JP2001262457A - 刺繍機及び刺繍枠保持装置 - Google Patents

刺繍機及び刺繍枠保持装置

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JP2001262457A
JP2001262457A JP2000072919A JP2000072919A JP2001262457A JP 2001262457 A JP2001262457 A JP 2001262457A JP 2000072919 A JP2000072919 A JP 2000072919A JP 2000072919 A JP2000072919 A JP 2000072919A JP 2001262457 A JP2001262457 A JP 2001262457A
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embroidery
embroidery frame
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guide holding
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JP2000072919A
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Kazuhisa Wakasugi
一寿 若杉
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05CEMBROIDERING; TUFTING
    • D05C9/00Appliances for holding or feeding the base fabric in embroidering machines
    • D05C9/02Appliances for holding or feeding the base fabric in embroidering machines in machines with vertical needles
    • D05C9/04Work holders, e.g. frames

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】様々な幅サイズをもつ刺繍枠に対応することが
できる刺繍機及び及刺繍枠保持装置を提供する。 【解決手段】刺繍機は、一方向に沿って突出すると共に
刺繍枠1の一部を保持する第1腕3Rと、一方向に沿っ
て突出すると共に刺繍枠1の他の一部を保持する第2腕
3Lとをもつ刺繍枠保持装置2を備えている。第1腕3
R及び第2腕3Lの突出方向と交差する方向に沿って連
続的に長尺状に設けられた長尺案内保持部5が設けられ
ている。第1腕3R及び第2腕3Lの少なくとも一方
は、第1腕3Rと第2腕3Lとの間隔Mが連続的に可変
となるように長尺案内保持部5の長さ方向に沿ってスラ
イド可能である。第1腕3R及び第2腕3Lの少なくと
も一方を長尺案内保持部5に固定解除可能に固定する固
定部38が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は刺繍枠を保持し得る
刺繍枠保持装置をもつ刺繍機、及び、刺繍枠保持装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−302568号公報には、布
などの刺繍対象物に刺繍を施す刺繍枠を脱着可能に保持
する刺繍枠保持装置を備えた刺繍機が開示されている。
この刺繍枠保持装置は、刺繍枠を脱着可能に保持する腕
保持体を有している。腕保持体は、一方向に沿って突出
する第1腕と、同じく一方向に沿って突出する第2腕と
をもつ。第1腕と第2腕とは連結腕によって一体的に成
形されており、第1腕と第2腕との間隔は不変である。
この装置においては、基部には横長孔が形成されてお
り、横長孔の長さ方向に沿って腕保持体を位置調整する
ことができる。
【0003】また特開平8−246324号公報にも、
布などの刺繍対象物に刺繍を施す刺繍枠を脱着可能に保
持する刺繍枠保持装置を備えた刺繍機が開示されてい
る。この刺繍枠保持装置は、一方向に沿って突出すると
共に刺繍枠の一部を脱着可能に保持する第1腕と、一方
向に沿って突出すると共に刺繍枠の他の一部を脱着可能
に保持する第2腕とをもつ。この装置においては、第1
腕と第2腕とは互いに別体であり、独立である。刺繍枠
保持装置の基部には、所定のピッチで第1取付孔と第2
取付孔とが隣設して形成されている。第1腕は第1取付
孔に取り付けられるが、幅サイズが異なる刺繍枠を取り
付けるときには、第1腕を第2取付孔に取り付けること
にする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、幅サ
イズが異なる刺繍枠を用いて刺繍することが多くなって
おり、小サイズ、中サイズ、大サイズといった様々を幅
サイズをもつ刺繍枠が提供されている。殊に、刺繍が好
きな使用者の場合には、自分の好みに合った幅サイズを
もつ専用の刺繍枠を作製し、これを使用して刺繍するこ
とがある。
【0005】上記した特開平9−302568号公報に
係る技術によれば、基部に形成された横長孔に沿って、
第1腕及び第2腕を一体的にもつ腕保持体を位置調整す
ることができる。しかし、腕保持体を構成する第1腕と
第2腕とは連結腕によって一体的に連結状態で成形され
ており、刺繍枠を保持する第1腕と第2腕との間隔は不
変である。このため、単一種類のサイズの刺繍枠にしか
取り付けることができない腕保持体が使用されているも
のであり、刺繍枠の幅サイズの変動に対応することがで
きない不具合がある。また単一種類の刺繍枠に合った腕
保持体が使用されているため、幅サイズが大きい刺繍枠
に対応する場合には、腕保持体を構成する第1腕と第2
腕とを連結する連結腕の長さが増加するため、腕保持体
の重量が大きくなり、刺繍精度の高精度化が制約され
る。
【0006】また、上記した特開平8−246324号
公報に係る技術によれば、第1腕は第1取付孔に取り付
けられるが、幅サイズが異なる刺繍枠を取り付けるとき
には、第1腕を第2取付孔に取り付けることにするた
め、刺繍枠の2種類の幅サイズには対応できるものの、
それ以上の複数種類の幅サイズをもつ刺繍枠には対応で
きない不具合がある。
【0007】本発明は上記した実情に鑑みてなされたも
のであり、様々な幅サイズをもつ刺繍枠に対応すること
ができる刺繍機及び及刺繍枠保持装置を提供することを
課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に相当する第
1発明に係る刺繍機は、一方向に沿って突出すると共に
刺繍枠の一部を脱着可能に保持する第1腕と、一方向に
