JP2001259023A - 搾乳器 - Google Patents

搾乳器

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JP2001259023A
JP2001259023A JP2000072597A JP2000072597A JP2001259023A JP 2001259023 A JP2001259023 A JP 2001259023A JP 2000072597 A JP2000072597 A JP 2000072597A JP 2000072597 A JP2000072597 A JP 2000072597A JP 2001259023 A JP2001259023 A JP 2001259023A
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negative pressure
milking cup
bottle
breast
milking
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Application number
JP2000072597A
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English (en)
Inventor
Yasuo Morifuji
靖男 森藤
Tomoyuki Oura
知之 大浦
Kazuaki Mitsui
和明 満井
Shigetoshi Shibata
重俊 柴田
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Meitec Fielders Inc
Original Assignee
JEX Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動部の内部に搾乳された母乳が入り込み難
い構造とする。 【解決手段】 先端に有するラッパ状に拡開した乳当部
分11を乳房に密着して母乳を搾乳する搾乳カップ10
と、搾乳カップ10で搾乳した母乳を溜めるボトル60
と、搾乳カップ10で母乳を搾乳するために、搾乳カッ
プ10およびボトル60内に負圧を発生させる負圧発生
手段24、負圧発生手段24を駆動する駆動手段23、
負圧を調整させる負圧調整手段25、負圧を開放させる
負圧開放手段26を備えた駆動部20とからなる搾乳器
において、搾乳カップ10およびボトル60内の空気を
圧力発生手段24へ吸引させる吸気路と、搾乳カップ1
0で搾乳された母乳をボトル60へ流入させる母乳路と
を分離させた。また、負圧発生手段24のダイアフラム
31から吸排気弁33を独立させた。また、負圧調整手
段25の負圧を調整させる調整ピン53と、負圧開放手
段26の負圧を開放させる負圧開放ピン56とを別体で
構成させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、母乳を搾乳するた
めに使用する搾乳器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】搾乳器は、乳房に当接される乳当部分を
有する搾乳カップと、この搾乳カップに装着されるボト
ルと、前記搾乳カップに装着されて当該搾乳カップと前
記ボトルの内部を負圧にする駆動部とを備え、前記吸乳
カップの乳当部分を乳房に密着させた状態で前記駆動部
を作動して前記搾乳カップと前記ボトル内を負圧状態に
することにより、母乳が搾乳されて前記搾乳カップを介
して前記ボトル内に流入し、当該ボトルに溜められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の搾乳
器は、搾乳カップとボトルとが連通された接合部の近傍
に駆動部の吸気口が開口されるため、搾乳された母乳が
液状のまま或いは霧状となって吸気口から駆動部の内部
に入り込み易く、駆動部の内部に母乳が入り込むと、母
乳が凝固して吸排気弁を固着し、搾乳動作が行なえない
ことがある。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、駆動部の内部に母乳が入り込み難い構造とした
搾乳器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、先端に有するラッパ状に拡開した乳当部分
を乳房に密着して母乳を搾乳する搾乳カップと、この搾
