JP2001258610A - 靴中敷き及びこの靴中敷きと同一の構成を持った靴 - Google Patents

靴中敷き及びこの靴中敷きと同一の構成を持った靴

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JP2001258610A
JP2001258610A JP2000074183A JP2000074183A JP2001258610A JP 2001258610 A JP2001258610 A JP 2001258610A JP 2000074183 A JP2000074183 A JP 2000074183A JP 2000074183 A JP2000074183 A JP 2000074183A JP 2001258610 A JP2001258610 A JP 2001258610A
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shoe insole
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Toshio Ichihara
敏生 市原
Setsuko Ichihara
節子 市原
Kozo Ichihara
孝三 市原
Junko Ichihara
順子 市原
Seizo Ichihara
誠三 市原
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ICHIHARA KK
SAIKYOSHA KK
Saikyosha Corp
Ichihara Co Ltd
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ICHIHARA KK
SAIKYOSHA KK
Saikyosha Corp
Ichihara Co Ltd
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で靴自体に水分や汗が吸収される
のを防止し、且つ足が蒸れるのを防止すると共に、低価
格な靴中敷きを提供すること。 【解決手段】 靴中敷き本体1を、紙材からなるベース
シート2と、このベースシート2の上面に配設され、透
湿性、通気性、保温性、耐水性を備え、繊維状に形成し
た長繊維不織布で構成した上シート3と、この上シート
3とベースシート2との間の先端部分にクッション材4
とで構成する。このクッション材4の配置位置は、足の
荷重が直接かからない位置であり、ベースシート2の先
端形状に対応した略三日月形状としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿気易い靴の中に
敷く靴中敷き及びこの靴中敷きと同一の構成を持った靴
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】足や足指から滲み出る水分や汗は、ジワ
ジワと微量に、且つ間断なく出てくるものであるが、通
気性がほとんどない靴の中では、それらは蒸れて蓄積さ
れ、想像を超えた多量の水分となり、靴はもちろん、靴
中敷きや靴下までもベトベトにしてしまう。特に、今ま
での靴中敷きは、足の水分や汗を吸収するためのものと
してよりは、足より靴が大きい場合に靴の中に中敷きを
入れて、履きやすくするという調整用として使われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の靴中敷きは、従
来より多種類のものが生産、販売されているが、上述し
たようにその目的は足と靴のサイズの調整用で履き易く
したものであり、靴中敷きで少しは足の水分や汗を吸収
しているものの、積極的に水分等を吸収させると同時乾
燥させるものではなかった。また、靴自体も足から出る
水分、汗等により汚れたり、濡れたりすることは経験済
みであり、先端部分が全体に閉塞された靴の中で、その
湿気を乾燥させるという靴が存在していなかった。
【0004】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、簡単な構成で靴自体に水分や汗が吸収されるの
を防止し、且つ足が蒸れるのを防止すると共に、低価格
で環境にもやさしい湿気易い靴の中に敷く靴中敷き及び
この靴中敷きと同一の構成を持った靴を提供することを
目的としているものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載の靴中敷きでは、靴の中に入れて履く靴中敷きで
あって、ベースシート2と、このベースシート2の上面
に設けた上シート3と、上記ベースシート2と上シート
3との間の足の荷重が直接かからない先端部分に配設し
たクッション材4とで構成していることを特徴としてい
る。
【0006】かかる構成としていることで、歩く毎にク
ッション材4が上シート3を介して少し押されたり、解
放されることで、クッション材4が空気ポンプのような
機能を果たして靴の内部の先端部分で空気の流れが生
