JP2001253727A - 光ファイバ用多孔質母材の製造方法 - Google Patents
光ファイバ用多孔質母材の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ファイバ用多孔質母材の嵩密度を小さくし
てその母材から得られる光ファイバの伝送損失を小さく
し、かつ光ファイバ用多孔質母材の割れの発生を防止す
る。 【解決手段】 バーナ4に供給した原料ガスと燃料ガス
の火炎加水分解反応によって生成したガラス微粒子を種
棒1の先端に堆積させて円柱状の光ファイバ用多孔質母
材2を軸方向に形成するにあたり、光ファイバ用多孔質
母材2の堆積終了端部分2cの平均嵩密度を、燃料ガス
中の水素供給量を増加させることによって、堆積開始端
部分2a及び堆積終了端部分2cを除く中央部分2bの
平均嵩密度よりも大きくする。これによって、中央部分
2bの平均嵩密度が比較的小さくしながら、割れ発生の
起点となり易い堆積終了端部分2cの部分を固くする。
てその母材から得られる光ファイバの伝送損失を小さく
し、かつ光ファイバ用多孔質母材の割れの発生を防止す
る。 【解決手段】 バーナ4に供給した原料ガスと燃料ガス
の火炎加水分解反応によって生成したガラス微粒子を種
棒1の先端に堆積させて円柱状の光ファイバ用多孔質母
材2を軸方向に形成するにあたり、光ファイバ用多孔質
母材2の堆積終了端部分2cの平均嵩密度を、燃料ガス
中の水素供給量を増加させることによって、堆積開始端
部分2a及び堆積終了端部分2cを除く中央部分2bの
平均嵩密度よりも大きくする。これによって、中央部分
2bの平均嵩密度が比較的小さくしながら、割れ発生の
起点となり易い堆積終了端部分2cの部分を固くする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原料ガスの火炎加
水分解反応によって生成したガラス微粒子を種棒の先端
に軸方向に堆積させて光ファイバ用多孔質母材を製造す
る方法に関する。
水分解反応によって生成したガラス微粒子を種棒の先端
に軸方向に堆積させて光ファイバ用多孔質母材を製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】四塩化珪素に四塩化ゲルマニウム等を添
加した原料ガスを燃焼ガス等と共にバーナに供給し、火
炎加水分解反応によって二酸化ゲルマニウム等のドーパ
ントを含有する二酸化珪素からなるガラス微粒子を生成
し、そのガラス微粒子を種棒の先端に堆積させて略円柱
状の光ファイバ用多孔質母材を軸方向に形成することが
行われている。また、この光ファイバ用多孔質母材を、
脱水・焼結等の工程を経て透明ガラス化し、更にその円
柱状透明ガラス体の側表面に火炎加水分解反応で生成し
た二酸化珪素を主体とするガラス微粒子を堆積させて、
透明ガラス体の側表面に多孔質層を形成し、その多孔質
層を焼結し透明ガラス化して、全体が透明ガラス体とな
ったプリフォームとする。そして、このプリフォームの
一方の端部を加熱溶融し線引きして光ファイバとしてい
る。
加した原料ガスを燃焼ガス等と共にバーナに供給し、火
炎加水分解反応によって二酸化ゲルマニウム等のドーパ
ントを含有する二酸化珪素からなるガラス微粒子を生成
し、そのガラス微粒子を種棒の先端に堆積させて略円柱
状の光ファイバ用多孔質母材を軸方向に形成することが
行われている。また、この光ファイバ用多孔質母材を、
脱水・焼結等の工程を経て透明ガラス化し、更にその円
柱状透明ガラス体の側表面に火炎加水分解反応で生成し
た二酸化珪素を主体とするガラス微粒子を堆積させて、
透明ガラス体の側表面に多孔質層を形成し、その多孔質
層を焼結し透明ガラス化して、全体が透明ガラス体とな
ったプリフォームとする。そして、このプリフォームの
一方の端部を加熱溶融し線引きして光ファイバとしてい
る。
【0003】光ファイバの生産量の増大に伴って、上記
の光ファイバ用多孔質母材のサイズも大型化される方向
にあり、大きいものでは直径が160mm、長さが75
0mmにもなる。また、光ファイバ用多孔質母材は、上
部に配置された種棒の先端に吊り下げられる形で軸方向
に堆積されるため、光ファイバ用多孔質母材の全重量を
種棒の先端表面に付着した堆積体の部分で支持する必要
がある。そのため、種棒付近では他の部分に比較して堆
積体の嵩密度を大きくして、その部分の堆積体の強度を
大きくしている。なお、嵩密度というのは、堆積体の単
