JP2001253646A - 両面原稿搬送装置 - Google Patents

両面原稿搬送装置

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JP2001253646A
JP2001253646A JP2000072421A JP2000072421A JP2001253646A JP 2001253646 A JP2001253646 A JP 2001253646A JP 2000072421 A JP2000072421 A JP 2000072421A JP 2000072421 A JP2000072421 A JP 2000072421A JP 2001253646 A JP2001253646 A JP 2001253646A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排出搬送路から排出される両面読取り済みの
原稿と次原稿との干渉を有効に防止し、簡単な構成で両
面原稿の生産性を向上させる。 【解決手段】 原稿読取部5に原稿6を供給する原稿供
給手段8と、読取り後の原稿6を排出搬送路3を通じて
排出する原稿排出手段9と、両面原稿読取モード時に、
片面読取り済みの原稿6を排出搬送路3にてスイッチバ
ックさせた後に、反転搬送路4を通じて再び原稿読取部
5に反転供給する原稿再供給手段11とを備え、排出搬
送路3には、片面読取り済みの原稿6をそのまま排出す
る通常排出搬送路3aと、この通常排出搬送路3aから
分岐し且つ通常排出搬送路3aの原稿排出口よりも下方
に原稿排出口が開口する反転排出搬送路3bとを設け、
原稿排出手段9には、両面原稿読取モード時に原稿6が
反転排出搬送路3bを通じて反転排出せしめられる反転
排出手段9aを具備させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やファクシ
ミリ等の画像形成装置に組み付けられて原稿を自動搬送
する原稿搬送装置に係り、特に、両面原稿の生産効率を
向上させる上で好適な両面原稿搬送装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来における両面原稿搬送装置として
は、両面読取モードを選択した場合、通常、原稿セット
部に位置する原稿を原稿読取部に供給し、原稿読取部に
て片面(第1面)読取り済みの原稿を反転させた後に再
度原稿読取部に供給し、他の片面(第2面)の読取りを
行い、その後、両面読取り済みの原稿を排出トレイの原
稿排出部に排出するようにしたものがある。この場合に
おいて、両面読取り済みの原稿(第2面読取り後の原
稿)については、原稿のページ順序を揃えるために再度
反転して排出トレイ上に排出する方式が一般的である
(例えば特開平8−123103号公報)。ここで、両
面読取り済みの原稿を反転させる方式としては、原稿読
取部の下流側に位置する排出搬送路に反転排出用の原稿
パスを設ける態様や、両面読取り済みの原稿を再度反転
させた後に原稿読取部へ送り、原稿読取部にて原稿の読
取り動作を行わないで、そのまま排出させる態様が既に
提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者のタイ
プにあっては、反転排出用の原稿パス(反転排出搬送
路)は、通常排出搬送路から上方側に略C字状に分岐形
成されていたので、必然的に、反転排出搬送路の原稿排
出口が通常排出搬送路の原稿排出口よりも上方に位置す
る構造になっていた。このとき、両面読取り済みの原稿
は、反転排出搬送路から排出トレイへと排出されるが、
反転排出搬送路から排出された両面読取り済みの原稿が
排出トレイに落下する前に、原稿読取部にて次原稿の読
取りを開始させてしまうと、次原稿が両面読取りのため
に通常排出搬送路を移動しながらスイッチバックされる
動作過程で、通常排出搬送路から次原稿が排出トレイ側
