JP2001256491A - 画像切り抜き装置及び方法並びに画像切り抜きプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
画像切り抜き装置及び方法並びに画像切り抜きプログラムを記録した記録媒体Info
- Publication number
- JP2001256491A JP2001256491A JP2000068568A JP2000068568A JP2001256491A JP 2001256491 A JP2001256491 A JP 2001256491A JP 2000068568 A JP2000068568 A JP 2000068568A JP 2000068568 A JP2000068568 A JP 2000068568A JP 2001256491 A JP2001256491 A JP 2001256491A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- scanning
- image data
- detected
- original
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Image Processing (AREA)
- Editing Of Facsimile Originals (AREA)
- Image Analysis (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】画像入力装置から読み込まれた原画像から、個
々の画像を自動的に切り抜いて保存できるようにする。 【解決手段】原画像の画像データを記録する原画像デー
タ記憶部1と、原画像データ記憶部から画像データを予
め決定された縦横サイズの走査ブロック毎に順次読み込
み、ピクセル単位で走査し、画像を検知したとき、それ
を囲む輪郭を検出する画像範囲検出部2と、各走査ブロ
ック毎の走査の有無を記録する走査フラグメモリ部5
と、画像範囲検出部の検出結果に基づき、画像データフ
ァイルを画像データファイル格納部4に出力する画像デ
ータファイル出力部3とを有する。画像範囲検出部は、
画像を検知するまで、走査フラグメモリ部のフラグ値を
参照することによって、既に走査された走査ブロックを
スキップしつつ走査を行う。
々の画像を自動的に切り抜いて保存できるようにする。 【解決手段】原画像の画像データを記録する原画像デー
タ記憶部1と、原画像データ記憶部から画像データを予
め決定された縦横サイズの走査ブロック毎に順次読み込
み、ピクセル単位で走査し、画像を検知したとき、それ
を囲む輪郭を検出する画像範囲検出部2と、各走査ブロ
ック毎の走査の有無を記録する走査フラグメモリ部5
と、画像範囲検出部の検出結果に基づき、画像データフ
ァイルを画像データファイル格納部4に出力する画像デ
ータファイル出力部3とを有する。画像範囲検出部は、
画像を検知するまで、走査フラグメモリ部のフラグ値を
参照することによって、既に走査された走査ブロックを
スキップしつつ走査を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プログラムされた
コンピュータにより、スキャナ等の画像入力装置から読
み取られた、背景中に配置された個別の画像を有する原
画像から当該個別の画像を切り抜き、切り抜いた画像の
それぞれを保存する装置に関し、特に、スキャナの原稿
台上に複数枚の写真を置き、一括スキャンした画像デー
タを読み込み、その画像データから各写真の画像を自動
的に切り抜いた後、それぞれの画像を別々の画像データ
ファイルとして保存する装置及び方法に関する。
コンピュータにより、スキャナ等の画像入力装置から読
み取られた、背景中に配置された個別の画像を有する原
画像から当該個別の画像を切り抜き、切り抜いた画像の
それぞれを保存する装置に関し、特に、スキャナの原稿
台上に複数枚の写真を置き、一括スキャンした画像デー
タを読み込み、その画像データから各写真の画像を自動
的に切り抜いた後、それぞれの画像を別々の画像データ
ファイルとして保存する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真集等を製作する際の編集作業
においては、写真をスキャナから読み込んでディジタル
画像データ化し、得られた画像データをコンピュータに
取り込んで編集を行い、編集後の画像データをレーザー
プリンタ等の印刷機から出力するという方法が普及して
いる。
においては、写真をスキャナから読み込んでディジタル
画像データ化し、得られた画像データをコンピュータに
取り込んで編集を行い、編集後の画像データをレーザー
プリンタ等の印刷機から出力するという方法が普及して
いる。
【0003】この方法では、写真のディジタル画像デー
タ化の作業の際、写真を1枚づつスキャナから読み込む
のでは作業効率が悪いので、スキャナの原稿台上に複数
枚の写真を置き、一括スキャンした画像データを読み込
み、その画像データから各写真の画像を切り抜くことが
なされている。
タ化の作業の際、写真を1枚づつスキャナから読み込む
のでは作業効率が悪いので、スキャナの原稿台上に複数
枚の写真を置き、一括スキャンした画像データを読み込
み、その画像データから各写真の画像を切り抜くことが
なされている。
【0004】この場合、スキャナから読み込まれた画像
データが、コンピュータのディスプレイ画面に表示さ
れ、この表示画面内において、切り抜くべき画像の輪郭
がマウス等のポインティング・ディバイスによって指定
される。そして、ポインティング・ディバイスから入力
された座標データに基づいて、切り抜くべき画像の輪郭
線が決定され、コンピュータは、輪郭線データを用いて
原画像の画像データから切り抜くべき画像の画像データ
を抜き出し、それを記憶装置に格納する。
データが、コンピュータのディスプレイ画面に表示さ
れ、この表示画面内において、切り抜くべき画像の輪郭
がマウス等のポインティング・ディバイスによって指定
される。そして、ポインティング・ディバイスから入力
された座標データに基づいて、切り抜くべき画像の輪郭
線が決定され、コンピュータは、輪郭線データを用いて
原画像の画像データから切り抜くべき画像の画像データ
を抜き出し、それを記憶装置に格納する。
【0005】しかしながら、このような従来の画像切り
抜き処理によれば、オペレータが、切り抜くべき画像の
1つ1つについて、ポインティング・ディバイスを用い
て輪郭線を指定しなければならず、この操作は煩雑であ
り、作業効率が悪いという問題を生じていた。
抜き処理によれば、オペレータが、切り抜くべき画像の
1つ1つについて、ポインティング・ディバイスを用い
て輪郭線を指定しなければならず、この操作は煩雑であ
り、作業効率が悪いという問題を生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、画像入力装置から読み込まれた原画像から、個
々の画像を自動的に切り抜いて保存できるようにするこ
とにある。
課題は、画像入力装置から読み込まれた原画像から、個
々の画像を自動的に切り抜いて保存できるようにするこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、プログラムされたコンピュータに
より、画像入力装置から読み取られた、背景中に配置さ
