JP2001260246A - 空気入りタイヤの成型方法およびタイヤ成型装置 - Google Patents

空気入りタイヤの成型方法およびタイヤ成型装置

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JP2001260246A
JP2001260246A JP2000079947A JP2000079947A JP2001260246A JP 2001260246 A JP2001260246 A JP 2001260246A JP 2000079947 A JP2000079947 A JP 2000079947A JP 2000079947 A JP2000079947 A JP 2000079947A JP 2001260246 A JP2001260246 A JP 2001260246A
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shaping bladder
bladder
shaping
tire
circumferential direction
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Iwao Suzuki
巌 鈴木
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/08Building tyres
    • B29D30/20Building tyres by the flat-tyre method, i.e. building on cylindrical drums
    • B29D30/24Drums
    • B29D30/26Accessories or details, e.g. membranes, transfer rings
    • B29D2030/2614Bladders associated with the building drum, e.g. bladders used for the toroidal expansion, bladders for turning-up the plies

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  • Testing Of Balance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中抜き構造のカーカスを具える空気入りタイ
ヤのユニフォミティを向上させる。 【解決手段】 中抜き構造のカーカスを具える空気入り
タイヤを成型するに当り、全体としてほぼ円筒状をなす
シエーピングブラダ11の外周側に配設したグリーンケ
ース19の中央部分を、そのシエーピングブラダ11へ
の内圧充填および、それに伴う、シエーピングブラダ1
1の軸線長さの短縮によって膨出変形させ、グリーンケ
ース19の内周面の寸法が所定の寸法に達したときに、
シエーピングブラダ11の内圧を、シエーピングブラダ
それ自身で支持して、グリーンケース19への余剰の圧
力の伝達を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トレッドの各側
部からビードコアまで延びる中抜き構造のカーカスを具
える空気入りタイヤの成型方法およびタイヤ成型装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】中抜き構造のカーカスを具える空気入り
タイヤ、たとえば空気入りラジアルタイヤは、中抜き構
造を有しない空気入りタイヤに比して車両への乗心地を
高め、また、ロードノイズを低減できる等の利点を有す
ることから、近年各種のものが提案されるに至ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
タイヤを、従来の一般的な成型方法に従って製造するべ
く、ほぼ円筒状をなすグリーンケース、すなわち、ベル
ト・トレッドバンドを貼着する前の生ケースを、そのベ
ルト・トレッドバンド等の貼着を目的として、シエーピ
ングブラダにより、中央部分が膨出するトロイダル形状
に変形させる場合、中抜き構造のカーカスを具えるグリ
ーンケースでは、シエーピングブラダの膨張力を、一方
のビードコアから他方のビードコアまで連続して延びる
カーカスコードをもって支持することができないため、
そのグリーンケースに、軸線方向および周方向の、過大
にして不均一な拡張力が作用することになって、グリー
ンケースの破損、意図しない変形等が生じるおそれが高
