JP2001252819A - 円筒体切断装置 - Google Patents

円筒体切断装置

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JP2001252819A
JP2001252819A JP2000064112A JP2000064112A JP2001252819A JP 2001252819 A JP2001252819 A JP 2001252819A JP 2000064112 A JP2000064112 A JP 2000064112A JP 2000064112 A JP2000064112 A JP 2000064112A JP 2001252819 A JP2001252819 A JP 2001252819A
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Japan
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cutting
cylindrical body
outer peripheral
rotary
peripheral surface
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JP2000064112A
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English (en)
Inventor
Hideto Ishii
秀人 石井
Noriyuki Komatsu
典之 小松
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Mahle Filter Systems Japan Corp
Original Assignee
Tennex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルフィルタの円筒ケースのような円
筒部材を容易に切断できるようにすること。 【解決手段】 容器P上端に前記容器上端を横切った状
態で載置されるベース2と、ベース2を容器Pの側面に
対して固定するベース固定部材6と、ベース2に設けら
れ且つ回転時に切断されるオイルフィルタ(回転切断用
円筒部材)W1を回転可能に支持するオイルフィルタ回
転支持部材(3a+22,22)と、オイルフィルタ回
転支持部材(3a+22,22)に支持された前オイル
フィルタW1に対して接近、離隔可能な回転刃ホルダ1
6と、回転刃ホルダ16に回転可能に支持された円形回
転刃17とを備え、円形回転刃17をオイルフィルタW
1外周面に当接させた状態で、オイルフィルタW1を回
転させることにより円筒部材を輪切りに切断する円筒部
材切断装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒体を輪切りに
切断する円筒体切断装置に関し、特に、厚さの薄い円筒
壁を切断するのに適した円筒体切断装置に関する。前記
円筒体切断装置は、円筒状ケースとその内部に収容され
た部材とを有する円筒体を解体して分離する際に好適に
使用される。また、前記円筒体切断装置は、円筒状ケー
スの内部にオイルやオイルがしみ込んだ紙フィルタ等の
汚染物質が収容されている自動車用オイルフィルタのよ
うな円筒体を解体、分離する際に好適に使用される。
【0002】
【従来の技術】前記自動車のオイルフィルタを分別する
ための装置として次の技術が従来公知である。 (1)登録実用新案公報第3053140号記載の技術 この公報には、使用済み後の廃棄処分の厄介なオイルフ
ィルタを円滑且つ容易に解体し、リサイクルに供するこ
とができるように処理するオイルフィルタ解体処理装置
が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記登録実用新案公報
第3053140号記載のオイルフィルタ解体処理装置
では設備が大型で、簡単に持ち運びできないという問題
点があった。また、高価なため、自動車部品店や、小さ
な自動車整備工場等において手軽にオイルフィルタを解
体処理する装置として設置するには不向きであった。
【0004】本発明は前述の事情に鑑み、次の記載内容
(1),(2)を課題とする。 (1)オイルフィルタの円筒ケースのような円筒体を容
易に切断できるようにすること。 (2)手軽に使用でき且つ小型、軽量の円筒体切断装置
を提供すること。
【0005】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決し
た本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施
例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符
号をカッコで囲んだものを付記する。なお、本発明を後
述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明
の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例
に限定するものではない。
【0006】(第1発明)前記課題を解決するため、第
1発明の円筒体切断装置(U)は、容器(P)上端に前
記容器(P)上端を横切った状態で着脱可能に固定され
るベース(2)と、前記ベース(2)に支持され且つ回
転切断用円筒体(W1)の外周面の円周方向の一側面側
の部分を回転可能に支持する外周面回転支持部材(2
2,22;46)および前記外周面回転支持部材(2
2,22;46)に支持された回転切断用円筒体(W
1)の軸方向の端面を回転可能に支持する端面支持部材
(3a;47)とを有する円筒体回転支持部材(3a+
22,22;46+47)と、前記円筒体回転支持部材
(3a+22,22;46+47)に支持された前記回
転切断用円筒体(W1)の外周面の円周方向の前記一側
面とは反対側の他側面側から前記外周面に接近、離隔し
て、前記外周面の他側面側の部分に円周方向に沿って当
接する当接位置と前記外周面から離隔した離隔位置との
間で移動可能な回転円筒体切断刃(17)と、前記回転
円筒体切断刃(17)を支持するとともに、前記回転円
筒体切断刃(17)を前記当接位置に保持する当接保持
位置と前記離隔位置に保持する離隔保持位置との間で移
動可能に前記ベース(2)により支持された回転円筒体
