JP2001257261A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2001257261A
JP2001257261A JP2000064924A JP2000064924A JP2001257261A JP 2001257261 A JP2001257261 A JP 2001257261A JP 2000064924 A JP2000064924 A JP 2000064924A JP 2000064924 A JP2000064924 A JP 2000064924A JP 2001257261 A JP2001257261 A JP 2001257261A
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Nobuhiro Jiwari
信浩 地割
Hideo Nikawa
秀夫 二河
Masanori Sakamoto
正紀 坂本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトホールの形状を改善し、金属を埋
め込みを簡単にする。 【解決手段】 フォトレジスト3によりシリコン酸化膜
2上にコンタクトホール形状のパターンニングを行った
後、C58とArとO2の混合ガスを用いて微細なコン
タクトホールの形成を行う。次に、アッシングによって
レジスト3を除去し、引き続きエッチングチャンバー内
に一定流量の水蒸気を導入すると、コンタクトホール上
端部に残留したフッ素と水蒸気とが反応しフッ酸が形成
される。その結果、コンタクトホール上端部のひさし5
がウエットエッチングされ、開口部を広げることがで
き、金属埋め込み工程を容易にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法で、層間絶縁膜に形成したコンタクトホールなどの
開口部の形状改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスサイズの縮小に伴い、配
線寸法やコンタクト寸法はこれまで以上に微細化する傾
向にある。しかしながら、コンタクト形成工程を例にと
れば、コンタクト寸法はこのように微細化が要請されて
いるにもかかわらず、層間絶縁膜の厚さは従来とほとん
ど変更がない。したがってコンタクト寸法に対する層間
絶縁膜厚の比(アスペクト比)は、ますます増大する一
方である。
【0003】しかし、アスペクト比が高くなると、コン
タクトホールの断面形状が大きく変化することが知られ
ている。図6はコンタクトホールの断面形状を示す図で
あり、シリコン基板101上における金属104上に形
成した酸化膜102に、コンタクトホール103を形成
した場合の、コンタクト寸法とコンタクトホール部の断
面形状の関係を示したものである。
【0004】同図(a)は直径1.0μm以上のコンタ
クトホール3の断面形状であり、テーパー形状をしてい
る。同図(b)は直径0.4〜1.0μmのコンタクト
ホールの断面形状であり、ほぼ垂直の形状である。同図
(c)は直径0.4μm以下のコンタクトホールの断面
形状であり、ボーイング形状である。ボーイング形状と
は、ホールの開口部よりも底部の直径が大きい(弓形
の)コンタクトホールの断面形状であることをいう。
【0005】このように、断面形状がアスペクト比に依
存する理由は、以下のとおりである。通常、C26ガス
やC58ガスのようなフルオロカーボンガスを用いてプ
ラズマを生成し、ドライエッチング法により、コンタク
トホールの形成を行うが、図6(a)、(b)、(c)
に示すように、コンタクト寸法が小さくなるにつれ、フ
ルオロカーボン膜を生成する分子がコンタクトホール下
部の側壁に付着しなくなるため、コンタクトホールの形
状がテーパー形状からボーイング形状になると考えられ
る。
【0006】上述したように、直径0.4μm以下のコ
ンタクトホールを異方性ドライエッチング法のみにより
形成すると、ボーイング形状になり(図6(c))、図
6(d)に示すように後工程の金属埋め込み工程で、コ
ンタクトホールの開口部が狭いために、最初に開口部が
金属で埋められてしまうため、コンタクトホール内部が
金属によって完全に埋らなくなるという問題がある。
【0007】コンタクトホールの形状を改善する方法に
関する文献としては、例えば、特開平8−191062
号公報がある。同文献は、異方性エッチングと等方性エ
ッチングとを組み合わせ、見かけ上のアスペクト比が軽
減されコンタクトの埋め込み特性を改善することができ
る旨記載する。
【0008】同文献に記載の方法としては、(a)異方
性エッチングにより開口底の開口寸法を規定した後、等
方性エッチングにより開口端の寸法を広げる方法(異方
性→等方性)と、(b)等方性エッチングにより開口端
を広げた後、異方性エッチングによりその中央で開口底
の開口寸法を規定する(等方性→異方性)のいずれかの
