JP2001081450A - 蛍光体ペースト及びその蛍光体ペーストを使用したプラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents

蛍光体ペースト及びその蛍光体ペーストを使用したプラズマディスプレイパネルの製造方法

Info

Publication number
JP2001081450A
JP2001081450A JP26159599A JP26159599A JP2001081450A JP 2001081450 A JP2001081450 A JP 2001081450A JP 26159599 A JP26159599 A JP 26159599A JP 26159599 A JP26159599 A JP 26159599A JP 2001081450 A JP2001081450 A JP 2001081450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
phosphor
paste
phosphor paste
decomposition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26159599A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kobayashi
利夫 小林
Atsuko Fujino
敦子 藤野
Isamu Nagae
偉 長江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP26159599A priority Critical patent/JP2001081450A/ja
Publication of JP2001081450A publication Critical patent/JP2001081450A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼成後の輝度劣化の少ない蛍光体ペーストを
提供することおよびその蛍光体ペーストを使用して製造
した高輝度なPDPを提供することを目的とする。 【解決手段】 蛍光体粉末を樹脂とその溶媒からなる媒
体に分散させたペーストからなり、当該ペースト状態に
おける上記樹脂の分解終了温度と当該樹脂単独の分解終
了温度との差が34℃未満に調製されてなる蛍光体ペー
スト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蛍光体ペースト
及びその蛍光体ペーストを使用したプラズマディスプレ
イパネル(以下、PDPと称す)の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】PDPは、R(赤)、G(緑)、B
(青)の三色の蛍光体を使用したカラー表示デバイスの
一種で、既に商品化されている。三色の蛍光体が層状に
規則的に配置され、鮮明なカラー画像を生み出す。蛍光
体層を形成するために、蛍光体はペースト状の組成物と
して使用される。
【0003】蛍光体ペースト(蛍光体組成物)は、蛍光
体粉末を樹脂および溶剤からなる媒体に分散させたもの
で、最も一般的な分散用樹脂としてエチルセルロース樹
脂を挙げることができる。蛍光体粉末と樹脂との分散性
を高めるために、例えば、特開平10−30089号公
報に開示されているように、あらかじめ蛍光体粉末の表
面にポリスチレン・スルホン酸塩を被覆することもあ
る。
【0004】蛍光体粉末には、輝度の高いものが使用さ
れる。例えば、青色蛍光体としてはBaMgAl
1017:Eu化合物が最も一般的に採用されている。こ
の蛍光体は、ユーロピウムを発光中心とするもので、2
54nmと147nmのいずれの紫外線励起でも高い量
子効率を示し、純度の高い青色光を放射する。
【0005】基板に塗布された蛍光体ペーストは、乾燥
処理を終えた後、樹脂や溶剤を取り除くために、300
〜650℃の温度で焼成され、蛍光体層を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の蛍光体ペーストでは、焼成時の加熱処理によっ
て、蛍光体の輝度が低下することが知られている。青色
蛍光体の場合、第258回蛍光体同学会講演予稿集(平
成7年9月:p19〜24)によれば、ユーロピウムの
原子価が2価から3価に変化することがその原因として
指摘されている。この変化(酸化)は、一般に焼成温度
の上昇によって高まる。
【0007】この焼成による輝度劣化の問題を改善する
ために、特開平10−36827号公報で開示されてい
るように、蛍光体粉末をポリイミドなどの樹脂で被覆し
て、酸化を防止しようとする提案がなされているが、十
分な効果は得られていない。また、ユーロピウムの酸化
を低減するために、蛍光体ペーストの焼成温度を下げ
て、蛍光体の輝度劣化を改善する試みもなされている。
この場合には、ペースト中の有機成分が燃焼しきれずに
残るため、PDP特性の低下を招き、焼成による輝度劣
化の問題は依然として発生する。
【0008】この発明は、上記の問題点を解決するため
