JP2001260025A - ウェーハの再生方法 - Google Patents

ウェーハの再生方法

Info

Publication number
JP2001260025A
JP2001260025A JP2000076311A JP2000076311A JP2001260025A JP 2001260025 A JP2001260025 A JP 2001260025A JP 2000076311 A JP2000076311 A JP 2000076311A JP 2000076311 A JP2000076311 A JP 2000076311A JP 2001260025 A JP2001260025 A JP 2001260025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
powder
polishing
polished
reclaiming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000076311A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Ushifusa
信之 牛房
Terutaka Mori
照享 森
Asao Nakano
朝雄 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000076311A priority Critical patent/JP2001260025A/ja
Publication of JP2001260025A publication Critical patent/JP2001260025A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェーハの大型化に適切に対応でき、且つウェ
ーハを再生するための研磨にかかる加工効率を向上でき
ること。 【解決手段】ウェーハの再生方法は、ウェーハ表面の膜
を形成した面に粉体を吹き付けてウェーハの膜を研磨除
去することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェーハの研磨方法
に係り、特にウェーハに粉体を吹き付けてウェーハに形
成された膜を研磨除去することを特徴とするウェーハの
再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ウェーハの研磨とは、結晶質或いはガラ
ス質等から成る薄板状ワークの表面を研磨することであ
る。また、ウェーハの研磨装置とは、それを行う装置で
あり、例えば、シリコンウェーハの表面を鏡面仕上げす
るポリシング装置がある。そのポリシング装置として
は、従来から、多数のシリコンウェーハの表面を同時に
鏡面仕上げする、いわゆるバッチ式のポリシング装置が
一般的に用いられている。そのバッチ式のポリシング装
置を用いる研磨方法では、先ず、シリコンウェーハ(以
下単にウェーハという)をワックスを用いてキャリアプ
レートに接着し、そのキャリアプレートをポリシング装
置の研磨クロスが貼られた定盤(研磨用定盤)に接触
(当接)するように反転して供給する。そして、そのキ
ャリアプレートを研磨クロス方向に加圧ヘッド(一般的
に重り)により押圧すると共に、スラリー(液状研磨
剤)を供給して研磨クロスとウェーハとの間に侵入させ
つつ、研磨用定盤を回転運動させてウェーハ表面を鏡面
加工(ポリシング加工)している。一方、化学機械式研
磨(CMP:chemical mechanical polishing)は、現
在半導体素子において見られる種々の物質を研磨するた
めに用いられている。かかる物質には、タングステン、
アルミニウム、および銅のような金属が含まれる。研磨
対象の物質の種類には無関係に、同様の技法が用いられ
る。例えば、研磨システムは、典型的に、研磨プラテン
を含み、この上に研磨パッドを取り付ける。プラテンを
回転させている間に、半導体ウエハをパッドに押しつけ
ながら、スラリを分与する。スラリおよび研磨対象層間
における化学的反応、ならびにスラリ内の摩擦および研
磨対象層間における機械的相互作用の組み合わせによ
り、層の平面化が行われる。
【0003】同一研磨工程における導電性物質および非
導電性(酸化物)物質の研磨に関する問題の他にも、同
一工程において2つの異なる導電性物質を研磨する場合
にも問題がある。例えば、チタン/窒化チタン層上に堆
積されているタングステンを研磨する場合、タングステ
ンおよびチタン物質の研磨特性は大きく異なる。チタン
および窒化チタンは、タングステンの研磨に最適化され
たプロセスを用いると、研磨が比較的困難な物質であ
る。チタンおよび窒化チタンを良好に研磨するスラリの
調合では、他のスラリ程速くタングステンの研磨は行え
ない。しかしながら、これら他のスラリは、チタンまた
