JP2001254043A - クレヨン - Google Patents
クレヨンInfo
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- JP2001254043A JP2001254043A JP2000067547A JP2000067547A JP2001254043A JP 2001254043 A JP2001254043 A JP 2001254043A JP 2000067547 A JP2000067547 A JP 2000067547A JP 2000067547 A JP2000067547 A JP 2000067547A JP 2001254043 A JP2001254043 A JP 2001254043A
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- resin
- crayon
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Abstract
(57)【要約】
【課題】特に、優れた濡れ面筆記性とより高い安全性と
を有するクレヨンを提供する。 【解決手段】着色剤、ゲル化剤、樹脂成分及び2種以上
の溶剤を含み、当該溶剤のいずれもが下記a)又はb)
の性質: a)当該溶剤のHLB値(X)がX≦6.5であるこ
と、又は b)当該溶剤のHLB値(X)及び溶解度パラメータ値
(Y)との関係式Y≦18−X(但し、6.5<X、0
<Y)を満たすこと、を有することを特徴とするクレヨ
ン。
を有するクレヨンを提供する。 【解決手段】着色剤、ゲル化剤、樹脂成分及び2種以上
の溶剤を含み、当該溶剤のいずれもが下記a)又はb)
の性質: a)当該溶剤のHLB値(X)がX≦6.5であるこ
と、又は b)当該溶剤のHLB値(X)及び溶解度パラメータ値
(Y)との関係式Y≦18−X(但し、6.5<X、0
<Y)を満たすこと、を有することを特徴とするクレヨ
ン。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なクレヨンに
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、着色剤、有機溶剤、樹脂成
分、ゲル化剤等から構成されるクレヨンが知られてい
る。例えば、原料としてジベンジリデンソルビトール及
びその誘導体ならびにトリベンジリデンソルビトール及
びその誘導体の少なくとも1種と樹脂成分とを用い、ゲ
ル化したクレヨンが知られている(特公昭54−236
19号公報)。このクレヨンは、高温でも変質せず、種
々の材質面(金属、プラスチック等)にも良く付着し、
しかも付着後塗膜は硬化して色移りしないという特徴を
有する。
分、ゲル化剤等から構成されるクレヨンが知られてい
る。例えば、原料としてジベンジリデンソルビトール及
びその誘導体ならびにトリベンジリデンソルビトール及
びその誘導体の少なくとも1種と樹脂成分とを用い、ゲ
ル化したクレヨンが知られている(特公昭54−236
19号公報)。このクレヨンは、高温でも変質せず、種
々の材質面(金属、プラスチック等)にも良く付着し、
しかも付着後塗膜は硬化して色移りしないという特徴を
有する。
【0003】これに対し、その硬度、塗面への付着性、
筆記性等をさらに改善したクレヨンも知られている(特
公昭55−41716号公報)。すなわち、(a)セル
ロース系樹脂及びビニル系樹脂から選ばれた少なくとも
1種、(b)ケトン樹脂、キシレン樹脂、アミド樹脂及
びテルペン樹脂から選ばれた少なくとも1種、(c)ジ
ベンジリデンソルビトール、トリベンジリデンソルビト
ール及びこれらの誘導体から選ばれた少なくとも1種、
(d)グリコール類、グリコール類のエーテル類、グリ
コール類のエーテルエステル類及び安息香酸エステルか
ら選ばれた少なくとも1種及び(e)着色剤を含有する
クレヨンが知られている。
筆記性等をさらに改善したクレヨンも知られている(特
公昭55−41716号公報)。すなわち、(a)セル
ロース系樹脂及びビニル系樹脂から選ばれた少なくとも
1種、(b)ケトン樹脂、キシレン樹脂、アミド樹脂及
びテルペン樹脂から選ばれた少なくとも1種、(c)ジ
ベンジリデンソルビトール、トリベンジリデンソルビト
ール及びこれらの誘導体から選ばれた少なくとも1種、
(d)グリコール類、グリコール類のエーテル類、グリ
コール類のエーテルエステル類及び安息香酸エステルか
ら選ばれた少なくとも1種及び(e)着色剤を含有する
クレヨンが知られている。
【0004】その他にも、ゲル化成分、有機溶剤成分、
樹脂成分及び色素成分を含有してなる固形状筆記具にお
いて、ゲル化成分としてベンジリデンソルビトール類を
用いるとともに、有機溶剤として脂肪族低級アルコール
からなる主溶剤及び非プロトン性極性溶剤からなる補助
溶剤の少なくとも2種類の有機溶剤を組み合わせて用い
ることを特徴とする固形状筆記具が知られている(特開
平8−120209号公報)。
樹脂成分及び色素成分を含有してなる固形状筆記具にお
いて、ゲル化成分としてベンジリデンソルビトール類を
用いるとともに、有機溶剤として脂肪族低級アルコール
からなる主溶剤及び非プロトン性極性溶剤からなる補助
溶剤の少なくとも2種類の有機溶剤を組み合わせて用い
ることを特徴とする固形状筆記具が知られている(特開
平8−120209号公報)。
【0005】しかしながら、これらのクレヨンにおいて
も、多様な材質のものに適用させるためには、筆記性
(書き味)等の点でさらなる改善が必要である。特に、
濡れた面に対しても確実に筆記できるクレヨンがあれ
ば、その用途の拡大を図ることができるが、これまでの
クレヨンでは濡れ面に適用することは困難である。
も、多様な材質のものに適用させるためには、筆記性
(書き味)等の点でさらなる改善が必要である。特に、
濡れた面に対しても確実に筆記できるクレヨンがあれ
ば、その用途の拡大を図ることができるが、これまでの
クレヨンでは濡れ面に適用することは困難である。
【0006】一方、近年では、世界各国における安全基
準が厳しくなっており、そのような高い安全基準を確実