く、しかも、グリーンケースの膨出変形後における、カ
ーカスコードの、所期した通りの整列配置を実現するこ
とが困難であるため、タイヤの成型それ自体は可能であ
っても、加硫済み製品タイヤのユニフォミティが悪化す
るという問題があった。
【0004】この発明は、シエーピングブラダを用いた
成型に際する、従来技術のこのような問題点を解決する
ことを課題とするものであり、それの目的とするところ
は、とくに、グリーンケースの、軸線方向および周方向
の過大な拡張を、シエーピングブラダそれ自身にて確実
に阻止することで、グリーンケースの破損はもちろん、
意図しない変形を十分に防止し、また、カーカスコード
の適正なる整列配置をもたらして製品タイヤのユニフォ
ミティを大きく向上させることができる、空気入りタイ
ヤの成型方法およびタイヤ成型装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の、空気入りタ
イヤの成型方法は、トレッドの内周側に配設したベルト
と、ベルトの内周側で、それの各側部と重なる位置から
ビードコアまで延びる中抜き構造のカーカスとを具える
空気入りタイヤを成型するに当って、収縮姿勢で全体と
してほぼ円筒状をなすシエーピングブラダの外周側に配
設した円筒状のグリーンケースの中央部分を、そのシエ
ーピングブラダの内圧充填および、それに伴う、シエー
ピングブラダの軸線長さの短縮によって膨出変形させ、
グリーンケースの内周面寸法が所定の寸法に達したとき
に、シエーピングブラダの内圧を、シエーピングブラダ
それ自身で支持して、グリーンケースへの余剰の圧力の
伝達、ひいては、それの軸線方向および周方向への過大
な拡張を阻止するものである。
【0006】ここで好ましくは、シエーピングブラダの
内圧支持を、それに埋設されて軸線方向に延在する複数
本のコードおよび、周方向に延在する複数本のコードに
て行う。
【0007】この方法によれば、シエーピングブラダに
よってグリーンケースを所期した通りの形状および寸法
に膨出変形させ、この一方で、そのグリーンケースの過
大な変形、ひいては、シエーピングブラダそれ自体の過
大な膨出変形ないしは拡張を、シエーピングブラダそれ
自身、好ましくは、そこに埋設した軸線方向延在コード
および周方向延在コードのそれぞれの、大きな荷重支持
能力をもって阻止することで、グリーンケースへの、過
大にして不均一な拡張力の作用に起因する、グリーンケ
ースの破損および意図しない変形等を十分に防止し、併
せて、カーカスコードの、周方向および軸線方向での整
列配置を適正なものとして、製品タイヤのユニフォミテ
ィを大きく向上させることができる。
【0008】またこの場合の製品タイヤは、中抜き構造
のカーカスを具えることに基き、操縦安定性その他の運
動性能の向上と、乗心地の向上およびロードノイズの低
減とを高い次元で両立させることができる。
【0009】この発明のタイヤ成型装置は、収縮姿勢で
全体としてほぼ円筒状をなし、内圧の充填および、軸線
距離の短縮によって中央部分が膨出変形するシエーピン
グブラダを具えるものであり、このシエーピングブラダ
に、それの軸線方向および周方向のそれぞれの方向に延
在する、長さを選択した非伸長性のコードを配設したも
のである。
【0010】この装置では、シエーピングブラダへの内
圧の充填と、それの軸線距離の所定量の短縮とによっ
て、そのシエーピングブラダが所定の形状および量まで
膨出変形すると、それを越える膨出変形は、軸線方向お
よび周方向のそれぞれの方向に延在するそれぞれの非伸
長性コードの緊張によって拘束されることになるので、
その膨出変形形状および量を、シエーピングされるグリ
ーンケースの、所要の膨出変形時の内周面形状および寸
法に対応させて特定することより、グリーンケースがシ
エーピングブラダからの圧力伝達によって軸線方向およ
び周方向のそれぞれの方向へ所期した通りに膨出変形さ
れた後の余剰の変形が、シエーピングブラダの内圧の、
ブラダそれ自身による支持によって十分に防止されるこ
とになるので、それ以後は、シエーピングブラダからグ
リーンケースへの圧力伝達が停止されることになる。
【0011】これがため、グリーンケースが、その軸線
方向でカーカスコードが不連続となる中抜き部を有して
なお、それのシエーピングに際する膨出変形は、ブラダ
のアシストの下に適正に行われることになり、この一方
で、グリーンケースの、所要量を越える、軸線方向およ
び周方向の過大の膨出変形等は、シエーピングブラダ、
直接的には、それに配設したコードの緊張によって確実
に阻止されることになるので、グリーンケースの不測の
変形、カーカスコードの配列の乱れ等の発生が有効に防