れた個別の画像を有する原画像から当該個別の画像を切
り抜き、切り抜いた画像を個別に保存する装置であっ
て、前記画像入力装置から読み取られた原画像の画像デ
ータを記録する原画像データ記憶部と、前記原画像デー
タ記憶部から画像データを予め決定されたピクセル数の
縦横サイズをもつ走査ブロック毎に順次読み込み、当該
走査ブロックをピクセル単位で走査し、切り抜くべき画
像を検知したとき、それを囲む矩形状の輪郭を検出する
画像範囲検出部と、各走査ブロック毎の走査の有無を記
録する走査フラグメモリ部と、前記画像範囲検出部の検
出結果に基づいて、前記原画像の画像データから前記切
り抜くべき画像の画像データファイルを出力する画像デ
ータファイル出力部と、前記画像データファイル出力部
から出力された画像データファイルを個別に格納する画
像データファイル格納部とを有し、前記画像範囲検出部
は、切り抜くべき画像を検知するまでは、前記走査フラ
グメモリ部のフラグ値を参照することによって、既に走
査のなされた走査ブロックをスキップしながら走査を行
うようになっているものであることを特徴とする装置が
提供される。
め、本発明によれば、プログラムされたコンピュータに
より、画像入力装置から読み取られた、背景中に配置さ
れた個別の画像を有する原画像から当該個別の画像を切
り抜き、切り抜いた画像を個別に保存する装置であっ
て、前記画像入力装置から読み取られた原画像の画像デ
ータを記録する原画像データ記憶部と、前記原画像デー
タ記憶部から画像データを予め決定されたピクセル数の
縦横サイズをもつ走査ブロック毎に順次読み込み、当該
走査ブロックをピクセル単位で走査し、切り抜くべき画
像を検知したとき、それを囲む矩形状の輪郭を検出する
画像範囲検出部と、各走査ブロック毎の走査の有無を記
録する走査フラグメモリ部と、前記画像範囲検出部の検
出結果に基づいて、前記原画像の画像データから前記切
り抜くべき画像の画像データファイルを出力する画像デ
ータファイル出力部と、前記画像データファイル出力部
から出力された画像データファイルを個別に格納する画
像データファイル格納部とを有し、前記画像範囲検出部
は、切り抜くべき画像を検知するまでは、前記走査フラ
グメモリ部のフラグ値を参照することによって、既に走
査のなされた走査ブロックをスキップしながら走査を行
うようになっているものであることを特徴とする装置が
提供される。
【0008】本発明の好ましい実施例によれば、前記画
像範囲検出部は、ピクセルの色値が、原画像中の背景の
色として予め決定された参照色値範囲内にあれば、その
ピクセルが原画像中の背景に属するものと判定するが、
前記参照色値範囲内になければ、そのピクセルが切り抜
くべき画像に属するものと判定することによって、前記
画像を検知し、前記輪郭を検出するようになっている。
本発明の別の好ましい実施例によれば、前記画像範囲検
出部は、検出した前記輪郭の縦横サイズが予め決定され
た縦横サイズよりも小さいときは、前記検出した輪郭に
よって囲まれた画像は、前記原画像中に点在する汚れで
あると判定し、無視するようになっている。
像範囲検出部は、ピクセルの色値が、原画像中の背景の
色として予め決定された参照色値範囲内にあれば、その
ピクセルが原画像中の背景に属するものと判定するが、
前記参照色値範囲内になければ、そのピクセルが切り抜
くべき画像に属するものと判定することによって、前記
画像を検知し、前記輪郭を検出するようになっている。
本発明の別の好ましい実施例によれば、前記画像範囲検
出部は、検出した前記輪郭の縦横サイズが予め決定され
た縦横サイズよりも小さいときは、前記検出した輪郭に
よって囲まれた画像は、前記原画像中に点在する汚れで
あると判定し、無視するようになっている。
【0009】本発明のさらに別の好ましい実施例によれ
ば、前記走査ブロックの縦横サイズは、前記原画像中に
点在する汚れの大きさより小さくなるように設定されて
いる。本発明のさらに別の好ましい実施例によれば、前
記画像範囲検出部は、検出した輪郭によって囲まれる画
像が互いに重なり合うとき、その重なり合う割合が予め
決定された割合以上であれば、その重なり合う画像を合
わせて1つの画像とみなしてその輪郭を検出するが、前
記予め決定された割合以下であれば、その重なり合う画
像を別々の画像とみなしてそれぞれの画像の輪郭を検出
するようになっている。
ば、前記走査ブロックの縦横サイズは、前記原画像中に
点在する汚れの大きさより小さくなるように設定されて
いる。本発明のさらに別の好ましい実施例によれば、前
記画像範囲検出部は、検出した輪郭によって囲まれる画
像が互いに重なり合うとき、その重なり合う割合が予め
決定された割合以上であれば、その重なり合う画像を合
わせて1つの画像とみなしてその輪郭を検出するが、前
記予め決定された割合以下であれば、その重なり合う画
像を別々の画像とみなしてそれぞれの画像の輪郭を検出
するようになっている。
【0010】また上記課題を解決するため、本発明によ
れば、プログラムされたコンピュータにより、画像入力
装置から読み取られた、背景中に配置された個別の画像
を有する原画像から当該個別の画像を切り抜き、切り抜
いた画像を個別に保存する方法であって、前記画像入力
装置から読み取られた原画像の画像データを記録し、前
記記録した画像データを予め決定されたピクセル数の縦
横サイズをもつ走査ブロック毎に、既に走査した走査ブ
ロックをスキップしながら、順次読み込んでピクセル単
位で走査し、切り抜くべき画像を検知したとき、それを
囲む矩形状の輪郭を検出し、その検出結果に基づいて、
前記原画像の画像データから前記切り抜くべき画像の画
像データファイルを個別に格納することを特徴とする方
法が提供される。
れば、プログラムされたコンピュータにより、画像入力
装置から読み取られた、背景中に配置された個別の画像
を有する原画像から当該個別の画像を切り抜き、切り抜
いた画像を個別に保存する方法であって、前記画像入力
装置から読み取られた原画像の画像データを記録し、前
記記録した画像データを予め決定されたピクセル数の縦
横サイズをもつ走査ブロック毎に、既に走査した走査ブ
ロックをスキップしながら、順次読み込んでピクセル単
位で走査し、切り抜くべき画像を検知したとき、それを
囲む矩形状の輪郭を検出し、その検出結果に基づいて、
前記原画像の画像データから前記切り抜くべき画像の画
像データファイルを個別に格納することを特徴とする方
法が提供される。
【0011】また上記課題を解決するため、本発明によ
れば、コンピュータによって、画像入力装置から読み取
られた、背景中に配置された個別の画像を有する原画像
から当該個別の画像を切り抜き、切り抜いた画像を個別
に保存するための画像切り抜きプログラムを記録した記
録媒体であって、該プログラムは、コンピュータに、前
記画像入力装置から読み取られた原画像の画像データを
記録させ、前記記録させた画像データを予め決定された
ピクセル数の縦横サイズをもつ走査ブロック毎に、既に
走査した走査ブロックをスキップさせながら、順次読み
込ませてピクセル単位で走査させ、切り抜くべき画像を
検知したとき、それを囲む矩形状の輪郭を検出させ、そ
の検出結果に基づいて、前記原画像の画像データから前
記切り抜くべき画像の画像データファイルを個別に格納
させることを特徴とする画像切り抜きプログラムを記録
した記録媒体が提供される。
れば、コンピュータによって、画像入力装置から読み取