に上回るクレヨンの開発も要請されている。特に、クレ
ヨンで用いられる溶剤についてはさらに改善すべき余地
がある。これに関し、安全性を高めるという点だけ見れ
ば、例えばアルコール類(特に、エタノール等)を溶媒
として用いることも考えられる。ところが、アルコール
類を溶媒として用いた場合には、十分満足できる筆記
性、付着性等を得ることはできない。
準が厳しくなっており、そのような高い安全基準を確実
に上回るクレヨンの開発も要請されている。特に、クレ
ヨンで用いられる溶剤についてはさらに改善すべき余地
がある。これに関し、安全性を高めるという点だけ見れ
ば、例えばアルコール類(特に、エタノール等)を溶媒
として用いることも考えられる。ところが、アルコール
類を溶媒として用いた場合には、十分満足できる筆記
性、付着性等を得ることはできない。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】以上のような見地よ
り、安全性が高く、かつ、筆記性(特に濡れ面に対する
筆記性)に優れたクレヨンの開発が強く要請されている
ものの、そのようなクレヨンは未だ開発されるに至って
いない。
り、安全性が高く、かつ、筆記性(特に濡れ面に対する
筆記性)に優れたクレヨンの開発が強く要請されている
ものの、そのようなクレヨンは未だ開発されるに至って
いない。
【0008】従って、本発明は、特に、優れた濡れ面筆
記性とより高い安全性とを有するクレヨンを提供するこ
とを主な目的とする。
記性とより高い安全性とを有するクレヨンを提供するこ
とを主な目的とする。
【0009】
【課題を解決する手段】本発明者は、従来技術の問題点
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定組成から
なるクレヨンが上記目的を達成できることを見出し、つ
いに本発明を完成するに至った。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定組成から
なるクレヨンが上記目的を達成できることを見出し、つ
いに本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は、下記のクレヨンに係
るものである。
るものである。
【0011】1.着色剤、ゲル化剤、樹脂成分及び2種
以上の溶剤を含み、当該溶剤のいずれもが下記a)又は
b)の性質: a)当該溶剤のHLB値(X)がX≦6.5であるこ
と、又は b)当該溶剤のHLB値(X)及び溶解度パラメータ値
(Y)との関係式Y≦18−X(但し、6.5<X、0
<Y)を満たすこと、を有することを特徴とするクレヨ
ン。(第一発明) 2.着色剤、ゲル化剤、樹脂成分及び溶剤を含み、当該
溶剤の溶解度パラメータ(Y)がY≦8.5であること
を特徴とするクレヨン。(第二発明)
以上の溶剤を含み、当該溶剤のいずれもが下記a)又は
b)の性質: a)当該溶剤のHLB値(X)がX≦6.5であるこ
と、又は b)当該溶剤のHLB値(X)及び溶解度パラメータ値
(Y)との関係式Y≦18−X(但し、6.5<X、0
<Y)を満たすこと、を有することを特徴とするクレヨ
ン。(第一発明) 2.着色剤、ゲル化剤、樹脂成分及び溶剤を含み、当該
溶剤の溶解度パラメータ(Y)がY≦8.5であること
を特徴とするクレヨン。(第二発明)
【0012】
【発明の実施の形態】第一発明 第一発明は、着色剤、ゲル化剤、樹脂成分及び2種以上
の溶剤を含み、当該溶剤のいずれもが下記a)又はb)
の性質: a)当該溶剤のHLB値(X)がX≦6.5であるこ
と、又は b)当該溶剤のHLB値(X)及び溶解度パラメータ値
(Y)との関係式Y≦18−X(但し、6.5<X、0
<Y)を満たすこと、を有することを特徴とする。
の溶剤を含み、当該溶剤のいずれもが下記a)又はb)
の性質: a)当該溶剤のHLB値(X)がX≦6.5であるこ
と、又は b)当該溶剤のHLB値(X)及び溶解度パラメータ値
(Y)との関係式Y≦18−X(但し、6.5<X、0
<Y)を満たすこと、を有することを特徴とする。
【0013】溶剤は、上記a)又はb)の性質を有する
ものであれば特に限定されず、2種以上で用いる。すな
わち、HLB値又は溶解度パラメータ値が異なる2種以
上の溶剤を用いる。
ものであれば特に限定されず、2種以上で用いる。すな
わち、HLB値又は溶解度パラメータ値が異なる2種以
上の溶剤を用いる。
【0014】上記a)については、溶剤のHLB値
(X)がX≦6.5であれば、その溶解度パラメータ
(Y)についての制限は特にないが、通常は7≦Y≦1
2であることが好ましい。
(X)がX≦6.5であれば、その溶解度パラメータ
(Y)についての制限は特にないが、通常は7≦Y≦1
2であることが好ましい。
【0015】上記b)については、溶剤のHLB値
(X)及び溶解度パラメータ値(Y)との関係式Y≦1
8−X(但し、6.5<X、0<Y)を満たすことが必
要である。HLB値(X)の上限は特に限定されない
が、通常は9程度とすれば良い。すなわち、6.5<X
≦9とすることが好ましい。溶解度パラメータ値(Y)
は通常0よりも大であれば良いが、好ましくは8≦Y≦
9.5とする。
(X)及び溶解度パラメータ値(Y)との関係式Y≦1
8−X(但し、6.5<X、0<Y)を満たすことが必
要である。HLB値(X)の上限は特に限定されない
が、通常は9程度とすれば良い。すなわち、6.5<X
≦9とすることが好ましい。溶解度パラメータ値(Y)
は通常0よりも大であれば良いが、好ましくは8≦Y≦
9.5とする。
【0016】このような性質を有する溶剤としては、例
えば3−メチル−3−メトキシブタノール、3−メトキ
シ−1−ブタノール等のアルコール類;エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール等のグ
リコール類;上記グリコール類のメチルエーテル、エチ
ルエーテル、プロピルエーテル、ブチルエーテル、フェ
ニルエーテル、メチルエーテルアセテート等又はこれら
のエステル化合物等のグリコールエーテル類等が挙げら
れる。
えば3−メチル−3−メトキシブタノール、3−メトキ