沿って突出すると共に刺繍枠の他の一部を脱着可能に保
持する第2腕とをもつ刺繍枠保持装置と、刺繍枠保持装
置の第1腕及び第2腕に脱着可能に保持された刺繍枠に
支持された刺繍対象物に刺繍を施す刺繍部とをもつ刺繍
機において、第1腕及び第2腕の突出方向と交差する方
向に沿って連続的に長尺状に設けられた長尺案内保持部
が刺繍枠保持装置に設けられ、第1腕及び第2腕の少な
くとも一方は、第1腕と第2腕との間隔が連続的に可変
となるように長尺案内保持部の長さ方向に沿ってスライ
ド可能な可動式であり、第1腕及び第2腕の可動式の少
なくとも一方を長尺案内保持部に固定解除可能に固定す
る固定部が刺繍枠保持装置に設けられていることを特徴
とするものである。
【0009】本発明に係る刺繍機によれば、第1腕及び
第2腕の少なくとも一方は、第1腕と第2腕との間隔が
連続的に可変となるように、長尺案内保持部の長さ方向
に沿ってスライド可能な可動式である。このため刺繍の
際に、幅サイズが異なる刺繍枠を用いる場合であって
も、第1腕及び第2腕の可動式の少なくとも一方を長尺
案内保持部の長さ方向に沿ってスライドさせれば、幅サ
イズが異なる刺繍枠に対応することができる。即ち、幅
サイズが小さい刺繍枠を用いる場合には、第1腕及び第
2腕の間隔を小さくする。幅サイズが中程度の刺繍枠を
用いる場合には、第1腕及び第2腕の間隔を中程度とす
る。幅サイズが大きい刺繍枠を用いる場合には、第1腕
及び第2腕の間隔を大きくする。
【0010】請求項3に相当する第3発明に係る刺繍
枠保持装置は、一方向に沿って突出すると共に刺繍枠の
一部を脱着可能に保持する第1腕と、一方向に沿って突
出すると共に刺繍枠の他の一部を脱着可能に保持する第
2腕と、第1腕及び第2腕の突出方向と交差する方向に
沿って連続的に長尺状に設けられた長尺案内保持部とを
有し、第1腕及び第2腕の少なくとも一方は、第1腕と
第2腕との間隔が連続的に可変となるように長尺案内保
持部の長さ方向に沿ってスライド可能な可動式であり、
第1腕及び第2腕の可動式の少なくとも一方を長尺案内
保持部に固定解除可能に固定する固定部を有しているこ
とを特徴とするものである。
【0011】本発明に係る刺繍枠保持装置によれば、第
1腕及び第2腕の少なくとも一方は、第1腕と第2腕と
の間隔が連続的に可変となるように、長尺案内保持部の
長さ方向に沿ってスライド可能な可動式である。このた
め刺繍の際に、幅サイズが異なる刺繍枠を用いる場合で
あっても、第1腕及び第2腕の可動式の少なくとも一方
を長尺案内保持部の長さ方向に沿ってスライドさせれ
ば、幅サイズが異なる刺繍枠に対応することができる。
即ち、幅サイズが小さい刺繍枠を用いる場合には、第1
腕及び第2腕の間隔を小さくする。幅サイズが中程度の
刺繍枠を用いる場合には、第1腕及び第2腕の間隔を中
程度とする。幅サイズが大きい刺繍枠を用いる場合に
は、第1腕及び第2腕の間隔を大きくする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る刺繍機、本発明に係
る刺繍枠保持装置の好ましい形態によれば、第1腕と第
2腕との間隔が連続的に可変となるように、第1腕及び
第2腕の一方のみが、長尺案内保持部の長さ方向に沿っ
てスライド可能であっても良い。あるいは、第1腕及び
第2腕の双方が、長尺案内保持部の長さ方向に沿ってス
ライド可能であっても良い。従って、第1腕及び第2腕
の双方が長尺案内保持部の長さ方向に沿って且つ互いに
独立してスライド可能である構成を採用することができ
る。
【0013】本発明に係る刺繍枠保持装置は、刺繍機に
予め一体的に組み込まれている形態でも良いし、あるい
は、市販の刺繍機に後処理で組み込まれる形態でも良
い。
【0014】本発明に係る刺繍機において、刺繍部は、
刺繍枠保持装置の第1腕及び第2腕に脱着可能に保持さ
れた刺繍枠に支持された布地等の刺繍対象物に刺繍を施
す機能をもつものであれば良く、公知の機構を採用でき
る。
【0015】本発明に係る刺繍機、本発明に係る刺繍枠
保持装置の好ましい形態によれば、長尺案内保持部は、
使用頻度が高い刺繍枠を使用する際の第1腕及び第2腕
の可動式の少なくとも一方のスライド位置を識別する腕
位置識別手段を備えている。
【0016】この場合には、使用頻度が高い刺繍枠を使
用する際には、腕位置識別手段により、第1腕及び第2
腕の可動式の少なくとも一方のスライド位置を短時間の
うちに容易に決定することができる。
【0017】腕位置識別手段としては、使用頻度が高い
刺繍枠を使用する際の第1腕及び第2腕の可動式の少な
くとも一方のスライド位置を使用者が肉眼で視覚的に識
別できる視覚識別手段、あるいは、使用頻度が高い刺繍
枠を使用する際の第1腕及び第2腕の可動式の少なくと
も一方のスライド位置を使用者が聴覚で識別できる聴覚
識別手段、あるいは、使用頻度が高い刺繍枠を使用する
際の第1腕及び第2腕の可動式の少なくとも一方のスラ
イド位置を使用者が触感で識別できる触感識別手段の1
種を採用できる。
【0018】腕位置識別手段は、前記した視覚識別手
段、聴覚識別手段、及び、触感識別手段のうちの複数を
併有する形態でも良い。即ち、視覚識別手段及び聴覚識
別手段を併有する形態でも良く、あるいは、視覚識別手
段及び触感識別手段を併有する形態でも良く、あるい
は、聴覚識別手段及び触感識別手段を併有する形態でも
良く、あるいは、視覚識別手段、聴覚識別手段及び触感
識別手段を併有する形態でも良い。
【0019】第1腕及び第2腕の可動式の少なくとも一
方のスライド可能量は、例えば、可動式の該一方の長さ
の1/4〜5倍、1/3〜3倍にすることができるが、
これに限定されるものではない。また長尺案内保持部
は、第1腕をスライド可能とする第1長尺案内保持部
と、第2腕をスライド可能とする第2長尺案内保持部と
で構成できる。この場合には、第1長尺案内保持部の長
さは第1腕の長さの例えば1/4〜5倍、1/3〜3倍
であり、第2長尺案内保持部の長さは第2腕の長さの例
えば1/4〜5倍、1/3〜3倍である形態を採用でき
るが、これに限定されるものではない。
【0020】
【実施例】(第1実施例)以下、本発明に係る第1実施
例について図1〜図5を参照して説明する。
【0021】まず説明の便宜上、図1を参照して刺繍枠
1について説明する。刺繍枠1は、リング枠状をなす内
枠10と、内枠10に対して脱着可能なリング枠状をな
す外枠11とで形成されている。布地などの刺繍対象物
は、外枠11の内周面と内枠10の外周面とにより挟持
されて脱着可能に保持される。
【0022】外枠11の幅方向(図1のSに沿った方
向)の一部位には、鍔形状の第1取付具13が外方向に
突出するように設けられている。外枠11の幅方向の他
の部位にも、同種の鍔形状の第2取付具14が外方向に
突出するように設けられている。第1取付具13及び第
2取付具14は、これらの厚み方向に貫通する挿通孔1
