JP2001254634A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents
ガスタービン燃焼器Info
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Abstract
器を提供すること。 【解決手段】 燃焼器(10)の壁(100)の第1壁
(110)、第2壁(110’)はともに周方向に波形
にされた薄い波板から構成されている。第1壁と第2壁
の連結部では波形ではなく互いに単純な円筒にされてス
プリングクリップ(105)で結合されている。第1
壁、第2壁共に、厚さが薄いのでフレーム(111、1
11’)で周方向に補剛され、フレーム(112、11
2’)で軸方向にも補剛される。第1壁、第2壁は圧力
変化に応じて半径方向に伸縮することができ、断面方向
の音場が誘起された場合に、そのモードに応じて第1
壁、第2壁が半径方向に伸縮し、吸音効果を発揮し、燃
焼器内での音のこもりは小さくなり、共鳴倍率が小さく
なって燃焼振動が発生しにくい。
Description
に関し、特にガスタービン燃焼器の壁の構造に関する。
16に示されており、図16の(A)は吸気車室内にお
ける燃焼器の配置を示す図であり、ガスタービンの燃焼
器10は外側ケーシング21と内側ケーシング22から
成るケーシング20で形成される略環状の車室30内に
複数個配置される(図では1個のみ示す)。圧縮機から
出た空気は吸気車室30に入り、燃焼器10の周囲を通
って燃焼器上部の空気取り入れ口11から燃焼器10の
内部に入り、別途燃料ノズル40から導入された燃料と
予混合された後、燃焼器10内で燃焼され、燃焼ガスは
タービンに供給される。
る(B)部を拡大して断面で示した図であって、燃焼器
10の壁100は、燃料ノズル40の側の真っ直ぐに延
びる第1壁200とタービン室側の傾斜した第2壁20
0’と、から構成され、第1壁200は冷却空気が通る
隙間105を設けた冷却壁とされ、第2壁200’は蒸
気冷却される2重壁とされていて、両者はスプリングク
リップ105を介して連結されるている。
周りをカバー50で被い、対流冷却通路60を形成し、
圧縮機を出た空気をこの対流冷却通路60に導いて燃焼
器10を冷却してから燃焼器10の内部に導くようにし
たものを、図16の(A)、(B)と同様な見方でそれ
ぞれ示したものであって、燃焼器10の第1壁200、
第2壁200’は図16の(B)に示したのと同じ構造
を有している。
7の(B)に示した、第1壁200、第2壁200’
は、両者共に、音響的には非常に剛な境界であり、音波
はほとんど透過しない。従って、燃焼器10内の音場の
共鳴倍率が高くなり、いわゆる燃焼振動現象を引き起こ
しやすい。
発生した燃焼ガスの圧力変動の、音場の固有振動数に対
応する、周波数成分が増幅されて燃焼器10内の圧力変
動がさらに大きくなり、その結果、燃焼器10内に流入
する燃料や空気量が変動し、益々大きな燃焼変動に成長
していくものである。特に、燃焼器10の断面内に発生
する音響モードに対応する高周波の燃焼振動は、燃焼器
10の壁100の音響特性に強く影響され、燃焼器10
の壁100が音響的に剛な場合に非常に発生しやすい。
にNOxの規制の強化にともない、燃料の量に対する空
気の量の比、すなわち空燃比が大きな希薄燃焼をおこな
わねばならなくなってきている。このように希薄燃焼を
おこなうと燃焼変動が発生しやすく、それにともなって
燃焼ガスの圧力変動が発生しやすい。したがって、燃焼
ガスの圧力変動が音場で増幅されることを防止し、燃焼
振動の発生を抑制する燃焼器を提供することが強くもと
められている。
を防止したガスタービン燃焼器を提供することを目的と
する。
ば、吸気車室内に配置されれる燃焼器の壁の一部または
全部を、燃焼器内で発生した燃焼変動の音響エネルギを
吸収し得る音響エネルギ吸収部材で形成したガスタービ
ン燃焼器が提供される。この様に構成されたガスタービ
ン燃焼器では燃焼器内で発生した燃焼変動の音響エネル
ギは燃焼器の壁で吸収されるので燃焼振動現象が発生す
ることが防止される。
において、音響エネルギ吸収部材が周方向に波状の薄い
波板で構成され、燃焼器内で発生した燃焼変動の音響エ