シ−1−ブタノール等のアルコール類;エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール等のグ
リコール類;上記グリコール類のメチルエーテル、エチ
ルエーテル、プロピルエーテル、ブチルエーテル、フェ
ニルエーテル、メチルエーテルアセテート等又はこれら
のエステル化合物等のグリコールエーテル類等が挙げら
れる。
【0017】上記グリコールエーテル類として、具体的
には、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール
モノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジ
プロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノフェニルエーテル等が挙げられる。
には、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール
モノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジ
プロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノフェニルエーテル等が挙げられる。
【0018】本発明では、特に、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエ
ーテル及びトリプロピレングリコールモノメチルエーテ
ルの少なくとも1種を必須成分として用いることが好ま
しい。すなわち、これら3つのグリコールエーテル類の
2種又は3種、あるいはこれらの少なくとも1種と他の
溶剤(好ましくは上記グリコールエーテル類)との組み
合わせを採用することが好ましい。他の溶剤との組み合
わせとしては、例えばエチレングリコールモノブチルエ
ーテルとプロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テートとの組み合わせ、トリプロピレングリコールモノ
メチルエーテルとジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルとの組み合わせ、トリプロピレングリコールモノ
メチルエーテルとプロピレングリコールメチルエーテル
アセテートとの組み合わせ等を採用することができる。
ノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエ
ーテル及びトリプロピレングリコールモノメチルエーテ
ルの少なくとも1種を必須成分として用いることが好ま
しい。すなわち、これら3つのグリコールエーテル類の
2種又は3種、あるいはこれらの少なくとも1種と他の
溶剤(好ましくは上記グリコールエーテル類)との組み
合わせを採用することが好ましい。他の溶剤との組み合
わせとしては、例えばエチレングリコールモノブチルエ
ーテルとプロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テートとの組み合わせ、トリプロピレングリコールモノ
メチルエーテルとジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルとの組み合わせ、トリプロピレングリコールモノ
メチルエーテルとプロピレングリコールメチルエーテル
アセテートとの組み合わせ等を採用することができる。
【0019】第二発明 第二発明は、着色剤、ゲル化剤、樹脂成分及び溶剤を含
み、当該溶剤の溶解度パラメータ(Y)がY≦8.5で
あることを特徴とする。すなわち、溶解度パラメータが
8.5以下の溶剤を1種又はそれ以上で使用する点で第
一発明と異なり、その他の点については共通する。
み、当該溶剤の溶解度パラメータ(Y)がY≦8.5で
あることを特徴とする。すなわち、溶解度パラメータが
8.5以下の溶剤を1種又はそれ以上で使用する点で第
一発明と異なり、その他の点については共通する。
【0020】第二発明で使用する溶剤のHLB値は特に
制限されないが、通常はHLB値が6〜8.5程度のも
のを使用すれば良い。
制限されないが、通常はHLB値が6〜8.5程度のも
のを使用すれば良い。
【0021】溶解度パラメータが8.5以下の溶剤とし
ては、公知のもの又は市販品を用いることができる。例
えば、ジプロピレングリコールブチルエーテル、トリプ
ロピレングリコールブチルエーテル等が挙げられる。こ
れらは単独又は2種以上で使用することができる。
ては、公知のもの又は市販品を用いることができる。例
えば、ジプロピレングリコールブチルエーテル、トリプ
ロピレングリコールブチルエーテル等が挙げられる。こ
れらは単独又は2種以上で使用することができる。
【0022】第一発明及び第二発明 第一発明及び第二発明(以下「本発明」と総称する)の
クレヨン中における溶剤の含有量は、着色剤等の他の成
分との関係において適宜設定することができるが、通常
20〜80重量%程度、好ましくは35〜65重量%と
すれば良い。溶剤が多すぎるとゲル化が困難となるおそ
れがある。また、溶剤が少なすぎると他の成分の溶解が
困難となり、均一なゲルが形成できなくなることがあ
る。
クレヨン中における溶剤の含有量は、着色剤等の他の成
分との関係において適宜設定することができるが、通常
20〜80重量%程度、好ましくは35〜65重量%と
すれば良い。溶剤が多すぎるとゲル化が困難となるおそ
れがある。また、溶剤が少なすぎると他の成分の溶解が
困難となり、均一なゲルが形成できなくなることがあ
る。
【0023】着色剤としては、特に制限されず、公知の
顔料、染料等を用いることができる。顔料としては、例
えば酸化チタン、べんがら、群青、コバルトブルー、鉄
黄、鉄黒、チタンイエロー、カーボンブラック等の無機
顔料、あるいはアゾ系、フタロシアニン系、アントラキ
ノン系、スレン系、ペリレン系、ペリノン系、インジゴ
系、チオインジゴ系、キナクリドン系、ジオキサン系、
イソインドリキノン系、キノフタロン系、メチン系、金
属錯体系等の有機顔料が例示される。また、炭酸カルシ
ウム、クレー、亜鉛華等の公知の体質顔料も配合でき
