JP2001260525A - 非水系インク用インクジェット被記録材料 - Google Patents

非水系インク用インクジェット被記録材料

Info

Publication number
JP2001260525A
JP2001260525A JP2000074388A JP2000074388A JP2001260525A JP 2001260525 A JP2001260525 A JP 2001260525A JP 2000074388 A JP2000074388 A JP 2000074388A JP 2000074388 A JP2000074388 A JP 2000074388A JP 2001260525 A JP2001260525 A JP 2001260525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
solvent
aqueous
recording material
absorbing layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000074388A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Uto
哲也 宇戸
Takao Chiga
孝雄 千賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2000074388A priority Critical patent/JP2001260525A/ja
Priority to US09/771,975 priority patent/US20010017643A1/en
Priority to EP01102064A priority patent/EP1122083A3/en
Priority to TR2001/00723A priority patent/TR200100723A2/xx
Publication of JP2001260525A publication Critical patent/JP2001260525A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • Retry When Errors Occur (AREA)
  • Stored Programmes (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】非水系インクを用いたインクジェット記録方式
を利用したプリンターやプロッターに使用される非水系
インク用インクジェット被記録材料において、非水系イ
ンクのインク吸収性が良く、経時による印字部分の周囲
からインク溶剤の滲み出し(ブリード性)が防止され
た、定着性に優れた非水系インク用インクジェット被記
録材料を提供すること。 【解決手段】支持体上に少なくとも顔料を含有するイン
ク吸収層を設け、該インク吸収層上に石油系高沸点溶剤
により溶解又は膨潤するポリマーを塗工または含浸させ
てなる非水系インク用インクジェット被記録材料におい
て、該顔料の30重量%以上がカオリンである非水系イ
ンク用インクジェット被記録材料を提供することであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水系インクを用
いたインクジェット記録方式を利用したプリンターやプ
ロッター等に使用される非水系インク用インクジェット
被記録材料に関するものである。特に、石油系高沸点溶
剤を含む非水系インクの定着性及びインク吸収性に優れ
た非水系インク用インクジェット被記録材料に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録では、水性イ
ンク、すなわち水あるいは水と親水性溶剤の混合溶媒
に、染料・顔料などの着色剤を分散あるいは溶解したイ
ンクが多く用いられてきた。
【0003】しかし、水性インクを用いたインクジェッ
ト記録には、被記録材料の印字部分が、インク中の溶媒
を吸収して伸長することによって発生する種々の問題が
ある。かかる被記録材料の伸長は、支持体の機械的強度
を維持している繊維間の水素結合が、水性インクの溶
媒、特に水によって切断されることにより生じ、被記録
材料のプリンター内での搬送に悪影響を及ぼすばかりで
なく、被記録材料とプリントヘッドの相対的な位置関係
の精度を悪化させて、得られる図面の寸法精度が低下し
たり、画像にムラが生じるなどの好ましくない現象を引
き起こしている。
【0004】このような問題に対して、特開昭57−1
0660号公報、同57−10661号公報、特開平5
−202324号公報、同5−331397号公報等で
は、イソパラフィン系炭化水素などの非水系溶剤中に着
色剤を溶解または分散させたインクを用いることが開示
されている。これらの発明によれば、被記録材の伸長を
まったく伴わず、寸法精度が高く、また画像にムラが生
じないインクジェット記録を行うことが可能である。さ
らに、非水系溶剤の特徴である低粘度・低表面張力によ
って、水性インクを用いたインクジェット記録と比較し
て、プリントヘッドの駆動周波数を高くすることが可能
になり、非常に高速なインクジェット記録を行うことが
できる。
【0005】かかる非水系インクを用いたインクジェッ
ト記録に用いる被記録材料として、特開昭64−247
85号公報等では吸油性無機顔料、有機顔料および水系
接着剤からなる記録材料が開示されており、また特開平
1−255580号公報等では、シリカおよび接着剤か
らなる記録材料が記載されている。これらの記録材料
は、記録面がつや消し状の外観を有する、いわゆるマッ
トコートタイプの記録材料であった。
【0006】一方、近年のインクジェットプリンターの
進歩に伴い、銀塩写真に匹敵する高精細の画像を得るこ
