JP2001252663A - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JP2001252663A
JP2001252663A JP2000068998A JP2000068998A JP2001252663A JP 2001252663 A JP2001252663 A JP 2001252663A JP 2000068998 A JP2000068998 A JP 2000068998A JP 2000068998 A JP2000068998 A JP 2000068998A JP 2001252663 A JP2001252663 A JP 2001252663A
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JP
Japan
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electrolyzed water
electrodes
electrolyzed
container
pair
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Application number
JP2000068998A
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English (en)
Inventor
Masaharu Hoshino
政陽 星野
Makoto Saruhashi
誠 猿橋
Masatomi Sasaki
正富 佐々木
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

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  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構成であって、小型化が可能であり、か
つ電解効率の高い電解水生成装置を提供する。 【解決手段】本発明の電解水生成装置は、ドリップ式の
電解水生成装置であり、電解水を生成する装置本体と、
生成された電解水を収納し、装置本体に対して着脱自在
の容器とで構成されている。装置本体は、基台と、ケー
ス本体と、被電解水を貯留する貯留部と、被電解水を電
気分解して電解水とする電解部とを有している。電解部
は、貯留部の下方に設置された電解槽と、電解槽内に対
向して配置された一対の電極板42、43よりなる電極
対と、電極対への通電回路とで構成されている。電極板
42および43の対向する面のうちの電解槽内に露出し
ている部分(露出面)421および431が電極として
作用し得る部分(面)であり、電極板42の露出面42
1と電極板43の露出面431との間の距離(電極間距
離)dは、1.5〜5mmとされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば消毒、殺菌
(除菌)、アストリンゼント等に用いる電解水を生成す
る電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、農業、食品等の分野において、
電気分解により生成される電解水が有用であることが、
一般に知られている。
【0003】特に、近年では、電解水の抗菌スペクトル
の広さおよびその優れた安全性により、医療の分野にお
ける利用、例えば、アトピー、あせも、にきび、赤ちゃ
んのおむつかぶれ等の肌荒れを有する人のスキンケアを
目的とした皮膚面の洗浄、消毒・除菌、また、患部、切
開部、体内留置カテーテルの経皮開口部等の消毒・除菌
に使用することが検討されている。
【0004】通常、電解酸性水は、電気伝導度を上げる
ために、溶解によりイオンが生じる溶質、例えば塩化ナ
トリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、炭酸カル
シウム等を添加し、pH調整剤を添加した水(被電解
水)を、電気分解することによって得られる。
【0005】電解水は、その用途範囲の広さゆえ、一般
家庭にも普及しつつあるが、従来の電解水生成装置に
は、水道水配管と連結する、据え置き型のような大型の
ものが多く、また、小型タイプと言われている装置であ
っても電解機構と噴射機構とが一体となっている比較的
大きいものが多い。
【0006】また、電解水貯留容器と電解機構とが分離
可能であっても(特開平11−10159号)、携帯に
適するほどの小型のものはなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡易
な構成であって、小型化が可能であり、かつ電解効率の
高い電解水生成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0009】(1) 被電解水を貯留する貯留部と、前
記貯留部より下方に設けられ、電解槽内に少なくとも一
対の電極を備えた電解部とを有し、前記貯留部に貯留さ
れた被電解水を落差により前記電極間を通過させ、電気
分解して電解水を生成する電解水生成装置であって、前
記一対の電極間の距離が1.5〜5mmであることを特
徴とする電解水生成装置。
【0010】(2) 前記一対の電極の対向する面のう
ちの前記電解槽内に露出している部分は、平面であり、
かつ、前記対向する面のうちの前記電解槽内に露出して
