JP2001259462A - 生ごみ加熱粉砕装置 - Google Patents

生ごみ加熱粉砕装置

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JP2001259462A
JP2001259462A JP2000079039A JP2000079039A JP2001259462A JP 2001259462 A JP2001259462 A JP 2001259462A JP 2000079039 A JP2000079039 A JP 2000079039A JP 2000079039 A JP2000079039 A JP 2000079039A JP 2001259462 A JP2001259462 A JP 2001259462A
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JP
Japan
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heating
garbage
water
stirring
heating pot
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Application number
JP2000079039A
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English (en)
Inventor
Masami Yamazaki
正巳 山崎
Hiroshi Sadaike
寛 貞池
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の手を煩わせることなく、清潔で安全
な生ごみ加熱粉砕装置を提供する。 【解決手段】 加熱釜(1)と、同加熱釜(1)を収納する保
護ケース(2)と、加熱釜(1)の蓋となる蓋体(3)と、生ご
みを加熱粉砕すべく加熱釜(1)内に配設した攪拌プロペ
ラ(4)と、同攪拌プロペラ(4)を回転させる攪拌モータ
(5)と、加熱釜内(1)に水を送給する給水配管(7)と、粉
砕された残滓を加熱釜(1)から排水管(E)に導くための連
結配管(8)とを具備する生ごみ加熱粉砕装置であって、
加熱釜(1)内に生ごみを収容し、かつ、水を送給して加
熱することにより残滓混合熱水を生成した後、攪拌プロ
ペラ(4)を回転させて同残滓混合熱水を攪拌するととも
に残滓を粉砕して微塵残滓混合水を生成し、同微塵残滓
混合水を排水管(E)に排水する生ごみ加熱粉砕装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生ごみの加熱粉砕装
置に関するものである。同生ごみ加熱粉砕装置によって
生ごみを粉砕処理して細粒状態とし、その被処理物をそ
のまま排水管に送流して水質処理装置に送給するもので
あり、同水質処理装置への送給が容易であって、かつ、
水質処理装置での処理を容易とすることができる生ごみ
加熱粉砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生ごみを処理する方法としては、
細菌などを用いてコンポスト化して肥料として使用する
ものや、単にディスポーザで粉砕処理することによって
小容積化し、かつ、脱水・乾燥させることによって小重
量化させて廃棄処分するものなどの様々な装置が提案さ
れている。
【0003】しかし、これらの生ごみ処理装置は、各処
理後の被処理物を肥料として再利用したり、あるいは、
廃棄したりするために、使用者が各処理装置から被処理
物を取り出す作業を行う必要があり、その取り出し作業
中に、粉末状となった被処理物が、台所という清潔であ
るべき場所に飛散するというおそれがあって、衛生面に
おいて大きな問題を有していた。
【0004】そこで、本発明者は、生ごみを加熱粉砕処
理することによって煮沸済食品残滓(以下、単に「残
滓」と呼ぶ)とし、排水管を利用して同残滓を排水して
水質処理装置に送給し、同水質処理装置において残滓を
濾別処理あるいは分解処理などによって一括処理するこ
とにより、使用者による生ごみの廃棄作業を不要とし、
作業の軽減とともにゴミの減量化に貢献することができ
る生ごみ処理のシステムを発明した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この生ごみ処
