JP2001258688A - 脱臭器付き寝具 - Google Patents

脱臭器付き寝具

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JP2001258688A
JP2001258688A JP2000079735A JP2000079735A JP2001258688A JP 2001258688 A JP2001258688 A JP 2001258688A JP 2000079735 A JP2000079735 A JP 2000079735A JP 2000079735 A JP2000079735 A JP 2000079735A JP 2001258688 A JP2001258688 A JP 2001258688A
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exhaust
intake
bedding
compressor
air
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JP2000079735A
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English (en)
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Toru Hirose
徹 広瀬
Kunio Nakamura
邦夫 中村
Tetsuo Obata
哲生 小畑
Minoru Hotta
稔 堀田
Yu Fukuda
祐 福田
Satoshi Furuta
聡 古田
Hiroyuki Kayama
博之 香山
Katsunori Zaizen
克徳 財前
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、患者の使用する寝具における臭気
の拡散を防止することを課題としている。 【解決手段】 吸気口10と、それにつながる空気通路
11を内部に設け、空気通路の一端を送風機又は圧縮機
5の吸気部5aに連結し、この送風機又は圧縮機の吸気
側又は排気側の途中に脱臭材15を配置し脱臭器付き寝
具とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用、業務用の
寝具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の技術の例を述べる。老人等
寝ていることの多い患者用として脱臭剤を内包した脱臭
マットがある。これは患者、衣服、寝具から発生する臭
気を付着あるいは分解し脱臭効果を得るものである。し
かし、臭いの成分は非常に拡散しやすく、ほとんど脱臭
剤に接触する前に拡散しその効果が十分に現れない。
【0003】又図18に示すような床ずれ防止マットで
は、一つの機能として圧縮機200の排気側201につ
ながる複数の空気通路管202が寝具203の表面に設
置されておりこれらを順次膨縮することにより、寝てい
る人を支持する位置に変化を与え床ずれを防止する。も
う一つの機能として、本体の表面には別の排気管路20
4が設置されておりこの排気管路204の一端は圧縮機
B205の排気側に接続され、他端は閉じられている。
又排気管路の表面には複数個の排気穴207が設けられ
ており、少量の気流が排気され患者の皮膚を適度に乾燥
させ床ずれの防止効果を与えている。この機能により、
衣服、患者皮膚表面、寝具などを適度な乾燥状態を保ち
臭気の発生抑制する効果も期待できる。しかし、実際は
気流によって臭気が拡散されることもあり大きな効果は
期待できない。矢印206は気流の流れを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、寝た
きりの患者用に提供されている臭気を抑制する機器はど
れも十分な効果を与えていないのが現状である。本発明
は患者付近に気流を流し、臭気を脱臭剤に誘導すること
により大きな脱臭効果を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
手段は、吸気口と、それにつながる空気通路を内部に設
け、空気通路の一端を送風機又は圧縮機の吸気部に連結
し、この送風機又は圧縮機の吸気側又は排気側に脱臭剤