じ、これにより、靴の内部や靴中敷き自体が水分や汗に
より吸収されていっても、早く乾燥させることができ、
特に、夏場では蒸れを防止し、また冬場ではクッション
材4により形成される空間部5により保温効果を発揮し
て足先を温かくすることができる。
【0007】請求項2記載の靴中敷きでは、上記上シー
ト3の材料を、透湿性、通気性、保温性、耐水性を備
え、繊維状に形成した長繊維不織布で構成し、該上シー
ト3の坪量を、30g/m 2 〜70g/m 2 とし、
厚さを0.09mm〜0.15mmとしていることを特
徴としている。
【0008】これにより、足の汗や水分は、上シート3
の繊維部分による毛細管現象により、徐々に吸収されて
いき、汗や水分等は上シート3の広い範囲にわたって吸
収されていく。同時にこれと平行して上シート3が乾燥
していく。これにより、靴自体に汗や水分が吸収される
のを防止し、且つ足が蒸れるのを防止することができ
る。特に、靴を脱いでしばらく置いておくと、靴中敷き
本体1が早く乾燥するので、次回に履く時は、靴の内部
が乾燥しているために履き心地が良い。かかる上シート
3の作用による効果とクッション材4による相乗効果に
より、靴の内部が多少汗や水分で濡れても早く乾燥させ
ることができる。
【0009】請求項3記載の靴中敷きでは、上記ベース
シート2の材料を、をチップボールの紙材とし、坪量を
600g/m 2 〜1000g/m 2 とし、厚さを
0.6mm〜1.0mmとしていることを特徴としてい
る。
【0010】これにより、ベースシート2を低価格化で
きて、しかも、ベースシート2に適度の柔らかさを与
え、また、吸水性と速乾性を付与することができる。
【0011】請求項4記載の靴では、靴底11の上面に
配設するシート12と、このシート12と靴底11の上
面の間の足の荷重が直接かからない先端部分に配設した
クッション材4とを設けていることを特徴としている。
【0012】これにより、歩く毎にクッション材4がシ
ート12を介して少し押されたり、解放されることで、
クッション材4が空気ポンプのような機能を果たして靴
の内部の先端部分で空気の流れが生じ、これにより、靴
の内部が水分や汗により吸収されていっても、早く乾燥
させることができ、特に、夏場では蒸れを防止し、また
冬場ではクッション材4により形成される空間部5によ
り保温効果を発揮して足先を温かくすることができる。
【0013】請求項5記載の靴では、上記シート12の
材料を、透湿性、通気性、保温性、耐水性を備え、繊維
状に形成した長繊維不織布で構成し、該シート12の坪
量を、30g/m 2 〜70g/m 2 とし、厚さを
0.09mm〜0.15mmとしていることを特徴とし
ている。
【0014】これにより、足の汗や水分は、シート12
の繊維部分による毛細管現象により、徐々に吸収されて
いき、汗や水分等はシート12の広い範囲にわたって吸
収されていく。同時にこれと平行してシート12が乾燥
していく。これにより、靴自体に汗や水分が吸収される
のを防止し、且つ足が蒸れるのを防止することができ
る。特に、靴を脱いでしばらく置いておくと、靴の内部
が早く乾燥するので、次回に履く時は、靴の内部が乾燥
しているために履き心地が良い。かかる上シート3の作
用による効果とクッション材4による相乗効果により、
靴の内部が多少汗や水分で濡れても早く乾燥させること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。靴中敷きを低コストで製造
することを考えると、先ず思いつくが安価な紙で構成す
ることである。しかしながら、靴中敷きの材料を紙材と
すると、靴中敷きの持つ吸水可能量を超えると、ほとん
どその吸水機能が薄れてしまう。また、短時間の使用に
おいては、紙製の靴中敷きはその効果を発揮するもの
の、長時間使用する場合には、やはり、紙製の靴中敷き
の吸水可能量が飽和して、その効果は半減する。ジワジ
ワと間断なく出てくる汗や水分を吸収すると同時平行的
に靴中敷きを乾燥させなければ、解決は困難であるとい
うことになる。
【0016】そこで、本出願の発明者は、種々の材料を
検討、実験し、素材そのものが透湿性、通気性、保温性
があり、しかも、耐水性の性質を持ち合わせることによ
り、表面や裏面がベトベトしないシート(靴中敷き)と
靴中敷きの構造の開発を試みたのである。吸水と同時平
行的に乾燥させるために、上記素材を出来る限り極細繊
維にし、ランダムに絡み合わせて積層構造として、毛細
管現象を起こさせることで、吸水時間を保持するように
した。かかるシートを靴中敷きの表面に配設するととも
に、靴中敷きの先端部分に空気の流れを起こさせる機能
を持たせることで、吸水していくと同時平行的に乾燥さ
せることができるようになった。
【0017】次に、靴中敷きの構成について具体的に説
明していく。図1は足裏の形状をした本発明の靴中敷き
本体1の平面図を示し、図2は靴中敷き本体1の先端部
の拡大断面図を示している。この靴中敷き本体1は、下
側のベースシート2と、このベースシート2の上面に設
