JP2001260383A - インクカートリッジホルダ、及びそれを備えるインクジェットプリンタ - Google Patents
インクカートリッジホルダ、及びそれを備えるインクジェットプリンタInfo
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- JP2001260383A JP2001260383A JP2000079532A JP2000079532A JP2001260383A JP 2001260383 A JP2001260383 A JP 2001260383A JP 2000079532 A JP2000079532 A JP 2000079532A JP 2000079532 A JP2000079532 A JP 2000079532A JP 2001260383 A JP2001260383 A JP 2001260383A
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Abstract
間に挟まれたヘッド駆動回路基板にインクが侵入する虞
をなくす。 【解決手段】 インクカートリッジホルダ本体1のイン
ク供給口23と、ヘッドケース3のインク取込口25と
の境目を弾性材製のシール部材27でシールする。ま
た、ヘッドケース3とカートリッジホルダ本体1との熱
カシメ又はボルト締結などによる固定箇所13a、13
bの他の境目14a、14bも、弾性材製のシール部材
15a、15bでシールする。
Description
のインクカートリッジホルダに関し、特に、装着された
インクカートリッジから印刷ヘッドへのインク供給機構
の改良に関する。
素子を用いてインク吐出の圧力を発生するタイプの印刷
ヘッドは、用紙に面する前面に、多数のノズル孔が穿た
れたプレート(「ノズルプレート」という)を有し、こ
のノズルプレートの背面に、ノズル孔へインクを分配す
るためのインク流路を持った部品(「流路モジュール」
という)が接合されており、更に、この流路モジュール
の背面に、インク吐出圧を流路モジュールに印加するた
めの圧電素子が結合されている。ノズルプレートは、プ
ラスティック製の略立方体のケース(「ヘッドケース」
という)の表面に貼付されており、流路モジュール及び
圧電素子は、そのヘッドケースに内蔵されている。
ク製のインクカートリッジホルダに装着されるようにな
っている。このインクカートリッジホルダに、上記ヘッ
ドケースが、熱カシメ又はボルト等によって固定されて
いる。そして、インクカートリッジホルダのヘッドケー
ス取付箇所には、インクカートリッジ内のインクを濾し
てヘッドケース内部に供給する部材(「フィルタユニッ
ト」という)が備えられており、このフィルタユニット
が持つヘッドケースへのインク供給口と、ヘッドケース
が持つフィルタユニットからのインク取込口とが、当接
状態で結合されている。さらに、フィルタユニットとヘ
ッドケースとの間には、ヘッドケースに内蔵されている
圧電素子を駆動するための回路基板が挟み込まれてい
る。
タのインクには、一般に、浸透性の良いものが採用され
ている。そのため、印刷の際にノズルプレートの表面に
付着したインクが、ヘッドケースの外周を伝わって、ヘ
ッドケースをフィルタユニットに固定した熱カシメ等の
結合部分にまで流れ出る虞がある。そうすると、そのイ
ンクが結合部分に存在する隙間に入り込み、その隙間か
らその近傍のヘッド駆動回路基板に流れ出てしまう虞が
ある。また、インクがフィルタユニットからヘッドケー
ス内に供給される際に、インク供給口とインク取込口の
境目の隙間から、インクがにじみ出てその近傍のヘッド
駆動回路基板に漏れ出てしまう虞もある。その結果、ヘ
ッド駆動回路基板が正常に機能しなくなって印刷に支障
が出てしまう可能性考えられる。
ッジホルダとヘッドケースとの間にヘッド駆動回路基板
が配置された構造のインクカートリッジホルダにおい
て、ヘッド駆動回路基板にインクが侵入する虞をなくす
ことにある。
ェットプリンタに備えられるインクカートリッジホルダ
は、装着されたインクカートリッジ内のインクを供給す
るためのインク供給口を持つカートリッジホルダ本体
と、そのカートリッジホルダ本体に固定されインク供給
口に接続されるインク取込口を持った印刷ヘッドと、カ
ートリッジ本体と印刷ヘッドとの間に挟み込まれた、印
刷ヘッドを駆動するための駆動回路基板と、カートリッ
ジホルダ本体に印刷ヘッドを固定するための固定箇所に
おける、カートリッジホルダ本体と印刷ヘッドとの間の
隙間をシールするシール部材とを備える。
ジホルダ本体のインク供給口との間の境目をシール部材
でシールするので、インクがその境目(隙間)近傍の印
刷ヘッドの駆動回路基板に漏れ出てしまう虞をなくすこ