手法をとる旨記載する(同文献(0011)参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(a)記
載の「異方性→等方性」という手法によれば、異方性エ
ッチングを行う第1のステップでコンタクトホールが形
成される層間絶縁膜の一部を残置させると共に異方性エ
ッチングを行う第2のステップで開口端を広げると共に
前記残置した層間絶縁膜を除去し、コンタクトホールを
形成すると記載されているが、この方法では、残膜の膜
厚の制御が困難であり、かつ、第1と第2のステップで
条件の異なるプラズマドライエッチングを行うために工
程が増える。また、同じプラズマ生成条件で軸方向の距
離を変化させる方法ではウエハーごとにこのような複雑
な工程を行うことが実際上困難である。さらに、残留電
荷除去と等方性エッチングを行う方法は、ウエハーが位
置ずれを起こしやすい。
【0010】また、上記(b)記載の「等方性→異方
性」という手法の場合、第1のステップでフォトレジス
トが等方的にエッチングされるため、フォトレジストの
薄い部分が異方性エッチングを行う第2のステップに耐
えうるかどうかという問題がある。また、フォトレジス
トを全体的に厚くつけ、フォトレジストが薄い部分の膜
厚を厚くしようとすると、等方性エッチングを行う第1
のステップでは基板にバイアス印加していないため、イ
オンが十分に層間絶縁膜上端部に到達できず、開口端を
広げることが難しい。
【0011】本発明は、特に層間絶縁膜とコンタクトホ
ール径のアスペクト比が大きな場合に金属の埋め込みが
容易なコンタクトホールを開口する方法を提供すること
を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、フルオロカーボンガスを用いてエッチング
されたコンタクトホールのボーイング形状が形成された
部分を水蒸気にさらしてフッ酸を発生させれば、シリコ
ン酸化膜等の層間絶縁膜(シリコン系酸化膜)が局所的
にウエットエッチングされ、ボーイング形状からテーパ
ー形状へと変化させることができる。
【0013】これは、コンタクトホールがシリコン酸化
膜等SiとOとを含む層間絶縁膜に炭素(C)とフッ素
(F)と含むフルオロカーボンガスをエッチングガスと
して用いてエッチングして形成され、ガスによってはボ
ーイング形状が形成されたコンタクトホールの上端部分
には炭素とフッ素とを多量に含んだポリマーが形成され
る。このポリマーのうち、フォトレジストのアッシング
工程によって炭素成分は除去できるがフッ素成分の多く
はコンタクトホール上端部に残留するのでフッ素と水蒸
気とが例えば下記の反応式により反応して開口部上端部
のシリコン酸化膜等をウエットエッチングされるためと
考えられる。
【0014】 4HF + SiO2 → SiF4 ↑+O2 ↑ 特に、近年は環境への配慮等から、C58等の地球温暖
化係数(以下、GWP)が小さいガスの使用が検討され
始めているが、これらのガスは、フッ素の含有率が高
く、本発明に適用可能なガスの一つである。
【0015】第1の方法によると、拡散層ないし配線層
に達するコンタクトホールを確実に形成した後、ウエッ
トエッチングによって、層間絶縁膜に形成された開口部
の上端部のみを等方的にエッチングすることになるがこ
のエッチングは、異方性ドライエッチングを行う第1の
工程の後、開口部の上端部に水蒸気を暴露するという極
めて簡便な手法によるため、極めて簡便にコンタクトホ
ールの形状をボーイング形状を改善することができ、後
工程において金属の埋め込みを容易に行うことが可能と
なる。この第1の方法が適用できる層間絶縁膜は、フッ
酸によってウエットエッチングされる膜であることが必
要であり、シリコン酸化膜(SiO2)や、SiO2を主
成分とする他の膜(SiOxyz)などでも可能とな
る。尚、水蒸気の暴露の工程はチャンバー内で行うこと
もできる。
【0016】本発明に係る第2の方法は、ボーイング形
状が形成されたコンタクトホール内部に有機膜等を埋め
込んだ後、エッチバックやCMP(Chemical
Mechanical Polish)法等によって、
ボーイング形状となっている部分全体を除去し、最後に
埋め込んだ有機膜等を除去するというものである。
【0017】この方法によっても、コンタクトホールの
形状をボーイング形状から垂直形状にすることができ、
金属の埋め込みを良好に行うことが可能となる。
【0018】尚、上記第1の方法および第2の方法は、
後述するような種々の利点があるため、必要に応じて両
者を適宜組み合わせて使用することが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体装置の製造
方法の実施形態を説明する。 (第1の実施形態)まず本発明の第1の実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1に本発明の半導