いる部分が互いに略平行である上記(1)に記載の電解
水生成装置。
【0011】(3) 前記一対の電極の前記電解槽内に
露出している面の形状は、略四角形であり、その水平方
向の長さをa、鉛直方向の長さをbとしたとき、a>b
の関係を満たす上記(1)または(2)に記載の電解水
生成装置。
【0012】(4) 前記aと前記bとの比a/bは、
1.01〜30である上記(3)に記載の電解水生成装
置。
【0013】(5) 前記一対の電極の対向する面のう
ちの前記電解槽内に露出している部分の形状は、略長方
形であり、その短辺の方向が鉛直方向と略一致している
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の電解水生成
装置。
【0014】(6) 前記一対の電極は、チタン製であ
る上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の電解水生
成装置。
【0015】(7) 前記一対の電極の表面には、貴金
属メッキが施されている上記(1)ないし(6)のいず
れかに記載の電解水生成装置。
【0016】(8) 前記電解水の流路を開閉する開閉
手段を有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載
の電解水生成装置。
【0017】(9) 前記電解水を収納する容器が着脱
自在に装填される容器装填部を有する上記(1)ないし
(8)のいずれかに記載の電解水生成装置。
【0018】(10) 前記容器は、該容器内に収納さ
れた電解水を噴射するノズルを有する上記(9)に記載
の電解水生成装置。
【0019】(11) 前記電解水のpHが3〜7であ
る上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の電解水
生成装置。
【0020】(12) 前記電解水の有効塩素濃度が1
〜200ppmである上記(1)ないし(11)のいず
れかに記載の電解水生成装置。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電解水生成装置を
添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明す
る。
【0022】図1は、本発明の電解水生成装置の実施形
態を示す正面図(一部断面を示す)、図2は、図1中の
A−A線での断面図、図3は、図1に示す電解水生成装
置の一対の電極板の構成例を示す斜視図、図4は、図1
に示す電解水生成装置の電解水を収納する容器の構成例
を示す正面図、図5は、図1に示す電解水生成装置の回
路構成例を示すブロック図である。なお、説明の都合
上、図1〜図4の上側を「上端」、下側を「下端」と言
う。
【0023】図1および図2に示す電解水生成装置1
は、貯留部に貯留された被電解水を落差により電解部の
電極間を通過させ、電気分解して電解水を生成するドリ
ップ式の電解水生成装置である。
【0024】図1、図2および図4に示すように、電解
水生成装置1は、電解水を生成する装置本体10と、生
成された電解水を収納し、装置本体10に対して着脱自
在の容器7とで構成されている。
【0025】装置本体10は、基台5と、ケース本体2
と、被電解水を貯留する貯留部3と、被電解水を電解
(電気分解)して電解水とする電解部4とを有してい
る。以下、これらについて説明する。
【0026】ケース本体2は、基台5上に設置されてお
り、このケース本体2の下部には、容器7の容器本体7
1が着脱自在に装填される容器装填部12が設けられて
いる。この容器装填部12は、両側部に形成されている
一対の側壁21、22と、後壁23と、上壁24と、基
台5とで構成されている。
【0027】また、ケース本体2の上部には、貯留部3
が設置されている。貯留部3は、ケース本体2および後
述する電解槽41に対して着脱自在の容器31と、突起
321が形成された蓋32とで構成されている。
【0028】容器31の下端には、貯留されている被電
解水を排出する長方形の開口311が形成されている。
【0029】この容器31は、軟質なもの(軟質系容
器)でも、硬質なもの(硬質系容器)でもよい。
【0030】容器31が軟質系容器の場合、その構成材
料としては、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、スチレン
ブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム等の各種ゴ
ム、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレ
フィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、
ポリウレタン、ポリアミド、シリコーン、ポリエステル
エラストマー、ポリアミドエラストマー、スチレン−ブ
タジエン−スチレン共重合体等の熱可塑性エラストマ
ー、ナイロン、アルミシート等が挙げられ、これらのう
ちの1種または2種以上を混合して用いることができ
る。
【0031】また、容器31が硬質系容器の場合、その
構成材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げ
られ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用
いることができる。