とが可能になってきている。これに伴い、銀塩写真のプ
リントに類似した質感、すなわち表面に光沢をもつイン
クジェット用被記録材料が望まれるようになってきてい
る。当然のことながら、このような記録材料には、光沢
を有すると同時に、記録画像の濃度が高いこと、記録画
像の精細性が高い、すなわち各ドットの周囲がなめらか
であり、且つ輪郭が鮮明で、且つインクのはじきや流れ
がないこと、また画像の保存性に優れる、特に着色剤の
定着性が高いことなどが要求される。
【0007】このような要求に対し、水性インクを使用
したインクジェット記録に対しては、特開昭63−26
5680号公報、特開平5−59694号公報等で、キ
ャストコート法によって塗工層を設けたインクジェット
用被記録材料が開示されている。また、特開平6−15
5892号公報等では同様の記録材料上にポリビニルア
ルコール等の水溶性ポリマーからなる皮膜を形成した記
録材料が公開されている。さらに、特開平6−1990
35号公報等では、支持体上に擬ベーマイトからなるイ
ンク吸収層を設けた記録材料が記載されている。これら
の発明によれば、高い光沢を有し、水性インクに対して
高い吸収性を有するインクジェット記録材料が得られ
る。しかしながら、これらの記録材料に対し非水系イン
クで記録を行おうとしても、記録材料を形成している素
材とインクに含まれる溶剤あるいは着色剤との間に親和
性がないため、記録材料中での着色剤の分布が不均一に
なって低い画像濃度しか得られなかったり、記録材料の
表面でインクがはじかれてムラが生じたり、着色剤がわ
ずかな摩擦で容易に脱落してしまうなどの欠点があっ
た。従って、これらの記録材料を非水系インクで記録し
ても、濃度・精細性が高く、また保存定着性に優れた記
録画像を得ることは全く不可能であった。
【0008】このような問題を解決した非水系インクを
用いたインクジェット記録に用いる記録材料として、特
開平10−250218号公報には、塗工層上にイソパ
ラフィン系炭化水素に可溶なポリマーを含ませること
で、高い記録画像の精細性、着色剤の定着性を併せ持つ
記録材料が開示されている。塗工層上に含まれるイソパ
ラフィン系炭化水素に可溶なポリマーは、印字後インク
中の溶媒によって一旦溶解して着色剤をその内部に捕捉
する。次いで溶媒が乾燥して流動性を失い、着色剤をそ
の内部に固定させることにより、記録材料内部の着色剤
分布を均一化することが可能であり、濃度・精細性を向
上させ、また着色剤の記録材料への定着性を向上させる
効果を有している。しかしながら、印字に使用されるイ
ンクの種類、例えばライトシアン、ライトマゼンタとい
った低濃度インクを使用した場合にはインク溶剤の吸収
性が劣ったり、インク溶剤の保持力が劣るため、経時で
印字部分の周囲からインク溶剤が滲み出してくるおそれ
があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、非水
系インクを用いたインクジェット記録方式を利用したプ
リンターやプロッター等に使用される非水系インク用イ
ンクジェット被記録材料において、非水系インクのイン
ク吸収性および定着性に優れ、インクの裏抜けや経時に
よる印字部分の周囲からインク溶剤の滲み出し(ブリー
ド性)が防止された非水系インク用インクジェット被記
録材料を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は以下に述
べる手段によって解決される。
【0011】すなわち、支持体上に少なくとも顔料を含
有するインク吸収層を設け、該インク吸収層上に石油系
高沸点溶剤により溶解又は膨潤するポリマーを塗工また
は含浸させてなる非水系インク用インクジェット被記録
材料において、該顔料の30重量%以上がカオリンであ
ることによって非水系インクのインク溶剤の吸収性およ
び定着性に優れた非水系インク用インクジェット被記録
材料を提供することができる。
【0012】また、該インク吸収層がカレンダー処理法
にて表面平滑化処理したものであることで、光沢感を有
する非水系インク用インクジェット被記録材料を提供す
ることができる。
【0013】また、該インク吸収層がキャスト処理法に
て表面平滑化処理したものであることにより、より光沢
感の高い非水系インク用インクジェット被記録材料を提
供することができる。
【0014】更に、インク吸収層をキャスト処理法にて
表面平滑化処理する際には、一般紙、コーテッド紙、不
織布、布帛等のごとく透気性がある支持体を用いること
で、光沢感の高い非水系インク用インクジェット被記録
材料を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に好ましい実施の形態を挙
げ、本発明を更に詳細に説明する。
【0016】本発明の非水系インク用インクジェット被
記録材料は、支持体上に少なくとも顔料を含有するイン
ク吸収層を設け、該インク吸収層上に石油系高沸点溶剤
により溶解又は膨潤するポリマー(以下、溶剤可溶性ポ
リマーと記述)を塗工または含浸させてなる非水系イン
ク用インクジェット被記録材料において、該顔料の30
%以上がカオリンであることを特徴とする。
【0017】顔料としてカオリンを30重量%以上使用
することにより、インク吸収性に優れ、経時による印字
部分の周囲からインク溶剤が滲み出してくることを防止
することができる。
【0018】カオリンがなぜ非水系インクのインク溶剤
の滲み出し(ブリード性)を防止するのかは定かではな
いが、カオリンが非水系インクの溶媒に対し極めて親和
力が強く、浸透してきたこれら溶媒を顔料表面に吸着、
保持する能力が通常の水性インクジェット被記録材料に
使用されている顔料であるシリカ等より優れているので
はないかと考えられる。
【0019】本発明で言うカオリンとは、粘土鉱物中の
カオリン鉱物のことであり、現在、市販されているカオ
