JP2001255177A

JP2001255177A - 指針照明装置

Info

Publication number: JP2001255177A
Application number: JP2000066288A
Authority: JP
Inventors: Toru Ikeda; 亨池田; Setsu Tsukamoto; 節塚本; Kenji Yagi; 健次八木; Satoshi Tsuchiya; 聡土屋
Original assignee: Yazaki Corp
Current assignee: Yazaki Corp
Priority date: 2000-03-10
Filing date: 2000-03-10
Publication date: 2001-09-21

Abstract

(57)【要約】【課題】共通部品として使用でき、非常に組み付け性
の良い指針照明装置を提供すること。【解決手段】指針照明装置は、文字板１４と、ムーブ
メント１１の回転軸１１ａに取り付けられ、文字板１４
の上部に配置された透光性材料からなる指針１６と、指
針１６とムーブメント１１の間に配置され、指針１６に
光を入射して光輝させるための指針照明用ユニット１と
からなる。指針照明用ユニット１は、第１の基板２と、
第１の基板２上に搭載された光源としてのチップＬＥＤ
３と、チップＬＥＤ３と電気的に接続され、第１の基板
２から延出した端子ピン５とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、指針照明装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】図５は、従来の指針照明装置の構成例を
示す断面図である。図５において、指針照明装置は、ム
ーブメント１１、バルブ１２、導光板（たとえば、透明
樹脂やプリズム）１３、文字板１４、キャップ１５、ア
クリル等の透光性材料からなる指針１６、反射層（たと
えば、ホットスタンプ層）１７からなる。

【０００３】このように構成される従来の指針照明装置
においては、バルブ１２からの光は、導光板１３の両端
から入射し、反射面１３ｂで反射され、指針軸部１６ｂ
の下面から指針１６に入射して、指針１６の反射面１６
ａで反射し、指針部１６ｃを進んで反射層１７へと進
む。反射層１７に到達した光は、そこで拡散し、指針部
１６ｃを白色、オレンジ色、赤色等の色に光輝させる。

【０００４】また、図６は、従来の指針照明装置の他の
構成例を示す断面図である。図６において、指針照明装
置は、ムーブメント１１、バルブ１２、導光板１３、文
字板１４、キャップ１５、指針１６、反射層１７、ＬＥ
Ｄ（発光ダイオード）１８からなる。

【０００５】この構成においては、指針１６の凹部１６
ｄにＬＥＤ１８が入っており、ＬＥＤ１８からの発光が
直接指針１６の指針部１６ｃを進んで反射層１７へと進
んで拡散し、指針部１６ｃを白色、オレンジ色、赤色等
の色に光輝させる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述の従来の指針照明
装置では、大型の導光板１３から指針１６に向けて光を
集光したり、直接指針１６の中にＬＥＤ１８を入れたり
している構造のため、指針照明装置同士に共通性がな
く、設計工数がかかるが、十分な輝度が得られない。

【０００７】すなわち、前者の構造では、必ずプリズム
等からなる導光板１３を要するが、この導光板１３は共
通性がない。また、後者の構造も、共通性がなく複雑な
構造となり、組み付け性が悪く、コスト高である。

【０００８】そこで、本発明の目的は、上述の課題に鑑
みて、共通部品として使用でき、非常に組み付け性の良
い指針照明装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記した目的に鑑みて、
請求項１記載の発明の指針照明装置は、文字板と、ムー
ブメントの回転軸に取り付けられ、上記文字板の上部に
配置された透光性材料からなる指針と、上記指針１６と
上記ムーブメント１１の間に配置され、上記指針に光を
入射して光輝させるための指針照明用ユニットとからな
り、上記指針照明用ユニットは、第１の基板と、該第１
の基板上に搭載された光源と、該光源と電気的に接続さ
れ、上記第１の基板から延出した端子ピンとを備えてい
る、ことを特徴とする。

【００１０】請求項１記載の発明によれば、指針照明装
置は、文字板と、ムーブメントの回転軸に取り付けら
れ、文字板の上部に配置された透光性材料からなる指針
と、指針とムーブメントの間に配置され、指針に光を入
射して光輝させるための指針照明用ユニットとからな
る。指針照明用ユニットは、第１の基板と、第１の基板
上に搭載された光源と、光源と電気的に接続され、第１
の基板から延出した端子ピンとを備えている。

【００１１】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の指針照明装置において、コネクタを搭載した第２の
基板を備え、前記指針照明用ユニットは、前記端子ピン
と上記コネクタの結合により、上記第２の基板に電気的
かつ機械的に結合されることを特徴とする。

