JP2001254743A - 水ポンプ軸受用保持器 - Google Patents

水ポンプ軸受用保持器

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JP2001254743A
JP2001254743A JP2000068814A JP2000068814A JP2001254743A JP 2001254743 A JP2001254743 A JP 2001254743A JP 2000068814 A JP2000068814 A JP 2000068814A JP 2000068814 A JP2000068814 A JP 2000068814A JP 2001254743 A JP2001254743 A JP 2001254743A
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JP
Japan
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roller
retainer
diameter
cage
water pump
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Takeshi Nakamura
中村  剛
Masamichi Iketani
正道 池谷
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】潤滑が必要なころ軌道面近くにより多くのグリ
ースを確保させ、ころ列側の潤滑寿命の延長を図り、ひ
いては水ポンプ軸受全体の寿命向上を図ることを可能と
した水ポンプ軸受用保持器を提供することである。 【解決手段】ころ列側の保持器における、ころ軸方向案
内面12,13の径d1,d2を、ころ4のPCD(こ
ろ径の中心)drと等しいか若しくは外径側にある

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車、建
機、農機具などのエンジン冷却用水ポンプ軸受に配され
る保持器に関する
【0002】
【従来の技術】従来、水ポンプ軸受の寿命は、メカニカ
ルシールから漏れてきた水(不凍液)の蒸気や水滴がイ
ンぺラ側の軸受シール部から軸受内に浸入し、軸受の潤
滑不良を引き起こし、異音や早期焼き付き、はくり等の
不具合により左右される場合が多かった。
【0003】しかし、インぺラ側シールの耐水浸入性が
強化されてからは軸受軌道面のグリース欠乏による局部
的な潤滑不良で軸受寿命がきまってくる場合が増加して
いる。また、ころ列と玉列で構成された水ポンプ軸受
は、ころ列側の潤滑が玉列側に比較して短いため(軌道
面へのグリース補給がされにくい)、ころ列側の潤滑寿
命で軸受寿命が決まっている。
【0004】最近の自動車保証期間の延長に対し、水ポ
ンプ軸受の寿命が不足し、市場で焼き付き不具合を発生
するものがある。従って、いかにころ列側の潤滑を良好
に持続させるかが水ポンプ軸受の寿命延長の重要なポイ
ントとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図12乃至図16に基
いて従来技術のころ列側の保持器を説明する。図中、1
00は外輪、200は軸、300はころ、400は保持
器、500はシールを示す。
【0006】図12に示す保持器400はアキシアルド
ロータイプの保持器で、該保持器400は、合成樹脂で
成形され、Ft側は保持器外径つば部401が外輪内径
で案内され、Rr側は、保持器内径つば部402が軸外
径で案内される。この従来技術によれば、Ft側形状は
ころ端面301と接する部分に空間部600が形成され
ているため、この空間部600でグリース保持すること
が出来る。しかし、グリース寿命を延長させるには、F
t側のグリース溜まりの空間部600と同様の空間部を
Rr側のころ端面302と接する部分にも造る必要があ
るが、Rr側の保持器内径(軸方向案内面の径)d2が
小さいためグリース保持のための空間を作ることができ
ない。従って、ころ転動面の潤滑も良くなかった。
【0007】図13に示す保持器400はラジアルドロ
ータイプの保持器で、該保持器400は、ラジアル方向
の案内面は上記図12と同様であるが、Ft側の空間部
600が設けられていない点で異なる。勿論、Rr側に
も空間部はない。このように図12に設けられていたF
t側の空間部600を塞いだ形状となっているため図1