リンのように純度と白色度を向上させるために精製を施
されたものである。精製処理には既知の方法が用いら
れ、乾式法と湿式法いずれの方法によって処理されたも
のでも良いが、湿式法にて処理されたものの方が、製品
が均一で、夾雑物が少ないため好ましい。
【0020】また、カオリンの平均粒子径が0.4〜8
μmの範囲、より好ましくは0.5〜3.5μmの範囲
のものが好ましい。この様な範囲の粒子径を有するカオ
リンを使用することで、インク溶剤の吸収性を満足する
ことができる。平均粒子径が0.4μmより小さいと、
塗工液の粘度が上昇したり、基材との接着性が悪くなる
ため好ましくない。また、平均粒子径が8μmより大き
いと表面の平滑性が劣りインクの吸収性にムラが生じる
たり、光沢が低下するため好ましくない。
【0021】インク吸収層に使用する顔料としては、カ
オリンを30重量%以上含有していれば、他の公知の顔
料を一種類以上組み合わせて用いることができる。例え
ば、炭酸カルシウム、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホ
ワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウ
ム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダル
シリカ、コロダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アル
ミニウム、アルミナ、ゼオライト、炭酸マグネシウム、
水酸化マグネシウムなどの無機顔料、スチレン系プラス
チックピグメント、アクリル系プラスチックピグメン
ト、ポリスチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂などの有機顔料などが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。インク吸収層の顔料としてカ
オリンが30重量%以上含有されない場合には、インク
吸収性が劣り、経時により印字部分の周囲からインク溶
剤が滲み出るため好ましくない。
【0022】インク吸収層の顔料を結着させるバインダ
ーとしては、例えば、でんぷんおよびその変性物、ゼラ
チンおよびそれらの変性物、カゼイン、プルラン、アラ
ビアゴム、カラヤゴム、アルブミン等の天然高分子樹脂
またはこれらの誘導体、ポリビニルアルコールまたはそ
のカチオン変性物やシラノール変性物、SBRラテック
ス、NBRラテックス、メチルメタクリレート−ブタジ
エン共重合体やエチレン−酢酸ビニル共重合体等のラテ
ックス類、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン
等のビニルポリマー、ポリエチレンイミン、ポリプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール、無水マレイ
ン酸の重合体またはその共重合体等を挙げることができ
るが、これらを単独または二種以上を組み合わせて使用
しても良い。
【0023】インク吸収層を形成するための塗工液に
は、顔料およびバインダーに加え、必要に応じて、界面
活性剤、着色染料、着色顔料、カチオン性のインク染料
定着剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消
泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度安定
剤、pH調節剤等の公知の各種添加剤を添加することも
できる。
【0024】インク吸収層の支持体への塗工量として
は、インクの溶剤吸収性および表面の平滑性を付与する
ために5〜50g/m2、より好ましくは10〜30g
/m2の範囲が好ましい。
【0025】インク吸収層は塗工装置を用いて塗布、乾
燥することにより形成される。塗工液の塗工方法として
は、例えば、スライドホッパー方式、カーテン方式、エ
クストルージョン方式、エアナイフ方式、ロールコーテ
ィング方式、ロッドバーコーティング方式等の通常用い
られている塗工方法が用いられる。
【0026】本発明におけるインク吸収層は、スーパー
カレンダー等の加工装置を用い圧力をかけたロール間を
通すことで、表面平滑化処理することができる。75度
鏡面光沢度を20%以上とすることにより、写真調ある
いはアート紙、コート紙様の光沢感となるため特に好ま
しい。
【0027】本発明におけるインク吸収層は、塗工層が
湿潤状態にある間、もしくは一旦乾燥後再湿潤してか
ら、鏡面を有する加熱ロール面に圧着し、その後乾燥、
離型することによりその鏡面を写し取ることによって得
られる、いわゆるキャスト処理法により表面平滑化処理
することも好ましい。
【0028】本発明における溶剤可溶性ポリマーは、印
字後インク中の溶媒によって一旦溶解して着色剤をその
内部に捕捉し、次いで溶媒が消失して流動性を失って着
色剤をその内部に固定することにより、着色剤の記録媒
体への定着性を向上させる効果を有している。
【0029】このような溶剤可溶性ポリマーとは、室温
下、石油系高沸点溶剤と任意の割合で溶解もしくは膨潤
するものをいい、この条件に当てはまるさまざまのポリ
マーを用いることができる。一例をあげると、ポリブタ
ジエン・ポリイソプレンなどのポリ(1,3−ジエン)、
ポリアルキル(C4以上)ビニルエーテル、ポリアルキル
(C4以上)カルボン酸ビニル、ポリアルキル(C4以上)
(メタ)アクリレート、ポリアルキル(C6以上)(メタ)ア
クリルアミド、ポリオキシアルキレン(C4以上)、ポリ
ジメチルシロキサン、石油樹脂(C5系、C9系)、ノボ
ラック樹脂、グッタペルカなどのポリマー、およびこれ
らのポリマーを構成するモノマーから構成されるコポリ
マーを、本発明における溶剤可溶性ポリマーとして使用