を配置した寝具とすることであり、患者のごく近くの気
流を吸引し直接脱臭剤に接触させることが可能になり大
きな脱臭効果が得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明請求項1に記載の発明は、
吸気口と、それにつながる空気通路を内部に設け、空気
通路の一端を送風機又は圧縮機の吸気部に連結し、この
送風機又は圧縮機の吸気側又は排気側に脱臭剤を配置し
た寝具とすることにより、患者のごく近くの気流を吸引
し直接脱臭剤に接触させることが可能になり大きな脱臭
効果が得られる。
【0007】本発明の請求項2に記載の発明は、吸気口
と、それにつながる吸気通路と、排気口とそれにつなが
る排気通路を内部に設け、吸気通路の一端を送風機又は
圧縮機の吸気部に連結し、送風機又は圧縮機の排気部に
排気通路の一端に連結し、この送風機又は圧縮機の吸気
側又は排気側に脱臭剤を配置した寝具とすることによ
り、患者の近傍に循環気流をつくり、その気流を直接脱
臭材に接触させることにより、より大きな脱臭効果と快
適性が得られる。
【0008】本発明の請求項3に記載の発明は、本体上
表面に吸気口と排気口を有し、吸気口は吸気通路を経由
して、送風機又は圧縮機の吸気部に連結され、排気口は
吸気通路と独立した排気通路を経由し上記送風機又は圧
縮機の排気部に連結された請求項2記載の寝具とするこ
とにより、より広い範囲からの吸気が可能になり、快適
性と脱臭効果の向上ができる。
【0009】本発明の請求項4に記載の発明は、本体表
面に設置し一端を送風機又は圧縮機の吸気側に、他端を
排気側に接続した連続した空気通路管と、空気通路管の
表面に複数個設置した通気口と、空気通路内に設置した
脱臭剤を有した寝具とすることにより、一本の連続した
空気管路管に設けた通気口が吸気口と排気口の両方の役
目を果たすため、大きな脱臭効果をより簡単な構成で実
現できる。
【0010】本発明の請求項5に記載の発明は吸気口
と、それにつながる吸気通路を内部に設けた掛布と、排
気口とそれにつながる排気通路を内部に設けた敷布と、
吸気通路の一端を送風機又は圧縮機の吸気部に連結し、
送風機又は圧縮機の排気部に排気通路の一端に連結し、
この送風機又は圧縮機の吸気側又は排気側に脱臭剤を配
置した寝具とすることにより、患者のより広い範囲に循
環気流を当てることが可能になり、臭気の拡散を抑えよ
り大きな脱臭効果と快適性が得られる。
【0011】本発明の請求項6に記載の発明は、排気側
の一部にヒータを設置し排気の温度調整を可能にした請
求項2から5いずれか1項記載の寝具とすることによ
り、冬季などには暖房効果が得られ快適性が向上する。
また不使用時には寝具に高い温度の気流を循環させるこ
とができ、乾燥、殺菌などの処理を行うことも可能にな
る。
【0012】本発明の請求項7に記載の発明は、吸気側
又は排気側の一部に外部へのバイパス口を設けた請求項
2から6いずれか1項記載の寝具とすることにより、適
度に外気を取り入れることができ、臭気が蓄積されるこ
とを防ぐと同時に、適当な温度に保つこともでき脱臭効
果と快適性の向上がはかれる。又圧縮機、送風機など部
品の発熱も抑制できる。
【0013】本発明の請求項8に記載の発明は、吸気と
排気を切り替え可能な構成とした請求項2から7記載の
寝具とすることにより、患者に触れる気流に変化を与え
ることが可能になり、臭気が一カ所に停留することを防
ぎより大きな脱臭効果が得られる。患者にとってもより
広い範囲に気流が接触し快適性も向上する。
【0014】本発明の請求項9に記載の発明は、本体が
周期的に膨縮し圧力分散可能にした請求項1から8いず
れか1項記載の寝具とすることにより、送風機や圧縮機
を兼用することができ患者により快適な寝具が簡単な構
成で実現できる。
【0015】
【実施例】(実施例1)以下本発明第1の実施例を図1
で説明する。図1(a)で1は敷布として使われる寝具
であり、2は患者、3は掛布を示している。4は機械室
本体を示し、内部に圧縮機5が内包されている。図2
(a)に機械室本体4の拡大断面図を示す。圧縮機5の
吸気部5aは本体吸気室8の通気口8aに連結されてい
る。本体吸気室8の他端には本体吸気口9が設置されて
いる。図1(b)に示すように寝具の表面には複数の吸
気口10が設けてあり、多孔通気性の弾性体11aが不
通気性の表皮12にて覆われている。寝具1の一端には