2のものより更にころ転動面の潤滑は悪い方向にある。
【0008】図14に示す保持器400は、内径側(F
t側)のつば部402は軸外径で案内され、外径側(R
r側)のつば部401が外輪内径に設けた溝部101に
係合して保持器の軸方向位置を規制している。すなわ
ち、当該従来技術にあっても、保持器内径側・外径側の
双方にグリース保持のための空間部がなく図13と同様
にころ転動面の潤滑は悪い。
【0009】図15・図16に示す保持器400は、こ
ろ列側の保持器を軸方向Rr側に延長し、玉列の玉70
0中心付近に突き当てることでころ列保持器のRr側へ
の動き量を規制する形式の保持器である。この形式の保
持器は、外径側のつば部401が外輪内径に、内径側の
つば部402が軸外径で案内されている。当該従来技術
は、Rr側の空間部601はFt側の空間部600より
も小さく作られており、ころ転動面の潤滑は悪い。な
お、軸方向に長く空間をとっても、グリースがころから
離れてしまうため潤滑にはあまり寄与しない。
【0010】すなわち、上述した従来のすべての水ポン
プ軸受用ころ列保持器400は、Ft側とRr側のころ
案内面(軸方向位置決め)の径d1,d2の一方若しく
は双方が、ころのPCD(ピッチサークルダイアシタ
ー:ころ径の中心)drより内径側に位置した構造であ
り(特にRr側のころ案内面の径d2が、ころのPCD
であるdrよりも内径側である)、このような構成のた
めグリース溜りとしての空間部確保が困難となってい
た。
【0011】そこで本発明者は、回転中、ころに近い部
分にグリースをいかに多く保持させるかがころ列の潤滑
寿命延長に重要であり、ころの両端面に接する保持器軸
方向案内(位置決め)の円筒部内径の空間はグリース溜
まりとして非常に重要となる点に着目し本発明に至っ
た。
【0012】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
潤滑が必要なころ軌道面近くにより多くのグリースを確
保させ、ころ列側の潤滑寿命の延長を図り、ひいては水
ポンプ軸受全体の寿命向上を図ることを可能とした水ポ
ンプ軸受用保持器を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、内周面に軌道を有する
外輪と、外周面に軌道を有する軸との間に複列の転動面
を有し、少なくとも一列は転動体にころが、他の列は玉
が用いられており、前記外輪の両端寄りに密封シールを
設けた水ポンプ軸受において、ころ列側の保持器はころ
の軸方向案内面(軸方向位置決め)の径がころのPCD
(ころ径の中心)と等しいかまたは外径側にあるものと
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を説明
する。また、本明細書にて示す水ポンプ軸受形態は、本
発明水ポンプ軸受用保持器の一実施形態を示すために挙
げた一例にすぎず何等これに限定解釈されるものではな
い。
【0015】図1乃至図3は第一実施形態、図4及び図
5は第二実施形態、図6及び図7は第三実施形態、図8
乃至図11は第四実施形態を夫々示し、各図において、
1は外輪、3は軸、4はころ(転動体)、20は玉(転
動体)、7はころ列側保持器、21は玉列側保持器、2
2はFtシール、23はRrシールを夫々示す。なお、
外輪1、軸3、ころ4、玉20、玉列側保持器21、シ
ール22,23の各構成にあっては、本発明において周
知の形態が適用可能であるため、特に限定されず、また
その詳細は省略する。さらに、他の周知構成を追加する
ことも本発明の範囲内であれば勿論可能である。
【0016】ころ列側の保持器7は、周方向に複数個の
ポケット9…を有する環状に合成樹脂材などをもって形
成され、少なくともFt側またはRr側の一方の径方向
案内面12,13を保持器外径の一部と外輪内径を接触
させることで行なう形式である。
【0017】そして、ころの軸方向案内面(軸方向位置
決め)12,13の径d1,d2を、ころのPCD(こ
ろ径の中心)drと等しいか若しくは外径側に位置する
ように設定し、かつ、軸方向案内面12,13から左右
(軸方向)に伸びた保持器の内側にグリース溜まり用の
空間部14,15を設けている。
【0018】空間部14,15は、上述の通り、ころの
軸方向案内面(軸方向位置決め)12,13の径d1,
d2を、ころのPCD(ころ径の中心)drと等しいか
若しくは外径側に位置するように設定することにより広
く確保することができるようになったもので、例えば保
持器内面をえぐって形成するか、柱17を保持器幅方向