られた、背景中に配置された個別の画像を有する原画像
から当該個別の画像を切り抜き、切り抜いた画像を個別
に保存するための画像切り抜きプログラムを記録した記
録媒体であって、該プログラムは、コンピュータに、前
記画像入力装置から読み取られた原画像の画像データを
記録させ、前記記録させた画像データを予め決定された
ピクセル数の縦横サイズをもつ走査ブロック毎に、既に
走査した走査ブロックをスキップさせながら、順次読み
込ませてピクセル単位で走査させ、切り抜くべき画像を
検知したとき、それを囲む矩形状の輪郭を検出させ、そ
の検出結果に基づいて、前記原画像の画像データから前
記切り抜くべき画像の画像データファイルを個別に格納
させることを特徴とする画像切り抜きプログラムを記録
した記録媒体が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好ましい実施例について説明する。本発明による画
像切り抜き装置は、プログラムされたコンピュータによ
り、画像入力装置から読み取られた、図1に示されるよ
うな、背景中に配置された個別の画像10a〜10kを
有する原画像11から当該個別の画像10a〜10kを
切り抜き、切り抜いた画像10a〜10kを個別に保存
する装置である。画像切り抜き装置が処理できる画像
は、CMYK、RGB、及びグレースケールの各色8ビ
ットの画像である。
明の好ましい実施例について説明する。本発明による画
像切り抜き装置は、プログラムされたコンピュータによ
り、画像入力装置から読み取られた、図1に示されるよ
うな、背景中に配置された個別の画像10a〜10kを
有する原画像11から当該個別の画像10a〜10kを
切り抜き、切り抜いた画像10a〜10kを個別に保存
する装置である。画像切り抜き装置が処理できる画像
は、CMYK、RGB、及びグレースケールの各色8ビ
ットの画像である。
【0013】図2は、本発明の好ましい実施例による画
像切り抜き装置の概略構成を示すブロック図である。図
2に示されるように、本発明による画像切り抜き装置
は、画像入力装置から読み取られた原画像の画像データ
を記録する原画像データ記憶部1と、原画像データ記憶
部1から画像データを予め決定されたピクセル数の縦横
サイズをもつ走査ブロック毎に順次読み込み、当該走査
ブロックをピクセル単位で走査し、切り抜くべき画像を
検知したとき、それを囲む矩形状の輪郭を検出する画像
範囲検出部2と、画像範囲検出部2の検出結果に基づ
き、原画像の画像データから切り抜くべき画像の画像デ
ータファイルを出力する画像データファイル出力部3
と、画像データファイル出力部3から出力された画像デ
ータファイルを個別に格納する画像データファイル格納
部4とを有している。本発明による装置は、さらに、各
走査ブロック毎の走査の有無を記録する走査フラグメモ
リ部5を有している。
像切り抜き装置の概略構成を示すブロック図である。図
2に示されるように、本発明による画像切り抜き装置
は、画像入力装置から読み取られた原画像の画像データ
を記録する原画像データ記憶部1と、原画像データ記憶
部1から画像データを予め決定されたピクセル数の縦横
サイズをもつ走査ブロック毎に順次読み込み、当該走査
ブロックをピクセル単位で走査し、切り抜くべき画像を
検知したとき、それを囲む矩形状の輪郭を検出する画像
範囲検出部2と、画像範囲検出部2の検出結果に基づ
き、原画像の画像データから切り抜くべき画像の画像デ
ータファイルを出力する画像データファイル出力部3
と、画像データファイル出力部3から出力された画像デ
ータファイルを個別に格納する画像データファイル格納
部4とを有している。本発明による装置は、さらに、各
走査ブロック毎の走査の有無を記録する走査フラグメモ
リ部5を有している。
【0014】画像範囲検出部2は、ピクセルの色値が、
原画像中の背景の色として予め決定された参照色値範囲
内にあれば、そのピクセルが原画像中の背景に属するも
のと判定するが、参照色値範囲内になければ、そのピク
セルが切り抜くべき画像に属するものと判定することに
よって、画像を検知し、その輪郭を検出する。
原画像中の背景の色として予め決定された参照色値範囲
内にあれば、そのピクセルが原画像中の背景に属するも
のと判定するが、参照色値範囲内になければ、そのピク
セルが切り抜くべき画像に属するものと判定することに
よって、画像を検知し、その輪郭を検出する。
【0015】参照色値範囲として、単一の色値(例え
ば、白(CMYKがすべて0%))が設定されてもよい
し、特定の色値範囲が設定されてもよい。また、参照色
値範囲は、予めオペレータによって指定されるようにな
っていてもよいし、次の方法で決定されるようになって
いてもよい。すなわち、画像範囲検出部2は、原画像デ
ータ記憶部1から原画像の左上の8ピクセル×8ピクセ
ルの範囲内の色値を読み込み、その値を平均し、それを
平均色値とする。そして、平均色値を中心値とし、「判
別範囲」としてオペレータによって指定された値の範囲
内にある色値を参照色値範囲とする。例えば、各ピクセ
ルは、0〜255の256階調の色値をとり得るので、
例えば、今、CMYKの原画像で、その左上8ピクセル
×8ピクセルの平均色値がCMYKすべて128であ
り、「判別範囲」として20%が指定されると、256
の20%は小数点以下を四捨五入すると51であり、1
28の±51、すなわち、77〜179が参照色値範囲
となる。そして、CMYKすべての色値が77〜179
の範囲に入るピクセルが背景に属するものとされる。
ば、白(CMYKがすべて0%))が設定されてもよい
し、特定の色値範囲が設定されてもよい。また、参照色
値範囲は、予めオペレータによって指定されるようにな
っていてもよいし、次の方法で決定されるようになって
いてもよい。すなわち、画像範囲検出部2は、原画像デ
ータ記憶部1から原画像の左上の8ピクセル×8ピクセ
ルの範囲内の色値を読み込み、その値を平均し、それを
平均色値とする。そして、平均色値を中心値とし、「判
別範囲」としてオペレータによって指定された値の範囲
内にある色値を参照色値範囲とする。例えば、各ピクセ
ルは、0〜255の256階調の色値をとり得るので、
例えば、今、CMYKの原画像で、その左上8ピクセル
×8ピクセルの平均色値がCMYKすべて128であ
り、「判別範囲」として20%が指定されると、256
の20%は小数点以下を四捨五入すると51であり、1
28の±51、すなわち、77〜179が参照色値範囲
となる。そして、CMYKすべての色値が77〜179
の範囲に入るピクセルが背景に属するものとされる。
【0016】一般に、画像入力装置から入力された原画
像中には汚れが点在しているが、この汚れを画像として
切り抜くことを回避するため、画像範囲検出部2は、検
出した画像の縦横サイズが、予め決定された縦横サイズ
(汚れとみなすべき画像の縦横サイズ)より小さい場合
には、検出された画像は汚れの画像として無視する。汚
れとみなすべき画像の縦横サイズは、予めオペレータに
よって指定されるようになっていることが好ましい。
像中には汚れが点在しているが、この汚れを画像として
切り抜くことを回避するため、画像範囲検出部2は、検
出した画像の縦横サイズが、予め決定された縦横サイズ
(汚れとみなすべき画像の縦横サイズ)より小さい場合
には、検出された画像は汚れの画像として無視する。汚
れとみなすべき画像の縦横サイズは、予めオペレータに