止されることになり、成型終了後のグリーンタイヤ、ひ
いては、加硫を終えた製品タイヤは、中抜き構造のカー
カスを具えることに基く固有の機能を十分に発揮できる
ことはもちろん、すぐれたユニフォミティを実現するこ
とができる。
【0012】かかる装置において、たとえば負圧吸引に
基いて収縮姿勢とされたシエーピングブラダの外径を、
グリーンケースの最小内径、すなわち、ビードコアを配
設した部分の内径より小さくした場合には、たとえば、
ファースト成型で形成されたグリーンケースの、シエー
ピングブラダ上への位置決め配置および、シエーピング
を終えたグリーンケース、いいかえればグリーンタイヤ
の、そのブラダからの取り外しを円滑かつ容易ならしめ
ることができる。
【0013】ここで好ましくは、シエーピングブラダの
周方向に延在するコードを、シエーピングブラダの収縮
姿勢の下で、波形状に迂曲させて延在させる。ブラダの
膨出変形時に直線状となる所定長さの周方向延在コード
を、そのブラダの収縮時には、このように迂曲させて延
在させることで、シエーピングブラダを、コードに妨げ
られることなく、所期した通りに収縮させることが容易
となる。
【0014】また好ましくは、ゴム質中にあって、シエ
ーピングブラダの軸線方向に延在するコードと周方向に
延在するコードとの間に布材を介在させ、これによっ
て、ゴム質を主体とするシエーピングブラダの膨出およ
び収縮変形に伴う、延在方向の相違する両コードの相対
的な変位ないしは変形を円滑かつ容易ならしめる。ここ
で、上記布材は、少なくとも周方向の伸縮性を有するも
のが好ましく、それの不測の変位を防止するためには、
直接的に、または、コードを介して間接的に、複数個所
でゴム質に固定もくしは固着することが好ましい。
【0015】なお上述したところに代えて、軸線方向に
延在するコードおよび、周方向に延在するコードのそれ
ぞれを布材により挟み込むこともでき、これによればゴ
ム質とコードとの直接的な接触を有利に防止して、両コ
ードの変位ないしは変形を、コード相互の干渉なしに一
層円滑かつ容易に行わせることができる。この場合、そ
れぞれの布材はいずれも、周方向の伸縮性を有すること
が好ましくは、また、少なくとも、最外層および最内層
の布材は、ゴム質に固定もしくは固着することが好まし
い。
【0016】そしてまた、シエーピングブラダの軸線方
向に延在するコードと、周方向に延在するコードとの交
差部を、軸線方向および周方向のそれぞれで、複数個ず
つの交差部を隔てて、たとえば規則的に相互連結した場
合には、それぞれのコードの、上述したような変位ない
しは変形に際するコードの乱れを十分に防止するととも
に、両コードの相互の拘束下で、その変位等をより確実
に行わせることができる。
【0017】なおこの場合において、コード相互の連結
部をゴム質にも連結した場合には、上述したところをよ
り実効あるものとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態につ
いて述べる。図1は、この発明によって製造される空気
入りタイヤ、たとえばラジアルタイヤを例示するタイヤ
幅方向断面図であり、図中1はトレッドを、2は、トレ
ッド1のそれぞれの側部から半径方向内方へ延びるサイ
ドウォールを、そして3は、サイドウォール2の内周端
に連続させて設けたビード部をそれぞれ示す。
【0019】ここでは、トレッド1の内周側にベルト4
を配設するとともに、このベルト4の内周側で、それの
各側部と重なる位置から、ビード部3に配設したビード
コア5まで延びるそれぞれのカーカスプライ6の少なく
とも一層からなる中抜き構造のカーカス7を設け、ベル
ト4の側部と重なるそれぞれのカーカスプライ6の、相
互に不連続となる中抜き部8を、タイヤ赤道に対して対
称に形成するとともに、その中抜き部8の幅wを、ベル
ト幅Wの90%以下、より好ましくは30〜60%の範
囲とする。
【0020】ここで好ましくは、各ビードコア5の周り
に巻上げたカーカスプライ6の、少なくともビードコア
5の内周面と対応する部分で、それぞれのカーカスコー
ド9を連結帯10によって相互連結して、それらのコー
ドをタイヤ周方向に拘束する。ここで、この連結帯10
は、硬質ゴムまたは、引張り強度の高い布もしくは糸に
より構成することが好ましく、その連結帯10は、カー
カスプライ6の片面または両面に配設することができ
る。
【0021】このような構造を有する空気入りタイヤを
製造するための成型作業に当り、とくに、グリーンケー
スを、シエーピングブラダの作用の下にシエーピングし
て、そのグリーンケースをベルト・トレッドバンドに貼