へ一旦突出配置される状態になってしまうため、反転排
出搬送路から排出された両面読取り済みの原稿と次原稿
とが排出トレイの上方空間で干渉してしまう懸念があ
る。このため、反転排出搬送路から排出された前原稿の
排出動作が完全に完了(前原稿が排出トレイ上に完全に
落下し終わることに相当)するまで、原稿読取部による
原稿の読取り動作を待機させることが必要である。
【0004】また、後者のタイプには、原稿読取部に対
して両面読取り済みの原稿を再度反転通過させることか
ら、両面読取り済み原稿が原稿読取部を通過するまで、
原稿読取部の上流側で次原稿を更に待機させることが必
要である。このように、いずれのタイプにあっても、前
記待機時間は原稿の両面読取りの生産上非常に無駄な時
間となり、両面原稿の読取り効率を著しく低下させると
いう技術的課題につながる。
【0005】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、排出搬送路の構造を工夫す
ることで、排出搬送路から排出される両面読取り済みの
原稿と次原稿との干渉を有効に防止し、簡単な構成で両
面原稿の生産性を向上させるようにした両面原稿搬送装
置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、原稿搬送路1の途中に原稿読取部5を配設し、原
稿搬送路1には、原稿読取部5に原稿6を供給する供給
搬送路2と、原稿読取部5にて読み取られた原稿6を排
出する排出搬送路3と、供給搬送路2及び排出搬送路3
間に連通する反転搬送路4とを設けた両面原稿搬送装置
であって、原稿セット部7に位置する原稿6を供給搬送
路2を通じて原稿読取部5に供給する原稿供給手段8
と、原稿読取部5による読取り後の原稿6を排出搬送路
3を通じて原稿排出部10に排出する原稿排出手段9
と、両面原稿読取モード時に、片面読取り済みの原稿6
を排出搬送路3にてスイッチバックさせた後に、反転搬
送路4を通じて再び原稿読取部5に反転供給する原稿再
供給手段11とを備え、排出搬送路3には、片面読取り
済みの原稿6をそのまま排出する通常排出搬送路3a
と、この通常排出搬送路3aから分岐し且つ通常排出搬
送路3aの原稿排出口よりも下方に原稿排出口が開口す
る反転排出搬送路3bとを設け、原稿排出手段9には、
両面原稿読取モード時に原稿6が反転排出搬送路3bを
通じて反転排出せしめられる反転排出手段9aを具備さ
せたことを特徴とするものである。
【0007】このような技術的手段において、原稿搬送
路1は、供給搬送路2、排出搬送路3及び反転搬送路4
を備えた態様を前提とする。ここで、反転搬送路4は供
給搬送路2と排出搬送路3とを連通接続し、かつ、原稿
再供給手段11で原稿面が反転せしめられた原稿6を再
供給する際に通過する搬送路である。また、排出搬送路
3としては、通常排出搬送路3aとこの通常排出搬送路
3aから下方側に分岐する反転排出搬送路3bとを具備
し、かつ、反転排出搬送路3bの原稿排出口が通常排出
搬送路3aの原稿排出口よりも下方に位置するものであ
れば適宜選定して差し支えない。
【0008】更に、原稿供給手段8は、原稿セット部7
からの原稿6を原稿読取部5へ供給する機能部材全てを
含むものである。更にまた、原稿排出手段9は、読取り
後の原稿6を排出する機能部材全てを含むものである。
特に、本件発明にあっては、原稿排出手段9には、両面
原稿読取モード時に原稿6が反転排出搬送路3bを通じ
て反転排出せしめられる反転排出手段9aを具備するこ
とが必要である。また、原稿再供給手段11は、両面原
稿読取モード時に、反転搬送路4を通じて原稿6を反転
供給する機能部材全てを含むものであり、例えば原稿供
給手段8を構成する機能部材(例えばレジストレーショ
ンロールなど)を兼用する態様をも含む。ここで、原稿
再供給手段11としては、排出搬送路3にて片面読取り