切断刃支持部材(16;16′;49)と、を備えた円
筒体切断装置。
【0007】(第1発明の作用)前記構成を備えた第1
発明の円筒体切断装置では、ベース(2)は、容器
(P)の上端に前記容器(P)を横切った状態で着脱可
能に固定される。前記ベース(2)に設けられた円筒体
回転支持部材(3a+22,22;46+47)の外周
面回転支持部材(22,22;46)は、回転切断用円
筒体(W1)の外周面の円周方向の一側面側を回転可能
に支持し、円筒体回転支持部材(3a+22,22;4
6+47)の端面支持部材(3a;47)は、前記外周
面回転支持部材(22,22;46)に支持された回転
切断用円筒体(W1)の軸方向の端面を回転可能に支持
する。前記回転円筒体切断刃(17)を支持する回転円
筒体切断刃支持部材(16;16′;49)は、前記ベ
ース(2)により当接保持位置と離隔保持位置との間で
移動可能に支持される。
【0008】前記回転円筒体切断刃支持部材(16;1
6′;49)に支持された前記回転円筒体切断刃(1
7)は、前記回転円筒体切断刃支持部材(16;1
6′;49)が前記当接保持位置および離隔保持位置の
間で移動するとき、前記円筒体回転支持部材(3a+2
2,22;46+47)に支持された前記回転切断用円
筒体(W1)の外周面の円周方向の前記一側面とは反対
側の他側面側から前記外周面に接近、離隔する。そし
て、前記回転円筒体切断刃支持部材(16;16′;4
9)が前記当接保持位置に移動したときに前記回転円筒
体切断刃(17)は、前記外周面の他側面側部分に円周
方向に沿って当接する当接位置に移動する。また、前記
回転円筒体切断刃支持部材(16;16′;49)が前
記離隔保持位置に移動したときに前記回転円筒体切断刃
(17)は、前記外周面から離隔した離隔位置に移動す
る。前記回転円筒体切断刃(17)を前記当接位置に移
動させた状態で、回転切断用円筒体(W1)を回転させ
ると、回転円筒体切断刃(17)が回転切断用円筒体
(W1)の外周面に沿って切れ目を形成する。前記回転
切断用円筒体(W1)を数回転させると前記切れ目に沿
って回転切断用円筒体(W1)が切断される。前記回転
切断用円筒体(W1)が自動車のオイルフィルタの場合
には、オイルフィルタの円筒状ケースを輪切りに切断し
て内部の紙フィルタを取り出すことができる。
【0009】(第2発明)第2発明の円筒体切断装置
は、前記第1発明において、前記ベース(2)上面に設
けられて押切り切断用筒体(W4)の外側面の周方向の
一側面を回転可能に支持する押切り切断用筒体支持部材
(11b+13b)と、前記押切り切断用筒体支持部材
(11b+13b)に支持された前記押切り切断用筒体
(W4)の外周面の周方向の前記一側面とは反対側の他
側面側から前記外周面に接近、離隔して、前記外周面の
他側面に円周方向に沿って押圧される切断位置と前記外
周面から離隔した離隔位置との間で移動可能な押切り切
断刃(28)と、前記押切り切断刃(28)を支持する
とともに、前記押切り切断刃(28)を前記切断位置に
移動させる切断回動位置と前記離隔位置に移動させる離
隔回動位置との間で回動可能に前記ベース(2)により
支持された回動レバー(27)と、を備えたことを特徴
とする。
【0010】(第2発明の作用)前記構成を備えた第2
発明の円筒体切断装置では、前記ベース(2)上面に設
けられた押切り切断用筒体支持部材(11b+13b)
は、前記押切り切断用筒体(W4)の外側面の周方向の
一側面を回転可能に支持する。前記ベース(2)により
回動可能に支持された回動レバー(27)には押切り切
断刃(28)が支持されている。前記回動レバー(2
7)は、切断回動位置と離隔回動位置との間で回動し、
前記切断回動位置では前記押切り切断刃(28)を切断
位置に移動させ、前記離隔回動位置では前記押切り切断
刃(28)を離隔位置に移動させる。前記回動レバー
(27)に支持された押切り切断刃(28)は、前記回
動レバー(27)の回動に伴い、前記押切り切断用筒体
支持部材(11b+13b)に支持された前記押切り切
断用筒体(W4)の外周面の周方向の前記一側面とは反
対側の他側面側から前記外周面に接近、離隔して、前記
外周面の他側面に円周方向に沿って押圧される切断位置
と前記外周面から離隔した離隔位置との間で移動する。
【0011】押切り切断刃(28)が前記離隔位置から
切断位置に移動するように前記回動レバー(27)を回
動させたときには、押切り切断刃(28)により押圧さ
れる押切り切断用筒体(W4)の被押圧部分が押し切ら
れる。したがって、前記押切り切断用筒体(W4)を所
定回転角だけ回転させては前記押切り切断用筒体(W
4)の被押圧部分を押し切る動作を繰り返し行うことに
より前記押切り切断用筒体(W4)を切断することがで
きる。前記押切り切断用筒体(W4)が、押切りの困難
な心材と心材周囲の押切り可能な外周部材とを有する場
合には、押切り切断刃(28)の位置(押切り切断用筒
体(W4)に対する位置)と刃幅とを調節することによ
り前記外周部材のみを押し切ることができる。前記押切
り切断用筒体(W4)が自動車のオイルフィルタの紙フ
ィルタである場合には、紙フィルタの中心に配置された
金属製芯材を除いた外周部分(紙フィルタ部分)のみを
押し切ることができる。その場合には紙フィルタの両端
に連結された金属部材と紙フィルタとを分離することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】前記本発明(第1発明または第2
発明)の円筒体切断装置において、前記円筒体回転支持
部材(3a+22,22;46+47)は、前記回転切
断用円筒体(W1)を鉛直軸回り、または水平軸周りに
回転可能に支持するように構成することが可能である。
その場合、回転切断用円筒体(W1)を鉛直な姿勢で回
転させながら切断したり、または水平な姿勢で回転させ
ながら切断したりすることができる。
【0013】(鉛直な姿勢で切断する場合)本発明の円
筒体切断装置において前記回転切断用円筒体(W1)を
鉛直軸回りに回転可能に支持する場合、端面支持部材
(3a)は、前記回転切断用円筒体(W1)を鉛直に支
持する円筒体載置面(3a)により構成し、外周面回転
支持部材(22,22)は、前記円筒体載置面(3a)
に鉛直に載置された前記回転切断用円筒体(W1)の外
周面への前記回転円筒体切断刃(17)の押圧位置とは
反対側の外周面に円周方向に間隔を置いて当接する鉛直
軸回りに回転可能な一対の当接回転部材(22,22)
