JP2001257929A - 被写体追尾装置 - Google Patents

被写体追尾装置

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JP2001257929A
JP2001257929A JP2000065556A JP2000065556A JP2001257929A JP 2001257929 A JP2001257929 A JP 2001257929A JP 2000065556 A JP2000065556 A JP 2000065556A JP 2000065556 A JP2000065556 A JP 2000065556A JP 2001257929 A JP2001257929 A JP 2001257929A
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Shuhei Kanda
修平 神田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御が容易で構造が簡略化でき製造性が向上
し、撮影する被写体に不快感を与えない被写体追尾装置
を提供する。 【解決手段】 人物の右目が判定可能な撮影範囲を有す
る撮影手段5を設ける。撮影手段5が撮影した画像中に
おける人物の右目の位置を検出する位置検出手段11を設
ける。位置検出手段11による位置情報に基いて、撮影手
段5で人物の右目をした画像の映像信号から人物の右目
を略中央に追尾した画像を抽出する画像抽出手段15を設
ける。撮影手段5が人物の右目を撮影すると、位置検出
手段11が人物の右目の位置を検出し、画像抽出手段15が
人物の右目を略中央に追尾した画像を抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、人間の虹
彩パターン、目、鼻、口および耳の形や位置などによ
り、個人確認を行う装置などにおいて、特に、その個人
確認する身体上の部位を撮影し追尾する被写体追尾装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の被写体追尾装置に用いら
れる虹彩認識装置としては、例えば特開平5−8416
6号公報に記載された構成が知られている。
【0003】この特開平5−84166号公報に記載の
虹彩識別装置は、照明手段にて被写体の目に対して光を
照射させ、反射手段による反射を介して撮影手段にて被
写体の目を撮影する。そして、この撮影手段にて被写体
の目の虹彩パターン(以下、アイリスという。)が撮影
された画像を用いて被写体の目のアイリスを照合するこ
とにより、被写体の個人確認が行えるように構成されて
いる。
【0004】また、この種の被写体追尾装置として、例
えば特開平10−137223号公報に記載された構成
が知られている。
【0005】この特開平10−137223号公報に記
載の被写体追尾装置は、広角カメラにて撮影可能な位置
に被写体が侵入した際に、この被写体をセンサが感知し
装置本体を起動させる。そして、この被写体を広角カメ
ラにて撮影し、この広角カメラにて撮影された被写体の
右目の位置を検出する。この検出結果に基いて望遠カメ
ラを可動させ、この望遠カメラにて被写体の右目を拡大
して適性位置に撮影し、この望遠カメラにて撮影された
被写体の右目のアイリスの望遠画像を照合することによ
り、被写体の個人確認が行えるように構成されている。
また、この被写体追尾装置は、望遠カメラが固定され、
広角カメラにて撮影された被写体が反射板の反射を介し
て望遠カメラに撮影されるように構成されている。
【0006】さらに、他の従来技術例として、例えば特
開平10−137225号公報に記載の構成の被写体追
尾装置が知られている。
【0007】この特開平10−137225号公報に記
載の被写体追尾装置は、広角カメラにて被写体が撮影さ
れると、広角カメラにて撮影される広角画像中における
被写体の右目の位置を検出するとともに、望遠カメラか
ら被写体までの距離をセンサにて検出する。これらの検
出結果に基いて反射板を回転させ、この反射板の反射に
て望遠カメラに被写体の右目を拡大して適性位置に撮影
し、この望遠カメラにて撮影された被写体の右目のアイ
リスの望遠画像を照合することにより、被写体の個人確
認が行えるように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平5−84166号公報に記載された被写体追尾装置
に用いられる虹彩認証装置は、撮影手段にて被写体の目
を適性位置に撮影するために、被写体自身の動きを求め
なければならず、被写体に対して押し付けがましさによ
る不快感を与えてしまう。
【0009】また、上記特開平10−137223号公
報および特開平10−137225号公報に記載の被写
体追尾装置は、広角カメラにて撮影された被写体の右目
を望遠カメラの望遠画像の適性位置に撮影し、被写体の
個人確認を行うために、広角カメラにて撮影された画像
中における被写体の右目の位置情報や、センサによる被
写体から望遠カメラまでの距離情報などを用いて、望遠
カメラまたは反射板を可動させる可動量を求めるための
変換テーブルを作成する必要がある。さらに、この変換
テーブルを作成するためには、広角カメラのレンズの歪
みや、センサおよびカメラの位置精度などを考慮する必
要があるため、個々の製品に対し膨大な調整が必要とな
る。このため、この変換テーブルの作成に手間が掛か
る。
【0010】さらに、広角カメラにて撮影された被写体
の右目のアイリスを望遠カメラの適性位置に拡大して撮
影するためには、この望遠カメラまたは反射板を変換テ
ーブルにて広角カメラとは別体に広範囲に渡り可動させ
る必要があるため、望遠カメラまたは反射板の可動角度
を決定する際に精度不足が生じたり、また、経時変化に
より性能が維持できなくなる可能性も大きく、さらに
は、製造する際に多大な費用が掛かるという問題を有し
ている。
【0011】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、制御が容易で構造が簡略化でき製造性が向上し、
撮影する被写体に不快感を与えない被写体追尾装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の被写体追
尾装置は、撮影した被写体の所定部位の位置が判定可能
な撮影範囲を有する撮影手段と、この撮影手段にて撮影
された画像中における被写体の所定部位の位置を検出す
る位置検出手段と、この位置検出手段により検出された
被写体の所定部位の位置情報に基いて、前記撮影手段に
て被写体の所定部位が撮影された画像の映像信号から被
写体の所定部位が略中央に追尾された画像を抽出する画
像抽出手段とを具備しているものである。
【0013】そして、この構成では、撮影手段が被写体
の所定部位を撮影した状態で、位置検出手段が撮影手段
の画像中における被写体の所定部位の位置を検出する。
このとき、画像抽出手段が被写体の所定部位を撮影した
画像の映像信号を受信する。次いで、画像抽出手段が、
位置検出手段による位置情報に基いて、被写体の所定部
位が略中央に追尾された画像を抽出する。よって、位置
検出手段による位置情報のみで撮影手段が撮影した被写
体の所定部位を略中央に追尾した画像を画像検出手段が
抽出するので、被写体の所定部位を略中央に追尾した画
像を抽出する際における制御が容易になる。また、被写
体の所定部位の位置が判定可能な撮影範囲を撮影手段が
有するため、この撮影手段の撮影範囲の変更をしなくて
も所定部位の追尾画像が取得可能である。このため、構
成が簡略化して製造性が向上するとともに、被写体に対
して所定部位を撮影するための努力などを強いないた
め、被写体に不快感を与えることなく、所定部位の照合
が可能であるので、被写体の個人確認が容易になる。
【0014】請求項2記載の被写体追尾装置は、請求項
1記載の被写体追尾装置において、撮影手段による撮影
画像内に被写体の所定部位が撮影不可能な場合に、前記
撮影手段による撮影画像内に被写体の所定部位を撮影す
る位置へ、前記撮影手段の撮影範囲を変更させる撮影範
囲変更手段を具備し、画像抽出手段は、前記撮影範囲変
更手段により撮影範囲が変更された前記撮影手段による
撮影画像の映像信号から被写体の所定部位が略中央に追
尾された画像を抽出するものである。
【0015】そして、この構成では、撮影手段による撮
影画像内に被写体の所定部位が撮影不可能な場合に、撮
影手段による撮影画像内に被写体の所定部位を撮影する
位置へ、撮影範囲変更手段が撮影手段の撮影範囲を変更
する。その後、画像抽出手段が、被写体の所定部位を撮
影した画像の映像信号を受信し、この被写体の所定部位
が略中央に追尾された画像を抽出する。よって、撮影範
囲変更手段が撮影手段の撮影範囲を変更するので、撮影
手段による被写体の追尾可能範囲が拡大し、被写体への
撮影位置の強制が緩和され、使い勝手が向上する。
【0016】請求項3記載の被写体追尾装置は、請求項
2記載の被写体追尾装置において、位置検出手段は、撮
影手段にて撮影された画像中における被写体の少なくと
も1つ以上の副所定部位の位置および種類を検出し、撮
影範囲変更手段は、前記位置検出手段により検出された
被写体の副所定部位の少なくとも1つ以上の位置情報お
よび種類情報に基いて、前記撮影手段による撮影画像内
に被写体の所定部位を撮影する位置へ、前記撮影手段の
撮影範囲を変更させるものである。
【0017】そして、この構成では、撮影手段が被写体
の少なくとも1つ以上の副所定部位を撮影した状態で、
位置検出手段が撮影手段の画像中における被写体の少な
くとも1つ以上の副所定部位の位置および種類を検出す
る。次いで、位置検出手段による位置情報および種類情
報に基いて、撮影範囲変更手段が撮影手段による撮影画