済みの原稿6がスイッチバックせしめられるスイッチバ
ック手段を具備したものが挙げられる。
【0009】このような両面原稿搬送装置において、両
面原稿読取モード時には、両面原稿搬送装置は以下のよ
うに動作する。すなわち、両面原稿読取モード時には、
原稿6は、図1〜に示すように、供給搬送路2から
原稿読取部5を通過し、片面読取りが行われた後、通常
排出搬送路3aにてスイッチバックされ、反転搬送路4
を通じて反転搬送された後再度原稿読取部5を通過し、
他の片面読取りが行われ、しかる後、通常排出搬送路3
aから反転排出搬送路3bを経て原稿排出部10へと排
出される。このとき、反転排出搬送路3bの原稿排出口
は、通常排出搬送路3aの原稿排出口よりも下方に位置
しているため、反転排出搬送路3bの原稿排出口から両
面読取り済みの原稿6が排出される際に、例えば原稿読
取部5にて片面読取り済みの次原稿が通常排出搬送路3
aの原稿排出口から突出配置されたとしても、前原稿と
次原稿とが相互に干渉し合うことはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて本発明を詳細に説明する。図2は本発明が適
用された両面原稿搬送装置の実施の一形態を示す。同図
において、両面原稿搬送装置は、図示外の原稿がセット
される原稿セットトレイ20を具備し、この原稿セット
トレイ20から原稿が搬送される原稿搬送路21を備
え、この原稿搬送路21の途中に原稿読取部(プラテ
ン)15を固定配設したものである。本実施の形態にお
いて、原稿搬送路21は、原稿セットトレイ20から略
C字状に延びて原稿読取部15に至る供給搬送路22
と、原稿読取部15にて読み取られた原稿を排出する排
出搬送路23と、供給搬送路22と排出搬送路23との
間に跨って連通接続される反転搬送路24とを備えたも
のである。
【0011】特に、本実施の形態において、排出搬送路
23は、斜め上方に向かって延びる通常排出搬送路23
aと、この通常排出搬送路23aの途中で下方側に向か
って略C状に分岐し且つ通常排出搬送路23aの原稿排
出口よりも下方に原稿排出口が開口した反転排出搬送路
23bとを備えている。ここで、通常排出搬送路23a
の出口付近は、原稿がスイッチバックせしめられるスイ
ッチバック搬送路231として機能するようになってい
る。尚、原稿読取部15に対応した部位には、例えばセ
ルフォックレンズ系を介してCCDアレイに結像させる
原稿読取デバイスなどが配設されている。
【0012】また、原稿セットトレイ20の出口付近に
はナジャーロール31が配設されており、これは図示外
のソレノイドにて上下動自在に支承され且つ下降動作時
に図示外の最上位原稿を捌きながら繰り出すようになっ
ている。そして、このナジャーロール31にはナジャー
ロール31の上下動に連動して開閉するストッパゲート
32が設けられている。更に、ナジャーロール31の下
流直後に位置する供給搬送路22にはフィードロール3
3が配設されると共に、このフィードロール33に対向
する部位にはリタードパッド34が配設されており、こ
れらは原稿を一枚ずつ分離するようになっている。更に
また、フィードロール33の下流側に位置する供給搬送
路22にはロール対構成のテイクアウェイロール35が
配設されており、このテイクアウェイロール35の下流
側には位置決め用のロール対構成のレジストレーション
ロール(以下、本実施の形態ではレジロールと称する)
36が配設されている。尚、符号26は原稿が停止状態
のレジロール36に突き当たった際にループ変形する
が、このループ変形を規制するためのガイドである。
【0013】また、原稿搬送路21の原稿読取部15に
対応した部分にはプラテンロール37が配設されてお
り、このプラテンロール37は原稿読取部15に対して
原稿を押圧搬送し、原稿の浮き上がりによる読取り不良
を防止するようになっている。そして、プラテンロール
37の下流側の通常排出搬送路23aにはロール対構成