により構成することが可能である。その場合、前記円筒
体載置面(3a)は前記ベース(2)の上面により形成
することが可能であり、その場合には端面支持部材(3
a)を別途設ける必要が無いので、全体の構成を簡素に
することができる。前記円筒体回転支持部材(3a+2
2,22)の端面支持部材(3a)である円筒体載置面
(3a)に前記回転切断用円筒体(W1)を鉛直に支持
し、その外周面へ前記回転円筒体切断刃(17)を押圧
すると、前記回転円筒体切断刃(17)の当接位置とは
反対側の回転円筒体の外周面は、鉛直軸回りに回転可能
な一対の当接回転部材(22,22)に当接する。この
状態で回転切断用円筒体(W1)を回転させることによ
り、回転切断用円筒体(W1)を容易に切断することが
できる。
【0014】前記円筒体回転支持部材(3a+22,2
2)の端面支持部材である前記円筒体載置面(3a)
は、前記ベース(2)上に回転可能に支持された回転テ
ーブル上面により形成することが可能である。その場
合、回転切断用円筒体(W1)は、前記ベース(2)上
に回転可能に支持された回転テーブル上面(円筒体載置
面)(3a)に載置される。この場合、切断作業時の回
転切断用円筒体(W1)は回転テーブルを回転させるこ
とにより容易に回転させることが可能である。なお、前
記回転テーブルは手動操作または電動モータにより回転
させることが可能である。
【0015】(水平な姿勢で切断する場合)また、本発
明の円筒体切断装置において前記回転切断用円筒体(W
1)を水平軸回りに回転可能に支持する場合、外周面回
転支持部材(46)は、前記回転切断用円筒体(W1)
の外周面の下部を支持するように配置される。前記外周
面回転支持部材(46)には、円周方向に間隔を置いて
当接する水平軸回りに回転可能な複数の当接回転部材
(46a,46b)を設けることが好ましい。この場合
は、前記回転円筒体切断刃(17)は回転切断用円筒体
(W1)外周面の上側(すなわち、外周面の下側に配置
された外周面回転支持部材(46)と反対側)に押圧さ
れる。この状態で回転切断用円筒体(W1)を回転させ
ることにより、回転切断用円筒体(W1)を容易に切断
することができる。
【0016】前記本発明において、前記ベース(2)に
より支持された回転円筒体切断刃支持部材(16;1
6′;49)は、前記ベース(2)に回転可能に支持さ
れたスクリューシャフト(18)に連結され、前記スク
リューシャフト(18)の回転時に前記円筒体回転支持
部材(3a+22,22;46+47)に支持された回
転切断用円筒体(W1)に対して進退移動可能な回転円
筒体切断刃ホルダ(16)により構成することが可能で
ある。その場合、スクリューシャフト(18)を回転さ
せることにより、回転円筒体切断刃ホルダ(16)に支
持された回転円筒体切断刃(17)を回転切断用円筒体
(W1)の外周面に円周方向に沿って当接する当接位置
(切断位置)と、前記回転切断用円筒体(W1)の外周
面から離隔した離隔位置との間で移動させることができ
る。前記スクリューシャフト(18)は手動操作または
電動モータにより回転させることが可能である。
【0017】また、回転円筒体切断刃支持部材(16;
16′;49)は、偏心カム(40)の回転時に、前記
当接位置(切断位置)と前記離隔位置との間で移動する
回転円筒体切断刃ホルダ(16′)により構成したり、
回動可能なホルダ支持レバー(48)の回動時に、前記
当接位置(切断位置)と前記離隔位置との間で移動する
回転円筒体切断刃ホルダ(49)により構成したりする
ことが可能である。
【0018】前記回転円筒体支持部材に支持された回転
円筒体切断刃(17)は、回転可能に支持された円形回
転刃(17)により構成し、前記円形回転刃(17)を
前記円筒体回転支持部材(3a+22,22;46+4
7)に支持された回転切断用円筒体(W1)の外周面に
円周方向に沿って当接するように支持することが可能で
ある。回転円筒体切断刃(17)として円形回転刃(1
7)を使用することにより、回転円筒体切断刃(17)
の寿命を長くすることが可能となる。
【0019】前記本発明の円筒体切断装置において、前
記ベース(2)下面に多孔板により構成されたパンチプ
レート(1)を連結するとともに前記パンチプレート
(1)を前記容器(P)上端の内側に水平状態で挿入す
ることが可能である。その場合、前記ベース(2)下面
に連結されたパンチプレート(1)は、前記容器(P)
上端の内側に水平状態で挿入される。したがって、ベー
ス(2)上面で切断した円筒部材(回転切断用円筒体
(W1)または押切り切断用筒体(W4))がベース
(2)上面から落ちても、前記パンチプレート(1)の
上面に支持されるため、容器(P)の底まで落ちること
がない。また、切断した円筒部材(W1,W4)の内部
にオイルが収容されている場合、円筒部材(W1,W
4)の内部から流出したオイルは前記パンチプレート
(1)の孔から下方に落下して、容器(P)内部に収容
される。また、前記本発明において、前記容器(P)と
して空になったドラム缶またはペール缶を使用可能であ
る。その場合、内部にオイルを収容している円筒部材
(W1,W4)を切断する際のオイル収容のための容器
(P)をわざわざ製造する必要がない。
【0020】(実施例)次に図面を参照しながら、本発
明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発
明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以
後の説明の理解を容易にするために、図面において、前
後方向をX軸方向、右左方向をY軸方向、上下方向をZ
軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す
方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左
方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上
側、下側とする。また、図中、「○」の中に「・」が記
載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、
「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏
に向かう矢印を意味するものとする。
【0021】(実施例1)図1は本発明の円筒体切断装