【００１２】請求項２記載の発明によれば、指針照明装
置は、さらに、コネクタを搭載した第２の基板を備えて
いる。指針照明用ユニットは、端子ピンとコネクタの結
合により、第２の基板に電気的かつ機械的に結合され
る。

【００１３】また、請求項３記載の発明は、請求項１ま
たは２記載の指針照明装置において、前記第１の基板に
は、前記文字板を固定するための係止部を有する固定部
材が取り付けられていることを特徴とする。

【００１４】請求項３記載の発明によれば、第１の基板
には、文字板を固定するための係止部を有する固定部材
が取り付けられている。

【００１５】また、請求項４記載の発明は、請求項１か
ら３のいずれか１項記載の指針照明装置において、光源
はチップＬＥＤであることを特徴とする。

【００１６】請求項４記載の発明によれば、光源はチッ
プＬＥＤである。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図１乃至図４を参照しながら説明する。なお、同図に
おいて、図５および６に示す従来例と同一の構成要素
は、同一符号を付して説明する。

【００１８】図１は、本発明による指針照明装置の実施
の形態を示す断面図である。この指針照明装置は、たと
えば、自動車のスピードメータに応用した場合について
説明する。

【００１９】スピードメータは、ムーブメント１１と、
速度目盛りが付され、中心に開口部１４ａを有する文字
板１４と、キャップ１５と、指針１６とから構成されて
いる。キャップ１５は、そのボス１５ａが、文字板１４
の開口部１４ａから突出したムーブメント１１の回転軸
１１ａに圧入されて取り付けられている。

【００２０】指針１６は、アクリル等からなる透光性材
料で作られ、指針軸部１６ｂの取付穴にキャップ１５の
ボス１５ａが圧入されることにより、キャップ１５を介
して回転軸１１ａに取り付けられ、文字板１４の上部に
配置されている。また、指針１６の指針部１６ｃの下部
には、白色、オレンジ色、赤色等に着色された反射層
（たとえば、ホットスタンプ層）１７が設けられてい
る。

【００２１】スピードメータは、さらに、指針１６とム
ーブメント１１の間に配置され、指針１６に光を入射し
て光輝させるための指針照明用ユニット１を備えてい
る。この指針照明用ユニット１は、第１の基板２と、第
１の基板２に取り付けられた固定部材３と、第１の基板
２に搭載された光源としてのチップＬＥＤ４と、第１の
基板２に固定された端子ピン５とを備えている。

【００２２】第１の基板２は、図３に示すように、小型
のドーナツ基板として形成されており、それぞれ、所定
の角度間隔を開けて配置された４個の固定部材３と、同
様にそれぞれ、所定の角度間隔を開けて配置された４個
のチップＬＥＤ４と、基板外周に結合された４個の端子
ピン５とを備えている。

【００２３】チップＬＥＤ１８は、例として図４に示す
ように、３個のＬＥＤ４ａ，４ｂ，４ｃが埋め込まれた
チップであり、たとえば、ＬＥＤ４ａは赤色発光するＬ
ＥＤ、ＬＥＤ４ｂは緑色発光するＬＥＤ、ＬＥＤ４ｃは
青色発光するＬＥＤとなっている。

【００２４】各チップＬＥＤ３の各ＬＥＤ４ａ，４ｂ，
４ｃと端子ピン５は、第１の基板２の銅箔（図示しな
い）で電気的に接続されている。

【００２５】固定部材３は、たとえばプラスチック製の
棒状に形成されかつその先端に鉤状の係止部３ａが形成
されており、第１の基板２の表面に対して垂直に実装さ
れている。この係止部３ａには、文字板１４の開口部１
４ａの縁部が嵌合、係止されることによって、文字板１
４が取り付けられている。４個の固定部材３は、各固定
部材３を結ぶ円の直径が、文字板１４の開口部１４ａの
直径よりわずかに大きくなるように第１の基板２に実装
されており、取り付け時、係止部３ａに嵌合、係止され
た文字板１４を各固定部材３の弾性によりしっかり固定
することができる。

【００２６】上述の構成の指針照明ユニット１は、図２
に示すように、ムーブメント１１およびコネクタ７を搭
載した第２の基板６に、端子ピン５とコネクタ７の結合
により、電気的かつ機械的に結合される。

