レーコイルが上記駆動回路68を介して接続されると共
に、イグナイタ内蔵イグニッションコイル13のイグナ
イタが接続されている。
【0064】また、上記I/Oインターフェイス66に
は、外部接続用コネクタ75が接続されており、この外
部接続用コネクタ75にシリアルモニタ(携帯型故障診
断装置)80を接続することで、シリアルモニタ80に
よってECU60における入出力データ、および、EC
U60の自己診断機能により上記バックアップRAM6
4にストアされた後述の回転位置検出センサ系の異常を
表す回転検出センサ系NGフラグFNGなど故障内容を示
すトラブルデータを読み出して診断可能としている。更
に、シリアルモニタ80によって、上記トラブルデータ
のイニシャルセット(クリア)が行えるようになってい
る。
【0065】なお、このシリアルモニタ80によるトラ
ブルデータの診断、およびイニシャルセットについて
は、本出願人による特公平7−76730号公報に詳述
されている。
【0066】上記ECU60は、ROM62に記憶され
ている制御プログラムに従って、I/Oインターフェイ
ス66を介して入力されるセンサ・スイッチ類からの検
出信号、およびバッテリ電圧等をCPU61で処理する
と共に、RAM63に格納される各種データ、バックア
ップRAM64に格納されている各種学習値データ、お
よびROM62に記憶されている固定データ等に基づ
き、燃料噴射量、点火時期、ISC弁10に対する制御
信号のデューティ比、OCV36R,36Lに対する制
御電流値等を演算し、燃料噴射制御、点火時期制御、ア
イドル回転数制御、バルブタイミング制御(VVT制
御)等のエンジン制御を行う。
【0067】ここで、上述のように、バルブタイミング
制御においては、クランク角センサ44から出力される
クランクパルスと、カム位置センサ46R(46L)か
ら出力されるカム位置パルスとに基づいて基準クランク
角に対する吸気カム位置の回転位相、すなわち、クラン
ク軸18に対する吸気カム軸19の回転位相が、エンジ
ン運転状態に基づいて設定した目標バルブタイミングに
収束するようOCV36R,36Lに対する制御電流値
を演算し、この制御電流をOCV36R,36Lに出力
して、VVT27をフィードバック制御する。
【0068】さらに、ECU60では、回転位置検出セ
ンサ系の異常を診断するため、クランク角センサ44か
ら出力されるクランクパルスと、カム位置センサ46R
(46L)から出力されるカム位置パルスとを取得し、
クランクパルスとカム位置パルスの入力回数をそれぞれ
カウントする。そして、所定の診断時間内におけるクラ
ンクパルスとカム位置パルスの入力回数の比を算出し、
この比を予めシミュレーションや実験等において求めた
両回転位置検出センサが正常な場合の所定診断時間内に
おける入力パルス数の比の規定値である診断判定しきい
値と比較して、パルス入力回数の比が診断判定しきい値
外のとき回転位置検出センサ系の異常と診断する。
【0069】この場合、前記診断は、複数のバンクを有
して各バンクに前記可変バルブタイミング機構を備えた
可変バルブタイミング機構付エンジンに対して実行して
も良く、これにより、クランク軸に対するバンク毎のカ
ム軸の回転位相を、各バンク毎に個別にフィードバック
制御する可変バルブタイミング機構付エンジンであって
も、各バンク毎に回転位置検出センサ系の異常診断を実
行できる。
【0070】さらに、ECU60では、可変バルブタイ
ミング機構を制御するため、クランク角センサ44から
出力されるクランクパルスと、カム位置センサ46R
(46L)から出力されるカム位置パルスとを取得し
て、クランクパルスとカム位置パルスの入力回数をそれ
ぞれカウントし、所定の診断時間内におけるクランクパ
ルスとカム位置パルスの入力回数の比を算出して、この
比を予めシミュレーションや実験等において求めた両回
転位置検出センサが正常な場合の所定診断時間内におけ
る入力パルス数の比の規定値である診断判定しきい値と
比較する。そして、パルス入力回数の比が診断判定しき
い値外のとき回転位置検出センサ系の異常と診断して、
可変バルブタイミング機構を最遅角化する。
【0071】すなわち、ECU60およびECU60に
接続されるセンサ類・アクチュエータ類によって、本発
明に係るカウント手段、診断手段およびバルブタイミン
グ制御手段としての機能を実現する。
【0072】以下、ECU60によって実行される本発
明の実施の形態1に係る回転位置検出センサ系の診断に
ついて、図13〜15に示すフローチャートに従って説