着させてなるグリーンタイヤを成型する場合に、そのシ
エーピングブラダからグリーンケースが受ける、それの
軸線方向および周方向の拡張力に対しては、中抜き構造
カーカスのカーカスコードは十分な耐張力を発揮するこ
とができず、これがため、そのグリーンケースが、所要
の形状および寸法膨出変形された後になお、シエーピン
グブラダから継続的な拡張力を受けるときには、グリー
ンケースに作用する力が過大になるとともに不均一にな
り、これがため、先に述べたように、グリーンケースの
破損、意図しない変形等の発生のおそれが高まり、ま
た、カーカスコードの配列等に乱れを生じることにな
る。
【0022】そこで、この発明に係る装置は、グリーン
ケースのこのようなシエーピングに際し、そのグリーン
ケースが、所期した通りの形状および寸法に膨出変形し
た後は、シエーピングブラダの内圧をそれ自身によって
支持して、ブラダ内圧の、グリーンケースへの伝達を阻
止することで、上述したような問題の発生を防止するも
のである。
【0023】図2はこのような装置の上半部を示す断面
斜視図であり、図中11は、ゴム質を主体としてなるシ
エーピングブラダを示し、12はシエーピングブラダ1
1のそれぞれの端部分を気密に固定するとともに、同一
軸線上で相互に接近および離隔する方向に相対変位でき
るリング部材をそれぞれ示す。
【0024】ここで、シエーピングブラダ11の各端部
分の、リング部材12への取付けは、各端部分の、コア
リング13を埋設した厚肉部14を、リング部材12の
周縁部近傍に気密に挟持することにより行うことがで
き、このシエーピングブラダ11は、両リング部材12
が最も離隔してそれが収縮姿勢にあるときは、その外径
を、グリーンケースの最小内径、いいかえれば、ビード
コアを配設した部分の内径より小さくすることが好まし
い。
【0025】そしてここでは、シエーピングブラダ11
の軸線方向にその全長にわたって延在する、複数本の非
伸長性コード15をゴム質中に配設し、好ましくは、そ
れらのコード15のそれぞれの端部分をコアリング13
に強固に係止する。なお、このようなシエーピングブラ
ダ11の、リング部材12への十分強固な気密連結を実
現し得る限りにおいて、厚肉部14からコアリング13
を省くこともでき、この場合には、非伸長性コード15
は、コアリング13に巻き返すことなく、厚肉部で終了
されることになる。
【0026】また、シエーピングブラダ11の、図で
は、その軸線方向の中央部分に、それの周方向に延在す
る複数本の非伸長性のコード16を配設し、これもゴム
質中に位置するこれらのコード16を、シエーピングブ
ラダ11の収縮姿勢で、波形状に迂曲させて延在させ
る。このような非伸長性コード16は、シエーピングブ
ラダ11の、軸線方向中央部分の膨出変位に際して、そ
の変形量が所定値に達することで、膨出部の周長が所期
した通りとなって、コード16から波形状の弛みが消失
した後は、シエーピングブラダ11の、それを越える膨
出を、緊張下のコード16の高い耐張力をもって確実に
阻止すべく機能する。
【0027】図3は、それぞれのコード15,16のこ
のような相対配設態様を示す部分展開図であり、軸線方
向に延びるコード15は、シエーピングブラダ11の通
常の使用開始状態、いいかえれば、それの収縮姿勢の下
にては、実質的に弛みなしに直線状に延在することにな
り、一方、周方向に延びるコード16は、シエーピング
ブラダ11の膨出変形量が所定量に達するまでは波形状
の消失なしに弛みをもって延在することになる。
【0028】図4は、図3における両コード15,16
の重なり部分を拡大して示すものであり、シエーピング
ブラダ11が、周方向に限界まで伸長したときは、両コ
ード15,16はともに、図5に示すように、波形状が
消失した直線状の緊張状態をなして、相互に直交する方
向に延在することになり、ブラダ11のより以上の膨出
変形はそれらのコード15,16によって阻止されるこ
とになる。
【0029】ところで、それぞれのコード15,16
が、このように相互に交差して延在する場合には、図4
および5に黒丸をもって示すように、両コード15,1
6の交差部を、ブラダ11の軸線方向および周方向のそ
れぞれで、複数個ずつの交差部を隔てて相互連結するこ
とが好ましく、より好ましくは、このようにして形成さ
れる連結部17を規則的に配置する。これによれば、コ
ード16の、波形状と直線状との相互間の変位ないしは
変形をコードの乱れなしにより確実に行わせることがで
き、このことは、各連結部17を、ブラダ11の主体を
なすゴム質にも連結した場合に一層効果的である。
