JP2001260071A - テレンプリボン切断方法および装置 - Google Patents

テレンプリボン切断方法および装置

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JP2001260071A
JP2001260071A JP2000075919A JP2000075919A JP2001260071A JP 2001260071 A JP2001260071 A JP 2001260071A JP 2000075919 A JP2000075919 A JP 2000075919A JP 2000075919 A JP2000075919 A JP 2000075919A JP 2001260071 A JP2001260071 A JP 2001260071A
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Seiji Tabuchi
政治 田淵
Masayuki Takura
正之 田倉
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレンプリボン切断時の切断屑発生量を減少
させる。 【解決手段】 前後方向に並べられた複数のパトローネ
胴部形成用薄板2の左右方向両側端部2b、2cに連続
的に貼着されたテレンプリボン3,4を、上記前後方向
に隣り合う薄板2同士の間で、上記テレンプリボンの表
面をスリットを有する受部で受けると共に切断刃13,42
を上記テレンプリボンの裏面から表面側に移動させて上
記スリット内に逃がすことにより切断するにあたり、上
記受部の上記テレンプリボンの表面に対向する受面に、
上記スリットの側部に位置して上記受面から突出する突
起22,27,52を形成し、これらの突起で上記テレンプリ
ボンの表面を裏面側に向けて押圧した状態で上記切断刃
13,42を移動させて切断を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真用フィルムを
収容するパトローネの製造工程において、複数のパトロ
ーネ胴部形成用薄板にわたって各薄板の側端部に連続的
に貼着されたテレンプリボンを、隣り合う薄板同士の間
で切断する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真用ロールフィルムを収納するパトロ
ーネは、フィルム引出口を有する円筒状の胴部と、該胴
部内に収容されたフィルムが巻回されるスプールと、上
記胴部の両端を閉じるキャップとで構成されると共に、
上記胴部のフィルム引出口にはテレンプと称される遮光
用の布状部材が貼着されている。
【0003】上記パトローネを製造するに当たっては、
パトローネ胴部形成用の薄板(円筒状に曲げられる前の
薄板)に上記テレンプを貼着する必要があるが、該テレ
ンプの貼着方法の1つとして、従来、上記薄板をフィル
ム引出口を形成する両側端部を左右方向に位置させて前
後方向に複数並べ、該複数の薄板の上記側端部に前後方
向に延びる長いテレンプリボンを連続的に貼着し、しか
る後前後方向に隣り合う上記薄板同士の間で上記テレン
プリボンを切断する方法が採用されている。
【0004】そして、そのようなテレンプリボンの切断
は、従来、平坦な受面と該受面に形成されたスリットと
を有する受部を用い、該受部の上記スリットを隣り合う
薄板同士の隙間部分に位置させると共に上記受面をテレ
ンプリボンの表面(本明細書ではテレンプリボンの上記
薄板に貼着される側の面を裏面、その反対側の面を表面
と称す)に当接させ、この状態で切断刃をテレンプリボ
ンの裏面側から表面側に移動させて上記スリット内に逃
がすことにより切断している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記テレン
プリボンの素材として、従来は一般的にパイル編み物や
ベルベット(登録商標)と称されるパイル織物が使用さ
れている。これらは基布部分にパイル糸を植え込んで該
パイル糸を基布平面に対して起立させたものであり、こ
の起立したパイル糸により必要な遮光性が確保される。
【0006】しかるに、これらのパイル編み物やパイル
織物に代えて起毛織物(経糸と緯糸とを交差させて織っ
た平織物の表面を針で引っ掻いて経糸および/又は緯糸
の一部繊維を引き出し切断する等して起立させたもの)
をテレンプリボンの素材として使用すると、上記従来の
