JP2001258911A - 口腔用のバキューム装置、給水装置および洗浄装置 - Google Patents

口腔用のバキューム装置、給水装置および洗浄装置

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JP2001258911A JP2000079730A JP2000079730A JP2001258911A JP 2001258911 A JP2001258911 A JP 2001258911A JP 2000079730 A JP2000079730 A JP 2000079730A JP 2000079730 A JP2000079730 A JP 2000079730A JP 2001258911 A JP2001258911 A JP 2001258911A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 介護するものが簡単に使うことができ、持ち
運びが容易で、衛生的で、後始末が楽な口腔用のバキュ
ーム装置、給水装置および洗浄装置を提供する。 【解決手段】 気密に保持された給水タンク15と、給
水タンク15に連結された給水ノズルを兼ねる歯ブラシ
23と、気密に保持され、前記給水タンクと同等ないし
容量が大きい排水タンク25と、排水タンク内を負圧に
するべく空気吸引口が排水タンク25の上部に連結さ
れ、給水タンク15内を加圧するべく空気排出口が給水
タンク15に連結された電池で駆動するダイヤフラムタ
イプの空気用のポンプ20とを備えている口腔用の洗浄
装置10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は口腔用のバキューム
装置、給水装置および洗浄装置に関する。さらに詳しく
は、寝ている患者あるいは老人などの被介護者の近くに
持ち運ぶことが容易で、被介護者の口腔内から、うがい
水などを吸引することができる口腔用のバキューム装
置、水を供給する給水装置およびそれらを用いた口腔内
の洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗面設備のある場所まで移動でき
ない被介護者の口腔内を洗浄する場合、ベッドに寝てい
る被介護者の口元に、カップ麺などの空の容器を当て
て、口から流れ出る水を受けている。また、病院などの
壁に設置した吸引配管にチューブを連結し、その先端に
取り付けたステンレス製の細いパイプで口腔内の汚れを
吸引することも行われている。さらに手押し式の台車の
上に、コンプレッサやバキュームポンプ、あるいは給水
タンクや排水タンクを載置した、大型の移動式の洗浄装
置も知られている。また、健康な人が使用する、モータ
で回転ないし振動する電動歯ブラシが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記空の容器で水を受
ける場合、周囲にこぼしてベッド周りを汚すおそれがあ
る。また、壁に設置している吸引配管や、大型の洗浄装
置を用いる場合、看護婦などの病院の職員に操作を依頼
する必要がある。また、それらの職員にとっても、機械
の操作が簡単でなく、たびたび使用することはできな
い。また、従来の市販の電動歯ブラシは、高速回転する
ブラシで口腔内を痛めることがあり、とくに他人の口腔
内を洗浄する場合は、押し当てている強さがわからない
ので、一層使いづらい。
【0004】本発明は、介護するものが簡単に使うこと
ができ、しかも持ち運びが容易で(いわば携帯タイ
プ)、衛生的で後始末も楽な、口腔用バキューム装置、
給水装置および洗浄装置を提供することを技術課題とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の口腔用バキュー
ム装置(請求項1)は、実質的に気密に保持された排水
タンクと、その排水タンク内を負圧にするべく排水タン
クの上部に連結された電池で駆動する空気吸引用のポン
プと、排水タンクに連結された吸引口とを備えているこ
とを特徴としている。このようなバキューム装置では、
ポンプは、ダイヤフラムタイプのポンプとするのが好ま
しい(請求項2)。また重量は排水タンクが空の状態で
1.5kg以下、とくに1kg以下とするのが好まし
い。
【0006】本発明の口腔用の給水装置(請求項3)
は、実質的に気密に保持された給水タンクと、その給水
タンク内を加圧するべく給水タンクに連結された電池で
駆動する空気加圧用のポンプと、給水タンクに連結され
た給水ノズルとを備えていることを特徴としている。そ
のような給水装置では、前記給水ノズルを歯ブラシに一
体に設けるのが好ましい(請求項4)。その場合、さら
に前記歯ブラシに給水を停止/流通させる弁を設け、ポ
ンプ、給水タンクまたはその途中に、リリーフ弁を設け
るのが好ましい(請求項5)。この給水装置は給水タン
クが空の状態で1.5kg以下、とくに1kg以下にす
るのが好ましい。
【0007】本発明の口腔用の洗浄装置(請求項6)
は、所定の容量の給水タンクと、給水タンクと同等以上
の容量を有する排水タンクと、給水タンクから被介護者
の口腔内に水を供給する電池で駆動するポンプと、口腔
内から水を吸引して排水タンクに戻すための電池で駆動
するポンプとを備えていることを特徴としている。この
洗浄装置はタンクが空の状態で2kg以下、とくに1.
