JP2001253132A - 制御形態設定方法、及び制御装置 - Google Patents

制御形態設定方法、及び制御装置

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JP2001253132A
JP2001253132A JP2000067383A JP2000067383A JP2001253132A JP 2001253132 A JP2001253132 A JP 2001253132A JP 2000067383 A JP2000067383 A JP 2000067383A JP 2000067383 A JP2000067383 A JP 2000067383A JP 2001253132 A JP2001253132 A JP 2001253132A
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Yoichi Tanaka
洋一 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御対象物を制御する場合において、使用す
る観測器に応じて制御対象物を制御する制御形態を任意
に決定する。 【解決手段】 駆動源であるDCモータが連結機構を介
して被駆動体であるキャリッジを制御する制御装置にお
いて、制御装置はキャリッジの状態量を観測するエンコ
ーダから求まる位置情報、速度情報を利用してキャリッ
ジを制御する制御部を有する。さらに制御部は、複数の
制御形態により構成され、設置されているエンコーダ、
印刷成果物の仕様に応じて最適な制御形態が選択可能と
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御装置を制御す
るために必要となる制御形態を構成する制御形態構成要
素を種々の情報を参照しながら設定する方法、もしくは
設定された制御形態構成要素自体に関し、さらに例を挙
げると、インクジェットプリンタのキャリッジ制御にお
いて、主走査中に印刷媒体上に所望の印刷を実現するた
めに最適と考えられる制御形態構成要素の設定方法、も
しくは設定された制御形態構成要素自体に関する。
【0002】
【従来の技術】下記に、DCモータを用いてインクジェ
ットプリンタを制御した場合の制御装置の概略構成及び
制御方法について説明する。
【0003】ここで、本発明はインクジェットプリンタ
のような印刷装置にのみ適用されるものではないが、イ
ンクジェットプリンタを用いて説明することが本発明を
開示するのに適当な実施例のうちの一つであるといった
考えに基づき以下に説明を行う。
【0004】図6は、インクジェットプリンタの概略構
成を示したプロック図である。
【0005】図6に示したインクジェットプリンタは、
紙送りを行う紙送リモータ(以下、PFモータともい
う。)14と、紙送リモータ14を駆動する紙送リモータ
ドライバ15と、印刷紙40にインクを吐出するヘッド
22が固定され、印刷紙40に対し平行方向かつ紙送り
方向に対し垂直方向に駆動されるキャリッジ16と、キ
ャリッジ16を駆動するキャリッジモータ(以下、CRモ
ータともいう。)17と、キャリッジモータ17を駆動
するCRモータドライバ18と、CRモータドライバ18を
制御する直流電流を出力するDCユニット19とヘッド2
2の目詰まり防止のためのインクの吸い出しを制御する
ポンプモータ20と、ポンプモータ20を駆動するポン
プモータドライバ21と、ヘッド22を駆動制御するヘ
ッド制御ユニット4とヘッドドライバ22と、キャリッ
ジ16に固定されたリニアエンコーダ24と、所定の間
隔にスリットが形成されたリニアエンコーダ24用符号
板25と、PFモータ14用のロータリエンコーダ26
と、印刷処理されている紙の終端位置を検出する紙検出
センサ27と、プリンタ全体の制御を行うCPU28と、C
PU28に対して周期的に割込み信号を発生するタイマIC
29と、ホストコンピュータとの間でデータの送受信を
行うインタフェース部(以下、 IFともいう。)31
と、ホストコンピュータ30からIF31を介して送られ
てくる印字情報に基づいて印字解像度やヘッド22の駆
動波形等を制御するASIC32と、ASIC32及びCPU28
の作業領域やプログラム格納領域として用いられるPROM
33,RAM34及びEEPROM35と、印刷紙40を支持す
るプラテン36と、PFモータ14によって駆動されて印
刷紙40を搬送する搬送ローラ37と、CRモータ17の
回転軸に取付けられたプーリ38と、プーリ38によっ
て駆動されるタイミングベルト39とから構成されてい
る。
【0006】DCユニット19は、CPU28から送られて
くる制御指令、エンコーダ24,26の出力に基づいて
紙送リモータドライバ15及びCRモータドライバ18を
駆動制御する。また、紙送リモータ14及びCRモータ1
7はいずれもDCモータで構成されている。
【0007】インクジェットプリンタのCRモータ17、
及びヘッドの駆動部を制御する従来の制御装置であるDC
ユニット19、ヘッド制御ユニット4の構成、及びそれ
らの制御方法について説明する。
【0008】図7は、DCモータ制御装置であるDCユニッ
ト19の構成を示したプロック図である。
【0009】図7に示したDCユニット19は、位置演算
部19aと、減算器19bと、目標速度演算部19cと、
速度演算部19dと、減算器19eと、比例要素19f
と、積分要素19gと、微分要素19hと、加算器19i
と、D/Aコンバータ19jと、タイマ19kと、加速制御
部19mとから構成されている。
【0010】位置演算部19aは、リニアエンコーダ2
4の出カパルスENC一A, ENC―Bの各々の立ち上がリエ