切断方法では、テレンプリボン切断面から緯糸がはみ出
して凹凸になるホツレが発生しやすく、また上記起立し
た繊維(以下起毛と称す)が切断刃に引っ張られてボサ
が発生しやすく、ボサやホツレの発生に伴って切断屑
(糸屑)が出やすく、これにより切断工程のダストレベ
ルが高くなったり、あるいは切断屑がパトローネ内に残
りそれがフィルムに付着して写損の原因になる等の問題
が生じやすいことが判明した。なお、上記「ホツレ」は
基布部の繊維の飛び出しを示し、上記「ボサ」は起毛部
の繊維のからまり状態を示す。
【0007】本発明の目的は、上記事情に鑑み、上記切
断屑の発生が少ないテレンプリボンの切断方法および装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るテレンプリ
ボン切断方法は、上記目的を達成するため、パトローネ
のフィルム引出口を形成する両側端部を左右方向に位置
させて前後方向に並べられた複数のパトローネ胴部形成
用薄板にわたって各薄板の上記側端部に連続的に貼着さ
れた前後方向に延びるテレンプリボンを、上記前後方向
に隣り合う上記薄板同士の間で、上記テレンプリボンの
表面をスリットを有する受部で受けると共に切断刃を上
記テレンプリボンの裏面から表面側に移動させて上記ス
リット内に逃がすことにより切断するテレンプリボン切
断方法であって、上記受部の上記テレンプリボンの表面
に対面する受面に、上記スリットの側部に位置して上記
受面から突出する突起を形成し、この突起で上記テレン
プリボンの表面を裏面側に向けて押圧した状態で上記切
断刃を移動させてテレンプリボンの切断を行うことを特
徴とする。
【0009】本発明に係るテレンプリボン切断装置は、
上記目的を達成するため、パトローネのフィルム引出口
を形成する両側端部を左右方向に位置させて前後方向に
並べられた複数のパトローネ胴部形成用薄板にわたって
各薄板の上記側端部に連続的に貼着された前後方向に延
びるテレンプリボンを、上記前後方向に隣り合う上記薄
板同士の間で、上記テレンプリボンの表面をスリットを
有する受部で受けると共に切断刃を上記テレンプリボン
の裏面から表面側に移動させて上記スリット内に逃がす
ことにより切断するテレンプリボン切断装置であって、
上記受部の上記テレンプリボンの表面に対面する受面
に、上記スリットの側部に位置して上記受面から突出し
た突起が形成され、この突起で上記テレンプリボンの表
面を裏面側に向けて押圧した状態で上記切断刃を移動さ
せてテレンプリボンの切断を行うことを特徴とする。
【0010】上記切断装置においては、上記前後方向に
隣り合う上記薄板間の上記左右方向最外側に位置する隙
間部分において、上記突起が上記隙間部分よりも上記前
後方向内側に位置していることが望ましい。
【0011】また、上記切断装置においては、上記受部
のスリット内に上記切断刃が位置する状態で、上記スリ
ットの側面と上記切断刃の側面との隙間が0.7mm以下
であることが望ましい。
【0012】また、上記切断装置においては、上記突起
の上記受面からの突出高さが0.5mm以上かつ2mm以
下であることが望ましい。
【0013】さらに、上記切断装置においては、上記受
部に、上記スリットの上記受面と反対側に連通する該ス
リットよりも上記前後方向の幅が大である逃がし凹部が
形成されていることが望ましい。
【0014】
【発明の効果】本発明に係るテレンプリボン切断方法お
よび装置は、上述の如く、受面のスリットの側部に突起
を形成し、この突起でテレンプリボンの表面を裏面側に
向けて押圧した状態で切断刃により切断を行うので、従
来の平坦な受面で広い範囲にわたってテレンプリボンの
表面を押圧して切断する場合に比して、テレンプリボン
の切断部近傍をより高い圧力で押圧することができ、そ
の結果より鋭利な切断が可能となり、ボサやホツレを少
なくして切断屑の発生を抑制することができる。
【0015】即ち、ボサやホツレを少なくして切断屑の
発生を抑制するためには、テレンプリボンの切断部近傍
を切断刃の反対側からしっかり押さえておいて切断する
のが好ましいが、従来のように平坦な受面全体で押圧す
る場合には、押圧面の面積が大きいので押圧力を大きく
すると薄板に作用する全体の力が大きくなって薄板を変
形させてしまう虞があり、その結果押圧力をあまり大き
くできず従って切断部の近傍を大きな押圧力で押圧する
ことができないが、本発明ではスリットの側部に突起を
形成して押圧するので、押圧力を突起に集中させて該突