像内に被写体の所定部位を撮影する位置へ、撮影手段の
撮影範囲を変更させる。この状態で、画像抽出手段が撮
影手段から映像信号を受信した後に、位置検出手段によ
る被写体の所定部位の位置情報に基いて被写体の所定部
位が略中央に追尾された画像を抽出する。このため、被
写体の所定部位が撮影できず、被写体の少なくとも1つ
以上の副所定部位を撮影手段が撮影した場合であって
も、この被写体の所定部位を略中央に追尾した画像を画
像抽出手段が抽出するので、撮影手段の追尾可能範囲が
拡大する。この結果、被写体への撮影位置を強制する必
要がなくなるので、使い勝手がより向上する。
【0018】請求項4記載の被写体追尾装置は、請求項
1ないし3いずれかに記載の被写体追尾装置において、
撮影手段は、広角画像および望遠画像を変更して撮影
し、位置検出手段は、前記撮影手段が撮影した広角画像
および望遠画像中における被写体の所定部位および副所
定部位の少なくとも1つ以上の位置および種類を検出
し、画像抽出手段は、前記位置検出手段による位置情報
および種類情報に基いて、前記撮影手段にて被写体の所
定部位が撮影された望遠画像の映像信号から被写体の所
定部位が略中央に追尾された画像を抽出するものであ
る。
【0019】そして、この構成では、撮影手段で広角画
像が撮影可能な状態で、この撮影手段の広角画像で被写
体の所定部位および副所定部位の少なくとも1つ以上を
撮影すると、撮影手段にて撮影された被写体の所定部位
および副所定部位の少なくとも1つ以上の位置および種
類を位置検出手段が検出する。その後、被写体の所定部
位を撮影手段の広角画像の略中央に撮影した後に、撮影
手段を変更して望遠画像を撮影する。この状態で、撮影
手段による望遠画像中にも被写体の所定部位が撮影され
ているため、画像検出手段が撮影手段の望遠画像の映像
信号を受信する。その後、望遠画像中における位置検出
手段による位置情報および種類情報に基いて、撮影手段
の映像信号から被写体の所定部位が略中央に追尾された
画像を画像抽出手段が抽出する。よって、撮影手段の広
角画像でまず被写体を撮影するので、撮影手段による追
尾可能範囲が拡大する。この結果、被写体への撮影位置
の強制がより少なくなり、使い勝手がより向上する。
【0020】請求項5記載の被写体追尾装置は、請求項
4記載の被写体追尾装置において、撮影範囲変更手段
は、撮影手段の望遠画像中に被写体の所定部位および少
なくとも1つ以上の副所定部位の全てが撮影されない場
合に、撮影手段の撮影画像を広角画像に変更させるもの
である。
【0021】そして、この構成では、撮影手段の望遠画
像中に被写体の所定部位および少なくとも1つ以上の副
所定部位の全てが撮影されない場合に、撮影手段の撮影
範囲を撮影範囲変更手段が広角画像に変更するので、撮
影手段の広角画像で撮影した被写体の所定部位を、再
度、位置検出手段により検出可能となるため、撮影手段
の望遠画像で被写体の所定部位を追尾して撮影する際に
おける追尾動作が向上する。
【0022】請求項6記載の被写体追尾装置は、請求項
2ないし5いずれかに記載の被写体追尾装置において、
撮影範囲変更手段は、撮影手段にて撮影された画像中に
おける被写体の所定部位および少なくとも1つ以上の副
所定部位の全ての位置および種類が位置検出手段で検出
不可能な場合に、この位置検出手段にて被写体の所定部
位および少なくとも1つ以上の副所定部位のいずれかの
位置および種類が検出される位置へ、前記撮影手段の撮
影範囲を変更させるものである。
【0023】そして、この構成では、被写体を撮影した
状態で被写体の所定部位および少なくとも1つ以上の副
所定部位の全ての位置および種類が位置検出手段で検出
不可能な場合であっても、位置検出手段で被写体の所定
部位および少なくとも1つ以上の副所定部位のいずれか
の位置および種類を検出できる位置へ、撮影範囲変更手
段が撮影手段の撮影範囲を変更する。このため、撮影手
段による追尾可能範囲がより拡大するので、使い勝手が
より向上する。
【0024】請求項7記載の被写体追尾装置は、請求項
2ないし6いずれかに記載の被写体追尾装置において、
撮影手段にて撮影される被写体の近接を感知する近接セ
ンサを少なくとも一つ以上具備し、撮影範囲変更手段
は、前記近接センサにて感知された被写体の近接情報に
基いて、前記撮影手段にて被写体が撮影される位置へ、
前記撮影手段の撮影範囲を変更させるものである。
【0025】そして、この構成では、被写体が撮影手段
の撮影可能領域に近接すると、近接センサが被写体の近
接を感知する。次いで、近接センサによる近接情報に基
いて、撮影範囲変更手段が撮影手段の撮影範囲を変更す
る。このとき、撮影手段は被写体を撮影している。よっ
て、近接センサを設けたことにより、撮影手段による追
尾可能範囲がより拡大するので、使い勝手がより向上す
る。
【0026】請求項8記載の被写体追尾装置は、請求項
1ないし7いずれかに記載の被写体追尾装置において、
撮影手段にて撮影された画像の各画素信号を所定の間隔
で間引く信号間引手段を具備し、位置検出手段は、前記
信号間引手段により間引かれた画像中における被写体の
所定部位および少なくとも1つ以上の副所定部位のいず
れかの位置および種類を検出するものである。
【0027】そして、この構成では、撮影手段が被写体
の所定部位および少なくとも1つ以上の副所定部位のい
ずれかを撮影した場合に、撮影手段の画像を信号間引手
段が受信して、この画像の各画素信号を所定の間隔で間
引く。次いで、信号間引手段にて間引かれた画像中にお
ける被写体の所定部位および少なくとも1つ以上の副所
定部位のいずれかの位置および種類を位置検出手段が検
出する。その後、略中央に被写体の所定部位を追尾した
画像を画像検出手段が抽出する。よって、撮影手段が撮
影した画像の各画素信号を信号間引手段で間引くことに
より、撮影手段の画像中における被写体の所定部位およ
び少なくとも1つ以上の副所定部位のいずれかの位置お
よび種類を検出する際における画像データ量が減少す
る。このため、位置検出手段のメモリー使用量が少なく
なり、制御が容易になるので、構成が簡略化して製造性
が向上し、製造コストが削減する。
【0028】請求項9記載の被写体追尾装置は、請求項
1ないし8いずれかに記載の被写体追尾装置において、
撮影手段にて撮影された画像を自動的に合焦する自動合
焦手段を具備しているものである。
【0029】そして、この構成では、撮影手段が画像を
撮影すると、この画像を自動合焦手段が自動的に合焦す
る。このため、撮影手段が撮影する画像が常に鮮明にな
る。よって、画像抽出手段が抽出する画像も常に鮮明に
なるので、画像抽出手段が抽出する画像を用いた被写体
の個人確認がより容易かつ正確になる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の被写体追尾装置の
第1の実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0031】図1ないし図5において、1は被写体追尾
装置であり、この被写体追尾装置1は、図示しない照合
装置などに接続されており、被写体としての人物2の所
定部位としての右目3を追尾して、この右目3の虹彩パ
ターン(以下、アイリス4という。)が撮影された画像
の映像出力を照合装置に送り、この人物2の右目3のア
イリス4を照合装置で照合し、この人物2が何物である
のか個人確認するためのものである。
【0032】また、この被写体追尾装置1は、人物2を
撮影する撮影手段5を備えており、この撮影手段5に
は、この撮影手段5にて撮影された画像の各画素信号を
所定の間隔で間引くまたは積分した後に間引く信号間引
手段21と、この撮影手段5にて撮影された画像を自動的
に合焦する自動合焦手段25とが接続されている。
【0033】さらに、信号間引手段21には、撮影手段5
が撮影した画像中における人物2の右目3の位置を検出
する位置検出手段11が接続されている。この位置検出手
段11には、この位置検出手段11による位置情報に基い
て、撮影手段5にて人物2の右目3が撮影された画像の
映像信号からこの人物2の右目3を中央に追尾した画像
を抽出する画像抽出手段15が接続されている。
【0034】この画像抽出手段15は、撮影手段5に接続
されており、この撮影手段5が撮影した画像の映像信号
を受信する。また、自動合焦手段25は、画像抽出手段に
接続されており、この画像抽出手段が抽出した映像出力
を受信する。
【0035】そして、撮影手段5は、図2および図3に
示すように、この撮影手段5にて撮影される人物2の右
目3が判定可能な撮影範囲、すなわち図2に示す撮影角
度θであるとともに、この撮影手段5にて撮影される画
像中における人物2の右目3を所定の解像度で撮影す
る。また、この撮影手段5は、この撮影手段5にて人物
2の右目3が撮影されると推測される方向に向けられ
て、例えば銀行のATMとしての取付面6上に取り付け
られている。さらに、撮影手段5には、撮影手段5にて
撮影される画像を合焦させるためのフォーカス調整用レ
ンズ26が内設されている。
【0036】さらに、位置検出手段11は、撮影手段5に
て撮影された後、信号間引手段21にて間引かれた画像中
における人物2の右目3の位置を検出する。また、位置
検出手段11は、画像抽出手段15および信号間引手段21に
接続されており、撮影手段5にて撮影された画像の映像
信号を信号間引手段21が受信し、この信号間引手段21に
て間引かれた画像の映像信号を受信する。
【0037】そして、画像抽出手段15は、位置検出手段
11にて検出された人物2の右目3の位置情報に基いて、
人物2の右目3が撮影された撮影手段5による画像の映
像信号を受信し、図4に示すように、人物2の右目3の
み画像を抽出し、この右目3を中央に追尾した所定の解