置の実施例1の斜視図である。図2は前記図1の上面の
説明図で、図2Aは上面図、図2Bは前記図2AのIIB
−IIB線断面図である。図3は前記図1に回転切断用円
筒体およびその回転操作部材を追加して示した図であ
る。図4は前記図3の側面図である。図5は前記図2の
V−V線断面図である。図6は回転切断用円筒体として
の自動車のオイルフィルタの説明図で、図6Aは切断前
のオイルフィルタの全体斜視図、図6Bはオイルフィル
タのケースの切断後にオイルフィルタの内部の部材を分
離した状態を示す図である。図7はオイルフィルタ内部
に収容されていた紙フィルタの説明図で、図7Aは押切
り切断刃で切断する前の状態を示す図、図7Bは切断後
の分離状態を示す図である。図8は押切り切断刃により
紙フィルタを切断する状態の斜視図である。図9は押切
り切断刃により紙フィルタを切断する状態の側面図で、
前記図8のIX−IX線断面図である。
【0022】本発明の実施例1の円筒体切断装置Uは、
オイルフィルタ(回転切断用円筒体)W1を回転切断す
る際、およびオイルフィルタW1内部から取り出した紙
フィルタ(押切り切断用回転部材)W4を切断する際に
使用される。図6において、オイルフィルタW1はその
下端部分を輪切りに切断すると、ケース上部W2と、板
バネW3と、紙フィルタW4と、パッキンW5と、ケー
ス底部W6とに分離される。また、図7Aに示すよう
に、前記紙フィルタW4は、円筒状に畳まれたフィルタ
用紙W4a′と、前記フィルタ用紙W4a′の上端およ
び下端に接着された金属プレートW4b′,W4c′
と、その中心部に配置された金属製の芯材W4d(図7
B参照)とを有している。前記図7Aに示す紙フィルタ
W4は、前記芯材W4dの周囲のフィルタ用紙W4a′
の上端部および下端部を切断することにより、図7Bに
示す紙フィルタ中央部W4a、紙フィルタ上端部W4
b、紙フィルタ下端部W4c、および前記芯材W4dに
分離される。
【0023】図1〜図5において、前記オイルフィルタ
W1を切断して分離する円筒体切断装置Uは、ペール缶
(灯油缶)Pの上端部Paに固定して使用される。前記
円筒体切断装置Uは、金属製のパンチプレート1とその
上面に連結された金属製のベース2とを有している。パ
ンチプレート1は多数の孔1aを有しており、前記ペー
ル缶P上端の内側に嵌合している。ベース2は四辺形の
上壁部3と、前記四辺形の2つの長辺から下方に折り曲
げた2つの長辺側壁部4,4と、前記四辺形の2つの短
辺から下方に折り曲げた2つの短辺側壁部5,5とを有
している。前記上壁部3上面には、オイルフィルタW1
の底面(軸方向の端面)を回転可能に支持するオイルフ
ィルタ載置面(円筒体載置面)3aが設けられている。
オイルフィルタ載置面3aは、円筒体端面支持部材とし
て構成されており、載置されたオイルフィルタW1を回
転させたときの摩擦抵抗が小さい平滑な表面に形成され
ている。
【0024】前記長辺側壁部4,4はペール缶Pの上面
を直径方向に横切っており、短辺側壁部5,5はペール
缶Pの上端部Paの外側面の外方に配置されている。前
記各長辺側壁部4の長手方向の両端部4a,4aは下部
が切除されており、前記両端部4a,4aがペール缶P
の上端に載置されている。前記一対の短辺側壁部5には
それぞれ2個のつまみ付きねじ(ベース固定部材)6,
6が螺合するねじ孔が形成されており、前記つまみ付き
ねじ6,6は前記ねじ孔に螺合して貫通している。した
がって、前記つまみ付きねじ6,6を回してその先端を
ペール缶Pの外側面に押し付けることによりベース2を
ペール缶Pの上端部Paに固定することができる。前記
ベース2とともにパンチプレート1もペール缶Pの上端
内部に固定される。
【0025】前記ベース2の四辺形の上壁部3の長辺方
向の一端部(右端部、すなわち、Y端部)の上面には、
L型のガイドブラケット11およびガイドブロック12
が前後方向(X軸方向)に間隔を置いて固定されてい
る。前記L型のガイドブラケット11は水平な連結板1
1aおよび鉛直なガイド板11bを有している。前記連
結板11aは前記ベース2上面に載置された状態で固定
される。前記ガイドブロック12は前記ガイド板11b
に対向して平行に配置されたブロックガイド面12aを
有している。前記ガイドブロック12の上面にはL型の
上面ガイドブラケット13が固定されている。上面ガイ
ドブラケット13は水平な上面ガイド板13aおよび鉛
直板13bを有している。前記ガイド板11bとブロッ
クガイド面12aとの間に配置されて、前記四辺形の上
壁部3の長辺方向に進退移動可能にガイドされる回転円
筒体切断刃ホルダ16は直方体状部材であり、その上面
は前記上面ガイド板13a下面によりガイドされる。前
記符号11b,12a,13aで示された要素によりガ
イド部材(11b,12a,13a)が構成されてい
る。
【0026】前記回転円筒体切断刃ホルダ16の一端
(先端)には回転円筒体切断刃17が鉛直で回転可能な
回転軸17aに支持されている。回転円筒体切断刃ホル
ダ16の他端(連結端)にはスクリューシャフト18の
一端(前端)が回転自在に連結されている。スクリュー
シャフト18の他端(後端)には操作部材19が連結さ
れている。操作部材19は円形ハンドル19aおよび円
形ハンドル19aから外方に突出する棒状ハンドル19
bを有している。前記スクリューシャフト18の中間部
分は、前記上壁部3上面に固定されたナット21に螺合
している。
【0027】したがって、操作部材19によりスクリュ
ーシャフト18を回転させると、ナット21に螺合する
スクリューシャフト18は前後に進退移動する。その
際、スクリューシャフト18前端に回転自在に連結され
た回転円筒体切断刃ホルダ16は、前記ガイド部材(1
1b,12a、13a)によりガイドされて、前後方向
(前記四辺形の上壁部3の長辺方向)に進退移動する。
【0028】前記上壁部3上面には、前記ガイドブラケ
ット11およびガイドブロック12が設けられた側とは
反対側の部分(左側部分、すなわち、−Y側部分)に、
一対のローラ(当接回転部材)22,22が鉛直軸回り
に回転可能に支持されている。前記一対のローラ22,
22の左側(−Y側)には運搬時に手で持つためのL型
のブラケット23がねじ24,24により固定されてい
る。前記上壁部3上面の前記オイルフィルタ載置面(円
筒体載置面)3aは、ローラ22,22と前記回転円筒
体切断刃ホルダ16との間にが設けられている。前記符
号22,22,3aで示された要素によりオイルフィル