5kg以下にするのが好ましい。
【0008】本発明の口腔内の洗浄装置の第2の態様
(請求項7)は、実質的に気密に保持された給水タンク
と、給水タンクに連結された給水ノズルと、実質的に気
密に保持された、前記給水タンクと同等以上の容量を有
する排水タンクと、前記排水タンク内を負圧にするべく
吸気口が排水タンクの上部に連結され、給水タンク内を
加圧するべく排気口が給水タンクに連結された電池で駆
動する空気用のポンプとを備えていることを特徴として
いる。この洗浄装置もタンクが空の状態で2kg以下、
とくに1.5kg以下にするのが好ましい。
【0009】
【作用および発明の効果】本発明の口腔用バキューム装
置(請求項1)においてポンプを作動させると、排水タ
ンク内の空気が外部に脱気され、排水タンク内が負圧に
なる。それにより吸引口から空気が吸引される。その状
態で、被介護者の口腔内に吸引口を挿入し、口腔内のう
がい水や洗浄水などに吸引口を漬けると、排水タンク内
の負圧により、洗浄水などを吸引口から吸引することが
できる。吸引された水は、排水タンク内に溜められる
が、ポンプは排水タンクの上部に連結されているので、
ポンプには水が通らず、空気のみが通る。したがって作
業の後には排水タンク内の水を廃棄するだけで後始末が
でき、ポンプやそれに連結されたチューブは洗う必要が
ない。そのため衛生的である。またポンプは基本的に空
気を吸引するものでよいので、駆動源も小型のものでよ
く、そのため電池で駆動させることも容易である。ま
た、ポンプを電池で作動させるので、コードが不要であ
り、取り扱いが容易である。
【0010】このようなバキューム装置において、ポン
プとしてダイヤフラムタイプのポンプを採用するときは
(請求項2)、重量が軽量になり、負圧が高くなる。ま
た、吸引口を排水タンクの上部に連結するときは、誤っ
てポンプを逆向きに作動させても、排水が逆流すること
がない。さらに吸引口に可撓性を有するチューブを連結
する場合は、吸引操作が容易になる。さらに排水タンク
が空のときの重量を1kg以下、とくに1kgとすると
きは、片手あるいは指で運ぶことができ、携帯が一層容
易になる。
【0011】本発明の口腔用給水装置(請求項3)は、
ポンプを作動させると、給水タンク内が加圧され、その
加圧力で水が給水ノズルから送り出される。したがって
給水ノズルの先端を被介護者の口腔内に挿入して、たと
えば食事後や歯磨き後のうがいをさせたり、洗浄するこ
とができる。さらに給水タンクの水はポンプを通らずに
被介護者の口腔内に供給されるので、衛生的であり、ポ
ンプ自体も空気のみが通るので、衛生的である。その給
水装置において、給水ノズルを歯ブラシに一体に設ける
場合(請求項4)は、歯ブラシから水を噴出させながら
歯を磨いたり、口腔内を洗浄することができる。さらに
歯ブラシに給水を停止/流通させる弁を設け、ポンプ、
給水タンクまたはその途中にリリーフ弁を設ける場合
(請求項5)は、歯ブラシの弁を操作するだけで、給水
を停止させたり、給水を再開することができる。給水を
停止させた場合は、リリーフ弁から空気が出ていくの
で、給水タンクの圧力が過剰にならない。また給水タン
クが空のときの重量が1.5kg以下、とくに1kg以
下の場合は、片手で容易に持ち運ぶことができる。
【0012】本発明の形態式の口腔用洗浄装置(請求項
6)は、給水タンクからポンプで水を供給して被介護者
の口腔内を洗浄し、洗浄後の水をポンプで吸引し、排水
タンクに溜めることができる。すなわち初めに給水タン
ク内に新しい水を入れておき、排水タンクを空にしてお
く。そして給水タンク内の水を被介護者の口腔内に供給
してうがいなどをさせ、その水を排水タンク内連結した
ポンプで吸引する。吸引した水は排水タンク内に溜ま
る。そのとき排水タンクの容量は給水タンクの容量以上
であるので、給水タンクの水をすべて使用しても、バキ
ューム装置の排水タンクがあふれることがない。このよ