像度の画像を出力する。また、画像抽出手段15にて抽出
された画像の映像出力は、照合装置に受信される。
【0038】さらに、信号間引手段21は、撮影手段5に
て撮影された画像の映像信号を受信する。また、この信
号間引手段21は、図5に示すように、撮影手段5にて撮
影された画像の各画素を、例えば3個間隔で間引してメ
モリーし、位置検出手段11にて画像中における人物2の
右目3の位置を検出する際に用いられる画像の映像信号
量を減少させる。
【0039】そして、自動合焦手段25は、フォーカス調
整用レンズ26に接続されており、このフォーカス調整用
レンズ26の位置を光軸方向に向けて移動させるフォーカ
ス駆動部27を備えている。また、自動合焦手段25は、画
像抽出手段15からの映像出力を受信し、この映像出力の
高周波成分が最大となるように、フォーカス駆動部27を
用いてフォーカス調整用レンズ26の位置を設定し、撮影
手段5による画像を自動的に合焦する。
【0040】次に、上記第1の実施の形態の作用を説明
する。
【0041】撮影手段5の撮影可能領域に人物2が侵入
すると、撮影手段5が人物2の右目3を撮影する。
【0042】その後、人物2の右目3を撮影した撮影手
段5の画像の映像信号を画像抽出手段15および信号間引
手段21が受信する。
【0043】次いで、信号間引手段21が人物2の右目3
を撮影した画像の各画素を間引く。この状態で、信号間
引手段21にて間引かれた画像の映像信号を位置検出手段
11が受信する。
【0044】そして、位置検出手段11が画像中におけう
人物2の右目3の位置を検出し、この位置検出手段11に
て検出された位置情報を画像抽出手段15が受信する。
【0045】さらに、位置検出手段11による人物2の右
目3の位置情報に基いて、画像抽出手段15が撮影手段5
から人物2の右目3が撮影された画像の映像信号を受信
し、図4に示すように、人物2の右目3の画像のみを中
央に抽出した所定の解像度の画像を出力する。
【0046】次いで、画像抽出手段が出力する画像信号
の高周波成分が最大となるように、自動合焦手段25がフ
ォーカス駆動部27を起動させて、撮影手段5の画像が人
物2の右目3に対して合焦されるように、フォーカス調
整用レンズ26の位置を設定する。
【0047】このとき、撮影手段5が撮影した人物2の
右目3を、画像抽出手段15が追尾している。そして、こ
の画像抽出手段15にて抽出された画像の映像出力を照合
装置が受信する。
【0048】また、画像抽出手段15にて抽出された画像
中における人物2の右目3の位置が移動した場合、すな
わち、撮影手段5が撮影している人物2が移動した場合
には、再度、位置検出手段11が撮影手段5の画像中にお
ける人物2の右目3の位置を検出する。
【0049】そして、位置検出手段11にて検出された位
置情報を画像抽出手段15が受信し、この位置情報に基い
て、人物2の右目3の画像のみを中央に抽出した所定の
解像度の画像を画像抽出手段15が出力する。
【0050】その後、画像抽出手段15から受信し、かつ
人物2の右目3のアイリス4が所定の解像度で撮影され
た画像出力を用いて照合装置で人物2の右目3のアイリ
ス4を照合し、人物2の個人確認を行う。
【0051】上述したように、上記第1の実施の形態で
は、撮影手段5が人物2の右目3を撮影することによ
り、この人物2の右目3のみが中央に所定の解像度で撮
影された画像を画像抽出手段15が出力するので、人物2
自身に移動を求めることなく、人物2の右目3のみが中
央に所定の解像度で抽出された画像が取得できる。この
ため、人物2に対して右目3を撮影するための努力など
を強いないので、人物2に不快感を与えることがなく、
人物2に対する使い勝手を向上できる。
【0052】また、広角カメラで撮影した人物2を望遠
カメラで機械的に追尾して撮影する場合に比べると、1
台の撮影手段5であるとともにこの撮影手段5を移動さ
せる必要がないので、人物2の右目3を追尾して所定の
解像度で抽出された画像を取得するために必要な変換テ
ーブルなどの作成が不要となり、制御および構成を簡略
化できる。よって、製造性を向上できコンパクト化で
き、製造コストを削減できる。
【0053】さらに、撮影手段5は、撮影した人物2の
右目3が判定可能な撮影範囲を有するとともに、この人
物2の右目3を所定の解像度で撮影する。このため、人
物2の右目3のみが中央に所定の解像度で抽出された画
像を画像抽出手段15で出力できる。よって、照合装置を
画像抽出手段15に接続することにより、画像抽出手段15
が抽出した画像を用いた照合装置による人物2の右目3
のアイリス4の照合作業を容易にでき、この人物2の個
人確認を容易にできる。
【0054】また、撮影手段5が撮影した画像の各画素
を信号間引手段21が間引くので、位置検出手段11に出力
する画像データ量を減少でき、位置検出手段11のメモリ
ー使用量を少なくできる。このため、撮影手段5が撮影
した人物2の右目3を追尾して中央部に所定の解像度で
抽出した画像を取得する際における処理時間を短縮化で
きるとともに、被写体追尾装置1の制御を容易にできる
ので、被写体追尾装置1の構造を簡略化でき、製造性を
向上でき、製造コストを削減できる。
【0055】ここで、撮影手段5が撮影する画像の画素
数に応じて、信号間引手段21による間引き、位置検出手
段11による検出、さらには画像抽出手段15による検出の
際に必要な処理画素数が異なるため、人物2の右目3の
みが所定の解像度で抽出された画像を出力する際におけ
る速度、および個人確認が可能な必要最小限の解像度等
を考え、撮影手段5の画素数、信号間引手段21による映
像信号の間引率、および画像抽出手段15が出力する映像
信号の解像度を設定することにより、製造コストを削減
できる。
【0056】さらに、撮影手段5が人物2の右目3を撮
影することにより、この撮影手段5の画像を人物2の右
目3に対して自動的に自動合焦手段25が合焦するので、
画像抽出手段15が抽出する画像をより鮮明にできる。よ
って、人物2を個人確認する際における作業精度および
作業効率を向上できる。さらには、人物2の右目3のア
イリス4を照合する際における照合作業が容易になるの
で、作業時間を短縮化でき、使用者の使い勝手を向上で
きる。
【0057】なお、上記第1の実施の形態では、被写体
追尾装置1は、撮影手段5が撮影した人物2の右目3の
みが所定の解像度で撮影された画像の映像信号を画像抽
出手段15が出力し、この映像信号を用いて人物2の個人
確認を行う構成について説明したが、このような構成に
限定されることはなく、画像抽出手段15が出力する画像
で人物2の個人確認ができる構成であればよい。よっ
て、例えば撮影手段5で人物2の左目、鼻、口および耳
などを撮影し、これらの人物2の部位が所定の解像度で
撮影された画像の映像信号を画像抽出手段15が出力し、
この映像信号で人物2の個人確認を行う構成にすること
もできる。
【0058】そして、自動合焦手段25は、画像抽出手段
15が出力した映像出力の高周波成分が最大となるよう
に、撮影手段5による画像を自動的に合焦する構成に限
られず、例えば、距離センサで撮影手段5から人物2ま
での距離を検出し、この距離情報に基いて、撮影手段5
が撮影する画像を合焦する自動合焦手段25としてもよ
い。さらに、必要の無い場合には自動合焦手段25を設け
なくてもよい。すると、構成を簡略化でき、製造性を向
上できるので、製造コストを削減でき、コンパクト化で
きる。
【0059】また、撮影手段5が撮影した画像の各画素
を信号間引手段21で間引く構成について説明したが、必
要ない場合には信号間引手段21を設けなくてもよい。
【0060】次に、本発明の第2の実施の形態の構成を
図6ないし図10を参照して説明する。
【0061】この図6ないし図10に示す被写体追尾装
置1は、基本的には図1ないし図5に示す被写体追尾装
置1と同一であるが、広角画像および望遠画像を変更し
て撮影する撮影手段5の撮影範囲を変更させる撮影範囲
変更手段31と、撮影手段5の撮影可能領域に対する人物
2の近接を感知する近接センサ35と、撮影手段5から人
物2までの距離を検出する距離検出手段41と、撮影手段
5が撮影する画像を合焦するフォーカス調節手段45と、
撮影手段5が撮影した画像のズーム倍率を調節するズー
ム調節手段51とを備えたものである。
【0062】そして、撮影手段5は、例えば一般的なC
CDカメラなどの撮像素子が用いられており、この撮影
手段5にて撮影された人物2の右目3のアイリス4の画
像データを即得の個人データと比較して本人であるか判
定するために必要な解像度で、図8に示す広角画像およ
び図9に示す望遠画像を撮影する。
【0063】また、撮影手段5の撮像素子の必要画素
は、人物2の右目3を撮影し、個人確認に必要な画素
数、すなわち図9に示す点線で囲まれた部分をn画素と
し、この撮影手段5にて撮影された図9に示す望遠画像
中より人物2の右目3の位置を検出するために必要な撮
影範囲を縦横共にm倍とすると、m・n画素である。
そして、撮影手段5は、広角画像を撮影する際の撮影角
度が図7に示すθであるとともに、望遠画像を撮影す
る際の撮影角度が図7に示すθとなるように構成され
ている。
【0064】さらに、撮影手段5は、ズームレンズ50を
備えており、この撮影手段5には、ズームレンズ50のズ
ーム倍率を変更させ、撮影手段5にて撮影される画像を
広角画像および望遠画像に切り換えるズーム倍率調整機
構52が内設されている。また、ズームレンズ50は、撮影
手段5の撮像素子の中央で、このズームレンズ50の光軸
が垂直に交わるように取り付けられている。また、この
ズームレンズ50は、撮影手段5にて撮影される広角画像
および望遠画像を合焦させるフォーカス調整用レンズ26
を備えている。さらに、このフォーカス調整用レンズ26