吸気開口接続部13が設置されてあり、前記機械室本体
4の本体吸気口9にホース14を介して連結されてい
る。
【0016】図1(a)、図2(a)で15は本体吸気
室に内包された脱臭材を示し、本体吸気口9と通気口8
aの途中に設置されている。16は圧縮機5の排気部で
あり本体排気室17に連結されており本体排気室17の
他端には本体排気口18が設けられている。18aは排
気のフィルタを示す。
【0017】機械室本体4の圧縮機5を運転すると寝具
1の内部が負圧になり、吸気口10から矢印20で示す
ような少量の空気が流入する。寝具1に内包された多孔
通気性の弾性体11aが空気通路11となり流入した空
気は吸気開口接続部13、ホース14を通り本体吸気室
8に流入する。そして脱臭材15を通過し、脱臭され本
体排気室17の本体排気口18から排気される。このよ
うに患者のごく近くから気流を吸引でき、臭気が外部に
漏れることが少なく、吸引した気流は確実に脱臭材15
に接触するためほぼ完全に脱臭され脱臭効果は非常に大
きい。
【0018】又寝具1の内部を常に微小な気流が流れる
ため、湿度が適度に保たれ衛生的であり、患者の快適性
が向上する。
【0019】空気通路である弾性体11aは適度な剛性
を有しているため、空気通路が完全につぶれれてしまう
ことはない。又図3に示すように多少硬めの弾性体B1
1bを空気通路11が確保されるようなパターンに配置
すれば空気通路11がつぶれることを防止し、より確実
に空気通路11が形成される。
【0020】圧縮機5の代わりに圧力が比較的小さく流
量の大きな送風機を使用しても良い。脱臭材15はもち
ろん図2bのように本体排気室17に設置しても良く、
場合によっては、寝具1に内包された弾性体11aに混
合させても良い。
【0021】寝具1の吸気口10は寝具の表皮12の上
面のみを多孔質材にすることによっても構成される。又
図4に示すように寝具1の周囲にスリット状の吸気口B
21を設置しても良く、この場合は寝具1内の弾性体1
1cは不通気性でも良く、構成が簡単になり、かつ空気
通路11が確実に構成される。
【0022】(実施例2)以下本発明第2の実施例を図
5を用いて説明する。なお実施例1と同一の部分は同番
号を付してその説明を省略する。
【0023】30は寝具1周囲に設置したスリット吸気
口であり、図4で示した形状とほぼ同様でスリット状の
開口部30aを上面に有している。開口部30a及びそ
れに繋がる吸気通路32は全周に連続しており、その一
端に本体吸気室8の本体吸気口9と吸気ホース36を介
して連結された吸気開口接続部31を有している。寝具
1は通気性の弾性体33aを不通気性の表皮12で密閉
して覆うことにより構成されている。この表面には複数
の微小な排気口34が設置されている。表皮12の一端
には、本体排気室17の本体排気口18と排気ホース3
5を介して連結された排気開口接続部37を有してい
る。寝具1の通気性の弾性体33aは排気通路33の役
目をし、本体排気室17からの気流はこの排気通路33
を通り排気口34から排気される。
【0024】機械室本体4の圧縮機5を駆動すると排気
が矢印a38の様に本体排気室17の本体排気口18か
ら排気ホース35を通り、寝具1内の排気通路33を通
り、寝具1の排気口34から患者2の近くに排気され
る。この排気は再び矢印b39のように寝具1の周囲に
設けられたスリット吸気口30から全周にわたって吸気
され、吸気通路32、吸気ホース35を通って本体吸気
室8に吸気される。本体吸気室8に設置された脱臭材1
5をこの吸気が通過する際気流は脱臭され再び圧縮機
5、本体排気室17、排気ホース35を通過して、寝具
1の排気口34から患者2の近くに排気される。このよ
うに患者2の近くを気流を循環させることにより、患者
の周囲を適当な湿度に保ち、かつ拡散する臭気を抑制す
ることができる。又、循環する気流は圧縮機5等から発
生する熱により適当な温度に保たれ快適性の向上がはか
れる。
【0025】寝具1の排気通路33は弾性体33aが無
くても寝具1の内部は正圧になっているため、通路が完
全に押しつぶされることなく充分な排気通路33が確保
される。
【0026】図6で示すように、寝具1の表皮自身に弾
性体のシート54を用い、連続した中空の空気通路管5
5を複数個この弾性体シート54で構成し、一端55a
を閉じ他端55bを開口し排気ホース35に連結すれば