3v,14vをもつと共に、互いに背向する方向に突出
されている。
【0023】図1は刺繍枠保持装置2を示す。刺繍枠保
持装置2は刺繍機に予め搭載されているか、あるいは、
市販の刺繍機に後処理で搭載されるものである。図1に
示すように、刺繍枠保持装置2は、可動式の第1腕3R
と、可動式の第2腕3Lと、刺繍枠保持装置2に保持さ
れた長尺案内保持部5とをもつ。第1腕3Rは、一方向
である矢印Y1方向に沿って突出すると共に、刺繍枠1
の一部である第1取付具13を脱着可能に保持するもの
である。第2腕3Lは、一方向である矢印Y1方向に沿
って突出すると共に、刺繍枠1の一部である第2取付具
14を脱着可能に保持するものである。
【0024】長尺案内保持部5はレール状をなすもので
あり、第1腕3R及び第2腕3Lの突出方向と交差する
方向(直向する方向)である矢印X方向(矢印X1,矢
印X2方向)に沿って連続的に長尺状に延設されてい
る。
【0025】なお本明細書では、第1腕3Rが突出する
方向を矢印Y1方向とする。第1腕3R及び第2腕3L
の突出方向と交差する方向(直向する方向)を、矢印X
方向(矢印X1方向,矢印X2方向)とする。
【0026】本実施例に係る刺繍機には、ガイドレール
60が長尺案内保持部5に沿って保持されており、ガイ
ドレール60は長尺案内保持部5に平行とされている。
ガイドレール60は、矢印X方向(矢印X1,矢印X2
方向)に沿って且つ水平方向に沿って延設されている。
ガイドレール60は、刺繍機に搭載されている図略のY
方向駆動機構(一般的にはモータを用いた機構)により
矢印Y方向(矢印Y1方向,矢印Y2方向)において前
進後退でき、且つ、矢印Y方向において任意の位置に停
止できるようにされている。
【0027】可動部61は、刺繍機に搭載された図略の
X駆動機構に接続されている。このX駆動機構は、可動
部61に連結されたエンドレス状のタイミングベルト
と、タイミングベルトを作動させるX駆動源(一般的に
はモータ)とをもつ。X駆動機構のX駆動源が駆動する
と、タイミングベルトが循環作動し、タイミングベルト
に一体的に連結された可動部61は、ガイドレール60
に沿って矢印X方向(矢印X1方向,矢印X2方向)に
沿って移動でき、且つ、矢印X方向において任意の位置
に停止できるようにされている。
【0028】長尺案内保持部5は可動部61と一体的に
設けられている。このため、可動部61が矢印X方向
(矢印X1方向,矢印X2方向)に沿って移動すれば、
長尺案内保持部5も矢印X方向に移動できる。長尺案内
保持部5は横断面で所定の形状、具体的には横断面で矢
印Y方向において横長な四角形状をなしている。
【0029】長尺案内保持部5は、矢印X1方向に沿っ
て長尺状に延設された第1長尺案内保持部51と、矢印
X2方向に沿って長尺状に延設された第2長尺案内保持
部52とで形成されている。従って、第1長尺案内保持
部51及び第2長尺案内保持部52は、互いに背向する
方向に延設されている。
【0030】図1に示すように、第1長尺案内保持部5
1の上面にはこれの長さ方向に沿って長孔53が直線状
に延設されている。長孔53は第1長尺案内保持部51
の厚み方向に貫通しており、上面開口53aと下面開口
53cとをもつ。上面開口53a及び下面開口53c
は、第1長尺案内保持部51の長さ方向に沿って長くの
びている。図1に示すように、第1長尺案内保持部51
のうちの使用者に対面する側の前側面51aには、使用
者が肉眼で視覚的に視認できるように、基準線として機
能する縦線状の印55が複数個所定の間隔で付されてい
る。印55は、第1腕3Rの使用頻度が高い各位置を視
覚的にそれぞれ識別するものであり、第1の腕位置識別
手段として機能できる。第1長尺案内保持部51の背面
51bには、複数個の係止部56が所定の間隔で形成さ
れている。係止部56は、左右均等の傾斜面56nをも
つように断面で溝状、つまり三角溝形状(具体的には二
等辺三角形状の溝)とされている。係止部56は、第1
腕3Rの使用頻度が高い各位置を、触感として触覚的に
または係止音を聴覚的に識別するものであり、後述する
腕と共に第2の腕位置識別手段として機能できる。
【0031】図2に示すように、第1腕3Rは、矢印X
方向において貫通するスライド孔30をもつ根元部31
と、根元部31から矢印Y1方向に沿ってつまり水平方
向に沿って延設された腕本体32とで形成されている。
第1腕3Rの平面形態は、全体としてLの字形状とされ
ている。第1腕3Rのスライド孔30は、第1長尺案内
保持部51の横断面と整合するように、横断面で矢印Y
方向において横長となる四角形状をなしており、第1長
尺案内保持部51と嵌合するものであり、第1長尺案内
保持部51の長さ方向に沿ってスライド、つまり摺動す
ることができる。
【0032】このようにスライド孔30及び長尺案内保
持部5は、横断面で矢印Y方向において横長となる四角
形状をなしているため、スライド孔30と長尺案内保持
部5との嵌合係合性が高まり、第1腕3Rの腕本体32
の先端部32fの無用な垂下が抑制される。
【0033】第1腕3Rの腕本体32の上面壁32aに
は、雌ねじ33rをもつ取付孔33が矢印Y方向に沿っ
て所定の間隔で複数個並設されている。使用者により手
動で回転操作される摘みねじ式の枠固定具34が第1腕
3Rに装備されている。ねじ式の枠固定具34は各取付
孔33の雌ねじ33rに螺着可能とされている。
【0034】図5は、第1腕3Rを長尺案内保持部5に
嵌めた状態において、図2のV−V線に沿った断面を示
す。図5に示すように、第1腕3Rの根元部31の上面
壁32aには、固定部の一部として機能できる腕固定孔
36が複数個形成されている。腕固定孔36は、上面壁
32aを厚み方向に貫通する円形状の挿通孔である。な
お腕固定孔36の内壁面には雌ねじは形成されていな
い。
【0035】図5に示すように第1腕3Rの下面壁32
cには、固定部の一部として機能する固定具37が固着
されている。この固定具37は、雌ねじ37kをもつナ
ットを第1腕3Rの下面壁32cに溶接で固着して設け
られているが、場合によってはバーリング加工で形成し
て筒状壁として形成しても良い。第1腕3Rの腕固定孔
36は長尺案内保持部5の長孔53と対面しているもの
である。従って、第1腕3Rの根元部31が第1長尺案
内保持部51に沿って矢印X1,矢印X2方向にスライ
ドしたとしても、第1腕3Rの腕固定孔36は第1長尺
案内保持部51の長孔53と対面可能である。
【0036】図5に示すように、腕固定孔36と共に固
定部として機能できる腕固定ねじ38が、第1腕3Rの
腕固定孔36に第1腕3Rの上方から挿通されている。
図5に示すように、腕固定ねじ38は、雄ねじ38mを
もつねじ軸38tと、ねじ軸38tの一端に連接された
頭部38sとをもつ。腕固定ねじ38のねじ軸38tの
雄ねじ38mは、前記した固定具37の雌ねじ37kに