る。さらに、パール顔料、蛍光顔料、合成雲母、金属粉
末等も使用できる。
顔料、染料等を用いることができる。顔料としては、例
えば酸化チタン、べんがら、群青、コバルトブルー、鉄
黄、鉄黒、チタンイエロー、カーボンブラック等の無機
顔料、あるいはアゾ系、フタロシアニン系、アントラキ
ノン系、スレン系、ペリレン系、ペリノン系、インジゴ
系、チオインジゴ系、キナクリドン系、ジオキサン系、
イソインドリキノン系、キノフタロン系、メチン系、金
属錯体系等の有機顔料が例示される。また、炭酸カルシ
ウム、クレー、亜鉛華等の公知の体質顔料も配合でき
る。さらに、パール顔料、蛍光顔料、合成雲母、金属粉
末等も使用できる。
【0024】一方、染料としては、本発明では、例えば
油溶性染料を好適に用いることができる。油溶性染料と
しては、フタロシアニン系染料、ピラゾロン染料、ニグ
ロシン染料、アントラキノン系染料、アゾ系染料、クロ
ム含金属染料等の公知のもの又は市販品を使用できる。
油溶性染料を好適に用いることができる。油溶性染料と
しては、フタロシアニン系染料、ピラゾロン染料、ニグ
ロシン染料、アントラキノン系染料、アゾ系染料、クロ
ム含金属染料等の公知のもの又は市販品を使用できる。
【0025】着色剤のクレヨン中における含有量は、用
いる着色剤の種類等に応じて適宜変更すれば良いが、通
常は5〜60重量%程度、好ましくは10〜50重量%
とすれば良い。着色剤が多すぎると他の成分の相対的割
合が低下しすぎてそれぞれの効果が発揮されず、また着
色剤が少なすぎると十分な着色が得られない。
いる着色剤の種類等に応じて適宜変更すれば良いが、通
常は5〜60重量%程度、好ましくは10〜50重量%
とすれば良い。着色剤が多すぎると他の成分の相対的割
合が低下しすぎてそれぞれの効果が発揮されず、また着
色剤が少なすぎると十分な着色が得られない。
【0026】ゲル化剤としては、特に制限されず、前記
のような従来技術におけるクレヨン(ゲル化クレヨン)
に適用されるものを用いることができる。例えば、ジベ
ンジリデンソルビトール類、トリベンジリデンソルビト
ール類、アミノ酸系油ゲル化剤、脂肪酸類等が挙げられ
る。
のような従来技術におけるクレヨン(ゲル化クレヨン)
に適用されるものを用いることができる。例えば、ジベ
ンジリデンソルビトール類、トリベンジリデンソルビト
ール類、アミノ酸系油ゲル化剤、脂肪酸類等が挙げられ
る。
【0027】ジベンジリデンソルビトール類としては、
ジベンジリデンソルビトールのほか、ジベンジリデンソ
ルビトールのベンジリデン基のベンゼン核の任意の位置
に炭素数1〜3のアルキル基で置換された化合物(ジベ
ンジリデンソルビトール誘導体)が例示でき、具体的に
は[ジ−(p−メチルベンジリデン)]−ソルビトー
ル、[ジ−(m−エチルベンジリデン)]−ソルビトー
ル、[ジ−(p−クロルベンジリデン)]−ソルビトー
ル等が挙げられる。
ジベンジリデンソルビトールのほか、ジベンジリデンソ
ルビトールのベンジリデン基のベンゼン核の任意の位置
に炭素数1〜3のアルキル基で置換された化合物(ジベ
ンジリデンソルビトール誘導体)が例示でき、具体的に
は[ジ−(p−メチルベンジリデン)]−ソルビトー
ル、[ジ−(m−エチルベンジリデン)]−ソルビトー
ル、[ジ−(p−クロルベンジリデン)]−ソルビトー
ル等が挙げられる。
【0028】トリベンジリデンソルビトールとしては、
トリベンジリデンソルビトールのほか、トリベンジリデ
ンソルビトールのベンジリデン基のベンゼン核の任意の
位置に炭素数1〜3のアルキル基で置換された化合物
(トリベンジリデンソルビトール誘導体)が例示でき、
具体的には[トリ−(p−メチルベンジリデン)]−ソ
ルビトール、[トリ−(m−エチルベンジリデン)]−
ソルビトール、[トリ−(p−クロルベンジリデン)]
−ソルビトール等が挙げられる。
トリベンジリデンソルビトールのほか、トリベンジリデ
ンソルビトールのベンジリデン基のベンゼン核の任意の
位置に炭素数1〜3のアルキル基で置換された化合物
(トリベンジリデンソルビトール誘導体)が例示でき、
具体的には[トリ−(p−メチルベンジリデン)]−ソ
ルビトール、[トリ−(m−エチルベンジリデン)]−
ソルビトール、[トリ−(p−クロルベンジリデン)]
−ソルビトール等が挙げられる。
【0029】アミノ酸系油ゲル化剤は、例えばN−アシ
ルグルタミンジアミド、N−ラウロイルグルタミン酸ジ
−n−ブチルアミド等が挙げられる。
ルグルタミンジアミド、N−ラウロイルグルタミン酸ジ
−n−ブチルアミド等が挙げられる。
【0030】脂肪酸類としては、ステアリン酸、ミリス
チン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸、ヒ
ドロキシ脂肪酸、あるいはこれら脂肪酸の金属塩(アル
カリ金属塩、アンモニウム塩等)が挙げられる。
チン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸、ヒ
ドロキシ脂肪酸、あるいはこれら脂肪酸の金属塩(アル
カリ金属塩、アンモニウム塩等)が挙げられる。
【0031】クレヨン中におけるゲル化剤の含有量は、
用いるゲル化剤の種類等に応じて適宜設定できるが、通
常は2〜12重量%程度、好ましくは3〜8重量%とす
れば良い。ゲル化剤が多すぎるとゲル硬度が上がりすぎ
て着色性等が低下し、またゲル化剤が少なすぎるとゲル
化が困難となる。
用いるゲル化剤の種類等に応じて適宜設定できるが、通
常は2〜12重量%程度、好ましくは3〜8重量%とす
れば良い。ゲル化剤が多すぎるとゲル硬度が上がりすぎ
て着色性等が低下し、またゲル化剤が少なすぎるとゲル
化が困難となる。
【0032】本発明クレヨンにおける樹脂成分として
は、上記ゲル化クレヨン等に従来より用いられているも
のを使用でき、特に限定されない。本発明では、特にフ
ィルム形成用樹脂及び密着性向上用樹脂の2種類を併用
することが好ましい。
は、上記ゲル化クレヨン等に従来より用いられているも
のを使用でき、特に限定されない。本発明では、特にフ
ィルム形成用樹脂及び密着性向上用樹脂の2種類を併用
することが好ましい。