中空の空気通路管55内により確実な排気通路33が構
成できる。寝具の排気口34はこの中空の空気通路管5
5表面上面に微小な穴56を複数個設けることにより構
成している。図6では中空の空気通路管55を3分割し
それぞれに排気ホース35を連結している。吸気口は図
4と同様に周囲に設けられたスリット吸気口30を有す
る吸気口構成になっている。矢印38は排気、矢印39
は吸気の流れを示す。
【0027】図7は中空の空気通路管55が連続した一
つの管に成っている構成例である。
【0028】図8は側面外周にスリット排気口59と反
対側の側面外周にスリット吸気口60を設けた例であ
り、気流は矢印38、矢印39のように流れる。
【0029】図9を用いて吸気排気構成の他の実施例を
示す。寝具1の上表面は弾性体表皮69によって構成さ
れ、連続した中空の空気通路管70が設置されている。
この空気通路管70の一端70aは閉じられ他端70b
は機械室本体4の本体排気口18に接続されている。そ
して空気通路管70の上表面には複数の小さな孔が設置
され排気口76を構成している。
【0030】すなわち排気口76に空気通路管70で構
成される排気通路79が連結されている。寝具1は通気
性を有した弾性体73密閉して内包されている。寝具1
の上表面で空気通路管70が設置されている以外の表面
には複数個の微小な穴71が設置されており吸気口72
を構成している。寝具1の両側面の弾性体72接触した
表皮69部分には開口部73を設け吸気ホース36を介
して機械室本体4の本体吸気口9に接続している。すな
わち弾性体72が吸気通路78の役目をし、吸気口72
に連結している。このような構成を用いれば、寝具表面
に吸気口72と排気口76を分散して配置することが可
能になり、寝具1の表面で気流を循環させることがで
き、臭気が拡散するのを抑制防止できる。
【0031】図10は排気用の中空の空気通路管a74
と、吸気用の中空の空気通路管b75を別々に設けそれ
ぞれを排気通路79、吸気通路78とした構成で、その
上表面にそれぞれ複数の小さな孔を設けることにより、
寝具1の上表面に吸気口76と排気口77を分散配置さ
せた例である。
【0032】図11は連続した中空の空気通路管61の
一端を排気ホース35を介して機械室本体4の本体排気
口18に、他端を吸気ホース36を介して機械室本体4
の本体吸気口9に接続し、中空の空気通路管61の表面
に複数の微小な通気口62を設けた例である。
【0033】この例で圧縮機5を駆動すると、空気通路
管61を通って排気から吸気へ循環流が流れる。この空
気通路管61の表面には複数の外気に開放した通気口6
2を有しているため空気通路管61の内部が正圧になっ
ている部分の通気口62からは気流が外部に排気され、
負圧に成っている部分の通気口62からは外部の空気が
吸引される。正圧に部分の通気口62と負圧に成ってい
る通気口62はほぼ1/2づつであり寝具1表面の外気
がこの空気通路管61を通って循環する。機械室本体4
の空気通路内には脱臭材15が設置されているため、こ
の循環する気流は脱臭され、寝具表面近くの臭気が外部
に拡散することを抑制防止できる。患者(図示せず)の
位置によって一部空気通路管61の通気口62が塞がれ
ても残った通気口62で排気、吸気が適当に分担され、
常に平均した気流が寝具表面を循環することになり、簡
単な構成で安定した動作が可能になる。矢印63は空気
の流れを示す。
【0034】(実施例3)以下本発明第3の実施例を図
12を用いて説明する。なお前記実施例と同一の部分は
同番号を付してその説明を省略する。
【0035】90は寝具のうちの敷布を示し、91は掛
布を示している。敷布90は通気性の弾性体92を不通
気性の表皮93で覆うことにより内包しており、表皮9
3の上表面には複数個の微小な排気穴97が多数設置さ
れている。下部表面は多孔性のメッシュ94配置されて
いる。その下面には周囲が密閉されメッシュ94を介し
て弾性体92と連通する空気室95が設けられている。
空気室の両側面には連通口96が有り、排気ホース35
を介して機械室本体4の本体排気室17に接続されてい
る。すなわち弾性体が排気通路103の一部となり表皮
93の上表面の微小な排気口97より空気が流出する。
掛布91は通気性の弾性体98を不通気性の表皮99に
よって覆うことによって構成されている。
【0036】敷布91の表皮99の下部表面には複数個