乳カップに連通して装着され、搾乳カップで搾乳した母
乳を溜めるボトルと、上記搾乳カップで母乳を搾乳する
ために、搾乳カップおよびボトル内の空気を吸気して外
部に排気させて当該搾乳カップおよびボトル内に負圧を
発生させる負圧発生手段、この負圧発生手段を駆動する
駆動手段、搾乳カップおよびボトル内の負圧を調整させ
る負圧調整手段、搾乳カップおよびボトル内の負圧を開
放させる負圧開放手段を備えた駆動部とからなる搾乳器
において、上記搾乳カップの上部に、隔壁によって当該
搾乳カップの内部と隔てられ、かつ、上記乳当部分の根
元付近上方と上記負圧発生手段とを連通させる吸込側路
を設け、搾乳カップおよびボトル内の空気を、上記乳当
部分の根元付近上方から上記吸込側路を通して上記負圧
発生手段に吸引させることにより、上記搾乳カップおよ
びボトル内の空気を上記圧力発生手段へ吸引させる吸気
路と、上記搾乳カップで搾乳された母乳を上記ボトルへ
流入させる母乳路とを分離させたものである。
【0006】本発明の実施形態によれば、上記負圧発生
手段のダイアフラムから吸排気弁を独立させたものであ
る。
【0007】本発明の別の実施形態によれば、上記負圧
調整手段の負圧を調整させる調整ピンと、上記負圧開放
手段の負圧を開放させる負圧開放ピントとを別体で構成
させたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、 本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0009】上記搾乳器は、図1に示すように、乳房に
密着して母乳を搾乳する搾乳カップ10と、母乳を搾乳
する際の駆動源となる駆動部20と、搾乳した母乳を溜
めるボトル60とから構成される。
【0010】先ず、搾乳カップ10について説明する。
図2に示すように、搾乳カップ10は、先端にラッパ状
に拡開した乳当部分11を有する筒状のカップ部12
と、このカップ部12の後端部に一体に形成したネジ部
13とからなり、カップ部12はネジ部13の斜め上方
に延びているとともに、カップ部12とネジ部13とは
排乳口14を介して連通される。カップ部12は、後端
部から外周上部にかけて嵌合筒15を一体に有するとと
もに、外周上部に吸込側路16を一体に有する。この吸
込側路16は、隔壁12aによってカップ部12の内部
と隔てられており、かつ、その一端を乳当部分11の根
元付近上方に開口するとともに、他端を嵌合筒15に開
口することにより、乳当部分11の根元付近上方と嵌合
筒15とを連通させる。また、カップ部12は、乳房の
乳輪部との接触を密にするためおよび小さい乳頭、乳首
陥没、偏平乳首の矯正のためのアダプター17を着脱自
在に有し、このアダプター17の後端部には複数個の排
乳孔18が穿設される。ネジ部13は、内周面に雌ネジ
19を有し、この雌ネジ19をボトル60の上端開口部
61に有する雄ネジ(図示せず)に螺合することによ
り、ボトル60の上端開口部61に搾乳カップ10を装
着する。搾乳カップ10およびアダプター17の材料と
しては、例えばポリプロピレン(PP)、アクリル等の
合成樹脂を適用できる。
【0011】次に、駆動部20について説明する。図1
に示すように、駆動部20は、ハウジング21とこれに
対して着脱可能に取り付けられたカバー22とを備え
る。そして、図2に示すように、ハウジング21とカバ
ー22の中には、駆動手段23、負圧発生手段24、負
圧調節手段25および負圧開放手段26を内蔵する。
【0012】駆動手段23は、図3に示すように、例え
ば単3電池等の電源27と、この電源27に電気的に接
続されたモーター28と、このモーター28をオン・オ
フ操作するスイッチ29とで構成され、スイッチ29を
オン操作することにより、電源27からモーター28に
対して電流が供給されて当該モーター28が駆動する構
造である。
【0013】負圧発生手段24は、図3に示すように、
モーターブラケット30に対して取り付けられたダイア
フラム31、ダイアフラムプレート32、吸排気弁33
および弁ホルダー34を備える。ダイアフラム31は、
合成ゴム等の弾性材料からなり、後方(図中右方)に膨
出する円形の振動隔壁35を有し、この振動隔壁35の
中心部に後方に突出するブッシュ部36を一体に形成
し、このブッシュ部36にモーター28に装着したクラ
ンク37を結合する。また、ダイアフラム31は、その