よって指定されるようになっていることが好ましい。
【0017】加えて、走査ブロックの縦横サイズは、汚
れの縦横サイズより小さくなるように設定される。走査
ブロックの縦横サイズは、好ましくは、汚れの縦横サイ
ズより小さい、2の巾乗で表される数値のうち最大のも
のが選択される。例えば、300dpiの原画像におい
て、汚れの縦横サイズを5mm×5mmとすると、5/
(25.4/300)=59.0であるから、走査ブロ
ックの縦横サイズは24の32ピクセル×32ピクセル
となる。
れの縦横サイズより小さくなるように設定される。走査
ブロックの縦横サイズは、好ましくは、汚れの縦横サイ
ズより小さい、2の巾乗で表される数値のうち最大のも
のが選択される。例えば、300dpiの原画像におい
て、汚れの縦横サイズを5mm×5mmとすると、5/
(25.4/300)=59.0であるから、走査ブロ
ックの縦横サイズは24の32ピクセル×32ピクセル
となる。
【0018】画像範囲検出部2による、切り抜くべき画
像の輪郭の検出の手順を次に説明する。画像範囲検出部
2は、原画像データ記憶部1から読み込んだ走査ブロッ
クをピクセル単位で走査する。走査ブロックの読み込み
は、原画像の最上列から順次下の列に向かい、かつ各列
毎に左端の走査ブロックから順次右の走査ブロックに向
かうような順序で実行される(図3参照)。また、各走
査ブロック毎の走査は、走査ブロックの最上列から順次
下の列に向かい、かつ各列毎に左端のピクセルから順次
右のピクセルに向かうような順路に沿って実行される
(図4参照)。そして、輪郭の検出の手順は、次のよう
になる。
像の輪郭の検出の手順を次に説明する。画像範囲検出部
2は、原画像データ記憶部1から読み込んだ走査ブロッ
クをピクセル単位で走査する。走査ブロックの読み込み
は、原画像の最上列から順次下の列に向かい、かつ各列
毎に左端の走査ブロックから順次右の走査ブロックに向
かうような順序で実行される(図3参照)。また、各走
査ブロック毎の走査は、走査ブロックの最上列から順次
下の列に向かい、かつ各列毎に左端のピクセルから順次
右のピクセルに向かうような順路に沿って実行される
(図4参照)。そして、輪郭の検出の手順は、次のよう
になる。
【0019】(1)画像範囲検出部2は、図5(A)に
示したように、画像に属するピクセルP1 を検出したと
き、そのピクセルP1 の位置を現在位置とし、この位置
を走査開始位置として記録する。 (2)次に、その時の走査方向(この実施例では右方
向)に対し反時計回りに90°の方向(この実施例では
上方向)に位置するピクセルP2 を調べ、そのピクセル
P2 が画像に属するかまたは背景に属するかを判定する
(図5(A)参照)。
示したように、画像に属するピクセルP1 を検出したと
き、そのピクセルP1 の位置を現在位置とし、この位置
を走査開始位置として記録する。 (2)次に、その時の走査方向(この実施例では右方
向)に対し反時計回りに90°の方向(この実施例では
上方向)に位置するピクセルP2 を調べ、そのピクセル
P2 が画像に属するかまたは背景に属するかを判定する
(図5(A)参照)。
【0020】(3)ピクセルP2 が画像に属する場合に
は、現在位置をそのピクセルP2 に移動し、走査方向を
反時計回りに90°回転させる(この実施例では、右方
向から上方向にする)(図5(B)参照)。一方、ピク
セルP2 が背景に属する場合には、走査方向における次
のピクセルP3 を調べ、そのピクセルP3 が画像に属す
るかまたは背景に属するかを判定する(図5(C)参
照)。
は、現在位置をそのピクセルP2 に移動し、走査方向を
反時計回りに90°回転させる(この実施例では、右方
向から上方向にする)(図5(B)参照)。一方、ピク
セルP2 が背景に属する場合には、走査方向における次
のピクセルP3 を調べ、そのピクセルP3 が画像に属す
るかまたは背景に属するかを判定する(図5(C)参
照)。
【0021】(4)ピクセルP3 が画像に属する場合に
は、現在位置をそのピクセルP3 に移動し、走査方向は
そのままとする(図5(D)参照)。一方、ピクセルP
3 が背景に属する場合には、その時の走査方向(この実
施例では右方向)に対して時計回りに90°の方向(こ
の実施例では下方向)に位置するピクセルP4 を調べ、
そのピクセルP4 が画像に属するかまたは背景に属する
かを判定する(図5(E)参照)。
は、現在位置をそのピクセルP3 に移動し、走査方向は
そのままとする(図5(D)参照)。一方、ピクセルP
3 が背景に属する場合には、その時の走査方向(この実
施例では右方向)に対して時計回りに90°の方向(こ
の実施例では下方向)に位置するピクセルP4 を調べ、
そのピクセルP4 が画像に属するかまたは背景に属する
かを判定する(図5(E)参照)。
【0022】(5)ピクセルP4 が画像に属する場合に
は、現在位置をそのピクセルP4 に移動し、進行方向を
時計回りに90°回転させる(この実施例では右方向か
ら下方向にする)(図5(F)参照)。一方、ピクセル
P4 が背景に属する場合には、走査方向に対して180
°の方向にあるピクセルP5 を調べ、そのピクセルP5
が画像に属するかまたは背景に属するかを判定する(図
5(G)参照)。
は、現在位置をそのピクセルP4 に移動し、進行方向を
時計回りに90°回転させる(この実施例では右方向か
ら下方向にする)(図5(F)参照)。一方、ピクセル
P4 が背景に属する場合には、走査方向に対して180
°の方向にあるピクセルP5 を調べ、そのピクセルP5
が画像に属するかまたは背景に属するかを判定する(図
5(G)参照)。
【0023】(6)ピクセルP5 が画像に属する場合に
は、現在位置をそのピクセルP5 に移動し、走査方向を
180°回転させる(この実施例では、右方向から左方
向にする)(図5(H)参照)。一方、ピクセルP5 が
背景に属する場合には、移動する位置は存在しないの
で、画像の輪郭の検出は終了して、次の画像の検知動作
を開始する(図5(I)参照)。また、ピクセル上を順
次移動してきた後、追跡開始位置に戻ってきた場合に
は、画像の回りを一周したことになるので、当該画像の
輪郭の検出は終了し、次の画像の検知動作を開始する。
上記(1)〜(6)の手順を図6のフロー図に示した。
は、現在位置をそのピクセルP5 に移動し、走査方向を
180°回転させる(この実施例では、右方向から左方
向にする)(図5(H)参照)。一方、ピクセルP5 が
背景に属する場合には、移動する位置は存在しないの
で、画像の輪郭の検出は終了して、次の画像の検知動作
を開始する(図5(I)参照)。また、ピクセル上を順
次移動してきた後、追跡開始位置に戻ってきた場合に
は、画像の回りを一周したことになるので、当該画像の
輪郭の検出は終了し、次の画像の検知動作を開始する。
上記(1)〜(6)の手順を図6のフロー図に示した。
【0024】なお、画像が複数の走査ブロックに跨がっ
て位置する場合も考慮して、画像範囲検出部2は、現在
走査中の走査ブロックの画像データに加えて、直前に走
査を行った走査ブロックの画像データも常に保持してい
る。
て位置する場合も考慮して、画像範囲検出部2は、現在
走査中の走査ブロックの画像データに加えて、直前に走
査を行った走査ブロックの画像データも常に保持してい
る。
【0025】こうして、画像範囲検出部2は、上記
(1)〜(6)の輪郭検出手順を繰り返しながら、原画