することができる。
【0030】これらの溶剤可溶性ポリマーには、石油系
高沸点溶剤に対する溶解性が失われない範囲で各種の変
性を施しても良い。一例をあげると、低級アルキルビニ
ルエーテル、低級アルキルカルボン酸ビニル、低級アル
キル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、テトラヒ
ドロフルフリル(メタ)アクリレート、アルキルオキシエ
チル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、低級アルキル(メタ)アクリルアミ
ド、(メタ)アクリルアミド、低級(ジ)アルキル(メタ)ア
クリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、2−
(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、ジアルキルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、
スチレンなどのモノマーを、上記のポリマーを構成する
モノマーと共重合することにより、本発明の石油系高沸
点溶剤に可溶なポリマーを変性することができる。
【0031】溶剤可溶性ポリマーをインク吸収層上に含
有せしめる方法としては、適切な有機溶剤に溶解して塗
工することにより含有させることが好ましい。これは、
該溶剤可溶性ポリマーを、記録材料の表面部分に集中的
に存在させて、該溶剤可溶性ポリマーを含有せしめた効
果をより好ましく発揮させることができるからである。
【0032】インク吸収層上に含有せしめる溶剤可溶性
ポリマーの塗工量は、0.3〜15g/m2とすること
が好ましく、3〜10g/m2とすることが特に好まし
い。塗工量がこの範囲より少ない場合には着色剤を強く
固定することができず、着色剤の定着性が悪くなり、該
塗工量がこの範囲よりも多い場合には、インクの吸収速
度が不十分になって、ムラが画像に生じるようになり好
ましくない。
【0033】この溶剤可溶性ポリマーの塗工方法として
は、ロールコーター、エアナイフコーター、ブレードコ
ーター、ロッドコーター、バーコーター、グラビアコー
ター、カーテンコーターなどの通常用いられている塗工
方式が挙げられるが、本発明ではこれらに限定されるも
のではない。
【0034】本発明で使用される支持体としては、透
明、不透明のいずれの基材も使用できる。例えば、ポリ
エステル、ポリスルホン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボ
ネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、酢
酸セルロース、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの透
明フィルム、あるいは、これらに白色顔料を充填した
り、あるいは微細な発泡により白色化したフィルムや合
成紙、更に一般紙、コーテッド紙、バライタ紙、樹脂被
覆紙等が主に用いられる。更にガラス、アルミニウム
箔、蒸着紙、蒸着フィルム、布帛などインク吸収層を設
けることができる支持体であれば特に限定されるもので
はないが、一般紙、コーテッド紙、布帛等の透気性のあ
るものが好ましい。
【0035】特に、キャスト処理法にて表面平滑化処理
する場合には、湿潤状態にある塗工面をキャストドラム
に密着させて乾燥させる為、水分を支持体のウラ面から
蒸散させる必要がある。透気性のない支持体を用いた場
合、水分がウラ面へ蒸散できずに塗工面とキャストドラ
ム面との間で気泡が発生し、その部分は鏡面が形成され
ない状態で斑点となってしまう為、支持体は透気性のあ
るものが好ましい。
【0036】支持体の透気性の尺度として用いる指標に
透気度があるが、キャスト処理法にて表面平滑化処理す
る際には、「JIS P 8117」による透気度の値
が1000秒以下であることが好ましい。より好ましく
500秒以下である。透気度が1000秒より大きい場
合には、塗工面とキャストドラム面との間に気泡が発生
しやすくなるため好ましくない。
【0037】本発明における支持体には、接着性向上等
の目的でアンカー層を設けてもよい。アンカー層にはゼ
ラチン等の親水性バインダー、ポリビニルブチラール等
の溶剤可溶性バインダー、ラテックス、硬化剤、顔料、
界面活性剤等を適宜組み合わせて含有させることができ
る。
【0038】本発明における支持体には、帯電防止性、
搬送性、カール防止性、筆記性、糊付け性等のために、
各種のバックコート層を塗設することができる。バック
コート層には、無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、親水
性バインダー、ラテックス、硬化剤、顔料、滑剤、界面
活性剤等を適宜組み合わせて含有させることができる。
【0039】本発明における非水系インクには、非水系
溶剤中に着色剤を溶解または分散させたインクが用いら
れる。
【0040】この非水系溶剤としては、インクジェット
記録装置のインク吐出ヘッドの特性に適合するように、
あるいは安全性の観点から種々な溶剤が選択され、場合
によっては複数種の溶剤を混合して用いる場合もある。
【0041】このような溶剤の代表的な例を以下に挙げ
れば、例えば、ペガゾール(モービル石油株式会社
製)、シェルSBR、シェルゾール(シェル石油化学株
式会社製)などの石油ナフサ系溶剤類、ハイソゾール
(日本石油株式会社製)などの芳香族系石油溶剤、ソル
トール(フィリップス石油株式会社製)、エクソゾー
ル、アイソパー(エクソン化学株式会社製)、IPソル
ベント(出光石油化学株式会社製)などの脂肪族系石油
溶剤、インクソルベント(三菱石油株式会社製)などの
ナフテン系石油溶剤などを挙げることができる。
