JP2001259321A - 集塵機用フィルター - Google Patents
集塵機用フィルターInfo
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- JP2001259321A JP2001259321A JP2000072224A JP2000072224A JP2001259321A JP 2001259321 A JP2001259321 A JP 2001259321A JP 2000072224 A JP2000072224 A JP 2000072224A JP 2000072224 A JP2000072224 A JP 2000072224A JP 2001259321 A JP2001259321 A JP 2001259321A
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Abstract
孔膜と通気性支持材とを接着剤を用いて積層して、集塵
装置の運転時にクラックが発生しにくいフィルターを提
供する。 【解決手段】 PTFE多孔膜と通気性支持材とを、未
焼成部分を残した粒状タイプのPTFE樹脂を主成分と
する接着剤を用いて接合する。PTFE樹脂の焼成状態
はDSCにより簡便に評価できる。接着剤を、点状また
は粒子が相互に融合した網状に存在させると、風合いが
より柔らかくなる。
Description
や、焼却炉、高炉、製鉄炉などで発生する排煙からのダ
スト除去などに用いる集塵機用フィルター(バグフィル
ター)に関するものである。
価粉体の回収、およびセメントや金属粉体の回収などに
は、従来よりバグフィルター式集塵機が用いられてい
る。また、高炉、製鉄炉、焼却炉などで発生する排煙か
らのダスト除去のためにも、公害防止の観点から、電気
式集塵機に代えて捕集性能に優れたバグフィルター式集
塵機が用いられるようになってきている。
ルギー洗浄性などの諸特性を有するポリテトラフルオロ
エチレン(以下「PTFE」とする)多孔膜は、優れた
フィルター材料である。PTFE多孔膜は、一般に、フ
ェルト、織布、不織布、帆布などの通気性支持体と積層
してフィルターとして使用される。このフィルターを用
いると、PTFE多孔膜による高い捕集性能およびダス
ト離形性と、通気性支持材による高い強度とが実現でき
る。通気性支持材と積層すれば、フィルター寿命を大幅
に延長することもできる。
たバグフィルターとしては、フェルトとの積層体が特開
昭60−187312号公報などに記載されている。ま
た、織布との積層体が特開平7−16409号公報など
に記載されている。このようなバグフィルターは、最近
の主流となりつつある。
には、ガラス製の織布、ポリイミド製のフェルト、ポリ
フェニレンスルフィド(以下「PPS」とする)製のフ
ェルト、アラミド製のフェルトや織布などの高い耐熱性
を有する材料が用いられてきた。一般に、これらの材料
は、排煙の処理温度が140℃以上と高温であっても、
濾材が変形せず強度低下も少ない。しかし、これらのバ
グフィルターにおいても、高い捕集性能やダスト離形性
を得るために、PTFE多孔膜を積層する技術が求めら
れている。特に、最近では、焼却炉などにおける処理温
度が高くなり、その結果、処理する粉塵もより細かくな
る傾向にある。このため、PTFE多孔膜を用いた耐熱
性に優れたバグフィルターへの要望がさらに高まりつつ
ある。
と、PTFE多孔膜とを積層するために接着剤を用いる
場合、この接着剤には、通気性支持材と同等もしくはそ
れ以上の耐熱性を備えていることが望まれる。耐熱性が
低い接着剤を用いたのでは、高温での集塵運転の際に、
PTFE多孔膜が剥離するおそれが生じるからである。
脂自体は、耐熱性や耐薬品性に優れた材料として有用で
ある。特表平11−506987号公報には、粒状タイ
プのPTFE粒子から形成された焼成PTFEからなる
層が、延伸されたPTFE膜と結合した多孔質材料が開
示されている。この多孔質材料は、実質的にPTFEか
ら構成されているため、高い運転温度に対応できる。こ
の多孔質材料の主用途としてはコピー機が想定されてい
る。
的に、耐熱性が高い材料を接合する接着剤として必要な
特性を備えている。しかしながら、本発明者が検討した
ところ、単にPTFE樹脂を接着剤としてPTFE多孔
膜と通気性支持材とを接合したのでは、良好なバグフィ
ルターが得られないことがわかった。上記のように、特
表平11−506987号公報には、接着剤として用い
るわけではないが、粒状タイプのPTFE樹脂を用いた
多孔質材料の製造方法が開示されている。本発明者は、
この公報に記載の方法を参照してPTFE樹脂を接着剤
として用いたバグフィルターを作製し、これを集塵機に
用いてみた。ところが、集塵機を運転して粉塵払落とし