明する。図13は回転位置検出センサ系診断ルーチンを
示すフローチャート、図14はクランクパルス割り込み
ルーチンを示すフローチャート、図15はカム位置パル
ス割り込みルーチンを示すフローチャートである。本実
施の形態は、右バンク(RH)あるいは左バンク(L
H)の何れか一方のみを対象として回転位置検出センサ
系の診断を行う場合を示しており、水平対向型のエンジ
ンのみならず、V型や直列型のエンジンにおいても適用
可能である。
【0073】まず、イグニッションスイッチ72がON
され、ECU60に電源が投入されると、システムがイ
ニシャライズされ、バックアップRAM64に格納され
ているトラブルデータおよび各種学習値等のデータを除
く、各フラグ、各カウンタ類が初期化される。そして、
スタータスイッチ(図示せず)がONされてエンジン1
が起動すると、所定時間(例えば、10msec)毎に、図
13に示す回転位置検出センサ系診断ルーチンが実行さ
れる。
【0074】ここではまずステップS1にて、診断時間
を計時するためのカウント値Nをインクリメントし、続
くステップS2にて、現在のカウント値Nと診断時間周
期を与える設定値Ns(例えば、1.5sec相当値)とを
比較する。この設定値Nsは、予めシミュレーションあ
るいは実験等により求められた適正な診断周期を与える
時間値を、診断ルーチン実行周期を勘案して、時間相当
値としてROM62に格納したものであり、例えば、診
断時間として1.5secを与える場合、本形態では診断ル
ーチン実行周期が10msecのため、Ns=150とな
る。
【0075】ステップS2にて、現在のカウント値Nが
設定値Ns以下の場合にはそのまま当該ルーチンを抜
け、所定時間後、再びステップS1から処理が実行され
る。そして、この間、図14,15に示すルーチンによ
り、クランクパルス入力回数とカム位置パルス入力回数
がカウントされ、クランクパルス入力回数カウント値N
Cとカム位置パルス入力回数カウント値NVとしてそれぞ
れRAM63に格納される。すなわち、図14のルーチ
ンがクランクパルス入力毎に実行され、ステップS11
で、クランクパルス入力回数カウント値NCがその度に
インクリメントされる。また、図15のルーチンがθ7
パルス(RHを対象とする場合にはθ8パルス)入力毎
に実行され、ステップS21で、カム位置パルス入力回
数カウント値NVがその度にインクリメントされる。
【0076】ステップS1,S2の処理が繰り返された
後、現在のカウント値Nが設定値Nsを超えたときに
は、ステップS3に進み、図14,15のルーチンにて
カウントされたクランクパルス入力回数カウント値NC
とカム位置パルス入力回数カウント値NVの現在値がR
AM63から読み出され、両者の比(NV/NC)が算出
されると共に、その比が診断判定しきい値(規定値)α
と比較される。
【0077】ここで、診断判定しきい値αは、クランク
パルス入力回数カウント値NCとカム位置パルス入力回
数カウント値NVの比に関し、誤診断を生じることな
く、異常と確定し得る適正値であり、予めシミュレーシ
ョンあるいは実験等によって求められ、ROM62に固
定データとして格納されている。本実施の形態では、正
常状態においてエンジン1回転当たり(360°CA当た
り)カム位置パルスが2個入力し、クランクパルスが6
個入力する。このため、正規状態においては、NV/NC
=2/6=1/3=0.333・・・となる。そこで、
本実施の形態では、判定にある程度余裕を持たせ、例え
ば、診断判定しきい値はα=0.32に設定されてい
る。
【0078】ステップS3にてNV/NCがα以上である
場合には、ECU60は、正規個数のカム位置パルスと
クランクパルスが入力しており、回転位置検出センサ系
には異常がないと判断してステップS4に進み、バック
アップRAM64にストアされ回転位置センサ系の異常
を示す回転位置検出センサ系NGフラグFNGをクリア
(FNG←0)してステップS5に進み、CHECK ENGINEラ
ンプ55を消灯する。そして、ステップS6に進みカウ
ント値Nをクリア(N←0)すると共に、ステップS7
にてクランクパルス入力回数カウント値NCをクリア
(NC←0)し、さらに、ステップS8にてカム位置パ
ルス入力回数カウント値NVをクリア(NV←0)してル
ーチンを抜ける。
【0079】これに対し、ステップS3にてNV/NCが
α未満である場合には、ECU60は、パルス入力数が
異常となっており、回転位置検出センサ系に異常が発生