【0032】蓋32の構成材料は、特に限定されず、例
えば、前述した容器31と同様のものが挙げられる。
【0033】容器31の容量は、特に限定されないが、
装置の小型化を考慮して、10〜300ml程度が好まし
く、10〜150ml程度がより好ましく、30〜100
ml程度がさらに好ましい。
【0034】この容器31の内部には、所定量の被電解
水が貯留される。被電解水は、所定の塩(塩化物)を含
む水である。
【0035】前記塩化物としては、例えば、塩化ナトリ
ウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、塩化マグネシウ
ム等が挙げられ、これらのうちでは、塩化ナトリウムが
好ましい。
【0036】また、被電解水中には、少なくとも1種の
pH調整剤が含まれているのが好ましい。pH調整剤を
含有させることにより、装置の構造が簡易である無隔膜
電極(無隔膜電解槽)を用いて生成される電解水のpH
を好ましい値に調整することができる。
【0037】上記pH調整剤は、例えば、塩酸、コハク
酸、酢酸、酒石酸、クエン酸、trans-アコニチン酸、フ
タル酸水素カリウム、マレイン酸水素ナトリウム等の
酸、これらの酸と水酸化ナトリウムとの混合物、また、
クエン酸とクエン酸ナトリウム、酢酸と酢酸ナトリウム
等の有機酸と同有機酸のナトリウム塩との混合物等が挙
げられる。これらのうちでは、電気分解により生成され
た有効塩素の時間経過による活性低下の程度が低いコハ
ク酸と酢酸が好ましい。
【0038】また、被電解水には、必要に応じ、種々の
添加剤、例えばpH調整用の緩衝剤、リン酸塩、炭酸塩
等が含まれていてもよい。以下、被電解水を塩化ナトリ
ウム水溶液で代表的に説明する。
【0039】ケース本体2の内部であって、貯留部3の
下方には、電解部4が設置されている。
【0040】電解部4は、貯留部3の下方に設置された
電解槽41と、電解槽41内に対向して配置された一対
の板状の電極、すなわち電極板(陽極)42および電極
板(陰極)43よりなる電極対と、図5に示す電極対へ
の通電回路44とで構成されている。
【0041】電解槽41は、電極板42と電極板43と
の間に隔膜を有さない無隔膜電解槽である。これによ
り、隔膜を有する電解槽を用いる場合に比べ、装置の構
成をより簡素化することができるとともに、アルカリ性
廃液が生じないため、より少ない量の被電解水で必要量
の電解水を生成することができるという利点がある。な
お、本発明では、隔膜を有する電解槽を用いてもよいこ
とは、言うまでもない。
【0042】電解槽41の下部には、生成された電解水
を排出する排出部411が形成されている。また、電解
槽41の上部には、前記容器31の下部が嵌入してい
る。
【0043】この電解槽41の構成材料としては、例え
ば、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル樹脂、硬
質塩化ビニル等の硬質系材料等が挙げられる。
【0044】電極板42および43は、それぞれ、対向
する面の裏側の面が電解槽41の内面に密着するよう
に、その電解槽41内に設置されている。これら電極板
42および43は、それぞれ、その端子部422の基端
部および端子部432の基端部において、電解槽41
に、例えば、接着剤で固定(接着)されている。
【0045】電極板42および43の構成材料は、特に
限定されず、例えば、銅、チタン(Ti)、ステンレス
鋼等が挙げられるが、これらのうちでは、チタンが好ま
しい。
【0046】また、電極板42および43の表面には、
例えば、金、白金のような貴金属メッキが施されている
のが好ましい。
【0047】このような電極板42および43を用いる
ことにより、電解効率が向上し、また、耐久性に優れ
る。
【0048】図3に示すように、電極板42と電極板4
3とは、同一の形状、同一の寸法であって、図3中の上
下方向が互いに逆になっている。
【0049】電極板42および43の対向する面および
その裏側の面は、すべて平面である。
【0050】電極板42および43の対向する面のうち
の電解槽41内に露出している部分(露出面)421お
よび431が電極として作用し得る部分(面)であり、
これら露出面421および431の形状は、それぞれ長
方形である。
【0051】これら電極板42および43は、その露出
面421および431が互いに平行であって、かつ、短
辺423および433の方向が鉛直方向(重力の方向)
と一致するように設置されている。
【0052】電極板42の露出面421と電極板43の
露出面431との間の距離(電極間距離)dは、1.5
〜5mm程度であり、1.5〜2.9mm程度であるの
が好ましく、1.7〜2.3mm程度であるのがより好
ましい。
【0053】前記電極間距離dが1.5mm未満である
と、電極板43側で発生する水素ガス(気泡)により電
極板42、43の有効な面積が減少するとともに、電極
板42と電極板43との間の水素ガスの比率が増大し、
これにより生成される電解水の有効塩素濃度が低下する
(電解効率が低下する)。
【0054】また、前記電極間距離dが5mmを超える
と、電気抵抗が高くなり、これにより電気分解に必要な
電力(消費電力)が増大し、また、生成される電解水の
有効塩素濃度が低下する(電解効率が低下する)。
【0055】また、電極板42の露出面421および電
極板43の露出面431の水平方向(重力の方向に対し