は窒化チタンを除去するには非効率的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体装置の高
集積化及び生産の効率化が進むに伴い、その基材である
シリンウェーハの再生が求められていると共に、シリコ
ンウェーハが大型化(例えば直径12インチ)してきて
おり、これに適切に対応することが要請されている。
【0005】しかしながら、上記従来のポリシング装置
及び化学機械式研磨装置では、シリコンウェーハの大型
化とその加工速度の向上について、適切に対応できない
という課題があった。すなわち、上記従来のポリシング
装置及び化学機械式研磨装置では、多数のウェーハを平
面的に並べて同時に研磨することになり、その一つの装
置自体が大型化してしまうという課題があった。また、
そのポリシング装置に関する付帯設備(例えば、接着
機、プレート搬送装置、プレート洗浄機、ウェーハの剥
離装置等)が多く、システムが複雑化すると共に、広い
設置スペースを要するという課題があった。また、プレ
ートを介してウェーハを移送するシステムになっている
が、そのプレート自体がウェーハの大型化になり高価に
なるにしたがって、大型化半導体製造工程においては発
生した不良品の再生が大きな課題になってきた。
【0006】すなわち、半導体製造工程でシリコン基板
上にCVD(化学的気相成長)およびPVD(物理的気
相成長)によりSiO2、 PSG、BPSG、 Si3
4などの絶縁膜、ポリシリコン膜やW、Al、TiNな
どの金属及び導電性膜等が形成され、それぞれパターン
が形成されているが、半導体工程におけるコストダウン
を図るには、いかにこれらの硬度や性質の異なる被膜を
簡単に除去してウェーハを再生するかが重要になってく
る。従来は、この課題を達成可能な手段は提供されてい
なかった。
【0007】そこで、本発明は、ウェーハの大型化に適
切に対応でき、且つウェーハの研磨にかかる加工効率を
向上できるとともに、ウェーハの表面に形成された膜を
研磨除去しウェーハを再生することが可能なウェーハの
再生方法を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のウェーハの再生
方法は、ウェーハに膜を形成した面に粉体を吹き付け
て、ウェーハに形成した膜を研磨除去することを特徴と
している。
【0009】また、この方法を実施するためのウェーハ
の研磨装置は、ウェーハの表面に形成された膜を研磨除
去するために用いられるウェーハの研磨装置であって、
ウェーハの研磨を行うための加工室と、該加工室内に備
えられたウェーハを保持する保持手段と、該保持手段に
より保持されたウェーハに粉体を吹き付けて研磨する研
磨手段と、該研磨手段により付着した粉体を除去する粉
体除去手段とを具備するものである。
【0010】本発明によれば、粉体をウェーハに吹き付
けることにより、粉体がウェーハに衝突した際の衝撃力
で、ウェーハ表面に形成された各種材料からなる膜が剥
がれようとする現象を利用して研磨除去することを特徴
とする。
【0011】このように、本発明を用いることにより、
ウェーハ表面に形成された膜を研磨除去してウェーハの
表面を平坦にすることができるため、たとえば、ポリシ
ング装置または化学機械式研磨装置により鏡面研磨をす
る前段階として本発明を採用することにより、ウェーハ
の研磨に要する時間を大幅に短縮できるとともに、ポリ
シング装置または化学機械式研磨装置のシステムの小型
化を達成することが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のウェーハの再生方法で
は、ウェーハに膜を形成した面に粉体を吹き付けて、粉
体がウェーハに衝突した際の衝撃力で、ウェーハ表面に
形成された各種材料からなる膜が剥がれようとする現象
を利用して研磨除去する。
【0013】ここで、ウェーハに吹き付ける粉体として
は、安価で切削性に優れているものがよく、硬度がビッ
カース硬度で9GPa以上の炭化物、窒化物、酸化物、
硼化物等のセラミックス粉末が好ましい。
【0014】セラミック粉末としては、炭化物としてS
iC、TiC、VC、HfC、ZrC、NbC、WC、
TaC、Mo2C、Cr32、W2C、B4C、窒化物と
してTiN、VN、HfN、ZrN、NbN、BN、A
lN、Si34、CrN、酸化物としてAl23、Be
O、TiO2、ZrO2、SiO2、CrO2、Cr25
硼化物としてTiB2、ZrB2、HfB2、TaB2、M
oB2、CrB2、MoB、NbB、UB2、MoB2があ
り、これら単独もしくは混合物を使用してもよい。
【0015】なお、ウェーハに粉体を吹き付ける際に、
ウェーハの研磨する面を下方に向け、下方よりウェーハ
に粉体を吹き付けて研磨しても良く、これにより、ウェ
ーハの研磨屑や研磨に用いた粉体をウェーハから容易に
除去することができ、研磨効率を向上できる。
【0016】また、ウェーハに粉体を吹き付ける場合に
は、ウェーハを固定する必要があるが、この方法として
は、ウェーハを真空チャックにより保持する方法、ある