したと判断してステップS9に進み、回転位置検出セン
サ系NGフラグFNGをセット(FNG←1)する。そし
て、ステップS10に進み、CHECK ENGINEランプ55を
点灯して運転者等に回転位置検出センサ系の異常を報知
する。
【0080】このように、本実施の形態によれば、所定
時間におけるカム位置パルス入力回数とクランクパルス
入力回数との比により、回転位置検出センサ系の異常を
診断するので、クランクパルスを特定するための処理を
必要とせず、可変バルブタイミング機構付エンジンの回
転位置検出センサ系に対する故障診断処理を的確かつ簡
素にして実現できる。従って、ECU60に対する負荷
も軽減でき、より高速な処理が可能となると共に、EC
U60に対して要求される性能も緩和され、その分コス
トの低減も図られる。
【0081】一方、回転位置検出センサ系NGフラグF
NGがセットされると(FNG=1)、ECU60は、フェ
イルセーフ制御を行ってエンジン挙動を安定化させると
共に、エンジン出力を抑制して、必要限の走行性を確保
する。図16は、エンジン1に対する可変バルブタイミ
ング制御ルーチンを示すフローチャートである。
【0082】図16の可変バルブタイミング制御ルーチ
ンもまた、イグニッションスイッチ72がONされる
と、所定時間(例えば、10msec)毎に実行され、まず
ステップS31にて、回転位置検出センサ系NGフラグ
FNGがセットされている(FNG=1)か否かを判別す
る。この際、回転位置検出センサ系NGフラグFNGがク
リアされている(FNG=0)場合には、回転位置検出セ
ンサ系に異常はないと判断して、ステップS32に進
み、カム位置センサ46R(46L)やクランク角セン
サ44の出力に基づき、現在の実際のバルブタイミング
を示す実バルブタイミングVTを算出する。
【0083】また、ステップS32に続いてステップS
33にて、エンジン運転状態として、エンジン負荷を示
す基本燃料噴射パルス幅Tpとエンジン回転数NEの現
在値に基づき、ROM62に予め格納されたテーブル
(図6参照)を検索し、補間計算により現在値による目
標バルブタイミングVTTGTを設定する。
【0084】その後、ステップS34に進み、実バルブ
タイミングVTと現在の目標バルブタイミングVTTGT
との差に応じてOCV36R(36L)に対する制御電
流値IVTを算出する。すなわち、目標バルブタイミン
グVTTGTに対する実バルブタイミングVTの差(VTT
GT−VT)に比例ゲインKを乗じたものを、OCV36
R(36L)の保持電流値IVTHに加えて制御電流値
IVTが算出される。
【0085】なお、保持電流値IVTHは、ベーンロー
タ28が進角側または遅角側に変位しない状態となる制
御電流値に対応する値を、予めシミュレーションあるい
は実験等により求めて設定したものである。つまり、O
CV36R(36L)が或る制御電流値により制御され
ると、OCV36R(36L)のスプール36gは、そ
のランドをもってAポート36a,Bポート36bを閉
塞する位置に変位され、進角側オイル通路34、遅角側
オイル通路35とオイル供給ポート36c、および進角
側オイル通路34、遅角側オイル通路35と各ドレイン
ポート36d,36fとの接続量がそれぞれ0%とな
り、ベーンロータ28が移動速度ゼロとなってその位置
で保持される電流値が保持電流値IVTHとなる。な
お、保持電流値IVTHは、部品公差、経年劣化等によ
る誤差を防ぐため、学習により更新される。
【0086】そして、ステップS35にて、この制御電
流値IVTをセットしてルーチンを抜ける。これによ
り、制御電流値IVTによる駆動信号がOCV36R
(36L)に出力されてOCV36R(36L)のスプ
ール36gのストロークが変更され、VVT27の進角
室33aまたは遅角室33bにオイルが供給されて、バ
ルブタイミングが進角化あるいは遅角化される。すなわ
ち、スプール36gが移動して進角側オイル通路34が
開通すると、進角室33aに作用する油圧が上昇すると
共に、遅角室33b内のオイルのドレインにより遅角室
33bに作用する油圧が低下してバルブタイミングが進
角化される。また、スプール36gが移動して遅角側オ
イル通路35が開通すると、遅角室33bに作用する油
圧が上昇すると共に、進角室33a内のオイルのドレイ
ンにより進角室33aに作用する油圧が低下してバルブ
タイミングが遅角化される。
【0087】これに対し、ステップS31にて回転位置
検出センサ系NGフラグFNGがセットされている(FNG