位体積当たりの質量である。因みに、光ファイバ用多孔
質母材としての堆積体の所望の嵩密度が0.25g/c
m3の場合、種棒付近の部分の堆積体の嵩密度は0.3
0g/cm3程度とし、他の部分よりも0.05g/c
m3程度大きくしている。
の光ファイバ用多孔質母材のサイズも大型化される方向
にあり、大きいものでは直径が160mm、長さが75
0mmにもなる。また、光ファイバ用多孔質母材は、上
部に配置された種棒の先端に吊り下げられる形で軸方向
に堆積されるため、光ファイバ用多孔質母材の全重量を
種棒の先端表面に付着した堆積体の部分で支持する必要
がある。そのため、種棒付近では他の部分に比較して堆
積体の嵩密度を大きくして、その部分の堆積体の強度を
大きくしている。なお、嵩密度というのは、堆積体の単
位体積当たりの質量である。因みに、光ファイバ用多孔
質母材としての堆積体の所望の嵩密度が0.25g/c
m3の場合、種棒付近の部分の堆積体の嵩密度は0.3
0g/cm3程度とし、他の部分よりも0.05g/c
m3程度大きくしている。
【0004】光ファイバ用多孔質母材は略円柱状の物体
であるが、その全部を光ファイバの製造に供することが
出来ない。堆積開始端側では種棒の先端付近の堆積体の
強度を高めるための嵩密度を他の部分よりも高くしてい
るので、種棒の先端から約100mmの部分は光ファイ
バの製造に供することが出来ない。また、堆積終了端付
近では、複数本のバーナをそれぞれ位置をずらせて配置
してガラス微粒子を堆積させるので、終了端付近は略コ
ーン状で先が尖った形状をしている。従って、堆積終了
端から長さ約100mmの部分は光ファイバの製造に供
することが出来ない。この結果、堆積開始端側の長さ1
00mmの部分及び堆積終了端側の長さ100mmの部
分を除いた中央部分が光ファイバの製造に供することが
できる部分即ち有効部分となる。
であるが、その全部を光ファイバの製造に供することが
出来ない。堆積開始端側では種棒の先端付近の堆積体の
強度を高めるための嵩密度を他の部分よりも高くしてい
るので、種棒の先端から約100mmの部分は光ファイ
バの製造に供することが出来ない。また、堆積終了端付
近では、複数本のバーナをそれぞれ位置をずらせて配置
してガラス微粒子を堆積させるので、終了端付近は略コ
ーン状で先が尖った形状をしている。従って、堆積終了
端から長さ約100mmの部分は光ファイバの製造に供
することが出来ない。この結果、堆積開始端側の長さ1
00mmの部分及び堆積終了端側の長さ100mmの部
分を除いた中央部分が光ファイバの製造に供することが
できる部分即ち有効部分となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、光ファイバ用多
孔質母材の嵩密度を小さくすることで、その光ファイバ
用多孔質母材から製造した光ファイバの伝送損失を小さ
くし得ることが分かってきた。ところが、光ファイバ用
多孔質母材の嵩密度を小さくすると光ファイバ用多孔質
母材に割れが生じ易く、嵩密度の低下と光ファイバ用多
孔質母材の割れ防止を両立させることが困難であった。
孔質母材の嵩密度を小さくすることで、その光ファイバ
用多孔質母材から製造した光ファイバの伝送損失を小さ
くし得ることが分かってきた。ところが、光ファイバ用
多孔質母材の嵩密度を小さくすると光ファイバ用多孔質
母材に割れが生じ易く、嵩密度の低下と光ファイバ用多
孔質母材の割れ防止を両立させることが困難であった。
【0006】従って、従来技術では光ファイバ用多孔質
母材に割れが生じないように、光ファイバ用多孔質母材
の嵩密度が小さいものでも平均嵩密度を0.250g/
cm 3〜0.270g/cm3程度にして製造していた。
そのため、その光ファイバ用多孔質母材から得られる光
ファイバの伝送損失は波長1.55μmで0.198d
B/km〜0.208dB/km程度、波長1.38μ
mで0.7dB/km〜1.1dB/km程度であっ
た。
母材に割れが生じないように、光ファイバ用多孔質母材
の嵩密度が小さいものでも平均嵩密度を0.250g/
cm 3〜0.270g/cm3程度にして製造していた。
そのため、その光ファイバ用多孔質母材から得られる光
ファイバの伝送損失は波長1.55μmで0.198d
B/km〜0.208dB/km程度、波長1.38μ
mで0.7dB/km〜1.1dB/km程度であっ
た。