いは、0℃以上50℃以下の温度で粘着し80℃以上2
00℃以下の温度に加熱することで剥離可能な熱剥離シ
ートによりウェーハを保持する方法を採用すると良い。
【0017】さらに、ウェーハを複数枚保持し、この保
持した複数枚のウェーハを同時に研磨しても良く、さら
にまた、ウェーハの表面を研磨した後に、研磨したウェ
ーハを複数枚重ね合わせ、この複数枚重ね合わせたウェ
ーハの側面から粉体を吹き付けることにより、ウェーハ
側面に形成された膜を研磨除去すると良い。
【0018】本発明のウェーハの再生に用いた研磨装置
の実施例について、図面を参照して説明する。図1は、
本実施例のウェーハの再生に用いた研磨装置の一実施例
の構成を示す図であり、ウェーハに粉体を吹き付ける際
に、ウェーハの研磨する面を上方に向け、上方よりウェ
ーハに粉体を吹き付けて研磨する装置の概要図である。
一方、図2は、本実施例のウェーハの再生に用いた研磨
装置の他の一実施例の構成を示す図であり、ウェーハに
粉体を吹き付ける際に、ウェーハの研磨する面を下方に
向け、下方よりウェーハに粉体を吹き付けて研磨する装
置の概要図である。
【0019】図1及び2において1は、ウェーハ9の研
磨を行うための加工室である。この加工室1内には、任
意の箇所に、粉体12をウェーハ9に吹き付けるための
噴射ノズル5が備えられるとともに、この噴射ノズル5
には、粉体供給ホース8の一端が連結されている。更
に、前記粉体供給ホース8の他端は、前記加工室1の外
に備えた、高圧ガス等により粉体12を供給するための
粉体供給装置4に連結され、これにより、粉体供給ホー
ス8を介して、前記噴射ノズル5より粉体12を噴射可
能としている。また、図1において7は、ウェーハを固
定しておくためのウェーハ吸着台7であり、このウェー
ハ吸着台7は前記加工室1内において、前記噴射ノズル
5より粉体12が噴射される側に備えられており、これ
により、このウェーハ吸着台7上に固定されたウェーハ
9に向けて粉体12を噴射可能としている。なお、この
ウェーハ吸着台7として本実施例では、真空チャックを
用いている。更に、図において6はホッパーであり、こ
のホッパー6は、前記加工室1の下方に備えられてお
り、このホッパー6により、噴射された粉体12、及び
粉体の吹き付けにより削られた被加工物が回収される。
また、このホッパー6には風管10が連結されるととも
に、この風管10はサイクロン2に連結され、このサイ
クロン2には前記粉体供給装置4及び集塵機3が連結さ
れている。そして、前記ホッパー6及び風管10を介し
て回収された粉体12及び削られた被加工物はこのサイ
クロン2により選別され、研磨により削られた被加工物
と破砕された粉体は集塵機3に入り捕集され、また、使
用できる粉体12は、粉体捕集装置11を介して前記粉
体供給装置4に入り、再び噴射ノズル5から噴射され
る。
【0020】このようにして、構成される本実施例のウ
ェーハ9の再生に用いた研磨装置においては、ウェーハ
吸着台7にウェーハ9を固定した後に粉体供給装置4を
作動させると、粉体12が高圧ガス等により加工室1内
の噴射ノズル5に供給されるとともに、この粉体12
は、高圧ガスとともに噴射ノズル5より噴射され、ウェ
ーハ9に吹き付けられ、これによりウェーハ9の表面に
形成された膜の研磨除去が行われる。
【0021】そして、ウェーハ9に吹き付けられた粉体
12は、ホッパー6及び風管10を通って加工室1から
サイクロン2に入り、このサイクロン2において、
(1)削られた被加工物及び破砕された粉体、(2)再
使用可能な粉体、とにより選別されて、この削られた被
加工物及び破砕された粉体は集塵機3に入り捕集され
る。一方、再使用可能な粉体は、ロータリーバルブある
いはスクリュー等の粉体捕集装置11を介して粉体供給
装置4に入り、再び噴射ノズル5へ供給される。
【0022】このように、上記に記載のウェーハの研磨
装置を用いることにより、ウェーハ9へ粉体12を吹き
付けてウェーハ9に形成された膜を研磨除去することが
容易となる。
【0023】次に、このように構成されるウェーハの研
磨装置を用いてウェーハ9の研磨を行う場合の実施例に
ついて説明すると、本実施例によりウェーハ9の研磨を
行う場合には、まず、加工室1内においてウェーハ9を
固定した後に、このウェーハ9に向けて粉体12を吹き
付け、これによりウェーハ9の表面に形成された膜を除
去してウェーハ9を研磨する。
【0024】なお、この場合、ウェーハ9上に蒸着等に
より絶縁膜、導電膜、半導体膜を形成したり、熱拡散及
びイオン打ち込み法により不純物を導入したウェーハ9
の表面を空気圧力20kPa以上の圧力でセラミック粉
体12を吹き付けることによりウェーハ9表面の研磨を
行うとよい。
【0025】また、基板のダメージを低減して、次のポ
リシング工程の時間を短縮するために加工後の面粗さを
低く押さえるためセラミック粉末の平均粒径は30μm
以下で2μm以上の粉体を使用することが望ましい。
