JP2001262136A - 蛍光体ペースト組成物及びそれを用いた蛍光膜 - Google Patents

蛍光体ペースト組成物及びそれを用いた蛍光膜

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JP2001262136A JP2000117261A JP2000117261A JP2001262136A JP 2001262136 A JP2001262136 A JP 2001262136A JP 2000117261 A JP2000117261 A JP 2000117261A JP 2000117261 A JP2000117261 A JP 2000117261A JP 2001262136 A JP2001262136 A JP 2001262136A
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phosphor paste
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベーキング処理を行った際の、残留カーボン
が少なく蛍光膜とした場合、発光特性の良好なFPD用
の蛍光体ペースト組成物及び蛍光膜を提供する 【解決手段】 蛍光体、結合剤樹脂、有機溶剤及び燐酸
エステル系の界面活性剤を含有する蛍光体ペースト組成
物及びこれを用いた蛍光膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPDP(プラズマデ
ィスプレイ)やFED(フィールドエミッションディス
プレイ)などの平面パネルディスプレイ(FPD)の蛍
光膜形成のために用いられる蛍光体ペースト組成物及び
それを用いた蛍光膜に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像や文字を表示するためのディ
スプレイとしてCRT(陰極線管)に加えて、CRTと
同じく発光型のディスプレイである、PDPやFEDな
どのFPDの開発、改良が盛んになされている。このF
PDの蛍光面に設ける蛍光膜は通常、蛍光体と結合剤樹
脂とを有機バインダー中に分散させて混練し、適度な粘
度に調整することによって得た蛍光体ペーストを、スク
リーン印刷法などの印刷法によって支持体上に所定のパ
ターンに塗布し、これを乾燥させて形成する。なお、蛍
光体ペースト中における蛍光体粒子の分散性が良好でな
いと、均質な蛍光膜が得られないので、蛍光体ペースト
中には蛍光体粒子及び有機結合剤の外に特定量の界面活
性剤を添加する場合もある。
【0003】ところで、蛍光体ペースト組成物を用いて
蛍光膜を形成する際、支持体上に蛍光体ペースト組成物
を塗布した後、該組成物中の有機物成分を除去するため
に400〜600℃の温度でベーキングを行うが、その
際、用いられている蛍光体によっては高温で熱処理すれ
ばする程、初期輝度(ベーキング直後における発光輝
度)が低下することから、ベーキングはできるだけ低い
温度で行うのが望ましいが、一方、低温でベーキングす
ると塗布された蛍光体ペースト中の有機物成分が燃焼し
た後の炭素が一部蛍光膜中に残留し、これが蛍光膜の発
光輝度、特に、輝度維持率の低下など、蛍光膜の発光特
性を阻害する要因となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は塗布後ベーキ
ング処理を行って蛍光膜を形成する際、比較的低温でベ
ーキングした場合にもその蛍光膜中における残留カーボ
ンが少なく、ベーキングによる発光輝度低下が少なく
て、しかも輝度維持率の良好な蛍光体ペースト組成物及
び蛍光膜を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は蛍光体ペー
スト組成物中における蛍光体粒子の分散性を改善するた
めに蛍光体ペースト中に添加する界面活性剤の種類につ
いて鋭意検討した結果、燐酸エステル系の界面活性剤を
特定量添加し、これを含有させておいた場合に限り、蛍
光体の分散性の向上に加え、ベーキングした時のカーボ
ン残留量が極端に低減され、この蛍光体ペースト組成物
を用いて蛍光膜を形成した場合、比較的低温でのベーキ
ングが可能でベーキングによる発光輝度の低下が少なく
輝度維持率の良好な蛍光体ペースト組成物並びに蛍光膜
が得られることを見い出した。
【0006】即ち、本発明は下記の構成からなる。 (1)蛍光体、結合剤樹脂、有機溶剤及び燐酸エステル
系界面活性剤を含有することを特徴とする蛍光体ペース
ト組成物。 (2)上記燐酸エステル系の界面活性剤含有量が0.0
