JP2001252971A - 中空成形機のエアー吹込装置 - Google Patents
中空成形機のエアー吹込装置Info
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- JP2001252971A JP2001252971A JP2000066894A JP2000066894A JP2001252971A JP 2001252971 A JP2001252971 A JP 2001252971A JP 2000066894 A JP2000066894 A JP 2000066894A JP 2000066894 A JP2000066894 A JP 2000066894A JP 2001252971 A JP2001252971 A JP 2001252971A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノズル調節装置が、昇降調節機構の下側に左
右調節機構の水平部材を密着状態で配置し、水平部材を
スプリングによつて常時上方に付勢させて構成される。
このため、厚さ又は口部位置が大きく変化する金型への
交換に際し、水平部材を大きく左右方向に移動させる
と、スプリングにゆがみを生じ、スプリングによる安定
的な支持力を確保することが困難である。 【解決手段】 可動部材24と吹込ノズルホルダ23と
の間にノズル左右位置調節装置が設けられ、ノズル左右
位置調節装置が、吹込ノズルホルダ23と一体の調節体
50と、調節体50の可動部材24に対する左右移動を
案内する案内手段51,52と、調節体50を可動部材
24に着脱自在に固着する固定手段52とを有する。
右調節機構の水平部材を密着状態で配置し、水平部材を
スプリングによつて常時上方に付勢させて構成される。
このため、厚さ又は口部位置が大きく変化する金型への
交換に際し、水平部材を大きく左右方向に移動させる
と、スプリングにゆがみを生じ、スプリングによる安定
的な支持力を確保することが困難である。 【解決手段】 可動部材24と吹込ノズルホルダ23と
の間にノズル左右位置調節装置が設けられ、ノズル左右
位置調節装置が、吹込ノズルホルダ23と一体の調節体
50と、調節体50の可動部材24に対する左右移動を
案内する案内手段51,52と、調節体50を可動部材
24に着脱自在に固着する固定手段52とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズル左右位置調
節装置を備える中空成形機のエアー吹込装置に関するも
のである。
節装置を備える中空成形機のエアー吹込装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来の中空成形機のエアー
吹込装置として、例えば特許第2599864号に記載
されるものが知られている。中空成形機は、クロスヘッ
ドから垂下するパリソンを金型で挟持し、この金型をエ
アー吹込装置のエアー吹込ノズルの直下に移動させてパ
リソンをブロー成形すると共に、このブロー成形が済ん
だ中空成形品を搬出させる。
吹込装置として、例えば特許第2599864号に記載
されるものが知られている。中空成形機は、クロスヘッ
ドから垂下するパリソンを金型で挟持し、この金型をエ
アー吹込装置のエアー吹込ノズルの直下に移動させてパ
リソンをブロー成形すると共に、このブロー成形が済ん
だ中空成形品を搬出させる。
【0003】パリソンをブロー成形するときには、エア
ー吹込ノズルを降下させ、該ノズルの先端部のカットリ
ングを金型の上部の口部(ノズル挿入穴部)を形成する
カウンタープレートに押圧させ、余分なパリソンを切断
させて上バリとして取り除く。従つて、ブロー成形に際
しては、金型の口部と該ノズルの先端部とを精緻かつ簡
便に芯合わせすることが必要である。図1を参照して詳
述すれば、該ノズルのカットリングの直径dと金型の口
部の直径Dとの位置ずれが、0.01〜2mm以下とな
るように、エアー吹込ノズルの芯合わせが行なわれる。
ー吹込ノズルを降下させ、該ノズルの先端部のカットリ
ングを金型の上部の口部(ノズル挿入穴部)を形成する
カウンタープレートに押圧させ、余分なパリソンを切断
させて上バリとして取り除く。従つて、ブロー成形に際
しては、金型の口部と該ノズルの先端部とを精緻かつ簡