とができる。
カートリッジホルダ本体又は印刷ヘッドと一体成形され
ている。
ホルダが、カートリッジホルダ本体に対する印刷ヘッド
の傾きを防止するための傾き防止部材をさらに有する。
ホルダが、印刷ヘッドの前面のノズルプレートの周縁部
をカバーするカバーヘッドを有し、カバーヘッドが、印
刷ヘッドをカートリッジホルダ本体に固定する機構によ
って、印刷ヘッドと一緒にカートリッジホルダ本体に固
定される。
面により詳細に説明する。なお、以下の説明では、イン
クジェットプリンタに備えられる、印刷ヘッドを移動さ
せるキャリッジ機構、用紙を搬送させる用紙搬送機構、
これらの機構を駆動する駆動回路、ホスト装置から印刷
データを受けて印刷イメージを作成し圧電素子の駆動回
路を制御する制御回路などの構成要素については、特に
説明せずとも当業者は理解できるから、本明細書では説
明を省略することとする。
ジェットプリンタに備えられるインクカートリッジホル
ダの前面側(つまり、印刷ヘッドを有して用紙に面する
側であり、この逆側、つまり背面側にはインクカートリ
ッジが装着される)を示す斜視図であり、図2は、図1
のA−A線に沿った断面図である。
の箱型のインクカートリッジホルダ本体1の前面側に
は、その背面側(図中下側)から装着されるインクカー
トリッジ(図示しない)内のインクを濾して印刷ヘッド
側に送る機能を持つ平板状のフィルタユニット17が形
成されている。そのフィルタユニット17の前面には、
カバープレート40でカバーされていて、その前面側
に、後述する圧電素子を駆動するための回路基板7を挟
んで、略立方体形の印刷ヘッドのヘッドケース3が固定
されている。
り、熱カシメによりカートリッジホルダ本体1に固定さ
れている。すなわち、図2に示すように、フィルタユニ
ット17には、ヘッドケース3の外側に位置する箇所に
柱状突起18a、18bが設けられている。各柱状突起
18a、18bは、略立方体形ヘッドケース3の背側部
分のフランジ3a、3bに形成された各筒型孔50a、
50bを貫通してそのフランジ3a、3bの前面側に突
出し、その突出した部分13a、13bが熱でつぶされ
ている(熱カシメが施されている)。これにより、フィ
ルタユニット17とヘッドケース3とが固定されてい
る。なお、この固定は、熱カシメに代えてボルトで締結
することにより行なっても良い。
ケース3の幅方向ほぼ中央に位置する箇所に、インクカ
ートリッジからのインクをヘッドケース3内へ送るため
のインク流路22が設けられている。インク流路22途
中には、インクカートリッジからのインクを濾すための
フィルタ21が設けられており、インク流路22の出口
は、フィルタ21によって濾されたインクがヘッドケー
ス3内部へ供給されるためのインク供給口23となって
いる。このインク供給口23は、後述するヘッドケース
3のインク取込口25に接続されている。
紙にインクを吐出するための多数のノズル孔11、1
1、…が穿たれたノズルプレート5が接着されており、
その内部には、図示省略してあるが、ノズル孔11、1
1、…へインクを分配するためのインク流路を持った流
路モジュールと、インク吐出圧を流路モジュールに印加
するための圧電素子が収容されている。このヘッドケー
ス3内には、また、インクを上記流路モジュールへ送る
ためのインク流路26が形成されており、このインク流
路26の入口は、前述したフィルタユニット17のイン
ク供給口23に接続されたインク取込口25となってい
る。また、前述したように、ヘッドケース3のフランジ
3a、3bには、2つの筒型孔50a、50bが設けら
れていて、各筒型孔50a、50bに、フィルタユニッ
ト17の柱状突起18a、18bが挿通されて熱カシメ
で両者が固定されている。
の間には、圧電素子を駆動するためのヘッド駆動回路基
板7が挟み込まれている。このヘッド駆動回路基板7の
一端は、ヘッドケース3より外方へ飛び出しており、こ
の飛び出した部分上に、インクジェットプリンタに備え
られているメイン制御回路(図示せず)と電気的に接続
するためのコネクタ9が備えられている。このヘッド駆
動回路基板7は、上記メイン制御回路からの信号に応答
して圧電素子を駆動させ、ノズルプレート5のノズル孔
11、11、…からインクを吐出させる。
一般に浸透性の良いものが使用されており、そのため、
わずかでも隙間があればそこから容易に侵入できてしま
う。このインクの侵入からヘッド駆動回路基板7を守る
ために、実施形態では、以下のようなインク封止策が採
られている。すなわち、図2に示すように、ヘッドケー
ス3のインク取込口25とフィルタユニット17のイン
ク供給口23との間の隙間、及びヘッドケース3の筒型
孔50a、50bとフィルタユニット17の柱状突起1