【0007】本発明は、嵩密度をより小さくして光ファ
イバ用多孔質母材から得られる光ファイバの伝送損失を
小さくし、かつ光ファイバ用多孔質母材の割れを生じな
い光ファイバ用多孔質母材の製造方法を提供するもので
ある。
イバ用多孔質母材から得られる光ファイバの伝送損失を
小さくし、かつ光ファイバ用多孔質母材の割れを生じな
い光ファイバ用多孔質母材の製造方法を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバ用多
孔質母材の製造方法は、火炎加水分解反応によって生成
したガラス微粒子を種棒の先端に堆積させて円柱状の光
ファイバ用多孔質母材を軸方向に形成するものであっ
て、該光ファイバ用多孔質母材の堆積終了端部分の平均
嵩密度を堆積開始端部分及び前記堆積終了端部分を除く
中央部分の平均嵩密度よりも大きくなるようにガラス微
粒子を生成し堆積させるものである。これによって、堆
積終了端部分の光ファイバ用多孔質母材を固くし、その
部分が割れの起点とならないようにして光ファイバ用多
孔質母材の割れ発生を防止する。なお、本発明において
は、光ファイバ用多孔質母材の堆積開始端部分、中央部
分、堆積終了端部分は、後述の通り定義する。
孔質母材の製造方法は、火炎加水分解反応によって生成
したガラス微粒子を種棒の先端に堆積させて円柱状の光
ファイバ用多孔質母材を軸方向に形成するものであっ
て、該光ファイバ用多孔質母材の堆積終了端部分の平均
嵩密度を堆積開始端部分及び前記堆積終了端部分を除く
中央部分の平均嵩密度よりも大きくなるようにガラス微
粒子を生成し堆積させるものである。これによって、堆
積終了端部分の光ファイバ用多孔質母材を固くし、その
部分が割れの起点とならないようにして光ファイバ用多
孔質母材の割れ発生を防止する。なお、本発明において
は、光ファイバ用多孔質母材の堆積開始端部分、中央部
分、堆積終了端部分は、後述の通り定義する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の光ファイバ用多
孔質母材の製造方法を説明する図であって、図1(A)
は正面図、図1(B)は下面図、図1(C)は中央部分
横断面における屈折率分布図、図1(D)は、一部縦断
面図である。図1において、1は種棒、1aは種棒の先
端、2は光ファイバ用多孔質母材、2aは堆積開始端部
分、2bは中央部分、2cは堆積終了端部分、2dは先
端、2eは内コア部、2fは外コア部、2gはクラッド
部、2hは嵩密度増大部分、3aは種棒先端ライン、3
bは種棒先端ライン3aからL1=100mm下方に離
れた箇所のライン、3cは光ファイバ用多孔質母材2の
先端2dからL2=100mm上方に離れた箇所のライ
ン、4はバーナ、4aは内コア用バーナ、4bは外コア
用バーナ、4cはクラッド用バーナ、5は石英ガラスの
屈折率を示す。
孔質母材の製造方法を説明する図であって、図1(A)
は正面図、図1(B)は下面図、図1(C)は中央部分
横断面における屈折率分布図、図1(D)は、一部縦断
面図である。図1において、1は種棒、1aは種棒の先
端、2は光ファイバ用多孔質母材、2aは堆積開始端部
分、2bは中央部分、2cは堆積終了端部分、2dは先
端、2eは内コア部、2fは外コア部、2gはクラッド
部、2hは嵩密度増大部分、3aは種棒先端ライン、3
bは種棒先端ライン3aからL1=100mm下方に離
れた箇所のライン、3cは光ファイバ用多孔質母材2の
先端2dからL2=100mm上方に離れた箇所のライ
ン、4はバーナ、4aは内コア用バーナ、4bは外コア
用バーナ、4cはクラッド用バーナ、5は石英ガラスの
屈折率を示す。
【0010】本発明では、光ファイバ用多孔質母材2
を、堆積開始端部分2aと中央部分2bと堆積終了端部
分2cの3つの部分に分けて考える。堆積開始端部分2
aとは、種棒1の周辺からライン3bまでの部分を指
す。また、堆積終了端部分2cとは、ライン3cと先端
2dとの間の部分を指す。また、中央部分2bは、光フ
ァイバ用多孔質母材2の堆積開始端部分2a及び堆積終
了端部分2cを除いた部分を指す。
を、堆積開始端部分2aと中央部分2bと堆積終了端部
分2cの3つの部分に分けて考える。堆積開始端部分2
aとは、種棒1の周辺からライン3bまでの部分を指
す。また、堆積終了端部分2cとは、ライン3cと先端
2dとの間の部分を指す。また、中央部分2bは、光フ
ァイバ用多孔質母材2の堆積開始端部分2a及び堆積終