=1)場合には、回転位置検出センサ系に異常発生と判
断して、ステップS36に進みフェイルセーフ制御を実
行する。すなわち、回転位置検出センサ系の故障時(異
常時)には、カム位置センサ46R(46L)やクラン
ク角センサ44の出力に基づき算出される実バルブタイ
ミングVTが得られないため、バルブタイミングを的確
に制御することができなくなる。そこで、本形態におい
ては、回転位置検出センサ系が異常の時(FNG=1の場
合)には、制御電流値IVTを制御下限値(IVT=1
00mA)に設定し、バルブタイミングを最遅角に制御
する。これにより、吸気バルブ25と排気バルブ26と
のオーバラップが減少しエンジン回転の安定化が図ら
れ、エンジン挙動が安定すると共にエンジン出力が抑制
され、安定した走行性が確保される。
【0088】なお、本実施の形態1では、ステップS3
において、所定時間におけるクランクパルス入力回数カ
ウント値NCとカム位置パルス入力回数カウント値NVの
比として「NV/NC」を採用しているが、「NC/NV」
によって判断するようにしても良く、この際には、診断
判定しきい値αもこれに対応して、例えば、α=3.1
などに設定し、ステップS3では、NC/NVがαを超え
た場合に異常と判定する。
【0089】また、NV/NCがα未満(あるいはNC/
NVがαを超えた場合)に異常と判定すると、例えば、
正常状態において、エンジン1回転当たりカム位置パル
スが2個、クランクパルスが6個入力する場合に、クラ
ンクパルスが1個欠けた場合などは、NV/NC=2/5
=0.4>α=0.32(NC/NV=5/2=2.5<3.
1)となり、ステップS3の処理では判定できない。そ
こで、さらに第2のしきい値α2を設定し、NV/NC>
α2(NC/NV<α2)を判断するステップをさらに加え
ても良い。この際、第2のしきい値α2としては、例え
ばα2=0.35(あるいは2.9)などが設定される。
【0090】(実施の形態2)次に、実施の形態2とし
て、右バンク(RH)と左バンク(LH)との両方を診
断対象とした場合の可変バルブタイミング機構付エンジ
ンの回転位置検出センサ系に対する故障診断処理につい
て説明する。図17は、そのフローチャートである。な
お、実施の形態2の診断処理を適用するエンジンの構成
は実施の形態1と同様であるため、その説明は省略す
る。また、VVT制御に関しても、実施の形態1の図1
6に示したルーチンと同様であるため、その説明は省略
する。
【0091】図17のルーチンも、図13の場合と同様
に、イグニッションスイッチ72がONされ、ECU6
0に電源が投入されると、所定時間(例えば、10mse
c)毎に実行され、まずステップS41にて、診断時間
を計時するためのカウント値Nをインクリメントし、続
くステップS42にて、現在のカウント値Nと診断時間
周期を与える設定値Nsとを比較する。この設定値Ns
としては前述同様、予めシミュレーションあるいは実験
等により求められた適正な診断周期を与える時間相当値
として、例えば、Ns=150が設定されている。
【0092】ステップS42にて、現在のカウント値N
が設定値Ns以下の場合にはそのまま当該ルーチンを抜
け、所定時間後、再びステップS41から処理が実行さ
れる。そして、この間、図18,19に示すルーチンに
より、カム位置パルス入力回数が左右のバンクにてそれ
ぞれカウントされ、RHカム位置パルス入力回数カウン
ト値NVRおよびLHカム位置パルス入力回数カウント値
NVLとしてそれぞれRAM63に格納される。すなわ
ち、図18のルーチンがθ7パルス入力毎に実行され、
ステップS61で、RHカム位置パルス入力回数カウン
ト値NVRがその度にインクリメントされる。また、図1
9のルーチンがθ8パルス入力毎に実行され、ステップ
S71で、LHカム位置パルス入力回数カウント値NVL
がその度にインクリメントされる。なお、本実施の形態
2の場合にも、クランクパルス入力毎に図14のルーチ
ンと同様のルーチンが実行され、クランクパルス入力回
数カウント値NCがその度にインクリメントされ、その
値がRAM63に格納される。
【0093】ステップS41,S42の処理が繰り返さ
れた後、現在のカウント値Nが設定値Nsを超えたとき
には、ステップS43に進み、まず右バンク側の回転位
置検出センサ系の診断が行われる。すなわち、図18の
ルーチンにてカウントされたRHカム位置パルス入力回
数カウント値NVRと、クランクパルス入力回数カウント
値NCとの現在値がRAM63から読み出され、両者の