の微小な吸気穴が多数設けられている。表皮99の側面
には開口部100が設置されており、吸気ホース36を
介して機械室本体4の本体吸気室8に接続されている。
すなわち弾性体98が吸気通路101となり微小な吸気
口102から気流が吸引される。すなわち敷布90から
の排気は掛布91から吸引され循環する。又機械室本体
4の本体吸気室8には脱臭材15があり、循環流はこの
脱臭材15を必ず通過するため、効果的に脱臭される。
これにより患者2のより広い部分に気流が流れ、患者を
清潔に保つと同時に、臭気が拡散されることを防ぎより
快適な環境を実現できる。
【0037】敷布90の上表面、掛布91の下部表面を
多孔質な布105とすることでも同一の効果が得られ
る。
【0038】(実施例4)以下本発明第4の実施例を図
13を用いて説明する。なお前記実施例と同一の部分は
同番号を付してその説明を省略する。
【0039】図13で110は本体排気室17に設置さ
れた電気式のヒータであり、電源制御部110aから電
源を供給制御されている。111は循環する気流温度を
測定するセンサを示す。実施例2で述べたように、吸
気、排気を循環させれば気流の温度はある程度上昇し、
患者が寒く感じることは少なくなる。しかし、冬季など
周囲の温度がより低くなったときには、圧縮機5等の発
熱だけでは不十分であり、このようなときにヒータ11
0によって強制的に循環流の温度を上げればより快適な
環境が実現できる。又常に循環流の温度をセンサ111
によって測定しておけばヒータへの通電を制御すること
により温度を適切に制御することが可能になりより快適
性が向上する。
【0040】更に快適な環境に保つために循環気流通路
に除湿器115、冷却器116、及び湿度センサ117
などを加えて設置し、循環気流の温湿度を適切に制御す
ることも可能である。矢印63は気流の流れを示す。
【0041】図14で112は本体排気室に設けたバイ
パス通路であり、一端が本体排気室17に接続され、他
端には流量を制御するためのバルブ113を介して外気
に開放されている。図14(c)はバルブ113が閉じ
た状態を示す。このバルブ113を開けると、本体排気
室17の空気の一部が矢印114aのように外部に漏
れ、寝具1の排気量が減った分だけは太線の矢印114
で示すように外気から気流が吸気されることになる。こ
の外部から流入する気流が患者2の付近の温度を下げる
役目を果たし、温度が上がりすぎる場合の調整が可能に
なる。又常に新鮮な外気が循環流に加わるためより清潔
な状態が実現でき快適性も向上する。前述したヒータ1
10及びこのバイパス流を適切に制御することにより、
より快適性が向上する。もちろん一部外部に排気される
気流は脱臭材15を通過した空気であり臭気の問題は無
い。矢印38は排気流、矢印39は吸気流の流れを示
す。
【0042】(実施例5)以下本発明第5の実施例を図
15を用いて説明する。なお前記実施例と同一の部分は
同番号を付してその説明を省略する。
【0043】図15に機械室本体の断面図を示す。全体
の構成は実施例2とほぼ同様で、圧縮機120、脱臭材
15を内蔵した機械室本体4の本体吸気室8、本体排気
室17に寝具1の排気口、吸気口を接続し、患者2の周
囲に脱臭、温調された循環流を流す構成である。本実施
例の圧縮機120は、回転体123の回転方向を変える
ことにより、吸気排気の方向を変えることが可能な構造
を有している。図15(a)で示すように回転体123
矢印124方向に回転させれば気流は矢印125の方向
に流れ、図15(b)で示すように矢印126のように
逆に回転させれば気流は矢印127の方向に流れ方向が
反転する。そして適切な間隔で吸気排気の流れ方向を変
えることにより循環流の流れる方向を変えることがで
き、例えば図10で示すような寝具で排気口76と吸気
口77の位置を変えることができる。
【0044】この様に図10での排気口76と吸気口7
7の位置を適当な時間間隔で変えることにより、常に患
者の同一の場所に気流が当たることが防止でき、より快
適性が向上する。
【0045】吸気排気の交換は圧縮機120の回転方向
を変える他に、図16で示すように切替弁128を用い
て吸排気を変えることもできる。すなわち129が圧縮
機を示しその排気管を129a、吸気管を129bで示
す。これら吸排気管129a、129bは切替弁128