像の全体にわたって、切り抜くべき個々の画像の輪郭を
検出していくが、この場合、画像範囲検出部2による走
査がなされた走査ブロック(画像が存在せず、すべての
ピクセルが走査されたブロックと、画像が検出され、そ
の輪郭の検出によって当該輪郭に属するピクセルだけが
走査されたブロックとの両方を含む)については、走査
フラグメモリ部5に「走査済」を示すフラグ値が記録さ
れる。そして、画像範囲検出部2は、次の画像を検知す
るまでは、走査フラグメモリ部5のフラグ値を参照する
ことによって、既に走査のなされた走査ブロックをスキ
ップしながら走査を行うようになっている。このよう
に、走査ブロック毎にスキップすることによって、既に
輪郭検出が終了した画像を再び走査してしまうことが防
止され、次の画像を検知するまでの時間が著しく短縮さ
れる。
(1)〜(6)の輪郭検出手順を繰り返しながら、原画
像の全体にわたって、切り抜くべき個々の画像の輪郭を
検出していくが、この場合、画像範囲検出部2による走
査がなされた走査ブロック(画像が存在せず、すべての
ピクセルが走査されたブロックと、画像が検出され、そ
の輪郭の検出によって当該輪郭に属するピクセルだけが
走査されたブロックとの両方を含む)については、走査
フラグメモリ部5に「走査済」を示すフラグ値が記録さ
れる。そして、画像範囲検出部2は、次の画像を検知す
るまでは、走査フラグメモリ部5のフラグ値を参照する
ことによって、既に走査のなされた走査ブロックをスキ
ップしながら走査を行うようになっている。このよう
に、走査ブロック毎にスキップすることによって、既に
輪郭検出が終了した画像を再び走査してしまうことが防
止され、次の画像を検知するまでの時間が著しく短縮さ
れる。
【0026】次に、画像範囲検出部2によるこの走査ブ
ロックのスキップの手順について説明する。図7を参照
して、画像範囲検出部2は、走査ブロック(a)から走
査を開始する。そして、画像範囲検出部2は、画像(B
1 )を検知したとき、画像(B1 )の輪郭を検出する。
この画像(B1 )の輪郭を検出によって、6つの走査ブ
ロック(a,b,e,f,i,j)について、走査フラ
グメモリ部5に「走査済」を示すフラグ値が記録され
る。画像(B1 )の輪郭の検出の後、画像範囲検出部2
は、走査フラグメモリ部5に記録されたフラグ値を参照
し、走査ブロック(a,b)をスキップして、未走査を
示すフラグ値をもつ走査ブロック(c)の走査を開始す
る。走査ブロック(c)の走査が完了すると、走査ブロ
ック(c)について、走査フラグメモリ部5に「走査
済」を示すフラグ値が記録される。
ロックのスキップの手順について説明する。図7を参照
して、画像範囲検出部2は、走査ブロック(a)から走
査を開始する。そして、画像範囲検出部2は、画像(B
1 )を検知したとき、画像(B1 )の輪郭を検出する。
この画像(B1 )の輪郭を検出によって、6つの走査ブ
ロック(a,b,e,f,i,j)について、走査フラ
グメモリ部5に「走査済」を示すフラグ値が記録され
る。画像(B1 )の輪郭の検出の後、画像範囲検出部2
は、走査フラグメモリ部5に記録されたフラグ値を参照
し、走査ブロック(a,b)をスキップして、未走査を
示すフラグ値をもつ走査ブロック(c)の走査を開始す
る。走査ブロック(c)の走査が完了すると、走査ブロ
ック(c)について、走査フラグメモリ部5に「走査
済」を示すフラグ値が記録される。
【0027】同様に、画像範囲検出部2は、走査ブロッ
ク(d)、(g)、(h)の順に走査を行う。走査ブロ
ック(h)の走査が完了した後、画像範囲検出部2は、
走査フラグメモリ部5に記録されたフラグ値を参照し、
走査ブロック(i,j)をスキップして、走査ブロック
(k)の走査を開始する。そして、画像範囲検出部2
は、画像(B2 )を検知したとき、画像(B2 )の輪郭
の検出を開始する。画像の輪郭の検出においては、画像
範囲検出部2は、走査フラグメモリ部5のフラグ値の参
照は行わない。したがって、走査ブロック(j)につい
ても画像(B2 )の輪郭の検出がなされ、画像(B2 )
の完全な輪郭が検出される。画像(B2 )の輪郭の検出
によって、走査ブロック(k,l,m,n,o,p)に
ついて、走査フラグメモリ部5に「走査済」を示すフラ
グ値が記録される。
ク(d)、(g)、(h)の順に走査を行う。走査ブロ
ック(h)の走査が完了した後、画像範囲検出部2は、
走査フラグメモリ部5に記録されたフラグ値を参照し、
走査ブロック(i,j)をスキップして、走査ブロック
(k)の走査を開始する。そして、画像範囲検出部2
は、画像(B2 )を検知したとき、画像(B2 )の輪郭
の検出を開始する。画像の輪郭の検出においては、画像
範囲検出部2は、走査フラグメモリ部5のフラグ値の参
照は行わない。したがって、走査ブロック(j)につい
ても画像(B2 )の輪郭の検出がなされ、画像(B2 )
の完全な輪郭が検出される。画像(B2 )の輪郭の検出
によって、走査ブロック(k,l,m,n,o,p)に
ついて、走査フラグメモリ部5に「走査済」を示すフラ
グ値が記録される。
【0028】いま、図8(A)に示すように、画像B3
が、多数の走査ブロック(b2〜b8,c2〜c8,d
2〜d8,e2〜e8,f2〜f8,g2〜g8)に跨
がって位置しているような場合を考えると、画像範囲検
出部2によって画像B3 が検出されたとき、その輪郭の
検出によって当該輪郭に属するピクセルだけが走査され
た走査ブロック(b2〜b8,c2,c8,d2,d
8,e2,e8,f2,f8,g2〜g8)について
は、走査フラグメモリ部5に「走査済」を示すフラグ値
が記録されるが、その輪郭の内側に位置する走査ブロッ
ク(c3〜c7,d3〜d7,e3〜e7,f3〜f
7)については、走査フラグメモリ部5の対応するフラ
グ値は未走査のままである。このため、次の画像を検出
する際に、これらの走査ブロック(c3〜c7,d3〜
d7,e3〜e7,f3〜f7)はスキップされず、再
び走査されてしまう。
が、多数の走査ブロック(b2〜b8,c2〜c8,d
2〜d8,e2〜e8,f2〜f8,g2〜g8)に跨
がって位置しているような場合を考えると、画像範囲検
出部2によって画像B3 が検出されたとき、その輪郭の
検出によって当該輪郭に属するピクセルだけが走査され
た走査ブロック(b2〜b8,c2,c8,d2,d
8,e2,e8,f2,f8,g2〜g8)について
は、走査フラグメモリ部5に「走査済」を示すフラグ値
が記録されるが、その輪郭の内側に位置する走査ブロッ
ク(c3〜c7,d3〜d7,e3〜e7,f3〜f
7)については、走査フラグメモリ部5の対応するフラ
グ値は未走査のままである。このため、次の画像を検出
する際に、これらの走査ブロック(c3〜c7,d3〜
d7,e3〜e7,f3〜f7)はスキップされず、再
び走査されてしまう。
【0029】この不都合を解消するため、次の方法をと
っている。画像の輪郭の検出において、走査ブロックの
境界を越えた時、走査方向が上方向であれば、走査の完
了した走査ブロックについて、走査フラグメモリ部5に
「始点」を示すフラグ値が記録される。また、走査方向
が下方向であれば、走査の完了した走査ブロックについ
て、「終点」を示すフラグ値が記録され、走査方向が右
または左方向であれば、走査の完了した走査ブロックに
ついて、「走査済」を示すフラグ値が記録される(図8
(B)参照)。そして、画像の輪郭の検出が終了した