理システムは次のような問題を有していた。
【0006】第1に、従来の生ごみ用のディスポーザで
は粉砕を十分に行うことができず、粉砕した生ごみを排
水管に送給した場合に詰まるおそれがあった。従って、
できるだけ粒径を小さくすることができる生ごみの新た
な粉砕方法が必要であった。特に、水質処理装置での処
理を容易に行うためにも、できるだけ小さい粒径にまで
生ごみを粉砕しておく必要があった。
【0007】第2に、生ごみという腐敗しやすいものを
排水管に流すために不衛生であり、配水管が破損した場
合に不衛生な生ごみ混じりの水が漏れ出すというおそれ
があった。
【0008】本発明者は、これらの問題点を解決すべく
開発を行い、生ごみを煮沸することによって処理しやす
い状態に変化させることができることを知見し、その結
果、十分小さく粉砕することができるようにするととも
に、衛生的とすることができる生ごみ加熱粉砕装置を発
明するに至ったものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の生ごみ加熱粉砕
装置は、生ごみを収容した加熱釜に水を送給して同加熱
釜を加熱することにより残滓混合熱水を生成し、加熱釜
内に配設した攪拌プロペラを回転させることによって同
残滓混合熱水を攪拌するとともに残滓を粉砕して微塵残
滓混合水を生成し、同微塵残滓混合水を排水管に排水す
るものである。
【0010】また、加熱釜と、同加熱釜を収納する保護
ケースと、加熱釜の蓋となる蓋体と、生ごみを加熱粉砕
すべく加熱釜内に配設した攪拌プロペラと、同攪拌プロ
ペラを回転させる攪拌モータと、加熱釜内に水を送給す
る給水配管と、粉砕された残滓を加熱釜から排水管に導
くための連結配管とを具備する生ごみ加熱粉砕装置であ
って、加熱釜内に生ごみを収容し、かつ、水を送給して
加熱することにより残滓混合熱水を生成した後、攪拌プ
ロペラを回転させて同残滓混合熱水を攪拌するとともに
残滓を粉砕して微塵残滓混合水を生成し、同微塵残滓混
合水を排水管に排水するものである。
【0011】特に、加熱釜による加熱によって、残滓混
合熱水の液温を70〜95℃とすること、さらに、攪拌プロ
ペラによる残滓混合熱水の攪拌において、初期作動とし
て攪拌プロペラを正逆方向に回転揺動させ、その後攪拌
粉砕作動を行うことにも特徴を有するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の生ごみ加熱粉砕装置で
は、生ごみを水に浸すとともにそのまま加熱して茹でて
残滓混合熱水を生成することによって、生ごみを柔らか
くするとともに、生ごみ中のタンパク質を熱凝固させる
ことができるので、攪拌プロペラによる粉砕によって微
細な状態にまで粉砕することができる。
【0013】特に、攪拌プロペラの回転速度を高速とす
ることなく、残滓を微細に粉砕することができるので低
騒音とすることができる。
【0014】また、加熱釜による加熱によって、残滓混
合熱水は液温が70〜95℃程度になるまで加温されること
によって、生ごみに寄生している各種雑菌を死滅させる
ことができ、粉砕処理された微塵残滓混合水を無菌化す
ることができる。
【0015】また、攪拌プロペラによる残滓混合熱水の
攪拌において、初期作動として攪拌プロペラを正逆方向
に回転揺動させ、その後攪拌粉砕作動を行うようにして
いる。初期作動として攪拌プロペラを回転揺動させるこ
とによって、攪拌プロペラに付着した残滓を同攪拌プロ
ペラから離反させることができ、攪拌粉砕作動状態とな
った攪拌プロペラに余分な付加が加わって破損が生じる
ことを防止することができる。
【0016】以下において、図面に基づいて実施例を示
しながら本発明の生ごみ加熱粉砕装置を詳説する。
【0017】
【実施例】図1は本発明の生ごみ加熱粉砕装置Aを配設
した流し台Bの平面図であり、図2は同流し台Bの一部
切欠正面図である。符号Cは流し台Bのシンクであり、
符号Dはシンクの排水口、符号Eは排水管である。同排
水管Eは水質処理装置まで延びている。
【0018】生ごみ加熱粉砕装置Aは流し台Bのキャビ
ネットF内に配設しており、粉砕処理空間aを形成する
加熱釜1と、同加熱釜1を収納する保護ケース2と、加
熱釜1の蓋となる蓋体3と、残滓を粉砕する攪拌プロペ
ラ4と、同攪拌プロペラ4を回転させる攪拌モータ5
と、加熱釜1内に生ごみを送給する送給配管6と、加熱