ッジ、立ち下がリエッジを検出し、検出されたエッジの
個数を計数し、この計数値に基づいて、キャリッジ16
の位置を演算する。
【0011】減算器19bは、CPU16から送られてくる
目標位置と、位置演算部19aによって求められたキャ
リッジ16の実際の位置との位置偏差を演算する。
【0012】目標速度演算部19cは、減算器19bの出
力である位置偏差に基づいてキャリッジ16の目標速度
を演算する。この演算は位置偏差にゲインKPを乗算する
ことにより行われる。
【0013】このゲインKPは位置偏差に応じて決定さ
れ、ゲインKPの値は図示しないテーブルに格納されてい
る。このテープルは例えば図6に示すPROM21又はEEPR
OM35に備えられており、ゲインKPはCPU28を介して
送られてくる。
【0014】速度演算部19dは、リニアエンコーダ2
4の出カパルスENC一A, ENC―Bに基づいてキャリッジ
16の速度を演算する。
【0015】この速度は次のようにして求められる。減
算器19eは、目標速度と、速度演算部19dによって演
算されたキャリッジ16の実際の速度との速度偏差を演
算する。
【0016】比例要素19fは、上記速度偏差に定数Gp
を乗算し、乗算結果を出力する。積分要素19gは、速
度偏差に定数Glを乗じたものを積算する。微分要素19
hは、現在の速度偏差と、1つ前の速度偏差との差に定数
Gdを乗算し、乗算結果を出力する。比例要素19f、積
分要素19g及び微分要素19hの演算は、エンコーダ11
の出カパルスENC一Aの1周期ごとに、例えば出カパルスE
NC一Aの立ち上がリエッジに同期して行う。
【0017】比例要素19f、積分要素19g及び微分要
素19hの出力は、加算器19iにおいて加算される。
そして加算結果、即ちCRモータ17の駆動電流が、D/A
コンバータ19jに送られてアナログ電流に変換され
る。
【0018】このアナログ電圧に基づいて、ドライバ1
8によりCRモータ17が駆動される。また、タイマ19
k及び加速制御部19mは、加速制御に用いられ、比例要
素19f、積分要素19g及び微分要素19hを使用するP
ID制御は、加速途中の定速及び減速制御に用いられる。
【0019】タイマ19kは、CPU28から送られてくる
クロック信号に基づいて所定時間ごとにタイマ割込み信
号を発生する。加速制御部19mは、上記タイマ割込信
号を受ける度ごとに所定の電流値(例えば20mA)を目標
電流値に積算し、積算結果、即ち加速時におけるDCモー
タ17の目標電流値が、D/Aコンバータ19jに送られ
る。PID制御の場合と同様に、上記目標電流値はD/Aコ
ンバータ19jによってアナログ電流に変換され、この
アナログ電流に基づいて、ドライバ18によりCRモータ
17が駆動される。
【0020】次に、DCユニット19の動作、即ち、従来
のDCモータ制御方法について説明する。
【0021】CRモータ17が停止しているときに、CPU
28からDCユニット19へ、CRモータ17を起動させる
起動指令信号が送られると、加速制御部19mから起動
初期電流値がD/Aコンバータ19jに送られる。この起
動初期電流値は、起動指令信号とともにCPU28から加
速制御部19mに送られてくる。
【0022】そしてこの電流値は、D/Aコンバータ19
jによってアナログ電圧に変換されてドライバ18に送
られ、ドライバ18によってCRモータ17が起動開始す
る。起動指令信号を受信した後、所定の時間ごとにタイ
マ19kからタイマ割込信号が発生される。
【0023】加速制御部19mは、タィマ割込信号を受
信する度ごとに、起動初期電流値に所定の電流値(例え
ば20mA)を積算し、積算した電流値をD/Aコンバータ1
9jに送る。すると、この積算した電流値は、D/Aコン
バータ19jによってアナログ電流に変換されてドライ
バ18に送られる。
【0024】そして、CRモータ17に供給される電流の
値が上記積算した電流値となるように、ドライバ18に
よってCRモータが駆動されCRモータ17の速度は上昇す
る。
【0025】尚、このときPID制御系も動作している
が、D/Aコンバータ19jは加速制御部19mの出力を選
択して取込む。加速制御部19mの電流値の積算処理
は、積算した電流値が一定の電流値となるまで行われ
る。
【0026】ある時刻において積算した電流値が所定値
となると、加速制御部19mは積算処理を停止し、D/A
コンバータ19jに一定の電流値を供給する。これによ
りCRモータ17に供給される電流の値が電流値ISとなる
ようにドライバ18によって駆動される。
【0027】そして、CRモータ17の速度がオーバーシ
ュートするのを防止するために、CRモータ17が所定の
速度になると、CRモータ17に供給される電流を減小さ
せるように加速制御部19mが制御する。このときCRモ
ータ17の速度は更に上昇するが、CRモータ17の速度
が所定の速度に達すると、D/Aコンバータ19jが、PID
制御系の出力、即ち加算器19iの出力を選択し、PID
制御が行われる。
【0028】一方、インクの吐出制御に関しては、ヘッ
ド制御ユニット4がその役割を担っており、主にキャリ
ッジが等速運動時において、リニアエンコーダ24の出
カパルスENC一A, ENC―Bを逓倍選処理部13で所望の
信号に変換後、ヘッド制御部14へ送り、適当なタイミ
ングにおいてインク滴を印刷媒体上に吐出するよう制御
されている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】印刷媒体上に所望の印
刷を実現するために、エンコーダの信号を基にサーボモ
ータを駆動源として動作するキャリッジの移動方向に設
定されたリニアエンコーダの信号に逓倍回路を用いて逓
