JP2000197889A - 電解水供給装置および消毒・除菌方法 - Google Patents

電解水供給装置および消毒・除菌方法

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JP2000197889A
JP2000197889A JP11221773A JP22177399A JP2000197889A JP 2000197889 A JP2000197889 A JP 2000197889A JP 11221773 A JP11221773 A JP 11221773A JP 22177399 A JP22177399 A JP 22177399A JP 2000197889 A JP2000197889 A JP 2000197889A
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water
electrolyzed
nozzle
electrolytic
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JP11221773A
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Masaharu Hoshino
政陽 星野
Nobuhiro Ishibashi
伸浩 石橋
Masatomi Sasaki
正富 佐々木
Makoto Saruhashi
誠 猿橋
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少量の使用量で、より高い消毒・除菌効果を得
ること。 【解決手段】電解水供給装置1は、被電解水の貯留部
と、電解水26を噴射する操作を行う操作部3とを有し
ている。操作部3には、貯留部から送液路7を介して送
られて来る被電解水25を電気分解して電解水26とす
る電解部4と、この電解部4で生成された電解水26を
噴射するノズル5とが設置されている。貯留部は、被電
解水25を貯留する容器を有し、該容器には、被電解水
25を送液する送液ポンプが設置されている。操作部3
のレバー33を操作すると、送液ポンプが作動して被電
解水25が送液路7に沿って操作部3へ送られるととも
に、電解部4の電極対へ通電される。被電解水25は、
電極対間を通過する際に電気分解され、電解水が生成さ
れる。この電解水26は、ノズル5より噴射される。ノ
ズル5より噴射される電解水の打力は、0.5〜11g
fである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば消毒、殺菌
(除菌)用の電解水を供給する電解水供給装置およびこ
の電解水供給装置を用いること等により行われる消毒・
除菌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、農業、食品等の分野において、
電気分解により生成される電解水が有用であることが、
一般に知られている。
【0003】電解水は、優れた消毒・除菌作用を有する
とともに、安全性が高く、そのため、一般家庭で食中毒
等を予防するために、キッチン用品、ベビー用品、おも
ちゃ、布巾、家具等の家庭用品、便所、浴室、寝室、居
間等の部屋全般の消毒・除菌に利用され始めている。
【0004】さらに、人体の消毒・除菌、特に手指の洗
浄・消毒にも利用され始め、近年では、医療の分野にお
ける利用、例えば、皮膚、創傷部、患部、切開部、留置
カテーテルの経皮開口部、ストーマ(人工肛門)、肛門
等の殺菌、消毒に使用することが検討されている。
【0005】このような電解水は、被電解水の電気伝導
度を上げるために、溶解によりイオンが生じる溶質、例
えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウ
ム、炭酸カルシウム等を添加し、pH調整のための酸を
添加した水(被電解水)を、電気分解することによって
得られる。
【0006】ところで、このような電解水は、有機物と
接触すると、その活性が低下し、消毒・除菌効果を失い
易いという特性がある。そのため、例えば皮膚のような
表面に凹凸を有する部位に電解水を供給して消毒・除菌
する場合、電解水が皮膚表面の油分やたんぱく質と接触
し、凹部の底まで到達する前に失活してしまい、消毒・
除菌が不十分となるという問題がある。そして、これを
防止するためには、多量の電解水を用いる必要がある。
【0007】また、人体の創傷部を生理食塩水等の殺菌
力のない洗浄液を用いて洗浄する場合には、その洗浄液
の飛沫(飛沫液)に細菌等が存在する可能性が高く、こ
の飛沫によって、洗浄すべき創傷部以外へ2次感染する
おそれがある。
【0008】さらに、人体の創傷部を前記殺菌力のない
洗浄液を用いて洗浄する場合において、洗浄効率を高め
るために前記洗浄液の打力を大きくすると、細菌の存在
する可能性の高い洗浄液が創傷部の内部の組織まで浸透
し、これにより細菌が前記内部の組織に侵入するおそれ
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、少量
の使用量で、より高い消毒・除菌効果を得ることができ
る電解水供給装置および消毒・除菌方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0011】(1) 被電解水を電気分解して得た電解
水をノズルから噴射する電解水供給装置であって、前記
ノズルから噴射される電解水の打力が0.5〜11gf
であることを特徴とする電解水供給装置。
【0012】(2) 被電解水を貯留する貯留部と、前
記被電解水を電気分解して電解水を生成する電解部と、
前記電解部で生成された電解水を噴射するノズルと、被
電解水を送液する送液手段とを有する電解水供給装置で
あって、前記ノズルから噴射される電解水の打力が0.
