JP2001259294A - チェーン物干し器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 持ち運びが容易にでき、室内外のあらゆる
スペースに設置することが可能なポールにチェーンを掛
け渡し固定することで、チェーンに洗濯物を干し乾燥さ
せることができるチェーン物干し器具の提供。 【解決手段】 伸縮するポールの先端に滑り止め１を設
けた固定支持脚２で天井と床を支持させ、ポールとポー
ル間にチェーンを掛け渡す目的のチェーン引っ掛け具
５、チェーン挿脱具７を備えた構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、チェーンを掛け渡
すことで物干し器具になる、チェーン物干し器具に関し
ている。

【０００２】

【従来の技術】従来、チェーン（チェーンを利用した）
を掛け渡すことで多数の洗濯物を干す場が確保でき、室
内でも利便に活用できる物干し器具はない為、物干し器
具としては以下のような構成のものである。例えば、一
般的に庭、ベランダに設置するもので、物干し台に物干
し竿を固定し洗濯物を干し乾燥させるもの、また物干し
台に洗濯物を干し乾燥させる目的のロープ等紐材を張っ
たものである。

【０００３】しかしながら、上記のような構成の物干し
器具では、一般的に庭、ベランダ等に常時設置固定して
いるものであり、悪天候の風雨、雪の際には洗濯物を干
せない状況になる。ならば、室内で洗濯物を干し乾燥さ
せようとしても、膨大な量の洗濯物を干す場が確保でき
ないのは勿論のこと干す器具がない為、非常に困り果て
た状況に陥る。

【０００４】

【発明の解決しようとする課題】従来の構成の物干し器
具は、室外の庭やベランダ等に設置固定する前提で考え
られた物干し器具である為、サイズ、重量的にも室内で
の利用は不可能である。更に、悪天候時は洗濯物を干す
場所が確保できない為、洗濯ができないなどの難点があ
る。この最重要課題を踏まえたうえで、移動設置するこ
とで室内、室外でも利用可能であり、室内に納まらない
物干し竿が不要となる構成の物干し器具が必要である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そこで本発明では上記課
題を解決すべく、物干し竿の代用としてチェーンを利用
する手段を用いた。伸縮し高さ調整が容易にできるポー
ルを二本立て天井と床に固着後、二本のポール間にチェ
ーンを掛け渡すことで、洗濯物を干すことができる状態
になる。

【０００６】次に、チェーン９を掛け渡す為に利用す
る、伸縮し高さ調整が可能なポールは、未使用時にはポ
ール伸縮部３がポール６に収納されるのでコンパクトに
保管でき、使用時にはポール６に収納したポール伸縮部
３を引き伸ばし床面に垂直に立て天井、床間の高さに調
整後、ポール伸縮部３の先端に設けている滑り止め１を
備えた固定支持脚２で天井、床間にポール６及びポール
伸縮部３を強くはった状態で支持固着させるこで、取り
付け作業が容易に手早くできる。

【０００７】次に、ポール伸縮部３の先端に設けた固定
支持脚２が、取り外しでき折曲、回転する構成なので、
天井、床の接触当り面の角度に沿って固定支持脚２が容
易に変化し対応支持する。更に、固定支持脚２に設けた
転倒等防止安全措置の滑り止め１が、天井、床間に固着
したポール全体の支持力を強化させる。

【０００８】次に、天井、床間に固着し二本対で物干し
台の役割をする、ポール６の外観に巻着したチェーン引
っ掛け具５の間隔幅を、使用用途（乾燥させる洗濯物の
サイズ）に合わせ調整後、チェーン引っ掛け具５の先端
をチェーン９のリング内に嵌入させ引っ掛けるのみで、
二本のポール内にチェーン９を何段にも掛け渡し張るこ
とができる。更に、ポール伸縮部３の先端にチェーン９
を通すことで一番高い物干し場となる構成のチェーン挿
脱具７を設けていることで、手が届かない天井に近い最
上部のチェーン９の張り、弛み調整作業や挿脱行為が容
易にできる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明のチェーン物干し器具の製
作に当たっては、素材を金属、木、合成樹脂等で成型及
び、加工組み立て製作し、チェーン物干し器具のポール
伸縮部３を更に増やし数段伸びる形態で製作する方法も
ある。

【００１０】また、チェーン物干し器具の固定支持脚２
に設けた滑り止め１は、ローレット、スラッシュ、梨
地、突起等加工を施す方法もある。また、夜間などの消
灯時にチェーン物干し器具の設置した箇所を明確にし、
接触等により室内で転倒する事態を回避する安全措置と
して、チェーン物干し器具やチェーンに蛍光剤をコーテ
ィングする方法等や蛍光、蓄光素材で製作する方法があ
る。