下部に外気流入孔38を有する。ダイアフラムプレート
32は、ダイアフラム31とともにモーターブラケット
30に一体に取り付けられ、内面(図中右面)をすり鉢
状に凹入させてダイアフラム31の振動隔壁34との間
にポンプ室39を形成し、かつ、ポンプ室39に連通す
る図示していない吸込孔および吐出孔を有する。また、
ダイアフラムプレート32は、その下部にダイアフラム
32の外気流入孔38に連通するように外気流入孔40
を有する。吸排気弁33は、合成ゴム等の弾性材料から
なり、ダイアフラムプレート32の吸込孔に対向してポ
ンプ室39内が減圧されると開くことが可能な吸気用逆
止弁41を有し(図4参照)、かつ、ダイアフラムプレ
ート32の吐出孔に対向してポンプ室39内が加圧され
ると開くことが可能な排気用逆止弁42を有し(図4参
照)、弁ホルダー34の隔壁34aの内面(図中右面)
に面一になるように嵌合される。また、吸排気弁33
は、その下部にダイアフラムプレート32の外気流入孔
40に連通するように外気流入孔43を有する。弁ホル
ダー34は、その隔壁34aに吸排気弁33の吸気用逆
止弁41および排気用逆止弁42に対向して当該弁ホル
ダー34の内部と連通する空気吸込孔(図示せず)およ
び当該弁ホルダー34の外部と連通する空気吐出孔(図
示せず)を有し、ストッパー42により吸排気弁33と
ともにダイアフラムプレート32に締付固定されるとと
もに、搾乳カップ10の嵌合筒15にOリング45を介
して気密に嵌合される。また、その下部に吸排気弁33
の外気流入孔43に連通するように外気流入孔44を有
する。
【0014】従って、負圧発生手段24は、駆動手段2
3のモーター28を駆動すると、モーター28に装着し
たクランク37が偏心回転してこれに結合したダイアフ
ラム31のブッシュ部36が前後に往復動し、これによ
ってダイアフラム31の振動隔壁35が振動してダイア
フラムプレート32との間に成形されたポンプ室39の
容積が連続的に拡縮される。この場合、ポンプ室39の
容積が拡張されたときは、ポンプ室39内が減圧される
ため、吸排気弁33の吸気用逆止弁41が開き、弁ホル
ダー34内の空気が、弁ホルダー34の空気吸込孔、吸
排気弁33の吸気用逆止弁41、ダイアフラムプレート
32の吸込孔を通ってポンプ室39に流入する。この状
態では、吸排気弁33の排気用逆止弁42は、ポンプ室
39内が減圧状態のために閉じられており、外気がポン
プ室39に流入することはない。一方、ポンプ室39の
容積が収縮されたときは、ポンプ室39内が加圧される
ため、吸排気弁33の排気用逆止弁42が開き、ポンプ
室39に流入した空気が、ダイアフラムプレート32の
吐出孔、吸排気弁33の排気用逆止弁42、弁ホルダー
34の空気吐出孔を通って外部に放出される。この状態
では、吸排気弁33の吸気用逆止弁41は、ポンプ室3
9内が加圧状態のために閉じられており、ポンプ室39
に流入した空気はダイアフラムプレート32の吸込孔か
ら流出することはない。このように、負圧発生手段24
は、ダイアフラム31の振動によりポンプ室39の容積
を連続的に拡縮させることにより、弁ホルダー34内の
空気を順次ポンプ室39に吸入させるとともに、ポンプ
室39に吸入した空気を逐次外部に排出させる吸排気動
作を繰り返し、弁ホルダー34内を負圧状態にする構造
である。
【0015】負圧調整手段25は、図3に示すように、
モーターブラケット30の下部に弁ホルダー34の内部
とダイアフラム31の外気流入孔38、ダイアフラムプ
レート32の外気流入孔40、吸排気弁33の外気流入
孔43、弁ホルダー34の外気流入孔46を介して連通
するように一体形成される外気流入筒47に回転自在に
支持された調整ダイアル48と、この調整ダイアル48
に嵌入一体化され、かつ、内面(図中左面)にカム部4
9aを有するカム板49と、調整ダイアル48内で外気
流入筒47に支持されるパッキンストッパー50に支持
されたシールパッキン51と、このシールパッキン51
の周辺部に挿通され、かつ、スプリング52により常時
カム板47のカム部47aに弾圧当接するように付勢さ
れた裁頭円錐体形状の調整ピン53とで構成され、シー
ルパッキン51は、円錐状の調整孔51aを有し、この
調整孔51aにスプリング52により付勢された調整ピ
ン53の裁頭円錐形状部53aを密接するように嵌入し
て当該調整ピン53を挿通させており、調整ダイアル4
8を回動させることにより、調整ダイアル48に嵌入一