て垂直な方向)の長さをa、鉛直方向の長さをbとした
とき、a>bの関係を満たすのが好ましい。そして、a
とbとの比a/bは、1.01〜30程度であるのが好
ましく、1.1〜10程度であるのがより好ましい。
a、bを前記のように設定することにより、発生した水
素ガスが電極板42と電極板43との間からその上方に
抜けるまでの平均時間が減少し、電極板42と電極板4
3との間の水素ガスの比率が減少し、これにより生成さ
れる電解水の有効塩素濃度が向上する(電解効率が向上
する)。
【0056】また、ケース本体2の上壁24には、ノズ
ル11が設置されている。このノズル11は、電解槽4
1の排出部411の下方に配置され、その上端部は、ケ
ース本体2の内部に位置し、下端部は、上壁24から下
方に突出している。
【0057】前記電解槽41の排出部411には、チュ
ーブ9の上端部が接続され、ノズル11の上端部には、
チューブ9の下端部が接続されている。チューブ9は、
可撓性を有しており、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエ
ステル、シリコーンゴム、ポリウレタン等の高分子材料
で構成されている。
【0058】この電解水生成装置1では、例えば、前記
ノズル11の内径を変えることにより、生成される電解
水の流量を調整(設定)する。
【0059】前記流量は、特に限定されないが、2〜3
00ml/分程度が好ましく、10〜150ml/分程
度がより好ましい。
【0060】また、ケース本体2の内部には、チューブ
9の内腔(流路)、すなわち電解水の流路を開閉する開
閉手段6が設けられている。
【0061】開閉手段6は、ソレノイド61と、棒状の
クランプ部材62と、図示しない突部と、クランプ部材
62を回動(回転)自在に支持する支持部63とで構成
されており、チューブ9は、クランプ部材62の図2中
左側の端部621と、図示しない突部との間に位置して
いる。
【0062】前記クランプ部材62は、その中心を回動
中心として、支持部63の軸631に対して回動自在に
設置されている。クランプ部材62の図2中右側の端部
622は、ソレノイド61のプランジャ611の先端部
に連結されている。一方、クランプ部材62の図2中左
側の端部621と、図示しない突部とで、チューブ9の
途中を挟み付け、チューブ9の内腔を閉塞(閉鎖)して
いる。
【0063】ソレノイド61に通電されていないとき
は、プランジャ611が収縮し、クランプ部材62の端
部621と突部とでチューブ9が挟み付けられ、これに
よりチューブ9の内腔が閉塞している。
【0064】そして、ソレノイド61に通電されると、
プランジャ611が伸張し、クランプ部材62が、その
端部621が突部(チューブ9)から離間する方向に回
転し、チューブ9の内腔が開通(開放)する。
【0065】なお、開閉手段6は、前記の構成のものに
限定されず、例えば、活栓式、カム式、ローラークレン
メ式等の各種手動バルブ(手動式バルブ)や、電磁バル
ブ等の各種電動バルブ(電動式バルブ)等を用いること
ができる。手動バルブと電動バルブとでは、操作が容易
であるという観点から電動バルブが好ましい。また、電
動バルブを用いることにより、後述するように、電極板
42、電極板43間への通電/通電停止とバルブの開閉
(チューブ9の内腔の開閉)とを連動させることがで
き、これにより、バルブ開放状態のままで、容器31に
被電解水を流水してしまい、その電解水が電気分解され
ずに容器本体71内に落下してしまうのを回避すること
ができる。
【0066】図5に示すように、通電回路(給電手段)
44は、電源(直流電源)441と、電極対へ供給する
電流を制御する電流制御回路442と、スイッチ443
とで構成されている。電源441のプラス端子は、電流
制御回路442を介して電極板42の端子部422へ接
続され、電源441のマイナス端子は、電極板43の端
子部432へ接続されている。
【0067】スイッチ443がオフしているときは、電
極対への通電はなされない。また、スイッチ443がオ
ンすると、電流制御回路442が作動し、電極対へ所定
の電流(電力)が供給される。
【0068】また、通電回路44は、前述したソレノイ
ド61への通電回路としても機能している。すなわち、
電源441のプラス端子は、電流制御回路442を介し
てソレノイド61のコイルの一端側へ接続され、電源4
41のマイナス端子は、ソレノイド61のコイルの他端
側へ接続されている。
【0069】従って、電極板42、電極板43間に通電
がなされたときには、同時に電流制御回路442を介し
てソレノイド61への通電がなされてプランジャ611
が伸張し、クランプ部材62が、その端部621が突部
(チューブ9)から離間する方向に回転し、チューブ9
の内腔が開通し、電極板42、電極板43間に通電がな
されないときには、ソレノイド61への通電もなされ
ず、チューブ9の内腔は閉塞している。
【0070】なお、電流制御回路442に代わり、また
は、電流制御回路442と併用して、例えば、電源制御
回路や電圧制御回路等を用いることもできる。
【0071】また、電流制御回路、電圧制御回路、電源
制御回路は、例えば、電極対側と、ソレノイド61側と
を独立して制御し得る機能を持つものでもよい。
【0072】また、この電解水生成装置1は、電解電圧
(電極板42、電極板43間の電圧)を検出する図示し
ない検出部を有している。
【0073】この検出部は、前記電解電圧を検出し、そ
