JPH073994U - フィルムカッター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一対のボビンホルダー、ボビンの長手方向に
平行に移動し、フィルムの抵抗に応じて、回転可能であ
り、上下に調節可能な丸刃を有するカッター機構を備え
たことを特徴とするフィルムカッター。 【効果】 本考案のフィルムカッターは一回の動作で安
全で確実にフィルムをボビンより除去するでき、ボビン
を損傷することなく繰り返し使用可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ボビンに巻かれたフィルムの切断が容易に行えるカッターに関し、 特に廃フィルムの除去に好適なカッターに関する。

【０００２】

【従来の技術】

プリント基板等の基板に感光性ドライフィルムレジストを付着させるラミネー ト工程において、不要となるカバーフィルムの除去が問題となる。通常、このフ ィルムはプラスチック製又は紙製ボビンに巻き取られ、フィルムは市販品のカッ ター等で切断されボビンから除去される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この方法では、切断作業が煩雑であり、作業効率も悪く、安全 上も問題が生ずる。また、カッターによってボビンの損傷が生じ、ボビンを何回 も繰り返し使用することができなくなる。 また、別の方法として、ボビンごと廃棄する方法もあるが、廃棄処理コスト、 地球環境汚染の点で問題が生ずる。

【０００４】 本考案は、このような実情の下に、ボビンに傷つけることなく、一回の操作で 簡単にボビンに巻かれたフィルムを切断、除去でき、かつ、フィルムの除去され たボビンは繰り返し使用することができるフィルムカッターを提供しようとする ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案者らは、鋭意検討した結果、ボビンからフィルムを除去する手段として 、自由に回転しうる丸刃のカッターをボビンの長手方向に全長にわたってボビン に平行に自走させる装置をつくることにより、上記課題を解決するに至った。 すなわち、本考案は一対のボビンホルダー、ボビンの長手方向に平行に移動し 、フィルムの抵抗に応じて、回転可能であり、上下に調節可能な丸刃を有するカ ッター機構を備えたことを特徴とするフィルムカッターである。

【０００６】 本考案のフィルムカッターにおける実施態様としては、（１）ボビンを支える ための一対のボビンホルダー（固定のボビンホルダーと移動可能なボビンホルダ ー）、（２）スライダー、（３）該スライダーをボビンの長手方向に平行移動さ せるスライド棒、（４）該スライダーに締結される、フィルムの抵抗（厚み、種 類）に応じて、回転可能であり、上下に調節可能な丸刃を有するカッター機構を 備えたフィルムカッターが好ましい。

【０００７】

【作用】

ボビンの長手方向に平行移動する自由に回転可能な丸刃カッターは、フィルム との摩擦抵抗で回転しながら自走することによって、フィルムを端から順次切断 し、１パス（又は１往復で）フィルムを切断でき、フィルムをボビンから容易に 除去することができる。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案を図面に基づいて説明する。 図１及び図２は本考案のフィルムカッターの正面図及び側面図である。 本体ベース板１上に、スライド棒３を支える軸受２をボルトにより締結する。 スライド棒３には市販品スライドベアリングを介して、カッター等を支えるスラ イダー４が取り付けられている。軸受２、スライド棒３、スライダー４の上部に は、カッター取り付けアーム６を支え、かつ、カッター取り付けアームが上下す るように先端にネジを切った軸ガイド棒５が締結されている。カッター取り付け アーム６には、カッターホルダー８、カッター取り付け軸９が取り付けられてい る。このカッター取り付け軸９の先端に市販品丸刃カッター10がボルトで締結さ れている。なお、カッターホルダー８とカッター取り付け軸９とは市販品ベアリ ングを介して取り付けられているため、カッター取り付け軸９、丸刃カッター10 は軽くフリー回転するようになっている。

【０００９】 また、カッター取り付けアーム６は、コイルバネ（図示せず）によってフィル ムを切断するときの抵抗に応じて、ガイド棒５の軸方向に上下するようになって いる。 一方、ボビンＢはボビンの内径に合致した固定ボビンホルダー12及び、軸方向 に移動可能な移動ボビンホルダー13によって支えられている。 移動ボビンホルダー13は、ベース板１上にある蟻溝を切ったレール１１上を蟻溝 を案内とし左右に移動できる。ボビンＢの長さにあったところで移動ボビンホル ダー13、締結ボルト14で固定するようになっている。

【００１０】 カッター部４〜10は図１の左側にセットし、フィルムの巻かれたボビンホルダ ー12、13にセットする。この状態でハンドル７を持って図１の右方向に引くとカ ッター10はフィルムに接し、摩擦によって回転し、フィルムを切断しながら移動 する。一回の移動により、フィルムＡは切断できる。

【００１１】

【考案の効果】

以上、説明したように、本考案のフィルムカッターは一回の動作で安全で確実 にフィルムをボビンより除去することができ、ボビンを損傷することなく繰り返 し使用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の実施例のフィルムカッターの正
面図を示す。

【図２】図２は図１のフィルムカッターの側面図を示
す。

【符号の説明】

１ ベース板 ２ 軸受 ３ スライド棒 ４ スライダー ５ ガイド棒 ６ カッター取り付けアーム ７ ハンドル ８ カッターホルダー ９ カッター取り付け軸 10 カッター 11 レール 12 固定ボビンホルダー 13 移動ボビンホルダー 14 締結ボルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対のボビンホルダー、ボビンの長手方
   向に平行に移動し、フィルムの抵抗に応じて、回転可能
   であり、上下に調節可能な丸刃を有するカッター機構を
   備えたことを特徴とするフィルムカッター