8a、18bとの間の隙間を、ブチルゴム、エラスチマ
等の弾性材料製のシール部材27、15a、15bで封
止するというものである。
境目に設けられたシール部材27は、図3に示すよう
に、内側に凹みを有した円筒容器形をしている。凹んだ
部分の底壁の中央には、インクが通過するための穴30
が設けられている。図2に示すように、このシール部材
27の内側の凹み部分にヘッドケース3のインク取込口
27が嵌め込まれ、このシール部材27の底面にフィル
タユニット17のインク供給口23が当接され、そし
て、上記熱カシメの時の強い押付け力で、このシール部
材27をインク取込口27とインク供給口23が両側か
ら押しつぶすことで、両者の境目がシールされる。な
お、シール部材27は、図3に示した円筒容器形のもの
に代えて、Oリング等にしても良い。
フィルタユニット17の柱状突起18a、18bとの間
に設けられたシール部材15a、15bは、Oリングで
あって、上記熱カシメの時の強い押圧力で潰されること
で、筒型孔50a、50bと柱状突起18a、18bと
の間の境目14a、14bを、インクが侵入しないよう
シールする。
材27により、インクがフィルタユニット17からヘッ
ドケース3内に供給される際に、インク供給口23とイ
ンク取込口27の境目から、インクがその境目近傍のヘ
ッド駆動回路基板7に漏れ出してしまう虞を(実質的に
完全に)防ぐことができる。また、上記シール部材15
a、15bにより、印刷の際にノズルプレートの表面に
付着したインクが、ヘッドケース3の外周を伝わって熱
カシメがされた各固定箇所13a、13bに存在する隙
間に侵入し、それが境目14a、14bから出てそれら
の近傍のヘッド駆動回路基板7に流れ出てしまう虞を
(実施的に完全に)防ぐことができる。
a、15bは、プラスティック製のヘッドケース3やフ
ィルタユニット17等とは別部品として用意することも
できるが、別法として、2色成形法によりヘッドケース
3又はフィルタユニット17と一体部品として製造する
こともできる。すなわち、各シール部材27、15a、
15bは、ヘッドケース3(又はフィルタユニット1
7)を作成するための金型に、シール部材27、15
a、15bの材料、ヘッドケース3(又はフィルタユニ
ット17)の材料という各々異なる材料が順次に注ぎ込
まれて金型の中で形成され、ヘッドケース3(又はフィ
ルタユニット17)と一体となって生成される。
15a、15bは、ヘッドケース3(又はフィルタユニ
ット17)と一体となって生成されるので、別個に製造
されたものよりもシール性能の高いものとなる。また、
シール部材27、15a、15bの生成のための装置
(例えば専用金型)が必要無くなるので、インクカート
リッジホルダの製造にコストダウンを図ることができ
る。更に、シール部材27、15a、15bが別個に生
成されるときよりもインクカートリッジホルダの部品数
が少なくなるので、インクカートリッジホルダの組立て
をより簡単に行なうことができる。
ンクジェットプリンタに備えられるインクカートリッジ
ホルダの底面の裏側を示す斜視図であり、図5は、図4
のB−B線に沿った断面図である。
ング時に、印刷ヘッドのノズルプレート5の前面はワイ
パーによって拭かれるが、そのときに、ノズルプレート
5とヘッドケース3との接着面の縁の部分がワイパーに
直接さらされると剥がれる虞がある。そのことを防止す
るために、一般に、ノズルプレート5とヘッドケース3
との接着面の外縁を覆うように、ノズルプレート5の周
囲に環状のカバーヘッド29が被せられる。従来は、カ
バーヘッド29は接着剤によってヘッドケース3に固定
される。
に示すように、カバーヘッド29に、カバーヘッド29
をヘッドケース3に被せた位置から、前述した熱カシメ
を施した固定箇所13aにまで届くようなアーム31を
設けて、そのアーム31の先端に穿った穴にフィルタユ
ニット17の柱状突起18aを貫通させ、柱状突起18
aに熱カシメを施すことで、カバーヘッド29をヘッド
ケース3と一緒にカートリッジホルダ本体1に固定す
る。
フィルタユニット17とを固定する熱カシメ工程におい
て、カバーヘッド29も同時にヘッドケース3に固定で
きてしまうので、カバーヘッド29を接着剤で固定して
いた従来方法よりも製造工程を簡略化できる。また、カ
バーヘッド29をヘッドケース3に固定するとき、接着
剤の必要がなくなるので、ヘッドの製造に係るコストが
従来よりも安くなる。
ンクジェットプリンタに備えられるインクカートリッジ
ホルダの前面側を示す斜視図であり、図7は、図6のC
−C線に沿った断面図である(図6ではヘッドケース
3、ヘッド駆動回路基板7の図示を省略する)。
ィルタユニット17上に、ヘッドケース3をフィルタユ