の検出値が予め設定されているしきい値を超えると、電
流制御回路442の作動を停止させる信号(停止信号)
を電流制御回路442へ送出するように構成されてい
る。
【0074】なお前記電流制御回路442および検出部
により、ソレノイド61および電極板42、電極板43
間への通電を自動的に停止する停止手段が構成される。
【0075】前記電解部4では、電極板42、電極板4
3間に通電がなされ、この状態で、貯留部3の容器31
から送液されてきた被電解水が電解槽41、すなわち電
極板42と電極板43との間を通過すると、被電解水は
電気分解され、下記式で示す反応により、電極板(陽
極)42側に次亜塩素酸(HOCl)が生成され、電極
板(陰極)43側に水酸化ナトリウム(NaOH)と水
素ガス(H2)とが生成され、これらを含む電解水が得
られる。
【0076】
【化1】
【0077】
【化2】
【0078】生成される電解水は、25℃において、そ
のpHが3〜7程度であるのが好ましく、4〜6.5程
度であるのがより好ましく、4.5〜5.5程度である
のが特に好ましい。図6は、電解水中に含まれる有効塩
素、すなわち次亜塩素酸(HOCl)、次亜塩素酸イオ
ン(OCl-)、塩素分子(Cl2)の存在比率のpHに
対する変化を示している。図6に示すように、pHが小
さ過ぎると、電解水中の塩素分子の存在比率が高くなる
傾向を示し、有効塩素量が不安定になり、逆に、pHが
大き過ぎると、電解水中の次亜塩素酸イオンの存在比率
が高くなる傾向を示し、いずれの場合にも、消毒・除菌
効果(特に蛋白存在下での殺菌効果)が低下する。従っ
て、電解水のpHは、上記範囲が好ましい。
【0079】また、生成される電解水は、その有効塩素
濃度が1〜200ppm程度であるのが好ましく、30
〜100ppm程度であるのがより好ましく、50〜8
0ppm程度であるのが特に好ましい。有効塩素濃度が
低過ぎると、消毒・除菌効果(特に蛋白存在下での殺菌
効果)が十分に発揮されず、また、有効塩素濃度が高過
ぎると、人体に対し使用する場合に、安全性が低下す
る。従って、用途が人体に対するものでない場合には、
有効塩素濃度は200ppmを超えるものであってもよ
い。
【0080】また、電解水の温度は、0〜60℃程度が
好ましく、5〜50℃程度がより好ましく、10〜40
℃程度がさらに好ましい。電解水の温度が前記範囲内で
あると、水分の凍結現象が起きるのをより確実に防止す
ることができ、また、使用の際の火傷をより確実に防止
することができる。
【0081】図1および図4に示すように、容器7は、
容器本体71と、容器本体71に着脱自在に装着される
スプレーノズル(噴射装置)72とで構成されている。
【0082】容器本体71の上部には、外周部に螺子が
形成された取付部711が形成されている。
【0083】この容器本体71の容量は、特に限定され
ないが、10〜150ml程度が好ましく、30〜100
ml程度がより好ましい。容器本体71の容量を前記のよ
うに設定することにより、携帯性を良くしつつ、電解水
の収納可能な量を十分に確保することができる。
【0084】容器本体71の構成材料としては、例え
ば、前述した容器31と同様のものが挙げられる。
【0085】スプレーノズル72は、容器本体71の蓋
としての機能と、容器本体71内に収納されている電解
水を噴射(吐出)する噴射装置としての機能とを有して
いる。すなわち、スプレーノズル72は、図示しないポ
ンプ機構(手動式ポンプ)と、ノズル721が設けら
れ、前記ポンプ機構を作動させる押圧操作部722と、
内周部に前記容器本体71の取付部711に螺合し得る
螺子が形成された取付部723と、パイプ724とで構
成されている。
【0086】スプレーノズル72の取付部723を容器
本体71の取付部711に螺合させて、そのスプレーノ
ズル72を容器本体71に装着し、押圧操作部722を
押圧操作すると、その駆動力でポンプ機構が作動し、こ
れにより、容器本体71内に収納されている電解水がパ
イプ724を経てノズル721から噴射(吐出)され
る。
【0087】また、ケース本体2の図1中左側の側部に
は、前記スプレーノズル72を着脱自在に保持するホル
ダー8が形成されている。ホルダー8には、スプレーノ
ズル72のパイプ724が挿入される孔部(貫通孔)8
1が形成されている。
【0088】なお、噴射装置は、前記スプレーノズル7
2に限定されず、例えば、シリンダー内のピストン運動
を利用したピストン式の装置や、押し子を押して容器本
体71を加圧することによりその容器本体71内の電解
水を噴射する方式の装置等が挙げられる。これらのうち
では、後者の方式の装置が簡便であり、好ましい。
【0089】また、ノズル721の形態(噴射形態)
は、特に限定されず、例えば、電解水を1本または複数
本の線状に(ジェットとして)噴出する形態、電解水を
シャワー状に噴出する形態、電解水を霧状に噴霧する形
態等が挙げられる。
【0090】次に、電解水生成装置1の作用を説明す
る。まず、図1および図2に示すように、装置本体10
の容器装填部12に容器本体71を装填する。この場
合、上側から見たとき(鉛直方向から見たとき)、ノズ
ル11が容器本体71の開口712内に位置するよう
に、その容器本体71を配置する。
【0091】また、貯留部3の蓋32の突起321に指
を掛けて、その蓋32を容器31から取り外し、容器3
1内に被電解水を所定量貯留し、再び、蓋32を容器3
1に装着する。