釜1内に水を送給する給水配管7と、加熱粉砕された残
滓を加熱釜1から排水管Eに導くための連結配管8と、
図示していない制御部とによって構成している。
【0019】加熱釜1は、本実施例ではステンレス製と
しており、縦断面を略U字状とし、最下部の底部中央に
おいて連結配管8の一端を連通連結している。加熱釜1
はステンレス製に限定するものではなく、銅製やアルミ
製であってもよく伝熱性の高いものであればよい。
【0020】さらに、加熱釜1の内周面には所定の間隔
で複数のリブ9を突条に配設しており、後述するよう
に、攪拌プロペラ4による攪拌粉砕の際に攪拌ムラの生
起を防止して、均一な攪拌を行って残滓を微細に粉砕す
ることができるようにしている。特に、同リブ9を略螺
旋状の旋回状態に配設して、さらに均一な攪拌を行うこ
とができるようしてもよい。
【0021】また、加熱釜1の内周面にはテフロン(登
録商標)加工などを施してもよく、攪拌プロペラ4によ
る攪拌粉砕によって攪拌粉砕された残滓が、加熱釜1の
内周面にこびり付くことを防止するようにしてもよい。
特に、テフロン加工部分には抗菌性を付与しておくこと
によって、加熱釜1内で雑菌が繁殖することを防止する
ことができる。
【0022】さらに、加熱釜1の外周面には管状の加熱
ヒーター10を巻回させており、同加熱ヒーター10によっ
て加熱釜1を加熱することができるようにしている。加
熱手段は加熱ヒーター10に限定するものではなく、加熱
釜1内を70〜95℃に加熱することができるものであれば
どのような手段を用いてもよい。また、加熱釜1の外周
面には冷却用配管(図示せず)を配設してもよく、加熱
ヒーター10によって加温された加熱釜1を急冷すること
ができるようにしてもよい。
【0023】保護ケース2は耐熱樹脂製としており、加
熱釜1を保護するように覆っている。保護ケース2の内
周面には環状の加熱釜支持突条11,11を2条設けてお
り、同加熱釜支持突条11,11によって加熱釜1を固定・
支持するようにしている。加熱釜1の固定・支持方法は
加熱釜支持突条11,11に限定するものではなく、適宜の
固定・支持方法を用いてよい。
【0024】また、保護ケース1は耐熱樹脂製に限定す
るものではなく、加熱された加熱釜1の熱が外部に漏れ
ることを遮断することができるものであれば何であって
もよく、さらに断熱材などを用いて熱の漏れを防ぐよう
にしてもよい。
【0025】蓋体3は、固定用ビス12によって加熱釜1
に固定しており、加熱釜1の上方から水漏れが生じるこ
とを防止するようにしている。同蓋体3は粉砕処理空間
aの上部となる部分にテフロン加工を施して生ごみの付
着を防止するようにしている方が望ましく、さらには抗
菌加工をしていることが望ましい。本実施例では、蓋体
3本体にはステンレス板を使用している。
【0026】蓋体3の一部には送給配管6の一端を連通
させ、同送給配管6の他端であって、流し台Bの天板G
に設けた生ごみ投入口13から投入した生ごみを、加熱釜
1内に送給するようにしている。同生ごみ投入口13に
は、図示していないが、同投入口13を閉塞する投入口蓋
を取着できるようにしている。送給配管6の内周面にも
抗菌加工を施しておいてもよい。
【0027】攪拌プロペラ4は、加熱釜1の底に近い部
分に、同底と略平行に配設しており、加熱釜1の上方に
配設した攪拌モータ5から伸延させた回転軸14と連結
し、正逆方向に回転可能としている。同攪拌プロペラ4
は、加熱釜1内の攪拌を行うとともに、残滓の細断を行
う形状としている。
【0028】本実施例では、攪拌モータ5は加熱釜1の
上方に配設しているが、加熱釜1の下方に配設してもよ
い。また、本実施例では、攪拌プロペラは1枚のみとし
ているが、同一の回転軸14に複数枚の攪拌プロペラ4を
配設してもよく、また、攪拌プロペラ4を回転させなが
ら上下に揺動させるようにしてもよい。さらに、攪拌プ
ロペラ4及び回転軸14の表面にもテフロン加工、できれ
ば抗菌性を有するテフロン加工を施して、残滓のこびり
付き及び雑菌の繁殖を防止するようにしてもよい。
【0029】さらに、本実施例では、回転軸14を加熱釜
1の中心軸と略一致する位置に配設し、攪拌プロペラ4
をできるだけ大径とすることによって残滓と攪拌プロペ
ラ4との接触面積を大きくし、より細かく粉砕できるよ
うに構成しているが、加熱釜1の中心軸から偏心させて
回転軸を設けてもよく、または、加熱釜1自体をやや傾
