JP2001259819A - 金型鋳造方法及び鋳造金型 - Google Patents

金型鋳造方法及び鋳造金型

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JP2001259819A
JP2001259819A JP2000071789A JP2000071789A JP2001259819A JP 2001259819 A JP2001259819 A JP 2001259819A JP 2000071789 A JP2000071789 A JP 2000071789A JP 2000071789 A JP2000071789 A JP 2000071789A JP 2001259819 A JP2001259819 A JP 2001259819A
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temperature
cast
casting
pin
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JP2000071789A
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English (en)
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Akihiko Ogasawara
明彦 小笠原
Sota Torii
荘太 鳥居
Hitoshi Tanigawa
仁 谷川
Toshikazu Kato
俊和 加藤
Mitsuaki Ueno
光明 上野
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳造した後の二次加工等を省略出来る程度の
寸法精度の良い鋳造品を鋳造する。 【解決手段】 金属の高温領域と低温領域にそれぞれ鋳
抜きピン7a、7bを設け、この鋳抜きピン7a(7
b)の先端から設定範囲内に熱電対8を溶接またはロー
付け等で埋設するとともに、高温領域の鋳抜きピン7a
は、高温領域の型開きに最適な規定温度Haを検知し得
るようにし、低温領域の鋳抜きピン7bは、低温領域の
型開きに最適な規定温度Hbを検知し得るようにする。
そして両者ともそれぞれの規定温度Ha、Hbを検知し
た時点で型開き信号を発するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造品の寸法精度
を向上させ二次的な除去加工等の工程を省くことの出来
る鋳造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばアルミニウム合金の鋳造に
おいて、鋳造条件は、季節、時間、ほかの製造機械の稼
動状態、あるいはトラブルの発生状況等によって大きな
ばらつきが生じることが多く、また金型の温度も製造開
始時をはじめとして大きくばらついているが、一般的な
鋳造条件は、生産が順調に行われている場合を想定して
最適化されている。このため、鋳造品の寸法精度は、鋳
造条件等によって常に一定の精度を得ることが困難であ
り、通常、その後の二次的な除去加工等によって所望の
精度を確保するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の場合
は、後工程での除去加工が必要になるため工数がかか
り、一定以上の生産効率の向上が図れず、また製造コス
トの低減も図れないという問題がある。
【0004】そこで本発明は、後工程の除去加工を廃止
することが出来る程度の寸法精度の良い鋳造品を製造出
来るようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、金型キャビティ内に充填した金属の温度を連
続的に測定し、この測定温度が規定の温度に達した時点
で型開きし鋳造品を取り出すようにした金型鋳造方法に
おいて、金属の温度を連続的に測定する箇所を、温度領
域が異なる複数箇所とし、それぞれの箇所で測定した温
度がそれぞれの規定温度にすべて達した時点で型開きす
るようにした。
【0006】すなわち、鋳造品の寸法精度に影響を及ぼ
すと思われる要因はあまりにも多岐にわたり、どの鋳造
条件をどの程度管理すれば、後工程の除去加工等が省略
出来る程度の寸法精度が確保出来るか不明であったが、
本発明者等は、金型から鋳造品を取り出す時のタイミン
グをより精密にコントロールすれば、後工程の除去加工
が省略出来る程度の寸法精度が得られることを見出し
た。そしてこの型開きのタイミングとして、金属の温度
差の大きい複数箇所で温度を測定し、両方の温度がそれ
ぞれ型開きに最適な条件に達した時点で型開きすれば寸
法精度の向上に効果的であることを見出し、この温度差
の大きい複数箇所として、例えば製品の厚肉部や冷却回
路から遠い箇所等の高温領域と、製品の薄肉部や冷却回
路に近い箇所等の低温領域にすればより効果的であるこ
とが判った。
【0007】そこで、特に温度差の大きい複数領域で金