便に芯合わせすることが必要である。図1を参照して詳
述すれば、該ノズルのカットリングの直径dと金型の口
部の直径Dとの位置ずれが、0.01〜2mm以下とな
るように、エアー吹込ノズルの芯合わせが行なわれる。
【0004】このため、エアー吹込装置にノズル調節装
置を備えることが提案されている。従来のノズル調節装
置は、例えば図4に示すようにエアー吹込ノズル5を支
持する吹込ノズルホルダ23に内蔵されている。すなわ
ち、吹込ノズルホルダ23の外枠を形成し、可動部材2
4にボルト44によつて固着されるホルダ本体43と、
ホルダ本体43内に配置され、合せ面が傾斜面を形成す
る上側テーパプレート100及び下側テーパプレート1
01と、下側テーパプレート101の水平下面に摺接す
る水平上面を有する水平部材102とを有する。エアー
吹込ノズル5は、水平部材102に螺着され、ロックナ
ット45によつて固定されている。
置を備えることが提案されている。従来のノズル調節装
置は、例えば図4に示すようにエアー吹込ノズル5を支
持する吹込ノズルホルダ23に内蔵されている。すなわ
ち、吹込ノズルホルダ23の外枠を形成し、可動部材2
4にボルト44によつて固着されるホルダ本体43と、
ホルダ本体43内に配置され、合せ面が傾斜面を形成す
る上側テーパプレート100及び下側テーパプレート1
01と、下側テーパプレート101の水平下面に摺接す
る水平上面を有する水平部材102とを有する。エアー
吹込ノズル5は、水平部材102に螺着され、ロックナ
ット45によつて固定されている。
【0005】下側テーパプレート101は、ホルダ本体
43内に上下方向の摺動自在に配置されている。上側テ
ーパプレート100は、ホルダ本体43の側壁に回転自
在に取り付けた上部調節ボルト103が螺合し、上部調
節ボルト103の回動操作により左右(矢印A方向)に
移動するので、傾斜面を介して下側テーパプレート10
1が昇降する。水平部材102は、スプリング104に
よつて下側テーパプレート101及びエアー吹込ノズル
5を伴つて常時上方に付勢され、水平上面が下側テーパ
プレート101の水平下面に常時密着していると共に、
ホルダ本体43の側壁に回転自在かつ昇降自在に取り付
けた下部調節ボルト105が螺合しているので、下部調
節ボルト105の回動操作により左右に移動する。この
下側テーパプレート101の昇降移動、及び水平部材1
02の左右移動により、エアー吹込ノズル5と金型の口
部とを芯合わせすることができる。
43内に上下方向の摺動自在に配置されている。上側テ
ーパプレート100は、ホルダ本体43の側壁に回転自
在に取り付けた上部調節ボルト103が螺合し、上部調
節ボルト103の回動操作により左右(矢印A方向)に
移動するので、傾斜面を介して下側テーパプレート10
1が昇降する。水平部材102は、スプリング104に
よつて下側テーパプレート101及びエアー吹込ノズル
5を伴つて常時上方に付勢され、水平上面が下側テーパ
プレート101の水平下面に常時密着していると共に、
ホルダ本体43の側壁に回転自在かつ昇降自在に取り付
けた下部調節ボルト105が螺合しているので、下部調
節ボルト105の回動操作により左右に移動する。この
下側テーパプレート101の昇降移動、及び水平部材1
02の左右移動により、エアー吹込ノズル5と金型の口
部とを芯合わせすることができる。
【0006】しかしながら、このような従来の中空成形
機のエアー吹込装置にあつては、ノズル調節装置が、上
側テーパプレート100及び下側テーパプレート101
を主構成要素とする昇降調節機構と、水平部材102を
主構成要素とする左右調節機構とを一体に有すると共
に、昇降調節機構の下側テーパプレート101の下側に
左右調節機構の水平部材102を密着状態で配置してあ
る。
機のエアー吹込装置にあつては、ノズル調節装置が、上
側テーパプレート100及び下側テーパプレート101
を主構成要素とする昇降調節機構と、水平部材102を
主構成要素とする左右調節機構とを一体に有すると共
に、昇降調節機構の下側テーパプレート101の下側に
左右調節機構の水平部材102を密着状態で配置してあ
る。
【0007】このため、水平部材102をスプリング1
04によつて常時上方に付勢させ、下側テーパプレート
101の昇降移動に追従させる構造を採らざるを得ず、
水平部材102を大きく左右方向に移動させて金型の口