ネルギは薄い波板の径方向の伸縮で吸収される。請求項
3の発明によれば、請求項2の発明において、波板が軸
方向に分割された分割波板を端部で重ね合わせて連結し
て形成され、燃焼器内で発生した燃焼変動の音響エネル
ギは薄い波板の径方向の伸縮に加えて、重ね合わせられ
た波板間の摩擦によっても、吸収される。請求項4の発
明によれば、請求項3の発明において、分割波板の厚
さ、大きさを、燃焼変動の複数の周波数成分に合わせて
変更され、燃焼変動の複数の周波数成分を吸収すること
ができる。請求項5の発明によれば、請求項4の発明に
おいて、重ね合わせ連結部が空気の流通可能な半径方向
の隙間を有し、この隙間に冷却空気を通すことができ燃
焼器の冷却を向上することができる。
の発明において、音響エネルギ吸収部材が耐高温多孔質
材とされ、燃焼器内で発生した燃焼変動の音響エネルギ
は外部に逃げることができ燃焼振動現象の発生が防止さ
れる。
材が、多孔板と、多孔板の半径方向外側に離間配置され
た背後板から構成され、多孔板と背後板の間に形成され
る共鳴吸音壁で燃焼器内で発生した燃焼変動の音響エネ
ルギは吸収される。請求項8の発明では、請求項7の発
明において、背後板に孔が形成され、背後板の孔によっ
ても音響エネルギが吸収される。請求項9の発明では、
請求項7の発明において、多孔板と背板の間にハニカム
板が配設され、空気層を仕切ることにより共鳴吸音壁と
しての効果をより高めている。請求項10の発明では、
請求項7の発明において、多孔板の孔の径が5mm以下
とされる。請求項11の発明では、請求項7の発明にお
いて、多孔板の孔の径が複数種類とされ、異なる周波数
の音響エネルギを吸収することができる。請求項12の
発明では、請求項7の発明において、多孔板の孔の、燃
焼器長手方向間隔L1と燃焼器周方向間隔L2が、0.
25≦L1/L2≦4とされる。請求項13の発明で
は、請求項7の発明において、多孔板の孔の間隔が不均
等にされ、異なる周波数の音響エネルギを吸収すること
ができる。請求項14の発明では、請求項7の発明にお
いて、多孔板と背後板の間の距離が不均等にされ、異な
る周波数の音響エネルギを吸収することができる。請求
項15の発明では、請求項7の発明において、多孔板の
厚さが不均等にされ、異なる周波数の音響エネルギを吸
収することができる。請求項16の発明では、請求項7
の発明において、多孔板が蒸気冷却される。請求項17
の発明では、請求項7の発明において、多孔板と背後板
の間に冷却空気が導入され、多孔板の冷却が良好におこ
なわれる。
おいて、音響エネルギ吸収部材の径方向外側に音響エネ
ルギ吸収部材を離間被覆するカバー部材が配設される。
請求項19の発明では、請求項18の発明において、音
響エネルギ吸収部材とカバー部材の間に冷却空気が導入
される。請求項20の発明では、請求項1の発明におい
て、音響エネルギ吸収部材、および、または、カバー部
材が、周方向、および、または、長さ方向に延伸するフ
レームで補剛されている。
本発明の実施形態について説明する。初めに、第1の実
施形態について説明する。図1は第1の実施形態にける
燃焼器10の壁100の構造を示す図であって、第1の
実施形態における燃焼器10の壁100の第1壁11
0、第2壁110’はともに周方向に波形にされた薄い
波板から構成されている。第1壁110と第2壁11
0’の連結部では波形ではなく互いに単純な円筒にされ
てスプリングクリップ105で結合されている。第1壁
110、第2壁110’共に、厚さが薄いのでフレーム
111、111’で周方向に補剛され、必要に応じて、
さらにフレーム112、112’で軸方向にも補剛され
る。
第1壁110、第2壁110’は薄い波板で構成されて
おり、圧力変化に応じて半径方向に伸縮することができ
る。したがって、断面方向の音場が誘起された場合に、
そのモードに応じて第1壁110、第2壁110’が半
径方向に伸縮し、吸音効果を発揮し、燃焼器10内での
音のこもりは小さくなり、共鳴倍率が小さくなって燃焼
振動が発生しにくい。また、第1壁110、第2壁11
0’の厚さは薄いので、外側を流れる空気で充分冷却さ
れる。
第1変形例の構造を示す図であって、この第1変形例
は、従来技術に関し図17の(A),(B)で説明した