【0030】そしてさらに、延在方向の異なるそれぞれ
のコード15,16は、図6に、シエーピングブラダ1
1を完全に膨出させた姿勢の下での部分断面斜視図で示
すように、ゴム質11a内で、少なくとも周方向には伸
縮性を有するそれぞれの布材18a,18b,18cに
挟み込んだ状態で配設することが、それぞれのコード1
5,16の変位挙動等を円滑ならしめる上で好ましく、
この場合は、少なくとも最内層および最外層の布材18
a,18cは、ゴム質11aに固定もしくは固着させる
ことが、それらの布材の不測の位置ずれ等を防ぐ上で好
ましい。なお中間層の布材18bは、直接的に、また
は、コード15,16を介して、好適にはそれらの連結
部17を介して間接的に、最内層および最外層の布材1
8a,18bの少なくとも一方に固定もしくは固着する
ことが好ましい。
【0031】ここで、中間層布材18bと、コード連結
部17とは、たとえば直接的な固定もしくは固着によっ
て関連づける他、布材18bに形成した比較的大径の穴
部等を介して間接的に関連づけることもできる。また、
コード連結部17のゴム質11aへの連結は、そのコー
ド連結部17を、上述したように、最内層および最外層
の布材18a,18cの少なくとも一方に連結すること
により行うことができる。
【0032】以上のように構成してなる装置をもってグ
リーンケースをシエーピングするに際しては、シエーピ
ングブラダ11上で成型されて、それの周上に位置する
円筒状のグリーンケースまたは、他の成型ドラム等をも
って予め成型されて、シエーピングブラダ11の収縮下
で、その外周に位置決め配置された同様のグリーンケー
スに対し、ブラダ11への内圧充填と、そのブラダ11
の軸線長さの短縮、いいかえれば、両リング部材12の
近接変位とによる、ブラダそれ自身の中央部分の膨出変
形に基く圧力伝達を行い、これにより、グリーンケース
の中央部を適正に膨出変形させる。
【0033】この場合、ブラダ11の軸線方向に延在す
るコード15は、このような作用の開始時から、弛みの
ない直線状の緊張状態にあり、周方向に延在するコード
16は、膨出変形の増加に伴って弛みを次第に減少され
る傾向にある。
【0034】そして、ブラダ11およびグリーンケース
のこのような変形の継続によって、図7に例示するよう
に、そのグリーンケース19の内周面の寸法が、予め定
めた所定寸法に達したときは、コード16の弛みを丁度
消失させ、その後は、シエーピングブラダ11の内圧
を、ブラダそれ自身、直接的にはともに緊張したそれぞ
れのコード15,16に支持させ、これにより、グリー
ンケース19への余剰の圧力の伝達を阻止する。
【0035】すなわち、一対のリング部材12の近接変
位を停止させたこの状態の下では、グリーンケース19
の、軸線方向断面内での形状および寸法は、それぞれの
軸線方向延在コード15により、そして、それのクラウ
ン部形状および周長は、それぞれの周方向延在コード1
6によってそれぞれ特定されることになり、緊張状態の
それぞれの非伸長性のコード15,16は、以後はそれ
らの耐張力をもってブラダ内圧を支持するので、ブラダ
上のグリーンケース19には、軸線方向および周方向の
いずれの方向にも過大な拡張力や不均一な拡張力が作用
することはない。
【0036】従って、グリーンケース19は、それのシ
エーピングに際するこのような膨出変形によって、破損
されることも、不本意な変形を受けることもなく、しか
も、カーカスコード9の所期した通りの整列配置を実現
することができ、これらの結果として、製品タイヤのユ
ニフォミティが大きく向上されることになる。
【0037】なお図中20は、所定の位置に予め配置さ
れて、シエーピングされたグリーンケース19に貼着さ
れるベルト・トレッドバンドを示す。
【0038】
【実施例】以下に、この発明に基いて製造した実施例タ
イヤと、比較タイヤと、従来タイヤとのそれぞれについ
ての各種性能の他、タイヤユニフォミティ(RFV)、
転がり抵抗係数(RRC)およびタイヤ重量に関する比
較試験について述べる。
【0039】ここでは、各タイヤを、サイズが195/
65R15で、表1に示すカーカス構造およびシエーピ
ングブラダ構造を有するものとした。
【表1】
【0040】各タイヤについての試験結果を表2に試験
方法とともに示す。
【表2】
【0041】表2によれば、実施例タイヤはいずれも、
操縦安定性の向上と、乗り心地の向上および車室内騒音
の低減とを高度に両立させて、比較タイヤ、すなわち、
中抜き構造のカーカスを有するタイヤを、一般的なシエ
ーピングブラダを用いて成型したものに比してユニフォ
ミティを大きく向上させ得ることが明らかである。