体装置の製造方法の処理手順図、図2に本発明の半導体
装置の製造方法の工程図、図3に本発明の半導体装置の
製造に用いた半導体製造装置図を示す。最初に本発明の
半導体装置の製造方法について説明する。
【0020】図1のステップSA1において、図2
(a)に示すシリコン基板1上にBPSG(ボロン及び
リンを含む酸化シリコン)膜2と、前記BPSG膜2上
にフォトレジスト3で無数の穴形状のパターンニングが
された基板16とを下部電極13上に設置し、反応室1
7内にガスボンベ21から例えばC58/Ar/O2
合ガスのようなフルオロカーボンガスを主成分としたエ
ッチングガス導入し、コイル11に高周波電源12によ
り高周波電力を印加してプラズマを生成し、高周波電源
14により高周波電力を下部電極13に印加してエッチ
ング種を引き込み、フォトレジスト3をマスクとしてシ
リコン基板16上のBPSG膜2をエッチングし、図2
(b)に示すコンタクトホール4の形成を行う。
【0021】尚、C58とArの流量比は1:4から
1:300までの範囲内が好ましく、O2 ガスの混合割
合はC58ガスに対して5vol%以上が好ましい。ま
た、高周波電源12には周波数2.0MHzで400W
〜3000W程度のパワーを印加し、高周波電源14に
は周波数1.8MHzで0.5〜7.0W/cm2 程度
(ウエハ面積1cm2当たりの電力)のパワーで印加し
て行うことができる。以下の実施形態においても同様で
ある。
【0022】図1のステップSA2において、前記反応
室17内にガスボンベ21から酸素ガスの流量を一定に
制御して反応室17内に導入し、酸素ガス圧力を圧力制
御バルブ18の開度を調節して制御し、コイル11に高
周波電源12により高周波電力を印加して酸素プラズマ
を生成し、シリコン基板16が設置された下部電極13
に高周波電源14により高周波電力を印加して酸素イオ
ンを引き込み、フォトレジスト3およびコンタクトホー
ル4の上部側壁のポリマー膜7をアッシングする(図2
(c))。
【0023】図1のステップSA3において、前記反応
室17内にガスボンベ21から水蒸気の流量を一定に制
御して反応室17内に導入し、図2(c)に示すコンタ
クトホール4上部のひさし5をエッチングする(図2
(d))。
【0024】図1のステップSA4において、前記シリ
コン基板16を反応室17内から取り出し、コンタクト
ホール4の内部にタングステン(W)や銅(Cu)など
の金属6を埋め込む(図2(e))。
【0025】次に本発明の半導体装置の製造方法の効果
について、図2を用いて説明する。
【0026】半導体装置の微細化が進み、コンタクト寸
法が0.4μm以下まで小さくなると、コンタクトホー
ル4の底までイオンやポリマー膜を形成する分子が到達
しにくくなる。その結果、エッチング時にコンタクトホ
ール4の上部側壁にのみポリマー膜7が堆積し、下部側
壁には堆積しないため、下部側壁がエッチングされ、エ
ッチング後の形状は図2(b)に示すような形状にな
る。その後アッシングを行いフォトレジスト3とホール
側壁のポリマー膜7を除去すると、図2(c)のように
ホールの下部に比べて、上部の直径の小さい、ひさし5
を備えた形状になる。この形状を一般にボーイング形状
と呼び、このひさしが次工程の金属などの配線材料の埋
め込み時の障害となり、ホール内部に完全に金属が埋め
込まれずボイドが発生する。
【0027】上述のように、ドライエッチング時にひさ
し5の部分に付着していたポリマー膜の内、炭素成分は
アッシング時に除去されるが、フッ素成分はひさし5の
部分残留する。図2(c)の基板を高温の水蒸気に触れ
させると、水蒸気中の水素とひさし5部分のフッ素成分
が反応し、フッ酸が生成され、酸化膜であるホールの側
壁をエッチングする。
【0028】その結果、ひさし5がエッチングされるの
で、図2(d)のようにひさし5の部分がテーパー形状
になったコンタクトホール4が形成される。図2(d)
の基板に金属を埋め込むと、ホール4の上部がテーパー
形状になっており、ホールの下部に比べて、上部の直径
が大きくなっているので、金属を容易に埋め込むことが
できる(図2(e))。
【0029】また、水蒸気の導入は例えば133Pa程
度の減圧下で行うことにより、常温でフッ酸とシリコン
酸化膜の反応生成物であるSiF4が揮発するために、
最終的にコンタクトホール内にフッ素Fが残留すること
を防止することができ、後工程の金属の埋め込み工程
で、埋め込んだ金属が残留したフッ素Fと反応して腐食
することを防止できる。
【0030】尚、金属埋め込み工程の前には通常の工程
に従ってコンタクトホール内を洗浄し、コンタクトホー
ル内の反応生成物等を完全に除去することが望ましい。
【0031】また、フルオロカーボンガスとして、C5
8を例示したが、CH22、CH3F、C26およびC
48など、炭素(C)とフッ素(F)とからなる他のフ