【0033】フィルム形成用樹脂としては、クレヨンの
硬度が高め、かつ、塗面で強固なフィルムを形成できる
ものであれば特に制限されない。例えば、セルロースア
セテートブチレート、エチルセルロース、アセチルセル
ロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルブチラール、
ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合樹脂、
酢酸ビニル−エチレン共重合樹脂等のビニル系樹脂等を
使用できる。これらフィルム形成用樹脂は、1種又は2
種以上で用いることができる。これらの中でも、アセチ
ル基5%以下、水酸基12〜37%、ブチラール基60
%以上の重合度200〜2000のポリビニルブチラー
ルが好ましい。
硬度が高め、かつ、塗面で強固なフィルムを形成できる
ものであれば特に制限されない。例えば、セルロースア
セテートブチレート、エチルセルロース、アセチルセル
ロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルブチラール、
ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合樹脂、
酢酸ビニル−エチレン共重合樹脂等のビニル系樹脂等を
使用できる。これらフィルム形成用樹脂は、1種又は2
種以上で用いることができる。これらの中でも、アセチ
ル基5%以下、水酸基12〜37%、ブチラール基60
%以上の重合度200〜2000のポリビニルブチラー
ルが好ましい。
【0034】一方、密着性向上用樹脂としては、塗面へ
の付着性を高めることができる限り特に制限されない。
例えば、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ポリアミド樹脂、
アクリル系樹脂等を用いることができる。ケトン樹脂と
しては、例えばシクロヘキサノンとホルムアルデヒドと
の縮合物が挙げられる。キシレン樹脂としては、例えば
メタキシレンとホルマリンとの縮合物が挙げられる。ポ
リアミド樹脂としては、例えばダイマー酸とジ又はポリ
アミンの縮重合によって得られる熱可塑性樹脂であっ
て、分子量4000〜9000程度のものが挙げられ
る。アクリル系樹脂としては、例えば熱可塑性アクリル
樹脂等を使用することができる。これら密着性向上用樹
脂は、1種又は2種以上で用いることができる。
の付着性を高めることができる限り特に制限されない。
例えば、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ポリアミド樹脂、
アクリル系樹脂等を用いることができる。ケトン樹脂と
しては、例えばシクロヘキサノンとホルムアルデヒドと
の縮合物が挙げられる。キシレン樹脂としては、例えば
メタキシレンとホルマリンとの縮合物が挙げられる。ポ
リアミド樹脂としては、例えばダイマー酸とジ又はポリ
アミンの縮重合によって得られる熱可塑性樹脂であっ
て、分子量4000〜9000程度のものが挙げられ
る。アクリル系樹脂としては、例えば熱可塑性アクリル
樹脂等を使用することができる。これら密着性向上用樹
脂は、1種又は2種以上で用いることができる。
【0035】クレヨン中における樹脂成分の含有量は、
用いる樹脂成分の種類等によって異なるが、通常3〜4
0重量%程度、好ましくは6〜35重量%とすれば良
い。樹脂成分が多すぎるとゲル硬度が上がりすぎて着色
性等が低下し、また樹脂成分が少なすぎるとゲル化が困
難となる。
用いる樹脂成分の種類等によって異なるが、通常3〜4
0重量%程度、好ましくは6〜35重量%とすれば良
い。樹脂成分が多すぎるとゲル硬度が上がりすぎて着色
性等が低下し、また樹脂成分が少なすぎるとゲル化が困
難となる。
【0036】また、上記のフィルム形成用樹脂及び密着
性向上用樹脂の配合割合も他の成分との関係で適宜定め
ることができるが、通常は、フィルム形成用樹脂:密着
性向上用樹脂が重量比で1:0.1〜5程度、好ましく
は1:0.2〜3とすれば良い。
性向上用樹脂の配合割合も他の成分との関係で適宜定め
ることができるが、通常は、フィルム形成用樹脂:密着
性向上用樹脂が重量比で1:0.1〜5程度、好ましく
は1:0.2〜3とすれば良い。
【0037】本発明のクレヨンでは、その他の成分とし
て必要に応じて充填剤、レベリング剤、粘度調整剤、構
造粘性付与剤、乾燥性付与剤等の公知の添加剤を適宜配
合することができる。また、ジエチルフタレート、ジブ
チルフタレート、ジオクチルフタレート、エポキシヘキ
サヒドロフタル酸2−エチルヘキシル、セバシン酸2−
エチルヘキシル、トリクレジルホスフェート等の可塑剤
も適宜配合することができる。
て必要に応じて充填剤、レベリング剤、粘度調整剤、構
造粘性付与剤、乾燥性付与剤等の公知の添加剤を適宜配
合することができる。また、ジエチルフタレート、ジブ
チルフタレート、ジオクチルフタレート、エポキシヘキ
サヒドロフタル酸2−エチルヘキシル、セバシン酸2−
エチルヘキシル、トリクレジルホスフェート等の可塑剤
も適宜配合することができる。
【0038】本発明のクレヨンのゲル硬度は、最終製品
の用途等に応じて適宜設定すれば良いが、通常5〜50
kg/cm2程度、好ましくは7〜30kg/cm2とす
る。なお、ゲル硬度は、有機溶剤、ゲル化剤等の種類及
び配合量によって変えることができる。
の用途等に応じて適宜設定すれば良いが、通常5〜50
kg/cm2程度、好ましくは7〜30kg/cm2とす
る。なお、ゲル硬度は、有機溶剤、ゲル化剤等の種類及
び配合量によって変えることができる。
【0039】本発明のクレヨンの製造方法は、基本的に
は上記の各成分を均一に混合すれば良い。例えば、まず
溶剤の一部(混合溶剤の一部又は混合溶剤で用いる一種
の溶剤)にフィルム形成用樹脂等を加えて溶解させ、得
られた溶液に着色剤を加えてミル等で十分分散させた
後、残りの溶剤(混合溶剤の残りの一部又は混合溶剤で
用いる他の溶剤)を加え、さらに接着性向上用樹脂、ゲ
ル化剤等を加えて溶解させ、最後に得られた溶液を所望
の形状を有する容器に流し込み、冷却固化させれば良
い。