や吸引を繰り返すと、フィルターにクラックが発生する
という問題が生じた。クラックが発生したフィルターを
そのまま使用すると、ついには粉塵が吹き漏れる。この
フィルターは、いわゆる風合いの点で硬直に過ぎ、この
ためにクラックが発生しやすくなったと考えられる。
性支持材とを接着剤を介して積層した集塵機用フィルタ
ーであって,集塵装置の運転時にクラックが発生しにく
いフィルターを提供することを目的とする。
に、本発明の集塵機用フィルターは、PTFE多孔膜と
通気性支持材とを接着剤を用いて積層した集塵機用フィ
ルターであって、前記接着剤が、未焼成部分を残した粒
状タイプのPTFE樹脂を主成分とすることを特徴とす
る。
未焼成部分を残しているため、クラックが生じにくい集
塵機に適したバグフィルターとなる。ここで、粒状タイ
プのPTFE樹脂における未焼成部分の有無は、後述す
るように、DSC(示差走査熱量測定)により測定でき
る。
イプのPTFE樹脂が、乾燥後の重量により200g/
m2以下の分布密度で、PTFE多孔膜と通気性支持材
との間に、点状または粒子が相互に融合した網状に存在
することが好ましい。集塵機用フィルターとして好まし
い範囲の通気性が得られるからである。また、より柔ら
かい風合いが得られるからでもある。上記密度は、特に
制限されないが、フィルターとして必要な強度を確保す
るためには、30g/m2以上が好適である。
支持材が、ポリイミド、ポリアミド、ガラス、PTF
E、アクリルおよびPPSから選ばれる少なくとも1種
の材料で構成された織布または不織布であることが好ま
しい。
E多孔膜の通気度が、フラジール数により表示して4以
上であることが好ましい。
転を想定した試験方法においても、実質的にクラックが
発生しない程度の耐折り曲げ性を有する集塵機用フィル
ターを提供できる。この試験は、折り曲げ角度135
度、折り曲げ回数10000回の繰り返し折り曲げ試験
である。ここで、この繰り返し折り曲げ試験は、具体的
には、ガラス織物の一般試験法の一つであるJIS R
3420に規定されているMIT型試験機により荷重
をかけた状態で、0度から135度の角度まで短冊状の
試験片を10000回曲げる試験である。この試験の詳
細については実施例の欄において説明する。なお、13
5度とは、折り曲げない状態を0度、折り曲げて重ね合
わせた状態を180度として測定した値である。
できない程度のクラック(長さが0.5mm程度以下の
クラック)が発生しても、集塵機の運転時に支障は生じ
ない。したがって、上記程度のごく微小なクラックが機
器を用いた観察により確認されたとしても、本明細書で
は、実質的にはクラックが生じていないものとして扱う
こととする。
ーの好ましい形態について説明する。接着剤の原料とし
ては、粒子タイプのPTFE樹脂を水系溶剤もしくは有
機溶剤に分散した分散液を使用できる。このようなディ
スパージョンタイプの原料には、特に水系分散液を用い
る場合、分散のための界面活性剤や、基材との密着性を
改善するための添加剤を加えてもよい。このような分散
液は、例えば、三井デュポンフロロケミカル、旭硝子、
ダイキン工業などから市販されており、容易に入手でき
る。特に制限されないが、接着剤として用いる場合に
は、粒子タイプのPTFE樹脂の平均粒子径は、0.1
〜1.0μmが好ましい。
TFE樹脂を主成分としている限り、上記添加剤などの
微量成分を含んでいてもよい。
ーなどにより通気性支持体上に塗布される。そして、分
散液の塗布面にPTFE多孔膜を貼り合わせて加熱およ
び加圧して積層し、フィルターを作製する。貼り合わせ
方法としては、生産性を考慮すると、通気性支持体およ
びPTFE多孔膜の長尺物を巻回したロールから、両材
料を連続的に供給しながら、熱ロールを用いて加圧しな
がらラミネートしていく方法が好適である。
性、PTFE多孔膜の膜厚、積層方法、加熱時間などに
より適宜選択すればよい。加熱温度が高すぎると、PT
FE樹脂が完全に焼成されて風合いが過度に硬くなって
しまう。その一方、加熱温度が低すぎると、接着が不十
分となるおそれがある。特表平11−506987号公
報に記載の製造例では、塗布した粒状PTFEを350
℃で長時間(例えば2.5時間)保持している。PTF
Eの融点(327℃)以上の温度で加熱すれば、PTF
Eの焼成が進行するから、上記公報に記載の方法では,
PTFE粒子は実質的に完全に焼成されることになる。
用いて連続的に貼り合わせていく場合には、熱ロールと
の接触時間は長くても数秒間程度となる。このような貼
り合わせ方法を採用する場合には、加熱温度をPTFE
の融点より高くしてもPTFEは完全に焼成されない。
熱ロールを用いた貼り合わせ方法の場合には、加熱温度
は、300℃以上400℃以下、特に380℃以下が好