時、走査フラグメモリ部5において、横方向に、フラグ
値が「始点」から「終点」までの間にあるすべての走査
ブロックについて、「走査済」を示すフラグ値が記録さ
れる。こうして、検出された画像が属するすべての走査
ブロックに対し、「走査済」のフラグ値が格納される。
っている。画像の輪郭の検出において、走査ブロックの
境界を越えた時、走査方向が上方向であれば、走査の完
了した走査ブロックについて、走査フラグメモリ部5に
「始点」を示すフラグ値が記録される。また、走査方向
が下方向であれば、走査の完了した走査ブロックについ
て、「終点」を示すフラグ値が記録され、走査方向が右
または左方向であれば、走査の完了した走査ブロックに
ついて、「走査済」を示すフラグ値が記録される(図8
(B)参照)。そして、画像の輪郭の検出が終了した
時、走査フラグメモリ部5において、横方向に、フラグ
値が「始点」から「終点」までの間にあるすべての走査
ブロックについて、「走査済」を示すフラグ値が記録さ
れる。こうして、検出された画像が属するすべての走査
ブロックに対し、「走査済」のフラグ値が格納される。
【0030】また、画像範囲検出部2は、検出した輪郭
によって囲まれる画像が互いに重なり合うとき、その重
なり合う割合が予め決定された割合以上であれば、その
重なり合う画像を合わせて1つの画像とみなしてその輪
郭を検出するが、予め決定された割合以下であれば、そ
の重なり合う画像を別々の画像とみなしてそれぞれの画
像の輪郭を検出するようになっている。この割合は、予
め、オペレータによって指定されるようになっているこ
とが好ましい。いま、例えば、図9(A)に示したよう
に、切り抜くべき画像20に白縁21があると、画像範
囲検出部2は、図9(B)に示したように、画像20の
輪郭23を検出するとともに、その影22を別の画像と
して検知し、その輪郭24を検出してしまう。このと
き、輪郭23によって囲まれる画像20と、輪郭24に
よって囲まれる画像とが重なり合う。このとき、その重
なり合う割合が、予め決定された割合以上であれば、画
像範囲検出部2は、輪郭23によって囲まれる画像20
と輪郭24によって囲まれる画像とを合わせて1つの画
像とみなしてその画像の輪郭を検出するこれによって、
実際に切り抜くべき画像のみが確実に切り抜かれる。
によって囲まれる画像が互いに重なり合うとき、その重
なり合う割合が予め決定された割合以上であれば、その
重なり合う画像を合わせて1つの画像とみなしてその輪
郭を検出するが、予め決定された割合以下であれば、そ
の重なり合う画像を別々の画像とみなしてそれぞれの画
像の輪郭を検出するようになっている。この割合は、予
め、オペレータによって指定されるようになっているこ
とが好ましい。いま、例えば、図9(A)に示したよう
に、切り抜くべき画像20に白縁21があると、画像範
囲検出部2は、図9(B)に示したように、画像20の
輪郭23を検出するとともに、その影22を別の画像と
して検知し、その輪郭24を検出してしまう。このと
き、輪郭23によって囲まれる画像20と、輪郭24に
よって囲まれる画像とが重なり合う。このとき、その重
なり合う割合が、予め決定された割合以上であれば、画
像範囲検出部2は、輪郭23によって囲まれる画像20
と輪郭24によって囲まれる画像とを合わせて1つの画
像とみなしてその画像の輪郭を検出するこれによって、
実際に切り抜くべき画像のみが確実に切り抜かれる。
【0031】画像データファイル出力部3は、種々のサ
イズの画像が含まれた原画像から個々の画像を切り抜く
場合(図10参照)、画像範囲検出部2の検出結果に基
づいて、切り抜くべきすべての画像を、その上端のY座
標の値が小さい順に並べる。そして、上端のY座標上に
おける位置が、オペレータによって予め指定された距離
の範囲内にある画像同士を1つのグループにまとめる。
このとき、例えば、図11に示したように、画像B5 と
画像B6 との距離d1 が指定された距離d0 以上であっ
ても、画像B4 と画像B5 との距離d2 、及び画像B4
と画像B6 との距離d3 がd0 以内であれば画像B4 、
B5 、B6 はすべて同一のグループにまとめられる。そ
して、画像データファイル出力部3は、すべてのグルー
プをY座標の小さい順に並べ、かつ同一グループ内で、
画像の左端のX座標が小さい順に並べ、その順番に従っ
て、画像データファイルを画像データファイル格納部4
に対して出力する。その結果、例えば、図10に示した
原画像の場合には、図12に番号で示したような順序
で、切り抜いた画像にシリアル番号が付与されることに
なり、切り抜いた各画像に自然な順序でシリアル番号を
付与することができる。
イズの画像が含まれた原画像から個々の画像を切り抜く
場合(図10参照)、画像範囲検出部2の検出結果に基
づいて、切り抜くべきすべての画像を、その上端のY座
標の値が小さい順に並べる。そして、上端のY座標上に
おける位置が、オペレータによって予め指定された距離
の範囲内にある画像同士を1つのグループにまとめる。
このとき、例えば、図11に示したように、画像B5 と
画像B6 との距離d1 が指定された距離d0 以上であっ
ても、画像B4 と画像B5 との距離d2 、及び画像B4
と画像B6 との距離d3 がd0 以内であれば画像B4 、
B5 、B6 はすべて同一のグループにまとめられる。そ
して、画像データファイル出力部3は、すべてのグルー
プをY座標の小さい順に並べ、かつ同一グループ内で、
画像の左端のX座標が小さい順に並べ、その順番に従っ
て、画像データファイルを画像データファイル格納部4
に対して出力する。その結果、例えば、図10に示した
原画像の場合には、図12に番号で示したような順序
で、切り抜いた画像にシリアル番号が付与されることに
なり、切り抜いた各画像に自然な順序でシリアル番号を
付与することができる。
【0032】画像データファイル出力部3は、画像範囲
検出部2によって切り抜かれた画像が傾いていると判定
した場合には、当該画像を回転させて水平にした後、対
応する画像データファイルを画像データファイル格納部
4に出力する。
検出部2によって切り抜かれた画像が傾いていると判定
した場合には、当該画像を回転させて水平にした後、対
応する画像データファイルを画像データファイル格納部
4に出力する。
【0033】上述のような、画像入力装置から読み取ら
れた原画像の画像データを記録させ、記録させた画像デ
ータを予め決定されたピクセル数の縦横サイズをもつ走
査ブロック毎に、既に走査した走査ブロックをスキップ
させながら、順次読み込ませてピクセル単位で走査さ
せ、切り抜くべき画像を検知したとき、それを囲む矩形
状の輪郭を検出させ、その検出結果に基づいて、原画像
の画像データから切り抜くべき画像の画像データファイ
ルを個別に格納させる一連の手順をコンピュータに実行
させるプログラムを、フレキシブルディスクやCD−R
OM等の記録媒体に記録しておけば、この記録媒体をパ
ーソナルコンピュータに読み込ませるだけで、簡単に、
本発明による画像切り抜き装置を構成することができ
る。
れた原画像の画像データを記録させ、記録させた画像デ
ータを予め決定されたピクセル数の縦横サイズをもつ走
査ブロック毎に、既に走査した走査ブロックをスキップ
させながら、順次読み込ませてピクセル単位で走査さ
せ、切り抜くべき画像を検知したとき、それを囲む矩形