【0026】即ち、一般に半導体で絶縁膜及び半導体膜
を形成するときは1μ以下の膜厚で形成してパターンを
形成させるため、蒸着された皮膜の膜厚より大きな粒径
の粉体をぶつけることにより、材質に関係なく、ぶつか
ったときの衝撃力で薄膜が剥がれようとする。そのた
め、この衝撃力を利用してウェーハ表面の膜を簡単に除
去することができる。
【0027】なお、前述したように、本実施例のウェー
ハの再生方法によりウェーハの研磨を行う場合には、高
圧ガスにてセラミック粉体を吹き付けるためウェーハを
固定しないと高圧ガスによりウェーハが吹き飛んでしま
うために、ウェーハを台に固定する必要があるが、この
固定方法としては真空により固定する方法、ワックスに
より固定する方法、0℃以上50℃以下の温度で粘着し
80℃以上200℃以下の温度に加熱することで剥離可
能な熱剥離シートにより固定する方法がある。このよう
にしてウェーハ表面の膜を研磨除去してウェーハ表面を
平坦にした後に、一般にウェーハのポリシングに使用さ
れているポリシング装置やCMP(化学機械式研磨)に
よりウェーハ表面のポリシングを行うとよい。
【0028】次に、図3を参照して、本実施例のウェー
ハの再生方法を用いてウェーハの研磨を行った場合の詳
細な説明を行うと、まず、図3(3−1)にて、ウェー
ハ吸着台7にウェーハ9を固定し、その後に、噴射ノズ
ル5よりセラミック粉体12を噴射して前記ウェーハ9
に吹き付け、これにより、ウェーハ9の表面を切削研磨
して、粉体12の衝撃力により薄膜及び不純物層を除去
した。そしてその後に、エアーブローや水洗等により表
面に付着したパウダーを除去した。
【0029】なお、本実施例における前記ウェーハ吸着
台7としては真空チャックを用いており、真空13によ
りウェーハ吸着台7にウェーハ9を固定した。
【0030】また、本実施例では、図にも示されている
ように、ウェーハ9を複数枚保持したが、必ずしも複数
枚保持する必要は無い。また、この保持した複数枚のウ
ェーハ9を同時に研磨してもよい。
【0031】更に、ウェーハ表面を切削研磨する場合に
は、図3(3−2)に示すようにして、ウェーハ吸着台
7の下側にウェーハ9を固定してウェーハ9の研磨する
面を下方に向け、下方よりウェーハ9に粉体12を吹き
付けて研磨してもよい。これにより、ウェーハ9の研磨
屑や研磨に用いた粉体12をウェーハから容易に除去す
ることができ、研磨効率を向上できる。即ち、セラミッ
ク粉体12を下方より噴射する場合には、研磨により除
去された研磨屑が容易に除去できるため、短時間で表面
を均一に研磨することができるとともに、エアーブロー
や水洗等による表面に付着した粉体の除去が容易であ
る。
【0032】次に、図3(3−3)にて、ウェーハ9の
側面に蒸着された薄膜及び不純物層を研磨除去した。そ
してこの場合は、ウェーハ9を何枚も重ね合わせた後に
側面から粉体を吹きつけ、これにより研磨除去するよう
にした。但し、ウェーハの側面に薄膜の蒸着や不純物層
が無い場合はこの工程を省略してもよい。
【0033】また、比較的膜厚の厚い金属は粉体12を
吹きつけることによる研磨のみでは除去できないため、
この場合は薬液によるエッチングを組み合わせて不純物
を除去する。
【0034】そしてその後に、図3(3−4)にて、ウ
ェーハ固定台15にウェーハ9を固定して、研磨板16
を使用して薄膜や不純物層を除去した基板のポリシング
を行った。
【0035】なお、本実施例においては、次の加工条件
にて12インチシリコンウェーハに付着した薄膜を除去
した。また、窒化チタン、アルミ、アルミナ、タングス
テン、窒化珪素の薄膜を蒸着したウェーハを使用して加
工を行った。加工装置としてはHC−4XBARS−N
H−401P(不二製作所製)を用いた。
【0036】また、図3(3−1)における研磨の際の
加工条件としては、空気圧力を50kPa、ノズル距離
を30mm、ノズル移動スピードを30mm/min、
ワーク移動スピードを200mm/minとし、使用研
磨材としてホワイトアランダム#1500(アルミナ粉
末)を用い、加工パス数を2パスとした。
【0037】そして、上記の加工の後にシリコンウェー
ハ9を10枚重ね合わせ保護用に上下に保護板14でシ
リコンウェーハ9を保護して基板を図3の(3−3)の
ように回転させながらウェーハ側面から粉体12を吹き
つけ、側面の薄膜を除去した。そしてこの場合の加工条
件として、空気圧力を50kPaとし、ノズル距離を3
0mm、基板回転数を10rpm、加工時間を120秒
にし、使用研磨材としてホワイトアランダム#1500
(アルミナ粉末)を用いて研磨加工を行った。そしてそ
の結果、完全に表面の薄膜が除去された。また、前記図
3(3−1)に示される上方からのセラミック粉体吹き
つけ加工後の面粗さはRmax:0.8μmであり、更
に図3(3−2)に示される下方からのセラミック粉体
吹き付け加工後に面粗さはRmax:0.5μmであ
り、いずれの場合も全面に亘って均一に研磨することが