略全域にわたる長さに突設させてスプライン状に形成す
るか、若しくは保持器内径端に形成する円筒状凹部16
をもって構成するなど本発明の範囲内で任意に設けるこ
とができる。
【0019】「第一実施形態」図1乃至図3に本発明水
ポンプ軸受用保持器の第一実施形態を示す。図1はこ
ろ、玉形式の水ポンプ軸受の断面図、図2は図1のころ
列側保持器の断面図、図3は部分斜視図(成形型をアキ
シアルドロータイプにした時の保持器形状)である。
【0020】本実施形態の保持器7は、軸方向Rr側に
延長し、その延長部分8を玉列19の玉20の中心付近
に突き当てることでころ列保持器のRr側への動き量を
規制する形式の保持器で、合成樹脂材をもって環状に形
成されている。保持器7は、外周の周方向に等間隔で同
一形状の複数のポケット9…を形成し、Ft側の外径に
径方向案内のつば部10を周設すると共に、Rr側の内
径に径方向案内のつば部11を周設し、上記外径側のつ
ば部10が外輪1の内径部に、内径側のつば部11が軸
3の外径に案内されている。
【0021】そして保持器7は、ころ4を軸方向に規制
するFt側およびRr側の双方の案内面12,13の径
d1,d2が、ころのPCD(ころ径の中心)drより
も夫々外径側に位置するように形成すると共に、上記案
内面12,13の内側をえぐって広い空間部14,15
を確保している。Ft側およびRr側の空間部14,1
5は、ころのポケット9と同位相で軸方向に串状に延び
た空間(外径側に蓋のついた)である。図中17は、こ
ろ4を円周方向に案内する柱である。
【0022】従って、このようにころ4を軸方向に規制
するFt側およびRr側の双方の案内面12,13の径
d1,d2が、ころのPCD(ころ径の中心)drより
も夫々外径側に位置するものとなるように形成したた
め、ころ4のFt側端面5およびRr側端面6と接する
案内面内側の空間部14,15が広く確保できた。これ
により、十分なグリースを溜めておくことが可能とな
り、ころのFt側およびRr側と同様にころ転走面へグ
リース(または油分)を引き込ませることができる。
【0023】図1にて、ころのPCD(ころ径の中心)
dr、Ft側案内面12の径d1、Rr側案内面13の
径d2との関係は、d1>dr、d2>drとなる。
【0024】上記空間部14,15は、保持器7が回転
しても上部に蓋がついたような構造となり、グリースが
遠心力で保持器から飛び出しにくいため、長くグリース
が保持され、ころ列の潤滑寿命を延長することが出来
る。
【0025】「第二実施形態」図4及び図5に本発明水
ポンプ軸受用保持器の第二実施形態を示す。図4は保持
器の断面図、図5は保持器の側面図で、図5(a)は保
持器のFt側から見た側面図、(b)は保持器のRr側
から見た側面図である。なお、本実施形態の説明では図
示省略するが、本実施形態の保持器7は図1に開示した
と同様のころ・玉形式の水ポンプ軸受に用いられるもの
とする。
【0026】本実施形態の保持器7は、Ft側のつば部
10が外輪1の内径で案内され、Rr側のつば部11が
外輪1の内径に設けた溝部に係合して保持器7の軸方向
位置を規制する形式の保持器で、合成樹脂材をもって環
状に形成され、外周の周方向に等間隔で同一形状の複数
のポケット9を形成している。
【0027】保持器7は、ころ4を円周方向に案内する
柱17が保持器7の幅の略全幅近くまで設けられてお
り、保持器内径側はスプラインを切ったような形状を
し、この両側のスプラインのような広い空間部14,1
5がグリース溜まりとなる。空間部14,15の形状
は、特に限定されず任意で、柱17の形状によって異な
るものであり、いずれの形状であっても本発明の範囲内
である。
【0028】そして保持器7は、ころ4を軸方向に規制
するFt側の案内面12の径d1が、ころのPCD(こ
ろ径の中心)drよりも外径側に位置するように形成す
ると共に、Rr側の案内面13の径d2がころのPCD
(ころ径の中心)drと等しい位置となるように形成さ
れている。ここで、ころのPCD(ころ径の中心)d
r、Ft側案内面の径d1、Rr側案内面の径d2の関
係は、d1>dr、d2≧dr、d1>d2となる。
【0029】Ft側およびRr側の空間部14,15
は、ころのポケット9と同位相で軸方向に串状に延びた
空間(外径側に蓋のついた)である。
【0030】従って、このようにころ4を軸方向に規制
するFt側およびRr側の両案内面12,13の径d
1,d2が、ころのPCD(ころ径の中心)drと等し