は上記の各成分を均一に混合すれば良い。例えば、まず
溶剤の一部(混合溶剤の一部又は混合溶剤で用いる一種
の溶剤)にフィルム形成用樹脂等を加えて溶解させ、得
られた溶液に着色剤を加えてミル等で十分分散させた
後、残りの溶剤(混合溶剤の残りの一部又は混合溶剤で
用いる他の溶剤)を加え、さらに接着性向上用樹脂、ゲ
ル化剤等を加えて溶解させ、最後に得られた溶液を所望
の形状を有する容器に流し込み、冷却固化させれば良
い。
【0040】上記方法では、各成分を溶解させるに際
し、必要に応じて加熱しても良い。本発明のクレヨン
は、これらの成分を用い、公知のクレヨンの製法に従っ
て製造することもできる。
し、必要に応じて加熱しても良い。本発明のクレヨン
は、これらの成分を用い、公知のクレヨンの製法に従っ
て製造することもできる。
【0041】
【発明の効果】本発明のクレヨンは、特定の性質をもつ
溶剤を2種以上で用いることから、優れた筆記性とより
高い安全性を発揮することができる。特に、筆記性に関
しては、紙、金属、セラミックス、プラスチックス、ガ
ラス等のあらゆる材質に適用できる。しかも、これら材
質の濡れた面に対しても筆記することができる。すなわ
ち、濡れ面筆記性に優れており、濡れ面筆記用クレヨン
としても有用である。
溶剤を2種以上で用いることから、優れた筆記性とより
高い安全性を発揮することができる。特に、筆記性に関
しては、紙、金属、セラミックス、プラスチックス、ガ
ラス等のあらゆる材質に適用できる。しかも、これら材
質の濡れた面に対しても筆記することができる。すなわ
ち、濡れ面筆記性に優れており、濡れ面筆記用クレヨン
としても有用である。
【0042】また、付着性に優れ、しかも付着後の塗膜
は硬化して色移りしない。特に、従来品に比べてレベリ
ングも良好であり、速記も容易に行うことができる。さ
らに、キャップオフ性能にも優れており、従来のクレヨ
ンよりも取り扱い性に優れている。
は硬化して色移りしない。特に、従来品に比べてレベリ
ングも良好であり、速記も容易に行うことができる。さ
らに、キャップオフ性能にも優れており、従来のクレヨ
ンよりも取り扱い性に優れている。
【0043】このように安全性と書き味の両者に優れた
本発明クレヨンは、いずれの材質にも適用できるクレヨ
ンとして描画材、マーカー、塗料等として幅広い用途に
好適に用いることができる。
本発明クレヨンは、いずれの材質にも適用できるクレヨ
ンとして描画材、マーカー、塗料等として幅広い用途に
好適に用いることができる。
【0044】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明のク
レヨンの特徴をより具体的に説明する。
レヨンの特徴をより具体的に説明する。
【0045】実施例1 エチレングリコールモノブチルエーテル10.5重量部
にセルロースアセテートブチレート15重量部を加えて
溶解させた。得られた溶液に顔料(酸化チタン)24重
量部を加えてミルで十分に分散させた後、プロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート6重量部及びト
リプロピレングリコールモノメチルエーテル19重量部
を加え、130℃で加熱攪拌しつつ、さらにキシレン樹
脂(「ニカノールHP−120」三菱瓦斯化学(株)
製)20重量部を加え、上記温度に保って完全に溶解さ
せた。次いで、ゲル化剤(「ゲルオールT」ソルビトー
ル系ゲル化剤、新日本理化社製)5.5重量部を加えて
完全に溶解させた。得られた溶液を容器に流し込み、冷
却固化させてから固形物を取り出した。
にセルロースアセテートブチレート15重量部を加えて
溶解させた。得られた溶液に顔料(酸化チタン)24重
量部を加えてミルで十分に分散させた後、プロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート6重量部及びト
リプロピレングリコールモノメチルエーテル19重量部
を加え、130℃で加熱攪拌しつつ、さらにキシレン樹
脂(「ニカノールHP−120」三菱瓦斯化学(株)
製)20重量部を加え、上記温度に保って完全に溶解さ
せた。次いで、ゲル化剤(「ゲルオールT」ソルビトー
ル系ゲル化剤、新日本理化社製)5.5重量部を加えて
完全に溶解させた。得られた溶液を容器に流し込み、冷
却固化させてから固形物を取り出した。
【0046】実施例2〜6 表1に示す原料を用い、実施例1と同様にして固形物を
作製した。表1中の数値は「重量%」で示す。
作製した。表1中の数値は「重量%」で示す。
【0047】
【表1】
【0048】なお、表1に示すゲル化剤及び樹脂の製品
の詳細を下記に示す。 ・「ゲルオールD」…製品名「ゲルオールD」、ソルビ
トール系ゲル化剤、新日本理化社製) ・「ゲルオールT」…製品名「ゲルオールT」、ソルビ
トール系ゲル化剤、新日本理化社製) ・「PVB2000L」…(製品名「デンカブチラール
2000L」、ポリビニルブチラール、電気化学工業社
製) ・「ハイラック111」…製品名「ハイラック11
1」、ケトン樹脂、日立化成社製) ・「パーサミド335」…製品名「パーサミド33
5」、アミド樹脂、ヘンケル白水社製) ・「ニカノール」…製品名「ニカノールHP−12
0」、キシレン樹脂、三菱瓦斯化学社製 ・「ダイヤナールBR−100」…製品名「ダイヤナー
ルBR−100」、アクリル樹脂、三菱レイヨン製) 比較例1 実施例1の溶剤に代えて表2に示す溶剤を用いたほか
は、実施例1と同様にして固形物を作製した。表2中の
数値は「重量%」で示す(以下同じ)。
の詳細を下記に示す。 ・「ゲルオールD」…製品名「ゲルオールD」、ソルビ
トール系ゲル化剤、新日本理化社製) ・「ゲルオールT」…製品名「ゲルオールT」、ソルビ
トール系ゲル化剤、新日本理化社製) ・「PVB2000L」…(製品名「デンカブチラール
2000L」、ポリビニルブチラール、電気化学工業社
製) ・「ハイラック111」…製品名「ハイラック11
1」、ケトン樹脂、日立化成社製) ・「パーサミド335」…製品名「パーサミド33
5」、アミド樹脂、ヘンケル白水社製) ・「ニカノール」…製品名「ニカノールHP−12
