JP2001258454A - 昆虫の行動抑制光源からなる防虫器 - Google Patents
昆虫の行動抑制光源からなる防虫器Info
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- JP2001258454A JP2001258454A JP2000121777A JP2000121777A JP2001258454A JP 2001258454 A JP2001258454 A JP 2001258454A JP 2000121777 A JP2000121777 A JP 2000121777A JP 2000121777 A JP2000121777 A JP 2000121777A JP 2001258454 A JP2001258454 A JP 2001258454A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光源を用いた防虫手段で、より効率的防虫器
を提供する。 【解決手段】 昆虫の行動を抑制しさらに交尾阻害をお
こす光源、防除対象域飲みに放射光を照射させる反射
板、光源で行動抑制できない昆虫を殺傷捕獲手段に導く
反射板、その下方に設けられた殺傷捕獲手段からなるこ
とを特徴とする。
を提供する。 【解決手段】 昆虫の行動を抑制しさらに交尾阻害をお
こす光源、防除対象域飲みに放射光を照射させる反射
板、光源で行動抑制できない昆虫を殺傷捕獲手段に導く
反射板、その下方に設けられた殺傷捕獲手段からなるこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、夜蛾類、カメムシ
類等の農作物の夜行性害虫、倉庫、工場、商店、一般家
庭等への夜間飛来昆虫を防除する装置にかんする。
類等の農作物の夜行性害虫、倉庫、工場、商店、一般家
庭等への夜間飛来昆虫を防除する装置にかんする。
【0002】
【従来の技術】夜間加害活動する夜蛾類として、果樹の
成熟果を吸害するアケビコノハ、アカエグリバなどがあ
り、トマト、ネギ、ショウガなどの野菜、カーネーショ
ン、キクなどの花き類を加害するものとしてハスモンヨ
トウ、シロイチモジヨトウ、オオタバコガ、アワノメイ
ガなどがある。
成熟果を吸害するアケビコノハ、アカエグリバなどがあ
り、トマト、ネギ、ショウガなどの野菜、カーネーショ
ン、キクなどの花き類を加害するものとしてハスモンヨ
トウ、シロイチモジヨトウ、オオタバコガ、アワノメイ
ガなどがある。
【0003】これら夜蛾類の農作物被害防止方法として
光を利用したものがあり、代表的光源として青色蛍光
灯、黄色蛍光灯がある。青色蛍光灯は昆虫を引きよせ、
それを高電圧で殺虫したり、送風器で吸引、捕獲する方
法である。
光を利用したものがあり、代表的光源として青色蛍光
灯、黄色蛍光灯がある。青色蛍光灯は昆虫を引きよせ、
それを高電圧で殺虫したり、送風器で吸引、捕獲する方
法である。
【0004】黄色蛍光灯は昆虫の複眼の明適化により行
動抑制さらには交尾阻害をひきおこす。、そのために必
要な照度は約1ルックス以上であるといわれている。主
に、40W直管のものが用いられ垂直に設置されてい
る。
動抑制さらには交尾阻害をひきおこす。、そのために必
要な照度は約1ルックス以上であるといわれている。主
に、40W直管のものが用いられ垂直に設置されてい
る。
【0005】青色蛍光灯使用の時は、大量の飛来昆虫を
捕獲する必要があるが、それが非常に困難であるため、
黄色蛍光灯がより防虫用光源として効果的であると考え
られている。
捕獲する必要があるが、それが非常に困難であるため、
黄色蛍光灯がより防虫用光源として効果的であると考え
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】昆虫が誘引され、ある
いは行動が抑制される放射波長域はその種類によって異
なる。例えば、同じ夜蛾類でシロイチモジヨトウは0.
43μm付近、オオタバコガは0.53μm付近以下の
波長域の放射光に誘引され、それ以上の波長域で行動が
抑制される。しかし各波長域で全個体が完全に誘引、あ
るいは行動抑制されるのではない。
いは行動が抑制される放射波長域はその種類によって異
なる。例えば、同じ夜蛾類でシロイチモジヨトウは0.