タ回転支持部材すなわち、円筒体回転支持部材(3a+
22,22)が構成されている。
【0029】(押し切りカッタの説明)前記ガイド板1
1bの上端および鉛直板13bの上端は平行であり、図
6B、図7Aに示す紙フィルタ(押切り切断用筒体)W
4の円筒状の外側面を水平に支持することが可能であ
る。すなわち、前記符号11bおよび13bにより示さ
れた要素により押切り切断用筒体支持部材(11b+1
3b)が構成されている。前記ガイドブラケット11の
水平な連結板11a上にはL型のカッタ支持ブラケット
26が固定されている。前記L型のカッタ支持ブラケッ
ト26は水平な連結板26aと鉛直なレバー支持板26
bとを有している。レバー支持板26bには回動レバー
27の後端部(−X端部)が水平軸回りに回動可能に支
持されている。前記回動レバー27は回動時に、前記押
切り切断用筒体支持部材(11b+13b)に支持され
た紙フィルタ(押切り切断用筒体)W4に対して接近、
離隔可能である。
【0030】図8、図9において、前記回動レバー27
には押切り切断刃28が支持されており、押切り切断刃
28は、前記回動レバー27の前記紙フィルタW4への
接近時に前記押切り切断用筒体支持部材(11b+13
b)に支持された紙フィルタW4の外周面に円周方向に
沿って当接するように配置されている。前記回動レバー
27の外端部(前端部)には、押切り用ハンドル29が
設けられている。前記押切り用ハンドル29を上下に回
動させることにより、前記押切り切断刃28を前記紙フ
ィルタW4に対して接近、離隔させることができる。
【0031】(実施例1の作用)前記構成を備えた実施
例1の円筒体切断装置では、ベース2は図1〜図4に示
すように、ペール缶(容器)Pの上端に前記ペール缶P
を横切った状態で載置される。このとき、ベース2の下
部に固定したパンチプレート1は前記ペール缶P上端の
開口に挿入され、オイルフィルタ(回転切断用円筒体)
W1または紙フィルタ(押切り切断用筒体)W4や、そ
の他の図6、図7に示す分離された部材がペール缶P内
部に落下するのを防止することができる。前記ベース2
は、つまみ付きねじ(ベース固定部材)6により前記ペ
ール缶Pの上端部Paの側面に対して固定される。
【0032】前記ベース2の上壁部3の円筒体載置面3
aに自動車用のオイルフィルタ(回転切断用円筒体)W
1を載置した状態で、スクリューシャフト18を回転さ
せて回転円筒体切断刃ホルダ16を移動させ、回転円筒
体切断刃17をオイルフィルタW1外周面に押圧させ
る。このとき、オイルフィルタW1の前記回転円筒体切
断刃17が押圧する側面と反対側の側面は前記ローラ2
2,22に当接する。
【0033】その状態で図3に示す市販のオイルフィル
タレンチ31をオイルフィルタW1の上部に嵌合させ
る。前記オイルフィルタレンチ31上端のハンドル嵌合
孔にレンチハンドル32の一端を嵌合させて、レンチハ
ンドル32を回転させると、オイルフィルタW1が回転
し、その外周面には回転円筒体切断刃17により切れ目
が形成される。前記オイルフィルタW1を数回転させる
と前記切れ目に沿ってオイルフィルタW1の円筒状ケー
スが輪切りに切断される。円筒状ケースを輪切りに切断
することにより、図6に示すように前記オイルフィルタ
W1は、ケース上部W2と、板バネW3と、紙フィルタ
W4と、パッキンW5と、ケース底部W6とに分離され
る。
【0034】図8、図9において、前記紙フィルタ(押
切り切断用筒体)W4を手に持って、前記押切り切断用
筒体支持部材(11b+13b)の上端に置いた状態で
前記押切り用ハンドル29を下方に回動させる。このと
き、前記押切り切断刃28を前記紙フィルタW4に対し
て接近させ、紙フィルタW4の前記芯材W4dの周囲の
フィタ用紙部分を切断することができる。前記紙フィル
タW4の上端部および下端部を切断すると、図7Bに示
す紙フィルタ中央部W4a、紙フィルタ上端部W4b、
紙フィルタ下端部W4c、および芯材W4dに分離され
る。
【0035】前記オイルフィルタW1および紙フィルタ
W4の切断の際に内部のオイルが流出しても、前記パン
チプレート1の孔からペール缶P内に流れ落ちるので、
周囲を汚すことはない。また、ペール缶(灯油缶)Pは
容易に安価に入手できるので、低コストの円筒体切断装
置を提供することができる。
【0036】(実施例2)図10は本発明の円筒体切断
装置の実施例2の説明図で、前記実施例1の図2に対応
する図である。図11は同実施例2で使用する回転円筒
体切断刃ホルダおよび前記回転円筒体切断刃ホルダを移
動させる部材の説明図で、図11Aは斜視図、図11B
は前記図11Aの回転円筒体切断刃ホルダを当接保持位
置に移動させた状態における前記図11AのXIB−XI
B線断面図、図11Cは前記図11Bの回転円筒体切断
刃ホルダを離隔保持位置に移動させた状態を示す図であ
る。なお、この実施例2の説明において、前記実施例1
の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略する。この実施例2は、下記
の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記
実施例1と同様に構成されている。
【0037】図10、図11において、ベース2の上壁
部3には、ガイドブラケット11、13がボルトにより
固定されている。ガイドブラケット11,13はそれぞ
れ、前記上壁部3に固定される水平な連結板11a,1
3aと、鉛直なガイド板11b,13bとを有してい
る。ガイド板11b,13bによりガイドされるホルダ
支持ケース36は、その下部の前後両側にY軸方向に延
びる固定用プレート36aを有している。前記固定用プ
レート36aにはY軸方向に延びるねじ貫通用の長孔3
6b,36bが形成されている。前記長孔36bを貫通
するボルト37を前記ベース2の上壁部3に形成したメ
スねじ孔(図示せず)に螺合させることにより、前記ホ
ルダ支持ケース36を上壁部3に固定する。前記ホルダ
支持ケース36の上壁部3に対する左右方向の位置は、
前記長孔36bのY軸方向の長さだけ調節可能である。
【0038】前記ホルダ支持ケース36には左右方向
(Y軸方向)に延びる断面が方形のホルダ収容孔36c
が形成されており、前記ホルダ収容孔36cに回転円筒
体切断刃ホルダ16′が左右方向にスライド可能に支持
されている。回転円筒体切断刃ホルダ16′は、その右
側部分(Y側部分)の直方体部分16′aと左側部分