に接続されている。切替弁128の他端には機械室本体
の吸気室8、排気室17に接続されており、通常は吸気
管129bが吸気室8に、排気管129aが排気室17
に連通しているが、切替弁の128を切り替えることに
より、吸気管129bを排気室17に、排気管129a
を吸気室8に連通させることができる。すなわち吸排気
の切り替えが行える。
【0046】(実施例6)以下本発明第6の実施例を図
17を用いて説明する。なお前記実施例と同一の部分は
同番号を付してその説明を省略する。
【0047】130は独立した3本の中空の空気管13
0a、130b、130cからなる膨縮管であり、その
表面はゴム質の弾性体で構成されており、寝具の基材1
35に固着されている。膨縮管130の一端130dは
閉じられており、他端は機械室132の膨縮用排気口1
33にホースA137を介して接続されている。膨縮用
排気口は独立した3個の口を有しており、空気管130
a、130b、130cにそれぞれ接続されている。1
34は膨縮管130とは独立した排気管を示し、やはり
表面はゴム質の弾性体で構成されており、寝具の基材1
35に固着されている。排気管134の表面は複数の小
さな孔を有し、排気口136を構成している。排気管1
34の一端134aは閉じられており、他端は機械室1
32の循環風排気口138にホースB139を介して連
結している。
【0048】寝具1下部には通気性弾性体140を寝具
の基材135で密閉内包することにより構成された空気
通路部141が設置されている。空気通路部141の両
端には吸気開口部142が、表面には複数の小孔によっ
て構成された吸気口143が設置されている。
【0049】機械室132の内部には、膨縮用圧縮機1
45、吸排気用圧縮機146が設置されている。吸排気
用圧縮機146の排気管146aは前述したように循環
風排気口138を介してホースB139に接続されてい
る。吸排気用圧縮機146の吸気管146bは脱臭材1
5を内包した吸気室148と接続されている。吸気管1
46bの接続部148aと脱臭材を挟んで対峙した部分
に循環風吸気口149が設けられ、この循環風吸気口1
49はホースC144介して寝具1の吸気開口部142
に接続されている。
【0050】150は排気切り替え機で一端は膨縮用圧
縮機145の排気管145aに、他端は膨縮用排気口1
33に接続されている。そして膨縮用排気口133の3
個の出口に膨縮用圧縮機145の排気を分配している。
【0051】膨縮用圧縮機145を駆動して、切り替え
機150によって排気を切り替え、3本の空気管を順番
に膨縮させることができる。すなわち、図17(C)で
A、B、C、の様に、膨張させる空気管を順次変えてい
くことができ、患者の荷重を分散させ床ずれ防止ができ
る。Dはいずれの空気管も膨張していない状態を示す。
【0052】同時に、吸排気用圧縮機146を運転すれ
ば、気流が循環風排気口138から排気され、患者2の
皮膚を適度な乾燥状態に保つことができ衛生的である。
しかも本実施例では、寝具1の基材135表面に吸気口
143が設けられているため、上述した排気は患者に触
れた後吸気口143から吸い込まれ再び機械室132に
戻り、脱臭材15を通過し脱臭された後、再び患者付近
に排気される。このように患者への乾燥風は循環ししか
も途中に脱臭材が設けられているため、臭気が拡散する
ことなく、患者にとって快適な環境が実現できる。又床
ずれ防止機能と組み合わせることにより、機械室本体、
ホースなどの一部が共用でき簡単な構成で大きな効果を
得ることができる。矢印38は排気流、矢印39は吸気
流、矢印131は空気管を膨縮させるための流れを示
す。
【0053】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明は、吸気
口と、それにつながる空気通路を内部に設け、空気通路
の一端を送風機又は圧縮機の吸気部に連結し、この送風
機又は圧縮機の吸気又は排気通路の途中に脱臭剤を配置
した寝具とすることにより、患者の周囲に気流を流すこ
とができ、しかもこの気流は脱臭材を通過するため、臭
気が拡散することなく、患者を衛生的に保つと同時に、
快適な環境を実現できる。
【0054】本発明の請求項2に記載の発明は、吸気口
と、それにつながる吸気通路と、排気口とそれにつなが
る排気通路を内部に設け、吸気通路の一端を送風機又は