のアウトロール38が配設されている。更に、反転排出
搬送路23bにはロール対構成からなる第1出口ロール
39が配設されており、また、スイッチバック搬送路2
31には正逆回転するロール対構成の第2出口ロール
(スイッチバックロール)40が配設されている。更に
また、通常排出搬送路23a及び反転排出搬送路23b
の各原稿排出口に対応した箇所には排出トレイ41が設
けられており、排出された原稿が表面(第1面)を下方
とするフェースダウン状態にて排出されるようになって
いる。また、本実施の形態では、反転搬送路24の途中
に原稿を搬送するロール対構成の搬送ロール42(本例
では、アウトロール38の駆動ロールを兼用)が配設さ
れている。
【0014】更に、原稿搬送路21(供給搬送路22,
排出搬送路23,反転搬送路24)には原稿位置を確認
するための位置センサ61〜67が配設されている。本
実施の形態において、位置センサ61は原稿セットトレ
イ20に原稿が収容されているか否かを検知するもので
あり、位置センサ62は原稿の先端がフィードロール3
3を通過したことを検知するフィードセンサであり、位
置センサ63は原稿の先端がレジロール36近傍に到達
していることを検知するレジセンサであり、位置センサ
64は原稿の先端がアウトロール38近傍に到達してい
ることを検知するアウトセンサであり、位置センサ6
5,66は原稿が第1出口ロール39あるいは第2出口
ロール40近傍に到達していることを検知するものであ
り、位置センサ67は原稿の先端が反転搬送路24の途
中に到達したことを検知するデュープセンサである。
尚、符号68は原稿セットトレイ20上にある原稿のサ
イズを検知する原稿サイズセンサである。
【0015】更に、本実施の形態で用いられる両面原稿
搬送装置の駆動系を図3及び図4に示す。図3はフィー
ドモータ71による駆動系であり、フィードモータ71
は駆動伝達ベルト72及び駆動ギア列73を介して、フ
ィードロール33、ナジャーロール31及びテイクアウ
ェイロール35に駆動力を伝達するようになっている。
より具体的には、前記駆動ギア列73にはフィードクラ
ッチ74を介してフィードロール33が断続可能に駆動
連結され、このフィードロール33に連動してナジャー
ロール31が分岐ギア列75を介して回転駆動するよう
になっており、また、前記駆動ギア列73にはテイクア
ウェイロール35も駆動連結されている。
【0016】また、図4はCVT(Constant Velocity
Transportの略)モータ81による駆動系であり、CV
Tモータ81は駆動ベルト82を介してレジロール3
6、アウトロール38及びプラテンロール37に駆動力
を伝達するようになっている。ここで、レジロール36
はレジロールクラッチ83を介して駆動ベルト82に断
続可能に駆動連結されており、また、アウトロール38
及びプラテンロール37は駆動ベルト82に連動して駆
動されるようになっている。
【0017】更に、本実施の形態では、第1出口ロール
39はアウトロール38の駆動軸に駆動ベルト85を介
して駆動接続されており、この第1出口ロール39と第
2出口ロール40との間には駆動ギア列86が介装され
ると共に、この駆動ギア列86には、第1出口ロール3
9と第2出口ロール40との駆動断続を担う第1出口ク
ラッチ(Exit#1 Clutch)87及び第2出口クラッチ(E
xit#2 Clutch)88が設けられている。具体的には、第
1出口クラッチ87及び第2出口クラッチ88がオンす
ると、第2出口ロール40が逆転開始可能な状態にな
り、一方、両クラッチ87,88がオフであれば第2出
口ロール40が正転開始可能な状態になるようになって
いる。更にまた、第2出口ロール40は、図示外の出口
ソレノイドにて揺動する揺動アーム40cによって一方
の従動ロール40bを移動させ、駆動ロール40aと従
動ロール40bとの間でニップリリースされるようにな