体化されたカム板49のカム部49aにより調整ピン5
3が前後にスライドし、調整ピン53の裁頭円錐形状部
53aがシールパッキン51の調整孔51aに対して変
位する構造である。
【0016】負圧開放手段26は、図3に示すように、
調整ダイアル48内にスライド自在に嵌挿された押しボ
タン54と、シールパッキン51の中心部に調整ピン5
3と平行に挿通され、かつ、スプリング55により常時
押しボタン54の内面(図中左面)に弾圧当接するよう
に付勢された負圧開放ピン56とで構成され、シールパ
ッキン51は、内面(図中左面)に弁座51bを有し、
この弁座51bにスプリング55により付勢された負圧
開放ピン56に形成された弁部56aを密着するように
当該負圧開放ピン56を挿通させており、押しボタン5
4を押すことにより、負圧開放ピン56がスプリング5
5のバネ力に抗して内側(図中右側)に押圧されて負圧
開放ピン56の弁部56aがシールパッキン51の弁座
51bから離隔する構造である。
【0017】次に、ボトル60について説明する。図1
に示すように、ボトル60は、前述のように搾乳カップ
10を装着させる上端開口部61と、この上端開口部6
1と一体に形成された母乳を溜めるための容器部62と
を備える。
【0018】本発明の搾乳器は以上のように構成され、
次に動作について説明する。
【0019】先ず、搾乳カップ10のカップ部12の嵌
合筒15に駆動部20の負圧発生手段24の弁ホルダー
34を嵌合させることにより搾乳カップ10に駆動部2
0を装着するとともに、搾乳カップ10のネジ部13を
ボトル60の開口部61に螺合させることにより搾乳カ
ップ10をボトル60に装着して搾乳器を組み付ける。
【0020】次に、上述のように組み付けられた搾乳器
の搾乳カップ10の乳当部分11を乳房に密着させて当
接させ、この状態で、駆動部20の駆動手段23のスイ
ッチ29をONに切り換えてモーター28を駆動する。
すると、モーター28に装着したクランク37の偏心回
転によって負圧発生手段24のダイアフラム31の振動
隔壁35が振動し、ダイアフラム31の振動隔壁35と
ダイアフラムプレート32との間に成形されたポンプ室
39の容積が連続的に拡縮されて吸排気動作を繰り返
し、負圧発生装置24の弁ホルダー34内を負圧状態に
する。これによって搾乳カップ10およびボトル60内
の空気が、順次搾乳カップ10の乳当部分11の根元付
近上方から吸込側路16を通って駆動部20の負圧発生
手段24に吸引されて逐次外部に排出されるから、搾乳
カップ10およびボトル60内が負圧状態になり、搾乳
カップ10の乳当部分11に密着された乳房が吸引され
て母乳の搾乳が行なわれる。搾乳された母乳は、アダプ
ター17を伝ってその排乳孔18から搾乳カップ10内
に流下し、その後、搾乳カップ10の排乳口14からボ
トル60内に流下して溜まる。
【0021】本発明の搾乳器は、駆動部20の負圧調整
手段25の調整ダイアル48を回転させることにより、
搾乳力を調整することができる。例えば、調整ピン53
の裁頭円錐形状部53aとシールパッキン51の調整孔
51aとが密接される状態で、調整ダイアル48を反時
計方向に回転すると、調整ピン53がスプリング51の
バネ力に抗して前方(図中左方)にスライドして当該調
整ピン53の裁頭円錐形状部53aとシールパッキン5
1の調整孔51aとが隔離し、外気が調整ピン53の裁
頭円錐形状部53aとシールパッキン51の調整孔51
aとの間からダイアフラム31の外気流入孔38、ダイ
アフラムプレート32の外気流入孔40、吸排気弁33
の外気流入孔43、弁ホルダー34の外気流入孔46を
通って弁ホルダー34に流入し、この結果、負圧発生手
段24の吸引圧が低下して搾乳力が弱まる。この場合、
調整ダイアル48の回転角によって調整ピン53のスラ
イド量が変化し、調整ピン53の裁頭円錐形状部53a
とシールパッキン51の調整孔51aとの間隔が変化し
て弁ホルダー34への外気流入量が変化するため、調整
ダイアル48の回転角を調整することにより搾乳力の調
整を行える。逆に、調整ダイアル48を時計方向に回転
して再び調整ピン53の裁頭円錐形状部53aとシール
パッキン51の調整孔51aとを密接した状態にする
と、外気が弁ホルダー34に流入されないため、負圧発
生手段24の吸引圧が最大となり搾乳力が強まる。
【0022】また、本発明の搾乳器は、負圧開放手段2
6の押しボタン54を押すことにより、搾乳力を瞬間的
に開放することができる。即ち、負圧開放手段26の押