倍処理を施し擬似的に高分解能の信号を生成後、生成さ
れた信号を基にキャリッジの動作に合わせてインクの吐
出タイミングを決定する方法が用いられているが、この
ように擬似的に高分解能化された信号を定速運動時にイ
ンクの吐出タイミングを決定するために採用することは
キャリッジの速度がセンシングされる前後で変動が無い
ことから有効であり、定速印字において従来より各社が
用いてきた方法である。
【0030】一方でキャリッジの速度がセンシングの前
後で変化するような加減速運動時にキャリッジの制御の
ためにも擬似的に高分解能化された信号を採用しようと
した場合、被検知体であるキャリッジの正確な状態量を
把握しているとは言えず、擬似的に高分解能化された信
号を用いてフィードバック制御した結果、著しくキャリ
ッジの速度精度、位置決め精度を落としてしまい、加減
速運動時のキャリッジを精度良く制御することができな
かった。
【0031】よって、加減速時にはクローズドループ制
御を断念し、別途オープンループド制御方法を用いてキ
ャリッジを制御していた。
【0032】上記の通り、リニアエンコーダをプリンタ
に一旦組み込んでしまうと、組み込まれたリニアエンコ
ーダの信号を基にキャリッジを制御することになるた
め、リニアエンコーダの分解能に応じてキャリッジを制
御する制御形態(加減速時にはクローズドループ制御を
断念し、別途オープンループド制御方法を用いてキャリ
ッジを制御すること)が一意に決定されてしまうことに
なる。
【0033】別の言い方をすると、通常、使用するエン
コーダに応じてキャリッジを制御する制御形態は設計時
に既に決定していたと言える。
【0034】ところが、キャリッジのような制御対象が
仕様変更に伴い頻繁な設計変更を余儀なくされるケース
も少なくはなくなってきており、開発期間の短縮など、
最近の製品開発動向を鑑みた場合、製品仕様変更に伴う
頻繁な設計変更にも左右されることのない技術は必要と
なってきている。
【0035】また、キャリッジ制御のみに限定すること
なく多くの制御対象物を制御する場合においても、同様
に、通常、設計段階において使用するエンコーダに応じ
て制御対象物を制御する制御形態を一意に決定してい
た。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、駆動源が連結
機構を介して被駆動体を制御する制御装置であって、前
記駆動体の状態量を観測する観測器によって構成された
観測手段と、前記観測器から求まる状態量を利用して被
駆動体を制御する制御形態を構成する制御形態構成手段
と、を有し、前記制御形態構成手段は、前記観測器の分
解能に応じて選択可能であることを特徴とし、さらに
は、駆動源が連結機構を介して被駆動体を制御する制御
形態を設定する印刷制御形態設定方法であって、前記被
駆動体が動作することで得られる成果の仕様を参照して
前記観測器の分解能を決定するステップと、前記駆動体
の状態量を前記観測器によって観測するステップと、前
記観測器から求まる状態量を利用して前記被駆動体を制
御する制御形態を構成するステップと、を有し、前記制
御形態は、前記観測器の分解能に応じて選択、設定され
ることを特徴とする。
【0037】
【作用】駆動体の状態量を観測する観測器から求まる状
態量を利用して被駆動体を制御する制御形態を、観測器
の分解能に応じて選択可能にしたので、設計変更がある
たび最適な制御形態を選択し、最適な制御形態構成要素
を設定できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき説明する。
【0039】図1は本実施例で取り上げたインクジェッ
トプリンタの概略構成を示したブロック図である。
【0040】ここで、本発明はインクジェットプリンタ
のような印刷装置にのみ適用されるものではないが、イ
ンクジェットプリンタを用いて説明することが本発明を
開示するのに適当な実施例のうちの一つであるといった
考えに基づき以下に説明を行う。
【0041】本実施例では、従来例の図7で示したキャ
リッジの動きを観測するための観測器(リニアエンコー
ダ24)以外にも別途キャリッジの動きを観測できる観
測器(ロータリーエンコーダ2)を用いても観測可能な
構成となっている。
【0042】つまり、インクジェットプリンタ本体に
は、観測器(リニアエンコーダ24)と観測器(ロータ
リーエンコーダ2)が設置可能な部位が2箇所存在して
おり、それら部位の何れか一方に観測器を取り付けても
良く、さらには両方に観測器を取り付けても良い構成と
なっている。
【0043】さらに、観測器(ロータリーエンコーダ
2)については、リニアエンコーダ24がインクジェッ
トプリンタに取り付け可能な状態において、初めからロ
ータリーエンコーダ2及びロータリーエンコーダ用符号
板1が取り付けられたキャリッジモータ17をインクジ
ェットプリンタに取り付け可能にしても良く、ロータリ
ーエンコーダ2、ロータリーエンコーダ用符号板1がD
Cモータの動きを観測可能なモータ軸以外の部位に設置
されていても良い。
【0044】以下、本実施例で説明する構成は、上記2
つの観測器、観測器(リニアエンコーダ24)と観測器
(ロータリーエンコーダ2)の2つを搭載して切り替え
る可能となっている。
【0045】上記2つの観測器、観測器(リニアエンコ
ーダ24)と観測器(ロータリーエンコーダ2)の切り
替え手段は、キャリッジ駆動源であるDCモータ制御装置
であるDCユニット19、及びヘッド制御ユニット4の構
成を示したプロック図である図2においてPID制御で
利用することのできるエンコーダの信号は、印刷解像度
入力部4b、使用可能用紙情報入力部4c、機種情報入
力部4dに記憶されている、印刷成果物の仕様である、