比(NVR/NC)が算出されると共に、その比が右バン
ク側診断判定しきい値αRと比較される。
【0094】右バンク側診断判定しきい値αRは、実施
の形態1における診断判定しきい値αと同様、クランク
パルス入力回数カウント値NCとRHカム位置パルス入
力回数カウント値NVRの比に関し、誤診断を生じること
なく、異常と確定し得る適正値であり、予めシミュレー
ションあるいは実験等によって求められ、ROM62に
格納に格納されている。本実施の形態では、前述同様、
右バンク側診断判定しきい値はαR=0.32に設定され
ている。
【0095】ステップS43にてNVR/NCがαR以上で
ある場合には、ECU60は、正規個数の右バンク側の
カム位置パルスとクランクパルスが入力しており、右バ
ンク側の回転位置検出センサ系には異常がないと判断し
てステップS44に進み、右バンク側回転位置検出セン
サ系NGフラグFRNGをクリア(FRNG←0)してステッ
プS46に進み、左バンク側の回転位置検出センサ系の
診断に移行する。
【0096】これに対し、ステップS43にてNVR/N
CがαR未満である場合には、ECU60は、パルス入力
数が異常となっており、右バンク側の回転位置検出セン
サ系に異常が発生したと判断してステップS45に進
み、右バンク側回転位置検出センサ系NGフラグFRNG
をセット(FRNG←1)した上で左バンク側の回転位置
検出センサ系の診断に移行する。
【0097】次に、ステップS46では、図19のルー
チンにてカウントされたLHカム位置パルス入力回数カ
ウント値NVLと、クランクパルス入力回数カウント値N
Cとの現在値がRAM63から読み出され、両者の比
(NVL/NC)が算出されると共に、その比が左バンク
側診断判定しきい値αLと比較される。
【0098】左バンク側診断判定しきい値αLもまた、
右バンク側診断判定しきい値αRと同様に、予めシミュ
レーションあるいは実験等によって求められ、ROM6
2に格納に格納されている。本実施の形態では、右バン
ク側診断判定しきい値αRと同様、左バンク側診断判定
しきい値はαL=0.32に設定されている。
【0099】ステップS46にてNVL/NCがαL以上で
ある場合には、ECU60は、正規個数の左バンク側の
カム位置パルスとクランクパルスが入力しており、左バ
ンク側の回転位置検出センサ系には異常がないと判断し
てステップS47に進み、左バンク側回転位置検出セン
サ系NGフラグFLNGをクリア(FLNG←0)してステッ
プS49に進む。
【0100】これに対し、ステップS46にてNVL/N
CがαL未満である場合には、ECU60は、パルス入力
数が異常となっており、左バンク側の回転位置検出セン
サ系に異常が発生したと判断してステップS48に進
み、左バンク側回転位置検出センサ系NGフラグFLNG
をセット(FLNG←1)した上でステップS49に進
む。
【0101】続いてステップS49では、まず右バンク
側回転位置検出センサ系NGフラグFRNGがセットされ
ている(FRNG=1)か否かを判別する。そして、右バ
ンク側回転位置検出センサ系NGフラグFRNGがセット
されている(FRNG=1)場合には、ステップS50に
進み、CHECK ENGINEランプ55を点灯して運転者等に回
転位置検出センサ系の異常を報知する。
【0102】ステップS49にて、右バンク側回転位置
検出センサ系NGフラグFRNGがクリアされている(FR
NG=0)場合には、ステップS51に進み、左バンク側
回転位置検出センサ系NGフラグFLNGがセットされて
いる(FLNG=1)か否かを判別する。そして、左バン
ク側回転位置検出センサ系NGフラグFLNGがセットさ
れている(FLNG=1)場合には、ステップS50に進
み、CHECK ENGINEランプ55を点灯して運転者等に回転
位置検出センサ系の異常を報知する。すなわち、右左の
何れかのバンクにおいて回転位置検出センサ系の異常が
あり、回転位置検出センサ系NGフラグFRNG,FLNGの
何れか一方がセットされている場合には(FRNG=1or
FLNG=1)場合には、CHECK ENGINEランプ55が点灯
することになる。また、このときバルブタイミングの制
御は、図16のステップS31にてFNG=1の場合と同
様に、FRNG=1orFLNG=1の場合には、図16のステ
ップS36と同様のフェイルセーフ制御が実行される。
【0103】一方、ステップS51にて、左バンク側回
転位置検出センサ系NGフラグFLNGがクリアされてい