は、撮影手段5にて撮影された人物2の右目3などに対
して広角画像および望遠画像を合焦させる。
【0065】また、位置検出手段11は、撮影手段5にて
広角画像が撮影されるように設定されている際に、この
撮影手段5にて人物2の右目3が撮影され、さらに、こ
の人物2の右目3が撮影された広角画像が信号間引手段
21にて間引かれた映像信号が入力されて、この撮影手段
5の広角画像中における人物2の右目3の位置を検出す
る。さらに、位置検出手段11は、撮影手段5の望遠画像
中における人物2の右目3の位置を、この望遠画像内よ
りテンプレートマッチングなどの方法にてこの望遠画像
の周辺画像から区別して検出する。そして、位置検出手
段11は、撮影手段5の望遠画像中に人物2の右目3が所
定の大きさに拡大されて撮影されている際に、人物2の
右目3が移動すると、再度、人物2の右目3の位置を検
出する。
【0066】そして、信号間引手段21は、広角画像また
は望遠画像が撮影されるように設定された撮影手段5に
て人物2の右目3が撮影された際に、この撮影手段5に
て撮影された広角画像または望遠画像の各画素を所定の
間隔で間引く、または撮影手段5にて撮影される広角画
像または望遠画像の画素データをフィルターなどにて積
分し、さらにこの画像データを所定のサンプリング周波
数でサンプリングしてデータ数を削減する。
【0067】また、撮影範囲変更手段31は、位置検出手
段11にて検出された位置情報を受信して演算し撮影手段
5の撮影範囲の変更を制御する制御部61と、撮影手段5
を垂直方向に向けて移動させ、この撮影手段5の撮影範
囲を垂直方向に向けて変更させる垂直駆動部62と、撮影
手段5を水平方向に向けて移動させ、この撮影手段5の
撮影範囲を水平方向に向けて変更させる水平駆動部63と
を備えている。
【0068】そして、制御部61は、位置検出手段11に接
続されており、位置検出手段11にて検出された人物2の
右目3の位置情報に基いて、撮影手段5にて撮影される
広角画像または望遠画像の中央に人物2の右目3が撮影
される位置へ、垂直駆動部62および水平駆動部63を起動
させて撮影手段5を垂直方向および水平方向に向けて適
宜に移動させ、この撮影手段5の撮影範囲を変更させ
る。また、垂直駆動部62は、制御部61に接続されてお
り、撮影手段5を垂直方向に向けて移動させる垂直回転
モータ64を備えている。そして、この垂直回転モータ64
は、制御部61に制御されている。さらに、水平駆動部63
もまた、制御部61に接続されており、撮影手段5を水平
方向に向けて移動させる水平回転モータ65を備えてい
る。そして、この水平回転モータ65は、制御部61に制御
されている。
【0069】さらに、垂直駆動部62は、例えば銀行のA
TMなどの取付面6に垂直方向に向けて摺動可能に取り
付けられた第1の台座66を備えている。また、水平駆動
部63は、第1の台座66の表面部に水平方向に向けて摺動
可能に取り付けられた第2の第座67を備えている。そし
て、この第2の台座67の表面部には、人物2が撮影され
ると推測される方向に向けて配設された撮影手段5が固
定された状態で取り付けられている。
【0070】また、垂直駆動部62は、垂直回転モータ64
の起動により、第1の台座66が垂直方向に向けて移動し
て、撮影手段5の撮影範囲を垂直方向に向けて変更させ
る。また、水平駆動部63も同様に、水平回転モータ65の
起動により、第2の台座67が水平方向に向けて移動し
て、撮影手段5の撮影範囲を水平方向に向けて変更させ
る。
【0071】さらに、撮影範囲変更手段31は、撮影手段
5にて撮影された広角画像中における人物2の右目3の
位置が位置検出手段11にて検出されない場合に、この位
置検出手段11にて人物2の右目3が検出される位置へ、
制御部61が垂直回転モータ64および水平回転モータ65を
起動させて第1の台座66および第2の台座67を垂直方向
および水平方向に向けて移動して、撮影手段5の撮影範
囲を変更させる。
【0072】そして、画像抽出手段15は、制御部61に接
続されており、撮影手段5にて人物2が中央に拡大され
て撮影された望遠画像の映像信号を受信し、位置検出手
段11による位置情報に基いた制御部61による制御にて、
図4に示すように、人物2の右目3のみが略中央に所定
の解像度で取得されるように望遠画像中から抽出する。
さらに、画像抽出手段15にて抽出した画像の映像出力
は、人物2の右目3のアイリス4が照合可能な照合装置
に受信される。
【0073】また、近接センサ35は、取付面6などに少
なくとも一つ以上取り付けられており、撮影手段5にて
撮影される人物2の近接を感知する。この近接センサ35
は、制御部61に接続されており、この近接センサ35にて
感知された近接情報を制御部61が受信して演算し、この
制御部61が垂直回転モータ64および水平回転モータ65を
起動させて第1の台座66および第2の台座67を移動さ
せ、撮影手段5の広角画像中に人物2が撮影される位
置、すなわちこの人物2の右目3が撮影される位置へ、
撮影手段5の撮影範囲を変更させる。
【0074】そして、距離検出手段41は、赤外線を発生
させて人物2に反射させ、三角測量の原理で撮影手段5
から人物2までの距離、すなわち図7に示す距離Lを検
出する距離センサである。また、この距離検出手段41
は、制御部61に接続されており、この距離検出手段41に
て検出された人物2の距離情報を制御部61が受信する。
【0075】また、フォーカス調節手段45は、フォーカ
ス調整用レンズ26を光軸方向に向けて移動させて、この
フォーカス調整用レンズ26の位置を設定し、撮影手段5
にて撮影された広角画像および望遠画像を合焦する。さ
らに、このフォーカス調節手段45は、制御部61に接続さ
れ、かつフォーカス調整用レンズ26に接続されており、
距離検出手段41にて検出された撮影手段5から人物2ま
での距離情報を制御部61が受信して演算した際に、制御
部61にて制御されて、フォーカス調整用レンズ26の位置
を設定する。
【0076】さらに、ズーム調節手段51は、ズーム倍率
調整機構52を備えており、制御部61に接続され、かつズ
ーム倍率調整機構52に接続されている。また、位置検出
手段11にて検出された撮影手段5の広角画像中における
人物2の右目3の位置情報を制御部61が受信して演算し
た場合に、このズーム調節手段51は、制御部61にて制御
されて、ズーム倍率調整機構52のズーム倍率を変更す
る。
【0077】次に、上記第2の実施の形態の作用を説明
する。
【0078】撮影手段5にて広角画像が撮影されるよう
に、制御部61がズーム調節手段51を制御してズーム倍率
調整機構52のズーム倍率を変更する。
【0079】そして、撮影手段5の移動撮影可能領域に
人物2が侵入すると、近接センサ35が人物2の近接を感
知する。このとき、近接センサ35にて感知された近接情
報を制御部61が受信して演算する。
【0080】すると、近接センサ35による近接情報に基
いて、制御部61が垂直回転モータ64および水平回転モー
タ65を起動させて、撮影手段5の広角画像中に人物2が
撮影される位置へ、第1の台座66および第2の台座67を
垂直方向および水平方向に向けて移動させて、撮影手段
5の撮影範囲を変更させる。このとき、撮影手段5の広
角画像中に、人物2の右目3が撮影されている。
【0081】このとき、距離検出手段41が撮影手段5か
ら人物2までの距離を検出する。そして、距離検出手段
41による距離情報を制御部61が受信して演算し、この制
御部61がフォーカス調節手段45を用いてフォーカス調整
用レンズ26の位置を設定し、撮影手段5の広角画像を人
物2に対して合焦する。
【0082】次いで、人物2が中央に合焦されて撮影さ
れた広角画像の映像信号を信号間引手段21が受信してこ
の映像信号を所定の間隔で間引く。そして、信号間引手
段21にて間引かれた広角画像の映像信号を位置検出手段
11か受信する。
【0083】そして、撮影手段5にて撮影された広角画
像中における人物2の右目3の位置を位置検出手段11が
検出し、この位置情報を制御部61が受信して演算する。
そして、この位置検出手段11による位置情報に基いて、
図8に示すように、撮影手段5の広角画像の中央に人物
2の右目3が撮影される位置へ、制御部61が垂直回転モ
ータ64および水平回転モータ65を起動させて第1の台座
66および第2の台座67を垂直方向および水平方向に向け
て移動させて、撮影手段5の撮影範囲を変更させる。
【0084】さらに、制御部61がズーム調節手段51を用
いてズーム倍率調整機構52のズーム倍率を変更させる。
この状態で、撮影手段5の広角画像中に人物2の右目3
が中央に撮影されているため、図9に示すように、撮影
手段5には人物2の右目3が判定できる大きさに拡大さ
れた望遠画像が撮影される。
【0085】また、撮影手段5による望遠画像の中央に
人物2の右目3が拡大されて撮影されている際に、人物
2が移動してこの人物2の右目3が移動した場合には、
位置検出手段11が望遠画像中における人物2の右目3の
位置を再度検出する。そして、この位置情報を制御部61
が受信して演算し、この制御部61が垂直回転モータ64お
よび水平回転モータ65を起動させて第1の台座66および
第2の台座67を移動させ、撮影手段5の望遠画像の中央
に人物2の右目3が撮影される位置へ、撮影手段5の撮
影範囲をフィードバック制御する。
【0086】また、人物2が移動してしまい、この人物
2の右目3が撮影手段5の望遠画像中に撮影されない場
合には、ズーム調節手段51を用いてズーム倍率調整機構
52のズーム倍率を変更させ、この人物2の右目3が撮影
手段5の広角画像中に撮影されるように、同様の動作を
行い、撮影手段5の望遠画像の中央に人物2の右目3が
撮影されるようにする。
【0087】そして、距離検出手段41にて検出された撮
