JP2001253611A - 用紙排出装置及び画像形成装置 - Google Patents

用紙排出装置及び画像形成装置

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JP2001253611A
JP2001253611A JP2000070605A JP2000070605A JP2001253611A JP 2001253611 A JP2001253611 A JP 2001253611A JP 2000070605 A JP2000070605 A JP 2000070605A JP 2000070605 A JP2000070605 A JP 2000070605A JP 2001253611 A JP2001253611 A JP 2001253611A
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Yoshiya Tomatsu
義也 戸松
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷済の用紙Pを、その排出方向を蛇行させ
て横ずれした位置で平行状に集積する。 【解決手段】 搬送される用紙Pの幅方向の中心を挟ん
で左右両側部位に、上下対の第1送りローラ対61と第
2送りローラ対62とを配置し、第1送りローラ対61
と第2送りローラ対62との回転速度に差をもたせる駆
動モータ70a,70bを備え、例えば、まず一定時間
一方の第1送りローラ対61の周速度を他方の第2送り
ローラ対62の周速度より大きくし、次いで逆に、一定
時間他方の第2送りローラ対62の周速度を一方の第1
送りローラ対61の周速度より大きくし、さらに次い
で、両送りローラ対61、62を等しくして用紙Pを排
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等の画像
形成装置に係り、より詳しくは、印刷された用紙の向き
を変えて排紙する用紙排出装置の構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来か
ら、静電印刷式等の複写機やプリンタ等の画像形成装置
において、特開平6−70015号公報や特開平7−2
57799号公報等において、カット紙(以下、単に用
紙という)に印刷したものを排出するに際して、例え
ば、印刷データの作成者毎とか、文書毎に排出集積位置
をずらせるという、いわゆる用紙オフセット排出機構を
設けることが知られている。
【0003】前記特開平6−70015号公報では、排
出される用紙の幅方向の中心を挟んで左右両側に、少な
くとも一対の上下に対向する送りローラ対にて用紙の表
裏面を挟持して送り出す排出機構であって、位置変更指
示手段の指令により、前記左右両側の送りローラ対の方
向を用紙の搬送方向に対して適宜所定角度だけ変更させ
て用紙を斜行させて排出する構成が開示されている。
【0004】また、特開平7−257799号公報で
は、給送路中の印字済みの用紙を排出センサにて検知し
た後に、用紙排出口から排出するプリンタにおいて、前
記用紙排出口付近の両側に設けられた第1排出ローラ対
と第2排出ローラ対とをそれぞれ駆動源にて駆動するよ
うに構成し、用紙の振り分けデータに基づいて、第1排
出ローラ対と第2排出ローラ対との回転量に差をもたせ
て、用紙を斜行させて排出する構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
タ等の画像形成装置における排紙部の底面は、多数枚の
用紙を積み重ねた状態で集積させることができるよう
に、一般的に、排出上流側で深く、排出下流側で浅く上
方を向くような傾斜状に形成されていることが多いか
ら、前記先行技術の用紙オフセット排出機構により搬送
方向に対して斜めに傾いた状態で用紙が排出されても、
当該用紙は前記排出部の底面に沿って深さの深い方向に
後退すると、前記傾きが再度修正されてしまい、その用
紙の向きの変更程度が大小まちまちとなって、文書毎や
作業者毎の用紙の分別集積の区分が曖昧になるという問
題があった。
【0006】本発明は、この従来の技術的課題を解決す
べくなされたものであって、簡単な構成で、用紙の排出
部で、用紙の向きは上流側の搬送方向と平行であるが左
右にずれた状態に変更にして集積できるようにした用紙