けた上シート3と、この上シート3とベースシート2と
の間の先端部分にサンドイッチ構造としたクッション材
4とで構成している。上記クッション材4は弾力性を備
えた略三日月状に形成されており、ベースシート2ある
いは上シート3の少なくともいずれかの先端部に接着等
の手段で配設されている。また、先端部以外のベースシ
ート2と上シート3とは、接着しなくても良く、また、
散点状に接着させて、ベースシート2と上シート3とを
貼り合わせるようにしても良い。
【0018】上記クッション材4は、例えば、化粧の際
に用いるパフと同じ材料で構成しており、多孔性を有し
ている。もちろん、ゴム製のスポンジ等でも良い。そし
て、クッション材4を配設する位置は、人が靴を履いた
時に、足指より先端側であって該足指が乗らない位置と
している。また、クッション材4の横幅の寸法は、略1
cm前後であり、厚みは0.5〜1cmぐらいとしてい
る。このクッション材4を配置することで、図2に示す
ように空間部5を形成している。
【0019】ここで、ベースシート2の材料として、チ
ップボールと呼ばれる紙、あるいはその他のボール紙を
用いており、坪量(目付)は、600g/m2 〜100
0g/m2 であり、例えば、加賀製紙株式会社製であ
る。また、厚みは、0.6mm〜1.0mmのものを使
用している。なお、このベースシート2の原紙は、低価
格であり、適度の柔らかさをを有し、また、吸水性と速
乾性を予め備えているものである。
【0020】図3は上シート3の要部平面図を示し、内
部の実線は繊維状の部分を模式図的に示したものであ
る。この上シート3は、例えば、帝人株式会社製のメル
フィット(登録商標)と呼ばれる長繊維不織布である。
この上シート3は、積層延展法と呼ばれる製法により作
られたもので、表が特殊ポリエステル、裏が特殊ポリプ
ロピレンの多層構造となっている。この上シート3は、
長繊維不織布なので強度に優れ、タテ、ヨコの両方の強
度バランスがとれている。この帝人株式会社製のメルフ
ィット(登録商標)と呼ばれるシートのカタログでは、
「シリカゲル系乾燥剤」、「防錆剤」、「防虫剤」、
「脱臭剤」、「漢方薬」、「食品」、「その他の袋用」
等一定の粒状固形物の袋材に適している、との記載があ
るものの、本発明のように靴中敷きとして適用可能とは
一切記載されていない。
【0021】本出願の発明者は、紙材のみの靴中敷きで
は、吸水と乾燥とを同時平行的に行なわせることは限界
があると感じ、そのため、あらゆる素材を実際に使用し
て試行錯誤を経て、上記シートが本発明の上シート3と
して最も適合できると実験的に得たものであり、これは
単なる材料の選択ではない。このメルフィット(登録商
標)の中で、本発明の靴中敷きに適用できる銘柄として
は、BT−30EA〜BT−70EA(坪量は30g/
2 〜70g/m 2 、厚さは、0.09mm〜0.
15mm)であり、特に、好適な銘柄は、BT−30E
A、あるいはBT−40EAである。
【0022】BT−30EAの坪量(目付)は、30g
/m 2 であり、厚さは、0.09mmである。また、
BT−40EAの坪量(目付)は、40g/m 2 であ
り、厚さは、0.12mmである。
【0023】このように構成することにより、ベースシ
ート2の上面に上シート3を備えた靴中敷き本体1を靴
の中に入れて履いた場合には、足の汗、水分等は上シー
ト3の繊維部分による毛細管現象により、徐々に吸収さ
れていき、汗や水分等は上シート3の広い範囲にわたっ
て徐々に広がっていく。汗や水分を吸収した上シート3
の部分からベースシート2へ吸収されていく。上面の上
シート3では、汗や水分が徐々に時間をかけて浸透して
いくと同時に、これと平行して上シート3から乾燥して
いく。また、上シート3からベースシート2への汗や水
分も浸透していくが、この場合、単に紙製のベースシー
ト2のみで水分や汗を吸収しているのではなく、上シー
ト3で同時に乾燥していくので、吸収飽和量にはなかな
か達しない。
【0024】ここで、歩いている状態では、上記の吸
水、乾燥の作用とともに以下の作用が同時に機能する。
すなわち、歩く毎に上シート3の先端部分によりクッシ
ョン材4も少し押されたり、力が解放されたりすること
で、クッション材4が縮んだり復帰したりする。このこ
とはクッション材4が呼吸しているような状態となり、
クッション材4の上面の上シート3の部分と空間部5に
より、靴の先端で空気の流れが生ずることになる。これ
により、靴の内部や靴中敷き本体1を乾燥させ易くし、
本発明者が夏場と冬場で実験したところ、夏場では乾燥
し易くなり、足指やその付近の蒸れを防止でき、また、
冬場では、空間部5等の存在により保温効果があり、温
かくなることが分かった。また、クッション材4に靴内
部の先端部で足指が接触しているので、靴を履いた時の
フィット感が良い。
【0025】また、本発明の特徴として、クッション材
4の配置位置を足の荷重がかかる場所にすると、クッシ
ョン材4がすぐに偏平になって、空気ポンプの機能を果
たさなくなって乾燥しにくくなり、また、クッション材