影手段5から人物2までの距離情報に基いて、制御部61
がフォーカス調節手段45を用いてフォーカス調整用レン
ズ26の位置を設定し、撮影手段5にて撮影された人物2
の右目3に対して望遠画像を合焦する。
【0088】次いで、撮影手段5により人物2の右目3
が中央に拡大されて撮影された望遠画像の映像信号を画
像抽出手段15が受信する。そして、位置検出手段11にて
検出された望遠画像中における人物2の右目3の位置情
報に基いて、図4示すように、人物2の右目3のみが中
央に所定の解像度で抽出された画像を画像抽出手段15が
取得する。さらに、画像抽出手段15にて抽出された画像
の映像出力を照合装置が受信する。
【0089】そして、画像の中央に人物2の右目3が取
得された画像データを用いて照合装置で人物2の右目3
のアイリス4を照合し、この人物2の個人確認を行う。
【0090】上述したように、上記第2の実施の形態で
は、撮影手段5の広角画像中に人物2を撮影することに
より、人物2の右目3のみが所定の解像度で抽出された
画像を画像抽出手段15が取得するため、図1ないし図5
に示す被写体追尾装置1と同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0091】そして、近接センサ35が感知可能な位置に
人物2が侵入すると、近接センサ35にて感知された近接
情報を制御部61が受信して演算し、撮影手段5の広角画
像中に人物2を撮影する位置へ、制御部61が撮影範囲変
更手段31を用いて撮影手段5の撮影範囲を変更させる。
次いで、位置検出手段11が広角画像中における人物2の
右目3の位置を検出し、この位置情報を制御部61が受信
して演算し、撮影手段5の広角画像の中央に人物2の右
目3を撮影する位置へ、制御部61が撮影範囲変更手段31
を用いて撮影手段5の撮影範囲を変更させ、さらに、ズ
ーム調節手段51がズーム倍率調整機構52のズーム倍率を
望遠側に変更し、人物2の右目3を中央に追尾して拡大
して撮影した撮影手段5による望遠画像の映像信号を画
像抽出手段15が受信する。そして、位置検出手段11によ
る位置情報に基いて、中央に人物2の右目3のみが所定
の解像度で抽出された画像を画像抽出手段15が取得す
る。
【0092】よって、撮影手段5に撮影された人物2
は、位置検出手段11による人物2の右目3の位置情報の
みで、撮影手段5にて追尾されるとともに、画像抽出手
段15にて人物2の右目3のみが中央に所定の解像度で抽
出された画像が取得される。このため、人物2の右目3
を追尾して撮影する際に用いられる変換テーブルの作成
が不要となるので、構成を簡略化できるとともに、製造
性を向上でき、製造コストを削減できる。
【0093】そして、撮影範囲変更手段31の垂直駆動部
62および水平駆動部63で垂直回転モータ64および水平回
転モータ65を起動させることにより、第1の台座66およ
び第2の台座67が移動して、撮影手段5の撮影範囲が変
更する。このため、このように構成することにより、撮
影手段5を取付面6に固着した場合に比べ、撮影手段5
の撮影範囲が変更できるため、撮影手段5による人物2
の右目3の追尾可能範囲を拡大できる。
【0094】よって、人物2の右目3を追尾する際にお
ける追尾動作を向上でき、人物2への撮影位置の強制を
緩和でき、使い勝手をより向上できる。また、撮影範囲
変更手段31で撮影手段5の撮影範囲を変更できるため、
画素数の少ない撮像素子で構成できるため、製造コスト
をより削減できる。
【0095】そして、撮影手段5の広角画像で撮影した
人物2の右目3を、この撮影手段5の望遠画像で追尾し
て拡大して撮影し、さらに、この望遠画像の映像信号か
ら人物2の右目3のみが所定の解像度で抽出された画像
を画像抽出手段15が出力するため、撮影手段5による追
尾可能範囲をより拡大できる。この結果、人物への撮影
位置の強制が緩和でき、使い勝手をより向上できる。
【0096】さらに、撮影手段5の望遠画像中に人物2
の右目3が撮影できない場合には、撮影範囲変更手段21
が撮影手段5の撮影範囲を広角画像に変更するので、撮
影手段5の広角画像で撮影した人物2の右目3をこの撮
影手段5の望遠画像で追尾して撮影する際における追尾
動作をより向上できる。
【0097】また、撮影手段5で人物2を撮影し、この
人物2の右目3が撮影できない場合であっても、撮影手
段5が人物2の右目3を撮影する位置へ、撮影範囲変更
手段31が撮影手段5の撮影範囲を変更するので、撮影手
段5による追尾可能範囲をより拡大でき、追尾動作をよ
り向上できる。
【0098】そして、撮影手段5の広角画像の撮影可能
領域に対する人物2の近接を近接センサ35が感知し、こ
の近接センサ35による近接情報に基いて、撮影手段5の
広角画像中に人物2を撮影する位置へ、撮影範囲変更手
段31が撮影手段5の撮影範囲を変更するので、近接セン
サ35を設けたことにより、撮影手段5による人物2の右
目3に対する追尾可能範囲をより拡大でき、使い勝手を
より向上できる。
【0099】また、撮影手段5にて撮影された広角画像
および望遠画像は、距離検出手段41による撮影手段5か
ら人物2までの距離情報に基いて、フォーカス調節手段
45でフォーカス調整用レンズ26の位置が設定されて合焦
されるので、撮影手段5による広角画像および望遠画像
を鮮明に撮影できるとともに、画像抽出手段15が抽出す
る画像を鮮明にできる。よって、撮影手段5の精度を向
上できるとともに、画像抽出手段15により抽出された画
像信号を用いて人物2の個人確認を行う際における作業
精度および作業効率を向上できる。
【0100】さらに、撮影手段5の広角画像の中央に人
物2の右目3を撮影すると、制御部61がズーム調節手段
51でズーム倍率調整機構52のズーム倍率を変更させて撮
影手段5にて撮影される画像中における人物2の右目3
がその周囲の範囲を含む大きさまで拡大される。よっ
て、この状態で追尾すれば、画像抽出手段15にて人物2
の右目3のみが所定の解像度で抽出された画像を取得す
る際における撮影可能範囲を拡大できる。このため、撮
影手段5の撮像素子の各画素を減少できるとともに、人
物2が移動した場合であってもこの人物2の右目3を追
尾して撮影できるので、製造コストを削減できるととも
に、人物2の右目3を追尾する際における追尾動作を向
上できる。
【0101】また、撮影範囲変更手段31は、撮影手段5
にて撮影された広角画像中における人物2の右目3の位
置が位置検出手段11にて検出されない場合に、この位置
検出手段11にて人物2の右目3が検出される位置へ、撮
影手段5の撮影範囲を変更させる。このため、撮影手段
5による撮影可能範囲をより拡大できるので、使い勝手
をより向上できる。
【0102】なお、上記第2の実施の形態では、撮影手
段5の望遠画像から画像抽出手段が人物2の右目3のみ
を抽出した画像を取得している構成について説明した
が、撮影手段5の望遠画像でさらに右目3を拡大して撮
影することにより、画像抽出手段15を設けなくてもよ
い。
【0103】また、撮影手段5にて人物2の右目3が撮
影された広角画像は、信号間引手段21にて間引かれる
が、撮影手段5にて撮影される広角画像の映像信号をそ
のまま用いる場合などには、信号間引手段21を設けなく
てもよい。
【0104】そして、撮影手段5にて撮影された広角画
像および望遠画像を合焦するために、赤外線を発生させ
て人物2に反射させ三角測量の原理で撮影手段5から人
物2までの距離を検出する距離検出手段41が用いられて
いるが、撮影手段5にて撮影された広角画像および望遠
画像の映像信号を受信し、この映像信号中の高周波成分
が最大となるように、フォーカス調節手段45をフィード
バック制御し、撮影手段5による広角画像および望遠画
像を合焦させる高周波成分抽出手段など他の方法を用い
てもよい。
【0105】また、近接センサ35にて人物2が感知され
ると被写体追尾装置1が起動するように構成されている
が、撮影手段5を移動させずに人物2が撮影できる領域
に人物2が侵入すると、被写体追尾装置1が起動する構
成にすることもできる。
【0106】さらに、制御部61にてズーム調節手段51を
用いてズーム倍率調整機構52のズーム倍率を変更させて
撮影手段5で広角画像および望遠画像を撮影する構成で
あるが、広角画像および望遠画像の切り換えが可能な2
焦点レンズなどを用いることにより、撮影手段5で広角
画像および望遠画像を撮影するための撮影切換手段など
を設けてもよい。
【0107】また、撮影手段5の広角画像で撮影する人
物2がある一定の範囲にいることが想定されている場合
には、撮影手段5の撮影方向を人物2の右目3が撮影で
きると推測される方向に向けて撮影手段5を設置しても
よい。
【0108】さらに、撮影手段5の広角画像に人物2の
右目3が撮影されると、位置検出手段11にて撮影手段5
の広角画像中における人物2の右目3の位置が検出さ
れ、この位置検出手段11による位置情報に基いて、撮影
手段5の広角画像の中央に人物2の右目3が撮影される
位置へ、撮影範囲変更手段31にて撮影手段5の撮影範囲
が変更されるように構成されているが、このような構成
に限定されることはなく、撮影手段5の広角画像中に人
物2の右目3が撮影されず、この人物2の副所定部位と
しての右耳69などの他の部位が撮影されると、位置検出
手段11にて撮影手段5の広角画像中における人物2の右
耳69などの位置および種類を検出し、この位置検出手段
11による位置情報および種類情報に基いて、撮影手段5
の広角画像の中央に人物2の右目3が撮影される位置
へ、撮影範囲変更手段31にて撮影手段5の撮影範囲が変
更されるように構成することもできる。
【0109】そして、このように構成することにより、
撮影手段5の広角画像中に人物2の右目3が撮影され
ず、かつ人物2の右耳69などが撮影された場合などであ