倒させて配設してもよく、粉砕効率を向上させることが
できるように適宜の配設形態としてもよい。
【0030】加熱釜1の底部に一端を連通連結させた連
結配管8には、中途部分を上方に向けて逆U字状に湾曲
させたサイフォン構造部15を配設している。同連結配管
8の他端側は接続部16において排水管Eに接続し、サイ
フォン構造部15を通って送流されてきた微塵残滓混合水
を排水管Eに送り込むようにしている。また、サイフォ
ン構造部15を設けずに、連結配管8の中途部に開閉弁ま
たは排出ポンプを介設し、同開閉弁または排出ポンプを
制御部によって制御することによって、微塵残滓混合水
の排水管Eへの排出を調整するようにしてもよい。
【0031】図3に示すように、送給配管6の中途部に
は脱臭配管17を連通させ、同脱臭配管6に介設した脱臭
ファン18によって加熱釜1内の臭気を吸引するととも
に、生ごみ加熱粉砕装置A周辺の空気を吸引し、流し台
BのキャビネットF内に生ごみの臭気が溜まることを防
止している。脱臭配管17の他端は台所の換気扇や、室外
に引き出して排気するようにしている。
【0032】さらに、脱臭配管17の送給配管6への連通
部分において、脱臭配管17は下方に向けて屈曲させなが
ら送給配管6に連通させており、送給配管6内に投下し
た生ごみが連通口19に引っかかることを防止するととも
に、加熱釜1内の空気の吸引を効率よく行うことができ
るようにしている。
【0033】また、給水配管7を送給配管6の前記連通
口19の下方位置に連通させ、加熱釜1内に水を送給する
ことができるようにしている。符号20は制御部によって
開閉制御される給水開閉弁であって、同給水開閉弁20を
制御することによって加熱釜1への水の送給を制御して
いる。
【0034】以下、図4のタイミングチャートに基づい
て、生ごみの加熱粉砕処理について説明する。
【0035】調理課程ででてくる調理屑や、残飯などの
生ごみは生ごみ投入口13から投入され、加熱釜1内に一
旦貯留される。次いで、予め制御部に設定しておいた所
定時刻になると、あるいは、加熱釜1内の生ごみの量が
所定量に達すると、給水開閉弁20を開状態とし、加熱釜
1への水の送給を開始する。ここで、所定時刻を深夜0
時などのような深夜電力時間帯に設定しておくことによ
って、低コストで生ごみ加熱粉砕装置Aを稼働させるこ
とができる。
【0036】また、これと同時に、制御部は脱臭ファン
18をオン状態とする。または、通常は脱臭ファン18を低
速回転状態として必要最低限の吸引を行うようにしてお
き、生ごみ処理作業の開始にともなって脱臭ファン18を
高速回転状態として最大限の吸引を行うようにしてもよ
い。
【0037】所定時間の給水後、制御部は給水開閉弁20
を閉状態とし給水を停止する。給水が停止されるのは、
加熱釜1内の水面の高さが、連結配管8のサイフォン構
造部15の高さとなる少し手前である。給水量は時間によ
って設定するのではなく、加熱釜1内に水量センサーを
配設し、同水量センサーによって制御するようにしても
よい。
【0038】所定量の水が給水された後、制御部は加熱
ヒーター10をオン状態とし、加熱釜1の加熱を開始す
る。加熱釜1内には温度センサー(図示せず)を配設し
ており、本実施例では、加熱釜1内が90℃となると制御
部が加熱ヒーター10をオフとするようにしている。加熱
釜1内の温度は70℃以上、好ましくは80℃以上となれば
よく、制御部において適宜設定することができるように
している。ただし、95℃を越えると水の蒸発量が増加す
ることによって、脱臭ファン18による吸引が間に合わ
ず、臭気が漏れるおそれがあるため、95℃以上には加熱
しないようにしている。
【0039】生ごみを水に浸けて加熱し、残滓混合熱水
を生成することによって生ごみを茹で、軟化させるとと
もに、生ごみ中のタンパク質を熱凝固させることができ
るので、攪拌プロペラ4による粉砕処理を容易に行うこ
とができ、かつ、より微細に粉砕することができる。特
に、攪拌プロペラ4を高速回転させることなく微細に粉
砕することができるので、騒音の生起を防止することが
できる。
【0040】また、加熱することによって生ごみ中の雑
菌を死滅させることができるので、処理される生ごみを
無菌化することができ、衛生的とすることができる。そ
のためにも残滓混合熱水は70〜95℃、好ましくは80〜95
℃であることが望ましい。