起で特にスリットの両側部つまり切断部の近傍をより大
きな押圧力で押圧して切断することができ、ボサやホツ
レを少なくして切断屑の発生を抑制することができる。
【0016】また、前後方向に隣り合う薄板間の左右方
向最外側に位置する隙間部分において、上記突起が上記
隙間部分よりも前後方向内側に位置するようにすれば、
突起が押圧する部分はテレンプリボンのみの部分となり
裏側に薄板が存在する部分は押圧しないことになるの
で、薄板の変形を回避しつつより大きな押圧力で押圧す
ることができ、切断屑の発生をより抑制することができ
る。
【0017】また、上記スリット内に切断刃が位置する
状態におけるスリットの側面と切断刃の側面との隙間が
狭いほど鋭利な切断が可能となり、該隙間が0.7mm以
下であれば、より十分な切断屑発生抑制効果が得られ
る。
【0018】また、上記突起の受面からの突出高さが小
さいと押圧したときに突起以外の部分(受面)がテレン
プリボンを押圧する割合が大きくなり、突起による大き
な押圧力での押圧効果が減少し、突起の高さが高すぎる
と押圧力が突起に集中して薄板に局部的に力がかかり過
ぎ、薄板の変形の虞が大きくなるが、上記突起の高さが
0.5mm以上かつ2mm以下であれば、良好に押圧する
ことができる。
【0019】さらに、上記受部に、上記スリットの上記
受面と反対側に連通する該スリットよりも前後方向の幅
が大である逃がし凹部が形成されていれば、スリットの
側面と切断刃の側面との隙間を小さくしても、該隙間に
入った切断屑が容易に逃がし凹部に押し出され、切断屑
が上記隙間に詰まる虞を減少させることができ、より円
滑な切断を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1は薄板連結体を示す平面図、図2は図
1に示す薄板連結体を矢印II方向から見た拡大図であ
る。
【0022】薄板連結体1は、図示のように、複数のパ
トローネ胴部形成用薄板(胴板)2と2本のテレンプリ
ボン3,4とを備えている。各薄板2は、後述するフィ
ルム引出口9を形成する両側端部(後述するハゼ側側端
部2bとストレート側側端部2c)を左右方向に位置さ
せた状態で左右方向に直角な前後方向に所定間隔をおい
て複数並べられ、該複数の薄板2にわたって各薄板2の
上記両側端部にそれぞれ前後方向に延びる細長いテレン
プリボン3,4が連続的に貼着されている。
【0023】上記薄板2は、平坦な中央部2aと該中央
部2aから斜めに立ち上がりかつ先端部分でくの字型に
折り曲げられたハゼ側側端部2bと、上記中央部2aか
ら斜めに直線的に立ち上がったストレート側側端部2c
とで構成されている。
【0024】上記テレンプリボン3,4は、上述の起毛
織物を用いて形成されており、図3に示すように、経糸
と緯糸とを交差させて織った平織物からなる基布部5
と、該基布部5の経糸および/又は緯糸を針等で引っ掻
いて経糸および/又は緯糸の一部繊維を引き出し切断す
る等して起立させた起毛からなる起毛部6と、上記基布
部5の裏面にエマルジョン系の接着剤を塗布して形成し
た接着剤層7とから成り、上記起毛部6を上にして上記
接着剤層7を上記薄板のハゼ側側端部2bおよびストレ
ート側側端部2cに当接させ加熱押圧して溶着すること
により貼着されている。
【0025】上記薄板連結体1は、バケットコンベア等
の搬送手段によって切断ステージに搬送され、該ステー
ジにおいて隣り合う薄板2同士の間でテレンプリボン
3,4が切断されて各薄板2毎に分離され、この分離さ
れた各薄板2を図2に示すように曲げ加工することによ
り円筒状のパトローネ胴部8が形成される。また、その
際各薄板のハゼ側側端部2bおよびストレート側側端部
2cは互いに重なり合って対向し内側にテレンプリボン
3,4を備えたフィルム引出口(パトローネ胴部のフィ
ルム引出口)9が形成される。
【0026】図4は本発明に係るテレンプリボン切断装
置の一実施形態を示す側面図、図5は上記切断装置にお
ける薄板とテレンプリボンと受部と切断刃との関係を拡
大して示す平面図、図6〜図8は各受部を示す図であ
る。
【0027】図4に示されているように、テレンプリボ
ン切断装置は、薄板のハゼ側側端部2bに貼着されたテ
レンプリボン3を切断するハゼ側切断ユニット10と、ス
トレート側側端部2cに貼着されたテレンプリボン4を
切断するストレート側切断ユニット40とを備えている。
両切断ユニット10,40は、テレンプリボン3,4を、図