了端部分2cを除いた部分を指す。
【0011】また図1に示す製造方法では、バーナ4は
内コア用バーナ4aと外コア用バーナ4bとクラッド用
バーナ4cの3本で構成し、それぞれに原料ガス、燃焼
ガス及び遮蔽ガスを供給して火炎加水分解反応によって
ガラス微粒子を形成して、そのガラス微粒子を種棒1の
先端又は先に堆積された堆積体の先端付近に吹付けて堆
積させる。種棒1は、軸周りに回転させ、ガラス微粒子
の堆積が軸周りに均一に行われるようにする。また、ガ
ラス微粒子の堆積位置が常に一定位置となるように、堆
積速度に合わせて種棒1を徐々に上方に移動させる。ま
た、種棒1を上方へ移動させる代わりに、バーナ4を下
方へ移動させることにしても良い。
内コア用バーナ4aと外コア用バーナ4bとクラッド用
バーナ4cの3本で構成し、それぞれに原料ガス、燃焼
ガス及び遮蔽ガスを供給して火炎加水分解反応によって
ガラス微粒子を形成して、そのガラス微粒子を種棒1の
先端又は先に堆積された堆積体の先端付近に吹付けて堆
積させる。種棒1は、軸周りに回転させ、ガラス微粒子
の堆積が軸周りに均一に行われるようにする。また、ガ
ラス微粒子の堆積位置が常に一定位置となるように、堆
積速度に合わせて種棒1を徐々に上方に移動させる。ま
た、種棒1を上方へ移動させる代わりに、バーナ4を下
方へ移動させることにしても良い。
【0012】内コア用バーナ4aへは、原料ガスとして
四塩化珪素と四塩化ゲルマニウムを、外コア用バーナ4
bへは、原料ガスとして四塩化珪素と四塩化ゲルマニウ
ムを、クラッド用バーナ4cへは、原料ガスとして四塩
化珪素と四弗化炭素を、それぞれ燃料ガスである水素及
び酸素と、遮蔽ガスであるアルゴン等と共に供給して、
それぞれ火炎加水分解反応によってガラス微粒子を生成
する。そして、内コア用バーナ4aで生成したガラス微
粒子で主として内コア部2eを、外コア用バーナ4bで
生成したガラス微粒子で主として外コア部2fを、クラ
ッド用バーナ4cで生成したガラス微粒子で主としてク
ラッド部2gを形成する。また、図1(C)に示すよう
な屈折率分布を持つように、各バーナへの原料ガス等の
供給量等を調整する。
四塩化珪素と四塩化ゲルマニウムを、外コア用バーナ4
bへは、原料ガスとして四塩化珪素と四塩化ゲルマニウ
ムを、クラッド用バーナ4cへは、原料ガスとして四塩
化珪素と四弗化炭素を、それぞれ燃料ガスである水素及
び酸素と、遮蔽ガスであるアルゴン等と共に供給して、
それぞれ火炎加水分解反応によってガラス微粒子を生成
する。そして、内コア用バーナ4aで生成したガラス微
粒子で主として内コア部2eを、外コア用バーナ4bで
生成したガラス微粒子で主として外コア部2fを、クラ
ッド用バーナ4cで生成したガラス微粒子で主としてク
ラッド部2gを形成する。また、図1(C)に示すよう
な屈折率分布を持つように、各バーナへの原料ガス等の
供給量等を調整する。
【0013】まず、種棒1へのガラス微粒子の堆積開始
に当たっては、中央部分2bの堆積時に想定しているガ
ラス微粒子の嵩密度よりも堆積開始端部分2aの嵩密度
が大きくなるように、3本のバーナへの原料ガス及び燃
料ガスの供給量を調整してガラス微粒子の堆積密度を上
げて堆積させる。そして、堆積開始端部分2aの強度を
光ファイバ用多孔質母材の全体重量を支持し得るだけの
強度にする。そして、その後3本のバーナへの原料ガス
及び燃料ガスの供給量を中央部分の堆積に必要な値にし
て、ガラス微粒子が所望の嵩密度で堆積されるようにす
る。
に当たっては、中央部分2bの堆積時に想定しているガ
ラス微粒子の嵩密度よりも堆積開始端部分2aの嵩密度
が大きくなるように、3本のバーナへの原料ガス及び燃
料ガスの供給量を調整してガラス微粒子の堆積密度を上
げて堆積させる。そして、堆積開始端部分2aの強度を
光ファイバ用多孔質母材の全体重量を支持し得るだけの
強度にする。そして、その後3本のバーナへの原料ガス
及び燃料ガスの供給量を中央部分の堆積に必要な値にし
て、ガラス微粒子が所望の嵩密度で堆積されるようにす
る。
【0014】なお、この時の中央部分2bの平均嵩密度
を0.15g/cm3〜0.25g/cm3の範囲になる
ようにすることで、後述するように、その光ファイバ用
多孔質母材から製造された光ファイバの伝送損失を小さ
くすることが出来る。中央部分の平均嵩密度が0.15
g/cm3よりも小さいと光ファイバ用多孔質母材の形