(−Y側部分)の円柱状部分16′bとを有している。
前記円柱状部分の左端部には、回転円筒体切断刃17が
鉛直な回転可能な回転軸17aに支持されている。前記
ホルダ収容孔36cの左端部(−Y端部)にはホルダガ
イドブロック38が嵌合して固定されており、前記ホル
ダガイドブロック38は左右方向(Y軸方向)の円筒状
のホルダガイド孔を有する直方体状の部材である。前記
回転円筒体切断刃ホルダ16′の円柱状部分16′bは
前記ホルダガイドブロック38のホルダガイド孔を貫通
して、左右方向に移動可能に支持されている。
【0039】前記回転円筒体切断刃ホルダ16′の直方
体部分16′aの左端とホルダガイドブロック38との
間には、前記円柱状部分16′bの外周に圧縮ばね39
が配置されている。前記圧縮ばね39により、回転円筒
体切断刃ホルダ16′は常時右方(Y方向)に押されて
いる。前記回転円筒体切断刃ホルダ16′の右端(Y
端)には、ホルダ支持ケース36に回転可能に支持され
たカム軸40aと一体的に回転する偏心カム40が当接
している。前記カム軸40aには回動レバー41が一体
的に連結されており、回動レバー41が図11Bの位置
(当接保持位置)に回動したときには回転円筒体切断刃
ホルダ16′は前記圧縮ばね39の弾性力に抗して、左
方(−Y方向)に前進して当接保持位置に保持される。
このとき、回転円筒体切断刃17は回転切断用円筒体W
の外周面に当接する当接位置に保持される。回動レバー
41が図11Cの位置(離隔保持位置)に回動したとき
には回転円筒体切断刃ホルダ16′は右方(Y方向)に
後退して離隔保持位置に保持される。このとき、回転円
筒体切断刃17は回転切断用円筒体Wの外周面から離隔
した離隔位置に保持される。
【0040】(実施例2の作用)この実施例2では、前
記回動レバー41の回動に連動して移動する回転円筒体
切断刃ホルダのストロークが一定である。このため、ベ
ース2の上壁部3上のホルダ支持ケース36の固定位置
を、回転切断用円筒体Wのサイズに応じて適切な位置に
調節する必要がある。前記上壁部3上のホルダ支持ケー
ス36の固定位置は、前記長孔36bの左右方向(Y軸
方向)の長さ分だけ調節可能である。前記ホルダ支持ケ
ース36を上壁部3上に固定した状態で、回動レバー4
1を離隔保持位置(図11C参照)と当接保持位置(図
11B参照)との間で回動することにより、前記回転円
筒体切断刃17を回転切断用円筒体Wの外周面に当接す
る位置と前記外周面から離隔した位置とに移動させるこ
とができる。前記回転円筒体切断刃17を当接位置に移
動した状態で、回転切断用円筒体Wを、前記実施例1と
同様に回転させる(実施例1の図3参照)ことにより、
回転切断用円筒体Wを実施例1と同様に容易に切断する
ことができる。
【0041】(実施例3)図12は本発明の円筒体切断
装置の実施例3の説明図で、前記実施例1の図2に対応
する図であり、図12Aは上面図、図12Bは前記図1
2AのXIIB−XIIB線断面図である。図13は同実施
例3で使用する回転円筒体切断刃ホルダおよび前記回転
円筒体切断刃ホルダを移動させる部材の説明図で、図1
3Aは回転円筒体切断刃ホルダを当接保持位置に移動さ
せた状態における側面図、図13Bは前記図13Aの矢
印XIIIBから見た図である。なお、この実施例3の説
明において、前記実施例3の構成要素に対応する構成要
素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略す
る。この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違し
ているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されて
いる。
【0042】図12、図13において、ベース2の上壁
部3には、その左側部分(−Y側部分)に、ガイドブラ
ケット11、13がボルトにより固定されている。ガイ
ドブラケット11,13はそれぞれ、前記上壁部3に固
定される水平な連結板11a,13aと、鉛直なガイド
板11b,13bとを有している。前記鉛直なガイド板
11b,13bの上端により、前記紙フィルタW4を回
転可能に支持する押切り切断用筒体支持部材(11b+
13b)が構成されている。前記ガイドブラケット11
の水平な連結板11a上には前記実施例1と同様のL型
のカッタ支持ブラケット26が固定されている。前記L
型のカッタ支持ブラケット26のレバー支持板26bに
は回動レバー27の後端部(−X端部)が水平軸回りに
回動可能に支持されている。前記回動レバー27には押
切り切断刃28が支持されており、回動レバー27の外
端部(前端部)には、押切り用ハンドル29が設けられ
ている。
【0043】ベース2の上壁部3には、その右側部分
(Y側部分)に、外周面回転支持部材46が固定されて
いる。外周面回転支持部材46は、Y軸方向(左右軸方
向)に平行な回転軸回りに回転可能な一対の前側ローラ
(当接回転部材)46a,46aと、後側ローラ(当接
回転部材)46b,46bと、それらを支持する支持台
46cとを有している。前側ローラ46a,46aは、
回転軸が同一直線上にあり、且つY軸方向に離れた位置
に配置されている。後側ローラ46b,46bも回転軸
が同一直線上にあり、且つY軸方向に離れた位置に配置
されている。前記前側ローラ46a,46aと後側ロー
ラ46b,46bとは前後方向(X軸方向)に所定間隔
だけ離れた位置に配置されており、前記各ローラ46
a,46a,46b,46bにより、回転切断用円筒体
Wの外周面の円周方向の下面側(一側面側)の部分が回
転可能に支持されている。
【0044】前記外周面回転支持部材46の左側に隣接
して鉛直基板(端面支持部材)47がボルトにより固定
されている。端面支持部材47は、前記外周面回転支持
部材46に支持された回転切断用円筒体Wの軸方向の端
面(左端面)に当接して、前記端面を回転可能に支持す
る。前記外周面回転支持部材46および端面支持部材4
7により円筒体回転支持部材(46+47)が構成され
ている。前記端面支持部材47の上部右側面にはホルダ
支持レバー48の前端部(X端部)が回動軸48a回り
に回動可能に支持されている。前記ホルダ支持レバー4
8の後側部分(−X側部分)には作業者が手でつかむ操
作部48bが設けられている。
【0045】前記ホルダ支持レバー48には回転円筒体
切断刃ホルダ49が固定されており、回転円筒体切断刃
ホルダ49の先端には円形回転刃17により構成された