しボタン54を押すと、負圧開放ピン56がスプリング
55のバネ力に抗して内側に押圧されて当該負圧開放ピ
ン53の鍔部53aがシールパッキン51の弁座51b
から離隔し、外気が負圧開放ピン56の鍔部56aとシ
ールパッキン51の弁座51bとの間からダイアフラム
31の外気流入孔38、ダイアフラムプレート32の外
気流入孔40、吸排気弁33の外気流入孔43、弁ホル
ダー34の外気流入孔46を通って弁ホルダー34に一
気に流入し、この結果、負圧発生手段24の吸引圧が瞬
時になくなって搾乳力が開放される。また、押しボタン
54の押し動作を解除すると、負圧開放ピン56がスプ
リング55のバネ力により外側に押圧されて再び当該負
圧開放ピン56の鍔部56aとシールパッキン51の弁
座51bとが密着し、この結果、外気が弁ホルダー34
に流入されないため、負圧発生手段24の吸引圧が高く
なって母乳の搾乳が行える。従って、負圧開放手段26
の押しボタン54を任意の間隔で断続的に押し動作すれ
ば、乳房に適度な刺激を与え、ちょうど乳児が吸啜行為
を行うのと同じように搾乳することができる。
【0023】本発明の搾乳器によれば、搾乳カップ10
およびボトル60内の空気が、搾乳カップ10の乳当部
分11の根元付近上方から吸込側路16を通って駆動部
20の負圧発生手段24に吸引されるとともに、搾乳さ
れた母乳が、アダプター17を通って搾乳カップ10の
排乳口14からボトル60内に流下されるため、空気を
負圧発生手段24へ吸引させる吸気路と、母乳をボトル
60へ流入させる母乳路とが別れており、搾乳された母
乳が駆動部の内部に入り込み難い構造になっている。
【0024】また、本発明の搾乳器によれば、駆動部2
0の負圧発生手段24におけるダイアフラム31から吸
排気弁33を独立させたため、定期的に吸排気弁33を
洗浄する際に吸排気弁33を取り外し・取り付けるだけ
でよく、吸排気弁33を比較的簡単に洗浄することがで
きる。
【0025】また、本発明の搾乳器によれば、搾乳力を
調整させるための負圧調整手段25の調整ピン53と、
搾乳力を瞬間的に開放させるための負圧開放手段26の
負圧開放ピン56とが別体であるため、負圧を開放させ
る際に負圧開放手段26の負圧開放ピン56を押圧して
も負圧調整手段25の調整ピン53が変位しないから、
負圧調整手段25により調整された負圧の調整ズレが生
じない。
【0026】以上は本発明の一実施形態を説明したもの
で、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、
本発明の要旨内において設計変更することができる。例
えば、サイズが異なるアダプター17を複数用意し、乳
首の大きさに応じたサイズのアダプター17を搾乳カッ
プ10のカップ部12に装着するようにしても構わな
い。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、搾乳カップおよびボト
ル内の空気を駆動部の負圧発生手段へ吸引させる吸気路
と、搾乳カップで搾乳された母乳をボトルへ流入させる
母乳路とを分離し、搾乳された母乳を駆動部の内部に入
り込み難く構造を採用したことにより、母乳が駆動部の
内部に入り込むことによる故障を防止することができ、
それによって搾乳器を長期間良好な状態で維持できると
いう利点がある。
【0028】また、駆動部の負圧発生手段におけるダイ
アフラムから吸排気弁を独立させたことにより、吸排気
弁を簡単に洗浄することができ、メンテナンスを容易に
できるという利点がある。
【0029】更に、負圧を調整させるための負圧調整手
段の調整ピンと、負圧を個開放させるための負圧開放手
段の負圧開放ピンとを別体で構成させたことにより、負
圧開放手段により負圧を開放させる際に負圧調整手段に
より調整された負圧の調整ズレを防止することができ、
負圧調整により得られた最適な状態を維持できるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搾乳器の一実施形態の側面図である。
【図2】図1の搾乳器の搾乳カップおよび駆動部の縦断
面図である。
【図3】図1の搾乳器の駆動部の縦断面図である。
【図4】吸排気弁の正面図である。
【符号の説明】