部との芯合わせを行なうことが困難であるという技術的
課題を有している。すなわち、厚さ又は口部位置が大き
く変化する金型への交換に際し、水平部材102を大き
く(例えば数mm〜数十mm)左右方向に移動させる
と、スプリング104にゆがみを生じ、スプリング10
4による安定的な支持力を確保することが困難になる。
また、水平部材102を大きく左右方向に移動させるた
めには、水平部材102が摺接する下側テーパプレート
101を大形化させなければならず、ひいてはホルダ本
体43が大形化する。
04によつて常時上方に付勢させ、下側テーパプレート
101の昇降移動に追従させる構造を採らざるを得ず、
水平部材102を大きく左右方向に移動させて金型の口
部との芯合わせを行なうことが困難であるという技術的
課題を有している。すなわち、厚さ又は口部位置が大き
く変化する金型への交換に際し、水平部材102を大き
く(例えば数mm〜数十mm)左右方向に移動させる
と、スプリング104にゆがみを生じ、スプリング10
4による安定的な支持力を確保することが困難になる。
また、水平部材102を大きく左右方向に移動させるた
めには、水平部材102が摺接する下側テーパプレート
101を大形化させなければならず、ひいてはホルダ本
体43が大形化する。
【0008】そこで、厚さ又は口部位置が大きく変化す
る金型への交換に伴い、水平部材102を大きく左右方
向に移動させてエアー吹込ノズルと金型の口部との芯合
わせを行なう際には、エアー吹込装置の全体をフレーム
に対して移動させているが、この作業には次のような不
具合を伴う。
る金型への交換に伴い、水平部材102を大きく左右方
向に移動させてエアー吹込ノズルと金型の口部との芯合
わせを行なう際には、エアー吹込装置の全体をフレーム
に対して移動させているが、この作業には次のような不
具合を伴う。
【0009】(1)金型上面のエアー吹込ノズルの挿入
穴(口部)にエアー吹込ノズルを芯合せする調節作業
は、金型上面で確認しながらフレーム上に取り付けたエ
アー吹込装置の全体を動かすことになるので、オペレー
タがフレーム上に乗つて不安定な作業を行なうことにな
り、落下の危険があつた。また、金型の側方至近距離で
芯を確認する作業と、フレーム上でエアー吹込装置を動
かす作業とを交互に複数回行なうことになるので、一人
のオペレータによる作業が困難であつた。
穴(口部)にエアー吹込ノズルを芯合せする調節作業
は、金型上面で確認しながらフレーム上に取り付けたエ
アー吹込装置の全体を動かすことになるので、オペレー
タがフレーム上に乗つて不安定な作業を行なうことにな
り、落下の危険があつた。また、金型の側方至近距離で
芯を確認する作業と、フレーム上でエアー吹込装置を動
かす作業とを交互に複数回行なうことになるので、一人
のオペレータによる作業が困難であつた。
【0010】(2)背が高くかつ重いエアー吹込装置
は、調節移動に伴い、垂直に垂れ下がるエアー吹込ノズ
ルの金型上面に対する直角度が変動し易く、正確な芯合
せが困難であつた。なお、エアー吹込装置を高精度に案
内する機構は、構造が複雑であるのみならず、高価でも
ある。
は、調節移動に伴い、垂直に垂れ下がるエアー吹込ノズ
ルの金型上面に対する直角度が変動し易く、正確な芯合
せが困難であつた。なお、エアー吹込装置を高精度に案
内する機構は、構造が複雑であるのみならず、高価でも
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明は、固定部1と、固
定部1に昇降自在に設けられる可動部材24と、可動部
材24と一体に昇降する吹込ノズルホルダ23と、吹込
ノズルホルダ23に設けられるエアー吹込ノズル5とを
有し、エアー吹込ノズル5から吹き出すエアーを金型6
に保持したパリソン7に吹き込んでブロー成形する中空
成形機のエアー吹込装置において、前記可動部材24と
吹込ノズルホルダ23との間にノズル左右位置調節装置
が設けられ、ノズル左右位置調節装置が、吹込ノズルホ
ルダ23と一体の調節体50と、調節体50の可動部材
24に対する左右移動を案内する案内手段51,52
と、調節体50を可動部材24に着脱自在に固着する固
定手段52とを有することを特徴とする中空成形機のエ
アー吹込装置である。請求項2の発明は、前記調節体5
0を可動部材24に対して左右方向に駆動する駆動手段