状の輪郭を検出させ、その検出結果に基づいて、原画像
の画像データから切り抜くべき画像の画像データファイ
ルを個別に格納させる一連の手順をコンピュータに実行
させるプログラムを、フレキシブルディスクやCD−R
OM等の記録媒体に記録しておけば、この記録媒体をパ
ーソナルコンピュータに読み込ませるだけで、簡単に、
本発明による画像切り抜き装置を構成することができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、画像入
力装置から読み込まれた原画像から、個々の画像を自動
的に切り抜いて保存することができる。したがって、例
えば、写真集等を製作する際の編集作業を効率良く行う
ことができるようになる。
力装置から読み込まれた原画像から、個々の画像を自動
的に切り抜いて保存することができる。したがって、例
えば、写真集等を製作する際の編集作業を効率良く行う
ことができるようになる。
【図1】画像入力装置から読み込まれた原画像の1例を
示す図である。
示す図である。
【図2】本発明の1実施例による画像切り抜き装置の概
略構成を示すブロック図である。
略構成を示すブロック図である。
【図3】画像範囲検出部による走査ブロックの読み込み
順序を示す図である。
順序を示す図である。
【図4】画像範囲検出部による走査の順路を示す図であ
る。
る。
【図5】画像範囲検出部による画像の検知及び画像輪郭
の検出の手順を説明する図である。
の検出の手順を説明する図である。
【図6】画像範囲検出部による画像検知及び画像輪郭検
出の手順を示すフロー図である。
出の手順を示すフロー図である。
【図7】画像範囲検出部による走査ブロックのスキップ
動作を説明する図である。
動作を説明する図である。
【図8】走査フラグメモリ部へのフラグ値の記録動作を
説明する図である。
説明する図である。
【図9】検出された2つの輪郭が重なり合う場合の処理
を説明する図である。
を説明する図である。
【図10】個々の画像を自然な順序で切り抜く動作を説
明する図である。
明する図である。
【図11】個々の画像を自然な順序で切り抜く動作を説
明する図である。
明する図である。
【図12】個々の画像が自然な順序で切り抜かれる状態
を示す図である。
を示す図である。
1 原画像データ記憶部 2 画像範囲検出部 3 画像データファイル出力部 4 画像データファイル格納部 5 走査フラグメモリ部
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA02 BA28 CA12 CB12 CC03 CE09 CH11 DB02 DC16 5C076 AA02 BA03 BA04 5L096 AA02 EA35 FA06 FA15 FA59 GA38 LA05
Claims (6)
- 【請求項1】 プログラムされたコンピュータにより、
画像入力装置から読み取られた、背景中に配置された個
別の画像を有する原画像から当該個別の画像を切り抜
き、切り抜いた画像を個別に保存する装置であって、前
記画像入力装置から読み取られた原画像の画像データを
記録する原画像データ記憶部と、前記原画像データ記憶
部から画像データを予め決定されたピクセル数の縦横サ
イズをもつ走査ブロック毎に順次読み込み、当該走査ブ
ロックをピクセル単位で走査し、切り抜くべき画像を検
知したとき、それを囲む矩形状の輪郭を検出する画像範
囲検出部と、各走査ブロック毎の走査の有無を記録する
走査フラグメモリ部と、前記画像範囲検出部の検出結果
に基づいて、前記原画像の画像データから前記切り抜く
べき画像の画像データファイルを出力する画像データフ
ァイル出力部と、前記画像データファイル出力部から出
力された画像データファイルを個別に格納する画像デー
タファイル格納部とを有し、前記画像範囲検出部は、切
り抜くべき画像を検知するまでは、前記走査フラグメモ
リ部のフラグ値を参照することによって、既に走査のな
された走査ブロックをスキップしながら走査を行うよう
になっているものであることを特徴とする装置。 - 【請求項2】 前記画像範囲検出部は、ピクセルの色値
が、原画像中の背景の色として予め決定された参照色値
範囲内にあれば、そのピクセルが原画像中の背景に属す
るものと判定するが、前記参照色値範囲内になければ、
そのピクセルが切り抜くべき画像に属するものと判定す
ることによって、前記画像を検知し、前記輪郭を検出す
るようになっていることを特徴とする請求項1に記載の
装置。 - 【請求項3】 前記画像範囲検出部は、検出した前記輪
郭の縦横サイズが予め決定された縦横サイズよりも小さ
いときは、前記検出した輪郭によって囲まれた画像は、
前記原画像中に点在する汚れであると判定し、無視する
ようになっていることを特徴とする請求項1または請求
項2に記載の装置。 - 【請求項4】 前記画像範囲検出部は、検出した輪郭に
よって囲まれる画像が互いに重なり合うとき、その重な
り合う割合が予め決定された割合以上であれば、その重
なり合う画像を合わせて1つの画像とみなしてその輪郭
を検出するが、前記予め決定された割合以下であれば、
その重なり合う画像を別々の画像とみなしてそれぞれの
画像の輪郭を検出するようになっていることを特徴とす
る請求項1〜請求項3のいずれかに記載の装置。 - 【請求項5】 プログラムされたコンピュータにより、
画像入力装置から読み取られた、背景中に配置された個
別の画像を有する原画像から当該個別の画像を切り抜
き、切り抜いた画像を個別に保存する方法であって、前
記画像入力装置から読み取られた原画像の画像データを
記録し、前記記録した画像データを予め決定されたピク
セル数の縦横サイズをもつ走査ブロック毎に、既に走査
した走査ブロックをスキップしながら、順次読み込んで
ピクセル単位で走査し、切り抜くべき画像を検知したと
き、それを囲む矩形状の輪郭を検出し、その検出結果に
基づいて、前記原画像の画像データから前記切り抜くべ
き画像の画像データファイルを個別に格納することを特
徴とする方法。 - 【請求項6】 コンピュータによって、画像入力装置か
ら読み取られた、背景中に配置された個別の画像を有す
る原画像から当該個別の画像を切り抜き、切り抜いた画
像を個別に保存するための画像切り抜きプログラムを記
録した記録媒体であって、該プログラムは、コンピュー
タに、前記画像入力装置から読み取られた原画像の画像
データを記録させ、前記記録させた画像データを予め決
定されたピクセル数の縦横サイズをもつ走査ブロック毎
に、既に走査した走査ブロックをスキップさせながら、
順次読み込ませてピクセル単位で走査させ、切り抜くべ
き画像を検知したとき、それを囲む矩形状の輪郭を検出
させ、その検出結果に基づいて、前記原画像の画像デー
タから前記切り抜くべき画像の画像データファイルを個
別に格納させることを特徴とする画像切り抜きプログラ
ムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000068568A JP2001256491A (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 画像切り抜き装置及び方法並びに画像切り抜きプログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000068568A JP2001256491A (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 画像切り抜き装置及び方法並びに画像切り抜きプログラムを記録した記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001256491A true JP2001256491A (ja) | 2001-09-21 |