排出装置及びそれを備えた画像形成装置を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載した発明の用紙排出装置は、搬送さ
れる用紙の表裏両面を挟んで搬送するための上ローラと
下ローラとからなり、該上下ローラのうち少なくとも一
方のローラを、搬送される用紙の幅方向の中心を挟んで
左右両側部位に配置し、前記上下対のローラ間の押圧力
をそれぞれ単独で強弱変更調節可能にするための圧力調
節手段を備え、用紙の向きを一度回動させた後、再度逆
方向に回動させるように、前記左右のローラ対の押圧力
を強弱調節させて、排紙部での用紙の一辺の向きを進行
方向に沿うように、前記圧力調節手段を制御する制御手
段を備えたものである。
【0008】また、請求項2に記載した発明の用紙排出
装置は、搬送される用紙の幅方向の中心を挟んで左右両
側部位に、上下対の第1送りローラ対と第2送りローラ
対とを配置し、該第1送りローラ対と第2送りローラ対
との回転速度に差をもたせる駆動手段を備え、用紙の向
きを一度回動させた後、再度逆方向に回動させるよう
に、前記左右のローラ対の速度を変更調節させて、排紙
部での用紙の一辺の向きを進行方向に沿うように、前記
駆動手段を制御する制御手段を備えたものである。
【0009】他方、請求項3に記載の発明の画像形成装
置は、画像形成部を通過した用紙を排紙部に向かって搬
送する搬送経路を備え、該搬送経路中の排紙部近傍に、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の用紙排出装置
を備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明を画像形成装置とし
てのレーザービーム式プリンタについて具体化した実施
形態に基づいて説明する。
【0011】図1はプリンタ1の概略側断面図、図2は
用紙排出装置の第1実施形態の平面図、図3は正面図で
ある。図1に基づいてプリンタ1の概略を説明する。
【0012】プリンタ1における本体ケース2内の下部
には、前向きに開口したカセット収納部3が形成されて
おり、該カセット収納部3には給紙カセット4が前方へ
引出し可能に装着されている。
【0013】前記給紙カセット4内には、多数枚の用紙
Pを積層して弾性的に支持するための受け板6が設けら
れている。該給紙カセット4の前端部には、上下に貫通
した給紙用長溝孔7が形成され、図示しないオプション
用のカセット収納部を、前記カセット収納部3の下部に
連結したとき、その箇所に配置した給紙カセットからの
用紙Pが上方の搬送経路5に向かってに通過し得るよう
に構成されている。前記本体ケース2内には、前記給紙
カセット4の上方前側に断面半月状の給紙ローラ8と送
りローラ対9とが配置され、給紙ローラ8にて前記積層
した用紙Pの最上位置のものを一枚ずつめくり、送りロ
ーラ対9を介して搬送経路5に搬送するように構成され
ている。
【0014】カセット収納部3の上方の部位には、画像
形成ユニット10や定着ユニット11等を備えた画像形
成部12が設けられており、給紙カセット4に積層した
用紙Pは、給紙ローラ8にて1枚だけ分離されてから、
複数の送りローラ対14を有する送り機構13を介して
画像形成部12に搬送される。
【0015】前記画像形成ユニット10は、感光体ドラ
ム20及びこれに圧接する転写ローラ21やトナーカー
トリッジユニット22、帯電装置(図示せず)等を備え
ており、画像形成ユニット10にて紙面にトナーを転写
された用紙Pは、加熱ローラ23及び押圧ローラ24か
ら成る前記定着ユニット11に搬送される。この定着ユ
ニット11で紙面に画像を固定された片面印刷のみの用
紙Pは、排出の搬送経路25における第1方向切換ガイ
ド体28及び後述する用紙排出装置26を介してプリン
タ本体2上面の排紙トレイ部27に積層される。
【0016】プリンタ本体2の上部前面には操作パネル
(図示せず)が設けられている。また、プリンタ本体2
の後面には、表面(片面)に印刷された用紙Pの搬送方
向を逆向きに変換するための反転搬送ユニット30が装
着されている。プリンタ本体2における排出搬送経路2
5における前記第1方向切換ガイド体28は、前記反転
搬送ユニット30への分岐部31に設けられており、分
岐部31に配置した電磁ソレノイド等のアクチュエータ