いか若しくは外径側に位置するように形成したため、こ
ろのFt側端面5およびRr側端面6と接する案内面内
側の空間部14,15が広く確保できた。これにより、
十分なグリースを溜めておくことが可能となり、ころ4
のFt側およびRr側と同様にころ転走面へグリース
(または油分)を引き込ませることができる。
【0031】本実施形態の空間部14,15にあって
も、上記実施形態と同様に保持器7が回転しても上部に
蓋がついたような構造となり、グリースが遠心力で保持
器から飛び出しにくいため、長くグリースが保持され、
ころ列の潤滑寿命を延長することが出来る。
【0032】「第三実施形態」図6及び図7に本発明水
ポンプ軸受用保持器の第三実施形態を示す。図6は保持
器の断面図、図7は保持器の側面図で、図7(a)は保
持器のFt側から見た側面図、(b)は保持器のRr側
から見た側面図である。なお、本実施形態の説明では図
示省略するが、本実施形態の保持器7は図1に開示した
と同様のころ・玉形式の水ポンプ軸受に用いられるもの
とする。
【0033】本実施形態は、Rr側案内面13の内側に
位置する柱17部分の空間部15と連通する円筒状空間
部(Rr側端内面に形成される周溝部分)16を形成
し、両空間部15,16によりRr側のグリース溜りと
した。図中、14はグリース溜りとなるFt側の空間部
である。空間部14,15,16の形状は特に限定され
ず任意である。その他の構成は第二実施形態と同一であ
り、同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0034】従って、本実施形態にあっても、このよう
にころ4を軸方向に規制するFt側およびRr側の両案
内面12,13の径d1,d2が、ころのPCD(ころ
径の中心)drと等しいか若しくは外径側に位置するよ
うに形成したため、ころ4のFt側端面5およびRr側
端面6と接する案内面内側の空間部14,15が広く確
保できた。これにより、十分なグリースを溜めておくこ
とが可能となり、ころ4のFt側およびRr側と同様に
ころ転走面へグリース(または油分)を引き込ませるこ
とができる。
【0035】また本実施形態の空間部14,15にあっ
ても、上記実施形態と同様に保持器7が回転しても上部
に蓋がついたような構造となり、グリースが遠心力で保
持器から飛び出しにくいため、長くグリースが保持さ
れ、ころ列の潤滑寿命を延長することが出来る。
【0036】「第四実施形態」図8乃至図11に本発明
水ポンプ軸受用保持器の第四実施形態を示す。図8はこ
ろ、玉形式の水ポンプ軸受の断面図、図9は図8のころ
列側保持器の断面図、図10は保持器のFt側およびR
r側から見た側面図で、図11は図9に示す保持器7の
柱部17の変形例である。
【0037】本実施形態の保持器7は、ころ列保持器の
Rr側軸方向の動き量が、間座18を介して玉列19で
規制され、Ft側の動き量が、保持器のFt側端面がF
t側シール22の内側面に当たることにより規制される
形式の保持器で、合成樹脂材をもって環状に形成されて
いる。保持器7は、外周の周方向に等間隔で同一形状の
複数のポケット9…を形成し、Ft側およびRr側の両
外径に径方向案内のつば部10,11を夫々周設し、上
記両つば部10,11が外輪1の内径に案内される断面
形状左右対称とした。
【0038】そして保持器7は、ころ4を軸方向に規制
するFt側およびRr側の双方の案内面12,13の径
d1,d2が、ころのPCD(ころ径の中心)drと等
しい位置となるように形成すると共に、Rr側案内面1
3の内側に位置する柱17部分の空間部15と連通する
円筒状空間部(Rr側端内面に形成される周溝部分)1
6を形成し、両空間部15,16によりRr側のグリー
ス溜りとした。図中、14はグリース溜りとなるFt側
の空間部である。空間部14,15,16の形状は特に
限定されず任意である。Ft側およびRr側の空間部1
4,15は、ころのポケット9と同位相で軸方向に串状
に延びた空間(外径側に蓋のついた)である。
【0039】従って、このようにころ4を軸方向に規制
するFt側およびRr側の双方の案内面12,13の径
d1,d2が、ころのPCD(ころ径の中心)drと等
しい位置となるように形成したため、ころ4のFt側端
面5およびRr側端面6と接する案内面内側の空間部1
4,15が広く確保できた。また、さらに本実施形態で
は円筒状空間部16をグリース溜りとして併せて設ける
構造としたため、これによりさらに十分なグリースを溜
めておくことが可能となり、ころ4のFt側およびRr