っている。尚、本実施の形態では、第1出口ロール39
及び第2出口ロール40の駆動源として、CVTモータ
81を兼用しているが、これに限られるものではなく、
CVTモータ81とは別に専用の出口モータを設け、こ
の専用モータにより各出口ロール39,40を駆動する
ようにしても差し支えない。
【0018】また、本実施の形態に係る両面原稿搬送装
置は図示外の制御装置にて例えば図5〜図8に示すフロ
ーチャートに従って制御されるようになっている。以下
図5〜図8のフローチャートに従って両面原稿搬送装置
の制御内容について説明する。また、図9〜図14は両
面原稿搬送装置による原稿の搬送動作を模式的に示す説
明図である。今、原稿セットトレイ20に所定枚数の両
面原稿をセットした後、両面原稿読取モードを選択し、
スタートボタンを押すと、図5に示すように、フィード
モータ71及びCVTモータ81が回転動作を開始し、
ナジャーソレノイドをオフすることで、ナジャーロール
31を下方へ移動させ、原稿セットトレイ20の最上位
原稿100上にナジャーロール31を載置する(図9
(a)〜(c)参照)。
【0019】この後、制御装置は、図5に示すように、
フィードクラッチ74(図3参照)をオン動作させ、原
稿フィード動作を開始する。すると、原稿セットトレイ
20上の1枚目の原稿100(1)がナジャーロール31
にて繰り出され、フィードロール33及びリタードパッ
ド34により一枚に分離され、テイクアウェイロール3
5を経て停止しているレジロール36位置に到達する。
そして、制御装置は、原稿100(1)の先端がレジセン
サ63を通過するか否かを監視し、原稿100(1)の先
端がレジセンサ63を通過した時点で、次の読み込みが
第1面(Side 1)か第2面(Side 2)かを判断する。こ
のとき、原稿100(1)がレジロール36に突き当たる
と、原稿100(1)がループ変形するが、レジセンサ6
3がオンした条件下で原稿100(1)にループが形成さ
れた後にフィードモータ71が停止せしめられるため、
原稿100(1)はループ変形した状態でレジロール3
6位置に一旦停止し(図10(a)参照)、原稿100(1)
の先端位置合せ及び斜め送りが補正される。
【0020】この後、制御装置は、図5に示すように、
原稿読取部15に原稿読取りデバイスが移動設定されて
原稿100(1)の読み込み動作が可能か否かをチェック
し、可能であると判断した場合には、レジロールクラッ
チ83(図4参照)をオン動作させ、レジロール36の
回転動作を開始させ、原稿読取部15にて原稿100
(1)の第1面を読み込む(図10(b)参照)。そして、図
6に示すように、レジセンサ63がオフになるか否かを
監視し、レジセンサ63がオフになった条件下でレジロ
ールクラッチ83をオフとし、レジロール36の回転動
作を停止する。
【0021】一方、原稿読取部15を通過した原稿10
0(1)はアウトセンサ64を通過することになるが、制
御装置は、図6に示すように、アウトセンサ64がオフ
になるか否かを監視し、アウトセンサ64がオフになっ
た条件下で、所定タイマー後にCVTモータ81の回転
を停止させる。そして、制御装置は、図6に示すよう
に、第1出口クラッチ87及び第2出口クラッチ88を
オンさせ、第2出口ロール40の逆転開始動作を可能と
した後に、CVTモータ81の回転動作を開始する。こ
のとき、図示外のゲートにて反転搬送路24のみを開放
するようになっており、第1面読取り済みの原稿100
(1)は、スイッチバック搬送路231にてスイッチバッ
クされ、反転搬送路24側へと搬送される(図10(c)
参照)。
【0022】この後、制御装置は、図6に示すように、
反転搬送路24に搬送された原稿100(1)がデュープ
センサ67を通過するか否かを監視し、デュープセンサ
67を通過した時点で、図示外の出口ソレノイドをオン
させ、第2出口ロール40のニップ状態をリリースする