53を備えることを特徴とする請求項1の中空成形機の
エアー吹込装置である。
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明は、固定部1と、固
定部1に昇降自在に設けられる可動部材24と、可動部
材24と一体に昇降する吹込ノズルホルダ23と、吹込
ノズルホルダ23に設けられるエアー吹込ノズル5とを
有し、エアー吹込ノズル5から吹き出すエアーを金型6
に保持したパリソン7に吹き込んでブロー成形する中空
成形機のエアー吹込装置において、前記可動部材24と
吹込ノズルホルダ23との間にノズル左右位置調節装置
が設けられ、ノズル左右位置調節装置が、吹込ノズルホ
ルダ23と一体の調節体50と、調節体50の可動部材
24に対する左右移動を案内する案内手段51,52
と、調節体50を可動部材24に着脱自在に固着する固
定手段52とを有することを特徴とする中空成形機のエ
アー吹込装置である。請求項2の発明は、前記調節体5
0を可動部材24に対して左右方向に駆動する駆動手段
53を備えることを特徴とする請求項1の中空成形機の
エアー吹込装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施の形態につ
いて、図1〜図3を参照して説明する。なお、従来例と
実質的に同一機能部分には同一符合を付してある。エア
ー吹込装置は、図3に示すように中空成形機のフレーム
41と、フレーム41にボルト60によつて左右の位置
調節が自在に固定される基台20と、基台20に固設さ
れる固定部1と、固定部1に取付けた電動機30と、電
動機30の回転軸にスラストベアリング28を介して接
続されるボールねじ等のねじ部材29と、ねじ部材29
が螺合するナット部材26と、ナット部材26に固着さ
れて一体をなす板状の可動部材24と、可動部材24の
下面側に取付けた吹込ノズルホルダ23と、吹込ノズル
ホルダ23に取付けたエアー吹込ノズル5とを有してい
る。この電動機30、スラストベアリング28、ねじ部
材29、ナット部材26、可動部材24等により、エア
ー吹込ノズル5を昇降させる昇降駆動手段を構成してい
る。
いて、図1〜図3を参照して説明する。なお、従来例と
実質的に同一機能部分には同一符合を付してある。エア
ー吹込装置は、図3に示すように中空成形機のフレーム
41と、フレーム41にボルト60によつて左右の位置
調節が自在に固定される基台20と、基台20に固設さ
れる固定部1と、固定部1に取付けた電動機30と、電
動機30の回転軸にスラストベアリング28を介して接
続されるボールねじ等のねじ部材29と、ねじ部材29
が螺合するナット部材26と、ナット部材26に固着さ
れて一体をなす板状の可動部材24と、可動部材24の
下面側に取付けた吹込ノズルホルダ23と、吹込ノズル
ホルダ23に取付けたエアー吹込ノズル5とを有してい
る。この電動機30、スラストベアリング28、ねじ部
材29、ナット部材26、可動部材24等により、エア
ー吹込ノズル5を昇降させる昇降駆動手段を構成してい
る。
【0013】固定部1は、上板1a及び下板1bと、上
板1aと下板1bとを複数箇所で上下に連結する筒状の
ガイド部材21とを有する。このガイド部材21には、
可動部材24に設けたガイドバー22が上下方向の摺動
自在に係合している。
板1aと下板1bとを複数箇所で上下に連結する筒状の
ガイド部材21とを有する。このガイド部材21には、
可動部材24に設けたガイドバー22が上下方向の摺動
自在に係合している。
【0014】しかして、制御部40からの制御信号に基
づいて電動機30を正逆に駆動することにより、ねじ部
材29が回転駆動され、ねじ部材29に螺合するナット
部材26及び可動部材24がガイドバー22によつて案
内されながら昇降するので、吹込ノズルホルダ23及び
エアー吹込ノズル5が一体に昇降する。実際には、ナッ
ト部材26は、可動部材24との間に位置する筒状のサ
ポート26aを有し、ねじ部材29はサポート26a内
で進退移動すると共に、可動部材24は、図1に示すよ
うにボルト61によつてサポート26aに固着されてい
る。
づいて電動機30を正逆に駆動することにより、ねじ部
材29が回転駆動され、ねじ部材29に螺合するナット
部材26及び可動部材24がガイドバー22によつて案
内されながら昇降するので、吹込ノズルホルダ23及び