10 搾乳カップ 11 乳当部分 12 カップ部 13 ネジ部 16 吸込側路 17 アダプター 20 駆動部 23 駆動手段 24 負圧発生手段 25 負圧調整手段 26 負圧開放手段 28 モーター 30 モーターブラケット 31 ダイアフラム 32 ダイアフラムプレート 33 吸排気弁 34 弁ホルダー 35 振動隔壁 37 クランク 39 ポンプ室 41 吸気用逆止弁 42 排気用逆止弁 48 調整ダイアル 49 カム板 51 シールパッキン 53 調整ピン 54 押しボタン 56 負圧開放ピン 60 ボトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 満井 和明 兵庫県篠山市東新町122−1 ジェクス株 式会社篠山工場内 (72)発明者 柴田 重俊 大阪府大阪市中央区糸屋町2丁目4番6号 ジェクス株式会社内 Fターム(参考) 4C077 AA22 CC01 JJ13 KK17 KK27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に有するラッパ状に拡開した乳当部
    分を乳房に密着して母乳を搾乳する搾乳カップと、この
    搾乳カップに連通して装着され、搾乳カップで搾乳した
    母乳を溜めるボトルと、上記搾乳カップで母乳を搾乳す
    るために、搾乳カップおよびボトル内の空気を吸気して
    外部に排気させて当該搾乳カップおよびボトル内に負圧
    を発生させる負圧発生手段、この負圧発生手段を駆動す
    る駆動手段、上記搾乳カップおよびボトル内の負圧を調
    整させる負圧調整手段、前記搾乳カップおよびボトル内
    の負圧を開放させる負圧開放手段を備えた駆動部とから
    なる搾乳器において、 上記搾乳カップの上部に、隔壁によって当該搾乳カップ
    の内部と隔てられ、かつ、上記乳当部分の根元付近上方
    と上記負圧発生手段とを連通させる吸込側路を設け、上
    記搾乳カップおよびボトル内の空気を、上記乳当部分の
    根元付近上方から上記吸込側路を通して上記負圧発生手
    段に吸引させることにより、上記搾乳カップおよびボト
    ル内の空気を上記圧力発生手段へ吸引させる吸気路と、
    上記搾乳カップで搾乳された母乳を上記ボトルへ流入さ
    せる母乳路とを分離させたことを特徴とする搾乳器。
  2. 【請求項2】 上記負圧発生手段を、駆動手段により振
    動する振動隔壁を有するダイアフラムと、上記振動隔壁
    との間に当該振動隔壁の振動運動により容積が拡縮する
    ポンプ室を形成し、かつ、上記ポンプ室と連通する吸込
    孔および吐出孔を有するダイアフラムプレートと、上記
    吸込孔に対向して上記ポンプ室内が減圧されると開くこ
    とが可能な吸気用逆止弁を有し、かつ、上記吐出孔に対
    向して上記ポンプ室が加圧されると開くことが可能な排
    気用逆止弁を有する吸排気弁と、上記吸気用逆止弁に対
    向して上記吸込側路と連通する空気吸込孔を有し、か
    つ、上記排気用逆止弁に対向して外部と連通する空気吐
    出孔を有する弁ホルダーとで構成させ、 上記ダイアフラムと上記吸排気弁とを別体とさせたこと
    を特徴とする請求項1記載の搾乳器。
  3. 【請求項3】 上記負圧調整手段を、外気を流入させる
    ための外気流入筒に回転自在に支持された調整ダイアル
    と、この調整ダイアルに嵌入一体化され、かつ、カム面
    を有するカム板と、上記外気流入筒に支持され、その周
    辺部に円錐状の調整孔を有するシールパッキンと、上記
    調整孔に挿通された裁頭円錐形状の調整ピンと、この調
    整ピンをその円錐形状部が上記調整孔に密接されるよう
    に上記カム面に弾圧当接させるスプリングとで構成させ
    るとともに、 上記負圧開放手段を、上記調整ダイアル内にスライド自
    在に支持された押しボタンと、上記シールパッキンに上
    記調整ピンと平行に挿通され、上記シールパッキンに形
    成した弁座を閉鎖させる弁部を有する負圧開放ピンと、
    この負圧開放ピンを上記弁部が上記弁座に密着されるよ
    うに上記押しボタンに弾圧当接させるスプリングとで構
    成させ、 上記負圧調整手段の調整ピンと上記負圧開放手段の負圧
    開放ピンとを別体とさせたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の搾乳器。
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