0」、キシレン樹脂、三菱瓦斯化学社製 ・「ダイヤナールBR−100」…製品名「ダイヤナー
ルBR−100」、アクリル樹脂、三菱レイヨン製) 比較例1 実施例1の溶剤に代えて表2に示す溶剤を用いたほか
は、実施例1と同様にして固形物を作製した。表2中の
数値は「重量%」で示す(以下同じ)。
【0049】
【表2】
【0050】比較例2 実施例2の溶剤に代えて表2に示す溶剤を用いたほか
は、実施例2と同様にして固形物を作製した。
は、実施例2と同様にして固形物を作製した。
【0051】比較例3 実施例3の溶剤に代えて表2に示す溶剤を用いたほか
は、実施例3と同様にして固形物を作製した。
は、実施例3と同様にして固形物を作製した。
【0052】比較例4 実施例4の溶剤に代えて表2に示す溶剤を用いたほか
は、実施例4と同様にして固形物を作製した。
は、実施例4と同様にして固形物を作製した。
【0053】比較例5 実施例5の溶剤に代えて表2に示す溶剤を用いたほか
は、実施例5と同様にして固形物を作製した。
は、実施例5と同様にして固形物を作製した。
【0054】比較例6 実施例6の溶剤に代えて表2に示す溶剤を用いたほか
は、実施例6と同様にして固形物を作製した。
は、実施例6と同様にして固形物を作製した。
【0055】比較例7 実施例3の溶剤に代えて表2に示す溶剤を用いたほか
は、実施例6と同様にして固形物を作製した。
は、実施例6と同様にして固形物を作製した。
【0056】比較例8 実施例6の溶剤に代えて表2に示す溶剤を用いたほか
は、実施例6と同様にして固形物を作製した。
は、実施例6と同様にして固形物を作製した。
【0057】試験例1 各実施例及び比較例で得られた固形物(クレヨン)につ
いて、その筆記性等について調べた。その結果を表1及
び2の下欄に示す。なお、それぞれの特性の評価は以下
のようにして行った。 (1)濡れ面筆記性 各クレヨンを用いて、水中で鉄板、プラスチック(硬質
ポリ塩化ビニル)板及び発泡スチロール板に直接筆記し
たときの官能試験の結果を示し、○が筆記可能、△が書
きにくいもの、×が筆記不可能なものとして評価した。
なお、鉄板、プラスチック板及び発泡スチロール板は、
予め、アルコール拭きした後に乾拭きしたものを用い
た。 (2)毒性 Art and Creative Materials Institute及びCouncil Di
rective 67-548-EEC、88-379-EEC による毒性試験の結
果を示し、○は溶剤規制を満たしているもの、×は毒性
表示が必要なものとして評価した。
いて、その筆記性等について調べた。その結果を表1及
び2の下欄に示す。なお、それぞれの特性の評価は以下
のようにして行った。 (1)濡れ面筆記性 各クレヨンを用いて、水中で鉄板、プラスチック(硬質
ポリ塩化ビニル)板及び発泡スチロール板に直接筆記し
たときの官能試験の結果を示し、○が筆記可能、△が書
きにくいもの、×が筆記不可能なものとして評価した。
なお、鉄板、プラスチック板及び発泡スチロール板は、
予め、アルコール拭きした後に乾拭きしたものを用い
た。 (2)毒性 Art and Creative Materials Institute及びCouncil Di
rective 67-548-EEC、88-379-EEC による毒性試験の結
果を示し、○は溶剤規制を満たしているもの、×は毒性
表示が必要なものとして評価した。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J039 AB02 AD05 AD07 AD08 AD09 AE02 AE08 BA04 BA06 BA13 BA16 BA23 BC07 BC10 BC14 BC25 BC39 BC60 BC66 BC68 BC69 BC73 BC75 BC77 BE01 BE02 BE23 CA09 EA42 EA45 GA32
Claims (5)
- 【請求項1】着色剤、ゲル化剤、樹脂成分及び2種以上
の溶剤を含み、当該溶剤のいずれもが下記a)又はb)
の性質: a)当該溶剤のHLB値(X)がX≦6.5であるこ
と、又は b)当該溶剤のHLB値(X)及び溶解度パラメータ値
(Y)との関係式Y≦18−X(但し、6.5<X、0
<Y)を満たすこと、を有することを特徴とするクレヨ
ン。 - 【請求項2】着色剤、ゲル化剤、樹脂成分及び溶剤を含
み、当該溶剤の溶解度パラメータ(Y)がY≦8.5で
あることを特徴とするクレヨン。 - 【請求項3】溶剤が、グリコールエーテル類を少なくと
も含む請求項1又は2に記載のクレヨン。 - 【請求項4】樹脂成分が、セルロース系樹脂及びビニル
系樹脂の少なくとも1種と、ケトン樹脂、キシレン樹
脂、ポリアミド樹脂及びアクリル系樹脂の少なくとも1
種とを含む請求項1〜3のいずれかに記載のクレヨン。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の濡れ面筆
記用クレヨン。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000067547A JP2001254043A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | クレヨン |
DE60107312T DE60107312T2 (de) | 2000-03-10 | 2001-03-09 | Feste Zusammensetzung |
EP01302199A EP1136531B1 (en) | 2000-03-10 | 2001-03-09 | Solid composition |
US09/804,509 US7297732B2 (en) | 2000-03-10 | 2001-03-12 | Solid composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000067547A JP2001254043A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | クレヨン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001254043A true JP2001254043A (ja) | 2001-09-18 |