状を維持するのが困難になる。また、中央部分の平均嵩
密度が0.25g/cm3よりも大きいと光ファイバ用
多孔質母材から製造する光ファイバの伝送損失を更に小
さくするという目的を達成することが難しい。
を0.15g/cm3〜0.25g/cm3の範囲になる
ようにすることで、後述するように、その光ファイバ用
多孔質母材から製造された光ファイバの伝送損失を小さ
くすることが出来る。中央部分の平均嵩密度が0.15
g/cm3よりも小さいと光ファイバ用多孔質母材の形
状を維持するのが困難になる。また、中央部分の平均嵩
密度が0.25g/cm3よりも大きいと光ファイバ用
多孔質母材から製造する光ファイバの伝送損失を更に小
さくするという目的を達成することが難しい。
【0015】また、本発明の製造方法では、光ファイバ
用多孔質母材2の堆積終了端部分2cの堆積に入った時
点で、外コア用バーナ4bへの燃料ガス中の水素の供給
量を増加させて堆積を行なう。これによって、図1
(D)に示すように堆積終了端部分2cの外コア部2f
の部分、即ち嵩密度増大部分2hの嵩密度を大きくする
ことが出来る。これによって、堆積終了端部分2cの平
均嵩密度は中央部分2bの平均嵩密度よりも大きくな
る。また、堆積終了端部分2cが起点となって光ファイ
バ用多孔質母材に割れが生じないようにするには、堆積
終了端部分2cの平均嵩密度を中央部分2bの平均嵩密
度よりも0.005g/cm3以上大きくすることが望
ましい。
用多孔質母材2の堆積終了端部分2cの堆積に入った時
点で、外コア用バーナ4bへの燃料ガス中の水素の供給
量を増加させて堆積を行なう。これによって、図1
(D)に示すように堆積終了端部分2cの外コア部2f
の部分、即ち嵩密度増大部分2hの嵩密度を大きくする
ことが出来る。これによって、堆積終了端部分2cの平
均嵩密度は中央部分2bの平均嵩密度よりも大きくな
る。また、堆積終了端部分2cが起点となって光ファイ
バ用多孔質母材に割れが生じないようにするには、堆積
終了端部分2cの平均嵩密度を中央部分2bの平均嵩密
度よりも0.005g/cm3以上大きくすることが望
ましい。
【0016】図1に示す製造方法の実施形態では、外コ
ア用バーナ4bによって堆積される部分の嵩密度だけを
変える例を示したが、内コア用バーナ4a及び/又はク
ラッド用バーナ4cによって堆積終了端部分2cに堆積
される部分の嵩密度が同時に大きくなるようにしても良
い。なお、外コア部の体積が比較的大きいので、外コア
用バーナ4bによって堆積される部分の嵩密度だけを大
きくしてその部分を固くするだけで、光ファイバ用多孔
質母材を割れ難くするという効果を奏することが出来
る。
ア用バーナ4bによって堆積される部分の嵩密度だけを
変える例を示したが、内コア用バーナ4a及び/又はク
ラッド用バーナ4cによって堆積終了端部分2cに堆積
される部分の嵩密度が同時に大きくなるようにしても良
い。なお、外コア部の体積が比較的大きいので、外コア
用バーナ4bによって堆積される部分の嵩密度だけを大
きくしてその部分を固くするだけで、光ファイバ用多孔
質母材を割れ難くするという効果を奏することが出来
る。
【0017】また、堆積終了端部分2cの堆積体の嵩密
度の増大は、燃料ガスである水素の供給量の増加によら
ず、酸素の供給量の減少によっても達成することが出来
る。また、燃料ガスである水素の増量又は酸素の減量
は、堆積終了端部分の堆積に差し掛かった時点で自動的
に流量調整がなされるようにしておけば、作業変更の手
間がかからない。
度の増大は、燃料ガスである水素の供給量の増加によら
ず、酸素の供給量の減少によっても達成することが出来
る。また、燃料ガスである水素の増量又は酸素の減量
は、堆積終了端部分の堆積に差し掛かった時点で自動的
に流量調整がなされるようにしておけば、作業変更の手
間がかからない。
【0018】以上、本発明の光ファイバ用多孔質母材の
製造方法では、図1に示すように3本のバーナを使って
内コア部、外コア部、クラッド部を有する光ファイバ用
多孔質母材を製造する例を示したが、本発明の光ファイ
バ用多孔質母材の製造方法において使用するバーナの数
は3本に限るものではない。バーナの数が2本以下の場
合もあるし、バーナの数が4本以上の場合もある。ま
た、光ファイバ用多孔質母材の屈折率分布も図1(C)
の例に限るものではない。屈折率が比較的高いコア部と
その周囲に屈折率の比較的低いクラッド部を有する一般