5〜11gfであることを特徴とする電解水供給装置。
【0013】(3) 前記ノズルから噴射される電解水
の流量が0.3〜7ml/秒である上記(1)または
(2)に記載の電解水供給装置。
【0014】(4) 前記電解水の生成と前記ノズルか
らの電解水の噴射とが同期的に行われるよう構成した上
記(1)ないし(3)のいずれかに記載の電解水供給装
置。
【0015】(5) 携帯が可能である上記(1)ない
し(4)のいずれかに記載の電解水供給装置。
【0016】(6) 生体に対し使用される上記(1)
ないし(5)のいずれかに記載の電解水供給装置。
【0017】(7) 創傷部に対し使用される上記
(6)に記載の電解水供給装置。
【0018】(8) 上記(1)ないし(7)のいずれ
かに記載の電解水供給装置を用いて、ノズルから電解水
を噴射し、その噴流を衝突させて消毒・除菌を行うこと
を特徴とする消毒・除菌方法。
【0019】(9) 被電解水を電気分解して得た電解
水をノズルから噴射し、その噴流を衝突させて消毒・除
菌する消毒・除菌方法であって、前記ノズルから噴射さ
れる電解水の打力が0.5〜11gfであることを特徴
とする消毒・除菌方法。
【0020】(10) 被電解水を電気分解して電解水を
生成するとともに、これと同期して、生成された電解水
をノズルから噴射し、その噴流を衝突させて消毒・除菌
する消毒・除菌方法であって、前記ノズルから噴射され
る電解水の打力が0.5〜11gfであることを特徴と
する消毒・除菌方法。
【0021】(11) 前記ノズルから噴射される電解水
の流量が0.3〜7ml/秒である上記(9)または
(10)に記載の消毒・除菌方法。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電解水供給装置お
よび消毒・除菌方法を添付図面に示す好適実施例に基づ
いて詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の電解水供給装置の実施例
を示す全体側面図、図2および図3は、それぞれ、図1
に示す電解水供給装置の操作部の構造を模式的に示す断
面側面図、図4は、図1に示す電解水供給装置の貯留部
の構造を模式的に示す断面側面図、図5は、図4中のV
−V線断面図である。なお、説明の都合上、図1〜図5
中の右側を「基端」、左側を「先端」、上側を「上
端」、下側を「下端」と言う。
【0024】図1に示すように、本発明の電解水供給装
置(電解水噴射装置)1は、被電解水を貯留する貯留部
2と、電解水を噴出させるための操作を行う操作部3
と、被電解水を電解(電気分解)して電解水とする電解
部4と、電解部4で生成された電解水を噴出するノズル
5と、貯留部2とノズル5とを接続する送液路7と、被
電解水25を送液路7に沿って送液する送液手段とを有
する。以下、これらについて説明する。
【0025】貯留部2は、容器21で構成されている。
容器21は、硬質なものでも、軟質なものでもよいが、
本実施例の場合、例えば、各種硬質樹脂、金属、ガラ
ス、セラミックス等で構成された硬質のものとされる。
容器21は、場合により、図示しない通気口あるいは疎
水性フィルターを有する通気部を有するものでもよい。
【0026】容器21の容量は、特に限定されないが、
装置の小型化を考慮して、100〜1000ml程度が好
ましく、200〜500ml程度がより好ましい。
【0027】図4に示すように、容器21の内部には、
所定量の被電解水25が貯留されている。被電解水25
は、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カル
シウム、塩化マグネシウム等の塩を含む水である。ま
た、被電解水25中には、塩酸、酢酸、アスコルビン
酸、コハク酸、クエン酸等の酸(無機酸)が含まれてい