のと同様に、対流冷却通路60を有する燃焼器を適用し
た例である。
第2変形例の構造を示す図であって第1壁110、第2
壁110’がそれぞれ、複数の壁部分110a,110
b,110c等、および110’a,110’b等に軸
方向に分割され、分割された壁の端部同士が互いに重ね
合わせて結合されている点が第1の実施形態と異なる。
なお、図3の(B)は分かりやすくするために拡大して
示してある。この様な構造とすることにより、重ね合わ
せた部分で振動しやすくなると共に、重ね合わせた部分
の互いの摩擦によって振動を減衰する効果も得ることが
できるのである。
部分を示す図であって、この第3変形例は、燃焼器10
の冷却が不足する場合の対策として有効なものであっ
て、第2変形例に対して、重ね合わせ部分の一方に、こ
の場合は内側にある方の壁部分110bに、図示のよう
に微小波型を形成して、その結果形成される隙間115
を介して冷却空気を燃焼器10の内部に導入するように
してものである。なお、隙間115を形成する方法は、
このように、微小波型を形成する方法に限られるもので
はなく、一方に溝を切ったり、あるいは、周方向に連続
しないスペーサを挟む等の他の適当な方法でよい。
を有する場合においても、第3、第4変形例のように、
壁を分割して重ね合わせで連結し、あるいは、さらに、
重ね合わせ部に空気通路を形成するようにすることも可
能である。また、第2変形例、第3変形例において、分
割波板の大きさ、厚さを燃焼変動の複数の周波数成分に
合わせて変更することにより、燃焼変動の複数の周波数
成分を吸収することができる。
図5の(A)、(B)が第2の実施形態の構造を示す図
であって、この第2の実施形態においては、燃焼器10
の壁100を構成する第1壁120、第2壁120’は
共に、セラミック等の耐熱性があり、流れ抵抗の非常に
大きな多孔質材料121、121’を、多孔板122、
123、および122’、123’で半径方向外側と半
径方向内側から鋏んで形成されており、補剛のためにさ
らに外側の多孔板122、122’が周方向のフレーム
124、124’、および軸方向のフレーム125、1
25’で保持されている。第2の実施形態は上記のよう
に構成され、音響エネルギーは外部に逃げやすく、燃焼
器10内で音のこもりは小さくなり、共鳴倍率が小さく
なって燃焼振動が発生しにくくなる。
あって、第2の実施形態に対して、外側に対流冷却通路
60を持つ点が異なる。このようにすることによって、
燃焼器10内部から見た場合、多孔質材121、12
1’の後ろに背後空気層を介して剛壁が存在することに
なり、背後空気層の厚みによりチューニングされた吸音
壁を形成することになる。従ってこの場合はさらに燃焼
器10内部で音がこもりにくく、より燃焼振動は発生し
にくくなる。
図7の(A)、(B)が第3の実施形態の構造を示す図
であって、燃焼器10の壁100を構成する第1壁13
0と130’は半径方向内側の多孔板131、131’
と、該多孔板131、131’からスペーサ132、1
32’を介して半径方向外側に離間配置された背後板1
33、133’で形成されており、多孔板131、13
1’と背後板133、133’には、それぞれ、孔13
4、134’と孔135、135’形成されている。
板131と背後板133の間に、いわゆる共鳴吸音壁が
形成され、多孔板が音圧に対する抵抗となり、音圧エネ
ルギを低減するが、背後板133、133’の孔13
5、135’から共鳴吸音壁の内部に空気を導き、その
空気で共鳴吸音壁を冷却してから燃焼器内に導くように
されている点が、通常の共鳴吸音壁と異なる。また、燃
焼器10の複数の音響固有値に対応して、それを、減衰
できるように、第1壁130に就いては、多孔板131
と背後板133の間の隙間距離は、均一ではなく、また
多孔板131の厚さも均一とはされておらず、また、多
孔板131の孔134の径も均一ではない。なお、背後
板133の孔径は均一にされている。
さ、隙間、を変更し、周方向で孔134の径の大きさを
変更しているが、どの方向で、どのパラメータを変更す
るかの選択は自由である。
第1変形例の構造を示す図であって、第3の実施形態に
対して、外側に対流冷却通路60を持つ点が異なる。こ
のようにすることによって、第1の実施形態に対する第