螺進退可能に螺着されている。
【0037】図5から理解できるように、使用者が工具
等で腕固定ねじ38の頭部38sを一方向に回せば、ね
じ軸38tの雄ねじ38mが固定具37の雌ねじ37k
に螺進する。このような螺進に伴い、腕固定ねじ38の
頭部38sと固定具37との距離が短縮される。このた
め第1腕3Rの上面壁32aが第1長尺案内保持部51
の上面51iに圧接すると共に、第1腕3Rの下面壁3
2cが第1長尺案内保持部51の下面51uに圧接す
る。この結果、第1腕3Rが第1長尺案内保持部51に
固定される。このように第1腕3Rが固定された状態で
は、第1腕3Rが第1長尺案内保持部51に対して自由
にスライドできなくなる。
【0038】また、固定されている第1腕3Rをスライ
ド可能にするにあたっては、使用者が工具等で腕固定ね
じ38の頭部38sを他方向に回す。このようにすれ
ば、ねじ軸38tの雄ねじ38mが固定具37の雌ねじ
37kに対して螺退し、螺退に伴い前記した圧接が解除
または緩むため、固定が解除され、第1腕3Rが第1長
尺案内保持部51に対してスライド可能となる。
【0039】図3及び図4に示すように、第1腕3Rの
根元部31の背面壁32b側には、腕係止具64が保持
されている。腕係止具64は板金または樹脂製であり、
平板部64mと、平板部64mに連設された係止突部6
4wとをもつ。係止突部64wは、左右均等な傾斜面6
4pを備えた三角形状(具体的には二等辺三角形状)を
なすように所要量突出している。
【0040】図4に示すように、腕係止具64の係止突
部64wがスライド孔30の空間部分に突出するよう
に、腕係止具64は第1腕3Rの第1根元部31に、付
勢部材であるバネ65を介して保持されている。バネ6
5は、腕係止具64を矢印T1方向につまり長尺案内保
持部5に向けて付勢している。腕係止具64の係止突部
64wは、第1長尺案内保持部51に形成されている複
数個の係止部56のそれぞれと係脱可能に係止できるよ
うにされている。
【0041】即ち、第1腕3Rが矢印X方向にスライド
したとき、バネ65により矢印T1方向に付勢された腕
係止具64の凸状の係止突部64wは、第1長尺案内保
持部51の凹状の係止部56に嵌合して係止する。この
とき凹凸の嵌合は触感、節度感として使用者に認識され
るため、腕係止具64及び係止部56は、使用頻度が高
い刺繍枠を使用するときの第1腕3R,第2腕3Lのス
ライド位置を触感、節度感として識別できる触感識別手
段としても機能できる。
【0042】なお、第1腕3Rが更に矢印X方向に沿っ
てスライドすれば、図4から理解できるように、バネ6
5を弾性収縮させつつ、腕係止具64は矢印T2方向に
退避できるため、腕係止具64の傾斜面64pが係止部
56の傾斜面56nを登り、凸状の係止突部64wと凹
状の係止部56との係止は解除される。
【0043】第1腕3Rの腕係止具64の係止突部64
wが複数個の係止部56のうちのいずれかと係止してい
るときには、第1腕3Rを矢印X方向にスライド移動さ
せるには所要の外力を必要とするため、第1腕3Rに無
用な振動や無用な微動などが生じることを抑えることが
できる。従って腕係止具64及び凹状の係止部56は、
互いに嵌り合って第1腕3Rの無用な振動や無用な微動
を抑制する抑制手段としても機能できる。
【0044】本実施例では、図1に示すように、第2腕
3Lは第1腕3Rと同様な構成となっており、可動部6
1の矢印X方向における仮想中心線W1に対して左右対
称の構造とされている。第2長尺案内保持部52及び第
1長尺案内保持部51についても、可動部61の仮想中
心線W1に対して左右対称の構造とされている。
【0045】即ち、図1及び図2に示すように、第2長
尺案内保持部52の上面にはこれの長さ方向に沿って長
孔53が延設されている。第2長尺案内保持部52の前
側面52aには、腕位置識別手段として機能できる印5
5が複数個所定の間隔で付されている。複数個の印55
は、使用頻度が高い刺繍枠1を用いるときの第2腕3L
の各位置をそれぞれ識別する。第2長尺案内保持部52
の背面52bには、凹状の複数個の係止部56が所定の
間隔で形成されている。第2腕3Lは、矢印X方向にお
いて貫通するスライド孔30をもつ根元部31と、根元
部31から矢印Y1方向に沿ってつまり水平方向に沿っ
て延設された腕本体32とで形成されている。第2腕3
Lの平面形態は、全体としてLの字形状とされている。
第2腕3Lのスライド孔30は、第2長尺案内保持部5
2の横断面形状と整合するように、横断面で矢印Y方向
において横長な四角形状をなしており、第2長尺案内保
持部52と嵌合するものであり、第2長尺案内保持部5
2の長さ方向に沿ってスライドできる。このように第2
腕3Lのスライド孔30及び第2長尺案内保持部52
は、横断面で矢印Y方向において横長な四角形状をなし
ているため、第2腕3Lの腕本体32の先端部32fの
無用な垂下が抑制される。
【0046】図5に示すように、第2腕3Lの根元部3
1の上面壁32aには、腕固定孔36が長孔53と対面
可能に形成されている。腕固定ねじ38が第2腕3Lの
腕固定孔36に第2腕3Lの上方から挿通されている。
図1に示すように、第2腕3Lの腕本体32の先端部の
上面壁32aには、雌ねじ33rをもつ取付孔33が複
数個形成されている。手動で回転操作されるねじ式の枠
固定具34が各取付孔33に脱着可能とされている。
【0047】図2に示すように、第2腕3Lの根元部3
1の背面側には腕係止具64が保持されている。第2腕
3Lの腕係止具64の凸状の係止突部64wが第2長尺
案内保持部52の複数個の凹状の係止部56のうちのい
ずれかと係止しているときには、第2腕3Lをスライド
移動させるには所要の外力を必要とするため、第2腕3
Lに無用な振動や無用な微動などが生じることを抑える
ことができる。
【0048】さて刺繍の際には、図1に示すように、刺
繍枠1の第1取付具13を第1腕3Rに枠固定具34で
固定すると共に、刺繍枠1の第2取付具14を第2腕3
Lに枠固定具34で固定する必要がある。このため、第
1腕3R,第2腕3Lの間隔Mを刺繍枠1の幅サイズS
に対応させる必要がある。
【0049】そこで本実施例では、第1腕3R及び第2
腕3Lの腕固定ねじ38を緩めるか、外すかすることに
より、第1腕3R及び第2腕3Lを長尺案内保持部5に
対してスライド可能とする。即ち、第1腕3Rと第2腕
3Lとの間隔Mを連続的に可変として刺繍枠1の幅サイ
ズSに対応できるようにする。そして使用者が手作業
で、第1腕3Rを第1長尺案内保持部51に沿って矢印
X1方向または矢印X2方向に適宜スライドさせると共
に、第2腕3Lを第2長尺案内保持部52に沿って矢印
X1方向または矢印X2方向に適宜スライドさせる。こ
れにより刺繍枠1の幅サイズSに対応できるように、矢
印X方向における第1腕3Rの位置及び第2腕3Lの位