るのが好ましい。
【0028】また、この被電解水25には、必要に応
じ、種々の添加剤、例えばpH調整用の緩衝剤、リン酸
塩、炭酸塩等が含まれていてもよい。以下、被電解水2
5を塩化ナトリウム水溶液で代表的に説明する。
【0029】容器21の上部(蓋部211)には、送液
手段として、送液ポンプ6が設置されている。本実施例
における送液ポンプ6は、図5に示すように、ターボ型
のポンプであり、ケーシング61と、ケーシング61内
に回転可能に設置されたロータ64と、ケーシング61
の上部に設置され、ロータ64を回転するモータ66と
で構成されている。
【0030】ロータ64には、複数枚の羽根65が等間
隔で設置されている。また、ケーシング61の外周部に
は、ケーシング61の内周面の接線方向に突出する吐出
口62が形成されており、この吐出口62には、後述す
るチューブ70の基端が接続されている。ケーシング6
1の底部には、3つの吸入口63が形成されている。ま
た、モータ66の回転軸67は、ロータ64の中心に嵌
入されている。
【0031】各吸入口63には、蓋部211を貫通する
コネクタ71を介してパイプ72の上端が接続され、パ
イプ72の下端は、被電解水25中に浸漬されている。
【0032】このような送液ポンプ6では、モータ66
の駆動によりロータ64が図5中時計回りに回転する
と、容器21内の被電解水25がパイプ72およびコネ
クタ71を経て各吸入口63よりケーシング61内へ吸
入され、さらに、ケーシング61内で加速されて吐出口
62より吐出し、チューブ70内を経て操作部3へ移送
される。
【0033】前記パイプ72の内腔、コネクタ71およ
びケーシング61の内部、チューブ70の内腔ならびに
後述する操作部本体30の内部流路31により、送液路
7が形成される。
【0034】図2および図3に示すように、操作部3
は、内部流路31を有する操作部本体30と、操作部本
体30に対し回動可能に設置されたレバー33とを有し
ている。操作部本体30の下部には、手で把持するため
のグリップ部32が形成されている。レバー33は、そ
の回動支点付近に設置された図示しないトーションバネ
等の付勢手段により、先端方向へ、すなわち、グリップ
部32と離間する方向に付勢されている。
【0035】また、操作部本体30には、電解部4が内
蔵され、操作部本体30の先端部には、内部流路31と
連通するノズル5が形成(または接続)されている。
【0036】操作部本体30の基端には、その内腔が内
部流路31と連通するように、チューブ70の先端が接
続されている。チューブ70は、可撓性を有しており、
例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリ
オレフィン、ポリアミド、ポリエステル、シリコーンゴ
ム、ポリウレタン等の高分子材料で構成されている。
【0037】電解部4は、内部流路31の途中に形成さ
れた電解槽40と、電解槽40内に対向して配置された
板状の陽極41および陰極42よりなる電極対と、電極
対への通電回路43とで構成されている。
【0038】電解槽40は、陽極41と陰極42との間
に隔膜を有さない無隔膜電解槽である。これにより、隔
膜を有する電解槽を用いる場合に比べ、装置の構成をよ
り簡素化することができるとともに、アルカリ性廃液が
生じないため、より少ない量の被電解水25で必要量の
電解水26を生成することができるという利点がある。
なお、本発明では、隔膜を有する電解槽を用いてもよい
ことは、言うまでもない。
【0039】電解槽40内に設置される陽極41および
陰極42としては、例えば、チタン製の金属板に白金メ
ッキを施したものを用いることができるが、この構成の
ものに限定されない。
【0040】通電回路43は、電源(直流電源)44