ルオロカーボンガスを使用しても良い。これらのガス
は、フッ素含有率が高いことに加え、ポリマーの堆積が
起こりやすいので、本発明を実施するのに特に好ましい
からである。逆に、CF4 等のように、ポリマーの堆積
が起こりにくいものは、ふさわしくない。
【0032】以上のように本発明の第1の実施形態によ
ると、コンタクトホールエッチング後に、コンタクトホ
ールを水蒸気に触れさせることで、コンタクトホール上
部のひさしを除去し、次工程の金属の埋め込みを容易に
行うことができる。
【0033】なお、第1の実施形態ではコンタクトホー
ル上部のひさしを除去するために、コンタクトホールの
エッチング後、基板を水蒸気に触れさせたが、水蒸気の
代わりに水素プラズマを用いてもよく、水素とひさし部
のフッ素が反応し、フッ酸ができるので、ひさし部を除
去することができる。 (第2の実施形態)次に本発明の第2の実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図4に本発明の半導
体装置の製造方法の処理手順図、図5に本発明の半導体
装置の製造方法の工程図、図3に本発明の半導体装置の
製造に用いた半導体製造装置図を示す。最初に本発明の
半導体装置の製造方法について説明する。
【0034】図4のステップSB1において、図5
(a)に示すシリコン基板1上にBPSG膜2と、前記
BPSG膜2上にフォトレジスト3で無数の穴形状のパ
ターンニングがされた基板16とを下部電極13上に設
置し、反応室17内にガスボンベ21から例えばC58
/Ar/O2混合ガスのようなフルオロカーボンガスを
主成分としたエッチングガスを導入し、コイル11に高
周波電源12により高周波電力を印加してプラズマを生
成し、高周波電源14により高周波電力を下部電極13
に印加してエッチング種を引き込み、シリコン基板16
上のBPSG膜2をフォトレジスト3をマスクとしてエ
ッチングし、図5(b)に示すコンタクトホール4の形
成を行う。
【0035】図4のステップSB2において、前記反応
室17内にガスボンベ21から酸素ガスの流量を一定に
制御して反応室17内に導入し、酸素ガス圧力を圧力制
御バルブ18の開度を調節して制御し、コイル11に高
周波電源12により高周波電力を印加して酸素プラズマ
を生成し、シリコン基板16が設置された下部電極13
に高周波電源14により高周波電力を印加して酸素イオ
ンを引き込み、フォトレジスト3およびコンタクトホー
ル4上部側壁のポリマー膜7を完全に除去する(図5
(c))。
【0036】図4のステップSB3において、前記反応
室17から基板16を取り出し、図5(c)に示すBP
SG膜2表面に反射防止膜51を塗布し、コンタクトホ
ール4内部に反射防止膜51を埋め込む(図5
(d))。
【0037】この反射防止膜51は、例えば有機膜であ
りコンタクトホールに内部に埋め込むことができる程度
に粘度が低い塗布膜である。従って、図5(c)の基板
に低粘度の反射防止膜51を塗布すると、粘度が低いた
めに図5(d)のようにBPSG膜2表面には薄く、コ
ンタクトホール4内部のひさし5より下の部分に反射防
止膜51が埋め込まれることになる。
【0038】図4のステップSB4において、前記シリ
コン基板16を反応室17内に挿入し、下部電極13上
に設置し、反応室17内にガスボンベ21から例えばC
58/Ar/O2混合ガスのようなフルオロカーボンガ
スを主成分としたエッチングガスを導入し、コイル11
に高周波電源12により高周波電力を印加してプラズマ
を生成し、高周波電源14により高周波電力を下部電極
13に印加してエッチング種を引き込み、シリコン基板
16上のBPSG膜2表面の反射防止膜51およびひさ
し5より上の部分のBPSG膜2をエッチバックする
(図5(e))。
【0039】図4のステップSB5において、前記反応
室17内にガスボンベ21から酸素ガスの流量を一定に
制御して反応室17内に導入し、酸素ガス圧力を圧力制
御バルブ18の開度を調節して制御し、コイル11に高
周波電源12により高周波電力を印加して酸素プラズマ
を生成し、シリコン基板16が設置された下部電極13
に高周波電源14により高周波電力を印加して酸素イオ
ンを引き込み、アッシングによりコンタクトホール4内
部の反射防止膜51を完全に除去する(図5(f))。
【0040】その後、通常のコンタクトホール洗浄工程
を経た後、図4のステップSB6において、前記シリコ
ン基板16を反応室17内から取り出し、コンタクトホ
ール4の内部に金属6を埋め込む(図5(g))。この
金属埋め込み工程では、ひさし5はボーイング形状が改
善され、コンタクトホール4の側壁は垂直形状なので、
次工程の金属6の埋め込みを良好に行うことができる。
【0041】なお、第2の実施形態では反射防止膜を用
いたが、コンタクトホールに埋め込むことが可能な粘度
であれば反射防止膜の代わりにフォトレジストを用いて