4が偏平になると、図2に示すような空間部5が消滅し
てしまい、特に冬場での保温効果がなくなってしまうこ
とになる。そこで、クッション材4の配置位置は上述し
たように、足の荷重が直接かからない靴の先端部として
いる。また、足指と靴の先端は通常は少し隙間があり、
その隙間の部分を利用してクッション材4を配置してい
るものである。
【0026】上述のように実際に使用した実験の結果で
は、上シート3とクッション材4及び空間部5の相乗効
果により、汗や水分は足にも靴にもしみ出ることがなく
なった。そのため、従来のように靴の中が水分で蒸れる
ことがほとんど無くなり、靴が臭うのをかなり防止する
ことができた。また、靴下も同様に蒸れることがほとん
ど無くなり、足が臭いということもなくなった。さらに
は、このように靴下や靴が蒸れるのを防止できるので、
足自体も蒸れることがないので、水虫になりにくいとい
う健康面にも役立つものである。また、材料も低コスト
なものを用いているので、全体として低コストな靴中敷
きを提供することができる。
【0027】なお、先の実施形態では、ベースシート2
と上シート3との間にクッション材4を配設したが、ベ
ースシート2の下面にクッション材4を設けるようにし
ても良い。また、図2に示す構成において、上シート3
を同じ材料のシートをベースシート2の下面にも配設し
て、3層構造としても良い。もちろんこの場合において
も、クッション材4を下側のシートの下面に配設するよ
うにしても良い。また、ベースシート2及び上シート3
も特に上記の材料で限定されるものでもなく、一般に市
販されている2枚の靴中敷きの先端の間にクッション材
4を設けるようにしても良い。また、通常の市販されて
いる靴中敷きを1枚敷いて、その先端の下面にクッショ
ン材4を設けるようにしても良い。さらに、ベースシー
ト2と上シート3とを同じ材料とした紙製で構成し、そ
の先端の間に又は下面にクッション材4を設けるように
しても良い。
【0028】(第2の実施の形態)ところで、上記の靴
中敷きに適用した技術思想は、単に靴中敷きだけに適用
できるものではなく、他のものにも適用できるものであ
り、図4に示すように、かかる技術思想を靴自体に適用
した場合を以下に説明する。靴10の中の先端で、靴底
11とシート12の間に先の実施形態と同様にクッショ
ン材4を配設したものである。このクッション材4の材
料及び形状は先の実施形態と同じであり、配設位置も足
の荷重が直接かからない靴10の先端部分としている。
そして、このクッション材4の厚みにより空間部5を形
成している。また、シート12の少なくとも先端部は空
気の流通を良くするために多孔性としている。また、上
記シート12は先の実施形態で用いた上シート3と同じ
材料で構成するようにしても良い。
【0029】クッション材4による作用及び効果は先の
実施形態と同一であるので、その説明は省略するが、本
実施形態では、靴中敷きを特に用いなくても靴自体にク
ッション材4、空間部5等で乾燥装置的なものを設けた
構成となるので、別途先の靴中敷きを使用(購入)しな
くても良く、また、靴10の内部を乾燥させることがで
きて、靴の内部や足の蒸れを防止することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の靴中敷きによれ
ば、靴の中に入れて履く靴中敷きであって、ベースシー
トと、このベースシートの上面に設けた上シートと、上
記ベースシートと上シートとの間の足の荷重が直接かか
らない先端部分に配設したクッション材とで構成してい
るので、歩く毎にクッション材が上シートを介して少し
押されたり、解放されることで、クッション材が空気ポ
ンプのような機能を果たして靴の内部の先端部分で空気
の流れが生じ、これにより、靴の内部や靴中敷き自体が
水分や汗により吸収されていっても、早く乾燥させるこ
とができ、特に、夏場では蒸れを防止し、また冬場では
クッション材により形成される空間部により保温効果を
発揮して足先を温かくすることができるものである。
【0031】請求項2記載の靴中敷きによれば、上記上
シートの材料を、透湿性、通気性、保温性、耐水性を備
え、繊維状に形成した長繊維不織布で構成し、該上シー
トの坪量を、30g/m 2 〜70g/m 2 とし、厚
さを0.09mm〜0.15mmとしているので、足の
汗や水分は、上シートの繊維部分による毛細管現象によ
り、徐々に吸収されていき、汗や水分等は上シートの広
い範囲にわたって吸収されていく。同時にこれと平行し
て上シートが乾燥していく。これにより、靴自体に汗や
水分が吸収されるのを防止し、且つ足が蒸れるのを防止
することができる。特に、靴を脱いでしばらく置いてお
くと、靴中敷き本体が早く乾燥するので、次回に履く時
は、靴の内部が乾燥しているために履き心地が良い。か
かる上シートの作用による効果とクッション材による相
乗効果により、靴の内部が多少汗や水分で濡れても早く
乾燥させることができる。
【0032】請求項3記載の靴中敷きによれば、上記ベ
ースシートの材料を、をチップボールの紙材とし、坪量