置を決定する。
【0050】上記したように第1腕3Rの位置及び第2
腕3Lの位置を決定したら、工具等を用いて第1腕3R
側の腕固定ねじ38を回して固定具37(図5参照)に
螺着して締結することにより、前述したように第1腕3
Rの上面壁32a及び下面壁32cを第1長尺案内保持
部51に圧接させて、第1腕3Rを第1長尺案内保持部
51に固定する。同様に、第2腕3L側の腕固定ねじ3
8を固定具37に締め付けることにより、第2腕3Lを
第2長尺案内保持部52に固定する。この状態では第1
腕3Rは第1長尺案内保持部51に対してスライドでき
なくなると共に、第2腕3Lも第2長尺案内保持部52
に対してスライドできなくなる。
【0051】刺繍枠1を第1腕3R,第2腕3Lに取り
付ける場合には、刺繍枠1の奥行きサイズSBに応じ
て、矢印Y方向において並設されている複数個の取付孔
33のうち適当なもの選択する。そして、刺繍枠1の第
1取付具13の挿通孔13vと、選択した取付孔33と
を対面させた状態で、挿通孔13v及び取付孔33に枠
固定具34のねじを挿通して雌ねじ33rに締結する。
第2腕3L側の第2取付具14についても同様に操作す
る。
【0052】上記したように第1腕3R及び第2腕3L
を刺繍枠1を固定したら、図略の刺繍部を作動させて布
地などの刺繍対象物に対して刺繍を行う。この場合に
は、刺繍枠1及び布地などの刺繍対象物は、矢印Y方向
及び矢印X方向に適宜移動する必要がある。この場合に
は、ガイドレール60が矢印Y1方向,矢印Y2方向に
おいて前進後退すれば、ガイドレール60に走行可能に
保持されている可動部61、可動部61に保持されてい
る長尺案内保持部5、長尺案内保持部5に保持されてい
る第1腕3R及び第2腕3L、第1腕3R及び第2腕3
Lに保持されている刺繍枠1、刺繍枠1に保持されてい
る布地などの刺繍対象物も矢印Y方向(矢印Y1方向,
矢印Y2方向)に移動する。
【0053】また可動部61がガイドレール60に沿っ
て矢印X1方向,矢印X2方向に移動すれば、可動部6
1に保持されている長尺案内保持部5、長尺案内保持部
5に保持されている第1腕3R及び第2腕3L、第1腕
3R及び第2腕3Lに保持されている刺繍枠1が矢印X
方向(矢印X1方向,矢印X2方向)に移動する。これ
により刺繍が行われる。
【0054】以上説明したように本実施例においては、
第1腕3R及び第2腕3Lを矢印X1,矢印X2方向に
沿って摺動つまりスライドさせれば、第1腕3Rと第2
腕3Lとの間隔Mを連続的に可変にできる。このため、
幅サイズSが異なる刺繍枠1を用いる場合であっても、
また刺繍枠1が使用者の好みに応じて専用のものであっ
ても、刺繍枠1の第1取付具13を第1腕3Rに保持で
きると共に、刺繍枠1の第2取付具14を第2腕3Lに
保持できる。即ち、刺繍枠1を第1腕3R及び第2腕3
Lに保持することができる。従って小さい幅サイズから
大きい幅サイズに至るまでの様々な幅サイズSをもつ刺
繍枠1に対応することができる。
【0055】加えて本実施例では、使用頻度が高い刺繍
枠1の幅サイズSに第1腕3R,第2腕3Lの位置が対
応できるように、第1腕3R,第2腕3Lの位置を示す
複数個の印55が腕位置識別手段として第1長尺案内保
持部51及び第2長尺案内保持部52にそれぞれ設けら
れている。このため使用頻度が高い刺繍枠1を用いる場
合には、図1から理解できるように、複数個の印55の
うちのいずれかに第1腕3Rの端面3k、第2腕3Lの
端面3pを対応させるように、使用者が肉眼で視覚的に
視認しつつ、第1腕3R及び第2腕3Lをスライドさせ
れば、使用頻度が高い刺繍枠1の幅サイズSに対応する
ように第1腕3R及び第2腕3Lの位置を短時間のうち
に決定できる利点が得られる。
【0056】殊に本実施例においては、前述したよう
に、第1腕3R及び第2腕3Lには腕係止具64が保持
されており、第1腕3R及び第2腕3Lがスライドする
ときには、腕係止具64の凸状の係止突部64wが凹状
の複数個の係止部56のうちのいずれかと嵌合して係止
する。このため第1腕3R及び第2腕3Lを手動でスラ
イドさせている使用者は、凹凸嵌合に伴なう触感、節度
感を感じられる。故に本実施例では、使用者が肉眼で複
数個の印55を視覚的に逐一視認する意志または時間が
ないときであっても、触感、節度感を利用して、使用頻
度が高い刺繍枠11の幅サイズSに第1腕3R及び第2
腕3Lを短時間のうちに一層容易に対応させ得る利点が
得られる。
【0057】更に本実施例においては、腕係止具64の
凸状の係止突部64wと凹状の係止部56との嵌合係止
は、係止音として聴覚的にも識別できる。このため、使
用者が肉眼で複数個の印55を視覚的に逐一視認する意
志または時間がないときであっても、聴覚を利用して、
使用頻度が高い刺繍枠11の幅サイズSに第1腕3R及
び第2腕3Lを短時間のうちに猶一層容易に対応させ得
る利点が得られる。
【0058】また本実施例においては、係止部56は左
右均等な傾斜面56nをもつ二等辺三角形状であり、腕
係止具64の係止突部64wも左右均等な傾斜面64p
をもつ二等辺三角形状である。このため第1腕3Rや第
2腕3Lを矢印X1方向にスライドさせたときの嵌合係
止の度合と、逆に、矢印X2方向にスライドさせたとき
の嵌合係止の度合とを均衡化できる。
【0059】加えて本実施例においては、第1腕3Rが
第1長尺案内保持部51に沿ってスライド可能であり、
第2腕3Lが第2長尺案内保持部52に沿ってスライド
可能である。即ち、第1腕3R及び第2腕3Lの双方が
スライド可能である。このため、刺繍枠1の幅サイズS
の変動に対応するのに一層有利である。
【0060】なお、刺繍枠保持装置2が市販の刺繍機に
後処理で搭載されるものである場合には、ガイドレール
60、可動部61は市販の刺繍機に予め搭載されている
ものを利用し、可動部61に長尺案内保持部5を取り付
ける形態とすることができる。
【0061】(第2実施例)第2実施例について図6を
参照して示す。第2実施例は第1実施例と基本的には同
様の構成であり、共通する部位には共通の符号を付す
る。第2実施例は第1実施例と基本的には同様の作用効
果を奏する。以下、第1実施例と異なる部分を中心とし
て説明する。
【0062】第2実施例では、第1長尺案内保持部51
及び第2長尺案内保持部52に形成されている長孔53
は、矢印X方向に沿って延設されている。図6に示すよ
うに長孔53は上面開口53aをもつものの、下方向に
は貫通していない。よって長孔53は有底形状であり、
上方に臨む底面53eをもつ。第1腕3Rの上面壁32
aに形成されている腕固定孔36の内壁面には雌ねじ3
6xが形成されている。
【0063】そして図6から理解できるように、腕固定
ねじ38を第1長尺案内保持部51の上方から長孔53
に向けて差し込んだ状態で、工具などで腕固定ねじ38