る(FLNG=0)場合には、右左の何れのバンクにおい
ても回転位置検出センサ系の異常がないとして、ステッ
プS52に進み、CHECK ENGINEランプ55を消灯する。
【0104】そして、ステップS50,S52の後は、
ステップS53に進みカウント値Nをクリア(N←0)
すると共に、ステップS54にてクランクパルス入力回
数カウント値NCをクリア(NC←0)し、さらに、ステ
ップS55にてRHカム位置パルス入力回数カウント値
NVRをクリア(NVR←0)し、S56にてLHカム位置
パルス入力回数カウント値NVLをクリア(NVL←0)し
ルーチンを抜ける。
【0105】そして、診断作業時など、ECU60に外
部接続用コネクタ75を介してシリアルモニタ80を接
続し、各バンク毎の回転位置検出センサ系NGフラグF
RNG,FLNGの値を読み出すことで、各バンク毎の回転位
置検出センサ系の異常を正確に判断し得る。
【0106】このように、本実施の形態2の診断処理に
おいては、左右両バンクの回転位置検出センサ系の診断
を行うことにより、複数のバンクを有するエンジンにお
いても、両バンクにて的確、かつ簡素に回転位置検出セ
ンサ系の診断を実施することができ、診断精度の向上を
図ることができる。
【0107】なお、実施の形態2の診断処理は、水平対
向型のエンジンのみならず、V型エンジンにおいても適
用可能である。また、本実施の形態2では、各バンク毎
の回転位置検出センサ系の異常をそれぞれ判定するため
の判定しきい値αR,αLを共通の値(αR=αL=0.3
2)としたが、エンジン特性や、左右バンク毎の回転位
置検出センサの相違等に対応して、左右のバンク毎の判
定しきい値αR,αLをそれぞれ異なる値に設定しても良
い。
【0108】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0109】例えば、前述の実施の形態では、吸気カム
軸側にのみ可変バルブタイミング機構を配設したエンジ
ンに適用した例につき説明したが、本発明は、これに限
定されず、可変バルブタイミング機構を吸気カム軸と排
気カム軸との少なくとも一方に配設したものであれば良
い。
【0110】なお、採用するエンジンは、可変バルブタ
イミング機構付エンジンであれば良く、少なくともクラ
ンク軸と連動する1つのカム軸があれば良く、DOHC
(ダブル・オーバ・ヘッド・カムシャフト)タイプのエ
ンジンである必要はなく、また、水平対向エンジンに限
定されない。
【0111】さらに、クランク軸とカム軸との間の伝達
手段は、実施の形態によるタイミングベルト方式に限定
されず、チェーン方式や歯車方式等、適宜の手段を採用
し得る。
【0112】加えて、前述の実施の形態では、連続可変
バルブタイミング機構付エンジンに適用した例につき説
明したが、本発明はこれに限定されず、可変バルブタイ
ミング機構として特開平7−11981号公報等に示さ
れるような低速カムと高速カムとを選択的に切り換える
ものにも適用することが可能であり、この場合は、フェ
イルセーフ制御において、可変バルブタイミング機構を
低速カムに切り換えることで、エンジン出力を抑制しエ
ンジン挙動の安定化を図る。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、第1の回転位置検出センサから出力される
クランク角を表すクランクパルスと、第2の回転位置検
出センサから出力されるカム位置を表すカム位置パルス
とに基づいて、基準クランク角に対するカム位置の回転
位相がエンジン運転状態に基づき設定した目標回転位相
に収束するよう可変バルブタイミング機構を制御する可
変バルブタイミング機構付エンジンにおける回転位置検
出センサ系の診断装置において、回転位置検出センサ系
の異常を診断するに際し、所定診断時間内における両回
転位置検出センサからのパルスの入力回数をそれぞれカ
ウントする。そして、両回転位置検出センサからの入力
パルスの比を算出し、この比が規定値外のとき回転位置
検出センサ系の異常と診断するので、簡素な処理にて回
転位置検出センサ系に対する診断を行うことができ、診
断装置の負担を軽減して、診断処理速度の向上や診断処
理装置の簡素化を図ることができる。
【0114】請求項2記載の発明によれば、前記請求項
1の発明の効果に加え、複数のバンクを有して各バンク
に可変バルブタイミング機構を備え、第1の回転位置検
出センサから出力されるクランクパルスと、各バンク毎
に配設された第2の回転位置検出センサから出力される