属の温度を連続的に測定し、それぞれの温度がそれぞれ
型開きに最適な温度にすべて達した時点で型開きするよ
うにする。
【0008】また請求項2では、金型温度を連続的に測
定する際、鋳造品に鋳抜き穴を成形するための鋳抜きピ
ンを使用するようにした。
【0009】ここで、金型キャビティ内に充填した金属
の温度を測定する技術として、例えば特開昭61―17
6460号や、特開平5―209794号や、特開平9
―201662号や、特開平9−1313号や、特公平
7−83920号等のように、温度センサを内蔵した中
子ピン、または押出しピン、または加圧ピン、または鋳
抜きピン等を利用することにより、例えば金型温度の管
理や、溶湯加圧のタイミング管理や、鋳抜きピンの引抜
きタイミング管理等を行う技術が知られている。
【0010】そこで本発明でも、鋳造品に鋳抜き穴を成
形するための鋳抜きピンを利用することで、直接、金属
温度を連続的に測定出来るようにし、例えば金属の高温
領域に配設される鋳抜きピンと、低温領域に配設される
鋳抜きピンに熱電対等の温度センサを内蔵してそれぞれ
の温度を測定する。
【0011】また請求項3では、金型の型開き時期を制
御するため金属温度を連続的に測定する温度センサが組
み込まれる複数の鋳抜きピンを備えた鋳造金型におい
て、温度センサを、鋳抜きピンの先端から設定範囲内に
固着手段にて埋設するようにした。
【0012】このように温度センサを鋳抜きピンの先端
に固着すれば、例えばバネで押し付けるような構造に較
べて経時変化等による接触不良等の測定精度の狂いがな
くなり、長期間安定した測定精度で測定出来る。この
際、温度センサを鋳抜きピンの先端に近づけ過ぎると金
属の高熱を直接受けるようになって寿命が短くなり、遠
ざけ過ぎると温度変化に対する応答性が悪くなるため、
鋳抜きピンの先端から設定範囲内に埋設することによ
り、寿命と測定精度の両立を図るようにする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
鋳造金型の説明図、図2は鋳抜きピンの説明図、図3は
型開きのタイミングを示す説明図である。
【0014】本発明に係る金型鋳造技術は、鋳造品の寸
法精度を高めることによりその後の除去加工等の工程を
省略出来るようにされ、金属の温度を温度差の大きい複
数箇所で連続的に測定し、それぞれの温度がそれぞれ規
定の条件をすべて満たした時点に型開きすることを特徴
としている。
【0015】この鋳造金型1は、図1に示すように、ト
グル式の型締機構3によって機台2上を往復動するラム
4と、このラム4に取り付けられる可動型5a、及びそ
の前方の機台2側に取り付けられる固定型5bからなる
金型5と、金型5の型面に離型剤を塗布するための離型
剤塗布手段6を備えており、固定型5bと可動型5aは
型締め状態でキャビティを形成出来るようにされてい
る。
【0016】また、このキャビティ内には、製品に鋳抜
き穴を成形するための複数の鋳抜きピンが突設されてお
り、これら鋳抜きピンのうち、金属の高温領域に配設さ
れる鋳抜きピン7aと、低温領域に配設される鋳抜きピ
ン7bには、後述するような要領で温度センサとしての
熱電対8が内蔵されている。
【0017】因みに、実施例の場合、金属の高温領域と
しては、例えば製品の厚肉部や、冷却回路等から遠い箇
所等で、型開き時の金属温度が450℃程度の比較的温
度が高い領域を選定しており、低温領域としては、例え
ば製品の薄肉部や、冷却回路等に近い箇所等で、型開き
時の金属温度が250℃程度の比較的温度が低い領域を
選定している。
【0018】また、これら鋳抜きピン7a、7bに内蔵
される熱電対8は不図示の制御機構を介して型締機構3
に接続されてラム4の移動を制御出来るようにされてい
る。
【0019】ところで、前記鋳抜きピン7a(7b)に
内蔵される熱電対8は、図2に示すように、鋳抜きピン
7a(7b)の先端から設定範囲L内に溶接またはロー
付け等の固着手段にて埋設されている。そしてこの設定
範囲Lは、実施例の場合、1〜5mmとしている。
【0020】すなわち、この熱電対8をバネ等で前方に
押し付ける構造では、経時変化等による接触不良によっ
て測定精度が狂いがちになるため、溶接またはロー付け
等の固着手段によって確実に定位置に固定するように
し、また埋設箇所があまりに先端に近づきすぎると温度
測定の精度は向上するものの、劣化が速まって寿命が短
くなり、先端からあまりに遠すぎると温度変化に対する
応答性が悪くなるため、両者が両立する1〜5mmの範
囲内としている。
【0021】以上のような鋳造金型1による鋳造方法に
ついて説明する。金型5を型締めしてキャビティ内に鋳
抜きピン7a、7bの先端を臨ませた状態にし、キャビ
ティ内にアルミニウム合金を充填する。
【0022】充填された金属の温度は、例えば図3に示
すように、高温領域では実線Aのような降温曲線に従っ
て温度が低下し、低温領域では破線Bのような降温曲線
に従って温度が低下する。
【0023】またこの際、高温領域の鋳抜きピン7aの
熱電対8は、高温領域の型開きに最適な規定温度Haで