の頭部38sを回しながら、腕固定ねじ38のねじ軸3
8tの雄ねじ38mを腕固定孔36の雌ねじ36xに螺
進させる。このような螺進に伴い、腕固定ねじ38のね
じ軸38tの先端が長孔53の底面53eを加圧すれ
ば、第1長尺案内保持部51の下面51uが第1腕3R
の下面壁32cに強く圧接する。このため第1腕3Rが
第1長尺案内保持部51に固定される。この状態では第
1腕3Rは第1長尺案内保持部51に対してスライドで
きなくなる。
【0064】第1腕3Rをスライド可能とするにあたっ
ては、工具などで腕固定ねじ38の頭部38sを逆方向
に回し、腕固定ねじ38をねじ軸38tの雄ねじ38m
を腕固定孔36の雌ねじ36xに対して螺退させる。こ
のようにすれば、腕固定ねじ38のねじ軸38tの先端
が第1長尺案内保持部51の長孔53の底面53eを加
圧することが解除または緩められる。これにより固定が
解除され、第1長尺案内保持部51の下面51uが第1
腕3Rの下面壁32cに強く圧接しなくなるため、第1
腕3Rが第1長尺案内保持部51に沿ってスライド可能
とされる。
【0065】上記した説明は第1腕3Rの側であるが、
第2腕3Lの側についても同様である。即ち、第2腕3
L側の腕固定ねじ38を締結したり緩めたりすれば、第
2長尺案内保持部52に対して第2腕3Lを固定した
り、スライド可能としたりすることができる。
【0066】(第3実施例)第3実施例について図7を
参照して示す。第3実施例は第1実施例と基本的には同
様の構成であり、共通する部位には共通の符号を付す
る。第2実施例は第1実施例と基本的には同様の作用効
果を奏する。以下、第1実施例と異なる部分を中心とし
て説明する。
【0067】第3実施例では、第1長尺案内保持部51
に形成されている長孔53は矢印X方向に沿って延設さ
れているものの、図7に示すように、第1長尺案内保持
部51の背面に形成されている。つまり長孔53は、第
1長尺案内保持部51の背面で開口する背面開口53h
と、側方に臨む底面53sとをもつ。腕固定孔36は、
第1腕3Rの背面壁32bに貫通状態に且つ側方に開口
して形成されており、その内壁面には雌ねじ36xが形
成されている。
【0068】そして図7に示すように、腕固定ねじ38
を第1長尺案内保持部51の側方つまり矢印E1方向か
ら長孔53に差し込んだ状態で、工具などで腕固定ねじ
38の頭部38sを回しながら、腕固定ねじ38のねじ
軸38tの雄ねじ38mを雌ねじ36xに螺進させる。
このような螺進に伴い、腕固定ねじ38のねじ軸38t
の先端が第1長尺案内保持部51の長孔53の底面53
sを加圧すれば、第1長尺案内保持部51の側面51r
が第1腕3Rの根元部31の側面壁31uに強く圧接す
る。このため、第1腕3Rが第1長尺案内保持部51に
固定される。
【0069】第1腕3Rをスライドするにあたっては、
腕固定ねじ38の頭部38sを逆方向に回して腕固定ね
じ38をねじ軸38tの雄ねじ38mを腕固定孔36の
雌ねじ36xに対して螺退させる。このようにすれば、
腕固定ねじ38のねじ軸38tの先端が第1長尺案内保
持部51の長孔53の底面53sを加圧することが解除
または緩められる。これにより固定が解除され、第1長
尺案内保持部51の側面51rが第1腕3Rの根元部3
1の側面壁31uに圧接しなくなるため、第1腕3Rが
第1長尺案内保持部51に沿ってスライド可能とされ
る。
【0070】上記した説明は第1腕3Rの側についてで
あるが、第2腕3Lの側についても同様である。即ち、
第2腕3L側の腕固定ねじ38を締結したり緩めたりす
れば、第2腕3Lを第2長尺案内保持部52に対して固
定したり、スライド可能としたりすることができる。
【0071】(第4実施例)第4実施例について図8及
び図9を参照して示す。第4実施例は第1実施例と基本
的には同様の構成であり、共通する部位には共通の符号
を付する。第4実施例は第1実施例と基本的には同様の
作用効果を奏する。以下、第1実施例と異なる部分を中
心として説明する。
【0072】本実施例では、図8及び図9に示すよう
に、第1腕3R及び第2腕3Lの先端には、上方に突出
する位置決めピン70が固着されていると共に、板バネ
で形成された押さえバネ71が締結具71mにより固定
されている。
【0073】本実施例に係る刺繍枠1は、リング枠状を
なす内枠10と、内枠10に対して脱着可能に嵌合され
たリング枠状をなす外枠11とで形成されている(図8
は刺繍枠1の一部のみ図示)。外枠11の一部位には、
鍔形状の第1取付具13が外方向に突出するように設け
られている。図示はしないものの、外枠11の他の部位
にも、第2腕3Lに取付けるための同種の鍔形状の第2
取付具が外方向に突出するように設けられている。
【0074】刺繍の際には第1実施例の場合と同様に、
刺繍枠1の第1取付具13を第1腕3Rに固定すると共
に、刺繍枠1の図略の第2取付具を第2腕3Lに固定す
る必要がある。このため、第1実施例の場合と同様に、
長尺案内保持部5に対して腕固定ねじ38を緩めるか、
外すかすることにより、第1腕3R及び第2腕3Lを長
尺案内保持部5に対してスライド可能とする。この場合
には、第1腕3Rと第2腕3Lとの間隔Mは連続的に可
変となる。
【0075】そして、第1腕3Rと第2腕3Lとの間隔
Mが刺繍枠1の幅サイズに対応できるように、使用者が
手作業で、第1腕3Rを第1長尺案内保持部51に沿っ
て矢印X1方向または矢印X2方向に適宜スライドさせ
ると共に、第2腕3Lを第2長尺案内保持部52に沿っ
て矢印X1方向または矢印X2方向に適宜スライドさせ
る。これにより矢印X方向における第1腕3Rの位置及
び第2腕3Lの位置を決定する。
【0076】上記したように第1腕3R及び第2腕3L
を矢印X1,矢印X2方向に沿ってスライドさせれば、
幅サイズが異なる刺繍枠1を用いる場合であっても、刺
繍枠1を第1腕3R,第2腕3Lに取り付けることがで
きる。従って様々な幅サイズSをもつ刺繍枠1に対応す
ることができる。
【0077】本実施例では、刺繍枠1を第1腕3Rに取
り付けるときには、図8及び図9から理解できるよう
に、第1腕3Rの押さえバネ71を上方に持ち上げつつ
刺繍枠1の第1取付具13の位置決め孔13mを位置決
めピン70に嵌め、その押さえバネ71の持ち上げを解
除すれば、押さえバネ71の押圧部71fが刺繍枠1の
第1取付具13に圧接し、第1取付具13を第1腕3R
の上面壁32aに押さえ付ける。
【0078】刺繍枠1を第2腕3Lに取り付けるときに
も同様に、第2腕3Lの押さえバネ71を上方に持ち上
げつつ刺繍枠1の図略の第2取付具の位置決め孔を位置
決めピン70に嵌め、その押さえバネ71の持ち上げを
解除すれば、その押さえバネ71の押圧部71fが刺繍
枠1の図略の第2取付具を第2腕3Lの上面壁32aに
押さえ付ける。
【0079】本実施例においても、工具等を用いて第1