ましい。
にはフィルター全体の風合いを柔らかくするため、PT
FE多孔質膜と通気性支持材とは、点状に、または相互
に粒子融合して網状に存在するPTFEにより接合され
ていることが好ましい。PTFE多孔質膜と通気性支持
材とを接合する接着部の個々の大きさは、特に制限され
ないが、10μm〜1mm程度が好ましい。また、接着
部が占める割合は、フィルターの面積全体の60%以下
が好適である。
り、焼成状態、未焼成状態、その中問状態(以下、半焼
成と呼ぶことがある)が存在する。PTFEが完全に焼
成されていれば、DSCの吸熱ピークは、図1に示すよ
うに、325℃付近に一本測定される。一方、PTFE
が完全に未焼成であれば、DSCの吸熱ピークは、典型
的には、図2に示すように、336℃付近に一本測定さ
れる。もっとも、熱履歴により、未焼成状態であって
も、このピークは、図3に示すように、2本に分岐する
こともある。
状態であるPTFEの場合には、図4および図5に示す
ように、2重ないしショルダー状のピーク、あるいはブ
ロードなピークが得られることもある。図5のブロード
なピークは、高温側にかけてより緩やかな勾配を描いて
いる。図5からは、330〜340℃に潜在的なピーク
の存在が読み取れる。
に、典型的には336℃付近(330〜340℃)に、
顕著なまたは潜在的な吸熱ピークが測定されれば、PT
FE粒子に、未焼成部分が残存していることが確認でき
る。これに対し、完全焼成状態の吸熱ピークは、ピーク
位置が325℃付近のみに存在し、336℃付近のピー
クの存在が潜在的にも確認できない。こうして、DSC
を用いれば、PTFEの焼成状態を簡便に測定できる。
いて簡単に説明する。これらは、従来から用いられてき
た材料を特に制限することなく用いることができる。フ
ィルターに用いられる通気性支持体は、ナイロンやアラ
ミドなどのポリアミド、ポリイミド、ガラス、PTF
E、アクリル、PPSから選ばれる少なくとも1種類の
材質で構成された織布または不織布、フェルトが挙げら
れる。通気性支持材としては、これに積層するPTFE
多孔膜よりも、通気性に優れた基材が用いられる。通気
性支持材自体を積層体として用いてもよい。
あることが好ましい。フラジール数が4未満であると、
集塵機運転時の圧損が増大するからである。上限は特に
限定されないが、フラジール数は30以下が適当であ
る。フラジール数の特に好ましい範囲は、8〜20であ
る。なお、フラジール数は、後述する実施例に記載の方
法により測定できる。
定されないが、膜厚は3〜50μm、孔径は0.5〜1
0μm、気孔率は40〜95%が好ましい。
FEシートを延伸により多孔化することによって作製で
きる。以下、この製造方法の一例について簡単に説明す
る。PTFEシートは、未焼成のPTFE粉末(好まし
くはPTFEファインパウダー)と液状潤滑剤とを混合
し、この混合物を押出および圧延から選ばれる少なくと
も1つの手段によりシート状に成形することにより得ら
れる。液状潤滑剤としては、流動パラフィン、ナフサな
どの炭化水素油、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素類、アルコール類、ケトン類、エステル類などが使
用できる。液状潤滑剤の添加量は、PTFE粉末100
重量部に対して5〜50重量部が適当である。なお、P
TFEシートの厚さは、0.1〜0.7mm程度が適当
である。
なお、延伸に先立って、PTFEシートに含まれる液状
潤滑剤を加熱または抽出により除去しておくことが好ま
しい。延伸は、まず、シートの成形(押出し)方向、す
なわち長尺シートについてはその長手方向、に一軸延伸
することにより行われる。この延伸は、ロール延伸、テ
ンター延伸など慣用の方法により行えばよい。延伸温度
は、PTFEの融点よりも低ければ制限されないが、均
一な延伸のためには240〜320℃に設定することが
好ましい。延伸倍率は、5〜30倍、特に10〜20倍
が好適である。5倍未満であるとPTFE多孔膜の通気
度を十分に確保することが困難となり、30倍を超える
とPTFE多孔膜の長手方向における破断伸度が低下す
るからである。
通常は長尺シートにおける幅方向への延伸が行われる。
この延伸も、上記と同様の慣用の方法により行うことが
できる。幅方向の延伸は、25〜200℃、特に30〜
130℃で行うことが好ましい。延伸倍率は、10〜5
0倍、特に10〜30倍が好適である。10倍未満であ
るとPTFE多孔膜の通気性を十分に確保することが困
難となるからであり、50倍を超えるとPTFE多孔膜
の幅方向における破断伸度が低下するからである。
(フラジール数)は、上記延伸における諸条件を変更す
ることにより、適宜、増大または減少させることが可能
となる。例えば、通気度を大きくするためには、長手方