(図示せず)により方向切換ガイド体28を回動操作す
ることにより、用紙Pの搬送方向が切り換えられる。
【0017】前記反転搬送ユニット30内には、下端を
プリンタ本体2における排出搬送路25の分岐部31に
連通させ、上端を開放した第1反転搬送路32と、該第
1反転搬送路32の上下中途部から分岐して下方に延び
る第2反転搬送路33とが形成されている。両搬送路3
2,33の分岐箇所には、反転搬送ユニット30内に配
置された図示しないアクチュエータにて回動作動する第
2方向切換ガイド体34が配置されている。そして、前
記第1反転搬送路32の終端部の近傍(反転搬送ユニッ
ト30の上端開口部30aの近傍)には、正逆回転切替
えできる用紙搬送ローラ対35が配置されている。プリ
ンタ本体2から第2方向切換ガイド体34の上面側を通
過して第1反転搬送路32に送り込まれた用紙Pは、図
示しない駆動モータにより用紙搬送ローラ対35を正転
させることによって一旦上方に向けて搬送され、当該用
紙搬送ローラ対35を停止させたとき、用紙Pの下端部
を挟持した状態に保持する。その後、駆動モータにより
用紙搬送ローラ対29を逆転させると共に、第2方向切
換ガイド体34の姿勢を変更させ、当該第2方向切換ガ
イド体34の裏面側(下面側)にて案内された用紙P
が、逆向きの状態で第2反転搬送路33に搬送されるよ
うに構成する。
【0018】前記反転搬送ユニット30における第2反
転搬送路33の下端は、カセット収納部3の後部上端に
向けて開口しており、反転搬送ユニット30からプリン
タ本体2内に搬送された用紙Pは、図1に示すように、
最上位置の給紙カセット4に装着したベルトコンベア等
の送り手段を備えた返送ユニット37により、裏返した
状態で給紙ローラ8を介して前記送り機構13に回送さ
れ、これにより、用紙Pの裏面に印刷が施される。そし
て、裏面に印刷された用紙Pは排紙部である排紙トレイ
部27に積層されるように構成されている。
【0019】返送ユニット37は、給紙カセット4内の
用紙Pの送り出しを阻害しないように、その前端を、積
層した用紙Pの前端面よりもやや後方に位置させてい
る。
【0020】次に、排紙トレイ部27に積層される用紙
Pを搬送方向の左方向又は右方向に蛇行させて排出し、
排出位置では平行状で左右に位置をずらせて集積できる
ようにするオフセット排出型の用紙排出装置26につい
て説明する。
【0021】図2〜図5はその第1実施形態であって、
排紙トレイ部27に対する排出口40の近傍には、用紙
Pの搬送経路を挟んで上側に駆動ローラ42a、42b
を、下側に従動ローラ(ピンチローラ)43a、43b
を配置するものであり、一本の駆動軸44に固定された
左右2つの駆動ローラ42a、42bは、用紙Pの搬送
幅方向の中心線41を挟んで左右両側に配置されてお
り、駆動手段としての駆動モータ45及び伝動ギヤ機構
46を介して駆動軸44が回転駆動される。
【0022】前記各駆動ローラ42a、42bに対向す
るピンチローラ43a、43bは、各々ブラケット47
に回転自在に装着されており、各ブラケット47は下フ
レーム48の上下動支持部48a内にて独立的に上下動
可能に配置されている。前記各上下動支持部48a内に
は上下動可能な押圧板49との間に付勢バネ50が介挿
されており、通常押圧板49が上下動支持部48a内の
下端に位置した状態の時の付勢バネ50による上向き付
勢力にてピンチローラ43a(43b)を駆動ローラ4
2a(42b)に押圧する強さを基準の押圧力とするよ
うに設定する。また、上下動支持部48aの底面には、
後述するカム体52a、52bが押圧板49、49を上
向きに押し上げるための操作孔55が穿設されている。
【0023】前記下フレーム48の下方に水平に配置し
た作動軸51には前記ピンチローラ43a、43bの押
圧力調節手段としてのカム体52a、52bが固定され
おり、作動軸51は、正逆回転可能なステッピングモー
タ等の作動モータ53及び減速ギヤ機構54を介して回
転駆動させられる。その場合、左右のカム体52a、5
2bの位相は適宜角度(実施形態では作動軸51の軸線
周りに180度)異なるように配置されており、作動モ
ータ53の作動により、左右両カム体52a、52bが
共に前記押圧板49、49に接触せず、押圧力(ニップ
力)が基準値となる姿勢と、左右いずれか一方のカム体