になされたもので、焼成後の輝度劣化の少ない蛍光体ペ
ーストを提供することおよびその蛍光体ペーストを使用
して製造した高輝度なPDPを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる蛍光体
ペーストは、蛍光体粉末を樹脂とその溶媒からなる媒体
に分散させたペーストからなり、当該ペースト状態にお
ける樹脂の分解終了温度と当該樹脂単独の分解終了温度
との差が34℃未満に調製されている。
【0010】また、樹脂は、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、
ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリア
クリロニトリル、ポリオキシメチレン、ポリエチレンオ
キシド、ポリブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、セル
ロース系樹脂のうち少なくとも一種類を用いることが出
来る。
【0011】また、蛍光体粉末は、発光中心としてユー
ロピウムを含むものを用いることが出来る。
【0012】この発明にかかるプラズマディスプレイパ
ネルの製造方法は、蛍光体粉末を樹脂とその溶媒からな
る媒体に分散させたペーストからなり、当該ペースト状
態における樹脂の分解終了温度と当該樹脂単独の分解終
了温度との差が34℃未満に調製されてなる蛍光体ペー
ストを基板に塗布した後、焼成する事により蛍光体層と
する工程を含むものである。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明では、樹脂の分解終了温
度差が34℃未満である蛍光体ペーストを調製する。樹
脂の分解終了温度差とは、樹脂独自の熱分解終了温度と
ペースト状態の樹脂の熱分解終了温度との差を表す。
【0014】この発明に使用される樹脂の例には、ポリ
メチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリアクリロニトリル、ポリオキシメチ
レン、ポリエチレンオキシド、ポリブチラール樹脂、ポ
リエステル樹脂、セルロース系樹脂などがあるが、これ
らに限定されるものではない。かかる樹脂を溶剤に溶解
し、得られた媒体に蛍光体を混合する事によりこの発明
の蛍光体ペーストが得られる。
【0015】この発明では、蛍光体ペーストの分散性、
安定性等を向上させるために、2種類以上の樹脂を適宜
混合することが可能である。この際、樹脂の混合割合は
特に限定しないが、例えばポリメチルメタクリレートと
セルロース系樹脂を混合する場合には、前者を25%以上
にするのが適している。分解終了温度差が34℃未満で
あるように調製された混合樹脂は、輝度劣化に対して、
十分な抑制効果を示す。
【0016】この発明における蛍光体には、例えば青色
蛍光体として代表的なユーロピウムを発光中心に含むも
のを挙げることができるが、蛍光体の種類はこれに限定
されるものではない。例えば、青色蛍光体としては、B
aMgAl1017:Eu、BaMgAl14 23:Eu、
BaMgAl1627:Eu、BaMg2Al1424:E
u、Y2SiO 5:Ce、CaWO4:Pb、(SrC
a)5(PO43Cl:Eu、Y2SiO3:Ceなどが
ある。緑色蛍光体では、Zn2SiO4:Mn、Zn2
eO2:Mn、BaAl1219:Mn、LaPO4:T
b、ZnS:Cu,Al、ZnS:Au,Cu,Al、
(ZnCd)S:Cu,Al、Zn2SiO4:Mn,A
s、Y 3Al512:Ce、CeMgAl1119:Tb、
Gd22S:Tb、Y3l51 2:Tbなどがある。赤
色蛍光体では、(Y,Gd)BO3:Eu、Y23:E
u、YVO4:Eu、Y22S:Eu、(ZnCd)
S:Ag、Y2SiO5:Eu、Y2Al512:Eu、Z
3(PO42:Mn、YBO3:Eu、GdBO3:E
u、ScBO3:Eu、LaBO3:Euなどがある。
【0017】蛍光体粉末の量は、樹脂100重量部に対
して、100〜1000重量部であることが好ましい。
100重量部未満であれば、蛍光体ペーストの塗布量を
多くする必要がある。1000重量部を超えると、分散
不良になりやすい。
【0018】蛍光体ペーストの溶剤には、樹脂を溶解さ
せることができるものを使用すればよい。一般的に、沸
点が200℃以上の高沸点溶剤を使用した場合、作業時
の溶剤揮発が防止され、ペースト粘度が安定化する効果
が得られる。溶剤の具体例としては、ブチルカルビトー
ル、ブチルカルビトールアセテート、メチルセルソル
ブ、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブ、ジオキサ
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒ
ドロフラン、アセトン、ジメチルスルフォキシド、シク
ロペンタノン、N,N’−ジメチルアセトアミドなどがあ
り、単独で或いは2種類以上の物を混合して用いる。
【0019】溶剤量は、樹脂100重量部に対して、1
00〜3000重量部であることが好ましい。100重
量部未満の場合、ペーストの粘度は高くなり操作しにく