【0092】次に、スイッチ443をオンする。これに
より、電流制御回路442が作動し、電極板42、電極
板43間に通電がなされ、同時にソレノイド61への通
電がなされてプランジャ611が伸張し、クランプ部材
62が、その端部621が突部(チューブ9)から離間
する方向に回転し、チューブ9の内腔が開通する。
【0093】チューブ9の内腔が開通すると、貯留部3
の容器31内に貯留されている被電解水は、落差(重
力)により、開口311から電解槽41内へ送液され
(流下し)、電極板42と電極板43との間を通過す
る。
【0094】容器31から送液されてきた被電解水が電
解槽41の電極板42と電極板43との間を通過する
と、前述したように被電解水は電気分解され、電解水が
生成される。
【0095】生成された電解水は、電解槽41の排出部
411から排出され、チューブ9内を通り、ノズル11
から容器本体71内に落下する。
【0096】スイッチ443をオフすると、電流制御回
路442がその作動を停止し、電極板42、電極板43
間に通電されなくなり、同時にソレノイド61への通電
もされなくなり、プランジャ611が収縮し、クランプ
部材62が、その端部621が突部(チューブ9)に接
近する方向に回転し、端部621と突部とでチューブ9
が挟み付けられ、これによりチューブ9の内腔が閉塞す
る。このようにして、容器本体71内に所定量の電解水
が収納される。
【0097】また、操作者がスイッチ443をオフする
操作を行わない場合、容器31内に貯留されていた被電
解水がすべて電極板42と電極板43との間を通過し、
電気分解されると、電極間の電気抵抗が高くなり電解電
圧(電極板42、電極板43間の電圧)が急激に上昇す
る。
【0098】図示しない検出部では、前記電解電圧が検
出され、その検出値が予め設定されているしきい値を超
えると、電流制御回路442の作動を停止させる信号
(停止信号)が、検出部から電流制御回路442へ送出
される。
【0099】電流制御回路442は、前記停止信号が入
力されると、その作動を停止する。すなわち、前述した
ように、電極板42、電極板43間への通電が停止さ
れ、同時にソレノイド61への通電も停止され、クラン
プ部材62の端部621と突部とでチューブ9が挟み付
けられ、そのチューブ9の内腔が閉塞する。
【0100】このように、操作者がスイッチ443をオ
フする操作を行わなくても、電解水の生成が完了する
と、自動的にスイッチ443がオフし、初期状態に戻
る。
【0101】なお、停止手段は、前記の構成のものに限
定されず、例えば、スイッチ443がオンしてから所定
時間後にそのスイッチ443がオフするように構成され
ていてもよい。また、前記所定時間を任意の値に設定
(調整)し得るように構成されていてもよい。
【0102】次に、電解水の収納された前記容器本体7
1を容器装填部12から取り外し、スプレーノズル72
をホルダー8から取り外し、図4に示すように、そのス
プレーノズル72を容器本体71に装着する。
【0103】これにより電解水の収納された容器7が得
られ、この容器7を用いて電解水を任意の部位(部分)
に供給する(吹き付ける)ことができる。
【0104】例えば、消毒・除菌を行う場合には、容器
7を手で把持し、スプレーノズル72のノズル721を
目標(目標部位)に向け、指で押圧操作部722を押圧
操作する。これにより、容器本体71内に収納されてい
る電解水が、パイプ724を経てノズル721から噴射
(吐出)される。
【0105】前記噴射された電解水の噴流は、消毒・除
菌の対象物(例えば生体の表面)に衝突し、消毒・除菌
を行う。
【0106】以上説明したように、この電解水生成装置
1は、被電解水を落差により電解部4の電極板42と電
極板43との間を通過させ、電気分解して電解水を生成
するドリップ式の電解水生成装置であるので、構成が簡
易であり、また、小型化に有利である。
【0107】特に、被電解水の貯留された容器に電解用
電極を浸漬するバッチ式の電解水生成装置(例えば、特
開平11−10159号)に比べ、電解効率が高く、短
時間で電解水を生成することができる。
【0108】また、バッチ式の電解水生成装置では、一
定時間(容器内に貯留された被電解水の量に応じた時
間)経過しないと電解水を生成することができないが、
電解水生成装置1では、電解水が連続的に生成されるの
で、電解水が必要量生成された時点でその電解水を使用
することができる。
【0109】また、バッチ式の電解水生成装置の容器
は、比較的大きく、携帯に適さないが、電解水生成装置
1では、容器7が着脱自在であり、その容量も比較的少
なく、小型、軽量であるので、携帯に適する。
【0110】すなわち、必要量だけの電解水が収納され
た容器7を、例えば、衣類のポケットやバッグ(カバ
ン)等に入れて、仕事、家事、外出等の日常生活を不自
由なく送ることができる。
【0111】例えば、患者が電解水が収納された容器7
を携帯し、患者自身の患部(例えば、アトピー等)や留
置カテーテルの経皮開口部等を定期的に消毒・除菌する
のに適している。
【0112】また、容器7が着脱自在であるので、電解
水の噴出(目的部位への供給)の操作を極めて容易に行
うことができる。
【0113】また、容器7は、スプレーノズル72を有
しているので、必要なときに、容易かつ迅速に電解水を
噴出させることができ、非常に便利である。
【0114】ここで、被電解水を電解部へ送液する手段
(例えば、ポンプ等)を備えた電解水生成装置の場合に