(解除する)と共に、フィードモータ71の回転動作を
開始する。すると、制御装置は、図5〜図7に示すよう
に、原稿100(1)の先端がレジセンサ63を通過する
か否かを監視し、原稿100(1)の先端がレジセンサ6
3を通過した時点で、次の読み込みが第1面(Side 1)
か第2面(Side 2)かを判断する。このとき、第1面読
取り済みの原稿100(1)は、図11(a)〜(c)に
示すように、反転搬送路24を経て再びレジロール36
へと突き当たる。そして、原稿100(1)がレジロール
36に突き当たると、原稿100(1)がループ変形する
が、制御装置は、レジセンサ63がオンした条件下で原
稿100(1)にループが形成された後にフィードモータ
71を停止するため、原稿100(1)はループ変形した
状態でレジロール36位置に一旦停止し(図10(a)参
照)、原稿100(1)の先端位置合せ及び斜め送り(ス
キュー)が補正される。
【0023】一方、制御装置は、原稿100(1)のルー
プが形成された後に、CVTモータ81を停止すると共
に、第1出口クラッチ87、第2出口クラッチ88をオ
フすることで第2出口ロール40を正転開始可能な状態
にしておく。この後、制御装置は、図7に示すように、
原稿読取部15にて原稿100(1)の読み込み動作が可
能であるか否かをチェックし、可能であると判断した場
合には、CVTモータ81の回転動作を開始した後、レ
ジロールクラッチ83(図4参照)をオン動作させ、レ
ジロール36の回転動作を開始させ、原稿読取部15に
て原稿100(1)の第2面を読み込む(図12(a)
(b)参照)。
【0024】そして、制御装置は、図5及び図7に示す
ように、レジセンサ63がオフになるか否かを監視し、
レジセンサ63がオフになった条件(原稿100(1)の
後端がレジセンサ63を通過した条件)下で次原稿10
0(2)の有無をチェックし、次原稿100(2)のフィード
動作を開始する(図12(b)(c)参照)。一方、制
御装置は、図7及び図8に示すように、次原稿100
(2)があることを条件に、レジロールクラッチ83をオ
フすることでレジロール36の回転を一旦停止させる。
この後、制御装置は、アウトセンサ64がオフになった
条件下で所定タイマー経過後CVTモータ81を停止
し、第1出口クラッチ87、第2出口クラッチ88をオ
ンし、第2出口ロール40の逆転開始動作を可能とした
後にCVTモータ81の回転動作を開始する。
【0025】このとき、制御装置は、読み込みの終了し
たのが第2面であることを判断し、図示外のゲートにて
反転排出搬送路23b側を開放するように搬送路の切換
えを行い、両面読取り済みの原稿100(1)を反転排出
搬送路23b側へ向かって搬送する(図13(a)
(b)参照)。この後、制御装置は、第2出口センサ6
6がオフになるか否かを監視し(原稿が通過したか否か
を監視し)、第2出口センサ66がオフになったことを
条件として、所定タイマー後に出口ソレノイドをオンさ
せ、第2出口ロール40のニップ状態をリリースし、1
枚目の原稿100(1)の排出動作を完了する(図13(a)
〜(c)〜図14参照)。尚、この段階では、第1出口ク
ラッチ87及び第2出口クラッチ88をオフにする。そ
して、次原稿100(2)の有無をチェックし、次原稿1
00(2)があれば次原稿100(2)のフィード動作を開始
し、一方、次原稿100(2)がなければCVTモータ8
1を停止し、一連の処理を終了する。
【0026】ところで、制御装置は、両面読取り済みの
前原稿100(1)の後端がレジセンサ63を通過した条
件下で、次原稿100(2)のフィード動作を開始してい
るため、次原稿100(2)は、図12(b)〜図14に示す
ように、レジロール36にて先端位置合わせ及び斜め送
りが補正された後に、原稿読取部15にて第1面の読み
込み動作が行われ、通常排出搬送路23aに沿って搬送