うな洗浄装置では給水タンクが空のときの重量を2kg
以下、とくに1.5kg以下にする場合は、片手で持ち
運ぶのが容易である。
【0013】本発明の洗浄装置の第2の態様(請求項
7)では、前述の作用効果をすべて奏することができ、
しかも1個のポンプで給水タンクからの給水と排水タン
クへの吸引とを行うことができる。そのため、洗浄装置
全体の部品点数を少なくすることができ、一層軽量化を
図ることができる。このような洗浄装置でも、給水タン
クが空のときの重量を2kg以下、とくに1.5kg以
下にする場合は、それにより片手で持ち運ぶのが容易で
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の洗浄装置、給水装置およびバキューム装置の実施の形
態を説明する。図1は本発明の洗浄装置の一実施形態を
示す断面図、図2はその洗浄装置の側面図、図3はその
装置の平面図、図4はその装置のポンプ部分を示す側面
図、図5は本発明に関わる歯ブラシの他の実施形態を示
す一部切り欠き側面図、図6は図5のVI-VI 線断面図で
ある。
【0015】図1に示す洗浄装置10は、給水装置11
と、バキューム装置12と、それらを一体に保持するベ
ース13とを備えている。給水装置11は給水タンク1
5と、その給水タンク15の上端に気密に被せられた蓋
16とを備えている。蓋16には、その蓋を貫通して給
水タンク15の下端近辺まで延びる給水パイプ17と、
給水タンク15の上端近辺と連通して、エアを送り込む
ための短い給気パイプ18とが取り付けられている。給
気パイプ18はチューブ19によってエア用のポンプ2
0の排気口に連結されている。さらに給水パイプ17に
は可撓性のチューブ21が連結され、そのチューブ21
の先端に歯ブラシ22の柄23の基端が連結されてい
る。歯ブラシの柄23の内部には水の通路23aが通っ
ており、その通路23aは植毛されたブラシ24部分で
開口している。
【0016】前記バキューム装置12は、排水タンク2
5と、その排水タンク25の上端に気密に被せられた蓋
26とを備えている。その蓋16には、その蓋を貫通し
て排水タンク25の上端近辺まで延びる排水パイプ27
と、排水タンク25の上端近辺と連通して、排気タンク
内のエアを吸引するための排気パイプ28とが取り付け
られている。排気パイプ28はチューブ29によってポ
ンプ20の吸引口に連結されている。なおこの実施形態
では、排気パイプ28の出口にフィルタ30が設けら
れ、そのフィルタ30に取り付けた連結パイプ31に前
記排気用のチューブ29を連結している。
【0017】また排水パイプ27の先端はU字状に彎曲
している。その開口している先端が吸引口32である。
しかし排水パイプ27の先端に可撓性のチューブ33を
連結し、そのチューブ33の先端に被介護者の口に挿入
する吸引ノズル34を連結してもよい。吸引ノズル34
は通常はステンレスなどの金属製であるが、合成樹脂製
とすることもできる。歯ブラシ22や吸引ノズル34
は、被介護者に応じて交換できるようにするのが好まし
い。給水タンク15や排水タンク25もステンレスなど
の金属製とすることもできるが、合成樹脂製にすると一
層軽量になる。ベース13なども合成樹脂製にするのが
好ましい。また前記チューブ19、21、29、33と
しては、点滴用に用いる医療用の合成樹脂製のチューブ
が好ましい。そのようなチューブには、ワンタッチで着
脱できるジョイントが市販されているので、それらを利
用してタンク15、25やポンプ20と連結するのが好
ましい。その場合は容易に着脱できるので、水が通るチ
ューブ21、33の洗浄が容易である。
【0018】図2および図3に示すように、ベース13
上で給水タンク15および排水タンク25の裏面側に
は、前記エア用のポンプ20と、そのポンプを駆動する
電池36とが設けられている。電池36はニッカド電池
など、充電式のものが好ましい。ポンプ20には吸気口