エアー吹込ノズル5が一体に昇降する。実際には、ナッ
ト部材26は、可動部材24との間に位置する筒状のサ
ポート26aを有し、ねじ部材29はサポート26a内
で進退移動すると共に、可動部材24は、図1に示すよ
うにボルト61によつてサポート26aに固着されてい
る。
【0015】金型6は、図外の型締装置によつて開閉自
在な分割金型6a,6bからなり、図外の押出機のクロ
スヘッドから垂下する筒状のパリソン7を型開き状態の
分割金型6a,6bに受入れた後、型閉じすることによ
つて分割金型6a,6bで保持し、この金型6をエアー
吹込装置のエアー吹込ノズル5の下方に移動させるよう
になつている。
在な分割金型6a,6bからなり、図外の押出機のクロ
スヘッドから垂下する筒状のパリソン7を型開き状態の
分割金型6a,6bに受入れた後、型閉じすることによ
つて分割金型6a,6bで保持し、この金型6をエアー
吹込装置のエアー吹込ノズル5の下方に移動させるよう
になつている。
【0016】そして、エアー吹込装置は、ノズル左右位
置調節装置を備える。ノズル左右位置調節装置は、図
1,図2に示すように可動部材24と吹込ノズルホルダ
23のホルダ本体43との間に設けられる。すなわち、
ノズル左右位置調節装置は、ホルダ本体43の上端に固
着する板状の調節体50と、調節体50の可動部材24
に対する左右移動を案内する案内手段51と、調節体5
0を可動部材24に着脱自在に固着する固定手段52と
を有する。
置調節装置を備える。ノズル左右位置調節装置は、図
1,図2に示すように可動部材24と吹込ノズルホルダ
23のホルダ本体43との間に設けられる。すなわち、
ノズル左右位置調節装置は、ホルダ本体43の上端に固
着する板状の調節体50と、調節体50の可動部材24
に対する左右移動を案内する案内手段51と、調節体5
0を可動部材24に着脱自在に固着する固定手段52と
を有する。
【0017】案内手段51は、可動部材24の両側部に
対向させて形成したアリ溝状の溝24aに、調節体50
のアリ状の突起部50aを係合させて構成されている。
なお、可動部材24に突起部を形成し、調節体50に係
合溝を形成することも可能であり、また、図1では、一
方の溝24aを省略してある。固定手段52は、ねじ5
4と、可動部材24の左右に延びる長穴24bと、調節
体50に形成するねじ穴とを有し、可動部材24の長穴
24bに差し込んだねじ54を調節体50のねじ穴に螺
合させて構成されている。調節体50を左右方向に調節
移動させた状態で、ねじ54を締め付けることにより、
調節体50を可動部材24に固定することができる。な
お、吹込ノズルホルダ23に内蔵されるノズル調節装置
は従来例と同様であるが、このノズル調節装置は省略す
ることも可能である。
対向させて形成したアリ溝状の溝24aに、調節体50
のアリ状の突起部50aを係合させて構成されている。
なお、可動部材24に突起部を形成し、調節体50に係
合溝を形成することも可能であり、また、図1では、一
方の溝24aを省略してある。固定手段52は、ねじ5
4と、可動部材24の左右に延びる長穴24bと、調節
体50に形成するねじ穴とを有し、可動部材24の長穴
24bに差し込んだねじ54を調節体50のねじ穴に螺
合させて構成されている。調節体50を左右方向に調節
移動させた状態で、ねじ54を締め付けることにより、
調節体50を可動部材24に固定することができる。な
お、吹込ノズルホルダ23に内蔵されるノズル調節装置
は従来例と同様であるが、このノズル調節装置は省略す
ることも可能である。
【0018】このねじ54によれば、調節体50を可動
部材24に着脱自在に固着する固定手段として機能する
と共に、ねじ54を適当に弛めた状態でねじ54の頭部
が可動部材24の上面を摺動自在であるので、調節体5
0の可動部材24に対する左右移動を案内する案内手段
51としても機能する。従つて、溝24aと突起部50
aとを有する案内手段51は、省略することも可能であ
る。
部材24に着脱自在に固着する固定手段として機能する
と共に、ねじ54を適当に弛めた状態でねじ54の頭部
が可動部材24の上面を摺動自在であるので、調節体5
0の可動部材24に対する左右移動を案内する案内手段
51としても機能する。従つて、溝24aと突起部50
aとを有する案内手段51は、省略することも可能であ
る。
【0019】また、調節体50を可動部材24に対して