的な光ファイバ用多孔質母材の場合にも、また屈折率が
一様な光ファイバ用多孔質母材の場合にも、本発明の製
造方法は適用が可能である。
製造方法では、図1に示すように3本のバーナを使って
内コア部、外コア部、クラッド部を有する光ファイバ用
多孔質母材を製造する例を示したが、本発明の光ファイ
バ用多孔質母材の製造方法において使用するバーナの数
は3本に限るものではない。バーナの数が2本以下の場
合もあるし、バーナの数が4本以上の場合もある。ま
た、光ファイバ用多孔質母材の屈折率分布も図1(C)
の例に限るものではない。屈折率が比較的高いコア部と
その周囲に屈折率の比較的低いクラッド部を有する一般
的な光ファイバ用多孔質母材の場合にも、また屈折率が
一様な光ファイバ用多孔質母材の場合にも、本発明の製
造方法は適用が可能である。
【0019】
【実施例】実施例として、図1に示す光ファイバ用多孔
質母材を下記の条件で製造した。内コア用バーナ4a、
外コア用バーナ4b、クラッド用バーナ4cにそれぞれ
同心円状の8層のガス吹出し口(ポート)を有する8重
管バーナを使用し、内コア用バーナ4aへは、原料ガス
として四塩化珪素と四塩化ゲルマニウムを、外コア用バ
ーナ4bへは、原料ガスとして四塩化珪素と四塩化ゲル
マニウムを、クラッド用バーナ4cへは、原料ガスとし
て四塩化珪素と四弗化炭素を、それぞれ燃料ガスである
水素及び酸素と、遮蔽ガスであるアルゴンと共に供給し
た。そして、それぞれ火炎加水分解反応によってガラス
微粒子を生成し、種棒の先端に堆積させた。
質母材を下記の条件で製造した。内コア用バーナ4a、
外コア用バーナ4b、クラッド用バーナ4cにそれぞれ
同心円状の8層のガス吹出し口(ポート)を有する8重
管バーナを使用し、内コア用バーナ4aへは、原料ガス
として四塩化珪素と四塩化ゲルマニウムを、外コア用バ
ーナ4bへは、原料ガスとして四塩化珪素と四塩化ゲル
マニウムを、クラッド用バーナ4cへは、原料ガスとし
て四塩化珪素と四弗化炭素を、それぞれ燃料ガスである
水素及び酸素と、遮蔽ガスであるアルゴンと共に供給し
た。そして、それぞれ火炎加水分解反応によってガラス
微粒子を生成し、種棒の先端に堆積させた。
【0020】なお、光ファイバ用多孔質母材の中央部分
と堆積終了端部分とで、外コア用バーナ4bへの水素の
供給量を、次の通りに変えた。即ち、燃料ガス中の水素
は、中央部分から堆積終了端部分での堆積に入ったとこ
ろで第2ポートの水素供給量を12.6リットル/分か
ら15.6リットル/分へ、第6ポートの水素供給量を
21.5リットル/分から26.5リットル/分へ増加
させた。第2ポート、第6ポートというのは、8重管バ
ーナの中心から数えて2番目又は6番目のガス吹出し口
のことである。また、上記の水素供給量は、標準状態で
の1分当たりの供給量を指す。なお、他の各ポートに
は、原料ガスであるSiCl4、GeCl4、燃焼ガスで
ある酸素、遮蔽ガスであるアルゴンを供給し、それらの
供給量は中央部分の堆積時と堆積終了端部分の堆積時で
同じとした。
と堆積終了端部分とで、外コア用バーナ4bへの水素の
供給量を、次の通りに変えた。即ち、燃料ガス中の水素
は、中央部分から堆積終了端部分での堆積に入ったとこ
ろで第2ポートの水素供給量を12.6リットル/分か
ら15.6リットル/分へ、第6ポートの水素供給量を
21.5リットル/分から26.5リットル/分へ増加
させた。第2ポート、第6ポートというのは、8重管バ
ーナの中心から数えて2番目又は6番目のガス吹出し口
のことである。また、上記の水素供給量は、標準状態で
の1分当たりの供給量を指す。なお、他の各ポートに
は、原料ガスであるSiCl4、GeCl4、燃焼ガスで
ある酸素、遮蔽ガスであるアルゴンを供給し、それらの
供給量は中央部分の堆積時と堆積終了端部分の堆積時で
同じとした。
【0021】これによって得られた1本の光ファイバ用
多孔質母材について、中央部分及び堆積終了端部分の平
均嵩密度を調べたところ、中央部分の平均嵩密度は0.
220g/cm3であったが、堆積終了端部分の平均嵩
密度は0.240g/cm3で中央部分に比べて0.0
20g/cm3大きくなっていた。また、同じ条件で1
4本の光ファイバ用多孔質母材を製造したが、いずれの
光ファイバ用多孔質母材にも割れは発生しなかった。
多孔質母材について、中央部分及び堆積終了端部分の平
均嵩密度を調べたところ、中央部分の平均嵩密度は0.