52a(52b)のみが一方の押圧板49を押し上げ
て、一方の押圧力(ニップ力)を他方の基準値の押圧力
より高くする姿勢とに選択できるように構成されてい
る。
【0024】マイクロコンピュータ等からなるコントロ
ーラ56は、図示しない操作パネルや干す基コンピュー
タ等からの指令により、モータ駆動回路57、58を介
して前記駆動モータ45及び作動モータ53を駆動制御
させるものである。なお、前記駆動ローラ42a、42
bとピンチローラ43a、43bとの配置箇所に隣接し
た搬送上流側(用紙Pの受け渡し可能範囲内)には、図
2に示すように、上下のローラからなる搬送ローラ対5
9が配置されている。また、該搬送ローラ対59の下流
側には、前記駆動ローラ42a、42bとピンチローラ
43a、43bとで挟持搬送されている用紙Pの後端を
検知するための紙センサ60が配置されている。
【0025】紙送りの方向(用紙Pの搬送姿勢)を変更
するための制御手段であるマイクロコンピュータ等のコ
ントローラ56の指令により、モータ駆動回路58を介
して前記作動モータ53を駆動し、カム体52a(52
b)の回動位相を変更するように制御し、また、前記紙
センサ60にて搬送される用紙Pの後端を検知し、その
信号をコントローラ56に送る。
【0026】次に、前記構成による用紙Pの排紙動作に
ついて説明する。通常の排紙動作(搬送上流側から排紙
積層位置まで用紙Pの向きを変えないで、且つ用紙Pを
直線状に搬送する排紙動作)では、前記コントローラ5
6からの指令により、駆動モータ45を正回転(通常回
転)させる一方、圧量調節手段用の作動モータ53を初
期位置にセットする。この状態では、図3(a)及び図
3(b)に示すごとく、左右両カム体52a、52b
は、その突出側が水平方向になるように位相が制御され
る。これにより、押圧板49が最下位置となって付勢バ
ネ50が初期的付勢力を発揮できる状態になるので、左
右両ピンチローラ(従動ローラ)43a、43bの駆動
ローラ42a、42bに対する押圧力は、上述のよう
に、相対的に低い値であって基準値となる。しかも、前
記上下ローラ対による左右両側の押圧力が同じのまま保
持されるので、これら左右両側の上下ローラ対で挟持さ
れた用紙Pは、途中で用紙Pの向きを蛇行させず排出集
積位置まで直線状にて搬送されるのである。
【0027】次に、用紙Pの排出姿勢を途中で蛇行させ
て、搬送上流側に対して左また右にずらした状態の平行
状に排出することにより、文書を区分して集積させたい
ときには、図示しない指令スイッチを押したり、ホスト
コンピュータからのコマンドを出力する等して、オフセ
ット集積モードに設定する。上述のように画像形成部1
2にて印刷された用紙Pが排出口40から排出されると
き、その搬送上流側に配置された紙センサ60にて用紙
Pの後端を検知すると、当該用紙Pの後端側はその上流
側の搬送ローラ対59による挟持から離れている一方、
用紙Pの先端側は、上下ローラ対である、左右両側の駆
動ローラ42a、42bとピンチローラ43a、43b
とで挟持搬送開始されていることになる。この状態か
ら、前記左右ピンチローラ43a、43bのうち片方の
押圧力を一定時間高めた後、次に前記押圧力を高めた側
より反対側の押圧力を一定時間大きくし、その後左右両
側の押圧力を等しくなるように制御するものである。
【0028】例えば、最初に用紙Pの向きを図2のよう
に搬送下流側に向かって右方向に変更させた後、次に左
方向に向きを逆転させて、次いで搬送上流側での用紙P
の向きと平行となるように搬出し、搬送上流側での用紙
Pの一側(搬送方向に沿う縁)に対して、排出集積位置
で右側に距離H1だけ横にずらせるには、まず、前記図
3(a)及び図3(b)に示す状態で用紙Pの先端を挟
持して搬送開始し、紙センサ60により当該用紙Pの後
端が上流側の搬送ローラ対59から離れたことを検知す
ると、前記作動モータ53をまず一定時間だけ正回転さ
せる。これにより、図4(a)及び図4(b)に示すよ
うに、右側のカム体52bの突出部にてその上の押圧板
49を押し上げる一方、左側のカム体52aはその突出
部が下向きの位相となる。
【0029】これにより、左側の駆動ローラ42aに対
するピンチローラ43aの押圧力は基準値のままである
が、右側の駆動ローラ42bに対するピンチローラ43
bの押圧力は大きくなるので、この押圧力の大きい側を