【0041】加熱途中において攪拌プロペラ4を回転揺
動させることによって、加熱釜1内の残滓混合熱水の温
度を全体的に均一とするようにしてもよい。
【0042】加熱釜1内が所定温度となったことことを
検知した制御部は、加熱ヒーター10をオフ状態とし、そ
の後、制御部は攪拌モータ5を作動させ、攪拌プロペラ
4を回転させる。
【0043】その際、まず、制御部は、初期作動Pとし
て攪拌モータ5に正逆回転を2,3回程度繰り返すよう
に通電を行い、攪拌プロペラ4を正逆方向に回転揺動さ
せる。これにより、攪拌プロペラ4に大きな生ごみが付
着していた場合にそれを取り除くことができ、攪拌プロ
ペラ4を正しく作動させて残滓の粉砕を行うことができ
る。さらに、加熱釜1の底部に連通連結した連結配管8
内に落ち込んでいる生ごみを加熱釜1内に引き出すこと
ができ、残滓を均一に粉砕することができる。
【0044】初期作動P後、制御部は、攪拌プロペラ4
を正方向へ回転させるべく攪拌モータ5に通電を行い、
攪拌モータ5を正方向に回転させて残滓の粉砕を行う攪
拌粉砕作動Qとする。本実施例では攪拌モータ5の回転
数を約1,800rpmとしている。同攪拌粉砕作動Qによる処
理時間としては3〜15分程度である。上述したように加
熱釜1の内周面にはリブ9を設けていることによって、
同加熱釜1で攪拌される残滓を均一に粉砕することがで
きる。残滓は約2μm程度、さらにはそれより小さい粒
径にまで粉砕することができる。
【0045】残滓混合熱水を攪拌プロペラで攪拌し、残
滓を粉砕することによって、同残滓混合熱水をスープ状
の微塵残滓混合水とすることができる。同微塵残滓混合
水は、残滓が微細に粉砕されていることによって粘性が
非常に低く、また、上述したように無菌状態となってい
る。
【0046】所定時間の攪拌粉砕作動Q後、制御部は攪
拌モータ5を停止させて攪拌プロペラ4の回転を停止さ
せる。その後、微塵残滓混合水の温度が40℃以下となる
までそのまま待機し、40℃以下となったところで、制御
部は、再度攪拌モータ5に正逆回転を2,3回程度繰り
返すように通電を行い、待機中に加熱釜1の底に沈殿し
た粉砕された残滓を攪拌プロペラ4によって均一にかき
混ぜる攪拌作動Rを行うようにしている。
【0047】攪拌作動Rの開始条件は、微塵残滓混合水
の温度が40℃以下となった場合だけでなく、微塵残滓混
合水の温度が40℃以下であって、所定の時刻となったと
き、例えば午前6時などのような予め設定した時刻に行
うように設定してもよい。ここで40℃という制限は、排
水管Eへの放流温度の規制によるものである。
【0048】攪拌作動R後、制御部は給水開閉弁20を開
状態とし、加熱釜1内に給水することによって同加熱釜
1内の水面を上昇させ、同水面の高さが連結配管8のサ
イフォン構造部15の高さを越えたところでサイフォン効
果によって加熱釜1内の微塵残滓混合水を排水管Eに排
水するようにしている。あるいは、サイフォン効果を利
用せず、連結配管8に開閉弁または排出ポンプを介設し
て強制的に排水するようにしてもよい。
【0049】制御部は所定時間だけ給水開閉弁20の開状
態を維持した後、閉状態に切り換えることによって、給
水を停止するようにしている。また、給水の停止ととも
に、脱臭ファン18を停止させている。あるいは、脱臭フ
ァン18を高速回転状態から低速回転状態に切り換えるだ
けでもよい。
【0050】以上で生ごみ処理が終了する。その後、別
途、加熱釜内洗浄処理を行うようにしてもよい。またそ
のために、加熱釜1内、攪拌プロペラ4、及び、回転軸
14を洗浄することができるように、シャワー状に水を吹
き付けることができるようにしておいてもよい。
【0051】生ごみの排出量がたまたま多くなり、1回
の処理では処理しきれないような場合には、加熱釜1内
に生ごみがある程度溜まった段階で制御部の「スター
ト」ボタンを押すことによって、強制的に上述した生ご
み処理を開始するようにしている。
【0052】この場合、できるだけ早く加熱釜1を空に
するために、攪拌粉砕作動Q後において、冷却手段によ
って加熱釜1を急冷し、すみやかに微塵残滓混合水の温
度を40℃以下にして、排水管Eへ微塵残滓混合水を放流
するようにしている。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、生ごみを水に浸すとと
もにそのまま加熱することによって茹でて残滓混合熱水