左右方向に駆動する駆動手段53を設ける。駆動手段5
3は、可動部材24の左右方向(矢印A方向)の一側下
面にボルトによつて固着する固定ブロック55と、固定
ブロック55を貫通させて、回転のみ自在に取付ける調
節ねじ56とを有し、調節ねじ56の先端部が、図1に
示すように調節体50の雌ねじ部50bに螺合してい
る。駆動手段53は、図2上では複数(2組)配置して
ある。
左右方向に駆動する駆動手段53を設ける。駆動手段5
3は、可動部材24の左右方向(矢印A方向)の一側下
面にボルトによつて固着する固定ブロック55と、固定
ブロック55を貫通させて、回転のみ自在に取付ける調
節ねじ56とを有し、調節ねじ56の先端部が、図1に
示すように調節体50の雌ねじ部50bに螺合してい
る。駆動手段53は、図2上では複数(2組)配置して
ある。
【0020】次に、作用について説明する。中空成形機
は、周知のように図外の押出機のクロスヘッドから垂下
するパリソン7を金型6で挟持し、この金型6をエアー
吹込装置のエアー吹込ノズル5の直下に移動させてパリ
ソン7をブロー成形すると共に、このブロー成形が済ん
だ中空成形品を搬出させる。
は、周知のように図外の押出機のクロスヘッドから垂下
するパリソン7を金型6で挟持し、この金型6をエアー
吹込装置のエアー吹込ノズル5の直下に移動させてパリ
ソン7をブロー成形すると共に、このブロー成形が済ん
だ中空成形品を搬出させる。
【0021】金型6で挟持したパリソン7をブロー成形
するときには、昇降駆動手段を駆動し、予め上昇位置を
採る吹込ノズルホルダ23及びエアー吹込ノズル5を一
体に下降させ、該ノズル5の先端部のカットリングを金
型6の口部(ノズル挿入穴部)を形成するカウンタープ
レートに押圧させ、余分なパリソンを切断させて上バリ
として取り除くと共に、エアー吹込ノズル5の先端から
のエアーをパリソン7内に吹き込み、型面に沿わせて成
形する。成形終了後は、昇降駆動手段を逆駆動し、吹込
ノズルホルダ23及びエアー吹込ノズル5を上昇させ
る。
するときには、昇降駆動手段を駆動し、予め上昇位置を
採る吹込ノズルホルダ23及びエアー吹込ノズル5を一
体に下降させ、該ノズル5の先端部のカットリングを金
型6の口部(ノズル挿入穴部)を形成するカウンタープ
レートに押圧させ、余分なパリソンを切断させて上バリ
として取り除くと共に、エアー吹込ノズル5の先端から
のエアーをパリソン7内に吹き込み、型面に沿わせて成
形する。成形終了後は、昇降駆動手段を逆駆動し、吹込
ノズルホルダ23及びエアー吹込ノズル5を上昇させ
る。
【0022】ノズル左右位置調節装置の作用について説
明する。ノズル左右位置調節装置は、例えば金型6を厚
さが比較的大きく(例えば数mm〜数十mm)変わつた
ものと交換したとき等、金型6の合せ面(口部)とエア
ー吹込ノズル5とに左右方向の芯ずれを比較的大きく生
じたときに作動させる。金型6の合せ面とエアー吹込ノ
ズル5との芯ずれが小さいときには、ホルダ本体43に
内蔵させた従来のノズル位置調節装置の作動によつても
対応できる。金型6の合せ面とエアー吹込ノズル5との
左右方向の芯ずれが極めて大きく、ノズル位置調節装置
の作動では対応不可能なときには、ボルト60を弛め、
基台20をフレーム41上で移動させる。ノズル左右位
置調節装置は、口部が中心からずれている金型6に交換
した場合にも、作動させることができる。
明する。ノズル左右位置調節装置は、例えば金型6を厚
さが比較的大きく(例えば数mm〜数十mm)変わつた
ものと交換したとき等、金型6の合せ面(口部)とエア
ー吹込ノズル5とに左右方向の芯ずれを比較的大きく生
じたときに作動させる。金型6の合せ面とエアー吹込ノ
ズル5との芯ずれが小さいときには、ホルダ本体43に
内蔵させた従来のノズル位置調節装置の作動によつても
対応できる。金型6の合せ面とエアー吹込ノズル5との
左右方向の芯ずれが極めて大きく、ノズル位置調節装置
の作動では対応不可能なときには、ボルト60を弛め、
基台20をフレーム41上で移動させる。ノズル左右位
置調節装置は、口部が中心からずれている金型6に交換
した場合にも、作動させることができる。
【0023】ノズル左右位置調節装置の作動は、固定手
段52による調節体50の可動部材24への固定を解除
し、駆動手段53を駆動して行なわれる。すなわち、ね