220g/cm3であったが、堆積終了端部分の平均嵩
密度は0.240g/cm3で中央部分に比べて0.0
20g/cm3大きくなっていた。また、同じ条件で1
4本の光ファイバ用多孔質母材を製造したが、いずれの
光ファイバ用多孔質母材にも割れは発生しなかった。
【0022】こうして得られた光ファイバ用多孔質母材
を脱水・焼結して透明化し、更にその外側面に火炎加水
分解反応にて二酸化珪素の多孔質層を形成してそれを透
明化してプリフォームとなし、そのプリフォームから線
引きして光ファイバを得た。図2及び図3はそれぞれ、
その時の光ファイバ用多孔質母材の中央部分の平均嵩密
度と波長1.55μm又は1.38μmでの光ファイバ
の伝送損失のデータを表示したものである。また、図2
及び図3では、従来技術による光ファイバ用多孔質母材
の中央部分の平均嵩密度とその母材から得られる光ファ
イバの伝送損失の値も併せて表示した。
を脱水・焼結して透明化し、更にその外側面に火炎加水
分解反応にて二酸化珪素の多孔質層を形成してそれを透
明化してプリフォームとなし、そのプリフォームから線
引きして光ファイバを得た。図2及び図3はそれぞれ、
その時の光ファイバ用多孔質母材の中央部分の平均嵩密
度と波長1.55μm又は1.38μmでの光ファイバ
の伝送損失のデータを表示したものである。また、図2
及び図3では、従来技術による光ファイバ用多孔質母材
の中央部分の平均嵩密度とその母材から得られる光ファ
イバの伝送損失の値も併せて表示した。
【0023】図2、図3によると、本発明の製造方法に
よって製造された光ファイバ用多孔質母材の中央部分の
平均嵩密度は、0.200g/cm3〜0.230g/
cm3程度であり、その母材から得られた光ファイバの
伝送損失は波長1.55μmで0.193dB/km〜
0.197dB/km程度、波長1.38μmで0.4
dB/km〜0.7dB/km程度であって、従来技術
に比べて中央部分の平均嵩密度が小さくなり、それに合
わせてその母材から得られた光ファイバの伝送損失も小
さくなっている。
よって製造された光ファイバ用多孔質母材の中央部分の
平均嵩密度は、0.200g/cm3〜0.230g/
cm3程度であり、その母材から得られた光ファイバの
伝送損失は波長1.55μmで0.193dB/km〜
0.197dB/km程度、波長1.38μmで0.4
dB/km〜0.7dB/km程度であって、従来技術
に比べて中央部分の平均嵩密度が小さくなり、それに合
わせてその母材から得られた光ファイバの伝送損失も小
さくなっている。
【0024】また比較例として、光ファイバ用多孔質母
材の中央部分の堆積においては、バーナの各ポートへの
ガス供給量は上述した実施例と同じとし、堆積終了端部
分においてもそのガス供給量を変更せずに、堆積終了端
部分の平均嵩密度を中央部分の平均嵩密度と同じにした
光ファイバ用多孔質母材を製造した。光ファイバ用多孔
質母材を5本同じ条件で製造したが、5本共に光ファイ
バ用多孔質母材に縦方向の割れの発生が見られた。
材の中央部分の堆積においては、バーナの各ポートへの
ガス供給量は上述した実施例と同じとし、堆積終了端部
分においてもそのガス供給量を変更せずに、堆積終了端
部分の平均嵩密度を中央部分の平均嵩密度と同じにした
光ファイバ用多孔質母材を製造した。光ファイバ用多孔
質母材を5本同じ条件で製造したが、5本共に光ファイ
バ用多孔質母材に縦方向の割れの発生が見られた。
【0025】
【発明の効果】本発明の光ファイバ用多孔質母材の製造
方法は、火炎加水分解反応によって生成したガラス微粒
子を種棒の先端に堆積させて円柱状の光ファイバ用多孔
質母材を軸方向に形成するにあたって、該光ファイバ用
多孔質母材の堆積終了端部分の平均嵩密度を堆積開始端
部分及び前記堆積終了端部分を除く中央部分の平均嵩密
度よりも大きくするものであるので、光ファイバ用多孔
質母材の堆積終了端部分が固くなりその部分が割れの起
点とならないので、光ファイバ用多孔質母材の割れ発生
を防止することが出来る。
方法は、火炎加水分解反応によって生成したガラス微粒
子を種棒の先端に堆積させて円柱状の光ファイバ用多孔
質母材を軸方向に形成するにあたって、該光ファイバ用
多孔質母材の堆積終了端部分の平均嵩密度を堆積開始端
部分及び前記堆積終了端部分を除く中央部分の平均嵩密
度よりも大きくするものであるので、光ファイバ用多孔
質母材の堆積終了端部分が固くなりその部分が割れの起
点とならないので、光ファイバ用多孔質母材の割れ発生
を防止することが出来る。
【0026】また、光ファイバ用多孔質母材の中央部分
の平均嵩密度を0.15g/cm3〜0.25g/cm3
の範囲になるようにし、堆積終了端部分の平均嵩密度を
中央部分のそれよりも0.005g/cm3以上大きく
することで、その光ファイバ用多孔質母材から製造され
た光ファイバの伝送損失を小さくし、かつ光ファイバ用
多孔質母材の割れ発生を防止することが出来る。また、
燃料ガスである水素の供給量の増加又は酸素の供給量の
減少によって比較的簡単な操作で、堆積終了端部分の平
均嵩密度を変化させることが出来る。
の平均嵩密度を0.15g/cm3〜0.25g/cm3
の範囲になるようにし、堆積終了端部分の平均嵩密度を
中央部分のそれよりも0.005g/cm3以上大きく
することで、その光ファイバ用多孔質母材から製造され
た光ファイバの伝送損失を小さくし、かつ光ファイバ用
多孔質母材の割れ発生を防止することが出来る。また、
燃料ガスである水素の供給量の増加又は酸素の供給量の
減少によって比較的簡単な操作で、堆積終了端部分の平
均嵩密度を変化させることが出来る。
【図1】本発明の光ファイバ用多孔質母材の製造方法を
説明する図であって、(A)は正面図、(B)は下面
図、(C)は中央部分横断面における屈折率分布図、
(D)は、一部縦断面図である。
説明する図であって、(A)は正面図、(B)は下面