されていき、スイッチバック搬送路231へ到達する。
このとき、図13及び図14に示すように、次原稿10
0(2)は、通常排出搬送路23aの原稿排出口から排出
トレイ41の上方空間に突出配置されているが、反転排
出搬送路23bの原稿排出口は前記通常排出搬送路23
aの原稿排出口よりも下方に配置されているため、前記
次原稿100(2)が前原稿100(1)の排出動作を邪魔す
るという懸念は全くない。このため、前原稿100(1)
の排出動作と同時に次原稿100(2)の読み込み動作を
並行して行うことが可能となり、前原稿100(1)の排
出動作が完了するまで次原稿100(2)の読み込み動作
を一時的に待機させる必要はなくなり、その分、両面原
稿の読み込み生産性が向上する。
【0027】ここで、本実施の形態に係る両面原稿搬送
装置の性能を評価する上で比較の形態を例示する。今、
比較の形態に係る両面原稿搬送装置として図15に示す
態様のものを挙げる。同図において、比較の形態に係る
両面原稿搬送装置は、実施の形態と略同様であるが、実
施の形態と異なり、反転排出搬送路23b’の原稿排出
口を通常排出搬送路23a’の原稿排出口よりも上方に
配置したものである。尚、実施の形態と同様な構成要素
については実施の形態と同様な符号を付してここではそ
の詳細な説明を省略する。また、比較の形態に係る動作
タイミングについては、実施の形態と同様とする。
【0028】比較の形態において、片面読取り済みの原
稿100(1)が反転搬送路24を経て再び原稿読取部1
5に至り、原稿読取部15にて原稿100(1)の第2面
の読み込み動作が行われ、この原稿100(1)の後端が
レジセンサ63を通過すると、次原稿100(2)のフィ
ード動作が開始される。この後、両面読取り済みの原稿
100(1)は、原稿読取部15を通過した後に、通常排
出搬送路23a’のスイッチバック搬送路231’部分
に到達した後、反転排出搬送路23b’から排出される
(図16〜図17参照)。一方、次原稿100(2)は、
前原稿100(1)が反転排出搬送路23b’から排出さ
れる動作過程において、通常排出搬送路23a’のスイ
ッチバック搬送路231’に到達する(図16〜図17
参照)。
【0029】この状態において、次原稿100(2)は、
図18(a)又は(b)に示すように、通常排出搬送路
23a’の原稿排出口から突出配置されるため、次原稿
100(2)が反転排出搬送路23b’の原稿排出口から
排出されてきた前原稿100(1)を押したり、あるい
は、次原稿100(2)が前原稿100(1)と重合配置され
てしまい、次原稿100(2)をスイッチバック(インバ
ート)する際に前原稿100(1)が引きずり込まれる、
というような懸念がある。従って、比較の形態にあって
は、上述したような懸念を回避するために、次原稿の読
み込みタイミングを一時待機させることが必要不可欠に
なり、その分、両面原稿の読み込み生産性が低下する
が、本実施の形態では、このような一時待機処理が不要
になる分、両面原稿の読み込み生産性が向上するのであ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、排出搬送路には、片面読取り済みの原稿をそのまま
排出する通常排出搬送路と、この通常排出搬送路から分
岐し且つ通常排出搬送路の原稿排出口よりも下方に原稿
排出口が開口する反転排出搬送路とを設け、原稿排出手
段には、両面原稿読取モード時に原稿が反転排出搬送路
を通じて反転排出せしめられる反転排出手段を具備させ
るようにしたので、反転排出搬送路を通じて排出される
両面読取り済みの原稿と、通常排出搬送路の原稿排出口
から突出配置された原稿との間で干渉し合う事態を有効
に防止することが可能になり、その分、反転排出搬送路
から両面読取り済みの原稿を排出しながら、原稿読取部
にて次原稿の読取り動作を行うことができる。このた
め、両面読取り済み原稿の排出動作が完了するまで次原