印刷解像度、使用可能用紙、機種情報を参照して、エン
コーダ信号切り替え部3によって切り替え可能な構成と
なっている。
【0046】また、2種類のエンコーダを選択的に利用
可能になったことに伴い、ゲインKP、Gp、Gl、G
dを必要に応じてチューニング可能な構成にしても良
く、チューニングの対象となるゲインは本実施例におい
ては4個であるが、インクジェットプリンタを制御する
ために制御手法(フィードフォワード制御、オブザーバ
制御等)を本実施例に適用した場合は、その際必要とな
るゲイン(制御定数)のチューニングを行えるよう構成
するとさらに良い。
【0047】図2に示したDCユニット19に関しては、
オープンループド制御を適用するのか、それともクロー
ズループド制御を適用するのかを示す識別信号を基にマ
ルチプレクサ19lによって制御形態が切り替え可能に
なっている点が従来例で取り上げられた図7に示すDCユ
ニット19の構成要素に追加されている。
【0048】図2は、オープンループド制御とクローズ
ループド制御との違いを説明するための、無負荷状態の
DCモータ6を用いた説明図である。
【0049】回転軸5にエンコーダ7が取り付けられた
無負荷状態のDCモータ6の状態量(回転角度、回転角
速度)を制御するにあたって、エンコーダ処理部10a
においてエンコーダ7からのパルス情報(回転角度)を
加工し、さらに回転角速度を算出し、指令回転角度と指
令回転角速度とを比較しながら制御部19aを構成する
制御方式がフルクローズループド制御と呼ばれるもの
で、さらにCPU12が介在し制御部19aより所望の
回転角度、回転角速度を実現するための電流値をドライ
バ9へ払い出している。なお、DCモータの駆動源は電
源8である。
【0050】一方、エンコーダ処理部10bにおいてエ
ンコーダ7からのパルス情報(回転角度)を取得して、
位置確認部19bが所望の回転角度を確認するとモータ
ドライバ9への電流を制限しブレーキ等をかけて位置決
めするような制御方式がオープン制御と呼ばれるもの
で、本明細書においても上記定義のもとオープンループ
ド制御を引用している。
【0051】ここで無負荷状態とした理由は、本実施例
を容易に理解してもらうためであり、負荷を連結機構を
介してDCモータにより制御した場合は、負荷がDCモ
ータの動きに完全に追従できない状態で制御することか
ら、一般的にセミクローズループト゛制御と呼ばれる制御
方式になる。
【0052】ところで、今回発明の詳細な説明で引用し
ている用語‘クローズループト゛制御’は、フルクローズ
゛ループト゛制御、セミクローズループト゛制御を包含する
意味で用いることとする。
【0053】その他、位置演算部19aと、減算器19b
と、目標速度演算部19cと、速度演算部19dと、減算
器19eと、比例要素19fと、積分要素19gと、微分
要素19hと、加算器191と、D/Aコンバータ19j
と、タイマ19kと、加速制御部19mが構成要素となっ
ている点に関しては図7に示すDCユニット19と同様で
あるので、構成要素個々の説明は省略する。
【0054】ヘッド制御ユニット4は、従来例の図7で
示された構成要素とは違っており、エンコーダ信号処理
選択部4a、印刷解像度入力部4b、使用可能用紙情報
入力部4c、機種情報入力部4d、エンコーダ信号処理
部4e、タイミング補正処理部4f、ヘッド制御部4g
により構成されている。
【0055】キャリッジが略等速運動時において、エン
コーダ3の出カパルスENC一A, ENC―Bをエンコーダ信
号処理選択部4aへ入力する。
【0056】ここで、略等速運動時とは、例えば、キャ
リッジの速度変動が小さくてヘッド22から紙面40に
吐出されるインク滴の挙動に影響を与えないキャリッジ
等速運動時を意味し、プリンタを力学的にモデル化した
場合にインク滴の挙動(=紙面の所望の位置に所望形態
でインク滴が着弾しているか)に最も影響を与える要素
(振動等)がプリンタ毎に違ってくるため速度変動の値
は特定できないが、例えば速度変動±5%以内となるキ
ャリッジ等速運動時を略等速運動時と定義することがで
きる。
【0057】エンコーダ信号処理回路選択部4aは、印
刷解像度入力部4b、使用可能用情報入力部4c、機種
情報入力部4dに記憶されている、印刷成果物の仕様で
ある、印刷解像度、使用可能用情報、機種情報を参照し
て、利用可能で最適なエンコーダ処理回路識別信号を発
生する。
【0058】発生したエンコーダ処理回路識別信号はエ
ンコーダ信号処理回格納部4eへ送られ、最適なエンコ
ーダ信号処理回路が自動的に設定されるようになってい
る。
【0059】図7に示す従来のヘッド制御に関しては、
低分解能で取り込まれる出カパルスENC一A, ENC―Bを
擬似的に高分解に加工するため逓倍処理部5を用いてい
たのに対し、図2に示すエンコーダ信号処理選択部4a
で選択可能なエンコーダ信号処理回路としては、複数種
類の逓倍処理回路のみならず、複数種類の分周回路も用
意されている。
【0060】例えば、クローズループド制御のみを用い
てキャリッジの制御が可能である場合、エンコーダの分
解能がユーザが指定する印刷解像度を十分満足し、さら
にはエンコーダ分解能が印刷解像度を超える場合が想定
されるためである。
【0061】このような場合、エンコーダの生信号であ
る出カパルスENC一A, ENC―Bの分解能が印刷解像度を
超えてしまうため、インク吐出タイミングを決定する信
号としては無駄な信号を多く含む結果となり、信号を間
引くような分周回路が必要となってくるのである。
【0062】ここで、エンコーダ信号処理回路はASI
C等のハードで構成してもよいし、アセンブラ言語、C
言語等の高級言語を用いて実現する構成をとってもよ
い。
【0063】次に、図2を用いて本実施例で具体的に考