Family
ID=18587605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000068568A Pending JP2001256491A (ja) | 2000-03-13 | 2000-03-13 | 画像切り抜き装置及び方法並びに画像切り抜きプログラムを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001256491A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013251741A (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-12 | Canon Inc | 画像読取装置とその制御方法 |
US8873112B2 (en) | 2011-10-21 | 2014-10-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and determination method |
US9386186B2 (en) | 2013-08-26 | 2016-07-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and image processing method performing detection of inclination of original in read image in accordance with direction of fiber |
JP2017143400A (ja) * | 2016-02-10 | 2017-08-17 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
-
2000
- 2000-03-13 JP JP2000068568A patent/JP2001256491A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8873112B2 (en) | 2011-10-21 | 2014-10-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and determination method |
RU2549522C2 (ru) * | 2011-10-21 | 2015-04-27 | Кэнон Кабусики Кайся | Устройство обработки изображений и способ определения |
JP2013251741A (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-12 | Canon Inc | 画像読取装置とその制御方法 |
US9386186B2 (en) | 2013-08-26 | 2016-07-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and image processing method performing detection of inclination of original in read image in accordance with direction of fiber |
JP2017143400A (ja) * | 2016-02-10 | 2017-08-17 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0736999B1 (en) | Method and apparatus for scanning a document | |
US6201571B1 (en) | Digital camera recording a reduced image synthesized with a character image of the image picking-up information | |
US7567708B2 (en) | Apparatus and method for image processing | |
JP2001203876A (ja) | 文書修飾装置及び画像処理装置 | |
US6690492B2 (en) | Image processing method and apparatus | |
EP0527488A2 (en) | Area classification method of an image | |
US6807301B1 (en) | Image production controlling device, image producing device, image production controlling method, and a storage medium | |
JP2001256491A (ja) | 画像切り抜き装置及び方法並びに画像切り抜きプログラムを記録した記録媒体 | |
JP2001076095A (ja) | 情報処理装置及びその方法 | |
JP2648030B2 (ja) | 画像編集方法及び画像編集装置 | |
JPH10336428A (ja) | 画像処理装置 | |
EP0883287A1 (en) | Image processing system with automatic image separation and alignment functions | |
JPS62212879A (ja) | イメ−ジデ−タ検索方式 | |
JP3380024B2 (ja) | ドキュメントイメージ処理方法およびドキュメントイメージ処理装置 | |
JP2003143407A (ja) | 画像輝度補正装置、画像読取装置、画像形成装置、プログラム及び記憶媒体 | |
JP5875551B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム | |
JP2003069807A (ja) | 画像歪み補正装置、画像読取装置、画像形成装置及びプログラム | |
JP2000048191A (ja) | 画像処理方法及び画像処理プログラムを記録した媒体 | |
JP2004234261A (ja) | 画像読取装置 | |
JP2926710B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2003198845A (ja) | 画像輝度補正装置、画像読取装置、画像形成装置、プログラム及び記憶媒体 | |
JP3923104B2 (ja) | 表処理方法および表処理装置 | |
JP3157861B2 (ja) | 領域分割方法 | |
JP3312958B2 (ja) | 電子ファイリング装置 | |
JP3830385B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムが記憶された記憶媒体 |