圧縮機の吸気部に連結し、送風機又は圧縮機の排気部に
排気通路の一端に連結し、この送風機又は圧縮機の吸気
側又は排気側に脱臭剤を配置した寝具とすることによ
り、患者の周囲に循環風を流すことができ、しかもこの
循環風が脱臭材を通過するため、臭気が拡散することな
く、患者を衛生的に保つと同時に、冷たい気流が流れる
ため温度が下がることも無く快適な環境を実現できる。
【0055】本発明の請求項3に記載の発明は、本体上
表面に吸気口と排気口を有し、吸気口は吸気通路を経由
して、送風機又は圧縮機の吸気部に連結され、排気口は
吸気通路と独立した排気通路を経由し上記送風機又は圧
縮機の排気部に連結された請求項2記載の寝具を実現す
ることにより、寝具本体表面に吸気口、排気口を分散さ
せることができ、患者の近くで循環風を流すことが可能
になり、より快適な環境が実現できる。
【0056】本発明の請求項4に記載の発明は、本体表
面に設置し一端を送風機又は圧縮機の吸気側に、他端を
排気側に接続した連続した空気通路管と、空気通路管の
表面に複数個設置した通気口と、圧縮機又は送風機を含
めた空気通路内に設置した脱臭剤を有した寝具とするこ
とにより、吸気用の通気口と排気用の通気口が固定され
ることなく、患者の位置状態で適切な循環風が流れ、効
率の良い簡単な構成でより快適な環境が実現できる。
【0057】本発明の請求項5に記載の発明は、吸気口
と、それにつながる吸気通路を内部に設けた掛布と、排
気口とそれにつながる排気通路を内部に設けた敷布と、
吸気通路の一端を送風機又は圧縮機の吸気部に連結し、
送風機又は圧縮機の排気部に排気通路の一端に連結し、
この送風機又は圧縮機の吸気側又は排気側に脱臭剤を配
置した寝具とすることにより、より広範囲に循環風を流
すことが可能になり、臭気の拡散、患者の衛生上よりよ
い環境が実現できる。
【0058】本発明の請求項6に記載の発明は、排気側
の一部にヒータを設置し排気の温度調整を可能にした請
求項2から5いずれか1項記載の寝具とすることによ
り、患者付近の温度環境をより快適に保つことができ
る。
【0059】本発明の請求項7に記載の発明は、吸気側
又は排気側の一部に外部へのバイパス口を設けた請求項
2から6いずれか1項記載の寝具とすることにより、循
環風の温度が上がりすぎることを防ぎ患者にとってより
良い環境が実現できる。
【0060】本発明の請求項8に記載の発明は、吸気と
排気を切り替え可能な構成とした請求項2から7いずれ
か1項記載の寝具とすることにより、吸気と排気の状態
が固定されることなく、循環風が適度に分散し、患者に
とってより快適な環境が実現できる。
【0061】本発明の請求項9に記載の発明は、本体が
周期的に膨縮し圧力分散可能にした請求項1〜8記載の
寝具とすることにより、床ずれ防止機能を有し、しかも
簡単な構成で患者の衛生状態を良好に保ち、臭気の拡散
を抑制し、快適な環境が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1に示す寝具の構成図 (b)同部分断面図
【図2】(a)同機械室本体断面図 (b)同機械室本体の他の例を示す図
【図3】(a)本発明の実施例1の他の寝具の構成図 (b)同断面図
【図4】(a)本発明の実施例1の他の寝具の構成図 (b)同断面図
【図5】(a)本発明の実施例2の寝具の構成図 (b)同断面図
【図6】(a)本発明の実施例2の他の寝具の構成図 (b)同断面図
【図7】(a)本発明の実施例2の他の寝具の構成図 (b)同断面図
【図8】(a)本発明の実施例2の他の寝具の構成図 (b)同断面図
【図9】(a)本発明の実施例2の他の寝具の構成図 (b)同断面図
【図10】(a)本発明の実施例2の他の寝具の構成図 (b)同断面図
【図11】(a)本発明の実施例2の他の寝具の構成図 (b)同断面図
【図12】(a)本発明の実施例3の寝具の構成図 (b)同断面図
【図13】本発明の実施例4の機械室本体断面図
【図14】(a)本発明の実施例4の他の例での機械室
本体のバイパスを示す図 (b)同寝具の使用図 (c)バイパス部が閉じている図
【図15】(a)本発明の実施例5の機械室本体断面図 (b)同圧縮機拡大図 (c)同逆回転時の圧縮機拡大図
【図16】本発明の実施例5他の例の機械室本体断面図
【図17】(a)本発明の実施例6の寝具の構成図 (b)同断面図 (c)同動作説明図
【図18】従来の寝具を示す図
