JP2001258273A - 静電式粉体輸送装置における粉体輸送用電極の製造方法 - Google Patents
静電式粉体輸送装置における粉体輸送用電極の製造方法Info
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Abstract
くなると、電極数が多くなり、均質ピッチで電極を配置
するのが困難となるのを防止する。 【解決手段】 絶縁被覆電線1を複数本並列に並べて、
軸線方向に沿う折曲部2を、少なくとも1個所以上形成
して螺旋状に巻回する工程と、折曲部2の頭頂部に、ド
ット状電極6を形成する工程を含む。
Description
置における粉体輸送用電極の製造方法に関する。
輸送用電極として、パネル状のものが特開平7−267
363号公報に、パイプ状のものが特開平8−1498
59号公報に、ドット状のものが特開平8−20170
2号公報に、それぞれ記載されている。
平10−236649号公報にはパネル状とパイプ状の
電極が、特開平11−165872号には、ドット状の
電極が記載されている。
送制御と関連づけられている。即ち、輸送される粉体
は、微小な粒子であり、粉体輸送用電極は、この微細な
粒子を、粒径に対応したピッチをもって、輸送方向に絶
縁配列した多数の電極上に置き、各電極間に、送り方向
へ電界ポテンシャルの進行波が形成されるように、各電
極に、多値多相交番電圧(信号)を時系列に印加するべ
く制御されるようになっている。
送用電極は、電極と帯電粒子が個々に対応するため、特
開平8−201702号公報に記載されているように、
電極が微小なピッチで1列に並ぶ、作りにくい構造とな
っている。
電極を製作するには、絶縁された導線を並べ、樹脂など
で固めた後に配線を行ったり、前記特開平8−2017
02に記載されているように、プリント基板を利用した
りしている。
いても、輸送距離が長くなると、電極数が多くなるた
め、均一のピッチで電極を配置するのが困難となり、ま
た、各電極には、進行波電圧が多値多相交番電圧によっ
て印加されるため、その多値多相交番電圧を印加するた
めの配線も複雑になり、また電極間のピッチの小さなも
のを要する場合に、製造の困難性は大幅に増し、かつ、
多様な形状をなすものは作り難くなる。
な問題点に鑑みてなされたもので、簡素な手法で、精度
の高い電極間ピッチを得ることができるとともに、多相
信号の印加配線が容易であり、かつ、容易に多様な電極
構造を得るようにすることを目的とする。
題は、次のようにして解決される。 (1) 粉体粒子を帯電させて、これを進行波電界雰囲気
内において輸送するようにした静電式粉体輸送装置にお
ける粉体輸送用電極の製造方法であって、絶縁被覆電線
を複数本並列に並べて、螺旋状に巻回することにより、
絶縁被覆電線の軸線方向に沿う折曲部を、少なくとも1
個所以上形成する工程と、前記折曲部の頭頂部に、ドッ
ト状電極を形成する工程とを含む。
を複数本並列に並べて、螺旋状に巻回することにより、
絶縁被覆電線の軸線方向に沿う折曲部を、少なくとも1
個所以上形成する工程が、複数本の絶縁被覆電線を並列
に並べて巻芯に巻回した後、巻芯を除くことにより得ら
れた中空の螺旋状電線における軸線方向に沿う折曲部
を、少なくとも1個所以上形成しつつ、扁平に押しつぶ
す工程を含む。
を複数本並列に並べて、螺旋状に巻回することにより、
絶縁被覆電線の軸線方向に沿う折曲部を、少なくとも1
個所以上形成する工程が、複数本の絶縁被覆電線を並列
に並べて、芯部を密にして撚り合わせ、その撚り合わせ
に際して、撚り線に形成される捩り部分を、軸線方向に
沿う折曲部とする工程を含む。
を複数本並列に並べて、螺旋状に巻回することにより、
絶縁被覆電線の軸線方向に沿う折曲部を、少なくとも1
個所以上形成する工程が、複数本の絶縁被覆電線を並列
に並べて、扁平な短冊状の巻芯に巻回し、この短冊状巻
芯における電線が折り返し巻回される両側辺に、軸線方
向に沿う折曲部を形成する工程を含む。
の巻芯が、可撓性材料からなり、この巻芯に巻線を巻回
した後、巻芯に巻回された電線とともに、巻芯を変形さ
せる工程を含む。
部に、ドット状電極を形成する工程が、少なくとも折曲
部においては、隣接する電線同士を互いに固定する工程
を含む。
て、折曲部の頭頂部に、ドット状電極を形成する工程
が、折曲部の両側を補強材料で挟んで全体を固定した
後、折曲部の頭頂部を、電線の被覆が剥離するまで研摩
する工程を含む。
て、折曲部の頭頂部に、ドット状電極を形成する工程
が、粉体粒子を帯電させる絶縁層を形成する工程を含
む。
を、添付図面を参照しながら説明する。本発明は、粉体