検知信号を発するようにしており、低温領域の鋳抜きピ
ン7bの熱電対8は、低温領域の型開きに最適な規定温
度Hbで検知信号を発するようにしている。
【0024】一方、この信号を受けた制御機構では、両
方の信号を受けた瞬間に型締機構3に対して型開き信号
を発するようにしており、図の場合、金属を充填してか
ら時間tbの時点で型開き信号を発する。因みに、高温
領域と低温領域の時間ta、tb差は、秒未満の単位で
あることが多い。
【0025】以上のような鋳造方法において、鋳造され
た鋳造品は高温領域での型開きに最適な時間と、低温領
域の型開きに最適な時間との両者が満足され、寸法精度
の高い鋳造品を得ることが出来るようになった。
【0026】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば高温
領域と低温領域の型開きの具体的金属の温度等は例示で
あり、また、鋳抜きピンの数等も任意である。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明は、金型キャビティ
内に充填した金属の温度が規定の温度に達した時点で型
開きするような金型鋳造方法において、金属の温度を連
続的に測定する箇所を、温度領域が異なる複数箇所と
し、それぞれの箇所で測定した温度がそれぞれの規定温
度にすべて達した時点で型開きするようにしたため、後
工程の除去加工等を省略することが出来る程度の寸法精
度の良い鋳造品を製造出来るようになり、生産効率の向
上と鋳造コストの低減が図られるようになった。この
際、請求項2のように、鋳造品に鋳抜き穴を成形するた
めの鋳抜きピンを使用すれば、直接、金属温度を測定す
ることが出来て有効である。また、請求項3のように、
温度センサを、鋳抜きピンの先端から設定範囲内に溶接
またはロー付け等の固着手段にて埋設すれば、例えばバ
ネで押し付けるような構造に較べて経時変化等による接
触不良等の測定精度の狂いがなくなり、長期間安定した
測定精度で測定出来、しかも、寿命と測定精度の両立が
図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋳造金型の説明図
【図2】鋳抜きピンの説明図
【図3】型開きのタイミングを示す説明図
【符号の説明】
1…鋳造金型、5…金型、7a、7b…鋳抜きピン、8
…熱電対。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 仁 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 加藤 俊和 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 上野 光明 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4E093 NA01 NB02 NB05 NB07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型キャビティ内に充填した金属の温度
    を連続的に測定し、この測定温度が規定の温度に達した
    時点で型開きし鋳造品を取り出すようにした金型鋳造方
    法であって、前記金属の温度を連続的に測定する箇所
    を、温度領域が異なる複数箇所とし、それぞれの箇所で
    測定した温度がそれぞれの規定温度にすべて達した時点
    で型開きするようにしたことを特徴とする金型鋳造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の金型鋳造方法におい
    て、前記温度の測定は、鋳造品に鋳抜き穴を成形するた
    めの鋳抜きピンが使用されることを特徴とする金型鋳造
    方法。
  3. 【請求項3】 金型の型開き時期を制御するため金属温
    度を連続的に測定する温度センサが組み込まれる複数の
    鋳抜きピンを備えた鋳造金型であって、前記温度センサ
    は、鋳抜きピンの先端から設定範囲内に固着手段にて埋
    設されることを特徴とする鋳造金型。
JP2000071789A 2000-03-15 2000-03-15 金型鋳造方法及び鋳造金型 Pending JP2001259819A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005205436A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Yamaha Motor Co Ltd 鋳造機用温度センサおよび鋳造機
JP2014528358A (ja) * 2011-10-07 2014-10-27 ネマク リンツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングNemak Linz GmbH 鋳造プラントの制御方法

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