【００２７】第２の基板６の銅箔（図示しない）から端
子ピン５、第１の基板２の銅箔を介してチップＬＥＤ４
のＬＥＤ４ａ，４ｂ，４ｃに給電されることにより、Ｌ
ＥＤ４ａ，４ｂ，４ｃが発光、混合し白色光となって、
指針１６の指針軸部１６ｂの下面から指針１６に入射
し、指針１６の反射面１６ａで反射し、指針部１６ｃを
進んで反射層１７へと進む。反射層１７に到達した光
は、そこで拡散し、指針部１６ｃを白色等に光輝させ
る。

【００２８】上述の指針照明用装置では、ドーナツ状小
型基板である第１の基板２に、必要と思われる数のチッ
プＬＥＤ４を載せ、第１の基板２から端子ピン５を出
し、コネクタ７を介して第２の基板６と電気接続をとる
構造を有するので、装置が非常に小型となり、さまざま
なメータに使用可能である。すなわち、上述の実施の形
態で説明したスピードメータに限らず、種々のメータに
おけるムーブメント１１の上に指針照明用ユニット１を
載せるだけで、指針１６を光輝させることができ、共通
使用が可能である。

【００２９】また、指針１６の振れ角に対応してチップ
ＬＥＤ４の数および配置を決めることができるため、指
針１６が回転した時に均一な照明が可能である。また、
チップＬＥＤ４の発光色を変更するだけで、あらゆる指
針１６の色に対応できる。

【００３０】以上の通り、本発明の実施の形態について
説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用
が可能である。

【００３１】たとえば、上述の実施の形態では、光源と
して、それぞれ赤色、青色および緑色を発光する３個の
ＬＥＤ４ａ，４ｂ，４ｃが埋め込まれたチップＬＥＤを
使用し、白色光を得ているが、それぞれの点灯、消灯を
制御することにより任意の色の発光が可能である。ま
た、任意の発光色を有する３個以外の数（たとえば、１
個や２個）のＬＥＤを内蔵したチップＬＥＤを使用して
も良い。

【００３２】また、固定部材３の数や端子ピン５の数
も、適宜変更することができる。

【００３３】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、指針照明
装置が非常に小型となり、さまざまなメータに共通部品
として使用が可能である。また、指針照明用ユニットを
ムーブメント上に配置するだけで、指針を光輝させるこ
とができ、非常に組み付けが容易である。

【００３４】請求項２記載の発明によれば、指針照明用
ユニットは、端子ピンとコネクタの結合により、第２の
基板に電気的かつ機械的に結合されるので、非常に組み
付けが容易である。

【００３５】請求項３記載の発明によれば、指針照明用
ユニットにより文字板の固定が可能である。

【００３６】請求項４記載の発明によれば、光源をチッ
プＬＥＤとしているので、チップＬＥＤの発光色を変更
するだけで、あらゆる指針の色に対応できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による指針照明装置の実施の形態を示す
断面図である。

【図２】図１の指針照明装置の取付を説明する断面図で
ある。

【図３】図１の指針照明装置に使用される指針照明用ユ
ニットを示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図であ
る。

【図４】図１の指針照明装置に使用されるチップＬＥＤ
の斜視図である。

【図５】従来の指針照明装置の構成例を示す断面図であ
る。

【図６】従来の指針照明装置の他の構成例を示す断面図
である。

【符号の説明】

１指針照明用ユニット２第１の基板３固定部材３ａ係止部４チップＬＥＤ（光源）５端子ピン６第２の基板７コネクタ１１ムーブメント１１ａ回転軸１４文字板１６指針

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者八木健次静岡県島田市横井１−７−１矢崎計器株式会社内 (72)発明者土屋聡静岡県島田市横井１−７−１矢崎計器株式会社内Ｆターム(参考） 2F074 AA04 BB06 DD03 EE03

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】文字板と、ムーブメントの回転軸に取り付けられ、上記文字板の上
部に配置された透光性材料からなる指針と、上記指針と上記ムーブメントの間に配置され、上記指針
に光を入射して光輝させるための指針照明用ユニットと
からなり、上記指針照明用ユニットは、第１の基板と、該第１の基板上に搭載された光源と、該光源と電気的に接続され、上記第１の基板から延出し
た端子ピンとを備えている、ことを特徴とする指針照明装置。
【請求項２】コネクタを搭載した第２の基板を備え、前記指針照明用ユニットは、前記端子ピンと上記コネク
タの結合により、上記第２の基板に電気的かつ機械的に
結合されることを特徴とする請求項１記載の指針照明装
置。
【請求項３】前記第１の基板には、前記文字板を固定
するための係止部を有する固定部材が取り付けられてい
ることを特徴とする請求項１または２記載の指針照明装
置。
【請求項４】光源はチップＬＥＤであることを特徴と
する請求項１から３のいずれか１項記載の指針照明装
置。