できた。
【0038】そして、前記研磨除去加工の後に、スピー
ドファム製のポリシング装置または化学機械式研磨装置
を使用してウェーハ表面のポリシングを行った結果、表
面粗さ計で測定できないほど鏡面になり新品のウェーハ
と同様の表面状態が得られた。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明した形態で実施さ
れ、以下に記載するような効果を奏する。
【0040】本発明は、ウェーハの研磨方法として、粉
体をウェーハに吹き付けることを特徴としており、これ
により粉体がウェーハに衝突した際の衝撃力でウェーハ
表面に形成された膜を容易に研磨除去することができ
る。そのため、本発明を用いることにより、ウェーハ表
面に形成された膜を容易に研磨除去してウェーハ表面を
平坦にすることができるため、例えばポリシング装置ま
たは化学機械式研磨装置を利用して鏡面研磨する前段階
として本発明を採用することにより、ウェーハの研磨に
要する時間を大幅に短縮できるとともに、ポリシング装
置または化学機械式研磨装置のシステムの小型化を達成
することもでき、ウェーハの大型化に適切に対応して、
ウェーハの研磨にかかる加工効率を向上できるという著
効を奏する。本発明を採用することにより、ウェーハ表
面に形成された膜を有効に研磨除去できるため、ウェー
ハの再生が達成可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウェーハの再生に用いた研磨装置
の一実施例を示す図である。
【図2】本発明に係るウェーハの再生に用いた研磨装置
の他の一実施例を示す図である。
【図3】本発明のウェーハの再生方法の実施例を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…加工室、2…サイクロン、3…集塵機、4…粉体供
給装置、5…噴射ノズル、6…ホッパー、7…ウェーハ
吸着台、8…粉体供給ホース、9…ウェーハ、10…風
管、11…粉体捕集装置、12…セラミック粉体(高圧
ガス含む)、13…真空、14…保護板、15…ウェー
ハ固定台、16…研磨板。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェーハ表面に形成された膜を研磨除去
    するためのウェーハの研磨方法において、ウェーハの膜
    を形成した面に粉体を吹き付けることにより、ウェーハ
    に形成した膜を研磨除去することを特徴とするウェーハ
    の再生方法。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のウェーハの再生方
    法において、ウェーハの研磨する面を下方に向け、下方
    よりウェーハに粉体を吹き付けてウェーハに形成した膜
    を研磨除去することを特徴とするウェーハの再生方法。
  3. 【請求項3】 上記請求項1乃至2に記載のウェーハの
    再生方法において、前記ウェーハを真空チャックにより
    保持した状態でウェーハに粉体を吹き付けてウェーハに
    形成した膜を研磨除去することを特徴とするウェーハの
    再生方法。
  4. 【請求項4】 上記請求項1乃至2に記載のウェーハの
    再生方法において、0℃以上50℃以下の温度で粘着し
    80℃以上200℃以下の温度に加熱することで剥離可
    能な熱剥離シートにより保持した状態でウェーハに粉体
    を吹き付けてウェーハに形成した膜を研磨除去すること
    を特徴とするウェーハの再生方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項1乃至4に記載のウェーハの
    再生方法において、ウェーハを複数枚保持し、この保持
    した複数枚のウェーハに同時に粉体を吹き付けてウェー
    ハに形成した膜を研磨除去することを特徴とするウェー
    ハの研磨方法。
  6. 【請求項6】 上記請求項1乃至5に記載のウェーハの
    研磨除去後に、研磨したウェーハを複数枚重ね合わせ、
    この複数枚重ね合わせたウェーハの側面から粉体を吹き
    付けることによりウェーハ側面に形成された膜を研磨除
    去することを特徴とするウェーハの再生方法。
  7. 【請求項7】 上記請求項1乃至6に記載のウェーハの
    再生方法において、研磨に用いる粉体として硬度がビッ
    カース硬度で9GPa以上の炭化物、窒化物、酸化物、
    硼化物等のセラミックス粉末を吹き付けて研磨除去する
    ことを特徴とするウェーハの再生方法。
  8. 【請求項8】 上記請求項1乃至7に記載のウェーハの
    再生方法において、研磨に用いる粉体として平均粒径が
    2μm以上で30μm以下のセラミックス粉末を吹き付
    けて研磨除去することを特徴とするウェーハの再生方
    法。