【0042】
【発明の効果】かしくて、この発明によれば、中抜き構
造のカーカスを具える空気入りタイヤの成型を適正なら
しめて製品タイヤのユニフォミティを大きく向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によって製造されるタイヤを示す幅
方向断面図である。
【図2】 この発明に係る装置の実施形態を上半部につ
いて示す断面斜視図である。
【図3】 それぞれのコードの相対配設態様を示す部分
展開図である。
【図4】 それぞれのコードの弛み状態を示す部分拡大
部である。
【図5】 それぞれのコードの緊張状態を示す部分拡大
部である。
【図6】 シエーピングブラダの膨出時の部分断面斜視
図である。
【図7】 グリーンケースのシエーピング状態を上半部
について示す断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド 2 サイドウォール 3 ビード部 4 ベルト 6 カーカスプライ 7 カーカス 8 中抜き部 9 カーカスコード 11 シエーピングブラダ 11a ゴム質 12 リング部材 13 コアリング 14 厚肉部 15 軸線方向延在コード 16 周方向延在コード 17 連結部 18a ,18b ,18c 布材 19 グリーンケース 20 ベルト・トレッドバンド

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドの内周側に配設したベルトと、
    ベルトの内周側で、それの各側部と重なる位置からビー
    ドコアまで延びる中抜き構造のカーカスとを具える空気
    入りタイヤを成型するに当り、 全体としてほぼ円筒状をなすシエーピングブラダの外周
    側に配設した円筒状のグリーンケースの中央部分を、そ
    のシエーピングブラダへの内圧充填および、それに伴
    う、シエーピングブラダの軸線長さの短縮によって膨出
    変形させ、グリーンケースの内周面の寸法が所定寸法に
    達したときに、シエーピングブラダの内圧を、シエーピ
    ングブラダそれ自身で支持して、グリーンケースへの余
    剰の圧力の伝達を阻止する空気入りタイヤの成型方法。
  2. 【請求項2】 シエーピングブラダの内圧支持を、それ
    に埋設されて軸線方向に延在する複数本のコードおよび
    周方向に延在する複数本のコードのそれぞれにて行う請
    求項1に記載の空気入りタイヤの成型方法。
  3. 【請求項3】 全体としてほぼ円筒状をなし、内圧の充
    填および、軸線距離の短縮によって中央部分が膨出変形
    するシエーピングブラダを具えるタイヤ成型装置におい
    て、 シエーピングブラダに、それの軸線方向および周方向の
    それぞれの方向に延在する非伸長性のコードを配設して
    なるタイヤ成型装置。
  4. 【請求項4】 収縮姿勢のシエーピングブラダの外径
    を、グリーンケースの最小内径より小さくしてなる請求
    項3に記載のタイヤ成型装置。
  5. 【請求項5】 シエーピングブラダの周方向に延在する
    コードを、シエーピングブラダの収縮姿勢で、波形状に
    迂曲させて延在させてなる請求項3もしくは4に記載の
    タイヤ成型装置。
  6. 【請求項6】 ゴム質中にあって、シエーピングブラダ
    の軸線方向に延在するコードと周方向に延在するコード
    との間に布材を介在させてなる請求項3〜5のいずれか
    に記載のタイヤ成型装置。
  7. 【請求項7】 ゴム質中にあって、シエーピングブラダ
    の軸線方向に延在するコードおよび、周方向に延在する
    コードのそれぞれを布材で挟んでなる請求項3〜5のい
    ずれかに記載のタイヤ成型装置。
  8. 【請求項8】 シエーピングブラダの軸線方向に延在す
    るコードと、周方向に延在するコードとの交差部を、軸
    線方向および周方向のそれぞれで、複数個ずつの交差部
    を隔てて相互連結してなる請求項3〜7のいずれかに記
    載のタイヤ成型装置。
  9. 【請求項9】 ゴム質中にあって、シエーピングブラダ
    の軸線方向に延在するコードと、周方向に延在するコー
    ドとの交差部を、軸線方向および周方向のそれぞれで、
    複数個ずつの交差部を隔てて相互連結するとともに、各
    連結部でゴム質にも連結してなる請求項3〜7のいずれ
    かに記載のタイヤ成型装置。
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