37と排気口38とが設けられており、吸気口37はチ
ューブ29を介して前記排水タンク25の排気パイプ2
8に連結されている。排気口38は別のチューブ19を
介して給水タンク15の給気パイプ18と連結されてい
る。
【0019】前記ポンプ20としては、給水装置11用
とバキューム装置12用にそれぞれ設けることもでき
る。しかし排水タンク25から空気を吸引し、その空気
を給水タンク15に送り出すように空気管路を構成すれ
ば、1個のポンプで両方を兼ねさせることができる。図
4はそのようなポンプの一実施形態を示している。
【0020】図4に示すポンプ20は、モータMと、そ
の回転軸41に取り付けたクランクないし偏心部材42
と、その偏心部材42によって加圧変形されるダイヤフ
ラム43と、ダイヤフラムの内部と一方向弁44、45
を介して連結された吸気口37および排気口38とを備
えた、いわゆるダイヤフラムタイプの空気ポンプであ
る。吸気口37の一方向弁44は、ダイヤフラム内に入
る方向は許し、反対の流れを阻止するものである。排気
口38の一方向弁45は、ダイヤフラム内から出ていく
方向は許し、反対の流れを阻止するものである。モータ
Mは減速機を備えたものであってもよい。なお図4の符
号46はモータMとダイヤフラム43のベースを兼ねる
制御回路を収納する箱である。
【0021】このものはモータMが回転して偏心部材4
2が下側に回転し、ダイヤフラム43が下向きに加圧さ
れると、ダイヤフラム43内の空気が一方向弁45を通
り、排気口38から送り出される。そのとき吸気口37
からは一方向弁45の作用で空気が送り出されない。さ
らに偏心部材42が上側まで回転すると、ダイヤフラム
43が自身の弾力性で元の形状に復帰し、吸気口37か
ら空気が吸引され、排気口38からは一方向弁44の作
用で空気は吸引されない。したがってモータMが回転す
るにしたがって、ダイヤフラム43が加圧される状態と
加圧が解除される状態とが交互に繰り返され、吸気口3
7から空気を吸引し、排気口38から空気を排気する。
【0022】上記のポンプ20の作動により、図1の給
水タンク15内にはチューブ19を介して空気が送り込
まれ、内部がたとえば0.1〜0.5kgf/cm2
度に加圧される。それにより水面が押し下げられ、給水
パイプ21から水が送り出される。なおポンプの吐出量
は、たとえば2〜3リットル/分程度が好ましい。それ
によりチューブ21を通って歯ブラシ22に水が送り込
まれ、先端から水が噴出する。したがって介護者は、被
介護者の口腔内の歯磨きや洗浄を行うことができる。
【0023】他方、排水タンク25内の空気はチューブ
29を介してポンプ20により吸引され、排気タンク2
5内は、たとえば200〜300mmHg程度の負圧に
なる。そのため、介護者が吸引ノズル34を被介護者の
口腔内に挿入し、洗浄後の水や食べかすなどを、排水タ
ンク25内に吸引することができる。なお排水タンク2
5内の空気はフィルタ30で濾過された後、ポンプ20
に入る。さらにポンプ20内の空気は前述のように給水
タンク15に送られる。上記のダイヤフラム43の作動
中、空気の流れは断続的で脈動を生ずるが、チューブ1
9、29で連結されている給水タンク15および排水タ
ンク25の容量はある程度大きいため、歯ブラシ22か
らの水の噴出や、吸引ノズル34による吸引作用はほぼ
連続的である。ただし必要に応じて、別個に断続的な流
れを平滑にするための蓄圧室をポンプ20の出口などに
設けてもよい。
【0024】図5に示す歯ブラシ22は、握り部50に
対し、ブラシ24を有する先端部51が着脱自在に取り
付けられている。そして握り部50に、通路23aを遮
断/連通させる弁52が設けられている。弁52は図6
に示すように、通路23aに対して交わる円柱状の穴5
3と、その穴に摺動自在に収容された通路23aを塞ぐ
ための弁体54と、その弁体54を常時上向きに押すバ
ネ55と、弁体54の上方に延びる軸56と、軸56の