を生成することにより、生ごみを柔らかくすることがで
きるとともに、生ごみ中のタンパク質を熱凝固させるこ
とができるので、攪拌プロペラによる粉砕によって微細
な状態にまで粉砕することができる。特に、攪拌プロペ
ラの回転速度を高速とすることなく、残滓を微細に粉砕
することができるので低騒音とすることができる。
【0054】さらに、加熱釜により、残滓混合熱水を液
温が70〜95℃程度にまで加熱していることによって、生
ごみに寄生している各種雑菌を死滅させることができ、
粉砕処理された微塵残滓混合水を無菌化することができ
る。
【0055】また、攪拌プロペラによる残滓混合熱水の
攪拌において、初期作動として攪拌プロペラを正逆方向
に回転揺動させ、その後攪拌粉砕作動を行うようにして
いるので、初期作動によって、攪拌プロペラに付着した
生ごみを同攪拌プロペラから離反させることができ、攪
拌粉砕作動状態となった攪拌プロペラに余分な付加が加
わって破損が生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生ごみ加熱粉砕装置を配設した流
し台の平面図である。
【図2】本発明に係る生ごみ加熱粉砕装置を配設した流
し台の一部切欠正面図である。
【図3】本発明に係る生ごみ加熱粉砕装置の説明図であ
る。
【図4】本発明に係る生ごみ加熱粉砕装置のタイミング
チャート図の一例である。
【符号の説明】
A 生ごみ加熱粉砕装置 B 流し台 E 排水管 F キャビネット 1 加熱釜 2 保護ケース 3 蓋体 4 攪拌プロペラ 5 攪拌モータ 6 送給配管 7 給水配管 8 連結配管 9 リブ 10 加熱ヒーター 14 回転軸 17 脱臭配管
フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA03 AC07 CA04 CA15 CA22 CA32 CA46 CA48 CB04 CB13 CB27 CB32 CB43 CB50 CC03 DA01 DA02 DA03 DA06 DA13 4D065 CA20 CB10 CC03 DD01 DD24 DD30 EA08 EB17 ED11 ED27 ED31 ED50 EE18 EE19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ごみを収容した加熱釜(1)に水を送給
    して同加熱釜(1)を加熱することにより残滓混合熱水を
    生成し、加熱釜(1)内に配設した攪拌プロペラ(4)を回転
    させることによって同残滓混合熱水を攪拌するとともに
    残滓を粉砕して微塵残滓混合水を生成し、同微塵残滓混
    合水を排水管(E)に排水することを特徴とする生ごみ加
    熱粉砕装置。
  2. 【請求項2】 加熱釜(1)と、同加熱釜(1)を収納する保
    護ケース(2)と、加熱釜(1)の蓋となる蓋体(3)と、生ご
    みを加熱粉砕すべく加熱釜(1)内に配設した攪拌プロペ
    ラ(4)と、同攪拌プロペラ(4)を回転させる攪拌モータ
    (5)と、加熱釜内(1)に水を送給する給水配管(7)と、粉
    砕された残滓を加熱釜(1)から排水管(E)に導くための連
    結配管(8)とを具備する生ごみ加熱粉砕装置であって、 加熱釜(1)内に生ごみを収容し、かつ、水を送給して加
    熱することにより残滓混合熱水を生成した後、攪拌プロ
    ペラ(4)を回転させて同残滓混合熱水を攪拌するととも
    に残滓を粉砕して微塵残滓混合水を生成し、同微塵残滓
    混合水を排水管(E)に排水することを特徴とする生ごみ
    加熱粉砕装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱釜(1)による加熱によって、残
    滓混合熱水の液温を70〜95℃とすることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の生ごみ加熱粉砕装置。
  4. 【請求項4】 前記攪拌プロペラ(4)による残滓混合熱
    水の攪拌において、初期作動(P)として攪拌プロペラ(4)
    を正逆方向に回転揺動させ、その後攪拌粉砕作動(Q)を
    行うことを特徴とする請求項3記載の生ごみ加熱粉砕装
    置。
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