えられる複数パターンの制御形態を列記すると、第一
に、キャリッジの制御にクローズループド制御を適用す
る場合。第二に、キャリッジの制御にオープンループド
制御を適用する場合。第三に、第一の場合であってヘッ
ド制御ユニット4ではエンコーダ信号処理回路4eに格
納されている回路のうち上記で定義された逓倍回路を使
用する場合。第四に、第一の場合であってヘッド制御ユ
ニット4ではエンコーダ信号処理回路4eに格納されて
いる回路のうち上記で定義された分周回路を使用する場
合。第五に、第二の場合であってヘッド制御ユニット4
ではエンコーダ信号処理回路4eに格納されている回路
のうち上記で定義された逓倍回路を使用する場合。第六
に、第二の場合であってヘッド制御ユニット4ではエン
コーダ信号処理回路4eに格納されている回路のうち上
記で定義された分周回路を使用する場合。等が考えられ
る。
【0064】今回の実施例においては、インクジェット
プリンタは上記に列記した6個の制御パターンを取り得
ることが出来る。
【0065】つまり、インクジェットプリンタは6種類
の制御形態を任意に選択可能なように制御形態構成要素
を設定できるよう構成する必要があり、インクジェット
プリンタの成果物の仕様である、機種情報、使用可能用
紙情報、機種情報等を参照して、一旦エンコーダを選定
してインクジェットプリンタに組み込んだ後は、自動的
に最適な制御形態が選択され、制御形態構成要素が設定
される。
【0066】印刷実行時には設定された制御形態構成要
素が所定のプロセスを経て実行されることになる。
【0067】下記には、実際にプリンタ組み立て時にエ
ンコーダを組み込む過程について図4のフローを基に説
明を行う。
【0068】ステップ1でプリンタの組み立て時にエン
コーダを組み込み、プリンタの組み立てが完成した時点
でステップ2に進むが、ここで完成とはエンコーダの取
り替えが容易に出来る状態に組み立っていることを意味
し、出荷時のプリンタの状態を意味しない。
【0069】このことは、本発明において組み立て時、
プリンタに種々のデフォルト値を設定する過程で、エン
コーダの取り替えの必要性が生じる場合も考えられるた
めである。
【0070】ステップ2では電源を入れ、サービスマニ
ュアル等を参照して、当該プリンタにディップスイッチ
等を用いてエンコーダーの分解能を設定可能であるか否
を確認するが、設定可能である場合は、STEP3に示
す通り組み込もうとしているエンコーダの分解能をディ
ップスイッチ等で設定し電源ON後にハード的に組み込
まれているエンコーダの種類が確認できるようにしてお
く。
【0071】設定不能である場合はSTEP10に示す
通り、プリンタに接続されているPCや、デフォルト値
設定、動作確認用の専用のディスプレイ付きコントロー
ラよりエンコーダの分解能を所定の形式にて入力する
が、PCよりデフォルト値を入力する場合はキーボード
等の入力装置を用いて行えばよい。
【0072】機種情報に関しては、既にプリンタに搭載
されるべきROM等に書き込まれているか否かをSTE
P4にて確認するが、機種情報が未だ書き込まれていな
い場合はSTEP5にてPCもしくはデフォルト値設
定、動作確認用の専用のディスプレイ付きコントローラ
よりプリンタに搭載されているRAM上にダウンロード
する。
【0073】機種情報には、ユーザがプリンタドライバ
上で選択できる印刷解像度等が含まれる。
【0074】以上のステップを踏むことで、制御形態構
成要素を決定する基礎情報は揃ったことになるが、以下
にはこれら情報を基にして、実際に制御形態構成要素を
決定する手順を示す。
【0075】STEP6にて、対応する機種の情報(解
像度など)をすべて調べた後、STEP7にて当該機種
に対応したエンコーダであるのかを確認する。
【0076】対応していない場合は、STEP12にて
組み立て者に警告をする構成とし、警告に従いSTEP
11にて対応したエンコーダに取り替ると同時に再度S
TEP7にて取りかえられたエンコーダが当該機種に対
応しているか否か確認する。
【0077】エンコーダが当該機種に対応していること
が判明すると、続いて、エンコーダ分解能を参照してS
TEP8にてフィードバック(クローズループド)制御
に適応可能であるのかを、印刷成果物の仕様である、印
刷解像度、使用可能用紙情報、機種情報等をもとに判断
する。
【0078】その結果、STEP9,STEP13にて
対応、未対応の旨をプリンタに記憶させる。
【0079】ここで、プリンタに記憶させる方法として
は、種々の方法を用いてROMの内容を自動的に書き換
え可能な方法を用いることができる。
【0080】最後に、プリンタを出荷できる状態に完全
に組み立てた後、STEP14にて出荷できる準備を完
成させる。
【0081】図4においては、最適な制御系を構成する
ための制御要素がプリンタに記憶される手順を記した
が、図5には実際にユーザがプリンタを用いて印刷する
場合に、記憶された制御要素がどのように機能していく
のかを示しているので以下に順に説明していく。
【0082】STEP1にて電源を入れた後、STEP
2にて機種情報を取得、STEP3にてエンコーダ分解
能を取得するが、機種情報、エンコーダ分解能は、再度
外部装置より入力しても良いし、すでにプリンタ内部の
記憶装置に記憶されているものを利用しても良い。
【0083】STEP4では、プリンタに記憶されてい
るフィードバック(クローズループド)制御適応の可否
情報をプリンタ内部のファームウエアが自動で確認す
る。STEP4での判断が完了した時点において、キャ
リッジ制御に用いるエンコーダは図2のエンコーダ信号
切り替え部3により選択される。(上記、第一〜第二の