を600g/m 2 〜1000g/m 2 とし、厚さを
0.6mm〜1.0mmとしていることで、ベースシー
トを低価格化できて、しかも、ベースシートに適度の柔
らかさを与え、また、吸水性と速乾性を付与することが
できる。
【0033】請求項4記載の靴によれば、靴底の上面に
配設するシートと、このシートと靴底の上面の間の足の
荷重が直接かからない先端部分に配設したクッション材
とを設けているので、歩く毎にクッション材がシートを
介して少し押されたり、解放されることで、クッション
材が空気ポンプのような機能を果たして靴の内部の先端
部分で空気の流れが生じ、これにより、靴の内部が水分
や汗により吸収されていっても、早く乾燥させることが
でき、特に、夏場では蒸れを防止し、また冬場ではクッ
ション材により形成される空間部により保温効果を発揮
して足先を温かくすることができる。
【0034】請求項5記載の靴によれば、上記シートの
材料を、透湿性、通気性、保温性、耐水性を備え、繊維
状に形成した長繊維不織布で構成し、該シートの坪量
を、30g/m 2 〜70g/m 2 とし、厚さを0.
09mm〜0.15mmとしているので、足の汗や水分
は、シートの繊維部分による毛細管現象により、徐々に
吸収されていき、汗や水分等はシートの広い範囲にわた
って吸収されていく。同時にこれと平行してシートが乾
燥していく。これにより、靴自体に汗や水分が吸収され
るのを防止し、且つ足が蒸れるのを防止することができ
る。特に、靴を脱いでしばらく置いておくと、靴の内部
が早く乾燥するので、次回に履く時は、靴の内部が乾燥
しているために履き心地が良い。かかる上シートの作用
による効果とクッション材による相乗効果により、靴の
内部が多少汗や水分で濡れても早く乾燥させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の靴中敷きの平面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態の靴中敷きの先端部分の拡
大断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の上シートの要部平面図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施形態の靴の先端部の断面図
である。
【符号の説明】
1 靴中敷き本体 2 ベースシート 3 上シート 4 クッション材 5 空間部 10 靴 11 靴底 12 シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市原 節子 京都府京都市伏見区下鳥羽但馬町16番地 株式会社彩響舎内 (72)発明者 市原 孝三 滋賀県大津市稲葉台29番6号 株式会社い ちはら内 (72)発明者 市原 順子 滋賀県大津市稲葉台29番6号 株式会社い ちはら内 (72)発明者 市原 誠三 滋賀県大津市稲葉台29番6号 株式会社い ちはら内 Fターム(参考) 4F050 EA05 EA13 HA17 HA26 HA28 HA80

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】靴の中に入れて履く靴中敷きであって、ベ
    ースシート(2)と、このベースシート(2)の上面に
    設けた上シート(3)と、上記ベースシート(2)と上
    シート(3)との間の足の荷重が直接かからない先端部
    分に配設したクッション材(4)とで構成していること
    を特徴とする靴中敷き。
  2. 【請求項2】上記上シート(3)の材料を、透湿性、通
    気性、保温性、耐水性を備え、繊維状に形成した長繊維
    不織布で構成し、該上シート(3)の坪量を、30g/
    2〜70g/m 2 とし、厚さを0.09mm〜0.
    15mmとしていることを特徴とする請求項1記載の靴
    中敷き。
  3. 【請求項3】上記ベースシート(2)の材料を、をチッ
    プボールの紙材とし、坪量を600g/m 2 〜100
    0g/m 2 とし、厚さを0.6mm〜1.0mmとし
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の靴
    中敷き。
  4. 【請求項4】靴底(11)の上面に配設するシート(1
    2)と、このシート(12)と靴底(11)の上面の間
    の足の荷重が直接かからない先端部分に配設したクッシ
    ョン材(4)とを設けていることを特徴とする靴。
  5. 【請求項5】上記シート(12)の材料を、透湿性、通
    気性、保温性、耐水性を備え、繊維状に形成した長繊維
    不織布で構成し、該シート(12)の坪量を、30g/
    2〜70g/m 2 とし、厚さを0.09mm〜0.
    15mmとしていることを特徴とする請求項4記載の
    靴。
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