43μm付近、オオタバコガは0.53μm付近以下の
波長域の放射光に誘引され、それ以上の波長域で行動が
抑制される。しかし各波長域で全個体が完全に誘引、あ
るいは行動抑制されるのではない。
【0007】野外には多種多様な昆虫が生育しており、
さらに同類の昆虫でも照射光の波長に対する感応の個体
差が観察される。一光源のみで多様な行動形態を持つ昆
虫を抑制することは不可能である。
さらに同類の昆虫でも照射光の波長に対する感応の個体
差が観察される。一光源のみで多様な行動形態を持つ昆
虫を抑制することは不可能である。
【0008】また、従来の直管黄色蛍光灯は垂直に設置
・点灯しているため、蛍光灯上部が影になり、その部分
で被害が多くなる傾向がある。
・点灯しているため、蛍光灯上部が影になり、その部分
で被害が多くなる傾向がある。
【0009】本発明は、上記の問題点を解消し、より防
除効率が高い防虫器を提供することにある。
除効率が高い防虫器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の方法は、昆虫の行動抑制さらには交尾阻害
をひきおこす光源に、反射板および殺傷捕獲手段を取り
付けたことをを特徴とする。光源に反射板、または殺傷
捕獲手段を取り付けたことを特徴とする。光源は環形、
直管の蛍光灯を用い、0.45μm付近より長波長域に
最大放射ピーク波長をもち、0.45μm付近より低波
長域の放射光は遮断されており、反射板は上方に照射の
必要があるときは光源より下方に、下方に照射のときは
光源より上方に設け、殺傷捕獲手段は光源あるいは反射
板の下方に設けることを特徴とする。
に、本発明の方法は、昆虫の行動抑制さらには交尾阻害
をひきおこす光源に、反射板および殺傷捕獲手段を取り
付けたことをを特徴とする。光源に反射板、または殺傷
捕獲手段を取り付けたことを特徴とする。光源は環形、
直管の蛍光灯を用い、0.45μm付近より長波長域に
最大放射ピーク波長をもち、0.45μm付近より低波
長域の放射光は遮断されており、反射板は上方に照射の
必要があるときは光源より下方に、下方に照射のときは
光源より上方に設け、殺傷捕獲手段は光源あるいは反射
板の下方に設けることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の防虫器の
実施例を示す断面図であり、1は取り付け用金具、2は
行動抑制光源、3、蛍光灯固定金具、4は円錐状反射
板、5は漏斗状反射板、6は電動機、7はファン、8は
捕虫網を示す。
を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の防虫器の
実施例を示す断面図であり、1は取り付け用金具、2は
行動抑制光源、3、蛍光灯固定金具、4は円錐状反射
板、5は漏斗状反射板、6は電動機、7はファン、8は
捕虫網を示す。
【0012】本発明の防虫器は、図1に示すように行動
抑制光源2と反射板4、5、電動機6、ファン7、捕獲
網8などからなる殺傷捕虫手段で構成したものである。
行動抑制光源2には0.50μm以上の波長域の放射光
をもち、0.545μmで最大放射ピーク波長をもつ3
0W環形蛍光灯を用いる。反射板4、5の傾きは45度
以上とする。勿論反射板4、5の形状は、光源2の形状
によって変え、反射板表面は、放射光の反射と昆虫の滑
りをよくするためシリコンその他の表面処理をしてもよ
い。
抑制光源2と反射板4、5、電動機6、ファン7、捕獲
網8などからなる殺傷捕虫手段で構成したものである。
行動抑制光源2には0.50μm以上の波長域の放射光
をもち、0.545μmで最大放射ピーク波長をもつ3
0W環形蛍光灯を用いる。反射板4、5の傾きは45度
以上とする。勿論反射板4、5の形状は、光源2の形状
によって変え、反射板表面は、放射光の反射と昆虫の滑
りをよくするためシリコンその他の表面処理をしてもよ
い。
【0013】行動抑制光源2の光で誘引されてきた昆虫
を反射板4、5で滑落させるとともにその下にある送風
機6、7で吸引、殺傷して捕獲網8に捕獲する。
を反射板4、5で滑落させるとともにその下にある送風
機6、7で吸引、殺傷して捕獲網8に捕獲する。
【0014】金具3の長さによって防虫器下部域への照
斜光量を変えることができる。菊等の植物体への影響が
問題になるときは、防虫器を植物体上方に金具1で吊し
金具3を短くすることにより影響をなくすることが可能
である。
斜光量を変えることができる。菊等の植物体への影響が