【0042】非水系インクに用いられる着色剤として、
例えば、ナフトール染料、アゾ染料、金属錯塩染料、ア
ントラキノン染料、キノイミン染料、インジゴ染料、シ
アニン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染
料、ベンゾキノン染料、カーボニウム染料、ナフトキノ
ン染料、ナフタルイミド染料、フタロシアニン染料、ペ
リニン染料などの油溶性染料を溶解または分散したもの
や、ファーネストブラック、ランプブラック、アセチレ
ンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック
類、またはオルトニトロアニリンブラック等の有機顔
料、トルイジンレッド、パーマネントカーミンFB、フ
ァーストイエロAAA、ジスアゾオレンジPMP、レー
キレッドC、ブリリアントカーミン6B、フタロシアニ
ンブルー、キナクリドンレッド、ジオキサンバイオレッ
ト、ピクトリアピュアブルー、アルカリブルートナー、
ファーストイエロー10G、オルトニトロアニリンオレ
ンジ、トルイジンレッド、バリウムレッド2B、カルシ
ウムレッド2B、ピグメントスカーレッド3Bレーキ、
アンソシン3Bレーキ、ローダミン6Gレーキ、メチル
バイオレッドレーキ、ベーシックブルー5Bレーキ、フ
ァーストスカイブルー、アルカリブルーRトナー、紺
青、群青、レフレックスブルー2G、ブリリアントグリ
ーンレーキ、フタロシアニングリーンG、酸化鉄粉、亜
鉛華、炭酸カルシウム、クレー、硫酸バリウム、アルミ
ナホワイト、アルミニウム粉、昼光けい光顔料、パール
顔料などが挙げられ、その他これらを表面処理した加工
顔料等が使用できるが、これらに限定されるものではな
い。
【0043】また、非水系インクには、その保存安定性
や印字後の耐擦過性などを向上させる目的で、例えば、
ポリアクリル酸エステル、アマニ油変性アルキッド樹
脂、ポリスチレン、ロジン系樹脂、テルペンフェノール
系樹脂、アルキルフェノール変性キシレン樹脂などの極
性樹脂を添加したり、金属封鎖剤、表面張力調整剤、界
面活性剤、粘度調整剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡
剤、浸透剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、耐水
化剤、レオロジーモデファイヤーおよび酸化防止剤など
の添加剤を適宜組み合わせ含有することもできる。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限定されるものではない。
尚、実施例において示す「部」及び「%」は、特に明記
しない限り重量部及び重量%を示す。
【0045】(支持体の作製)濾水度450mlCSF
のLBKP100部からなる木材パルプに、軽質炭酸カ
ルシウム/重質炭酸カルシウム/タルクの比率が30/
35/35の顔料5部、市販アルキルケテンダイマー
0.1部、市販カチオン性ポリアクリルアミド0.03
部、市販カチオン化澱粉1.0部、硫酸バンド0.5部
を調成後、長網抄紙機をもちいて坪量110g/m2
抄造して支持体を得た。得られた支持体の透気度は25
秒であった。
【0046】実施例1 (インク吸収層Aの作製)カオリン(アマゾン−88:
粒径2μm以下、三菱商事株式会社製)100重量部、
ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ株式会社
製)8重量部、グリオキザール(グリオキザールGX:
40%水溶液、日本合成化学株式会社製)0.24部を
順次配合し、塗工液を調製した。この塗工液を上で作製
した支持体上にエアナイフコーターで20g/m2塗布
し、「インク吸収層A」を作製した。
【0047】(溶剤可溶性ポリマー塗工液の調製及び塗
工)攪拌装置を備えた4つ口フラスコに、溶媒としてキ
シレン100部を仕込み、窒素を通じながら水浴中で7
0℃まで加熱した。ここに、重合開始剤として2,2′
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)5部を添加
し、4時間かけてメタクリル酸ラウリル50部+メタク
リル酸イソボルニル50部の混合物を滴下し、滴下終了
後さらに70℃に4時間維持した。この後90℃まで加
温し、この温度で2時間維持してポリマー溶液を得た。
このポリマー溶液をガラス板上に薄く広げて、80℃で
乾燥させた後に、この乾燥皮膜をはがして4倍重量のア
イソパーG中で攪拌し溶解させた。また、このポリマー
溶液を、 ロータリーエバポレーターを用いていったん
乾固させた後、アイソパーGに溶解して20%濃度に調
製して、「溶剤可溶性ポリマー塗工液」を調製した。
【0048】この塗工液を、「インク吸収層A」上にワ
イヤーバーを用いて乾燥塗工量が5g/m2になるよう
に塗工し、実施例1の非水系インク用インクジェット被
記録材料を得た。
【0049】実施例2 (インク吸収層Bの作製)上で作製された「インク吸収
層A」を、線圧1862N/cmでスーパーカレンダー
処理を行い、「インク吸収層B」を作製し、実施例1と
同様に溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工して、実施例2
の非水系インク用インクジェット被記録材料を得た。
【0050】実施例3 (インク吸収層Cの作製)カオリン(アマゾン−88:
粒径2μm以下、三菱商事株式会社製)100重量部、
ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ株式会社
製)8重量部、グリオキザール(グリオキザールGX:
40%水溶液、日本合成化学株式会社製)0.24部を
順次配合し、塗工液を調製した。この塗工液を上で作製