上端に取り付けられた弁体54を下向きに押すためのボ
タン57とを備えている。さらに弁体54の上下には、
Oリング58、58が取り付けられてシールしており、
上側のOリング58よりいくらか下側には、前後の通路
23aを連通させるための環状のスリット59が形成さ
れている。
【0025】なお、図1の給水タンク15の蓋16に
は、給水タンク15内の圧力が所定の圧力以上に上昇し
たときに空気を逃がすリリーフ弁60を設けている。な
おリリーフ弁はポンプに設けてもよく、あるいはポンプ
と給水タンクの途中に設けてもよい。また、リリーフ弁
を設けることに代えて、蓋16に直径0.5〜2mm程
度の小孔を形成しても、同様の作用を奏する。
【0026】上記のように構成される歯ブラシ22は、
図1の場合と同じように、給水タンク15から出ている
チューブ21の先端に取り付けて使用する。このものは
ボタン57を押していないときは、弁体54がバネ55
によって上に押し上げられているので、通路23aを塞
ぎ、そのため水を出さない。そのとき給水タンク15内
の圧力は、リリーフ弁60から空気が逃げることによ
り、所定の範囲に収まる。そして使用中に指でボタン5
7を押すと、通路23aが連通するので、ブラシ24の
部分に開口する噴出孔61から水を噴出させながら歯磨
きや口腔内の洗浄を行うことができる。また指を離せ
ば、水が止まる。このように歯ブラシ22に通路23a
を遮断/連通させる弁52を設けることにより、給水タ
ンク15内の水を無駄に使用せず、必要なときのみ噴出
させることができる。
【0027】なお前記実施形態では、給水装置11とバ
キューム装置12とを同時に作動させているが、バキュ
ーム装置12のみを作動させてもよい。その場合はポン
プ20の排気口(図3の符号38)は外気に開放してお
くのが好ましい。また、給水装置11のみを作動させて
バキューム装置12を使用しないこともできる。その場
合はポンプ20の吸気口(図3の符号37)を外気に開
放するのが好ましい。それらの単独の使用を容易にする
ため、ポンプ20の排気口38および吸気口37に、チ
ューブ29、19と連通させるか、あるいは外気に連通
させるかを選択する切り替えコックを設けるようにして
もよい。
【0028】なお、給水タンク15に所定の内圧が加わ
ったときに空気を逃がす前述のリリーフ弁60を設けた
り、排水タンク25に所定以上の負圧が加わったときに
外気を導入するリリーフ弁を設けるようにしてもよい。
なおリリーフ弁に代えて使用に不都合が生じない程度に
内圧を減少させる小孔を蓋などに設けてもよい。そのよ
うなリリーフ弁や小孔は安全のためにも有効である。特
許請求の範囲にいう「実質的に気密に」というのは、そ
のようなリリーフ弁や小孔を設ける場合、あるいは蓋な
どにいくらか隙間がある場合であって、使用に不都合が
生じない程度に内圧を維持できることを意味する。
【0029】前記実施形態では給水タンク15から出て
くる水を歯ブラシ22に連結しているが、細い噴出孔を
有するノズルに連結するようにしてもよい。その場合は
ノズルから水を勢いよく噴出させることができる。また
図3の電池が切れたときのために、家庭用電源などから
電力を引き込むための入力部を別個に設けるようにして
もよい。ただし交流を直流化する電源部および充電器
は、洗浄装置とは別個にする方が軽量になるので、好ま
しい。
【0030】また前記実施形態では、給水装置11とバ
キューム装置12を1個の兼用のポンプ20で作動させ
ているが、2個のポンプをそれぞれ別個に設けてもよ
く、その場合は容易に別々に作動させることができる。
さらに給水装置11とバキューム装置12とを切り離し
て、別個の装置とすることもできる。その場合は両者を
一緒に使用することもでき、また、別個に使用すること
もできる。たとえば給水装置のみを使用する場合は、サ
イホンの原理を利用して被介護者の口腔から水などを排
出させることができる。さらに患者の口に水を含ませて