図、(C)は中央部分横断面における屈折率分布図、
(D)は、一部縦断面図である。
【図2】本発明の実施例と従来技術によって製造した光
ファイバ用多孔質母材の中央部分の平均嵩密度とその母
材から得た光ファイバの波長1.55μmでの伝送損失
を表示したものである。
ファイバ用多孔質母材の中央部分の平均嵩密度とその母
材から得た光ファイバの波長1.55μmでの伝送損失
を表示したものである。
【図3】本発明の実施例と従来技術によって製造した光
ファイバ用多孔質母材の中央部分の平均嵩密度とその母
材から得た光ファイバの波長1.38μmでの伝送損失
を表示したものである。
ファイバ用多孔質母材の中央部分の平均嵩密度とその母
材から得た光ファイバの波長1.38μmでの伝送損失
を表示したものである。
1:種棒 1a:種棒の先端 2:光ファイバ用多孔質母材 2a:堆積開始端部分 2b:中央部分 2c:堆積終了端部分 2d:先端 2e:内コア部 2f:外コア部 2g:クラッド部 2h:嵩密度増大部分 3a:種棒先端ライン 3b:種棒先端ライン3aからL1=100mm下方に
離れた箇所のライン 3c:先端2dからL2=100mm上方に離れた箇所
のライン 4:バーナ 4a:内コア用バーナ 4b:外コア用バーナ 4c:クラッド用バーナ 5:石英ガラスの屈折率
離れた箇所のライン 3c:先端2dからL2=100mm上方に離れた箇所
のライン 4:バーナ 4a:内コア用バーナ 4b:外コア用バーナ 4c:クラッド用バーナ 5:石英ガラスの屈折率
フロントページの続き (72)発明者 吉田 元秀 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 高橋 祐司 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 4G021 EA01 EB11
Claims (3)
- 【請求項1】 原料ガスの火炎加水分解反応によって生
成したガラス微粒子を種棒の先端に堆積させて円柱状の
光ファイバ用多孔質母材を軸方向に形成する光ファイバ
用多孔質母材の製造方法において、該光ファイバ用多孔
質母材の堆積終了端部分の平均嵩密度が堆積開始端部分
及び前記堆積終了端部分を除く中央部分の平均嵩密度よ
りも大きくなるようにガラス微粒子を生成し堆積させる
ことを特徴とする光ファイバ用多孔質母材の製造方法。 - 【請求項2】 前記中央部分の平均嵩密度は0.15g
/cm3〜0.25g/cm3の範囲内にあり、前記堆積
終了端部分の平均嵩密度は、前記中央部分の平均嵩密度
よりも0.005g/cm3以上高いことを特徴とする
請求項1に記載の光ファイバ用多孔質母材の製造方法。 - 【請求項3】 前記堆積終了端部分の平均嵩密度の増大
は、ガラス微粒子の生成に使用するバーナへのガス供給
に際して、前記中央部分の堆積時における水素供給量よ
りも前記堆積終了端部分の堆積時における水素供給量を
増量するか、又は前記中央部分の堆積時における酸素供
給量よりも前記堆積終了端部分の堆積時における酸素供
給量を減量するか、によって行なうことを特徴とする請
求項1に記載の光ファイバ用多孔質母材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000064603A JP2001253727A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | 光ファイバ用多孔質母材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000064603A JP2001253727A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | 光ファイバ用多孔質母材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001253727A true JP2001253727A (ja) | 2001-09-18 |
Family
ID=18584281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000064603A Pending JP2001253727A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | 光ファイバ用多孔質母材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001253727A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100340507C (zh) * | 2003-03-18 | 2007-10-03 | 住友电气工业株式会社 | 制造多孔玻璃粒子沉积体的方法和用于合成玻璃粒子的燃烧器 |
JP2017100910A (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ用母材の製造方法 |
-
2000
- 2000-03-09 JP JP2000064603A patent/JP2001253727A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100340507C (zh) * | 2003-03-18 | 2007-10-03 | 住友电气工业株式会社 | 制造多孔玻璃粒子沉积体的方法和用于合成玻璃粒子的燃烧器 |
JP2017100910A (ja) * | 2015-12-01 | 2017-06-08 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ用母材の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040106 |