っても、撮影手段5で人物2の右目3を追尾して撮影で
きる。よって、撮影手段5の広角画像中に撮影された人
物2の右目3を追尾して撮影手段5の広角画像の中央に
撮影するための追尾可能範囲を拡大できる。この結果、
人物2への撮影位置の強制を緩和できるので、使い勝手
をより向上できる。
【0110】次に、本発明の第3の実施の形態の構成を
図11を参照して説明する。
【0111】この図11に示す被写体追尾装置1は、基
本的には図6ないし図10に示す被写体追尾装置1と同
一であるが、撮影範囲変更手段31が撮影手段5を回動さ
せてこの撮影手段5の撮影範囲を変更させるものであ
る。
【0112】そして、撮影範囲変更手段31は、撮影手段
5、垂直駆動部62および水平駆動部63を支持するための
支持体71を備えている。また、垂直駆動部62の垂直回転
モータ64は、撮影手段5を垂直方向に向けて回動させ、
さらに、水平駆動部63の水平回転モータ65は、撮影手段
5を水平方向に向けて回動させる。
【0113】また、支持体71は、断面矩形の有底筒状に
成形されており、この支持体71の底面側が側方に向けら
れて取付面6上に固着されている。そして、この支持体
71の内側上面部の内方には、水平回転モータ65が取り付
けられている。この水平回転モータ65は、この水平回転
モータ65の水平回転軸72が支持体71の上面を貫通した状
態で取り付けられている。また、この水平回転軸72の先
端には、第1の水平ギア73が同心状に固着されている。
そして、支持体71の開口近傍には、この支持体71の上面
および下面に対して水平方向に向けて回転可能に軸支さ
れた略断面矩形筒状の回転体74が取り付けられている。
この回転体74の上面側の回転軸は、支持体71の上面を貫
通した状態で取り付けられており、この回転体74の上面
側の回転軸の先端には、第2の水平ギア75が同心状に固
着されている。さらに、支持体71の上面の外方側には、
第1の水平ギア73および第2の水平ギア75それぞれに係
合する第3の水平ギア76が回転可能に軸支されている。
【0114】また、水平回転モータ65の起動により、第
1の水平ギア73が回動され、この第1の水平ギア73の回
動に伴い第3の水平ギア76が回動され、さらにこの第3
の水平ギア76の回動に伴い第2の水平ギア75が回動され
て回転体74が水平方向に向けて回動され、撮影手段5の
撮影範囲が水平方向に向けて変更される。ここで、第1
の水平ギア73、回転体74、第2の水平ギア75および第3
の水平ギア76は、水平駆動部63に備えられている。
【0115】そして、回転体74の内側上面近傍には、垂
直回転モータ64が取り付けられている。また、この垂直
回転モータ64は、この垂直回転モータ64の垂直回転軸78
が回転体74の右側面に貫通した状態で取り付けられてい
る。この垂直回転軸78の先端には、第1の垂直ギア79が
同心状に固着されている。そして、回転体74の内部下方
には、この回転体74の両側面に対して垂直方向に向けて
回転可能に軸支された撮影手段5が取り付けられてい
る。この撮影手段5の右側面側の回転軸は、回転体74の
右側面を貫通した状態で軸支されており、この回転軸の
先端には、第2の垂直ギア80が同心状に固着されてい
る。さらに、回転体74の右側面には、第1の垂直ギア79
および第2の垂直ギア80にそれぞれに係合する第3の垂
直ギア81が回転可能に軸支されている。
【0116】また、垂直回転モータ64の起動により、第
1の垂直ギア79が回動され、この第1の垂直ギア79の回
動に伴い第3の垂直ギア81が回動し、さらにこの第3の
垂直ギア81の回動に伴い第2の垂直ギア80が回動されて
撮影手段5が垂直方向に向けて回動され、この撮影手段
5撮影範囲が垂直方向に向けて変更される。ここで、第
1の垂直ギア79、第2の垂直ギア80および第3の垂直ギ
ア81は、垂直駆動部62に備えられている。
【0117】そして、距離検出手段41は、撮影手段5の
光軸方向と平行な方向に向けて、撮影手段5の先端の下
方に取り付けられいる。
【0118】次に、上記第3の実施の形態の作用を説明
する。
【0119】まず、制御部61がズーム調節手段51を用い
てズーム倍率調整機構52のズーム倍率を変更し、撮影手
段5で広角画像を撮影する。
【0120】そして、近接センサ35が人物2の近接を感
知すると、近接センサ35よる近接情報を制御部61が受信
して演算し、この近接情報に基いて制御部61が撮影手段
5の撮影範囲を変更させる。
【0121】このとき、制御部61が垂直回転モータ64を
起動させる。すると、第1の垂直ギア79が回動されて、
第2の垂直ギア80および第3の垂直ギア81が連動して回
動され、撮影手段5が垂直方向に向けて回動される。こ
の結果、撮影手段5の撮影範囲が垂直方向に向けて変更
される。同時に、制御部61は水平回転モータ65を起動さ
せる。すると、第1の水平ギア73が回動されて、第2の
水平ギア75および第3の水平ギア76が連動して回動さ
れ、回転体74が水平方向に向けて回動される。この結
果、撮影手段5の撮影範囲が水平方向に向けて変更され
る。この状態で、人物2が広角画像中に撮影されるよう
になる。
【0122】そして、距離検出手段41による撮影手段5
から人物2までの距離情報に基いて、制御部61がフォー
カス調節手段45を用いてフォーカス調整用レンズ26の位
置を設定し、撮影手段5の広角画像を人物2に対して合
焦させる。
【0123】次いで、人物2が撮影された撮影手段5の
広角画像の映像信号を信号間引手段21が受信して間引
き、この信号間引手段21にて間引かれた映像信号を位置
検出手段11が受信し、この位置検出手段11が撮影手段5
の広角画像中における人物2の右目3の位置を検出す
る。
【0124】そして、位置検出手段11による位置情報を
制御部61が受信して演算し、この制御部61が垂直回転モ
ータ64および水平回転モータ65を起動させて、撮影手段
5を垂直方向および水平方向に向けて回動させて、この
撮影手段5の撮影範囲を変更させる。この結果、撮影手
段5の広角画像の中央には人物2の右目3が撮影されて
いる。
【0125】さらに、制御部61がズーム調節手段51を用
いてズーム倍率調整機構52のズーム倍率を変更し、人物
2の右目3が所定の大きさに拡大された望遠画像を撮影
手段5が撮影する。
【0126】次いで、距離検出手段41が撮影手段5から
人物2までの距離を検出し、この距離検出手段41による
距離情報を制御部61が受信して演算する。
【0127】その後、制御部61がフォーカス調節手段45
を用いてフォーカス調整用レンズ26の位置を設定し、撮
影手段5の望遠画像を人物2の右目3に対して合焦させ
る。
【0128】この状態で、撮影手段5の望遠画像の中央
に右目3が撮影されている人物2が移動した場合には、
位置検出手段11が撮影手段5の望遠画像中における人物
2の右目3の位置を検出し、この位置検出手段11による
位置情報を制御部61が受信して演算する。そして、この
制御部61が垂直回転モータ64および水平回転モータ65を
起動させて撮影手段5を垂直方向および水平方向に向け
て回動させ、この撮影手段5の望遠画像の中央に人物2
の右目3が撮影される位置へ、撮影手段5の撮影範囲を
変更させる。この結果、人物2の右目3は、常に追尾さ
れてこの撮影手段5の望遠画像に撮影される。
【0129】そして、距離検出手段41による撮影手段5
から人物2までの距離情報に基いて、制御部61がフォー
カス調節手段25を用いてフォーカス調整用レンズ26の位
置を設定し、撮影手段5の望遠画像を人物2の右目3に
対して合焦させる。
【0130】次いで、中央に人物2の右目3が合焦され
て拡大されて撮影された撮影手段5の望遠画像の映像信
号を画像抽出手段15が受信する。そして、位置検出手段
11による位置情報に基いて、中央に人物2の右目3のみ
が所定の解像度で抽出された画像を画像抽出手段15が取
得する。その後、この画像抽出手段15にて抽出された画
像の映像出力を照合装置が受信して、画像抽出手段15に
て抽出された画像信号を用いて人物2の右目3のアイリ
ス4を照合し、人物2の個人確認を行う。
【0131】上述したように、上記第3の実施の形態で
は、近接センサ35にて感知された人物2は、撮影手段5
にて追尾され、画像抽出手段15にて人物2の右目3のみ
が中央に所定の解像度で抽出された画像が取得できるた
め、図6ないし図10に示す被写体追尾装置1と同様の
作用効果を奏することができる。
【0132】また、垂直回転モータ64および水平回転モ
ータ65の起動により、撮影手段5の撮影範囲が垂直方向
および水平方向に向けて自在に変更できるので、撮影手
段5の撮影範囲が変更できない場合に比べると、撮影手
段5による撮影可能範囲が拡大する。よって、人物2の
右目3を追尾する際における撮影手段5の追尾可能範囲
を拡大でき、人物2への強制および制約をなくすことが
でき、使い勝手を向上できる。
【0133】さらに、垂直回転モータ64および水平回転
モータ65の回転を制御部61にて制御するだけで、撮影手
段5の撮影方向が変更できるので、近接センサ35にて感
知された人物2の右目3を追尾して中央に所定の解像度
で抽出された画像を画像抽出手段15で取得するための制
御が容易になるとともに、この制御のため用いる変換テ
ーブルなどの作成が不要となるので、構造を簡略化でき
るとともに、製造性を向上でき製造コストを削減でき
る。
【0134】なお、上記第3の実施の形態では、垂直回
転モータ64および水平回転モータ65の起動により、撮影
手段5の撮影範囲を変更する構成について説明したが、
撮影手段5の撮影範囲を変更できる構成であればどのよ
うな構成であってもよい。
【0135】次に、本発明の第4の実施の形態の構成を
図12を参照して説明する。
【0136】この図12に示す被写体追尾装置1は、基