粒子を帯電させて、それを、進行波電界雰囲気内におい
て輸送するようにした、静電式粉体輸送装置における粉
体輸送用電極の製造方法に関するもので、図1〜図4
は、本発明方法の一実施要領を示す。
覆電線(1)を並列に並べて、折曲部(2)を、少なくとも
1個所以上形成して螺旋状に巻回する工程である。絶縁
被覆電線(1)には、線間電圧、例えば500ボルト以上
の高電圧が印加されるので、この電線(1)は、高耐圧の
絶縁層を被覆した、単線の絶縁被覆電線が適している。
絶縁被覆層の厚さは、上記高電圧と線間ピッチを考慮し
て定められる。
向の一方の長辺(3a)は、端部を肉薄として、先端に小さ
な半径の丸みを付けて、その端部を尖った形状にしてあ
る。
ための、進行波電界雰囲気を形成するのに要する多値多
相交番電圧の相数に応じて、巻芯(3)の外周に複数本を
並列に並べて、密着巻きされる。
には、電極を形成しない別の線材を、各絶縁被覆電線
(1)の間に挟んで密着巻きすることもある。
値多相交番電圧としては、通常最も簡単な、3値3相、
3値6相の矩形波の交番電圧が用いられるが、その他
に、多値多相の、三角波、鋸歯状波、正弦波、等の交番
電圧が使用され、実施例においては、3値6相矩形波に
対応するものを示している。
に並べて巻回されている。図1において、各絶縁被覆電
線(1)に付された文字a〜fは、交番電圧の各相を示し
ている。
を、側縁すなわち長辺(3a)が尖った短冊状の巻芯(3)に
密着巻きすると、絶縁被覆電線(1)は、多条螺旋を形成
する。この多条螺旋は、各条線(各相)が半周回ったと
ころで、半ピッチ進むという特徴を有するものとなって
いる。
曲された絶縁被覆電線(1)は、長辺(3a)の方向に並ぶ折
曲部(2)を形成する。
に、ドット状電極を形成する要領を示す。
された絶縁被覆電線(1)の扁平な両側面に、絶縁材から
なる補強板(4)を当てる。
(1)と補強板(4)との合わせ目に、合成樹脂材(5)を注
入して、全体を一体的に固める。
と折曲部(2)の頭頂部(2a)を、補強板(4)とともに平面
に削り取って、ドット状電極(6)を形成する。
(6)の全面に、放電を防ぐための絶縁層(7)を形成す
る。この絶縁層(7)は、粉体粒子を帯電させるためのも
のとすることもできる。
体輸送用電極の中に埋め込む要領で説明したが、円形ま
たは楕円形の巻芯(3)に、図1と同様に絶縁被覆電線
(1)を巻回した後、その巻芯(3)を除き、その螺旋状に
巻回された筒状の絶縁被覆電線(1)を、軸線方向に延び
る折曲部(2)が、少なくとも1個所以上形成されるよう
に扁平に押しつぶしてから、補強板(4)を両側から当て
て、それらを合成樹脂材(5)で一体に固めてもよい。
まず巻芯(3A)としては、図1の巻芯(3)と同様の扁平の
短冊状のものを使用するが、図1のものに比して、短辺
(3b)を相当に長くしてあり、かつ長辺(3a)の両側縁を尖
らせてある(図示せず)。
被覆電線(1)を巻回してから、図5に示すように、長手
方向に見た断面形が上向コ字形となるように折曲する。
ついで、図6に示すように、絶縁被覆電線(1)により形
成された折曲部(2)の上面を削って電極(6)を形成す
る。
るものとすると、巻線を施した後の変形加工を容易とな
る。また巻芯(3A)が熱可塑性の材料からなっていると、
加熱状態で絶縁被覆電線(1)を巻芯(3A)に押しつけるこ
とにより、絶縁被覆電線(1)を巻芯(3A)に埋め込むこと
もできる。
実施例においては、まず、a〜fで示す複数本の絶縁被
覆電線(1)を並列に並べて、芯部を密にして撚り合わ
せ、撚り線(8)を形成する。この撚り線(8)における捩
り部分の曲率は、図1の折曲部(2)と同じ程度に小さ
い。
る折曲部(2)を無数に有する多条螺旋構造を有するもの
となっている。
込んで固定した後、撚り線(8)の芯線の一部が露出する
ように、合成樹脂材(9)と共に削り出して、ドット状電
極(6)を形成する。
ることができる。
長い電極を容易に製造しうると共に、輸送距離が長くな
っても、配線の数はそのままであり、かつ使用する電線
の径を変えることにより、電極のピッチを変えて、輸送
しようとする粉体粒子の粒径に適合させることができ、
かつ、電線の折曲部の曲率や、電極を削り出す深さによ
り、電極となるドットの面積が変化するため、これによ
って、輸送量を変化させることができる。
ないので、折曲部の曲率を最小限まで小さくすることが
でき、削り出されるドット状電極のドット部分を小さく
することができる。
れを固定する合成樹脂材で簡単に構成され、かつ長手方
向には、実質的に無制限に長くすることができるととも