くなる。また、3000重量部を超えても、粘度が低く
なり過ぎ、操作しにくい。
【0020】上記の蛍光体ペーストをPDPで使用され
るガラス基板に塗布するには、スクリーン印刷やディス
ペンサーを用いればよい。スクリーン印刷は、スクリー
ン版上のペーストにスキージを移動させることで、所定
の位置に塗布する簡便な方法である。スクリーン印刷の
回数は、任意に決めることができる。またディスペンサ
ーを用いる場合は、特開平10−83760号公報に開
示されているように、ノズルから蛍光体ペーストを所定
の位置に噴出させることによって、蛍光体ペーストを塗
布する。
【0021】塗布された蛍光体ペーストは、通常、30
0〜650℃の温度で焼成する。十分な効果を得るに
は、ペースト状態での樹脂の分解終了温度よりも高い温
度で焼成する事が好ましい。
【0022】この発明のPDPは、上記の蛍光体ペース
トを基板に塗布した後、焼成を経て製造したPDPであ
る。以下、実施例に基づいて説明する。但し、この発明
は、これに限定されるものではない。
【0023】(実施例1)蛍光体粉末は、青色のBaM
gAl1017:Euを使用した。蛍光体粉末80g、ポ
リ−α−メチルスチレン16.8g、N,N’−ジメチル
アセトアミド106gの混合物を3本ロールで分散し、
蛍光体ペースト1を得た。
【0024】次に、蛍光体ペーストの作製に使用した樹
脂であるポリ−α−メチルスチレン(樹脂1)と蛍光体
ペースト1の熱分解終了温度を測定する。測定には、パ
ーキンエルマー社の熱重量計TGA-7を用い、各試料を空
気中にて、10℃/分の昇温速度で室温から加熱した場
合の重量減少を記録する。図1は、樹脂1と蛍光体ペー
スト1との熱分解終了温度の測定結果を示す図である。
【0025】樹脂1では、温度の上昇とともに重量は単
調に減少し、ほぼ重量減少が見られなくなる374℃を
熱分解終了温度とする。蛍光体ペースト1では、溶剤の
蒸発による重量減少が約110℃でほぼ終了した後、樹
脂の分解による重量減少が見られる。369℃以上で減
少はほぼ観測されなくなるので、この温度を蛍光体ペー
スト1の分解終了温度とする。これらの測定結果より、
分解終了温度差は、5℃と求まる。以下同様にして、調
整された蛍光体ペーストの分解終了温度を測定する。
【0026】次に蛍光体ペースト1を500℃で30分
間焼成し、蛍光体粉末1を得た。この焼成後の蛍光体粉
末を用いて相対輝度を測定する。相対輝度は、原料粉末
(BaMgAl1017:Eu)のみを500℃で、30
分間加熱処理したものの輝度を100として求める。蛍
光体粉末1の相対輝度は、99.0%であり、輝度低下
はほとんどなかった。
【0027】(実施例2)ポリメチルメタクリレートを
樹脂2とし、実施例1で用いたポリ−α−メチルスチレ
ンの代わりに、この樹脂を用いて同様の重量比で調製し
たものを蛍光体ペースト2とする。この実施例の場合、
分解終了温度差は7℃であった。実施例1と同様の操作
を行って得られた蛍光体粉末2の相対輝度を同様に測定
した。
【0028】(実施例3)ポリメチルメタクリレートと
エチルセルロースを75:25の重量比で混合したもの
を樹脂3とする。樹脂3を用いて実施例1と同様の割合
で調製したペーストを蛍光体ペースト3とすると、分解
終了温度差は18℃であった。実施例1と同様の操作を
行って得られた蛍光体粉末3の相対輝度を同様に測定し
た。
【0029】(実施例4)ポリメチルメタクリレートと
エチルセルロースを50:50の重量比で混合したもの
を樹脂4とする。樹脂4を用いて実施例1と同様の割合
で調製したペーストを蛍光体ペースト4とすると、分解
終了温度差は26℃であった。実施例1と同様の操作を
行って得られた蛍光体粉末4の相対輝度を同様に測定し
た。
【0030】(実施例5)ポリメチルメタクリレートと
エチルセルロースを25:75の重量比で混合したもの
を樹脂5とする。樹脂5を用いて実施例1と同様の割合
で調製したペーストを蛍光体ペースト5とすると、分解
終了温度差は31℃であった。実施例1と同様の操作を
行って得られた蛍光体粉末5の相対輝度を同様に測定し
た。
【0031】(比較例1)従来の蛍光体ペーストで一般
的に使用されているエチルセルロース(樹脂6)を用い
て、実施例1と同様の割合で調製したペーストを蛍光体
ペースト6とする。図2は、樹脂6と蛍光体ペースト6
との熱分解終了温度の測定結果を示す図である。この例
では、分解終了温度差は34℃であった。実施例1と同
様の操作を行って得られた蛍光体粉末6の相対輝度を同
様に測定した。
【0032】(比較例2)ポリヒドロキシエチルメタク
リレートを用いて実施例1と同様の割合で調製したペー
ストを蛍光体ペースト7とすると、分解終了温度差は4
3℃であった。実施例1と同様の操作を行って得られた
蛍光体粉末7の相対輝度を同様に測定した。
【0033】(比較例3)ポリアクリル酸を用いて実施
例1と同様の割合で調製したペーストを蛍光体ペースト
8とすると、分解終了温度差は93℃であった。実施例
1と同様の操作を行って得られた蛍光体粉末8の相対輝
度を同様に測定した。図3は、上述の各例における樹脂