JP2000076311A 2000-03-14 2000-03-14 ウェーハの再生方法 Pending JP2001260025A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000076311A JP2001260025A (ja) 2000-03-14 2000-03-14 ウェーハの再生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000076311A JP2001260025A (ja) 2000-03-14 2000-03-14 ウェーハの再生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001260025A true JP2001260025A (ja) 2001-09-25

Family

ID=18594071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000076311A Pending JP2001260025A (ja) 2000-03-14 2000-03-14 ウェーハの再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001260025A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010512670A (ja) * 2006-12-12 2010-04-22 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション ウェハから回路パターンを除去する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010512670A (ja) * 2006-12-12 2010-04-22 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション ウェハから回路パターンを除去する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2832184B2 (ja) シリコン半導体デスクリート用ウエハの製造方法
JP4497737B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7951718B2 (en) Edge removal of silicon-on-insulator transfer wafer
JP2800802B2 (ja) 半導体ウェハーのcmp装置
CN107546136B (zh) 制品及用于制造腔室的腔室组件
US6105567A (en) Wafer sawing apparatus having washing solution spray and suction devices for debris removal and heat dissipation
US7858530B2 (en) Processing method for wafer and processing apparatus therefor
KR102541126B1 (ko) 정전 흡착 척, 그 제조 방법 및 반도체 장치의 제조 방법
JP2003257907A (ja) 半導体素子の製造方法および半導体素子
JP2019166598A (ja) ウェーハ面取り装置及びウェーハ面取り方法
JP2005150434A (ja) 半導体ウェーハの製造方法
JP2011222608A (ja) 半導体基板の薄肉研削方法およびそれに用いる半導体基板の薄肉研削加工装置
JP2004186522A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2001260025A (ja) ウェーハの再生方法
CN113056810B (zh) 基板处理装置和基板处理方法
JP2001162535A (ja) ウェーハの研磨方法及びその装置
JP4403578B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
KR20180108473A (ko) 가공 방법
JP2009262249A (ja) 研磨装置
US6530103B2 (en) Method and apparatus for eliminating wafer breakage during wafer transfer by a vacuum pad
JP2001176830A (ja) 半導体装置の裏面研削方法
JP2000216122A (ja) 半導体ウェ―ハの平面研削方法
JP6166556B2 (ja) 研削方法
JP2642503B2 (ja) El素子のガラス基板上の絶縁薄膜の除去方法
US12142483B2 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method