問題になるときは、防虫器を植物体上方に金具1で吊し
金具3を短くすることにより影響をなくすることが可能
である。
【0015】次に上記の防虫器の効果を確認するために
行った試験例を示す。
行った試験例を示す。
【0016】「試験場所」早生温州ミカン園 「試験期間」平成6年9月25日から平成6年11月1
0日 「試験方法」平成6年9月25日防虫器設置点灯、平成
6年11月10日防虫器から1m、18m、100m、
離れた場所の早生温州ミカン成木1樹の果実を総取りし
カメムシ、夜蛾による被害果数を調べた。なお、100
mの場所では防虫器の影響はない。
0日 「試験方法」平成6年9月25日防虫器設置点灯、平成
6年11月10日防虫器から1m、18m、100m、
離れた場所の早生温州ミカン成木1樹の果実を総取りし
カメムシ、夜蛾による被害果数を調べた。なお、100
mの場所では防虫器の影響はない。
【0017】上記試験の結果を表1に示す。
【0018】
【表1】 「試験結果の考察」防虫器近接のところではカメムシ、
夜蛾類の被害はまったくない。光源のみで、防除効果が
ある領域は5m以内であるが、本防虫器では18mでも
その効果が確認されている。
夜蛾類の被害はまったくない。光源のみで、防除効果が
ある領域は5m以内であるが、本防虫器では18mでも
その効果が確認されている。
【0019】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものでなく、種種の変形が可能である。行動抑制光源と
して環状の蛍光灯を用いたが、直管、ツイン蛍光灯、あ
るいは白熱、ナトリウム灯、LED等蛍光灯以外の光源
を持ちてもよい。より高い照度が要求されるるときは、
蛍光灯の灯数、あるいはワット数を増やすことによって
調整しても良い。送風機を構成するファン、電動機の音
が不快に感じられるときは、吸気ホースを利用して、捕
獲部を別の場所に設置してもよい。殺傷捕獲手段とし
て、送風機と水盤、粘着板、あるいは電気刺激等を組み
合わせたものでもよい。
ものでなく、種種の変形が可能である。行動抑制光源と
して環状の蛍光灯を用いたが、直管、ツイン蛍光灯、あ
るいは白熱、ナトリウム灯、LED等蛍光灯以外の光源
を持ちてもよい。より高い照度が要求されるるときは、
蛍光灯の灯数、あるいはワット数を増やすことによって
調整しても良い。送風機を構成するファン、電動機の音
が不快に感じられるときは、吸気ホースを利用して、捕
獲部を別の場所に設置してもよい。殺傷捕獲手段とし
て、送風機と水盤、粘着板、あるいは電気刺激等を組み
合わせたものでもよい。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば行
動抑制光源によって昆虫の行動抑制、交尾阻害おこし、
さらに光源で防除が困難な昆虫を殺傷捕獲するので、あ
らゆる昆虫に対して高い防除効果が期待でき、果樹、野
菜、花等の農園、工場、商店など防虫が不可欠な分野で
有効に活用できる。また、防虫器付近の昆虫のみを捕獲
するので、捕獲頭数を計測することで、従来の誘引灯を
用いたものより、より地域的な予察装置として用いるこ
とが可能である。
動抑制光源によって昆虫の行動抑制、交尾阻害おこし、
さらに光源で防除が困難な昆虫を殺傷捕獲するので、あ
らゆる昆虫に対して高い防除効果が期待でき、果樹、野
菜、花等の農園、工場、商店など防虫が不可欠な分野で
有効に活用できる。また、防虫器付近の昆虫のみを捕獲
するので、捕獲頭数を計測することで、従来の誘引灯を
用いたものより、より地域的な予察装置として用いるこ
とが可能である。
【図1】 本発明の防虫器の実施例を示す断面図であ
る。
る。
1…取り付けよう金具、2…低誘虫光源、3…蛍光灯固
定金具、4…円錐反射板 5…漏斗状反射板、6…電動機、7…ファン、8…捕虫
網。
定金具、4…円錐反射板 5…漏斗状反射板、6…電動機、7…ファン、8…捕虫
網。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01M 1/22 A01M 1/22 B
Claims (5)
- 【請求項1】 昆虫の行動抑制光源と反射板および、ま
たは殺傷捕獲手段からなることを特徴とする防虫器。 - 【請求項2】 昆虫の行動抑制光源は、0.45μm付
近より長波長域に最大放射ピーク波長を有する光源であ
ることを特徴とする請求項1記載の防虫器。 - 【請求項3】 昆虫の行動抑制光源は、0.525μm
付近、0.537μm付近、0.545μm付近、0.