1変形例と同じように、燃焼器10の内部から見た場
合、多孔板131、131’と背後板133、133’
で形成される吸音共鳴壁の後ろに背後空気層を介して剛
壁が存在することになり、背後空気層の厚みによりチュ
ーニングされた吸音壁を有することになる。従ってこの
場合はさらに燃焼器10の内部で音がこもりにくく、よ
り燃焼振動は発生しにくくなる。
第2変形例の構造を示す図であって、図10は図9の
(B)のX-X 線に沿って見た断面図であり、図11は図
9の(B)のXI-XI 線に沿って見た断面図であり、この
第3の実施形態の第2変形例はスペーサ132、13
2’の代わりにハニカム材136、136’を配した点
が、第3の実施形態と異なる。第3の実施形態の第2変
形例は上記のように構成され、第3の実施形態と同様の
効果を発生することができる。なお、この第2変形例に
対しても、第1変形例のように対流冷却層60を設ける
ことができる。
て説明する。図12が第3の実施形態の第3変形例の構
造を示す断面図であって、燃焼器10の壁100は、第
1壁140と第2壁140’で構成されるが、第1壁1
40と第2壁140’は半径方向内側の多孔板141、
141’と、該多孔板141、141’から半径方向外
側に離間配置された共通の背後板142で形成されてい
る。第3の実施の形態、および、その第1〜第2変形例
と同様に、多孔板141,141’には、孔143、1
43’が形成されており、背後板には孔144が形成さ
れている。
の形態の変形例、第2の実施の形態の第1変形例、第3
の実施の形態の第1変形例における対流冷却通路60を
形成するためのカバー50と同じような位置に配設され
ており、背後板142と多孔板141,141’との離
間距離が大きい点が第3の実施の形態、および、その第
1〜第2変形例と異なる。したがって、この第3の実施
の形態の第3変形例においては、カバー50を設ける必
要はない。なお、多孔板141,141’の冷却を向上
させるために背後板142と多孔板141,141’と
の間に冷却空気を導入するのが好ましい。
多孔板141,141’との離間距離が大きいのでチュ
ーニングがしやすい。そして、実験の結果、孔143の
径を5mm以下にし、孔143の長さ方向の間隔をL
1、周方向の間隔をL2としたときに、L1/L2が、
0.25から4の間にあるように、すなわち、0.2≦
L1/L2≦4となるようにすると、最適な効果を得ら
れることが確認されている。
ている孔143の配列を示すものであって、周方向の隣
接した列に並ぶ孔の長さ方向位置がずれ、1つおきの列
に並ぶ孔の長さ方向の位置が同じになるように、すなわ
ち市松模様状に、配列されている。一方、図13の
(B)は多孔板141’に形成されている孔143’の
配列を示す図であって、多孔板141’は内部に蒸気冷
却用の配管141s’を有するのでこの配管141s’
を避けながら、周方向に隣接した列に並ぶ孔の長さ方向
の位置が同じになるようにされている。なお、多孔板1
41’を図13の(A)のようにし、多孔板141を図
13の(B)のようにしてもよいし、両方の多孔板の孔
の配列をいずれかに統一してもよい。
4変形例であって、背後板142に孔を形成しない点が
第3変形例と異なる。この場合は、背後板142は第1
の実施の形態の変形例、第2の実施の形態の第1変形
例、第3の実施の形態の第1変形例における対流冷却通
路60を形成するためのカバー50と同じ機能を有す
る。すなわち、多孔板141,141’と背後板142
の間の空気層の厚みによりチューニングされた吸音壁を
形成するので、この作用が多孔板141,141’の孔
143,143’の抵抗作用による効果に付加される。
示す図であって、第3の変形例に対して吸音構造にされ
ている範囲が小さくされている点が異なる。すなわち、
第3の変形例では、燃焼器10の全長にわたって吸音構
造とされているのに対し、この第5変形例においては、
図16、図17で丁度符合(B)を付して楕円で囲んだ
範囲のみが吸音構造とされている。このように吸音構造
にする部分を限定することにより、コストが低減され
る。なお、どこの部分を吸音構造にするかは燃焼振動の
発生部位等により決められるものであり、図15に示し
た部分とすることが必要ということではなく、各燃焼器