に、粉体粒子を通す通路を、自由な曲線で構成できる。
は、1回路の多値多相交番電圧をもって、複数の帯電粒
子輸送通路を制御する粉体輸送電極を製造できる。
極の形状を多様化できる。
部分を固定しておき、多くの部分は電線同士接合させて
いないので、粉体輸送電極全体の形状を自由に変形する
事が容易となる。
極全体を頑丈に一体構造で作ることができ、互換性や保
守点検の容易な粉体輸送電極を提供することができる。
帯電させる絶縁層を、ドット状電極を研摩生成直後に、
そのドット状電極上面に形成することにより、ドット状
電極の上面を保護することができる。
示すもので、巻芯に複数の絶縁被覆電線を多条巻する状
態を示す斜視図である。
を、補強材で挾む前の状態を示す斜視図である。
を、補強材で挾みつけた全体を接着した状態を示す斜視
図である
状電極を形成した状態を示す斜視図である。
とは異なる巻芯に絶縁被覆電線を巻回した後、それをコ
字形に変形した状態を示す斜視図である。
極を形成したものを、軸線方向に見た正面図である。
した粉体輸送電極の斜視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 粉体粒子を帯電させて、これを進行波電
界雰囲気内において輸送するようにした静電式粉体輸送
装置における粉体輸送用電極の製造方法であって、 絶縁被覆電線を複数本並列に並べて、螺旋状に巻回する
ことにより、絶縁被覆電線の軸線方向に沿う折曲部を、
少なくとも1個所以上形成する工程と、 前記折曲部の頭頂部に、ドット状電極を形成する工程と
を含むことを特徴とする静電式粉体輸送装置における粉
体輸送用電極の製造方法。 - 【請求項2】 絶縁被覆電線を複数本並列に並べて、螺
旋状に巻回することにより、絶縁被覆電線の軸線方向に
沿う折曲部を、少なくとも1個所以上形成する工程が、
複数本の絶縁被覆電線を並列に並べて巻芯に巻回した
後、巻芯を除くことにより得られた中空の螺旋状電線に
おける軸線方向に沿う折曲部を、少なくとも1個所以上
形成しつつ、扁平に押しつぶす工程を含む、請求項1記
載の静電式粉体輸送装置における粉体輸送用電極の製造
方法。 - 【請求項3】 絶縁被覆電線を複数本並列に並べて、螺
旋状に巻回することにより、絶縁被覆電線の軸線方向に
沿う折曲部を、少なくとも1個所以上形成する工程が、
複数本の絶縁被覆電線を並列に並べて、芯部を密にして
撚り合わせ、その撚り合わせに際して、撚り線に形成さ
れる捩り部分を、軸線方向に沿う折曲部とする工程を含
む、請求項1記載の静電式粉体輸送装置における粉体輸
送用電極の製造方法。 - 【請求項4】 絶縁被覆電線を複数本並列に並べて、螺
旋状に巻回することにより、絶縁被覆電線の軸線方向に
沿う折曲部を、少なくとも1個所以上形成する工程が、
複数本の絶縁被覆電線を並列に並べて、扁平な短冊状の
巻芯に巻回し、この短冊状巻芯における電線が折り返し
巻回される両側辺に、軸線方向に沿う折曲部を形成する
工程を含む、請求項1記載の静電式粉体輸送装置におけ
る粉体輸送用電極の製造方法。 - 【請求項5】 扁平な短冊状の巻芯が、可撓性材料から
なり、この巻芯に巻線を巻回した後、巻芯に巻回された
電線とともに、巻芯を変形させる工程を含む、請求項4
記載の静電式粉体輸送装置における粉体輸送用電極の製
造方法。 - 【請求項6】 折曲部の頭頂部に、ドット状電極を形成
する工程が、少なくとも折曲部においては、隣接する電
線同士を互いに固定する工程を含む、請求項1記載の静
電式粉体輸送装置における粉体輸送用電極の製造方法。 - 【請求項7】 折曲部の頭頂部に、ドット状電極を形成
する工程が、折曲部の両側を補強材料で挟んで全体を固
定した後、折曲部の頭頂部を、電線の被覆が剥離するま
で研摩する工程を含む、請求項1〜6のいずれかに記載
の静電式粉体輸送装置における粉体輸送用電極の製造方
法。 - 【請求項8】 折曲部の頭頂部に、ドット状電極を形成
する工程が、粉体粒子を帯電させる絶縁層を形成する工
程を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の静電式粉体
輸送装置における粉体輸送用電極の製造方法。
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JP2000067492A JP4504499B2 (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 静電式粉体輸送装置における粉体輸送用電極の製造方法 |
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