カム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対する各
カム位置の回転位相、すなわち、クランク軸に対するバ
ンク毎のカム軸の回転位相を、各バンク毎に個別にフィ
ードバック制御する可変バルブタイミング機構付エンジ
ンであっても、各バンク毎に回転位置検出センサ系の異
常診断を行うことができ、診断信頼性を向上することが
できるという効果を有する。
【0115】請求項3記載の発明によれば、第1の回転
位置検出センサから出力されるクランク角を表すクラン
クパルスと、第2の回転位置検出センサから出力される
カム位置を表すカム位置パルスとに基づいて、基準クラ
ンク角に対するカム位置の回転位相がエンジン運転状態
に基づき設定した目標回転位相に収束するよう制御され
る可変バルブタイミング機構を備えた可変バルブタイミ
ング機構付エンジンの制御装置において、可変バルブタ
イミング機構を制御するに際し、所定診断時間内におけ
る両回転位置検出センサからのパルスの入力回数をそれ
ぞれカウントして、両回転位置検出センサからの入力パ
ルスの比を算出し、この比が規定値外のとき回転位置検
出センサ系の異常と診断する。そして、回転位置検出セ
ンサ系の異常と診断したときには、可変バルブタイミン
グ機構を最遅角化するので、簡素な処理にて回転位置検
出センサ系に対する診断を行うと共に、回転位置検出セ
ンサ系の異常に対し、フェイルセーフ制御を行ってエン
ジン挙動を安定化させると共にエンジン出力を抑制し、
必要限の走行性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係り、可変バルブタイ
ミング機構付エンジンの全体構成図
【図2】同上、可変バルブタイミング機構の概略構成図
【図3】同上、可変バルブタイミング機構の最進角状態
を示し、図2のA−A断面図
【図4】同上、可変バルブタイミング機構の最遅角状態
を示し、図2のA−A断面図
【図5】同上、排気バルブに対する吸気バルブのバルブ
タイミングの変化を示す説明図
【図6】同上、バルブタイミング特性を示す説明図
【図7】同上、可変バルブタイミング機構による吸気バ
ルブと排気バルブとのバルブオーバラップ量の変化を示
す説明図
【図8】同上、クランクロータとクランク角センサの正
面図
【図9】同上、吸気カムプーリの背面図
【図10】同上、カムロータとカム位置センサの正面図
【図11】同上、クランクパルス、気筒判別パルス、お
よびカム位置パルスの関係を示すタイムチャート
【図12】同上、電子制御系の回路構成図
【図13】同上、回転位置検出センサ系診断ルーチンを
示すフローチャート
【図14】同上、クランクパルス割り込みルーチンを示
すフローチャート
【図15】同上、カム位置パルス割り込みルーチンを示
すフローチャート
【図16】同上、可変バルブタイミング制御ルーチンを
示すフローチャート
【図17】本発明の実施の形態2に係り、回転位置検出
センサ系診断ルーチンを示すフローチャート
【図18】同上、RHカム位置パルス(θ7)割り込み
ルーチンを示すフローチャート
【図19】同上、LHカム位置パルス(θ8)割り込み
ルーチンを示すフローチャート
【符号の説明】
1 可変バルブタイミング機構付エンジン 18 クランク軸 19 吸気カム軸 23 吸気カムプーリ(伝達手段) 24 排気カムプーリ 25 吸気バルブ 26 排気バルブ 27 可変バルブタイミング機構 44 クランク角センサ(第1の回転位置検出セン
サ) 46R,46L カム位置センサ(第2の回転位置検出
センサ) 60 電子制御装置(カウント手段、診断手段、バル
ブタイミング制御手段) FNG 回転位置検出センサ系NGフラグ FRNG 右バンク側回転位置検出センサ系NGフラ
グ FLNG 左バンク側回転位置検出センサ系NGフラ
グ IVT 制御電流値 IVTH 保持電流値 N カウント値 Ns 診断時間周期を与える設定値 NV カム位置パルス入力回数カウント値 NVR RHカム位置パルス入力回数カウント値 NVL LHカム位置パルス入力回数カウント値 NC クランクパルス入力回数カウント値 α 診断判定しきい値 αR 右バンク側診断判定しきい値 αL 左バンク側診断判定しきい値 Tp 基本燃料噴射パルス幅 VT 実バルブタイミング VTTGT 目標バルブタイミング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01B 7/30 G01B 7/30 B Fターム(参考) 2F063 