5に示すように、薄板2の前方切断位置(薄板2とその
前方に隣り合って位置する薄板2との隙間の中央位置)
S1および後方切断位置(薄板2とその後方に隣り合っ
て位置する薄板2との隙間の中央位置)S2の双方で同
時に切断する。
【0028】ハゼ側切断ユニット10は、テレンプリボン
3をその表面側から、即ち起毛部6側から押圧する第1
受部11および2つの第2受部12と、第1受部11および第
2受部12によりテレンプリボン3を押圧した状態でテレ
ンプリボン3をその裏面側から表面側に移動して切断す
る2つの切断刃13とを備えている。テレンプリボン3
は、薄板のハゼ側側端部2bに沿ってくの字形に折り曲
げられており、折り曲げられたうちの内側部分を第1受
部11が、外側部分を第2受部12が押圧する。
【0029】第1受部11は、基部14に軸15を中心として
回動可能に取り付けられた受部ホルダ16に着脱可能に取
り付けられ、第2受部12は、上記受部ホルダ16に軸17を
中心として回動可能にかつ着脱可能に取り付けられ、切
断刃13は、上記基部14に軸18を中心として回動可能な切
断刃ホルダ19に着脱可能に取り付けられている。
【0030】図6は第1受部11の詳細図であり、図6
(a)は正面図(図4中右から見た図)、図6(b)は左側面
図、図6(c)は図6(b)の矢視A図である。図示のよう
に、第1受部11は、ハゼ側テレンプリボン3のうちの折
り曲げられた内側部分に対面する受面20と、該受面20に
切断間隔(前方切断位置S1と後方切断位置S2との間
隔)Lsだけ離隔して形成された2つのスリット21と、
上記受面20の上記各スリット21の両側部に形成された上
記受面20から突出した突起22と、上記スリット21の上記
受面20とは反対の側に連通させて形成された上記スリッ
ト21よりも上記前後方向の幅が大きい逃がし凹部23とを
備えている。
【0031】図7は第2受部12の詳細図であり、図7
(a)は正面図(図4中左から見た図)、図7(b)は右側面
図、図7(c)は図7(b)の平面図、図7(d)は図7(b)の矢
視A図である。上記2つの第2受部12は、上記第1受部
11の2つのスリット21のそれぞれに対向させて上記受部
ホルダ16に取り付けられており、各第2受部12は、テレ
ンプリボン3のうちの折り曲げられた外側部分に対面す
る受面25と、該受面25に形成されたスリット26と、上記
受面25の上記スリット26の両側部に形成された上記受面
25から突出した突起27と、上記スリット26の上記受面25
とは反対の側に連結させて形成された上記スリット26よ
りも上記前後方向の幅が大きい逃がし凹部28とを備えて
いる。29は上記軸17の挿通孔である。
【0032】上記第1受部および第2受部の受面20,25
は、図4に示すように、それぞれテレンプリボン3の折
り曲げられた内側部分および外側部分の幅方向(上記左
右方向)ほぼ全域に対面する大きさを有し、上記スリッ
ト21,26は受面20,25の幅方向(上記左右方向)全長に
わたって貫通させて設けられ、かつ上記突起22,27は、
各スリット21,26の両側部(上記前後方向の量側部)に
テレンプリボン3の折り曲げられた内側部分および外側
部分の幅方向ほぼ全域を押圧する長さの突条に形成され
ている。
【0033】上記2つの第2受部12はそれぞれスリット
26の位置を上記第1受部のスリット21の位置に合致させ
て取り付けられ、上記切断刃13もその位置を上記第1受
部のスリット21の位置に合致させてそれぞれ取り付けら
れている。
【0034】次に、ストレート側切断ユニット40につい
て説明する。ストレート側切断ユニット40は、テレンプ
リボン4をその表面側から、即ち起毛部6側から押圧す
る受部41と、該受部41によりテレンプリボン4を押圧し
た状態でテレンプリボン4をその裏面側から表面側に移
動して切断する2つの切断刃42とを備えている。テレン
プリボン4は、薄板のストレート側側端部2cに沿って
貼着されている。
【0035】受部41は、基部43に軸44を中心として回動
可能に取り付けられた受部ホルダ45に着脱可能に取り付
けられ、切断刃42は、上記基部43に軸46を中心として回
動可能に取り付けられた切断刃ホルダ47に着脱可能に取
り付けられている。
【0036】図8は受部41の詳細図であり、図8(a)は
正面図(図4中左から見た図)、図8(b)は右側面図、
図8(c)は図8(b)の矢視A図である。図示のように、受
部41は、テレンプリボン4に対面する受面50と、該受面