もよい。
【0042】なお、第2の実施形態ではシリコン基板上
のBPSG膜表面の反射防止膜およびひさし部分より上
のBPSG膜を除去するのにエッチバック法を用いた
が、ドライエッチング法の代わりにCMP法を用いても
よい。
【0043】
【発明の効果】本発明にかかる方法によれば、コンタク
トホールの形状をボーイング形状から開口上端部の広が
った埋め込み容易な形状に変形することができるため、
コンタクトホールへの金属の埋め込みを良好に行うこと
ができる。
【0044】本発明に係る第2の方法によれば、コンタ
クトホールの形状をボーイング形状から垂直形状に変形
することができ、金属の埋め込みを容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造方
法の処理手順を示す図
【図2】同、半導体装置の製造方法の処理工程図
【図3】本発明の第1、2の実施形態の半導体装置の製
造装置の概略図
【図4】本発明の第2の実施形態の半導体装置の製造方
法の処理手順を示す図
【図5】半導体装置の製造方法の処理工程図
【図6】従来の半導体装置の製造方法の処理工程図
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 BPSG膜 3 フォトレジスト 4 コンタクトホール 5 ひさし 6 金属 7 ポリマー膜 51 反射防止膜 11 コイル 12 高周波電源 13 下部電極 14 高周波電源 15 上部電極 16 シリコン基板 17 反応室 18 圧力制御バルブ 19 ターボ分子ポンプ 20 ドライポンプ 21 ガスボンベ 31 シリコン基板 32 BPSG膜 33 コンタクトホール 34 金属 101 シリコン基板 102 酸化膜 103 コンタクトホール 104 金属
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 正紀 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 4M104 DD08 DD12 DD16 DD19 HH20 5F004 AA12 BA09 BA20 BB11 CA06 DA00 DA01 DA02 DA03 DA15 DA16 DA23 DA26 DB26 DB27 EA22 EA34 EB01 EB03 FA08 5F033 NN32 QQ11 QQ12 QQ15 QQ31 QQ37 QQ48 QQ92 RR15 XX00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にシリコン系酸化膜からなる層間
    絶縁膜を形成する工程と、該層間絶縁膜にフォトレジス
    トを用いてパターンニングを行って開口部を形成する工
    程と、フルオロカーボンガスを主成分として生成したプ
    ラズマを用いて該層間絶縁膜をエッチングして開口部を
    形成する工程と、酸素ガスを主成分として生成したプラ
    ズマにより該フォトレジスト膜を除去する工程と、 該フォトレジスト膜を除去した後、該開口部の側壁上端
    部を水蒸気中にさらすことにより、該開口部の側壁上端
    部に付着したポリマー膜とフッ酸を生成して該開口部の
    直径を広げる工程と、 該開口部の内部に金属を埋め込む工程を備えた半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上に層間絶縁膜を形成し、該層間絶
    縁膜に開口部を形成する工程と、該開口部を形成した層
    間絶縁膜上に有機膜を塗布し、該開口部の内部に有機膜
    を埋め込む工程と、該層間絶縁膜上部の該有機膜及び該
    層間絶縁膜の一部を除去する工程と、酸素ガスを用いて
    生成したプラズマを用いて該有機膜を除去する工程と、
    該開口部内部に金属を埋め込む工程を含むことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記フルオロカーボンガスとして、CH
    22、CH3F、C2 6、C48およびC58から選ば
    れる少なくとも一つのガスを用いることを特徴とする請
    求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記有機膜として、フォトレジスト膜又
    は反射防止膜を用いることを特徴とする請求項2に記載
    の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記シリコン系酸化膜表面の有機膜及び
    シリコン系酸化膜を除去する工程として、ドライエッチ
    ング法又はCMP法を用いることを特徴とする請求項2
    に記載の半導体装置の製造方法。
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