どちらかのパターンが決定する。) フィードバック(クローズループド)制御適応不可能で
ある場合は、STEP5にてキャリッジが等速運動区間
にあるか否かを判断する。
【0084】ここで言う等速運動区間とは多くのケース
を鑑みて、略等速運動区間を意味する。
【0085】等速運動区間でない場合、すなわち加減速
運動区間である場合はSTEP10にてマルチプレクサ
を切り替え付加電流値を司令電流値(デジタル値)とし
てD/Aコンバータに送り出し、等速運動区間である場
合はSTEP13にてマルチプレクサを切り替え図2に
示すPID制御にてキャリッジを制御する。
【0086】ここで言うPID制御とは、セミクローズ
ループド制御、及びフルクローズループド制御のような
フィードバック制御を用いることを意味し、この形態に
オブザーバ、フィードフォワード、遺伝的アルゴリズム
手法等の現代制御理論を付加的に適用しても良い。
【0087】次にSTEP13、SYEP14にて未だ
印刷処理が完了していない場合は、STEP4に再度戻
るが、STEP4の行程は演算時間の負荷となるので、
この行程は省く様にアルゴリズムを変更、構成しても良
い。
【0088】一ページの印刷が終了後は、次ページの印
刷の準備をSTEP15で行うようになるが、次ページ
においても図5のフローチャートの通りの処理が行われ
ることになる。
【0089】フィードバック(クローズループド)制御
が適用可能である場合は、STEP11にてフィードバ
ック制御を実行し、フィードバック(クローズループ
ド)制御が適用不可である場合のPID制御に相当す
る。
【0090】STEP11とSTEP12は同じフィー
ドバック制御部であるが、実際にはエンコーダの分解能
等の種々の条件により内容は違ってくるため、あえて別
々に記している。
【0091】また、上記キャリッジの制御と平行して別
途処理されているのが、ヘッドの制御であるが、ヘッド
の駆動タイミング(インクの吐出タイミング)を決定す
る原始データはキャリッジを制御するのに不可欠なエン
コーダ324の生データである。
【0092】STEP6では、図2のエンコーダ信号切
り替え部3により選択されたヘッドの制御に用いるエン
コーダをもとに、印刷成果物の仕様である、印刷解像
度、使用可能用紙情報、機種情報に見合ったエンコーダ
信号回路を選択する。(上記、第三〜第六の何れかのパ
ターンが決定する。)続いて、インクの吐出タイミング
の補正が必要であるか否かをSTEP7にて判断する。
【0093】必要な場合は、STEP8にてタイミング
補正回路を利用するが、タイミング補正回路にて補正す
るタイミングのオフセット値は、エンコーダの分解能が
高い場合は生のエンコーダの出力信号を用いて行うと良
く、エンコーダの分解能が低い場合、すなわち、記録媒
体に着弾するインクの位置精度に対して、タイミングの
オフセット値が絶えられない場合は、別途、原信号を用
意しても良い。
【0094】今回の実施例では、インク吐出タイミング
を調整することをもって記録媒体に着弾するインクの位
置を調整したが、画像データ自体を調整することも鑑み
て、他の方法により調整が可能である場合は調整のため
に必要な制御処理を省略するよう制御系を決定しても良
い。
【0095】一ページの印刷が終了後は、キャリッジ制
御と同様に、次ページの印刷の準備をSTEP15で行
うようになるが、次ページにおいても図5のフローチャ
ートの通りの処理が行われることになる。
【0096】さらに、今回制御形態を任意設定する方法
と制御形態構成要素に関する説明をインクジェットプリ
ンタのキャリッジ制御を例に挙げて行ったが、今回の発
明はインクジェットプリンタに限定されたものではな
く、キャリッジのような被駆動体をもって印刷成果物の
ような成果物を結果として残すようなもので有ると良
い。
【0097】また、サーボモータのような駆動源が連結
機構を介して特定方向にスライド動作可能な被駆動体
や、回転自在な被駆動体を制御する制御構成要素を複数
用意してモジュール化されたX−Yテーブルやロボット
のような制御システムにおいて、複数のスライド動作制
御構成要素や、回転動作制御構成要素を複数の観測器の
分解能を参照して制御可能な制御システムにも適用でき
ることはもちろんである。
【0098】また、上記実施例において、ハードウエア
によって実現されていた構成の一部をソフトウエアに置
き換えるようにしても良く、逆に、ソフトウエアによっ
て実現されていた構成の一部をハードウエアに置き換え
るようにしても良い。
【0099】
【発明の効果】以上、本発明によれば、駆動体の状態量
を観測する観測器から求まる状態量を利用して被駆動体
を制御する制御形態を、観測器の分解能に応じて選択可
能にしたので、設計変更がある度に最適な制御形態構成
要素を構成し直す必要がなくなる。
【0100】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する全体構成図である。
【図2】本発明の実施例を説明する制御ブロック図であ
る。
【図3】オープンループド制御とクローズループド制御
の違いを説明する図である。
【図4】プリンタ組み立て時にエンコーダを組み込む過
程を示すフローチャートである。
【図5】制御形態構成要素の機能を示すフローチャート
である。
【図6】本発明の従来例を説明する全体構成図である。