の分解終了温度差と蛍光体粉末1〜8の各相対輝度とを
示した図である。
【0034】図4は、図3に示した樹脂の分解終了温度
差と相対輝度との関係をグラフに示した図である。樹脂
の分解終了温度差が小さい程、相対輝度は高く、蛍光体
焼成による輝度劣化が低減されていることがわかる。言
い換えれば、樹脂の分解終了温度差が大きい場合、樹脂
の熱分解を促進する効果が現れる半面、蛍光体を劣化さ
せ、輝度低下の原因になる。
【0035】上述の樹脂の分解終了温度差と相対輝度
を、それぞれをX、Yとすると、一次式、Y=100−
0.466Xが成立する。この一次式は、蛍光体ペース
トを調製するのに使用した樹脂の種類、混合割合等に関
係なく成立した。
【0036】蛍光体ペーストでは、一般的にエチルセル
ロース樹脂が使用されており、比較例1で示したように
分解終了温度差は34℃であった。このことから、分解
終了温度差を34℃よりも小さく調製した蛍光体ペース
トを用いれば、焼成による輝度劣化は、従来よりも改善
される。
【0037】実施例3〜5で示したように2種類の樹脂
を混合した場合でも、相対輝度は改善できる。組み合せ
る樹脂の数、濃度は価格、操作性等を考慮して決めるこ
とができる。実施例では、分解終了温度差が34℃以下
の樹脂を、25%以上含有させた場合を示しているが、
有効な含有率は樹脂の組合せによって異なることは言う
までもない。例えば単独で用いると、従来例よりも輝度
低下の大きいポリヒドロキシエチルメタクリレート(分
解終了温度差:43℃)でもポリ−α−メチルスチレン
(分解終了温度差:5℃)と混ぜることで、分解終了温
度差を34℃未満に調製することができる。
【0038】分解終了温度差は34℃未満であれば、従
来のペーストよりも相対輝度を高く保つ事が出来るので
好ましいが、特に20℃未満であれば相対輝度は90%
以上になりより好ましく、また10℃未満であれば95
%を超えるので最も好ましい。また、上述のとおり、樹
脂を単類で用いる必要はなく、安定性や分散性の向上を
目的としてあるいは価格を考慮して、2種類以上の樹脂
を適当に混合する事も可能である。この場合でも混合後
の分解終了温度差が34℃未満であれば従来のペースト
よりも相対輝度を高く保つことができる。
【0039】実施例1で得た蛍光体ペーストB(青)の
他に、(Y,Gd)BO3:EuとZn2SiO4:Mn
を蛍光体粉末に使用して、実施例1と同様の方法で蛍光
体ペーストRと蛍光体ペーストGをそれぞれ調製する。
これらの3色の蛍光体ペーストを用いてPDPを作製す
る。図5は、PDPの構造を示した図である。蛍光体ペ
ーストは、ディスペンサーで塗布し、500℃で焼成し
た。前面ガラス11は、ガラス基板に透明電極、表示電
極12、誘電体13、保護層を順次形成して作製する。
背面ガラス14は、アドレス電極15、隔壁16、蛍光
体17R,17G,17B、封着材を塗布して作製す
る。次に、前面ガラス11と背面ガラス14を重ね合わ
せ封着したあと、ガスを封入・封止した。こうして得ら
れたPDPは3色とも輝度が優れており、1万時間耐久
性試験においても、良好な結果が得られた。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、樹脂
の分解終了温度差を基準にして蛍光体ペーストを調製す
るので、焼成時における輝度劣化を容易に改善でき、輝
度の優れたPDPを作製することができる。
【0041】また、蛍光体粉末が発光中心にユーロピウ
ムが含むことで、焼成時の加熱処理によって、ユーロピ
ウム原子が2価から3価に酸化されるのを抑制するた
め、蛍光体の輝度が低下することを抑制し、色純度の高
いPDPを作製することができる。
【0042】また、この発明による蛍光体ペーストを基
板に塗布した後、焼成を経て製造されたPDPは、輝度
と耐久性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明における樹脂1と蛍光体ペースト1
との熱分解終了温度の測定結果を示す図である。
【図2】 この発明における樹脂6と蛍光体ペースト6
との熱分解終了温度の測定結果を示す図である。
【図3】 この発明の各例における樹脂の分解終了温度
差と蛍光体粉末1〜8の各相対輝度とを示した図であ
る。
【図4】 図3に示した樹脂の分解終了温度差と相対輝
度との関係をグラフに示した図である。
【図5】 この発明の蛍光体ペーストを使用して作製さ
れたPDPの構造を示した図である。
【符号の説明】
11 前面ガラス、 12 表示電極、 13 誘電
体、 14 背面ガラス、15 アドレス電極、 16
隔壁、 17R 蛍光体(赤)、 17G 蛍光体