旋回の内側となるように用紙Pの向きが変更されながら
移動する。次いで、前記と反対に作動モータ53を一定
時間だけ逆回転させることにより、図5(a)及び図5
(b)に示すように、左側のカム体52aの突出部にて
その上の押圧板49を押し上げる一方、右側のカム体5
2bはその突出部が下向きの位相となる。これにより、
右側の駆動ローラ42bに対するピンチローラ43bの
押圧力は基準値のままであるが、左側の駆動ローラ42
aに対するピンチローラ43aの押圧力は大きくなるの
で、この押圧力の大きい側を旋回の内側となるように用
紙Pの向きが左方向に変更される。次いで、前記図3
(a)及び図3(b)に示すように、左右両側のピンチ
ローラ43a、43bの駆動ローラ42a、42bに対
する押圧力を等しくするように、作動モータ53を作動
させて排出するのである。
【0030】図6(a)及び図6(b)に示す変形例で
は、駆動ローラ42を用紙Pの幅方向に長い1本のもの
とし、ピンチローラ43a、43bのみを左右別体とし
て独立的に押圧力の強弱調節を可能とする。その調節手
段の構成及び作用効果は、前記図3の実施形態と同じで
あるので、同じ部品に同じ符号を付して詳細な説明は省
略する。この変形例でも、ピンチローラ43a、43b
による押圧力の強い側を旋回内側とするように用紙Pが
回動蛇行し、搬送上流側の用紙Pの左右位置に対して左
右いずれかの方向に横ずれして排出集積できるのであ
る。
【0031】このように、駆動ローラ側を左右別々に押
圧力を調節する構造に比べ、回転駆動させないピンチロ
ーラ43a、43b側の押圧力を左右別々に調節する構
造の方が簡単である。
【0032】さらに他の実施形態としては、前記左右ピ
ンチローラ43a、43bを上向きに付勢する付勢バネ
50、50による付勢力を強くした状態を基準値とし、
図示しないカム体にてブラケット47を下向きに変位さ
せて、駆動ローラ42a、42bに対する押圧力を弱く
なる方に調節する押圧力調節手段を設けても良いのであ
る。
【0033】さらに他の実施形態としては、図示しない
が、搬送される用紙の表裏両面を挟んで搬送するための
上ローラと下ローラとからなり、該上下ローラのうち少
なくとも一方のローラを、搬送される用紙の幅方向の中
心を挟んで左右両側部位に配置する。そして、上ローラ
が取付けられている上支軸と、下ローラが取付けられて
いる下支軸との上下間隔を、用紙Pを回動したい側(旋
回内側)で少なく、逆に旋回外側での間隔を大きくなる
ように、前記上下支軸の両端部をバネ等を介して弾性的
に支持すると共に、その上下間隔調整を実行するための
圧力調節手段(電磁ソレノイド等)を設けるのである。
その場合、上支軸もしくは下支軸の一方の高さ位置を固
定とし、他方の支軸の両端の高さ位置を変更できるよう
にしても良いし、上下両支軸共に高さ調節できる構成で
あっても良い。
【0034】以上のいずれの構成によっても、駆動ロー
ラとピンチローラとによる用紙Pの挟持力(押圧力)が
弱い側では用紙Pがスリップすることにより、当該用紙
Pの向きが変更されるように回動するので、左右の挟持
力を一定時間ずつ交互に変更することにより、図7
(a)または図7(b)に示すように、用紙Pを搬送途
中で左右方向に蛇行させ、用紙Pの横位置を、搬送上流
側に対して下流側で距離H1だけずらせ、且つ搬送上流
側での用紙Pの搬送方向に沿う一側縁に対して、排出位
置でも、搬送方向に沿う一側縁が平行状となるように排
出でき、文書毎や作業者毎に書類を分別して集積させて
仕分け易くできるのである。
【0035】図8及び図9は、第2実施形態を示し、排
紙トレイ部27に対する排出口40の近傍であって搬送
方向の下流側には、搬送幅方向の中心線を挟んで左右両
側に、第1送りローラ対61と第2送りローラ対62と
を配置する。これら両送りローラ対61、62は、それ
ぞれ、駆動軸63に固定された駆動ローラ64、65
と、従動軸66に回動可能に装着された従動ローラ(押
圧ローラ)67、68とからなる。左右の駆動ローラ6
4、65の直径同じくし、また、押圧ローラ67、68
の直径も同じくする。第1送りローラ対61と第2送り
ローラ対62とがその回転数を独立的に変更可能とする
ため、左右の駆動軸63、63は、各々独立的に駆動す
べく左右の駆動手段としての駆動モータ70a,70b