回転円筒体切断刃17が、水平な回転可能な回転軸17
aに支持されている。回転円筒体切断刃ホルダ49の上
端部には、前記ホルダ支持レバー48が嵌合するレバー
連結溝(図12B参照)が形成されており、前記連結溝
に嵌合するホルダ支持レバー48は2個の固定ねじ5
0,50により回転円筒体切断刃ホルダ49と連結され
ている。前記端面支持部材47の上部には、ストッパ5
1が上下に延びる長孔52を貫通し、端面支持部材47
の右側面に突出して固定されている。ストッパ51の上
下位置は、前記長孔52に沿って調節可能である。前記
ストッパ51は、ホルダ支持レバー48が図13Bの実
線位置に回動した状態で、ホルダ支持レバー48の上端
を係止する部材である。すなわち、ホルダ支持レバー4
8は、図13Aに示す位置(レバー上端がストッパ51
に当接して係止された位置)から、Y側に弾性変形して
前記ストッパ51から離脱可能である。ストッパ51か
ら離脱したホルダ支持レバー48は上下に回動して、図
13Bに2点鎖線で示すようにストッパ51の上端に支
持される。
【0046】(実施例3の作用)この実施例3では、前
記ホルダ支持レバー48は、操作部48bをつかんで回
動させることにより、図13の実線位置(当接保持位
置)と2点鎖線位置(離隔保持位置)との間で回動可能
である。前記外周面回転支持部材46上に回転切断用円
筒体Wを支持した状態で、ホルダ支持レバー48を当接
保持位置(図13Bの実線で示す位置)に回動させる
と、回転円筒体切断刃17は回転切断用円筒体Wの外周
面に当接する当接位置に保持にされる。前記回転円筒体
切断刃17を当接位置に保持した状態で、回転切断用円
筒体Wを、前記実施例1と同様にレンチハンドル32に
より回転させることにより、回転切断用円筒体Wを実施
例1と同様に容易に切断することができる。
【0047】(実施例4)図14は本発明の円筒体切断
装置の実施例4の説明図で、図14Aは前記実施例1の
図2Aに対応する図であり、図14Bは図14Aに示す
外周面回転支持部材の斜視図、図14Cは前記図14B
の変更例の説明図である。なお、この実施例4の説明に
おいて、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素に
は同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。こ
の実施例4は、下記の点で前記実施例1と相違している
が、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図14A、図14Bにおいて、前記実施例1のローラ2
2,22の代わりにV字型の当接部を有する外周面回転
支持部材51が設けられている。この実施例4では外周
面回転支持部材51のV字型の当接部にオイルフィルタ
(回転切断用円筒体)W1の外周面が回転可能に当接す
る。この実施例4も前記実施例1と同様に、オイルフィ
ルタ(回転切断用円筒体)W1を切断することができ
る。図14Cに示した外周面回転支持部材52は、前記
14Bの外周面回転支持部材51がV字型と当接部を有
するるに対して、円弧面の内周の周方向に離れた位置に
軸方向に沿う突出部分を設けた構成となっている。この
図14Cの外周面回転支持部材52も前記図14Bの外
周面回転支持部材51と同様の作用を奏する。
【0048】(実施例5)図15は本発明の円筒体切断
装置の実施例5の説明図で、図15Aは前記実施例3の
図13Bに対応する図であり、図15Bは図15Aに示
す外周面回転支持部材の斜視図、図15Cは前記図15
Bの変更例の説明図である。なお、この実施例5の説明
において、前記実施例3の構成要素に対応する構成要素
には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例5は、下記の点で前記実施例3と相違してい
るが、他の点では前記実施例3と同様に構成されてい
る。図15A、図15Bにおいて、前記実施例3の外周
面回転支持部材46の代わりにV字型の当接部を有する
外周面回転支持部材53が設けられている。この実施例
5では外周面回転支持部材53のV字型の当接部にオイ
ルフィルタ(回転切断用円筒体)W1の外周面が回転可
能に支持される。この実施例5も前記実施例3と同様
に、オイルフィルタ(回転切断用円筒体)W1を切断す
ることができる。図15Cに示した外周面回転支持部材
54は、前記15Bの外周面回転支持部材53がV字型
と当接部を有するるに対して、円弧面の内周の周方向に
離れた位置に軸方向に沿う突出部分を設けた構成となっ
ている。この図15Cの外周面回転支持部材54も前記
図15Bの外周面回転支持部材53と同様の作用を奏す
る。
【0049】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)本発明はペール缶以外にドラム缶を使用した
り、専用のオイル収容容器を使用することも可能であ
る。 (H02)本発明の円筒体切断装置Uは、パンチプレート
1を省略することが可能である。 (H03)本発明の円筒体切断装置は、はオイルフィルタ
以外の円筒体の切断に適用することが可能である。
【0050】
【発明の効果】前述の本発明の円筒体切断装置は、次の
作用効果(1),(2)を奏する。 (1)ペール缶またはドラム缶等の上端に固定して使用
できるので、手軽に使用でき且つ小型、軽量の円筒体切
断装置を提供することができる。 (2)円筒体の外周面に回転円筒体切断刃をに押圧した
状態で円筒体を回転させることにより、オイルフィルタ
の円筒ケースのような円筒体を容易に切断することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の円筒体切断装置の実施例1の
斜視図である。
【図2】 図2は前記図1の上面の説明図で、図2Aは
上面図、図2Bは前記図2AのIIB−IIB線断面図であ
る。
【図3】 図3は前記図1に回転切断用円筒体およびそ
の回転操作部材を追加して示した図である。
【図4】 図4は前記図3の側面図である。
【図5】 図5は前記図2のV−V線断面図である。
【図6】 図6は回転切断用円筒体としての自動車のオ
イルフィルタの説明図で、図6Aは切断前のオイルフィ
ルタの全体斜視図、図6Bはオイルフィルタのケースの
切断後にオイルフィルタの内部の部材を分離した状態を
示す図である。
【図7】 図7はオイルフィルタ内部に収容されていた
紙フィルタの説明図で、図7Aは押切り切断刃で切断す