ニット17の前面に対して一定の距離で平行に支えるた
めの3本のリブ35a、35b、35cが立設されてい
る。図7に示すように、これら3本のリブ35a、35
b、35cに当接した状態でヘッドケース3が固定され
ることにより、弾性材製のシール部材27、15a、1
5bがヘッドケース3とフィルタユニット17との間に
介在しても、ヘッドケース3は傾くことなく固定され
る。つまり、印刷ヘッドの高い位置決め精度が確保され
る。なお、これら3本のリブ35a、35b、35c
は、ヘッドケース3の方に設けるようにしても差支えな
い。
とインク供給口23の間隔は、リブ35a、35b、3
5cがヘッドケース3に当接することにより決まり、熱
カシメ時の押付力やネジのときの締付けトルクによって
変動しないため、シール不良となるおそれが無い。
ヘッドケース3とフィルタユニット17との熱カシメに
よる一方の固定箇所13aの断面図を示す。なお、もう
一方の固定箇所13bの断面構造もこの図と同様であ
る。
孔50a、50bの背側の端面に、環状の突起37a、
37bが設けられ、その内側にシール部材15a、15
bが嵌め込まれている。環状突起37a、37bは、フ
ィルタユニット17の前面に直接接触している。従っ
て、各環状突起37a、37bが、図6、7に示したリ
ブ35a、35b、35cと同様に、フィルタユニット
17上でヘッドケース3を一定位置に水平に支えて、ヘ
ッドケース3の位置決め精度を確保している。
説明したが、これらは本発明の説明のための例示であっ
て、本発明の範囲をこれらの実施例にのみ限定する趣旨
ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施すること
が可能である。
ンタに備えられるインクカートリッジホルダの前面側を
示す斜視図。
プリンタに備えられるインクカートリッジホルダの前面
側を示す斜視図。
プリンタに備えられるインクカートリッジホルダの前面
側を示す斜視図。
3とフィルタユニット17との熱カシメによる一方の固
定箇所13aの断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 インクジェットプリンタに備えられるイ
ンクカートリッジホルダにおいて、 装着されたインクカートリッジ内のインクを供給するた
めのインク供給口を持つカートリッジホルダ本体と、 前記カートリッジホルダ本体に固定され、前記インク供
給口に接続されるインク取込口を持った印刷ヘッドと、 前記カートリッジ本体と前記印刷ヘッドとの間に挟み込
まれた、前記印刷ヘッドを駆動するための駆動回路基板
と、 前記カートリッジホルダ本体に前記印刷ヘッドを固定す
るための固定箇所における、前記カートリッジホルダ本
体と前記印刷ヘッドとの間の隙間をシールするシール部
材とを備えるインクカートリッジホルダ。 - 【請求項2】 前記シール部材が、前記カートリッジホ
ルダ本体又は前記印刷ヘッドと一体成形されている請求
項1記載のインクカートリッジホルダ。 - 【請求項3】 前記カートリッジホルダ本体に対する前
記印刷ヘッドの傾きを防止するための傾き防止部材をさ
らに有する請求項1記載のインクカートリッジホルダ。 - 【請求項4】 前記印刷ヘッドの前面のノズルプレート
の周縁部をカバーするカバーヘッドを有し、 前記カバーヘッドが、前記印刷ヘッドを前記カートリッ
ジホルダ本体に固定する機構によって、前記印刷ヘッド
と一緒に前記カートリッジホルダ本体に固定される請求
項1記載のインクカートリッジホルダ。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記
載のインクカートリッジホルダを有するインクジェット
プリンタ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000079532A JP3900783B2 (ja) | 2000-03-22 | 2000-03-22 | インクカートリッジホルダ、及びそれを備えるインクジェットプリンタ |
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JP2013082228A (ja) * | 2012-12-07 | 2013-05-09 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | インクジェット記録装置 |
-
2000
- 2000-03-22 JP JP2000079532A patent/JP3900783B2/ja not_active Expired - Fee Related
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