及び伝動ギヤ機構71、71を介して連結されている。
【0036】紙送りの方向(用紙Pの搬送姿勢)を変更
するための制御手段であるマイクロコンピュータ等のコ
ントローラ74の指令により、モータ駆動回路75a,
75bを介して前記第1送りローラ対61と第2送りロ
ーラ対62とに対する各々の駆動モータ70a,70b
の回転速度を制御する。また、前記搬送ローラ対72よ
り搬送下流側に配置された紙センサ73にて搬送される
用紙Pの後端を検知し、その信号をコントローラ74に
送る。
【0037】次に、前記構成による用紙Pの排紙動作に
ついて説明する。通常の排紙動作(用紙Pの向きを変え
ず、且つ一直線状での排紙動作)では、前記コントロー
ラ74からの指令により、前記第1送りローラ対61と
第2送りローラ対62の駆動ローラ64,65及び挟持
ローラ対52の周速度を同じになるように、駆動モータ
70a,70b等の回転速度を制御する。これにより、
第1送りローラ対61と第2送りローラ対62とで左右
両側を挟持された用紙Pは、搬送方向に対して平行状に
排出される。
【0038】次に、用紙Pの排出姿勢を途中で蛇行させ
て、搬送上流側に対して左また右にずらした状態の平行
状に排出することにより、文書を区分して集積させたい
ときには、図示しない指令スイッチを押したり、ホスト
コンピュータからのコマンドを出力する等して、オフセ
ット集積モードに設定する。上述のように画像形成部1
2にて印刷された用紙Pが排出口40から排出されると
き、その搬送上流側に配置された紙センサ55にて用紙
Pの後端を検知すると、前記第1送りローラ対61と第
2送りローラ対62との回転速度に差を設けるように速
度制御を実行する。
【0039】例えば、図8に示すように、搬出される用
紙Pをまず左向きに方向転換した後ついで右方向に転換
させ、排紙トレイ部27では、搬送上流側での用紙Pの
搬送方向に沿う一側が左側に距離H1だけ平行状に横ず
れした状態で集積させたい場合には、まず、一定時間の
間右側である第2送りローラ対62の周速度を第1送り
ローラ対61の周速度より大きくする。次いで、一定の
適宜時間、前記と逆に、左側の第1送りローラ対61の
周速度を右側の第2送りローラ対62の周速度より大き
くして搬送し、さらに、次いで、第1送りローラ対61
及び第2送りローラ対62の両周速度を同じくして搬出
するのである。
【0040】この場合、一方の送りローラ対の速度は基
準値のまま一定に維持、他方の送りローラ対の速度を増
減するように速度制御しても良い。そうすれば、速度制
御の方式が簡単になる。
【0041】上述のように、左右の送りローラ対の周速
度に差異を設けることにより、その速度差で用紙Pの向
きを簡単に蛇行させることができるのである。図8に示
す実施形態では、第1送りローラ対61及び第2送りロ
ーラ対62における駆動ローラ64、65がそれぞれ2
つずつ配置されていたが、一つずつであっても良いこと
はいうまでもない。
【0042】上述のような用紙排出装置を備えた画像形
成装置によれば、排紙部である排紙トレイ部27に集積
させる用紙Pの集積位置を、文書毎等に変更させること
ができるから、多数枚で複数の文書を一度にプリントし
た場合にも、前記文書毎に仕分けする作業が至極簡単に
なるという効果を奏する。
【0043】
【発明の作用・効果】以上説明したように、請求項1に
記載の発明のの用紙排出装置は、搬送される用紙の表裏
両面を挟んで搬送するための上ローラと下ローラとから
なり、該上下ローラのうち少なくとも一方のローラを、
搬送される用紙の幅方向の中心を挟んで左右両側部位に
配置し、前記上下対のローラ間の押圧力をそれぞれ単独
で強弱変更調節可能にするための圧力調節手段を備え、
用紙の向きを一度回動させた後、再度逆方向に回動させ
るように、前記左右のローラ対の押圧力を強弱調節させ
て、排紙部での用紙の一辺の向きを進行方向に沿うよう
に、前記圧力調節手段を制御する制御手段を備えたもの
である。
【0044】従って、搬送される用紙の幅方向の中心を
挟んで左右両側を挟持する上下のローラ対の押圧力(挟
持力)を左右交互に増減させるという簡単な制御だけ
で、用紙の搬送方向を蛇行させて、排紙部では用紙の集
積位置を横方向にのみずらせることができ、製造コスト
も低減できるという効果も奏する。
【0045】また、請求項2に記載した発明の用紙排出