は、電極間の水素ガス(気泡)の抜ける方向と送液方向
とが同じである。すなわち、電極間の水素ガスは、ポン
プの動力により、生成された電解水とともにその電解水
と同じ方向に送られるので、水素ガスの影響は、ほとん
ど問題とならないが、ドリップ式の電解水生成装置の場
合には、電解水は電極間を下方へ流れ、水素ガスは前記
電解水の流れに反し上方に抜けるので、水素ガスの抜け
性が重要である。
【0115】この電解水生成装置1によれば、前記水素
ガスの抜け性を向上させることができる。
【0116】すなわち、この電解水生成装置1では、電
極間距離dが前述した値に設定されているので、電解水
生成時における電極板42と電極板43との間の水素ガ
スの比率を小さくすることができ、これにより電解効率
が高くなり、また、消費電力を低くすることができる。
【0117】また、電極間距離dを前述した値に設定
し、かつ、a>bとすることにより、電解水生成時にお
ける電極板42と電極板43との間の水素ガスの比率を
さらに小さくすることができ、これにより電解効率がさ
らに向上する。
【0118】以上、本発明の電解水生成装置を図示の実
施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定さ
れるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する
任意の構成のものに置換することができる。
【0119】また、本発明の電解水生成装置は、生体、
特に、患部やCAPD等における留置カテーテルの経皮
開口部、各種医療器具等の消毒、殺菌(除菌)に用いる
場合の他、例えば、手指、皮膚、口腔内、傷口(創傷
部)、人工肛門の出口部等の洗浄、消毒や、日常の手洗
い、美容(アストリンゼント等)等に適用することもで
きる。また、利用分野は、医療用に限らず、例えば、食
品用、農業用、工業用、家庭用等、あらゆる分野、場所
および対象物に利用することができる。
【0120】
【実施例】1.電解水生成装置の条件(実施例1〜4、
比較例1および2) 図1〜図5に示す構成の電解水生成装置を製造した。こ
の電解水生成装置における電極間距離dを表1に示すよ
うに設定した(実施例1〜4、比較例1および2)。
【0121】電極板は、チタンに白金をメッキしたもの
であり、その水平方向の長さaは、4.6cm、鉛直方
向の長さbは、2.0cm、電極面積(a×b)は、
9.2cm2であった。
【0122】被電解水として、塩化ナトリウム濃度0.
9%w/v、コハク酸濃度0.01%w/vの水溶液を
用い、電解電流440mA、流量120ml/分で電気
分解を行って、電解水を生成した。
【0123】なお、図1〜図5に示す電解水生成装置で
は、貯留部3内の被電解水の残留量に依存してノズル1
1から落下する電解水の量が変動するため、前記流量
は、下記(1)式より算出した値である。
【0124】 流量(ml/秒)=貯留部に入れた被電解水の量(ml)/ドリップに要した 時間(秒) ・・・(1)
【0125】2.測定 実施例1〜4、比較例1および2について、電極間抵抗
(電解槽抵抗)と、生成された電解水中の有効塩素濃度
とをそれぞれ測定した。この結果を下記表1に示す。
【0126】なお、有効塩素濃度の測定方法は、下記の
通りである。 <有効塩素の測定方法>有効塩素濃度の測定には、ヨウ
素法を用いた。すなわち、試料30mlをフラスコに取
り、これにRO水を加えて300mlにし、さらに、
7.5%ヨウ化カリウム溶液を10ml、50%酢酸を
5ml加え、5分間冷蔵庫で静置し、この後、0.01
Nチオ硫酸ナトリウム溶液(力価f=0.999)で滴
定し、溶液の黄色が薄くなってからでんぷん溶液を3m
l加え、ヨウ素でんぷんの青色が消えるまで滴定を行っ
た。有効塩素濃度は下記(2)式より算出した。
【0127】 有効塩素濃度(ppm)=0.3545×滴定量(ml)×f×1000/30 ・・・(2)
【0128】
【表1】
【0129】表1に示すように、比較例2では、電極間
距離dが5mmを超えているので、電極間抵抗が大き
く、また、電解水の有効塩素濃度が低い。すなわち、消
費電力が多く、また、電解効率が低い。
【0130】また、比較例1では、電極間距離dが1.
5mm未満であるので、電極間抵抗は小さいが、電極板
42と電極板43との間の水素ガスの比率が高く、この
ため電解水の有効塩素濃度が低い。すなわち、電解効率
が低い。
【0131】これに対し、実施例1〜4では、電極板4
2と電極板43との間の水素ガスの比率が低く、このた
め電解水の有効塩素濃度が高く、また、電極間抵抗が小
さい。すなわち、電解効率が高く、消費電力が少ない。
【0132】3.電解水生成装置の条件(実施例5〜
7) 図1〜図5に示す構成の電解水生成装置を製造した。
【0133】実施例5における電極板は、チタンに白金
をメッキしたものであり、その水平方向の長さaは、5
cm、鉛直方向の長さbは、0.8cm、電極面積(a
×b)は、4cm2であった。
【0134】実施例6における電極板は、その水平方向
の長さaが3.2cm、鉛直方向の長さbが1.25c
mである他は、実施例5と同様とした。
【0135】実施例7における電極板は、その水平方向
の長さaが2.0cm、鉛直方向の長さbが2.0cm
である他は、実施例5と同様とした。また、電極間距離
dは、実施例5〜7のいずれも2.0mmであった。
【0136】被電解水として、塩化ナトリウム濃度0.