る前の状態を示す図、図7Bは切断後の分離状態を示す
図である。
【図8】 図8は押切り切断刃により紙フィルタを切断
する状態の斜視図である。
【図9】 図9は押切り切断刃により紙フィルタを切断
する状態の側面図で、前記図8のIX−IX線断面図であ
る。
【図10】 図10は本発明の円筒体切断装置の実施例
2の説明図で、前記実施例1の図2に対応する図であ
る。
【図11】 図11は同実施例2で使用する回転円筒体
切断刃ホルダおよび前記回転円筒体切断刃ホルダを移動
させる部材の説明図で、図11Aは斜視図、図11Bは
前記図11Aの回転円筒体切断刃ホルダを当接保持位置
に移動させた状態における前記図11AのXIB−XIB
線断面図、図11Cは前記図11Bの回転円筒体切断刃
ホルダを離隔保持位置に移動させた状態を示す図であ
る。
【図12】 図12は本発明の円筒体切断装置の実施例
3の説明図で、前記実施例1の図2に対応する図であ
り、図12Aは上面図、図12Bは前記図12AのXII
B−XIIB線断面図である。
【図13】 図13は同実施例3で使用する回転円筒体
切断刃ホルダおよび前記回転円筒体切断刃ホルダを移動
させる部材の説明図で、図13Aは回転円筒体切断刃ホ
ルダを当接保持位置に移動させた状態における側面図、
図13Bは前記図13Aの矢印XIIIBから見た図であ
る。
【図14】 図14は本発明の円筒体切断装置の実施例
4の説明図で、図14Aは前記実施例1の図2Aに対応
する図であり、図14Bは図14Aに示す外周面回転支
持部材の斜視図、図14Cは前記図14Bの変更例の説
明図である。
【図15】 図15は本発明の円筒体切断装置の実施例
5の説明図で、図15Aは前記実施例3の図13Bに対
応する図であり、図15Bは図15Aに示す外周面回転
支持部材の斜視図、図15Cは前記図15Bの変更例の
説明図である。
【符号の説明】
P…容器(ペール缶)、U…円筒体切断装置、W1…回
転切断用円筒体(オイルフィルタ)、W4…押切り切断
用筒体(紙フィルタ)、1…パンチプレート、2…ベー
ス、3a…端面支持部材(円筒体載置面)、16…回転
円筒体切断刃ホルダ、16′…回転円筒体切断刃ホル
ダ、17…回転円筒体切断刃、18…スクリューシャフ
ト、27…回動レバー、28…押切り切断刃、40…偏
心カム、48…ホルダ支持レバー、49…回転円筒体切
断刃ホルダ、(22,22)…外周面回転支持部材(当
接回転部材)、(3a+22,22;46+47)…円
筒体回転支持部材、(11b+13b)…押切り切断用
筒体支持部材、(16;16′;49)…回転円筒体切
断刃支持部材。
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月22日(2000.3.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】前記ホルダ支持ケース36には左右方向
(Y軸方向)に延びる断面が方形のホルダ収容孔36c
が形成されており、前記ホルダ収容孔36cに回転円筒
体切断刃ホルダ16′が左右方向にスライド可能に支持
されている。回転円筒体切断刃ホルダ16′は、その右
側部分(Y側部分)の直方体部分16′aと左側部分
(−Y側部分)の円柱状部分16′bとを有している。
前記円柱状部分の左端部には、回転円筒体切断刃17が
鉛直な回転可能な回転軸17aに支持されている。前記
ホルダ収容孔36cの左端部(−Y端部)にはホルダガ
イドブロック38が嵌合して固定されており、前記ホル
ダガイドブロック38は左右方向(Y軸方向)の円筒状
のホルダガイド孔38aを有する直方体状の部材であ
る。前記回転円筒体切断刃ホルダ16′の円柱状部分1
6′bは前記ホルダガイドブロック38のホルダガイド
孔38aを貫通して、左右方向に移動可能に支持されて
いる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器上端に前記容器上端を横切った状態
    で着脱可能に固定されるベースと、 前記ベースに支持され且つ回転切断用円筒体の外周面の
    円周方向の一側面側の部分を回転可能に支持する外周面
    回転支持部材および前記外周面回転支持部材に支持され
    た回転切断用円筒体の軸方向の端面を回転可能に支持す
    る端面支持部材とを有する円筒体回転支持部材と、 前記円筒体回転支持部材に支持された前記回転切断用円
    筒体の外周面の円周方向の前記一側面とは反対側の他側
    面側から前記外周面に接近、離隔して、前記外周面の他
    側面側の部分に円周方向に沿って当接する当接位置と前
    記外周面から離隔した離隔位置との間で移動可能な回転
    円筒体切断刃と、 前記回転円筒体切断刃を支持するとともに、前記回転円
    筒体切断刃を前記当接位置に保持する当接保持位置と前
    記離隔位置に保持する離隔保持位置との間で移動可能に
    前記ベースにより支持された回転円筒体切断刃支持部材
    と、を備えた円筒体切断装置。
  2. 【請求項2】前記ベース上面に設けられて押切り切断用
    筒体の外側面の周方向の一側面を回転可能に支持する押
    切り切断用筒体支持部材と、 前記押切り切断用筒体支持部材に支持された前記押切り
    切断用筒体の外周面の周方向の前記一側面とは反対側の
    他側面側から前記外周面に接近、離隔して、前記外周面
    の他側面に円周方向に沿って押圧される切断位置と前記
    外周面から離隔した離隔位置との間で移動可能な押切り
    切断刃と、 前記押切り切断刃を支持するとともに、前記押切り切断
    刃を前記切断位置に移動させる切断回動位置と前記離隔
    位置に移動させる離隔回動位置との間で回動可能に前記
    ベースにより支持された回動レバーと、を備えた請求項
    1記載の円筒体切断装置。
JP2000064112A 2000-03-08 2000-03-08 円筒体切断装置 Pending JP2001252819A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008531314A (ja) * 2005-02-28 2008-08-14 ア.チエルリ ノンヴオヴエンス ソチエタ ペル アチオーニ 連続ウェブ材料の長手方向切断装置及び前記切断装置を有する装置

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