【図7】本発明の従来例を説明する制御ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…ロータリーエンコーダ符号板 2…ロータリーエンコーダ 3…エンコーダ信号切り替え部 4…ヘッド制御ユニット 5…回転軸 6…DCモータ 7…エンコーダ 8…電源 9…ドライバ 10a…エンコーダ処理部 10b…エンコーダ処理部 11a…制御部 11b…位置確認部部 12…CPU 13…逓倍処理部 14…ヘッド制御部 15…紙送りモータドライバ 16…キャリッジ 17…キャリッジモータ 18…CRモータドライバ 19…DCユニット 20…ポンプモータ 21…ポンプモータドライバ 22…ヘッド 23…ヘッドドライバ 24…リニアエンコーダ 25…リニアエンコーダ用符号板 26…ロータリーエンコーダ 27…紙検出センサ 28…CPU 29…タイマIC 30…ホストコンピュータ 31…IF 32…ASIC 33…PROM 34…RAM 35…EEPROM 36…プラテン 37…搬送ローラ 38…プーリ 39…タイミングベルト 40…印刷紙

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源が連結機構を介して被駆動体を制
    御する制御装置であって、前記駆動体の状態量を観測す
    る観測器によって構成された観測手段と、前記観測器か
    ら求まる状態量を利用して被駆動体を制御する制御形態
    を構成する制御形態構成手段と、を有し、前記制御形態
    構成手段は、前記観測器の分解能に応じて選択可能であ
    ることを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御形態構成手段は、前記被駆動体
    が動作することで得られる成果の仕様と前記観測器を参
    照して決定されていることを特徴とする請求項1記載の
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御形態構成手段は、任意に設置さ
    れた観測器の分解能を参照して決定されていることを特
    徴とする請求項1記載の制御装置。
  4. 【請求項4】 DCモータに取り付けられたプーリにベ
    ルトを介してキャリッジを動作させると同時に所定期間
    ヘッドを駆動させることによって印刷媒体に記録する印
    刷制御装置であって、前記キャリッジの位置がリニアエ
    ンコーダによって観測可能に構成された観測手段と、前
    記キャリッジに取り付けられたヘッドを駆動するヘッド
    駆動手段と、前記リニアエンコーダから取得したパルス
    情報を利用して前記キャリッジの制御及びヘッドの駆動
    を実現する制御形態を構成する制御形態構成手段と、を
    有し、前記制御形態構成手段は、前記リニアエンコーダ
    の分解能と印刷成果物の仕様を参照して選択可能である
    ことを特徴とする印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 前記印刷成果物の仕様として、印刷解像
    度、使用可能用紙情報、機種情報の少なくとも一つを有
    することを特徴とする請求項4記載の印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 DCモータに取り付けられたプーリにベ
    ルトを介してキャリッジを動作させると同時に所定期間
    ヘッドを駆動させることによって印刷媒体に記録する印
    刷制御装置であって、前記キャリッジの位置がリニアエ
    ンコーダ及びロータリーエンコーダによって観測可能に
    構成された観測手段と、前記キャリッジに取り付けられ
    たヘッドを駆動するヘッド駆動手段と、前記ロータリー
    エンコーダーから取得したパルス情報を利用して前記キ
    ャリッジの制御を行うと伴に、前記リニアエンコーダか
    ら取得したパルス情報を利用して前記ヘッドの駆動を実
    現する制御形態を構成する制御形態構成手段と、を有
    し、前記制御形態構成手段は、前記ロータリーエンコー
    ダの分解能、前記リニアエンコーダの分解能、及び印刷
    成果物の仕様を参照して選択可能であることを特徴とす
    る印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 前記印刷成果物の仕様として、印刷解像
    度、使用可能用紙情報、機種情報の少なくとも一つを有
    することを特徴とする請求項6記載の印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 DCモータに取り付けられたプーリにベ
    ルトを介してキャリッジを動作させると同時に所定期間
    ヘッドを駆動させることによって印刷媒体に記録する印
    刷制御装置であって、前記キャリッジの位置が、ロータ
    リーエンコーダによって観測可能に構成された観測手段
    と、前記キャリッジに取り付けられたヘッドを駆動する
    ヘッド駆動手段と、前記ロータリーエンコーダから取得
    したパルス情報を利用して前記キャリッジの制御及び前
    記ヘッドの駆動を実現する制御形態を構成する制御形態
    構成手段と、を有し、前記制御形態構成手段は、前記ロ
    ータリーエンコーダの分解能、及び印刷解像度、使用可
    能用紙情報、機種情報の少なくとも一つを有するような
    可能印刷成果物の仕様を参照して選択可能であることを
    特徴とする印刷制御装置。
  9. 【請求項9】 駆動源が連結機構を介して被駆動体を制
    御する制御形態を設定する印刷制御形態設定方法であっ
    て、前記駆動体の状態量を観測器によって観測するステ
    ップと、前記観測器から求まる状態量を利用して前記被
    駆動体を制御する制御形態を構成するステップと、を有
    し、前記制御形態は、前記観測器の分解能、及び前記被
    駆動体が動作することで得られる成果の仕様を参照して