稿の読取り動作の開始動作を待機させる必要がなくな
り、その分、簡単な構成で両面原稿の生産性を向上させ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る両面原稿搬送装置の概要を示す
説明図である。
【図2】 本発明が適用された両面原稿搬送装置の実施
の一形態を示す説明図である。
【図3】 本実施の形態に係る両面原稿搬送装置の駆動
系(1)を示す説明図である。
【図4】 本実施の形態に係る両面原稿搬送装置の駆動
系(2)を示す説明図である。
【図5】 本実施の形態に係る両面原稿搬送装置の制御
処理内容を示すフローチャート(1)である。
【図6】 本実施の形態に係る両面原稿搬送装置の制御
処理内容を示すフローチャート(2)である。
【図7】 本実施の形態に係る両面原稿搬送装置の制御
処理内容を示すフローチャート(3)である。
【図8】 本実施の形態に係る両面原稿搬送装置の制御
処理内容を示すフローチャート(4)である。
【図9】 (a)〜(c)は本実施の形態に係る両面原
稿搬送装置の原稿の搬送過程を示す模式図(1)であ
る。
【図10】 (a)〜(c)は本実施の形態に係る両面
原稿搬送装置の原稿の搬送過程を示す模式図(2)であ
る。
【図11】 (a)〜(c)は本実施の形態に係る両面
原稿搬送装置の原稿の搬送過程を示す模式図(3)であ
る。
【図12】 (a)〜(c)は本実施の形態に係る両面
原稿搬送装置の原稿の搬送過程を示す模式図(4)であ
る。
【図13】 (a)〜(c)は本実施の形態に係る両面
原稿搬送装置の原稿の搬送過程を示す模式図(5)であ
る。
【図14】 本実施の形態に係る両面原稿搬送装置の原
稿の搬送過程を示す模式図(6)である。
【図15】 比較の形態に係る両面原稿搬送装置の概要
を示す説明図である。
【図16】 (a)〜(c)は比較の形態に係る両面
原稿搬送装置の原稿の搬送過程を示す模式図(1)であ
る。
【図17】 (a)〜(b)は比較の形態に係る両面
原稿搬送装置の原稿の搬送過程を示す模式図(2)であ
る。
【図18】 (a)〜(b)は比較の形態に係る両面原
稿搬送装置の原稿の搬送過程を示す模式図(3)であ
る。
【符号の説明】
1…原稿搬送路,2…供給搬送路,3…排出搬送路,3
a…通常排出搬送路,3b…反転排出搬送路,4…反転
搬送路,5…原稿読取部,6…原稿,7…原稿セット
部,8…原稿供給手段,9…原稿排出手段,9a…反転
排出手段,10…原稿排出部,11…原稿再供給手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿搬送路の途中に原稿読取部を配設
    し、原稿搬送路には、原稿読取部に原稿を供給する供給
    搬送路と、原稿読取部にて読み取られた原稿を排出する
    排出搬送路と、供給搬送路及び排出搬送路間に連通する
    反転搬送路とを設けた両面原稿搬送装置であって、 原稿セット部に位置する原稿を供給搬送路を通じて原稿
    読取部に供給する原稿供給手段と、 原稿読取部による読取り後の原稿を排出搬送路を通じて
    原稿排出部に排出する原稿排出手段と、 両面原稿読取モード時に、片面読取り済みの原稿を排出
    搬送路にてスイッチバックさせた後に、反転搬送路を通
    じて再び原稿読取部に反転供給する原稿再供給手段とを
    備え、 排出搬送路には、片面読取り済みの原稿をそのまま排出
    する通常排出搬送路と、この通常排出搬送路から分岐し
    且つ通常排出搬送路の原稿排出口よりも下方に原稿排出
    口が開口する反転排出搬送路とを設け、 原稿排出手段には、両面原稿読取モード時に原稿が反転
    排出搬送路を通じて反転排出せしめられる反転排出手段
    を具備させたことを特徴とする両面原稿搬送装置。
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