5〜1.0重量%であることを特徴とする上記(1)に
記載の蛍光体ペースト組成物。 (3)450℃の温度で30分間、熱処理した後におけ
る残留炭素(C)の含有量が50ppm以下であること
を特徴とする上記(1)ないし(2)に記載の蛍光体ペ
ースト組成物。 (4)支持体上に(1)〜(3)のいずれかに記載の蛍
光体ペーストを塗布してなることを特徴とする蛍光膜。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明の蛍光体ペースト組成物を製造するには、有
機溶剤中に蛍光体と結合剤樹脂と燐酸エステル系界面活
性剤とを添加して十分に混練して、有機溶剤中に蛍光体
と結合剤樹脂と燐酸エステル系界面活性剤とを均一に分
散させることによって製造する以外は従来の蛍光体ペー
スト組成物と同様にして製造される。
【0008】本発明の蛍光体ペースト組成物に用いられ
る蛍光体としては、従来の蛍光体ペースト組成物に用い
られている蛍光体であればいずれも用いることができ、
特に使用される蛍光体の種類や組成に制限はなく、これ
を用いて形成される蛍光膜を励起するディスプレイの励
起源に応じて適宜選択される。
【0009】例えば、本発明の蛍光体ペースト組成物を
陰極線管(CRT)やFED等の蛍光膜形成用として用
いる場合には、その蛍光膜を電子線照射して発光させる
ことになるので、赤色蛍光体である、ユーロピウム付活
酸硫化イットリウム蛍光体(YS:Eu)やユー
ロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y:E
u)、緑色蛍光体である、銅及びアルミニウム付活硫化
亜鉛蛍光体(ZnS:Cu,Al)やテルビウム付活ア
ルミン酸イットリウム蛍光体(YAl12:T
b)、青色蛍光体である、銀付活硫化亜鉛蛍光体(Zn
S:Ag)や銀及びアルミニウム付活硫化亜鉛蛍光体
(ZnS:Ag,Al)等の電子線励起下において高効
率に発光する電子線用蛍光体が用いられ、PDP等の蛍
光膜形成用として用いる場合には、その蛍光膜を紫外線
照射して発光させることになるので、YS:E
u、ユーロピウム付活硼酸イットリウム蛍光体(YBO
:Eu)、ユーロピウム付活硼酸イットリウム・ガド
リニウム蛍光体{(Y,Gd)BO:Eu)}、ユー
ロピウム付活酸化イットリウム・ガドリニウム蛍光体
{(Y,Gd):Eu}等の赤色蛍光体、マンガ
ン付活珪酸亜鉛蛍光体(ZnSiO:Mn)、マン
ガン付活アルミン酸バリウム・マグネシウム蛍光体
{(1−a)(0.82BaO・6Al)・a
(BaMg1−bMnAl1017)やBaMgA
1017:Mnなど}等の緑色蛍光体、2価ユーロ
ピウム付活アルミン酸バリウム・マグネシウム蛍光体
(BaMgAl1017:Eu2+)等の青色蛍光体
をはじめとする、紫外線や真空紫外線励起下において高
輝度に発光する紫外線用蛍光体や真空紫外線用蛍光体が
用いられる。但し、これらの蛍光体の中でもZnS:A
gやZnS:Ag,Al等の硫化物系蛍光体は450℃
以上の温度でベーキングを行うと発光輝度が低下した
り、発光色が変化するため、比較的低温でベーキングす
る必要があり、その場合にはベーキング温度が低いため
にベーキング後のペースト組成物中の残留カーボンが多
くなって蛍光体ペーストの発光輝度を低下させ易いが、
ペースト組成物に燐酸エステル系界面活性剤を含有させ
るとベーキング後の残留カーボンを低減できるところか
ら、本発明の蛍光体ペースト組成物においては、蛍光体
として比較的熱処理に弱い硫化物系蛍光体やアルミン酸
バリウム・マグネシウム系を母体とする蛍光体を用いた
場合、特に有効である。
【0010】本発明の蛍光体ペースト組成物において、
蛍光体を分散させる結合剤樹脂としては蛍光体の分散性
に優れているものであればその種類は問わないが、有機
溶媒に均一に溶解することが必要であり、使用し得る具
体的な結合剤樹脂の例としては、ベーキング時の燃焼性
の良好な、アクリル系、スチレン系、セルロース系、ポ
バール系樹脂である、例えば、メタクリル酸エステルポ
リマー、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリ
スチレン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコー
ル、エチルセルロース等を挙げることが出来るが、スク
リーン印刷時のペーストの流動特性からチクソトロピー
性を有するエチルセルロースが特に好ましい。
【0011】本発明の蛍光体ペースト組成物において、
これらの蛍光体、結合剤樹脂及び有機溶剤の混合割合
は、それぞれ30〜75重量%、5〜50重量%及び3