向および幅方向の少なくとも一方の延伸倍率を大きくす
ればよい。
施し、寸法安定性を向上させることが好ましい。熱処理
に際し、多孔膜の延伸方向の寸法を固定すれば、膜厚や
孔径の変化を抑制できる。熱処理温度をPTFEの融点
以上とすれば、焼成された多孔膜を得ることができる。
多孔膜を焼成すると、機械的強度が向上する。なお、熱
処理温度は、PTFEの融点以上とする場合であって
も、多孔膜の変質を防ぐために、470℃以下が好まし
い。熱処理時間は、通常、60秒以下が適当である。熱
処理条件は、PTFE多孔膜の通気度に影響を与えるこ
とがある。例えば、熱処理時間を長くするほど通気度は
上昇する傾向にある。
数、積層の順序などに特に制限はないが、最外層の少な
くとも一方をPTFE多孔膜とすることが好ましい。集
塵機にフィルターを設置する場合、PTFE多孔膜の膜
面側からダストを含有する空気が流入する方向にフィル
ターを配置すれば、フィルター表面のダスト離形性を向
上できるからである。
は、接着剤として用いる粒子タイプのPTFEが完全に
焼成されていないため、ダスト払い落としなどを繰り返
し実施しても、フィルターにクラックが生じにくい。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。以下、フィルターの試験方法について説明する。
に、フィルターを直径100mm、長さ1mの円筒状の
バグフィルターに加工し、PTFE多孔膜面側からダス
ト含有空気が流入するようにフィルターハウス内に配置
して、ダスト負荷試験運転を行った。ここで、図6の装
置について簡単に説明すると、まず、ダスト含有空気が
流入口3よりフィルターハウス2内に入り、バグフィル
ター1によってろ過される(なお、図中、矢印5はダス
ト含有空気の流入する方向を示している)。ろ過が進む
につれ、バグフィルターの表面にはダスト層が形成され
てバグフィルターの圧力損失が次第に増大する。ダスト
払い落とし時には、バグフィルターにパルスエアーが加
えられ、バグフィルター表面から払い落とされたダスト
4は、フィルターハウス2の底部に堆積していく。
害と対策」Vol.22,No.4 79(1986))記載の方法に準じ
て、下記条件により実施した。バグフィルターの圧力損
失が150mmH2Oに到達したとき、パルスジェット
方式によるダスト払い落としを実施することとし、この
ダスト払い落としが1000回実施されるまで運転を続
けた。
8901に規定の試験用ダスト) 逆圧パルス空気圧 :3.0kgf/cm2 払い落としオンタイム:100ms
察すると共に、運転期間中、捕集されずにフィルターを
透過したダスト量の測定を行った。なお、透過したダス
ト量は、次式により算出される値(以下、「ダスト透過
量」とする)により評価した。
間中にフィルターを透過したダスト量(mg)/試験運
転期間中に処理された空気量(m2)
JIS R 3420に基づいたMIT型試験機を用い
た。上記フィルターから幅15mm、試験機のつかみに
取り付けられる長さ約110mmの試験片を切り取っ
て、荷重1kg、175回/分の条件で繰り返して試験
片の折り曲げを行った。10000回折り曲げ後、膜面
でのクラックの有無を目視で観察した。
(ポリフロンF104:ダイキン製)100重量部に対
して、液状潤滑剤(流動パラフィン)25重量部を均一
に混合し、この混合物を圧力20kg/cm2の条件で
圧縮予備成形した。次いで、この予備成形体を丸棒状に
押し出し、この丸棒状物を1対の金属圧延ロール間に通
し、厚さ0.2mmの長尺の未焼成シートを得た。引き
続き、炭化水素系溶媒を用いた抽出法により液体潤滑剤
を除去した後、このシートを、管状芯体にロール状に巻
回した。さらに、このシートをロール延伸により長手方
向に延伸した後、テンター延伸により幅方向に延伸し
た。次いで、シートの長手方向および幅方向の寸法を固
定した状態で、370℃で5秒間熱処理を行い、焼成さ
れたPTFE多孔質膜を得た。
12μmであった。なお、フラジール数は、JIS L
1096に従い、フラジール試験機(東洋精機製作所
製)を用いて測定した。
に、通気性支持体として芳香族アラミドフェルト(厚さ
1.8mm、目付け量:450g/m2:日本フェルト
工業製)を用意した。また、接着剤の材料として、固形
分60%のPTFEディスパージョン(ポリフロンディ
スパージョン:ダイキン工業製)を用意した。
ズルによる吹き付け塗装により、乾燥重量で1m2当た
り150gをフェルトに塗布した後、380℃に加熱し
た熱ロールを用いて、PTFE多孔膜と積層して加圧ラ
ミネートし、フィルターとした。加熱ロールとフィルタ
ーとなる積層体との接触時間は約1秒とした。
の焼成度を確認するために、フィルターの一部を切り取