側と同様にころ転走面へ十分なグリース(または油分)
を引き込ませることができる。
【0040】本実施形態では、Ft側およびRr側の双
方の案内面12,13の径d1,d2が、ころのPCD
(ころ径の中心)drと等しい位置となるように形成し
ているが、d1≧dr、d2≧drとなるものであれば
よく、Ft側とRr側の双方の案内面12,13の径d
1,d2が、ころのPCD(ころ径の中心)drよりも
外径側であってもよく、またFt側とRr側のいずれか
一方の案内面12,13の径d1,d2がころのPCD
(ころ径の中心)drよりも外径側で、他方が等しい位
置とするものであってもよい。
【0041】上記空間部14,15,16は、保持器7
が回転しても上部に蓋がついたような構造となり、グリ
ースが遠心力で保持器から飛び出しにくいため、長くグ
リースが保持され、ころ列の潤滑寿命を延長することが
出来る。
【0042】図11は、図9の保持器7における柱部1
7の他の実施形態を示す。ここで、ころ4を円周方向に
案内する柱17の軸方向長さL(L1,L2)は特に限
定しない。例えば、図9の柱17は、ポケット9の長さ
よりも長く、保持器両端の円筒状空間部16に連続する
軸方向長さLとしているが、図11(a)の柱17は、
その軸方向長さLをポケット長さよりも短くしたもの
で、図11(b)の柱17は、軸方向長さL1とした部
分,L2とした部分との間に凹み空間24を設けてい
る。
【0043】
【発明の効果】本発明は、上述の通り、保持器における
ころ軸方向案内面の径が、ころのPCDと等しいか若し
くは外径側にある構成としたため、ころ列保持器におい
て、ころ端面と接する案内面の内側にグリース溜まりと
なる空間部を従来のものより大きく設ける構造とするこ
とができ、ころ列の潤滑寿命延長を図り、ひいては水ポ
ンプ軸受全体の寿命延長が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明水ポンプ軸受用保持器を組込んだ水ポン
プ軸受の一実施形態を示す縦断面図。
【図2】本発明ころ列側保持器の第一実施形態を示す一
部省略断面図。
【図3】本発明ころ列側保持器の第一実施形態を示す斜
視図。
【図4】第二実施形態を示す一部省略断面図。
【図5】第二実施形態のころ列側保持器を一部省略して
示す側面概略図で、(a)はFt側から見た図、(b)
はRr側から見た図。
【図6】第三実施形態を示す一部省略断面図。
【図7】第三実施形態のころ列側保持器を一部省略して
示す側面概略図で、(a)はFt側から見た図、(b)
はRr側から見た図。
【図8】第四実施形態のころ列側保持器を組込んだ水ポ
ンプ軸受の一実施形態を示す縦断概略図。
【図9】第四実施形態を示す一部省略断面図。
【図10】第四実施形態のころ列側保持器を一部省略し
て示す側面概略図。
【図11】柱の他の実施形態を示す縦断面図。
【図12】従来技術を示す縦断面図。
【図13】他の従来技術を示す縦断面図。
【図14】他の従来技術を示す縦断面図。
【図15】他の従来技術を示す縦断面図。
【図16】他の従来技術を示す縦断面図。
【符号の説明】
1:外輪 3:軸 7:ころ列側保持器 12,13:軸
方向案内面 14,15:空間部(グリース溜り) 16:円筒状空
間部(グリース溜り) d1:軸方向案内面の径(Ft側) d2:軸方向案
内面の径(Rr側) dr:ころのPCD(ころ径の中心)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J101 AA02 AA12 AA32 AA43 AA52 AA62 AA72 AA83 BA01 BA22 CA12 EA63 FA31 GA01 GA51 GA60

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面に軌道を有する外輪と、外周面に軌
    道を有する軸との間に複列の転動面を有し、少なくとも
    一列は転動体にころが、他の列は転動体に玉が用いられ
    ており、前記外輪の両端寄りに密封シールを設けた水ポ
    ンプ軸受において、ころ列側の保持器は、ころの軸方向
    案内面の径が、ころのPCDと等しいか若しくは外径側
    にあることを特徴とする水ポンプ軸受用保持器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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