5〜65重量%の範囲でその用途に応じて変化させる。
【0012】更に、本発明の蛍光体ペースト組成物の構
成成分の1つとして用いる界面活性剤としては、トリア
ルキルエステル{PO・(OR)}、ジアルキルエス
テル{PO(OR)OH}及びモノアルキルエステル
{PO(OR)(OH)}のような燐酸ポリエステル
が使用され、特に、{PO(OR)(ONa)}、
{PO(RO)(CHCHO)(ONa)}、
{PO(OR)(ONa)}、PO{(RO)(CH
CHO)(ONa)などのモノアルキルエス
テルやジアルキルエステルのナトリウム塩を用いること
により、得られた蛍光体ペースト組成物を500℃前後
の温度でベーキングした場合にも、残留カーボンの量を
減らす上でより好ましい。これらの燐酸エステル系界面
活性剤は蛍光体ペースト組成物全量、即ち、蛍光体、結
合剤樹脂、有機溶剤及び燐酸エステル系界面活性剤の含
有総量に対しておよそ0.05〜1.0重量%添加され
る。
【0013】なお、これらの燐酸エステル系界面活性剤
の外に、蛍光体ペースト組成物中における湿潤性や分散
性をより向上させるために、更に、ポリエチレングリコ
ール型非イオン界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリカルボン酸塩型高分子界面活性剤、スルホコハ
ク酸ジアルキルエステル塩などの界面活性剤を燐酸エス
テル系界面活性剤と共に添加しておいても良い。
【0014】また、本発明の蛍光体ペースト組成物にお
いて、結合剤樹脂を溶解させると共に、得られる蛍光体
ペースト組成物の粘度調節を容易に行うための有機溶剤
としては、結合剤樹脂が均一かつ安定に溶解するもので
あればどのような溶剤でも使用可能であるが、具体的に
は、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素化合物、テ
トラヒドロフラン、1、2−ブトキシエタン等のエーテ
ル化合物、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン化
合物、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジエチレングリコール
モノブチルエーテルアセテート、フタル酸ジオクチル等
のエステル化合物、イソプロピルアルコール、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、テルピネオール、2
−フェノキシエタノール等のアルコール化合物等を挙げ
ることが出来る。特に、スクリーン印刷用として使用す
る場合には、テルピオネール、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルアセテートなど、沸点が170℃以上である有機
溶剤を使用するのが好ましい。
【0015】表1は界面活性剤の含有量の異なる蛍光体
ペーストをそれぞれベーキング処理し、処理後の蛍光体
ペースト中の残留カーボン量を示したもので、各蛍光体
ペーストは、BaMgAl1017:Eu蛍光体(化
成オプトニクス社製、KX−501A)40重量部、燐
酸エステル界面活性剤(日本乳化剤(株)アントックス
EHD)、およびエチルセルロース(ハーキュレス社
製、グレードN−100)とジエチレングリコールモノ
ブチルエーテルとジエチレングリコールモノブチルエー
テルアセテートからなる結合剤樹脂と有機溶剤との混合
物60部を混合し、混練して蛍光体ペーストとし、この
蛍光体ペースト組成物をガラス基板上に塗布し乾燥した
後、これを電気炉内に投入して450℃で30分ベーキ
ングし、炉内温度が150℃になった時、炉から取り出
して、一定時間空気中に放置した後にこの蛍光体ペース
ト組成物中の残留カーボンの量をカーボン・イオウ測定
機(堀場製作所製、型番EMIA)で測定し、その結果
を示したものである。
【0016】表1において、界面活性剤量は蛍光体ペー
スト組成物中の界面活性剤の重量百分率で示してある。
【0017】
【表1】
【0018】表1の結果からわかる通り、蛍光体ペース
ト中に含有させる燐酸エステル界面活性剤量が少なすぎ
ても、また、ある量より多くても得られる蛍光体ペース
トのベーキング後における残留カーボン量は多くなり、
ベーキングにより有機物成分を効果的に除去し得て、残
留カーボン量の少ない蛍光体ペーストとするには蛍光体
ペースト組成物に対しておよそ0.05〜1.0重量
%、特に0.1〜0.8重量%の燐酸エステル界面活性
剤を含有させておくのが好ましい。
【0019】また、本発明の蛍光膜は、上述のようにし