り、DSCを用いて、昇温速度を10℃/分として測定
したところ、335℃にショルダーピークが観察され
た。こうして、PTFE樹脂に未焼成部が残存している
ことが確認された。また、このフィルターについて、上
記両試験を行い、通気性を測定した。結果を表1に示
す。
ミド製フェルト(P84フェルト、厚さ:1.8mm、
目付け量:500g/m2:日本フェルト製)を用いた
点を除いては、実施例1と同様にして、フィルターを作
製した。DSCにより、このフィルターについても、実
施例1と同様の吸熱ピークが測定された。このフィルタ
ーの特性を表1に併せて示す。
塗布量を、乾燥重量で1m2当たり230gとした点を
除いては、実施例1と同様にして、フィルターを作製し
た。DSCにより、このフィルターについても、実施例
1と同様の吸熱ピークが測定された。このフィルターの
特性を表1に併せて示す。
2と同じポリイミド製フェルトを用い、熱ロールの加熱
温度を410℃とした点を除いては、実施例1と同様に
してフィルターを作製した。このフィルターの特性を表
1に併せて示す。DSCによると、このフィルターから
は、328℃に1本の吸熱ピークが測定された。このD
SCの結果からは、330〜340℃の領域に吸熱ピー
クが存在することは確認できなかった。こうして、接着
剤としたPTFE樹脂が完全に焼成されていることを確
認した。
よれば、運転時にクラックが発生しにくい集塵機用フィ
ルターを提供することができる。
評価した結果を示す図である。
より評価した典型的な結果を示す図である。
価した結果の一例を示す図である。
価した結果の別の一例を示す図である。
価した結果のまた別の一例を示す図である。
略を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリテトラフルオロエチレン多孔膜と通
気性支持材とを接着剤を用いて積層した集塵機用フィル
ターであって、前記接着剤が、未焼成部分を残した粒状
タイプのポリテトラフルオロエチレン樹脂を主成分とす
ることを特徴とする集塵機用フィルター。 - 【請求項2】 粒状タイプのポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂が、乾燥後の重量により200g/m2以下の分
布密度で、ポリテトラフルオロエチレン多孔膜と通気性
支持材との間に、点状または粒子が相互に融合した網状
に存在する請求項1に記載の集塵機用フィルター。 - 【請求項3】 通気性支持材が、ポリアミド、ポリイミ
ド、ガラス、ポリテトラフルオロエチレン、アクリルお
よびポリフェニレンスルフィドから選ばれる少なくとも
1種の材料で構成された織布、不織布またはフェルトで
ある請求項1または2に記載の集塵機用フィルター。 - 【請求項4】 ポリテトラフルオロエチレン多孔膜の通
気度が、フラジール数により表示して4以上である請求
項1〜3のいずれかに記載の集塵機用フィルター。 - 【請求項5】 折り曲げ角度135度、折り曲げ回数1
0000回の繰り返し折り曲げ試験後においても、ポリ
テトラフルオロエチレン多孔膜面に、実質的にクラック
が発生しない請求項1〜4のいずれかに記載の集塵機用
フィルター。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000072224A JP3549807B2 (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 集塵機用フィルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000072224A JP3549807B2 (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 集塵機用フィルター |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001259321A true JP2001259321A (ja) | 2001-09-25 |
JP3549807B2 JP3549807B2 (ja) | 2004-08-04 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000072224A Expired - Lifetime JP3549807B2 (ja) | 2000-03-15 | 2000-03-15 | 集塵機用フィルター |
Country Status (1)
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---|---|
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