した支持体上にエアナイフコーターで20g/m2塗布
し、表面温度90℃の鏡面ロールに圧接して乾燥して、
「インク吸収層C」を作製し、実施例1と同様に溶剤可
溶性ポリマー塗工液を塗工して、実施例3の非水系イン
ク用インクジェット被記録材料を得た。
【0051】実施例4 (インク吸収層Gの作製)実施例1のカオリン100重
量部の代わりに、カオリン(アマゾン−88:粒径2μ
m以下、三菱商事株式会社製)50重量部、合成非晶質
シリカ(ミスカシルP78A:平均粒径3.3μm、水
沢化学工業製)50重量部を使用した以外は実施例1と
同様にして、「インク吸収層D」を作製し、実施例1と
同様に溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工して、実施例4
の非水系インク用インクジェット被記録材料を得た。
【0052】実施例5 (インク吸収層Eの作製)上で作製された「インク吸収
層D」を、線圧1862N/cmでスーパーカレンダー
処理を行い、「インク吸収層E」を作製し、実施例1と
同様に溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工して、実施例5
の非水系インク用インクジェット被記録材料を得た。
【0053】実施例6 (インク吸収層Fの作製)カオリン(アマゾン−88:
粒径2μm以下、三菱商事株式会社製)50重量部、合
成非晶質シリカ(ミスカシルP78A:平均粒径3.3
μm、水沢化学工業製)50重量部、ポリビニルアルコ
ール(PVA117:クラレ株式会社製)8重量部、グ
リオキザール(グリオキザールGX:40%水溶液、日
本合成化学株式会社製)0.24部を順次配合し、塗工
液を調製した。この塗工液を上で作製した支持体上にエ
アナイフコーターで20g/m2塗布し、表面温度90
℃の鏡面ロールに圧接して乾燥して、「インク吸収層
F」を作製し、実施例1と同様に溶剤可溶性ポリマー塗
工液を塗工して、実施例6の非水系インク用インクジェ
ット被記録材料を得た。
【0054】実施例7 (インク吸収層Gの作製)実施例1のカオリン100重
量部の代わりに、カオリン(アマゾン−88:粒径2μ
m以下、三菱商事株式会社製)35重量部、合成非晶質
シリカ(ミスカシルP78A:平均粒径3.3μm、水
沢化学工業製)65重量部を使用した以外は実施例1と
同様にして、「インク吸収層G」を作製し、実施例1と
同様に溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工して、実施例7
の非水系インク用インクジェット被記録材料を得た。
【0055】実施例8 (インク吸収層Hの作製)上で作製された「インク吸収
層G」を、線圧1862N/cmでスーパーカレンダー
処理を行い、「インク吸収層H」を作製し、実施例1と
同様に溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工して、実施例8
の非水系インク用インクジェット被記録材料を得た。
【0056】実施例9 (インク吸収層Iの作製)カオリン(アマゾン−88:
粒径2μm以下、三菱商事株式会社製)35重量部、合
成非晶質シリカ(ミスカシルP78A:平均粒径3.3
μm、水沢化学工業製)65重量部、ポリビニルアルコ
ール(PVA117:クラレ株式会社製)8重量部、グ
リオキザール(グリオキザールGX:40%水溶液、日
本合成化学株式会社製)0.24部を順次配合し、塗工
液を調製した。この塗工液を上で作製した支持体上にエ
アナイフコーターで20g/m2塗布し、表面温度90
℃の鏡面ロールに圧接して乾燥して、「インク吸収層
I」を作製し、実施例1と同様に溶剤可溶性ポリマー塗
工液を塗工して、実施例9の非水系インク用インクジェ
ット被記録材料を得た。
【0057】比較例1 (インク吸収層Jの作製)実施例1のカオリン100重
量部の代わりに、合成非晶質シリカ(ミスカシルP78
A:平均粒径3.3μm、水沢化学工業製)100重量
部を使用した以外は実施例1と同様にして、「インク吸
収層J」を作製し、実施例1と同様に溶剤可溶性ポリマ
ー塗工液を塗工して、比較例1の非水系インク用インク
ジェット被記録材料を得た。
【0058】比較例2 (インク吸収層Kの作製)実施例1のカオリン100重
量部の代わりに、カオリン(アマゾン−88:粒径2μ
m以下、三菱商事株式会社製)20重量部、合成非晶質
シリカ(ミスカシルP78A:平均粒径3.3μm、水
沢化学工業製)80重量部を使用した以外は実施例1と
同様にして、「インク吸収層K」を作製し、実施例1と
同様に溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工して、比較例2
の非水系インク用インクジェット被記録材料を得た。
【0059】比較例3 (インク吸収層Lの作製)上で作製された「インク吸収
層K」を、線圧1862N/cmでスーパーカレンダー
処理を行い、「インク吸収L」を作製し、実施例1と同
様に溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工して、比較例3の
非水系インク用インクジェット被記録材料を得た。
【0060】比較例4 (インク吸収層Mの作製)カオリン(アマゾン−88:
粒径2μm以下、三菱商事株式会社製)20重量部、合
成非晶質シリカ(ミスカシルP78A:平均粒径3.3
μm、水沢化学工業製)80重量部、ポリビニルアルコ
ール(PVA117:クラレ株式会社製)8重量部、グ
リオキザール(グリオキザールGX:40%水溶液、日
本合成化学株式会社製)0.24部を順次配合し、塗工
液を調製した。この塗工液を上で作製した支持体上にエ
アナイフコーターで20g/m2塗布し、表面温度90
℃の鏡面ロールに圧接して乾燥して、「インク吸収層
M」を作製し、実施例1と同様に溶剤可溶性ポリマー塗