腕3R側の腕固定ねじ38を螺進させて固定具37に締
め付けることにより、第1腕3Rを第1長尺案内保持部
51に固定すると共に、第1腕3R側の腕固定ねじ38
を螺進させて固定具37に締め付けることにより、第2
腕3Lを第2長尺案内保持部52に固定する。この状態
では第1腕3Rは第1長尺案内保持部51に対してスラ
イドできなくなる。同様に第2腕3Lも第2長尺案内保
持部52に対してスライドできなくなる。
【0080】上記のように刺繍枠1を第1腕3R及び第
2腕3Lに取り付けた状態で、刺繍機を駆動させて刺繍
を行う。
【0081】本実施例においても、使用頻度が高い刺繍
枠1の幅サイズに合わせて、腕位置識別手段としての印
55が第1長尺案内保持部51及び第2長尺案内保持部
52にそれぞれ設けられている。このため使用頻度が高
い刺繍枠1を用いる場合には、複数個の印55のうちの
いずれかに第1腕3Rの端面3k、第2腕3Lの端面3
pを対応させるように、使用者が肉眼で視認しつつ、第
1腕3R及び第2腕3Lをスライドさせてこれらの位置
を決定すれば、使用頻度が高い刺繍枠1の幅サイズに対
応するように第1腕3R及び第2腕3Lを短時間のうち
に容易に位置決めできる利点が得られる。
【0082】更に本実施例によれば、第1腕3Rが第1
長尺案内保持部51に沿ってスライド可能であり、第2
腕3Lが第2長尺案内保持部52に沿ってスライド可能
である。つまり、第1腕3R及び第2腕3Lの双方がス
ライド可能であるため、刺繍枠1の幅サイズの変動に対
応するのに一層有利である。
【0083】(適用例)図10〜図12は刺繍枠1の例
を示す。これらの図に示すように、刺繍枠1の幅サイズ
Sは様々な形態がある。また使用者が好みに応じて、様
々な幅サイズSをもつ刺繍枠1を自作することも多いも
のである。
【0084】図13は適用例を示す。この適用例では、
複数の脚100をもつベース102と、ベース102に
搭載された針駆動機構をもつ刺繍部104と、各種の操
作スイッチ106をもつ操作盤108と、刺繍を行う針
110と、刺繍枠1を保持するための刺繍枠保持装置2
とを備えている。
【0085】刺繍枠保持装置2は、一方向である矢印Y
1方向に沿って突出すると共に刺繍枠1の一部を脱着可
能に保持する第1腕3Rと、一方向であるY方向に沿っ
て突出すると共に刺繍枠1の他の一部を脱着可能に保持
する第2腕3Lと、第1腕3R及び第2腕3Lの突出方
向と交差する方向である矢印X方向に沿って連続的に長
尺状に設けられた長尺案内保持部5とを備えている。第
1腕3Rと第2腕3Lとの間隔Mは、連続的に可変であ
る。
【0086】(その他)第1実施例では第1長尺案内保
持部51及び第2長尺案内保持部52には、腕位置識別
手段として機能できる印55が複数個設けられている。
しかしその数は特に限定されるものではなく、場合によ
っては第1長尺案内保持部51及び第2長尺案内保持部
52に印55を1個ずつ設けることにしても良い。更に
印55は縦線状ではなく、点状の印、三角状の印、ある
いは、数字または活字で示す印としても良い。
【0087】第1実施例では第1長尺案内保持部51及
びスライド孔30は、互いに整合するように横断面で四
角形状をなしているが、これに限らず横断面円形状で
も、楕円形状でも良く、要するに第1腕3Rや第2腕3
Lのスライドを円滑にできるように横断面が対応してお
れば良い。
【0088】第1実施例等では、腕係止具64は、第1
腕3R及び第2腕3Lをスライドさせる際に使用者に触
感、節度感を感じさせたり、または凹凸の嵌合係止によ
る係止音を聴覚的に感じさせることにより、使用頻度が
高い刺繍枠1を使用する際の第1腕3R及び第2腕3L
の決定位置を容易に識別させる識別機能を発揮させるた
めのものである。また、長尺案内保持部5に付されてい
る複数個の印55も、使用頻度が高い刺繍枠1を使用す
る際の第1腕3R及び第2腕3Lの決定位置を容易に識
別させる識別機能を発揮させるためのものである。この
ように第1実施例等では識別機能手段が複数種類設けら
れているが、印55を廃止し、係止部56及び腕係止具
64のみを設けるだけでも良い。また、係止部56及び
腕係止具64を廃止し、印55を設けるだけでも良い。
【0089】第1実施例等では、第1腕3R及び第2腕
3Lに腕係止具64がそれぞれ設けられており、長尺案
内保持部5に凹状の複数個の係止部56が設けられてい
る。しかしこれに限らず、逆に、第1腕3R及び第2腕
3Lに凹状の複数個の係止部56を設けると共に、長尺
案内保持部5に腕係止具64を設ける構成としても良
い。
【0090】第1実施例等では、第1腕3R及び第2腕
3Lの双方を長尺案内保持部5に沿ってスライド可能と
しているが、これに限らず、第1腕3R及び第2腕3L
のうちの一方をスライド可能とし、他方をスライドでき
ないように予め固定している形態としても良い。
【0091】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない
範囲内で適宜変更して実施できるものである。
【0092】(付記)本明細書及び図面から次の技術的
思想も把握できる。 (付記項1)各請求項において、固定部は、第1腕また
は第2腕を長尺案内保持部に圧接し圧接に伴い固定する
構造であることを特徴とする刺繍機または刺繍枠保持装
置。 (付記項2)各請求項において、固定部は、第1腕また
は第2腕に螺進退可能に保持されたねじ軸とねじ軸と一
体的な頭部とをもつねじを備えており、ねじのねじ軸の
螺進に伴い、ねじのねじ軸の先端部で、第1腕及び第2
腕の少なくとも一方と長尺案内保持部とを圧接させ、圧
接に伴い第1腕及び第2腕の少なくとも一方を長尺案内
保持部に固定すると共に、ねじの螺退に伴い、圧接を解
除または緩めて固定を解除して第1腕及び第2腕の少な
くとも一方をスライド可能とする構造であることを特徴
とする刺繍機または刺繍枠保持装置。 (付記項3)各請求項において、固定部は、第1腕及び
第2腕の少なくとも一方を構成する壁に形成された雌ね
じをもつ孔と、孔に螺進退可能な雄ねじをもつねじ軸を
備えたねじとを備え、雌ねじに対するねじのねじ軸の螺
進に伴い、ねじ軸の先端部で、第1腕及び第2腕の少な
くとも一方と長尺案内保持部とを圧接させ、圧接に伴い
第1腕及び第2腕の少なくとも一方を長尺案内保持部に
固定すると共に、ねじの螺退に伴い、圧接を解除または
緩めて固定を解除して第1腕及び第2腕の少なくとも一
方をスライド可能とする構造であることを特徴とする刺
繍機または刺繍枠保持装置。 (付記項4)各請求項において、第1腕または第2腕の
少なくとも一方は、横断面で、長尺案内保持部に嵌合さ
れるスライド孔を区画する枠形状をなす根元部を備えて
いることを特徴とする刺繍機または刺繍枠保持装置。 (付記項5)付記項1〜4において、長尺案内保持部は
有底形状の底面をもち、螺進に伴いねじのねじ軸の先端