本的には図11示す被写体追尾装置1と同一であるが、
撮影範囲変更手段31による反射体91の回動で撮影手段5
の撮影範囲を変更させるものである。
【0137】そして、撮影範囲変更手段31の支持体71
は、略矩形の平板基体92の表面側の平面上に略矩形の平
板体93の一辺が垂直に接続された形状に成形されてお
り、平板基体92の裏面側が取付面6上に固着されてい
る。そして、この支持体71の平板体93の下面内方には、
水平回転モータ65が固着されている。この水平回転モー
タ65は、この水平回転モータ65の水平回転軸72が平板体
93を貫通した状態で取り付けられている。また、この水
平回転軸72の先端には、第1の水平ギア73が同心状に固
着されている。そして、支持体71の平板体93の下面先方
の位置には、この平板体93に対して水平方向に向けて回
転可能に軸支された略断面矩形筒状の回転体74が取り付
けられている。この回転体74の上面側の回転軸は、支持
体71の平板体93を貫通した状態で回転可能に軸支されて
おり、この回転体74の上面側の回転軸の先端には、第2
の水平ギア75が同心状に固着されている。さらに、平板
体93の上面側には、第1の水平ギア73および第2の水平
ギア75それぞれに係合する第3の水平ギア76が回転可能
に軸支されている。
【0138】また、水平回転モータ65の起動により、第
1の水平ギア73が回動され、この第1の水平ギア73の回
動に伴い第3の水平ギア76が回動され、さらにこの第3
の水平ギア76の回動に伴い第2の水平ギア75が回動され
て回転体74が水平方向に向けて回動される。ここで、水
平回転モータ65、第1の水平ギア73、回転体74、第2の
水平ギア75および第3の水平ギア76は、水平駆動部63に
備えられている。
【0139】さらに、回転体74の内側上面近傍には、垂
直回転モータ64が固着されている。また、この垂直回転
モータ64は、この垂直回転モータ64の垂直回転軸78が回
転体74の右側面に貫通した状態で取り付けられている。
この垂直回転軸78の先端には、第1の垂直ギア79が同心
状に固着されている。そして、回転体74の内部下方に
は、この回転体74の両側面に対して垂直方向に向けて回
転可能に軸支された反射体91が取り付けられている。こ
の反射体91の右側面側の回転軸は、回転体74の右側面を
貫通した状態で回転可能に軸支されており、この回転軸
の先端には、第2の垂直ギア80が同心状に固着されてい
る。さらに、回転体74の右側面には、第1の垂直ギア79
および第2の垂直ギア80にそれぞれに係合する第3の垂
直ギア81が回転可能に軸支されている。
【0140】そして、垂直回転モータ64の起動により、
第1の垂直ギア79が回動され、この第1の垂直ギア79の
回動に伴い第3の垂直ギア81が回動され、さらにこの第
3の垂直ギア81の回動に伴い第2の垂直ギア80が回動さ
れて反射体91が垂直方向に向けて回動される。ここで、
垂直回転モータ64、第1の垂直ギア79、第2の垂直ギア
80および第3の垂直ギア81は、垂直駆動部62に備えられ
ている。
【0141】また、回転体74の下方には、撮影手段5が
上方に向けて配設されている。また、この撮影手段5
は、この撮影手段5の光軸が反射体91の反射面94の中央
で反射されるように配設されている。そして、反射体91
を垂直方向に向けて回動させることにより、撮影手段5
の撮影範囲が垂直方向に向けて変更し、かつ回転体74を
水平方向に向けて回動させることにより、撮影手段5の
撮影範囲が水平方向に向けて変更する。
【0142】そして、撮影手段5の先端近傍には、距離
検出手段41が取り付けられており、この距離検出手段41
は、反射体91の反射面94による反射を用いて撮影手段5
から人物2までの距離を検出する。
【0143】次に、上記第4の実施の形態の作用を説明
する。
【0144】近接センサ35が人物2を感知すると、この
近接センサ35よる近接情報に基いて、制御部61が垂直回
転モータ64を起動させて第1の垂直ギア79が回動させ、
この第1の垂直ギア79の回動に伴い、第2の垂直ギア80
および第3の垂直ギア81が連動して回動されて反射体91
が垂直方向に向けて回動される。この結果、撮影手段5
の撮影範囲が垂直方向に向けて変更される。また、制御
部61は水平回転モータ65を起動させて第1の水平ギア73
を回動させ、この第1の水平ギア73の回動に伴い、第2
の水平ギア75および第3の水平ギア76が連動して回動さ
れて回転体74が水平方向に向けて回動される。この結
果、撮影手段5の撮影範囲が水平方向に向けて変更され
る。この状態で、撮影手段5の広角画像には、人物2が
撮影される。
【0145】このとき、距離検出手段41による撮影手段
5から人物2までの距離情報に基いて、制御部61がフォ
ーカス調節手段45を用いてフォーカス調整用レンズ26の
位置を設定し、撮影手段5の広角画像を人物2に対して
合焦させる。
【0146】次いで、人物2が撮影された撮影手段5の
広角画像の映像信号を信号間引手段21が受信して間引
き、この信号間引手段21にて間引かれた広角画像の映像
信号を位置検出手段11が受信して、この位置検出手段11
が、撮影手段5の広角画像中における人物2の右目3の
位置を検出する。そして、位置検出手段11による位置情
報を制御部61が受信して演算し、この制御部61が垂直回
転モータ64および水平回転モータ65を起動させて反射体
91を垂直方向に向けて回動させるとともに回転体74を水
平方向に向けて回動させて、撮影手段5の撮影方向を変
更させる。この状態で、撮影手段5の広角画像の中央に
は人物2の右目3が撮影されている。
【0147】そして、制御部61がズーム調節手段51を用
いてズーム倍率調整機構52のズーム倍率を変更し、人物
2の右目3を含む周辺の画像が中央に拡大されて撮影さ
れた望遠画像を撮影手段5が撮影する。
【0148】この状態で、撮影手段5の望遠画像の中央
に右目3が撮影されている人物2が移動した場合には、
位置検出手段11が撮影手段5の望遠画像中における人物
2の右目3の位置を検出し、この位置検出手段11による
位置情報を制御部61が受信して演算し、この制御部61が
反射体91を垂直方向に向けて回動させるとともに水平方
向に向けて回動させて、望遠画像の中央に人物2の右目
3が撮影される位置へ、撮影手段5の撮影方向を変更さ
せる。よって、撮影手段5の望遠画像中に撮影された人
物2の右目3は、撮影手段5にて常に追尾されて撮影さ
れている。
【0149】そして、距離検出手段41による撮影手段5
から人物2までの距離情報に基いて、制御部61がフォー
カス調節手段45を用いてフォーカス調整用レンズ26の位
置を設定し、撮影手段5の望遠画像を人物2の右目3に
対して合焦させる。
【0150】次いで、中央に人物2の右目3が合焦され
た状態で拡大されてその周辺部とともに撮影された撮影
手段5の望遠画像の映像信号を画像抽出手段15が受信す
る。そして、位置検出手段11による人物2の右目3の位
置情報に基いて、人物2の右目3のみが中央に所定の解
像度で抽出された画像を画像抽出手段15が取得する。次
いで、この画像抽出手段15にて抽出された画像の映像出
力を照合装置が受信して、この画像信号を用いて人物2
の右目3のアイリス4を照合し、人物2の個人確認を行
う。
【0151】上述したように、上記第4の実施の形態で
は、近接センサ35にて感知された人物2は、撮影手段5
にて追尾され、画像抽出手段15にて人物2の右目3が中
央に所定の解像度で抽出された画像が取得されるため、
図11に示す被写体追尾装置1と同様の作用効果を奏す
ることができる。
【0152】また、垂直回転モータ64および水平回転モ
ータ65の駆動により、反射体91が垂直方向に向けて回動
されるとともに、この回転体74が水平方向に向けて回動
されて、撮影手段5の撮影範囲が変更されるので、垂直
回転モータ64および水平回転モータ65を制御部61で制御
するだけで撮影手段5の撮影範囲を自在に変更できる。
よって、撮影範囲を変更する際における撮影手段5の制
御が容易になるとともに、この制御のための変換テーブ
ルなどの作成が不要となるので、構成をより簡略化でき
るとともに、製造性をより向上でき、製造コストをより
削減できる。
【0153】また、反射体91は一般的に撮影手段5に比
べ質量が小さいので、撮影手段5自体を回転してこの撮
影手段5の撮影範囲を変更する場合に比べると、反射体
91の回転により撮影手段5の撮影範囲を変更することに
より、撮影手段5による追尾速度をより加速できる。
【0154】なお、上記第4の実施の形態では、垂直回
転モータ64および水平回転モータ65の起動により、撮影
手段5の撮影範囲を変更する構成について説明したが、
撮影手段5の撮影範囲を変更できる構成であればどのよ
うな構成であってもよい。
【0155】
【発明の効果】請求項1記載の被写体追尾装置によれ
ば、位置検出手段による位置情報のみで撮影手段が撮影
した被写体の所定部位を略中央に追尾した画像を画像検
出手段で抽出できるので、被写体の所定部位を略中央に
追尾した画像を抽出する際における制御を容易にでき、
また、被写体の所定部位の位置が判定可能な撮影範囲を
撮影手段が有するため、この撮影手段の撮影範囲の変更
をしなくても所定部位の追尾画像が取得できるため、構
成が簡略化でき製造性を向上できるとともに、被写体へ
の所定部位を撮影するための努力などを強いないため、
被写体に不快感を与えることなく、所定部位の照合でき
るので、被写体の個人確認を容易にできる。
【0156】請求項2記載の被写体追尾装置によれば、
請求項1記載の被写体追尾装置の効果に加え、撮影範囲
変更手段が撮影手段の撮影範囲を変更するので、撮影手
段による被写体の追尾可能範囲を拡大でき、被写体への
撮影位置の強制を緩和でき、使い勝手を向上できる。