(緑)、 17B 蛍光体(青)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 59/00 C08L 59/00 67/00 67/00 71/00 71/00 77/00 77/00 H01J 9/227 H01J 9/227 E 11/02 11/02 B (72)発明者 長江 偉 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4H001 CA01 XA05 XA08 XA12 XA13 XA14 XA15 XA16 XA17 XA20 XA21 XA23 XA30 XA32 XA38 XA39 XA48 XA56 XA57 XA58 XA64 XA74 YA13 YA25 YA29 YA33 YA47 YA58 YA63 YA65 YA79 YA82 4J002 AB011 BC031 BD041 BE061 BF021 BG061 BG101 CB001 CF061 CH021 CL001 DE046 DE066 DE096 DE106 DH046 DJ006 GP03 5C028 HH14 5C040 FA01 GA03 GB02 GG07 GG08 GG09 KA14 MA03 MA23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体粉末を樹脂とその溶媒からなる媒
    体に分散させたペーストからなり、当該ペースト状態に
    おける上記樹脂の分解終了温度と当該樹脂単独の分解終
    了温度との差が34℃未満に調製されてなる蛍光体ペー
    スト。
  2. 【請求項2】 前記樹脂は、ポリメチルメタクリレー
    ト、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、
    ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリア
    クリロニトリル、ポリオキシメチレン、ポリエチレンオ
    キシド、ポリブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、セル
    ロース系樹脂のうち少なくとも一種類からなる請求項1
    記載の蛍光体ペースト。
  3. 【請求項3】 前記蛍光体粉末は、発光中心としてユー
    ロピウムを含むものからなる請求項1または請求項2記
    載の蛍光体ペースト。
  4. 【請求項4】 蛍光体粉末を樹脂とその溶媒からなる媒
    体に分散させたペーストからなり、当該ペースト状態に
    おける上記樹脂の分解終了温度と当該樹脂単独の分解終
    了温度との差が34℃未満に調製されてなる蛍光体ペー
    ストを基板に塗布した後、焼成する事により蛍光体層と
    する工程を含むことからなるプラズマディスプレイパネ
    ルの製造方法。
JP26159599A 1999-09-16 1999-09-16 蛍光体ペースト及びその蛍光体ペーストを使用したプラズマディスプレイパネルの製造方法 Pending JP2001081450A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26159599A JP2001081450A (ja) 1999-09-16 1999-09-16 蛍光体ペースト及びその蛍光体ペーストを使用したプラズマディスプレイパネルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26159599A JP2001081450A (ja) 1999-09-16 1999-09-16 蛍光体ペースト及びその蛍光体ペーストを使用したプラズマディスプレイパネルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001081450A true JP2001081450A (ja) 2001-03-27

Family

ID=17364106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26159599A Pending JP2001081450A (ja) 1999-09-16 1999-09-16 蛍光体ペースト及びその蛍光体ペーストを使用したプラズマディスプレイパネルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001081450A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082345A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ装置
JP2003213258A (ja) * 2002-01-28 2003-07-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ装置
JP2003336057A (ja) * 2002-05-17 2003-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ装置
JP2003336055A (ja) * 2002-05-17 2003-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ装置
JP2004059764A (ja) * 2002-07-30 2004-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネル
CN1294231C (zh) * 2001-12-13 2007-01-10 奥斯兰姆施尔凡尼亚公司 发光体糊剂组合物
JP2007063490A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Denki Kagaku Kogyo Kk スチレン系樹脂組成物および成形体

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082345A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ装置
CN1294231C (zh) * 2001-12-13 2007-01-10 奥斯兰姆施尔凡尼亚公司 发光体糊剂组合物
JP2003213258A (ja) * 2002-01-28 2003-07-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ装置
JP2003336057A (ja) * 2002-05-17 2003-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ装置
JP2003336055A (ja) * 2002-05-17 2003-11-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ装置
JP2004059764A (ja) * 2002-07-30 2004-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネル
JP2007063490A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Denki Kagaku Kogyo Kk スチレン系樹脂組成物および成形体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4207644B2 (ja) プラズマディスプレイ装置用蛍光体の製造方法
EP1319700B1 (en) Phosphor paste compositions
KR100966764B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널용 형광체 및 이로부터 형성된형광막을 구비한 플라즈마 디스플레이 패널
JP2001081450A (ja) 蛍光体ペースト及びその蛍光体ペーストを使用したプラズマディスプレイパネルの製造方法
KR100696512B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널용 형광체 및 이로부터 형성된형광막을 구비한 플라즈마 디스플레이 패널
JP4399518B2 (ja) 真空紫外線用蛍光体、その製造方法、蛍光体ペースト組成物及び真空紫外線発光素子
JP2005005249A (ja) プラズマディスプレイパネル
JP3977551B2 (ja) 真空紫外線用蛍光体、蛍光体ペースト組成物及び真空紫外線励起発光素子
JP2000208055A (ja) 蛍光体ペ―ストおよびプラズマディスプレイパネル
JP4316127B2 (ja) 蛍光体ペースト組成物の製造方法及び真空紫外線励起発光素子
US6558574B2 (en) Red phosphor having effective emission at low voltages and method for preparing the same using conductive luminescent material
US6762548B2 (en) Color picture screen with blue phosphor layer
KR950006429B1 (ko) 칼라 플라즈마 디스플레이 패널
JPH0425991B2 (ja)
KR100573617B1 (ko) 금속산화물이 첨가된 플라즈마 디스플레이 패널용 형광체페이스트 및 그의 제조방법
JP4837690B2 (ja) プラズマ・ディスプレイパネル用蛍光体及びこれを利用したプラズマ・ディスプレイパネル
JP2001262136A (ja) 蛍光体ペースト組成物及びそれを用いた蛍光膜
JP2003082342A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2008303230A (ja) 蛍光体およびその製造方法
KR20050109512A (ko) 저전압ㆍ고전류밀도용 녹색 발광 형광체와 그것을 이용한전계 방출형 표시 장치
JP3729912B2 (ja) 赤色発光蛍光体および陰極線管
JP4013644B2 (ja) プラズマディスプレイ装置の製造方法
JP2000204362A (ja) 蛍光体ペ―スト組成物
KR20040015381A (ko) 플라즈마 디스플레이 장치
JPH10152680A (ja) 蛍光体着色組成物及びこれを用いたカラー表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040630