9%w/v、コハク酸濃度0.01%w/vの水溶液を
用い、電解電流200mA、流量50ml/分で電気分
解を行って、電解水を生成した。なお、前記流量は、前
記(1)式より算出した値である。
【0137】4.測定 実施例5〜7について、生成された電解水中の有効塩素
濃度をそれぞれ測定した。この結果を下記表2に示す。
なお、有効塩素濃度の測定方法は、前記と同様である。
【0138】
【表2】
【0139】表2に示すように、a>bとすることによ
り、発生した水素ガスが電極板42と電極板43との間
からその上方に抜けるまでの平均時間が減少し、電極板
42と電極板43との間の水素ガスの比率が低くなり、
これにより電解水の有効塩素濃度が向上、すなわち電解
効率が向上することが確認された。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電解水生
成装置によれば、バッチ式の電解水生成装置や、被電解
水を電解部へ送液する手段(例えば、ポンプ等)を備え
た電解水生成装置に比べ、構成が簡易であり、また、小
型化に有利である。
【0141】特に、一対の電極間の距離が前述した値に
設定されているので、電解水生成時における電極間の水
素ガス(気泡)の比率を小さくすることができ、これに
より電解効率が高くなり、また、消費電力を低くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解水生成装置の実施形態を示す正面
図(一部断面を示す)である。
【図2】図1中のA−A線での断面図である。
【図3】図1に示す電解水生成装置の一対の電極板の構
成例を示す斜視図である。
【図4】図1に示す電解水生成装置の電解水を収納する
容器の構成例を示す正面図である。
【図5】図1に示す電解水生成装置の回路構成例を示す
ブロック図である。
【図6】電解水のpHと電解水中の各成分の存在比率と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 電解水生成装置 10 装置本体 2 ケース本体 21、22 側壁 23 後壁 24 上壁 3 貯留部 31 容器 311 開口 32 蓋 321 突起 4 電解部 41 電解槽 411 排出部 42 電極板(陽極) 421 露出面 422 端子部 423 短辺 43 電極板(陰極) 431 露出面 432 端子部 433 短辺 44 通電回路 441 電源 442 電流制御回路 443 スイッチ 5 基台 6 開閉手段 61 ソレノイド 611 プランジャ 62 クランプ部材 621、622 端部 63 支持部 631 軸 7 容器 71 容器本体 711 取付部 712 開口 72 スプレーノズル 721 ノズル 722 押圧操作部 723 取付部 724 パイプ 8 ホルダー 81 孔部 9 チューブ 11 ノズル 12 容器装填部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25B 9/00 A (72)発明者 佐々木 正富 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内 Fターム(参考) 4D061 DA03 DB07 EA02 EB14 EB19 EB28 EB30 EB31 EB33 EB37 EB38 EB39 ED12 ED13 GA14 GB11 GC12 GC18 4K021 AA01 AB01 AB07 BA03 BA17 BA19 BB02 DA05 DA13 DC07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被電解水を貯留する貯留部と、前記貯留
    部より下方に設けられ、電解槽内に少なくとも一対の電
    極を備えた電解部とを有し、 前記貯留部に貯留された被電解水を落差により前記電極
    間を通過させ、電気分解して電解水を生成する電解水生
    成装置であって、 前記一対の電極間の距離が1.5〜5mmであることを
    特徴とする電解水生成装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の電極の対向する面のうちの前
    記電解槽内に露出している部分は、平面であり、かつ、
    前記対向する面のうちの前記電解槽内に露出している部
    分が互いに略平行である請求項1に記載の電解水生成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記一対の電極の前記電解槽内に露出し
    ている面の形状は、略四角形であり、その水平方向の長
    さをa、鉛直方向の長さをbとしたとき、a>bの関係
    を満たす請求項1または2に記載の電解水生成装置。
  4. 【請求項4】 前記aと前記bとの比a/bは、1.0
    1〜30である請求項3に記載の電解水生成装置。
  5. 【請求項5】 前記一対の電極の対向する面のうちの前
    記電解槽内に露出している部分の形状は、略長方形であ
    り、その短辺の方向が鉛直方向と略一致している請求項
    1ないし4のいずれかに記載の電解水生成装置。
  6. 【請求項6】 前記一対の電極は、チタン製である請求
    項1ないし5のいずれかに記載の電解水生成装置。
  7. 【請求項7】 前記一対の電極の表面には、貴金属メッ
    キが施されている請求項1ないし6のいずれかに記載の
    電解水生成装置。
  8. 【請求項8】 前記電解水の流路を開閉する開閉手段を
    有する請求項1ないし7のいずれかに記載の電解水生成
    装置。
  9. 【請求項9】 前記電解水を収納する容器が着脱自在に
    装填される容器装填部を有する請求項1ないし8のいず
    れかに記載の電解水生成装置。
  10. 【請求項10】 前記容器は、該容器内に収納された電
    解水を噴射するノズルを有する請求項9に記載の電解水
    生成装置。
  11. 【請求項11】 前記電解水のpHが3〜7である請求
    項1ないし10のいずれかに記載の電解水生成装置。
  12. 【請求項12】 前記電解水の有効塩素濃度が1〜20
    0ppmである請求項1ないし11のいずれかに記載の
    電解水生成装置。
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