じ54をゆるめた状態で、調節ねじ56を正又は逆方向
に回転させ、調節体50を左右方向に所定距離だけ移動
させる。その際、調節体50の突起部50aが可動部材
24の溝24aに沿つて摺動し、場合によつてはねじ5
4の頭部が可動部材24の上面を摺動する。これによ
り、可動部材24に対し、調節体50、ホルダ本体43
及びエアー吹込ノズル5が一体に移動する。
段52による調節体50の可動部材24への固定を解除
し、駆動手段53を駆動して行なわれる。すなわち、ね
じ54をゆるめた状態で、調節ねじ56を正又は逆方向
に回転させ、調節体50を左右方向に所定距離だけ移動
させる。その際、調節体50の突起部50aが可動部材
24の溝24aに沿つて摺動し、場合によつてはねじ5
4の頭部が可動部材24の上面を摺動する。これによ
り、可動部材24に対し、調節体50、ホルダ本体43
及びエアー吹込ノズル5が一体に移動する。
【0024】エアー吹込ノズル5が金型6の口部と芯が
合つた適正位置に移動したなら、ねじ54を締め付けて
調節体50を固定する。この調節作業は、可動部材24
の下側に配置した調節体50を移動させてなされるの
で、エアー吹込ノズル5と金型6の口部との相対位置を
確認しながら容易に行なうことができ、エアー吹込ノズ
ル5と金型6の口部との芯合わせを精緻かつ簡単に行な
うことができる。
合つた適正位置に移動したなら、ねじ54を締め付けて
調節体50を固定する。この調節作業は、可動部材24
の下側に配置した調節体50を移動させてなされるの
で、エアー吹込ノズル5と金型6の口部との相対位置を
確認しながら容易に行なうことができ、エアー吹込ノズ
ル5と金型6の口部との芯合わせを精緻かつ簡単に行な
うことができる。
【0025】ところで、調節ねじ56のねじ山のピッチ
をノズル調節装置の下部調節ボルト105のねじ山のピ
ッチよりも大きく設定しておけば、調節ねじ56を回転
させて調節体50を移動させた後、下部調節ボルト10
5を回転させて水平部材102を更に精緻に移動させる
ことができる。
をノズル調節装置の下部調節ボルト105のねじ山のピ
ッチよりも大きく設定しておけば、調節ねじ56を回転
させて調節体50を移動させた後、下部調節ボルト10
5を回転させて水平部材102を更に精緻に移動させる
ことができる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る中空成形機のエアー吹込装置によれば、次
の効果が得られる。 (1)ノズル左右位置調節装置を可動部材と吹込ノズル
ホルダとの間に設けたので、左右に調節移動する調節体
をスプリングによつて付勢させる必要がなく、スプリン
グのゆがみに伴う支持力の低下を生ずることがない。そ
の結果、簡素な構造により、調節体ひいてはエアー吹込
ノズルの比較的大きな調節移動を高精度に得ることがで
きる。
本発明に係る中空成形機のエアー吹込装置によれば、次
の効果が得られる。 (1)ノズル左右位置調節装置を可動部材と吹込ノズル
ホルダとの間に設けたので、左右に調節移動する調節体
をスプリングによつて付勢させる必要がなく、スプリン
グのゆがみに伴う支持力の低下を生ずることがない。そ
の結果、簡素な構造により、調節体ひいてはエアー吹込
ノズルの比較的大きな調節移動を高精度に得ることがで
きる。
【0027】(2)エアー吹込装置の全体をフレームに
対して移動させる場合と比較して、次の効果を奏するこ
とができる。 (a)オペレータがフレーム上に乗つて不安定な作業を
行なう必要がなくなり、安全性が向上すると共に、一人
のオペレータによる作業が可能になる。 (b)背が高くかつ重いエアー吹込装置全体の調節移動
に伴つて直角度が変動し、エアー吹込ノズルに位置ずれ
を生じることが回避されるので、エアー吹込装置を高精
度に案内する機構を備えることなく、比較的大きく、か
つ、高精度な調節移動が得られる。その結果、エアー吹
込装置の構造が簡素かつ安価になる。
対して移動させる場合と比較して、次の効果を奏するこ
とができる。 (a)オペレータがフレーム上に乗つて不安定な作業を
行なう必要がなくなり、安全性が向上すると共に、一人
のオペレータによる作業が可能になる。 (b)背が高くかつ重いエアー吹込装置全体の調節移動
に伴つて直角度が変動し、エアー吹込ノズルに位置ずれ
を生じることが回避されるので、エアー吹込装置を高精
