JP3069960U - 介護用吸引器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の受尿具は受尿部と貯尿タンクはチュウ
ブで繋がれ、タンク減圧ポンプ等の機構と尿通路が一体
で使用後の清掃消毒が面倒であるという欠点があった。
また吸引力の微妙な調節ができなかった。操作が簡便で
故障がなくかつ安価な介護用吸引器が望まれている。 【解決手段】 本考案の吸引器は、電動のタンク減圧装
置でタンク内を低圧にし痰や鼻汁や尿等各種の介護吸引
具を取り替えて、多用途に使用できるもので、交直流両
電源ポンプに手動ポンプや掃除機を補助減圧ポンプとし
て付加し各種介護吸引の要求に応える事ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、介護を要する人の尿や痰の吸引具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は受尿口からチュウブを経過した尿や鼻汁や痰は電動ポンプと共通の狭い 通路を経てタンク内に落下し貯蔵されていたため、通路が汚染されて衛生的な問 題が残った。または吸引装置なしの自然流下の受尿器具が多く使用された。施設 等では電動の吸引ポンプを使用するが、個人専用には大型で、騒音が出るとか高 価である等のため、家庭用には普及し難いものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これらの受尿器具等の使用者は肢体不自由者な人等に限られ、使用者にとって は生活の必需品である。家庭用または個人用の取り扱いが簡単で器具の清掃が容 易で、痰や鼻汁や尿など各種の吸引具が一体になって、かつ安価な製品が求めら れている。

【０００４】 従来の吸引具に見られるような、受尿部と手動や電動の吸引ポンプと貯尿タン クが分離されている受尿具においては、受尿部を保持しながらポンプ操作も行う ため、使用者又は介護人が両手で器具を操作する仕様である。病人や老人が一人 で操作するには器具の操作が困難であった。またポンプを使用しない自然流下式 はホ−スがねじれたり屈折したり、詰まるなどで受尿部から尿があふれたり流下 が止まる事故がしばしば発生した。自立排尿の意識の弱い場合には、尿失禁の防 止に外部から尿意を促し強制排尿の必要があるが、排尿強制の度合いに個人差が あり何らかの吸引力を調節する手段が必要であった。鼻汁や痰の詰まりは呼吸困 難を伴うもので緊急時に確実に動作し取扱いの簡便な器具が求められる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案では、貯尿タンクに貯尿タンク内を減圧する電動ポンプを固設し、補助 吸引器と各種の吸引具を用途に応じて交換できるように吸引口に接続口金で着脱 可能に取り付ける。本考案の吸引口大に尿用吸引具に換わる鼻汁用、痰用の吸引 具を取り替えて取り付ければ受尿器を転用できるもので、ベッド回りに常置する 器具が単一で済むものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の吸引具を図１で説明する。貯尿タンク１の上面に電池または商用交流 を電源とする電動吸引ポンプ２を固設し、電動吸引ポンプ２に隣接して開口部小 ３を設け、貯尿タンク１の上面の他の一端に開口部大４を設け、大小の両開口部 は吸引具７及び補助吸引ポンプ６及び密閉栓５を接続する接続具９を持つ。

【０００７】 貯尿タンク１に接続する吸引具７について図２で説明する。尿用吸引具はカッ プ型あるいは筒型等の専用受尿具とチュウブ８からなり、貯尿タンク１と接続口 金９を介して着脱自在に接続する。

【０００８】 吸引具７はチュウブ８の先端に取り付ける用具により鼻汁用及び痰用及び男子 尿用と女子尿用等各種あり、用途に応じた吸引具７を開口部大４に接続具９で気 密に固定する。これらの吸引具７は開口部小３に接続具９で気密に固定すること も可能である。

【０００９】 次に開口部小３と開口部大４に、密閉栓５と補助吸引ポンプ６と吸引具７を取 り付ける組み合わせについて説明する。密閉栓５は電動吸引ポンプ２と吸引具７ のみを開口部大４に接続して組み合わせる際に、開口部小３の空気出入りを塞止 するもので弾力性のある例えばゴム栓を使用する。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の受尿具は使用する患者が片手で操作できるから、介護人の手間が掛か らない。吸引具７のチュウブのが受尿タンク１に直接接続されるため使用後の清 掃消毒が楽で、多数を扱う場所では労力の節約ができる。ポンプ吸引のためのチ ュ−ブの屈折、詰まりなどが原因でおこる女性用受尿部から尿があふれる事故が なくなる。自律排尿の意識の薄い患者には減圧吸引作用で尿意を促し排尿が起こ る。このため一定時間ごとに尿吸引して尿失禁を解消できるという効果が期待で きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の受尿具の全体斜視図である

【図２】受尿タンクに接続する各種吸引具と密閉栓の斜
視図である。

【符号の説明】

１ 貯尿タンク ２ 電動吸引ポンプ ３ 開口部小 ４ 開口部大 ５ 密閉栓 ６ 補助吸引ポンプ ７ 吸引具 ８ チュウブ ９ 接続具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 貯尿タンク（１）に電動吸引ポンプ
   （２）を固設し、開口部小（３）と開口部大（４）を設
   け、密閉栓（５）と補助吸引ポンプ（６）と吸引具
   （７）を組み合わせて介護用吸引ができる事を特徴とす
   る介護用吸引器。