AA35 BA07 BA30 CA02 CA11 DA01 DA05 DD01 EA03 KA02 LA01 LA03 LA19 LA25 LA30 ZA10 3G016 AA02 AA06 AA11 AA12 AA19 BA22 BA27 BA38 CA46 CA48 DA04 DA06 DA26 GA01 3G018 AB12 AB16 BA09 BA29 BA33 CA19 DA20 DA70 EA20 EA23 EA33 FA01 FA07 GA39 GA40 3G084 BA23 CA05 DA04 DA30 EA04 EB22 FA38 3G092 AA11 BB06 DA10 DF05 DG05 DG09 EA04 EA13 EB05 FA44 FB05 FB06 GA08 HA13X HE03X

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランク軸に同期して回転す
    るクランク角指標を検出しクランク角を表すクランクパ
    ルスを出力する第1の回転位置検出センサと、吸気バル
    ブ若しくは排気バルブの開閉を行うカムのカム軸に同期
    して回転するカム位置指標を検出しカム位置を表すカム
    位置パルスを出力する第2の回転位置検出センサと、前
    記クランク軸の回転を前記カム軸に伝達する伝達手段に
    介設され、前記クランクパルスと前記カム位置パルスと
    に基づいて、前記クランク軸と前記カム軸との間の回転
    位相がエンジン運転状態に基づき設定した目標回転位相
    に収束するよう制御される可変バルブタイミング機構と
    を備えた可変バルブタイミング機構付エンジンにおける
    回転位置検出センサ系の診断装置であって、 所定診断時間内における前記第1および第2の回転位置
    検出センサからのパルスの入力回数をカウントするカウ
    ント手段と、 前記第1の回転位置検出センサからの入力パルスのカウ
    ント値と、前記第2の回転位置検出センサからの入力パ
    ルスとの比を算出し、前記比が規定値外のとき回転位置
    検出センサ系の異常と診断する診断手段とを有すること
    を特徴とする可変バルブタイミング機構付エンジンにお
    ける回転位置検出センサ系の診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可変バルブタイミング機
    構付エンジンにおける回転位置検出センサ系の診断装置
    において、前記エンジンは、複数のバンクを有して各バ
    ンクに前記可変バルブタイミング機構を備え、前記診断
    手段は、回転位置検出センサ系の異常を各バンク毎に診
    断することを特徴とする可変バルブタイミング機構付エ
    ンジンにおける回転位置検出センサ系の診断装置。
  3. 【請求項3】 エンジンのクランク軸に同期して回転す
    るクランク角指標を検出しクランク角を表すクランクパ
    ルスを出力する第1の回転位置検出センサと、吸気バル
    ブ若しくは排気バルブの開閉を行うカムのカム軸に同期
    して回転するカム位置指標を検出しカム位置を表すカム
    位置パルスを出力する第2の回転位置検出センサと、前
    記クランク軸の回転を前記カム軸に伝達する伝達手段に
    介設され、前記クランクパルスと前記カム位置パルスと
    に基づいて、前記クランク軸と前記カム軸との間の回転
    位相が、エンジン運転状態に基づき設定した目標回転位
    相に収束するよう制御される可変バルブタイミング機構
    とを備えた可変バルブタイミング機構付エンジンの制御
    装置であって、 所定診断時間内における前記第1および第2の回転位置
    検出センサからのパルスの入力回数をカウントするカウ
    ント手段と、 前記第1の回転位置検出センサからの入力パルスのカウ
    ント値と、前記第2の回転位置検出センサからの入力パ
    ルスとの比を算出し、前記比が規定値外のとき回転位置
    検出センサ系の異常と診断する診断手段と、 前記診断手段にて前記回転位置検出センサ系の異常と診
    断したときには、前記可変バルブタイミング機構を最遅
    角化するバルブタイミング制御手段とを有することを特
    徴とする可変バルブタイミング機構付エンジンの制御装
    置。
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