    設定されることを特徴とする制御形態設定方法。
  10. 【請求項10】 DCモータに取り付けられたプーリに
    ベルトを介してキャリッジを動作させると同時に所定期
    間ヘッドを駆動させることによって印刷媒体に記録する
    ような印刷制御形態を設定する印刷制御形態設定方法で
    あって、前記キャリッジの位置をリニアエンコーダによ
    って観測するステップと、前記キャリッジに取り付けら
    れた前ヘッドを駆動するステップと、前記リニアエンコ
    ーダから取得したパルス情報を利用して前記キャリッジ
    の制御及び前記ヘッドの駆動を実現する制御形態を構成
    するステップと、を有し、前記制御形態は、前記リニア
    エンコーダの分解能、及び印刷解像度、使用可能用紙情
    報、機種情報の少なくとも一つを有する印刷成果物の仕
    様を参照して、設定されることを特徴とする印刷制御形
    態設定方法。
  11. 【請求項11】 DCモータに取り付けられたプーリに
    ベルトを介してキャリッジを動作させると同時に所定期
    間ヘッドを駆動させることによって印刷媒体に記録する
    ような印刷制御形態を設定する印刷制御形態設定方法で
    あって、前記キャリッジの位置をリニアエンコーダ及び
    ロータリーエンコーダによって観測するステップと、前
    記ロータリーエンコーダから取得したパルス情報を利用
    して前記キャリッジの制御を実現する制御形態を構成す
    るステップと前記リニアエンコーダから取得したパルス
    情報を利用して前記ヘッドの駆動をを実現する制御形態
    を構成するステップと、を有し、前記制御形は、前記ロ
    ータリーエンコーダの分解能、及び前記リニアエンコー
    ダの分解能、及び前記キャリッジの位置が印刷解像度、
    使用可能用紙情報、機種情報の少なくとも一つを有する
    印刷成果物の仕様を参照して、設定されることを特徴と
    する印刷制御形態設定方法。
  12. 【請求項12】 DCモータに取り付けられたプーリに
    ベルトを介してキャリッジを動作させると同時に所定期
    間ヘッドを駆動させることによって印刷媒体に記録する
    ような印刷制御形態を設定する印刷制御形態設定方法で
    あって、前記キャリッジの位置をローターリーエンコー
    ダによって観測するステップと、前記キャリッジに取り
    付けられた前ヘッドを駆動するステップと、前記ロータ
    リーエンコーダから取得したパルス情報を利用して前記
    キャリッジの制御及び前記ヘッドの駆動を実現する制御
    形態を構成するステップと、を有し、前記制御形態は、
    前記ロータリーエンコーダの分解能、及び印刷解像度、
    使用可能用紙情報、機種情報の少なくとも一つを有する
    印刷成果物の仕様を参照して設定されることを特徴とす
    る印刷制御形態設定方法。
  13. 【請求項13】 駆動源が連結機構を介して被駆動体を
    制御する制御構成要素を複数用意してモジュール化され
    た制御システムであって、前記被駆動体毎の状態量を複
    数の観測器によって観測する観測部と、前記決定された
    所定の観測器から状態量を利用して所定の被駆動体を制
    御する所定の制御形態を複数構成する制御形態構成部
    と、を有し、前記制御形態構成部は、前記観測器毎の分
    解能を参照して、おのおの選択可能であることを特徴と
    する制御システム。
  14. 【請求項14】 前記制御形態構成部は、前記観測器毎
    の分解能、及び前記複数の観測器が制御システムの仕様
    を参照して前記観測器毎の分解能を決定することを特徴
    とする請求項13記載の制御システム。
  15. 【請求項15】 前記駆動源が連結機構を介して被駆動
    体と、コンピュータとを備えた制御装置に用いられ、コ
    ンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体であって、前記コンピュータプログラム
    は、 (1)前記駆動体の状態量を観測する観測器によって構
    成された観測機能と、 (2)前記観測器から求まる状態量を利用して被駆動体
    の制御を実現する制御形態を構成する制御形態構成機能
    と、 (3)前記制御形態は、前記観測器の分解能に応じて選
    択できる機能と、を前記コンピュータに実現させるコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6812668B2 (en) 2002-03-25 2004-11-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Apparatus, method and program for controlling an electric motor
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US7377379B2 (en) 2004-11-15 2008-05-27 Ricoh Company, Ltd. Transport belt drive control device, image forming device, and transport belt drive control method
WO2011021422A1 (ja) 2009-08-20 2011-02-24 株式会社ミマキエンジニアリング プリンタ及びプリンタの制御方法

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