585μm付近、0.610μm付近に最大放射ピーク
波長を有する光源であることを特徴とする請求項1記載
の防虫器。 - 【請求項4】 反射板は、防虫領域への効果的照射およ
び、または光源で行動抑制が困難な昆虫を殺傷捕獲手段
へ滑落させるように傾斜させたことを特徴とする請求項
1記載の防虫器。 - 【請求項5】 殺傷捕獲手段は、昆虫を吸引し殺傷する
送風器、捕獲網、粘着板、水盤、あるいは高電圧による
殺傷捕獲器であることを特徴とする請求項1記載の防虫
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000121777A JP2001258454A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 昆虫の行動抑制光源からなる防虫器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000121777A JP2001258454A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 昆虫の行動抑制光源からなる防虫器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001258454A true JP2001258454A (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=18632359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000121777A Pending JP2001258454A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | 昆虫の行動抑制光源からなる防虫器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001258454A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003274839A (ja) * | 2002-03-26 | 2003-09-30 | Matsushita Electric Works Ltd | 防蛾照明方法および装置 |
JP2004135538A (ja) * | 2002-10-16 | 2004-05-13 | Semco Co Ltd | 有害生物を集中捕獲するための捕獲用トラップ、捕獲用トラップを備えた有害生物監視装置及び有害生物監視システム |
JP2004242584A (ja) * | 2003-02-14 | 2004-09-02 | Matsushita Electric Works Ltd | 捕獲殺虫用照明装置 |
JP2005065601A (ja) * | 2003-08-25 | 2005-03-17 | Matsushita Electric Works Ltd | 光放射評価方法 |
CN102077817A (zh) * | 2010-11-15 | 2011-06-01 | 姜岭 | 诱虫灯涂粉和由其制造的诱虫灯以及制造诱虫灯的方法 |
JP2011172528A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Forestry & Forest Products Research Institute | シロアリの防除方法 |
JP2014083007A (ja) * | 2012-10-25 | 2014-05-12 | Hikari-Bio Inc | 捕虫器 |
CN104304214A (zh) * | 2014-11-18 | 2015-01-28 | 杨宏婺 | 一种诱捕虫装置 |
JP2020089327A (ja) * | 2018-12-07 | 2020-06-11 | 株式会社 光バイオ | 捕虫器 |
JP2020195403A (ja) * | 2018-12-07 | 2020-12-10 | 株式会社 光バイオ | 捕虫器 |
-
2000
- 2000-03-17 JP JP2000121777A patent/JP2001258454A/ja active Pending
Cited By (14)
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CN102077817A (zh) * | 2010-11-15 | 2011-06-01 | 姜岭 | 诱虫灯涂粉和由其制造的诱虫灯以及制造诱虫灯的方法 |
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JP2020089327A (ja) * | 2018-12-07 | 2020-06-11 | 株式会社 光バイオ | 捕虫器 |
WO2020115927A1 (ja) * | 2018-12-07 | 2020-06-11 | 株式会社光バイオ | 捕虫器 |
KR20200070224A (ko) * | 2018-12-07 | 2020-06-17 | 가부시키가이샤 히카리 바이오 | 포충기 |
JP2020195403A (ja) * | 2018-12-07 | 2020-12-10 | 株式会社 光バイオ | 捕虫器 |
KR102457324B1 (ko) | 2018-12-07 | 2022-10-21 | 가부시키가이샤 히카리 바이오 | 포충기 |
JP7340260B2 (ja) | 2018-12-07 | 2023-09-07 | 株式会社 光バイオ | 捕虫器 |
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