50に切断間隔(前方切断位置S1と後方切断位置S2と
の間隔)Lsだけ離隔して形成された2つのスリット51
と、上記受面50の上記各スリット51の両側部に形成さ
れた上記受面50から突出した突起52と、上記スリット51
の上記受面50とは反対の側に連通させて形成された上記
スリット51よりも上記前後方向の幅が大きい逃がし凹部
53とを備えている。
【0037】上記受部41の受面50は、図4に示すよう
に、テレンプリボン4の幅方向(上記左右方向)ほぼ全
域に対面する大きさを有し、上記スリット51は受面50の
幅方向(上記左右方向)全長にわたって貫通させて設け
られ、かつ上記突起52は各スリット51の両側部(上記前
後方向の両側部)にテレンプリボン4の幅方向全域を押
圧する長さの突条に形成されている。
【0038】上記2つの切断刃42はその位置を上記受部
のスリット51の位置に合致させてそれぞれ配設されてい
る。
【0039】次に、上記ハゼ側切断ユニット10およびス
トレート側切断ユニット40における切断刃、スリットお
よび突起部等の寸法関係について図5を参照しながら説
明する。上記各薄板2は、図示のようにストレート側側
端部2bおよびハゼ側側端部2c共に最外側の第1切欠
き2dとその内側の第2切欠き2eが階段状に形成され
ており、前後方向に隣り合う薄板2同士における上記第
1切欠き2d部分の隙間L1=6.6mm、第2切欠き2
e部分の隙間L2=1.4mmであり、上記スリット21,2
6,51の幅D=1mm、上記突起22,27,52の前後方向の
幅W1=1mm、上記スリット21,26,51の両側部に位
置する突起22,27,52の上記前後方向の外側面同士の幅
W2=3mm、上記切断刃13,42の厚さT=0.25mmで
あり、上記スリット21,26,51内に切断刃13,42が入り
込んだ状態における各スリットの側面と切断刃の側面と
の隙間(D−T)/2=0.375mm(切断刃はスリット
の中央に位置し、従って切断刃の両側の隙間は等し
い)、上記突起22,27,52の高さH=1mm(図6〜8
参照)である。なお、上記寸法関係は薄板2のハゼ側と
ストレート側とで同一であり、また、図6〜8に示され
ているように、各スリット21,26,51の側面とそれらの
両側部に形成された突起22,27,52の上記前後方向の内
側面とは同一位置であるので、上記各スリット22,27,
52の幅Dはスリットの両側部に位置する突起の上記前後
方向の内側面同士の間隔と等しい。
【0040】次に、上記切断ユニット10,40によるテレ
ンプリボン3,4の切断について説明する。切断ユニッ
ト10,40は、上記切断ステージに配設され、該ステージ
において、図4に示す状態からハゼ側切断ユニットの第
2受部12を軸17を中心として図示しない公知の駆動手段
により反時計方向に所定量回動させ、第1受部11を受部
ホルダ16ごと軸15を中心として図示しない公知の駆動手
段により時計方向に所定量回動させ、ストレート側切断
ユニットの受部41を軸44を中心として受部ホルダ45ごと
図示しない公知の駆動手段により反時計方向に所定量回
動させることにより、また切断刃13,42は図示の位置に
位置させておくことにより、各受部11,12,41および切
断刃13,42を薄板連結体1が切断ステージに移動してく
る(薄板連結体1は図4において紙面に垂直方向に移動
してくる)ときに該薄板連結体1と干渉しない退避位置
に位置させておく。
【0041】次いで、薄板連結体1が切断ステージに移
動してきたら、ハゼ側切断ユニットにおいて第1受部11
を受部ホルダー16ごと軸15を中心として反時計方向に回
動させると共に第2受部12を軸17を中心として時計方向
に回動させて、またストレート側切断ユニットにおいて
受部41を受部ホルダー45ごと軸44を中心として時計方向
に回動させることにより、図4に示すように、各受部1
1,12,41の受面をテレンプリボン3,4の起毛部側に
対面させると共に特にそれらの突起22,27,52をテレン
プリボンの起毛部6に押し付けて該起毛部6を裏面側に
向けて押圧し、この状態で切断刃13を軸18を中心として
時計方向に、切断刃42を軸46を中心として反時計方向に
回動させて各受部のスリット21,26,51内の図4中2点
鎖線で示す位置まで移動させることにより、両テレンプ
リボン3,4を上記切断位置S1,S2で切断する。
【0042】上記切断において、従来は上記実施形態の