【0157】請求項3記載の被写体追尾装置によれば、
請求項2記載の被写体追尾装置の効果に加え、被写体の
所定部位が撮影できず、被写体の少なくとも1つ以上の
副所定部位を撮影手段が撮影した場合であっても、この
被写体の所定部位を略中央に追尾した画像を画像抽出手
段で抽出できるので、撮影手段の追尾可能範囲を拡大で
き、この結果、被写体への撮影位置を強制する必要がな
くなるので、使い勝手をより向上できる。
【0158】請求項4記載の被写体追尾装置によれば、
請求項1ないし3いずれかに記載の被写体追尾装置の効
果に加え、撮影手段の広角画像でまず被写体を撮影する
ので、撮影手段による追尾可能範囲をより拡大でき、こ
の結果、被写体への撮影位置の強制がより少なくなり、
使い勝手をより向上できる。
【0159】請求項5記載の被写体追尾装置によれば、
請求項4記載の被写体追尾装置の効果に加え、撮影手段
の望遠画像中に被写体の所定部位および少なくとも1つ
以上の副所定部位の全てが撮影されない場合に、撮影手
段の撮影範囲を撮影範囲変更手段が広角画像に変更する
ので、撮影手段の広角画像で撮影した被写体の所定部位
を、再度、位置検出手段で検出できるため、撮影手段の
望遠画像で被写体の所定部位を追尾して撮影する際にお
ける追尾動作を向上できる。
【0160】請求項6記載の被写体追尾装置によれば、
請求項2ないし5いずれかに記載の被写体追尾装置の効
果に加え、被写体を撮影した状態で被写体の所定部位お
よび少なくとも1つ以上の副所定部位の全ての位置およ
び種類が位置検出手段で検出できない場合であっても、
位置検出手段で被写体の所定部位および少なくとも1つ
以上の副所定部位のいずれかの位置および種類を検出で
きる位置へ、撮影範囲変更手段が撮影手段の撮影範囲を
変更するため、撮影手段による追尾可能範囲をより拡大
でき、使い勝手をより向上できる。
【0161】請求項7記載の被写体追尾装置によれば、
請求項2ないし6いずれかに記載の被写体追尾装置の効
果に加え、撮影手段の撮影可能領域に対する被写体の近
接を近接センサが感知して、撮影手段が被写体を撮影す
る位置へ、撮影範囲変更手段が撮影手段の撮影範囲を変
更するので、撮影手段による追尾可能範囲をより拡大で
き、使い勝手をより向上できる。
【0162】請求項8記載の被写体追尾装置によれば、
請求項1ないし7いずれかに記載の被写体追尾装置の効
果に加え、撮影手段が撮影した画像の各画素信号を信号
間引手段で間引くことにより、撮影手段の画像中におけ
る被写体の所定部位および少なくとも1つ以上の副所定
部位のいずれかの位置および種類を検出する際における
画像データ量を減少できるため、位置検出手段のメモリ
ー使用量を少なくでき、制御を容易にできるので、構成
を簡略化でき製造性を向上でき製造コストを削減でき
る。
【0163】請求項9記載の被写体追尾装置によれば、
請求項1ないし8いずれかに記載の被写体追尾装置の効
果に加え、撮影手段が撮影した画像を自動合焦手段が自
動的に合焦することにより、撮影手段による画像を常に
鮮明にできるため、画像抽出手段が抽出する画像も常に
鮮明にでき、さらには、画像抽出手段が抽出する画像を
用いた被写体の個人確認をより容易かつ正確にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の被写体追尾装置を
示すブロック図である。
【図2】同上被写体追尾装置にて被写体を撮影する状況
を示す説明図である。
【図3】同上撮影手段による被写体の撮影状況を示す説
明図である。
【図4】同上画像抽出手段にて抽出される画像を示す説
明図である。
【図5】同上信号間引手段にて撮影手段の画像の各画素
を間引く状況を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の被写体追尾装置を
示すブロック図である。
【図7】同上被写体追尾装置にて被写体を撮影する状況
を示す説明図である。
【図8】同上撮影手段の広角画像にて被写体を撮影する
状況を示す説明図である。
【図9】同上撮影手段の望遠画像にて被写体を撮影する
状況を示す説明図である。
【図10】同上近接センサにて被写体が感知された際に
おける撮影手段による被写体の撮影状況を示す説明図で
ある。
【図11】本発明の第3の実施の形態の被写体追尾装置
にて被写体を撮影する状況を示す説明図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態の被写体追尾装置
にて被写体を撮影する状況を示す説明図である。
【符号の説明】
1 被写体追尾装置 2 被写体としての人物 3 所定部位としての右目 5 撮影手段 11 位置検出手段 15 画像抽出手段 21 信号間引手段 25 自動合焦手段 31 撮影範囲変更手段 35 近接センサ 69 副所定部位としての右耳
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61B 5/117 A61B 5/10 320Z Fターム(参考) 2F065 AA01 CC16 FF04 FF26 FF28 JJ03 JJ26 LL06 QQ31 4C038 VA07 VB04 VC05 5C022 AB62 AB63 AC27 AC54 AC74 AC78 5C054 AA02 CA04 CC03 CF06 EA01 FC12 FC13 FF02 HA31

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影した被写体の所定部位の位置が判定
    可能な撮影範囲を有する撮影手段と、 この撮影手段にて撮影された画像中における被写体の所
    定部位の位置を検出する位置検出手段と、 この位置検出手段により検出された被写体の所定部位の
    位置情報に基いて、前記撮影手段にて被写体の所定部位
    が撮影された画像の映像信号から被写体の所定部位が略
    中央に追尾された画像を抽出する画像抽出手段とを具備
    していることを特徴とした被写体追尾装置。
  2. 【請求項2】 撮影手段による撮影画像内に被写体の所
    定部位が撮影不可能な場合に、前記撮影手段による撮影
    画像内に被写体の所定部位を撮影する位置へ、前記撮影
    手段の撮影範囲を変更させる撮影範囲変更手段を具備
    し、 画像抽出手段は、前記撮影範囲変更手段により撮影範囲
    が変更された前記撮影手段による撮影画像の映像信号か
    ら被写体の所定部位が略中央に追尾された画像を抽出す
    ることを特徴とした請求項1記載の被写体追尾装置。
  3. 【請求項3】 位置検出手段は、撮影手段にて撮影され
    た画像中における被写体の少なくとも1つ以上の副所定
    部位の位置および種類を検出し、 撮影範囲変更手段は、前記位置検出手段により検出され
    た被写体の副所定部位の少なくとも1つ以上の位置情報
    および種類情報に基いて、前記撮影手段による撮影画像
    内に被写体の所定部位を撮影する位置へ、前記撮影手段
    の撮影範囲を変更させることを特徴とした請求項2記載
    の被写体追尾装置。
  4. 【請求項4】 撮影手段は、広角画像および望遠画像を
    変更して撮影し、 位置検出手段は、前記撮影手段が撮影した広角画像およ
    び望遠画像中における被写体の所定部位および副所定部
    位の少なくとも1つ以上の位置および種類を検出し、 画像抽出手段は、前記位置検出手段による位置情報およ
    び種類情報に基いて、前記撮影手段にて被写体の所定部
    位が撮影された望遠画像の映像信号から被写体の所定部
    位が略中央に追尾された画像を抽出することを特徴とし
    た請求項1ないし3いずれかに記載の被写体追尾装置。
  5. 【請求項5】 撮影範囲変更手段は、撮影手段の望遠画
    像中に被写体の所定部位および少なくとも1つ以上の副
    所定部位の全てが撮影されない場合に、撮影手段の撮影
    画像を広角画像に変更させることを特徴とした請求項4
    記載の被写体追尾装置。
  6. 【請求項6】 撮影範囲変更手段は、撮影手段にて撮影
    された画像中における被写体の所定部位および少なくと
    も1つ以上の副所定部位の全ての位置および種類が位置
    検出手段で検出不可能な場合に、この位置検出手段にて
    被写体の所定部位および少なくとも1つ以上の副所定部
    位のいずれかの位置および種類が検出される位置へ、前
    記撮影手段の撮影範囲を変更させることを特徴とした請
    求項2ないし5いずれかに記載の被写体追尾装置。
  7. 【請求項7】 撮影手段にて撮影される被写体の近接を
    感知する近接センサを少なくとも一つ以上具備し、 撮影範囲変更手段は、前記近接センサにて感知された被
    写体の近接情報に基いて、前記撮影手段にて被写体が撮
    影される位置へ、前記撮影手段の撮影範囲を変更させる
    ことを特徴とした請求項2ないし6いずれかに記載の被
    写体追尾装置。
  8. 【請求項8】 撮影手段にて撮影された画像の各画素信
    号を所定の間隔で間引く信号間引手段を具備し、 位置検出手段は、前記信号間引手段により間引かれた画
    像中における被写体の所定部位および少なくとも1つ以
    上の副所定部位のいずれかの位置および種類を検出する
    ことを特徴とした請求項1ないし7いずれかに記載の被
    写体追尾装置。
  9. 【請求項9】 撮影手段にて撮影された画像を自動的に
    合焦する自動合焦手段を具備していることを特徴とした
    請求項1ないし8いずれかに記載の被写体追尾装置。
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