部は底面を加圧し、加圧に伴い、第1腕及び第2腕の少
なくとも一方と長尺案内保持部とを圧接させ、該一方を
長尺案内保持部に固定することを特徴とする刺繍機また
は刺繍枠保持装置。 (付記項6)請求項3において、腕位置識別手段は、使
用頻度が高い刺繍枠を使用する際の第1腕及び第2腕の
可動式の少なくとも一方のスライド位置を使用者が肉眼
で視覚的に識別できる視覚識別手段、使用頻度が高い刺
繍枠を使用する際の第1腕及び第2腕の可動式の少なく
とも一方のスライド位置を使用者が聴覚で識別できる聴
覚識別手段、使用頻度が高い刺繍枠を使用する際の第1
腕及び第2腕の可動式の少なくとも一方のスライド位置
を使用者が触感で識別できる触感識別手段、のうちの少
なくとも一方で構成されていることを特徴とする刺繍機
または刺繍枠保持装置。 (付記項7)請求項3において、腕位置識別手段は、長
尺案内保持部に設けられた凹及び凸のうちの一方と、第
1腕及び第2腕の少なくとも一方に設けられ当該凹及び
凸のうちの一方と係脱可能に嵌合係止する凸及び凹のう
ちの他方とを備えていることを特徴とする刺繍機または
刺繍枠保持装置。 (付記項8)各請求項において、第1腕と第2腕とは互
いに実質的に平行であることを特徴とする刺繍機または
刺繍枠保持装置。 (付記項9)各請求項において、第1腕と第2腕と間隔
を広げたとき、第1腕と第2腕と長尺案内保持部とは、
平面形態でコの字形状となることを特徴とする刺繍機ま
たは刺繍枠保持装置。 (付記項10)請求項3において、腕位置識別手段は、
第1腕または第2腕の少なくとも一方の基準部が合わさ
る印と、凹または凸状の係止部とを備えており、使用者
に識別できるように印は長尺案内保持部の前側に設けら
れ、係止部は長尺案内保持部の背面側に設けられている
ことを特徴とする刺繍機または刺繍枠保持装置。 (付記項11)各請求項において、第1腕及び第2腕の
可動式の少なくとも一方のスライド可能量は、可動式の
該一方の長さの1/4〜5倍であることを特徴とする刺
繍機または刺繍枠保持装置。 (付記項12)各請求項において、長尺案内保持部は、
第1腕をスライド可能とする第1長尺案内保持部と、第
2腕をスライド可能とする第2長尺案内保持部とで構成
されており、第1長尺案内保持部の長さは第1腕の長さ
の1/4〜5倍であり、第2長尺案内保持部の長さは第
2腕の長さの1/4〜5倍であることを特徴とする刺繍
機または刺繍枠保持装置。
【0093】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように本発明
に係る刺繍機、本発明に係る刺繍枠保持装置によれば、
幅サイズが異なる刺繍枠に対応できるように、第1腕及
び第2腕の間隔を小さくしたり、中程度にしたり、大き
くしたりでき、第1腕及び第2腕の間隔を広い範囲にわ
たって連続的に調整することができる。このため様々な
幅サイズをもつ刺繍枠を用いて刺繍を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係り、刺繍枠保持装置の要部を示
す斜視図である。
【図2】第1実施例に係り、刺繍枠保持装置の要部の分
解状態を示す斜視図である。
【図3】第1実施例に係り、刺繍枠保持装置の主要部の
分解状態を示す斜視図である。
【図4】第1実施例に係り、刺繍枠保持装置の主要部の
断面図である。
【図5】第1実施例に係り、刺繍枠保持装置において腕
を長尺案内保持部に固定する形態を示す断面図である。
【図6】第2実施例に係り、刺繍枠保持装置において腕
を長尺案内保持部に固定する形態を示す断面図である。
【図7】第3実施例に係り、刺繍枠保持装置において腕
を長尺案内保持部に固定する形態を示す断面図である。
【図8】第4実施例に係り、刺繍枠保持装置の要部の分
解状態を示す斜視図である。
【図9】第4実施例に係り、刺繍枠保持装置の主要部を
示す斜視図である。
【図10】刺繍枠の平面図である。
【図11】別例に係る刺繍枠の平面図である。
【図12】他の別例に係る刺繍枠の平面図である。
【図13】刺繍機の斜視図である。
【符号の説明】
図中、1は刺繍枠、2は刺繍枠保持装置、3Rは第1
腕、3Lは第2腕、36は腕固定孔(固定部)、37は
固定具(固定部)、38は腕固定ねじ(固定部)、5は
長尺案内保持部、51は第1長尺案内保持部、52は第
2長尺案内保持部、55は印(腕位置識別手段)、56
は係止部(腕位置識別手段)、64は腕係止具(腕位置
識別手段)を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に沿って突出すると共に刺繍枠の一
    部を脱着可能に保持する第1腕と、一方向に沿って突出
    すると共に刺繍枠の他の一部を脱着可能に保持する第2
    腕とをもつ刺繍枠保持装置と、 刺繍枠保持装置の第1腕及び第2腕に脱着可能に保持さ
    れた刺繍枠に支持された刺繍対象物に刺繍を施す刺繍部
    とをもつ刺繍機において、 第1腕及び第2腕の突出方向と交差する方向に沿って連
    続的に長尺状に設けられた長尺案内保持部が刺繍枠保持
    装置に設けられ、 第1腕及び第2腕の少なくとも一方は、第1腕と第2腕
    との間隔が連続的に可変となるように長尺案内保持部の
    長さ方向に沿ってスライド可能な可動式であり、 第1腕及び第2腕の可動式の少なくとも一方を長尺案内
    保持部に固定解除可能に固定する固定部が刺繍枠保持装
    置に設けられていることを特徴とする刺繍機。
  2. 【請求項2】請求項1において、第1腕及び第2腕の双
    方は、長尺案内保持部の長さ方向に沿って且つ互いに独
    立してスライド可能であることを特徴とする刺繍機。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、長尺案
    内保持部は、使用頻度が高い刺繍枠を使用する際の第1
    腕及び第2腕の可動式の少なくとも一方のスライド位置
    を識別する腕位置識別手段を備えていることを特徴とす
    る刺繍機。
  4. 【請求項4】一方向に沿って突出すると共に刺繍枠の一
    部を脱着可能に保持する第1腕と、一方向に沿って突出
    すると共に刺繍枠の他の一部を脱着可能に保持する第2
    腕と、第1腕及び第2腕の突出方向と交差する方向に沿
    って連続的に長尺状に設けられた長尺案内保持部とを有
    し、 第1腕及び第2腕の少なくとも一方は、第1腕と第2腕
    との間隔が連続的に可変となるように長尺案内保持部の
    長さ方向に沿ってスライド可能な可動式であり、 第1腕及び第2腕の可動式の少なくとも一方を長尺案内
    保持部に固定解除可能に固定する固定部を有しているこ
    とを特徴とする刺繍枠保持装置。
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