て得られた蛍光体ペースト組成物をガラス、透明プラス
チックなどの支持体上もしくは、PDP、FEDなどの
FPDの蛍光膜が形成される支持体部分に直接、所望の
パターンに塗布して乾燥させ、ベーキングすることによ
ってPDP、FEDなどのFPD用蛍光膜として使用さ
れる。
【0020】
【実施例】次に、実施例により本発明を説明する。 〔実施例1〕エチルセルロース(ハークレス社製グレー
ドN−100)をジエチレングリコールモノブチルエー
テルとジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテ
ートとの混合溶剤中に溶解し、その混合溶剤量を調整す
ることによって、粘度が200Pa・s(粘度計HAA
KE社製RS50、測定条件25℃、シェアレート1
0)である結合剤樹脂の溶液を調製した。この結合剤樹
脂溶液59.8重量部中に0.2重量部の燐酸エステル
系界面活性剤(日本乳化剤(株)アントックスEHD)
を添加してよく攪拌混合し、次この溶液中にPDP用蛍
光体である、BaMgAl1017:Eu蛍光体(化
成オプトニクス社製KX−501A)を40重量部加
え、攪拌、混合してから更に3本ロールで混練して蛍光
体を充分に分散させて実施例1の蛍光体ペーストを製造
した。
【0021】次に、実施例1の蛍光体ペーストをガラス
基板上に塗布時の塗膜厚がほぼ0.2mmとなるように
塗布し、これを130℃で乾燥して、実施例1の蛍光膜
を作成した。
【0022】この実施例1の蛍光膜を電気炉に入れて、
ほぼ10℃/分の昇温速度で昇温し、450℃のベーキ
ング温度に達した時、昇温を停止して30分間保持して
加熱してベーキングし、次いで加熱を止めて炉内でその
まま放置して冷却し、炉内温度がおよそ150℃に降温
したところで蛍光膜を取り出し、室温下で約20分間放
置した後にこの蛍光膜中のベーキング後における残留カ
ーボン量を、上述のカーボン・イオウ測定機(堀場製作
所製、型番EMIA)を用いて測定した。
【0023】〔実施例2〕59.8重量部の結合剤樹脂
溶液中に0.2重量部の界面活性剤を添加する代わりに
59.5重量部の結合剤樹脂溶液中0.5重量部の界面
活性剤を添加した以外は実施例1の蛍光体ペースト組成
物と同様にして実施例2の蛍光体ペーストを製造した。
【0024】次に、実施例1の蛍光体ペーストに代えて
実施例2の蛍光体ペーストを用いた以外は実施例1の蛍
光膜と同様にして実施例2の蛍光膜を作成し、この実施
例2の蛍光膜中の450℃でのベーキング後における残
留カーボン量を、実施例1の蛍光膜と同様にして測定し
た。
【0025】〔実施例3〕実施例1の蛍光膜を450℃
でベーキングする代わりに500℃でベーキングした以
外は実施例1の蛍光膜と同様にして、実施例1の蛍光膜
について500℃でのベーキング後における残留カーボ
ンの量を測定した。
【0026】〔実施例4〕実施例2の蛍光膜を450℃
でベーキングする代わりに500℃でベーキングした以
外は実施例2の蛍光膜と同様にして、実施例2の蛍光膜
について500℃でのベーキング後の残留カーボンの量
を測定した。
【0027】〔比較例1〕界面活性剤を全く用いなかっ
た以外は実施例1の蛍光体ペーストと同様にして比較例
1の蛍光体ペーストを製造し、これを用いて実施例1の
蛍光膜と同様にして比較例1の蛍光膜を作成した。次に
実施例1の蛍光膜と同様にし、て比較例1の蛍光膜につ
いて450℃でのベーキング後における残留カーボンの
量を測定した。
【0028】〔比較例2〕比較例1の蛍光膜を450℃
でベーキングする代わりに500℃でベーキングした以
外は実施例1の蛍光膜と同様にして、比較例1の蛍光膜
について500℃でのベーキング後における残留カーボ
ンの量を測定した。
【0029】〔実施例5〕BaMgAl1017:E
u蛍光体(化成オプトニクス社製KX−501A)に代
えてZnSiO:Mn(化成オプトニクス社製P1
−G1)を用い、界面活性剤の添加量を0.2重量部で
はなく0.3重量部用いた以外は実施例1の蛍光体ペー
ストと同様にして実施例5の蛍光体ペーストを製造し
た。
【0030】次に、実施例1の蛍光体ペーストに代えて
実施例5の蛍光体ペーストを用いた以外は実施例1の蛍
光膜と同様にして実施例5の蛍光膜を作成し、実施例1
の蛍光膜と同様にしてこの実施例5の蛍光膜450℃で
のベーキング後における残留カーボン量を測定した。
【0031】〔実施例6〕実施例5の蛍光膜を450℃
でベーキングする代わりに500℃でベーキングした以
外は実施例5の蛍光膜と同様にして実施例5の蛍光膜に
ついて500℃でのベーキング後における残留カーボン
の量を測定した。