装置は、搬送される用紙の幅方向の中心を挟んで左右両
側部位に、上下対の第1送りローラ対と第2送りローラ
対とを配置し、該第1送りローラ対と第2送りローラ対
との回転速度に差をもたせる駆動手段を備え、用紙の向
きを一度回動させた後、再度逆方向に回動させるよう
に、前記左右のローラ対の速度を変更調節させて、排紙
部での用紙の一辺の向きを進行方向に沿うように、前記
駆動手段を制御する制御手段を備えたものである。
【0046】従って、第1送りローラ対と第2送りロー
ラ対との用紙の左右の送り速度に交互に差異を設けると
いう簡単な制御だけで、用紙の搬送方向を蛇行させて、
排紙部では用紙の集積位置を横方向にのみずらせること
ができ、製造コストも低減できるという効果も奏する。
【0047】他方、請求項3に記載の発明の画像形成装
置は、画像形成部を通過した用紙を排紙部に向かって搬
送する搬送経路を備え、該搬送経路中の排紙部近傍に、
請求項1又は請求項2のいずれかに記載の用紙排出装置
を備えたものであるから、排紙部に集積させる用紙の位
置を搬送方向に対して横方向にのみずらせて、文書毎等
に変更させることができ、多数枚で複数の文書を一度に
プリントした場合にも、前記文書毎に仕分けする作業が
至極簡単になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの概略側断面図である。
【図2】用紙排出装置の第1実施形態の平面図である。
【図3】(a)は第1実施形態における直線的搬送状態
の正面図、(b)は側面図である。
【図4】(a)は右旋回状態の正面図、(b)はIVb −
IVb 線矢視側面図である。
【図5】(a)は左旋回排出状態の正面図、(b)はVb
−Vb線矢視側面図である。
【図6】用紙排出装置の第1実施形態の変形例であり、
(a)は直線的排出状態の正面図、(b)は側面図であ
る。
【図7】(a)は右方向へずれる用紙排出の蛇行状態を
示し、(b)は左方向へずれる用紙排出の蛇行状態を示
す説明図である。
【図8】用紙排出装置の第2実施形態の平面図である。
【図9】図8の正面図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 プリンタ本体 12 画像形成部 26 用紙排出装置 42a,42b 駆動ローラ 43a,43b ピンチローラ 47 ブラケット 48 下フレーム 49 押圧板 50 付勢バネ 52a,52b カム体 53 作動モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送される用紙の表裏両面を挟んで搬送
    するための上ローラと下ローラとからなり、該上下ロー
    ラのうち少なくとも一方のローラを、搬送される用紙の
    幅方向の中心を挟んで左右両側部位に配置し、前記上下
    対のローラ間の押圧力をそれぞれ単独で強弱変更調節可
    能にするための圧力調節手段を備え、 用紙の向きを一度回動させた後、再度逆方向に回動させ
    るように、前記左右のローラ対の押圧力を強弱調節させ
    て、排紙部での用紙の一辺の向きを進行方向に沿うよう
    に、前記圧力調節手段を制御する制御手段を備えたこと
    ことを特徴とする用紙排出装置。
  2. 【請求項2】 搬送される用紙の幅方向の中心を挟んで
    左右両側部位に、上下対の第1送りローラ対と第2送り
    ローラ対とを配置し、該第1送りローラ対と第2送りロ
    ーラ対との回転速度に差をもたせる駆動手段を備え、 用紙の向きを一度回動させた後、再度逆方向に回動させ
    るように、前記左右のローラ対の速度を変更調節させ
    て、排紙部での用紙の一辺の向きを進行方向に沿うよう
    に、前記駆動手段を制御する制御手段を備えたことこと
    を特徴とする用紙排出装置。
  3. 【請求項3】 画像形成部を通過した用紙を排紙部に向
    かって搬送する搬送経路を備え、該搬送経路中の排紙部
    近傍に、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の用紙
    排出装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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