の特性に応じて、より燃料ノズル40に近い部分、ある
いは、よりタービンに近い部分を吸音構造にしてもよ
い。このように、吸音構造とする範囲を限定すること
は、変形例を含む第1〜第2の実施の形態、第3の実施
の形態の第1、2、4の変形例においても可能である。
室内に配置されれる燃焼器の壁の一部または全部が、燃
焼器内で発生した燃焼変動の音響エネルギを吸収し得る
音響エネルギ吸収部材で形成されており、燃焼器内で発
生した燃焼変動の音響エネルギは燃焼器の壁で吸収され
るので燃焼振動現象が発生することが防止される。
ルギ吸収部材が周方向に波状の薄い波板で構成され、燃
焼器内で発生した燃焼変動の音響エネルギは薄い波板の
径方向の伸縮で吸収される。さらに、請求項3のように
すれば、波板が軸方向に分割された分割波板を端部で重
ね合わせて連結して形成され、燃焼器内で発生した燃焼
変動の音響エネルギは薄い波板の径方向の伸縮に加え
て、重ね合わせられた波板間の摩擦によっても、吸収さ
れる。加えて、請求項4のようにすれば、分割波板の厚
さ、大きさを、燃焼変動の複数の周波数成分に合わせて
変更され、燃焼変動の複数の周波数成分を吸収すること
ができる。あるいは、加えて、請求項5のようにすれ
ば、重ね合わせ連結部が空気の流通可能な半径方向の隙
間を有し、この隙間に冷却空気を通すことができ燃焼器
の冷却を向上することができる。
ルギ吸収部材が耐高温多孔質材とされ、燃焼器内で発生
した燃焼変動の音響エネルギは外部に逃げることができ
燃焼振動現象の発生が防止される。
ルギ吸収部材が、多孔板と、多孔板の半径方向外側に離
間配置された背後板から構成され、多孔板と背後板の間
に形成される共鳴吸音壁で燃焼器内で発生した燃焼変動
の音響エネルギは吸収される。さらに、請求項8のよう
にすれば、背後板に孔が形成され、背後板の孔によって
も音響エネルギが吸収される。さらに、請求項9のよう
にすれば、多孔板と背板の間にハニカム板が配設され、
空気層を仕切ることにより共鳴吸音壁としての効果をよ
り高めている。さらに、請求項11のようにすれば、多
孔板の孔の径が複数種類とされ、異なる周波数の音響エ
ネルギを吸収することができる。さらに、請求項13の
ようにすれば、多孔板の孔の間隔が不均等にされ、異な
る周波数の音響エネルギを吸収することができる。さら
に、請求項14のようにすれば、多孔板と背後板の間の
距離が不均等にされ、異なる周波数の音響エネルギを吸
収することができる。さらに、請求項15のようにすれ
ば、多孔板の厚さが不均等にされ、異なる周波数の音響
エネルギを吸収することができる。さらに、請求項16
のようにすれば、多孔板が蒸気冷却され、多孔板の冷却
が良好におこなわれるさらに、請求項17のようにすれ
ば、多孔板と背後板の間に冷却空気が導入され、多孔板
の冷却が良好におこなわれる。
ネルギ吸収部材の径方向外側に音響エネルギ吸収部材を
離間被覆するカバー部材が配設される。さらに、請求項
19のようにすれば、音響エネルギ吸収部材とカバー部
材の間に冷却空気が導入され音響エネルギ吸収部材の冷
却が良好におこなわれる。
に平行な面で切った断面図であって、(B)は図1の
(A)のIB-IB 線に沿って見た断面図である。
で、(A)は軸に平行な面で切った断面図であって、
(B)は図2の(A)のIIB-IIB 線に沿って見た断面図
である。
で、(A)は軸に平行な面で切った断面図であって、
(B)は図3の(A)のIIIB-IIIB 線に沿って見た断面
図である。
図である。
に平行な面で切った断面図であって、(B)は図5の
(A)のVB-VB 線に沿って見た断面図である。
(A)は軸に平行な面で切った断面図であって(B)は
図6の(A)のVIB-VIB 線に沿って見た断面図である。
に平行な面で切った断面図であって(B)は図7の
(A)のVIB-VIB 線に沿って見た断面図である。
で、(A)は軸に平行な面で切った断面図であって
(B)は図8の(A)のVIIIB-VIIIB 線に沿って見た断
面図である。
で、(A)は軸に平行な面で切った断面図であって
(B)は図9の(A)のIXB-IXB 線に沿って見た断面図
である。
ある。
である。
行な面で切った断面で示す図である。
成される孔の配列の例を示す図で、(A)は周方向の隣