ような突起を有しない平坦な受面でテレンプリボンを受
けていたが、上記実施形態ではスリットの両側部に突起
22,27,52を設け、これらの突起でテレンプリボン3,
4の表面特に起毛部6を裏面側に向けて押圧した状態で
切断刃により切断を行うので、従来の平坦な受面で広い
範囲にわたってテレンプリボンの表面を押圧して切断す
る場合に比して、前述の通りテレンプリボンの切断部近
傍をより高い圧力で押圧することができ、その結果より
鋭利な切断が可能となり、ボサやホツレを少なくして切
断屑の発生を抑制することができる。
【0043】また、上記実施形態では、前後方向に隣り
合う薄板2間の左右方向最外側に位置する隙間部分(上
記第1切欠き2d部分の隙間)において、上記突起22,
27,52が上記隙間部分よりも前後方向内側に位置するよ
うに設定されている(図5に示すようにL1>W2)の
で、前後方向においては突起が押圧する部分はテレンプ
リボンのみの部分となり裏側に薄板が存在する部分は押
圧しないことになるので、薄板の変形を回避しつつより
大きな押圧力で押圧することができ、切断屑の発生をよ
り抑制することができる。
【0044】また、上記実施形態では、上記スリット2
1,26,51内に切断刃13,42が位置する状態におけるス
リットの側面と切断刃の側面との隙間(D−T)/2
が、例えば1.125mmに設定されていた従来装置に比
べ、0.375mmと非常に狭く設定されており、この隙間
は狭いほど鋭利な切断が可能であることから、従来より
も鋭利な切断、ひいてはボサやホツレの少ない切断が可
能である。なお、この隙間は、0.7mm以下であれば十
分な切断屑発生抑制効果が得られ、従って0mm<(D
−T)/2<0.7mmであることが好ましく、切断刃の
取り付けガタを考慮すると共により狭くして切れ味をさ
らに向上させるという観点から、0.120mm<(D−
T)/2<0.4mmがより好ましい。
【0045】また、上記実施形態では、上記突起22,2
7,52の受面からの突出高さH=1mmに設定されてい
るので、該突起でテレンプリボンの起毛部6を適切に押
圧して良好な切断を行うことができる。上記突起につい
ては、その高さHが小さいと押圧したときに突起以外の
部分(受面)がテレンプリボン3,4を押圧する割合が
大きくなり突起による大きな押圧力での押圧効果が減少
し、突起の高さHが高すぎると押圧力が突起に集中して
薄板2に局部的に力がかかり過ぎ、薄板2の変形の虞が
大きくなるので、上記突起の高さHは0.5mm以上かつ
2mm以下であることが好ましい。
【0046】また、上記実施形態では、上記突起22,2
7,52の幅W1=1mmに設定し、前後方向に隣り合う
薄板間の左右方向最外側に位置する隙間部分において、
上記突起が該隙間部分よりも前後方向内側に位置するよ
うにしているので、前後方向において突起が押圧する部
分がテレンプリボンのみの部分となり、薄板2の変形の
虞が少ないものとなっている。上記突起については、そ
の幅W1を大きくすると裏側に薄板が存在するテレンプ
リボン部分も押圧することとなるので、通常の上記薄板
連結体1の上記幅L1およびスリット幅Dを考慮する
と、0mm<W1<2.5mmであることが好ましく、ま
たW1があまり小さいと摩耗により突起の寿命が短くな
ることおよび上記裏側に薄板が存在するテレンプリボン
を確実に押圧しないようにするという観点から、0.2m
m<W1<2mmであることがさらに好ましい。
【0047】さらに、上記実施形態では、上記各スリッ
ト21,26,51の上記受面と反対側に連通する該スリット
よりも上記前後方向の幅が大である逃がし凹部23,28,
53が上記受部に形成されており、これによりスリットの
側面と切断刃の側面との隙間から切断屑が容易に上記逃
がし凹部に押し出され、スリットの側面と切断刃の側面
との隙間を小さくして切れ味の向上を図っても、切断屑
が上記隙間に詰まる虞を減少させることができる。
【0048】なお、上記実施形態では、各スリット21,
26,51の内面と各突起22,27,52の前後方向の内面とを
面一にしているが、必ずしも両内面は面一である必要は
ない。また、上記各突起22,27,52はいずれも、図6
(c)、図7(d)、図8(c)に記載されているように上記前
後方向の断面が四角形状であったが、必ずしも四角形状
である必要はなく、例えば図6(c)、図7(d)、図8(c)
と同様の矢視A図である図6(d)、図7(e)、図8(d)に