【符号の説明】
1 寝具 5 圧縮機 5a 吸気部 11 空気通路 15 脱臭材 16 排気部 30 スリット吸気口 32 吸気通路 33 排気通路 34 排気口(寝具) 61 空気通路管 62 通気口 76 排気口 72 吸気口 78 吸気通路 79 排気通路 90 敷布 91 掛布 97 微小な排気口 101 吸気通路 102 微小な吸気口 103 排気通路 110 ヒータ 112 バイパス通路 130 膨縮管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小畑 哲生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 堀田 稔 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 福田 祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 古田 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 香山 博之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 財前 克徳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B096 AC12 AC16 AD07 4C040 AA27 BB06 CC03 CC05 CC10 EE02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気口と、それにつながる空気通路を内
    部に設け、空気通路の一端を送風機又は圧縮機の吸気部
    に連結し、この送風機又は圧縮機の吸気側又は排気側の
    途中に脱臭剤を配置した脱臭器付き寝具。
  2. 【請求項2】 吸気口と、それにつながる吸気通路と、
    排気口とそれにつながる排気通路を内部に設け、吸気通
    路の一端を送風機又は圧縮機の吸気部に連結し、送風機
    又は圧縮機の排気部に排気通路の一端に連結し、この送
    風機又は圧縮機の吸気側又は排気側に脱臭剤を配置した
    脱臭器付き寝具。
  3. 【請求項3】 本体上表面に吸気口と排気口を有し、吸
    気口は吸気通路を経由して、送風機又は圧縮機の吸気部
    に連結され、排気口は吸気通路と独立した排気通路を経
    由し上記送風機又は圧縮機の排気部に連結された請求項
    2記載の脱臭器付き寝具
  4. 【請求項4】 本体表面に設置し一端を送風機又は圧縮
    機の吸気部に、他端を排気部に接続した連続した空気通
    路管と、空気通路管の表面に複数個設置した通気口と、
    圧縮機又は送風機を含めた空気通路内に設置した脱臭剤
    を有した脱臭器付き寝具。
  5. 【請求項5】 吸気口と、それにつながる吸気通路を内
    部に設けた掛布と、排気口とそれにつながる排気通路を
    内部に設けた敷布と、吸気通路の一端を送風機又は圧縮
    機の吸気部に連結し、送風機又は圧縮機の排気部に排気
    通路の一端に連結し、この送風機又は圧縮機の吸気側又
    は排気側に脱臭剤を配置した脱臭器付き寝具。
  6. 【請求項6】 排気側の一部にヒータを設置し排気の温
    度調整を可能にした請求項2から5いずれか1項記載の
    脱臭器付き寝具。
  7. 【請求項7】 吸気側又は排気側の一部に外部へのバイ
    パス通路を設けた請求項2から6いずれか1項記載の脱
    臭器付き寝具。
  8. 【請求項8】 吸気と排気を切り替え可能な構成とした
    請求項2から7いずれか1項記載の脱臭器付き寝具。
  9. 【請求項9】 本体が周期的に膨縮し圧力分散可能にし
    た請求項1から8いずれか1項記載の脱臭器付き寝具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015504741A (ja) * 2012-01-20 2015-02-16 ハントレイ テクノロジー リミテッドHuntleigh Technology Limited サポートおよび熱制御のためのシステム
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