工液を塗工して、比較例4の非水系インク用インクジェ
ット被記録材料を得た。
【0061】比較例5 実施例1において、溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工し
ない以外は実施例1と同様にして、比較例5の非水系イ
ンク用インクジェット被記録材料を得た。
【0062】比較例6 実施例2において、溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工し
ない以外は実施例2と同様にして、比較例6の非水系イ
ンク用インクジェット被記録材料を得た。
【0063】比較例7 実施例3において、溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工し
ない以外は実施例3と同様にして、比較例7の非水系イ
ンク用インクジェット被記録材料を得た。
【0064】比較例8 実施例4において、溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工し
ない以外は実施例4と同様にして、比較例8の非水系イ
ンク用インクジェット被記録材料を得た。
【0065】比較例9 実施例5において、溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工し
ない以外は実施例5と同様にして、比較例9の非水系イ
ンク用インクジェット被記録材料を得た。
【0066】比較例10 実施例6において、溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工し
ない以外は実施例6と同様にして、比較例10の非水系
インク用インクジェット被記録材料を得た。
【0067】比較例11 実施例7において、溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工し
ない以外は実施例7と同様にして、比較例11の非水系
インク用インクジェット被記録材料を得た。
【0068】比較例12 実施例8において、溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工し
ない以外は実施例8と同様にして、比較例12の非水系
インク用インクジェット被記録材料を得た。
【0069】比較例13 実施例9において、溶剤可溶性ポリマー塗工液を塗工し
ない以外は実施例9と同様にして、比較例13の非水系
インク用インクジェット被記録材料を得た。
【0070】以上のようにして作製した実施例1〜9、
比較例1〜13の非水系インク用インクジェット被記録
材料について、インクジェットプリンタ(PJ360
0:オリンパス光学工業式会社製)を用いて、単色(シ
アン、マゼンタ、イエロー、ブラック)、2色重色(シ
アン+マゼンタ、マゼンタ+イエロー、シアン+イエロ
ー)、3色重色(シアン+マゼンタ+イエロー)の正方
形のベタ印字パターンの印字を行い、以下に示すような
方法にて評価を行い、結果を表1に示す。
【0071】(評価方法) (光沢度)「光沢度」の評価は、光沢度計(GM−26
D型 株式会社村上色彩技術研究所製)を使用し、未印
字部の75度鏡面光沢(Gs)をJIS−Z−8741
の方法で測定した光沢度を表す。
【0072】(定着性)「定着性」の評価は、ブラック
インクのベタ印字部分の表面を人差し指で片方向に1回
こすり、着色剤が周囲の白紙(未印字)部分に拡がらな
かったもの(定着性良好)を「○」、実用上問題ないが
わずかに着色剤が拡がったものを「△」、着色剤が表面
から脱落したもの(定着性不良)を「×」とした。
【0073】(インク吸収性)「インク吸収性」の評価
は、単色、2色重色および3色重色したベタ印字部分の
印字直後のインク乾燥状態を目視で観察、評価を行い、
全くインクが溢れずに印字できたものを「○」、実用上
問題ないが多少インクが溢れ印字ムラが生じたものを
「△」、溢れが生じたものを「×」とした。
【0074】(インク裏抜け)「インク裏抜け」の評価
は、3色重色したベタ印字部分を印字面の裏側から観察
し、インクの原紙側への裏抜け具合を目視で観察、評価
を行い、全くインクの裏抜けが見られなかったものを
「○」、多少インクが裏抜けしたものを「△」、裏抜け
がひどかったものを「×」とした。「○」以上が実用上
有効である。
【0075】(ブリード性)「ブリード性」の評価は、
3色重色したベタ印字部分の24時間後の印字部分周囲
からのインク溶剤の滲み出しを目視で観察、評価を行
い、全く滲み出しが無いものを「○」、実用上問題ない
がわずかに滲み出しが生じたものを「△」、滲み出しが
はっきりと生じたものを「×」とした。
【0076】
【表1】
【0077】支持体上に少なくとも顔料を含有するイン
ク吸収層を設け、該インク吸収層上に石油系高沸点溶剤
により溶解又は膨潤するポリマーを塗工または含浸させ
てなる非水系インク用インクジェット被記録材料におい
て、該顔料の30%以上がカオリンである実施例1〜9
は、インク溶剤の吸収性が良く、経時による印字部分の
周囲からのインク溶剤の滲み出し(ブリード性)が防止
された、定着性に優れた非水系インク用インクジェット
被記録材料であった。カオリンに換えてシリカのインク
吸収層である比較例1、およびインク吸収層に使用する
カオリンの含有量が30%より少ないインク吸収層であ
る比較例2〜4は、インク裏抜けが不良であった。比較
例5〜13は溶剤可溶性ポリマー層が無いため、インク
定着性が劣るものであった。
【0078】
【発明の効果】本発明により、非水系インクでのブリー
ド性に優れ、且つ定着性、インク吸収性、インク裏抜け
にも優れた非水系インク用インクジェット被記録材料を
提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも顔料を含有するイ