示されているように、上記前後方向の断面が先端が鋭角
となった三角形状であっても良い。また、上記実施形態
では起毛織物を用いたテレンプリボンを切断対象として
いるが、勿論それ以外の素材から成るテレンプリボンを
切断する場合にも本発明は有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の薄板にテレンプリボンを連続的に貼着し
た薄板連結体の平面図
【図2】図1において矢印II方向から見た図
【図3】テレンプリボンの断面概略図
【図4】テレンプリボン切断装置の側面図
【図5】薄板とテレンプリボンと受部と切断刃等の関係
を示す平面図
【図6】ハゼ側切断ユニットの第1受部を示す図
【図7】ハゼ側切断ユニットの第2受部を示す図
【図8】ストレート側切断ユニットの受部を示す図
【符号の説明】
1 薄板連結体 2 薄板 2b ハゼ側側端部 2c ストレート側側端部 3,4 テレンプリボン 8 パトローネ 9 フィルム引出口 10 ハゼ側切断ユニット 11 第1受部 12 第2受部 13 切断刃 20,25 受面 21,26 スリット 22,27 突起 23,28 逃がし凹部 40 ストレート側切断ユニット 41 受部 42 切断刃 50 受面 51 スリット 52 突起 53 逃がし凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パトローネのフィルム引出口を形成する
    両側端部を左右方向に位置させて前後方向に並べられた
    複数のパトローネ胴部形成用薄板にわたって各薄板の上
    記側端部に連続的に貼着された前後方向に延びるテレン
    プリボンを、上記前後方向に隣り合う上記薄板同士の間
    で、上記テレンプリボンの表面をスリットを有する受部
    で受けると共に切断刃を上記テレンプリボンの裏面から
    表面側に移動させて上記スリット内に逃がすことにより
    切断するテレンプリボン切断方法であって、 上記受部の上記テレンプリボンの表面に対面する受面
    に、上記スリットの側部に位置して上記受面から突出す
    る突起を形成し、この突起で上記テレンプリボンの表面
    を裏面側に向けて押圧した状態で上記切断刃を移動させ
    てテレンプリボンの切断を行うことを特徴とするテレン
    プリボン切断方法。
  2. 【請求項2】 パトローネのフィルム引出口を形成する
    両側端部を左右方向に位置させて前後方向に並べられた
    複数のパトローネ胴部形成用薄板にわたって各薄板の上
    記側端部に連続的に貼着された前後方向に延びるテレン
    プリボンを、上記前後方向に隣り合う上記薄板同士の間
    で、上記テレンプリボンの表面をスリットを有する受部
    で受けると共に切断刃を上記テレンプリボンの裏面から
    表面側に移動させて上記スリット内に逃がすことにより
    切断するテレンプリボン切断装置であって、 上記受部の上記テレンプリボンの表面に対面する受面
    に、上記スリットの側部に位置して上記受面から突出し
    た突起が形成され、この突起で上記テレンプリボンの表
    面を裏面側に向けて押圧した状態で上記切断刃を移動さ
    せてテレンプリボンの切断を行うことを特徴とするテレ
    ンプリボン切断装置。
  3. 【請求項3】 上記前後方向に隣り合う上記薄板間の上
    記左右方向最外側に位置する隙間部分において、上記突
    起が上記隙間部分よりも上記前後方向内側に位置してい
    ることを特徴とする請求項2記載のテレンプリボン切断
    装置。
  4. 【請求項4】 上記受部のスリット内に上記切断刃が位
    置する状態で、上記スリットの側面と上記切断刃の側面
    との隙間が0.7mm以下であることを特徴とする請求項
    2または3記載のテレンプリボン切断装置。
  5. 【請求項5】 上記突起の上記受面からの突出高さが0.
    5mm以上かつ2mm以下であることを特徴とする請求
    項2〜4記載のテレンプリボン切断装置。
  6. 【請求項6】 上記受部に、上記スリットの上記受面と
    反対側に連通する該スリットよりも上記前後方向の幅が
    大である逃がし凹部が形成されていることを特徴とする
    請求項2〜5記載のテレンプリボン切断装置。
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