度に案内する機構を備えることなく、比較的大きく、か
つ、高精度な調節移動が得られる。その結果、エアー吹
込装置の構造が簡素かつ安価になる。
【図1】 本発明の1実施の形態に係る中空成形機のエ
アー吹込装置の要部を一部切開して示す正面図。
アー吹込装置の要部を一部切開して示す正面図。
【図2】 同じく図1のII−II矢示図。
【図3】 同じくエアー吹込装置の全体を示す正面図。
【図4】 従来のノズル調節装置を示す断面図。
1:固定部、5:エアー吹込ノズル、6:金型、7:パ
リソン、23:吹込ノズルホルダ、24:可動部材、2
4a:溝、24b:長穴、50:調節体、50a:突起
部、50b:雌ねじ部、51:案内手段、52:固定手
段、53:駆動手段、54:ねじ、56:調節ねじ。
リソン、23:吹込ノズルホルダ、24:可動部材、2
4a:溝、24b:長穴、50:調節体、50a:突起
部、50b:雌ねじ部、51:案内手段、52:固定手
段、53:駆動手段、54:ねじ、56:調節ねじ。
Claims (2)
- 【請求項1】 固定部(1)と、固定部(1)に昇降自
在に設けられる可動部材(24)と、可動部材(24)
と一体に昇降する吹込ノズルホルダ(23)と、吹込ノ
ズルホルダ(23)に設けられるエアー吹込ノズル
(5)とを有し、エアー吹込ノズル(5)から吹き出す
エアーを金型(6)に保持したパリソン(7)に吹き込
んでブロー成形する中空成形機のエアー吹込装置におい
て、前記可動部材(24)と吹込ノズルホルダ(23)
との間にノズル左右位置調節装置が設けられ、ノズル左
右位置調節装置が、吹込ノズルホルダ(23)と一体の
調節体(50)と、調節体(50)の可動部材(24)
に対する左右移動を案内する案内手段(51,52)
と、調節体(50)を可動部材(24)に着脱自在に固
着する固定手段(52)とを有することを特徴とする中
空成形機のエアー吹込装置。 - 【請求項2】 前記調節体(50)を可動部材(24)
に対して左右方向に駆動する駆動手段(53)を備える
ことを特徴とする請求項1の中空成形機のエアー吹込装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000066894A JP2001252971A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 中空成形機のエアー吹込装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000066894A JP2001252971A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 中空成形機のエアー吹込装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001252971A true JP2001252971A (ja) | 2001-09-18 |
Family
ID=18586177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000066894A Pending JP2001252971A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 中空成形機のエアー吹込装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001252971A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110450443A (zh) * | 2019-08-16 | 2019-11-15 | 亚普汽车部件股份有限公司 | 中空体排气结构成型辅具、排气结构及中空体成型方法 |
-
2000
- 2000-03-10 JP JP2000066894A patent/JP2001252971A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110450443A (zh) * | 2019-08-16 | 2019-11-15 | 亚普汽车部件股份有限公司 | 中空体排气结构成型辅具、排气结构及中空体成型方法 |
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