接した列に並ぶ孔の長さ方向位置がずれ、1つおきの列
に並ぶ孔の長さ方向の位置が同じになるように配列され
たものを示し、(B)は周方向に隣接した列に並ぶ孔の
長さ方向の位置が同じになるように配列されたものを示
している。
断面図である。
断面図である。
(A)は軸に平行な面で切った断面図であって(B)は
図12の(A)の(B)部の拡大図である。
す図で、(A)は軸に平行な面で切った断面図であって
(B)は図13の(A)の(B)部の拡大図である。
第2壁 111、111’、124、124’…周方向フレーム 112、112’、125、125’…軸方向フレーム 115…隙間 121、121’…多孔質部材 131、131’、141,141’…多孔板 134、134’、143、143’…(多孔板の)孔 132、132’…スペーサ 133、133’、142、142’…背後板 135、135’、144、144’…(背後板の)孔 136、136’…ハニカム部材
Claims (20)
- 【請求項1】 吸気車室内に配置される燃焼器の壁の一
部または全部を、燃焼器内で発生した燃焼変動の音響エ
ネルギを吸収し得る音響エネルギ吸収部材で形成したこ
とを特徴とするガスタービン燃焼器。 - 【請求項2】 音響エネルギ吸収部材が、周方向に波状
の薄い波板で構成されていることを特徴とする請求項1
に記載のガスタービン燃焼器。 - 【請求項3】 波板が軸方向に分割された分割波板を端
部で重ね合わせて連結して成ることを特徴とする請求項
2に記載のガスタービン燃焼器。 - 【請求項4】 分割波板の厚さ、大きさを、燃焼変動の
複数の周波数成分に合わせて変更したことを特徴とする
請求項3に記載のガスタービン燃焼器。 - 【請求項5】 重ね合わせ連結部が空気の流通可能な半
径方向の隙間を有することを特徴とする請求項3に記載
のガスタービン燃焼器。 - 【請求項6】 音響エネルギ吸収部材が、耐高温多孔質
材であることを特徴とする請求項1に記載のガスタービ
ン燃焼器。 - 【請求項7】 音響エネルギ吸収部材が、多孔板と、多
孔板の半径方向外側に離間配置された背後板から構成さ
れることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン燃
焼器。 - 【請求項8】 背後板が空気の流通可能な孔を有するこ
とを特徴とする請求項7に記載のガスタービン燃焼器。 - 【請求項9】 多孔板と背後板の間にハニカム板を配設
したことを特徴とする請求項7に記載のガスタービン燃
焼器。 - 【請求項10】 多孔板の孔径が5mm以下であること
を特徴とする請求項7に記載のガスタービン燃焼器。 - 【請求項11】 多孔板の孔径が複数種類あることを特
徴とする請求項7に記載のガスタービン燃焼器。 - 【請求項12】 多孔板の孔の、燃焼器長手方向間隔L
1と燃焼器周方向間隔L2が、0.25≦L1/L2≦
4とされていることを特徴とする請求項7に記載のガス
タービン燃焼器。 - 【請求項13】 多孔板の孔の間隔が不均等であること
を特徴とする請求項7に記載のガスタービン燃焼器。 - 【請求項14】 多孔板と背後板の離間距離が不均等で
あることを特徴とする請求項7に記載のガスタービン燃
焼器。 - 【請求項15】 多孔板の厚さが不均等であることを特
徴とする請求項7に記載のガスタービン燃焼器。 - 【請求項16】 多孔板が蒸気冷却されることを特徴と
する請求項7に記載のガスタービン燃焼器。 - 【請求項17】 多孔板と背後板の間に冷却空気が導入
されることを特徴とする請求項7に記載のガスタービン
燃焼器。 - 【請求項18】 音響エネルギ吸収部材の径方向外側に
音響エネルギ吸収部材を離間被覆するカバー部材を配設
したことを特徴とする請求項1に記載のガスタービン燃
焼器。 - 【請求項19】 音響エネルギ吸収部材とカバー部材の
間に冷却空気が導入されることを特徴とする請求項18
に記載のガスタービン燃焼器。 - 【請求項20】 音響エネルギ吸収部材、および、また
は、カバー部材が、周方向、および、または、長さ方向
に延伸するフレームで補剛されていることを特徴とする
請求項1に記載のガスタービン燃焼器。
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