Family
ID=18586720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000067547A Pending JP2001254043A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | クレヨン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001254043A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005290249A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-10-20 | Pilot Precision Co Ltd | 固形描画材 |
JP2006274246A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-10-12 | Sakura Color Prod Corp | クレヨン |
JP2008019325A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Sakura Color Prod Corp | 黒色クレヨンの製造方法 |
WO2008029690A1 (fr) * | 2006-09-04 | 2008-03-13 | Sakura Color Products Corporation | Crayon et son procédé de production |
WO2008029691A1 (fr) * | 2006-09-04 | 2008-03-13 | Sakura Color Products Corporation | Crayon et son procédé de production |
JP2020033436A (ja) * | 2018-08-29 | 2020-03-05 | 株式会社パイロットコーポレーション | 可逆熱変色性固形描画体及びそれを用いた可逆熱変色性固形描画体セット |
-
2000
- 2000-03-10 JP JP2000067547A patent/JP2001254043A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005290249A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-10-20 | Pilot Precision Co Ltd | 固形描画材 |
JP4589025B2 (ja) * | 2004-04-01 | 2010-12-01 | 株式会社パイロットコーポレーション | 固形描画材 |
JP2006274246A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-10-12 | Sakura Color Prod Corp | クレヨン |
JP2008019325A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Sakura Color Prod Corp | 黒色クレヨンの製造方法 |
US7943684B2 (en) | 2006-07-12 | 2011-05-17 | Sakura Color Products Corporation | Process for production of black crayon |
JP2008063352A (ja) * | 2006-09-04 | 2008-03-21 | Sakura Color Prod Corp | クレヨンとその製造方法 |
JP2008063353A (ja) * | 2006-09-04 | 2008-03-21 | Sakura Color Prod Corp | クレヨンとその製造方法 |
WO2008029691A1 (fr) * | 2006-09-04 | 2008-03-13 | Sakura Color Products Corporation | Crayon et son procédé de production |
WO2008029690A1 (fr) * | 2006-09-04 | 2008-03-13 | Sakura Color Products Corporation | Crayon et son procédé de production |
US8242190B2 (en) | 2006-09-04 | 2012-08-14 | Sakura Color Products Corporation | Crayon and process for producing the same |
US8299143B2 (en) | 2006-09-04 | 2012-10-30 | Sakura Color Products Corporation | Crayon and process for producing the same |
JP2020033436A (ja) * | 2018-08-29 | 2020-03-05 | 株式会社パイロットコーポレーション | 可逆熱変色性固形描画体及びそれを用いた可逆熱変色性固形描画体セット |
JP7257757B2 (ja) | 2018-08-29 | 2023-04-14 | 株式会社パイロットコーポレーション | 可逆熱変色性固形描画体及びそれを用いた可逆熱変色性固形描画体セット |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070126 |
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A02 | Decision of refusal |
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