【0032】〔比較例3〕界面活性剤を全く用いなかっ
た以外は実施例5の蛍光体ペーストと同様にして比較例
3の蛍光体ペーストを製造し、これを用いて実施例5の
蛍光膜と同様にして比較例3の蛍光膜を作成した。次に
実施例5の蛍光膜と同様にして、比較例3の蛍光膜につ
いて450℃でのベーキング後における残留カーボンの
量を測定した。
【0033】〔比較例4〕比較例3の蛍光膜を450℃
でベーキングする代わりに500℃でベーキングした以
外は比較例3の蛍光膜と同様にして、比較例3の蛍光膜
について500℃でのベーキング後における残留カーボ
ンの量を測定した。
【0034】〔実施例7〕BaMgAl1017:E
U蛍光体(化成オプトニクス社製KX−501A)に代
えて(Y,Gd)BO:Eu(化成オプトニクス社製
KX−504A)を用い、界面活性剤の添加量を0.2
重量部ではなく0.3重量部用いた以外は実施例1の蛍
光体ペーストと同様にして実施例7の蛍光体ペーストを
製造した。
【0035】次に、実施例1の蛍光体ペーストに代えて
実施例7の蛍光体ペーストを用いた以外は実施例1の蛍
光膜と同様にして実施例7の蛍光膜を作成し、実施例1
の蛍光膜と同様にしてこの実施例7の蛍光膜中の450
℃でのベーキング後における残留カーボン量を測定し
た。
【0036】〔実施例8〕実施例7の蛍光膜を450℃
でベーキングする代わりに500℃でベーキングした以
外は実施例7の蛍光膜と同様にして実施例7の蛍光膜の
500℃でのベーキング後における残留カーボンの量を
測定した。
【0037】〔比較例5〕界面活性剤を全く用いなかっ
た以外は実施例7の蛍光体ペーストと同様にして比較例
5の蛍光体ペーストを製造し、これを用いて実施例7の
蛍光膜と同様にして比較例5の蛍光膜を作成した。次に
実施例7の蛍光膜と同様にして比較例5の蛍光膜の45
0℃でのベーキング後における残留カーボンの量を測定
した。
【0038】〔比較例6〕比較例5の蛍光膜を450℃
でベーキングする代わりに500℃でベーキングした以
外は比較例5の蛍光膜と同様にして、比較例5の蛍光膜
の500℃でのベーキング後における残留カーボンの量
を測定した。
【0039】上述のようにして得られた実施例1〜8及
び比較例1〜6の各蛍光膜について、蛍光膜作成のため
に用いた各蛍光体ペースト組成物中の蛍光体の種類及び
燐酸エステル系界面活性剤の添加量と、各蛍光膜のベー
キング温度並びにそのベーキング温度でベーキングした
後の蛍光膜中における残留カーボン量を表2に示した。
【0040】表2から明らかなように、燐酸エステル系
界面活性剤を含有する本発明の蛍光体ペースト組成物を
用いた蛍光膜(各実施例の蛍光膜)は同じ蛍光体を用
い、燐酸エステル系界面活性剤を含有しない蛍光体ペー
スト組成物を用いた従来の蛍光膜(各比較例の蛍光膜)
に比べてベーキング後の残留カーオン量が著しく低減さ
れていることがわかる。
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】本発明の蛍光体ペースト組成物は上述の
ような組成としたので、ベーキングを受けた際の有機物
の燃焼などによる残留カーボン量が著しく低減されるた
め、その結果、これを用いて蛍光膜を形成した場合、よ
り低温度でのベーキング処理によるカーボンの除去が可
能となり、ベーキングによる蛍光膜の熱劣化や残留カー
ボンによる発光特性の妨害などへの影響を排除できるた
め、より良好なFPDなどの蛍光膜を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 9/227 H01J 9/227 C E 29/22 29/22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体、結合剤樹脂、有機溶剤及び燐酸
    エステル系界面活性剤を含有することを特徴とする蛍光
    体ペースト組成物。
  2. 【請求項2】 上記燐酸エステル系の界面活性剤含有量
    が0.05〜1.0重量%であることを特徴とする請求
    項1に記載の蛍光体ペースト組成物。
  3. 【請求項3】 450℃の温度で30分間、熱処理した
    後における残留炭素(C)の含有量が50ppm以下で
    あることを特徴とする請求項1ないし2に記載の蛍光体
    ペースト組成物。
  4. 【請求項4】 支持体上に請求項1〜3のいずれか一項
    に記載の蛍光体ペーストを塗布してなることを特徴とす
    る蛍光膜。
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