【００１１】更に、チェーン物干し器具のポール６に巻
着したチェーン引っ掛け具５、ポール伸縮部３の先端に
設けたチェーン挿脱具７の設置数、設置位置変更等やチ
ェーンのサイズなど具体的な色、細部形状、構造等は、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において限定せず、また
適宜に変更可能とする。

【００１２】

【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１はチェーン物干し器具の斜視図である。ポール６の先
端に設けたポール伸縮部固定つまみ４を回し緩めること
で、未使用時はポール６に収納されているポール伸縮部
３を引き伸ばすことができ、ポール伸縮部３を引き伸ば
し後はポール伸縮部固定つまみ４を回し締めることで、
ポール６からポール伸縮部３を引き出した状態を保持す
る。また、ポール伸縮部３の先端に嵌脱が可能で折曲、
回転する固定支持脚２の天井、床の接触当り面に滑り止
め１を設け転倒等の安全対策をしている。更に、ポール
６の外観に巻着したチェーン引っ掛け具５がポール６に
沿い上下に移動する構成なので、適宜な間隔幅でポール
とポール間にチェーン９を掛け渡すことができる。そし
て、上部のみのポール伸縮部３にチェーン挿脱具７を設
けたのは、一番高い物干し場となるチェーン９の張り、
弛み調整作業、挿脱行為、組み立て行為、撤去作業等を
容易に手早くする為である。

【００１３】図２はチェーン物干し器具の斜視図であ
る。未使用時は、ポール伸縮部３をポール６に収納しコ
ンパクトに保管することができる状態を示している。ま
た、チェーン物干し器具に色や模様を配することでファ
ッション性を加味することができる状態になる。

【００１４】図３はチェーン物干し器具の使用状態を示
した図である。ポール６からポール伸縮部３を引き出
し、室内の天井部と床部に支持固着させ、ポール６及び
ポール伸縮部３に設けたチェーン挿脱具７、チェーン引
っ掛け具５にチェーン９を掛け渡し、物干し場をチェー
ン９で三段確保して洗濯物を干した状態を示している。
このことより、悪天候の風雨、雪の際にも室内で洗濯物
を干し乾燥させることができる状態になる。

【００１５】図４はチェーン物干し器具の使用状態を示
した図である。ポール６からポール伸縮部３を引き出し
後、下部の固定支持脚２を取り外し、室外に設置してい
る従来の物干し具固定台８にポール伸縮部３を挿入固着
して、チェーン挿脱具７、チェーン引っ掛け具５にチェ
ーン９を掛け渡し、物干し場をチェーン９で二段確保
し、洗濯物を干した状態を示している。また、洗濯物を
掛け付けたハンガー等のフック部分をチェーン９のリン
グ内に引っ掛け使用することで、従来の物干し竿を使用
し洗濯物を干した際の難点である、風の勢いに煽られ洗
濯物を掛け付けたハンガーが、物干し竿沿いに移動し洗
濯物が密着し合い通風を妨げたり、物干し竿から外れ洗
濯物が飛散落下するなどの事態になることを完全に阻止
するストッパーの役割も果たす。

【００１６】

【発明の効果】本考案のチェーン物干し器具は、以上説
明したように持ち運びでき、室内外で利用できる画期的
なものであり、悪天候時の風雨、雪の際には、室内で洗
濯物を干し乾燥させることができる。

【００１７】また、蛍光素材等のチェーンを利用するこ
とで、消灯している夜間の室内が蛍光作用で光り室内の
補助光となる。

【００１８】更に、室外での使用時にチェーンのリング
一つ一つが、ハンガー等のフックを引っ掛け付ける固定
ストッパーの役割を果たすことで、洗濯物を掛け付けた
ハンガー等が風に煽られ密着し合い乾燥を妨げたり、落
下する事態を防止する。

【図面の簡単な説明】

【図１】チェーン物干し器具の斜視図

【図２】チェーン物干し器具の斜視図

【図３】チェーン物干し器具の使用状態を示した図

【図４】チェーン物干し器具の使用状態を示した図

【符号の説明】

１ 滑り止め ２ 固定支持脚 ３ ポール伸縮部 ４ ポール伸縮部固定つまみ ５ チェーン引っ掛け具 ６ ポール ７ チェーン挿脱具 ８ 従来の物干し具固定台 ９ チェーン １０ 洗濯物

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 伸縮するポールの先端に固定支持脚
   （２）を備え、更にポールにチェーン挿脱具（７）、チ
   ェーン引っ掛け具（５）を設けた構成の物干し器具であ
   り、高さ調整し天井と床に固定させた二本対のポール
   に、チェーン（９）を掛け渡し固着するだけで、多数の
   洗濯物を干し乾燥させる場が確保できる利便な特徴を持
   たせたチェーン物干し器具。