    ンク吸収層を設け、該インク吸収層上に石油系高沸点溶
    剤により溶解又は膨潤するポリマーを塗工または含浸さ
    せてなる非水系インク用インクジェット被記録材料にお
    いて、該顔料の30重量%以上がカオリンであることを
    特徴とする非水系インク用インクジェット被記録材料。
  2. 【請求項2】 該インク吸収層がカレンダー処理法にて
    表面平滑化処理したものであることを特徴とする請求項
    1記載の非水系インク用インクジェット被記録材料。
  3. 【請求項3】 該インク吸収層がキャスト処理法にて表
    面平滑化処理したものであることを特徴とする請求項1
    記載の非水系インク用インクジェット被記録材料。
  4. 【請求項4】 該支持体が透気性のある支持体であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の非水系インク用インクジ
    ェット被記録材料。
JP2000074388A 2000-01-31 2000-03-16 非水系インク用インクジェット被記録材料 Pending JP2001260525A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000074388A JP2001260525A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 非水系インク用インクジェット被記録材料
US09/771,975 US20010017643A1 (en) 2000-01-31 2001-01-30 Ink jet recording material for non-aqueous ink
EP01102064A EP1122083A3 (en) 2000-01-31 2001-01-30 Ink jet recording material for non-aqueous ink
TR2001/00723A TR200100723A2 (tr) 2000-03-16 2001-03-16 Ara‡ kontrol birimleri i‡in bellek yeniden yazìm sistemi

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000074388A JP2001260525A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 非水系インク用インクジェット被記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001260525A true JP2001260525A (ja) 2001-09-25

Family

ID=18592452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000074388A Pending JP2001260525A (ja) 2000-01-31 2000-03-16 非水系インク用インクジェット被記録材料

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2001260525A (ja)
TR (1) TR200100723A2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
TR200100723A2 (tr) 2002-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5647935A (en) Method of producing ink jet recording medium
JPH0796331B2 (ja) インクジェット記録媒体の製造方法
JPS60257286A (ja) インクジエツト記録媒体
JP2001246834A (ja) 非水系インク用インクジェット被記録材料
US6616991B1 (en) Ink jet recording material for non-aqueous ink
EP1122083A2 (en) Ink jet recording material for non-aqueous ink
JP3770745B2 (ja) インクジェット記録シートの製造方法
JP2004230759A (ja) 非水系顔料インク用インクジェット記録媒体
JP2001341412A (ja) インクジェット記録体
JP2005343108A (ja) 顔料インク用インクジェット記録シート
JP2001260525A (ja) 非水系インク用インクジェット被記録材料
JP2001260524A (ja) 非水系インク用インクジェット被記録材料
JP2001205928A (ja) 非水系インク用インクジェット被記録材料
JP3960297B2 (ja) インクジェット記録媒体
JPH01186372A (ja) インクジェット記録媒体
JP2003285533A (ja) インクジェット記録用シートの製造方法
JP2005288881A (ja) インクジェット被記録材料
JP3934803B2 (ja) インクジェット記録用紙
JP3586799B2 (ja) インクジェット記録用キャスト塗被紙の製造方法
JP2005280311A (ja) インクジェット記録媒体及びその記録物
JP4097923B2 (ja) インクジェット記録用紙およびその製造方法
JPH0416379A (ja) インクジェット記録用紙
JP2002264484A (ja) 非水系インク用インクジェット記録媒体及びその記録方法
JP3704528B2 (ja) インクジェット記録シート
JP4068311B2 (ja) インクジェット記録シート及びその製造方法