うがいをさせ、バキューム装置で水を吸引するなどの使
い方ができる。
【0031】前記洗浄装置は、材料にもよるが、水が空
の場合、全体で1.5〜2kg程度になるように製造す
ることができる。またバキューム装置単体あるいは給水
装置単体の場合は、1〜1.5kg程度となるように製
造することができる。その場合は片手で、あるいは指1
本で持ち運びができるので、介護者の負担が軽減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の洗浄装置の一実施形態を示す断面図
である。
【図2】 その洗浄装置の側面図である。
【図3】 その装置の平面図である。
【図4】 その装置のポンプ部分を示す側面図である。
【図5】 本発明に関わる歯ブラシの他の実施形態を示
す一部切り欠き側面図である。
【図6】 図5のVI-VI 線断面図である。
【符号の説明】
10 洗浄装置 11 給水装置 12 バキューム蔵置 13 ベース 15 給水タンク 16 蓋 17 給水パイプ 18 給気パイプ 19 チューブ 20 ポンプ 21 チューブ 22 歯ブラシ 23 柄 23a 通路 24 ブラシ 25 排水タンク 26 蓋 27 排水パイプ 28 排気パイプ 29 チューブ 30 フィルタ 31 連結パイプ 32 吸引口 33 チューブ 34 吸引ノズル 36 電池 37 吸気口 38 排気口 M モータ 41 回転軸 42 偏心部材 43 ダイヤフラム 44 一方向弁 45 一方向弁 46 箱 50 握り部 51 先端部 52 弁 53 穴 54 弁体 55 バネ 56 軸 57 ボタン 58 Oリング 59 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 賢次 大阪府豊中市服部西町3丁目8−30 株式 会社大光テクニカ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に気密に保持された排水タンク
    と、その排水タンク内を負圧にするべく排水タンクの上
    部に連結された、電池で駆動する空気吸引用のポンプ
    と、排水タンクに連結された吸引口とを備えている口腔
    用のバキューム装置。
  2. 【請求項2】 前記ポンプがダイヤフラムタイプのポン
    プである請求項1記載のバキューム装置。
  3. 【請求項3】 実質的に気密に保持された給水タンク
    と、その給水タンク内を加圧するべく給水タンクに連結
    された電池で駆動する空気加圧用のポンプと、給水タン
    クに連結された給水ノズルとを備えている口腔用の給水
    装置。
  4. 【請求項4】 前記給水ノズルが歯ブラシに設けられて
    いる請求項3記載の給水装置。
  5. 【請求項5】 前記歯ブラシに給水を停止/流通させる
    弁が設けられており、前記ポンプ、給水タンクまたはそ
    の途中に、リリーフ弁が設けられている請求項4記載の
    給水装置。
  6. 【請求項6】 所定の容量の給水タンクと、給水タンク
    と同等以上の容量を有する排水タンクと、給水タンクか
    ら被介護者の口腔内に水を供給する電池で駆動するポン
    プと、口腔内から水を吸引して排水タンクに戻すための
    電池で駆動するポンプとを備えた口腔用洗浄装置。
  7. 【請求項7】 実質的に気密に保持された給水タンク
    と、給水タンクに連結された給水ノズルと、実質的に気
    密に保持された、前記給水タンクと同等以上の容量を有
    する排水タンクと、前記排水タンク内を負圧にするべく
    吸気口が排水タンクの上部に連結され、給水タンク内を
    加圧するべく排気口が給水タンクに連結された電池で駆
    動する空気用のポンプとを備えている口腔用洗浄装置。
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