と、電極対への印加電流を制御する電流制御回路45
と、スイッチ46とで構成されている。電源44のプラ
ス端子は、電流制御回路45を介して陽極41へ接続さ
れ、電源44のマイナス端子は、陰極42へ接続されて
いる。
【0041】スイッチ46は、グリップ部32の先端側
にレバー33へ向けて突出する作動片47を有してい
る。この作動片47は、図示しないバネにより先端方向
へ付勢され、常開スイッチを構成している。
【0042】図2に示すように、スイッチ46が開状態
では、電極対への通電はなされない。また、図3に示す
ように、レバー33を握り、レバー33を基端方向へ、
すなわちグリップ部32に接近する方向へ回動させる
と、レバー33の基端面により作動片47が基端方向へ
押圧されて移動し、スイッチ46は、閉状態となる。こ
れにより、電流制御回路45が作動し、電極対へ所定の
電流が印加される。
【0043】また、通電回路43は、前述した送液ポン
プ6のモータ66への通電回路としても機能している。
すなわち、モータ66のマイナス端子に接続されている
リード線68は、電源44のマイナス端子に接続され、
モータ66のプラス端子に接続されているリード線69
は、電流制御回路45を介して電源44のプラス端子に
接続されている。従って、陽極41、陰極42間に通電
がなされたときには、同時にモータ66への通電がなさ
れて送液ポンプ6が作動し、被電解水25の送液、電解
水26の生成および噴出がなされ、陽極41、陰極42
間に通電がなされないときには、モータ66への通電も
なされず、送液ポンプ6は停止する。
【0044】なお、リード線68、69は、チューブ7
0と一体化され、または束ねられているのが好ましい。
【0045】また、電流制御回路45に代わり、電源制
御回路を用いることもできる。この場合、電源制御回路
は、例えば、電極対への電圧の印加と、モータ66への
電力供給とを独立して制御し得る機能を持つものでもよ
い。
【0046】このような電解部4では、陽極41、陰極
42間に通電がなされ、この状態で、送液ポンプ6の作
動により送液されてきた被電解水25が電解槽4を通過
すると、被電解水25は電気分解され、下記式で示す反
応により、陽極41側に次亜塩素酸(HOCl)が生成
され、陰極42側に水酸化ナトリウム(NaOH)と水
素ガス(H2)とが生成され、これらを含む電解水26
が得られる。そしてこの電解水26は、ノズル5から噴
射される。噴射された電解水26の噴流は、消毒・除菌
の対象物(例えば生体の表面)に衝突し、消毒・除菌を
行う。
【0047】
【化1】
【0048】
【化2】
【0049】レバー33の握りを解除すると、電極対へ
の通電およびモータ66への通電が停止し、電解水26
の生成および噴射が停止する。
【0050】容器21内の被電解水25が空になった
ら、容器21内に被電解水25を補充し、使用を継続す
ることができる。
【0051】ノズル5から噴射される電解水26は、そ
のpHが3〜7であるのが好ましく、4〜6.5である
のがより好ましく、4.5〜5.5であるのがさらに好
ましい。図6は、電解水26中に含まれる有効塩素、す
なわち次亜塩素酸(HOCl)、次亜塩素酸イオン(O
Cl-)、塩素分子(Cl2)の存在比率のpHに対する
変化を示している。図6に示すように、pHが小さ過ぎ
ると、電解水中の塩素分子の存在比率が高くなる傾向を
示し、有効塩素量が不安定になり、逆に、pHが大き過
ぎると、電解水中の次亜塩素酸イオンの存在比率が高く
なる傾向を示し、いずれの場合にも、消毒・除菌効果が
低下する。従って、電解水のpHは、上記範囲が好まし
い。
【0052】ノズル5から噴射される電解水26は、そ
の有効塩素濃度が1〜200ppm程度であるのが好ま
しく、30〜100ppm程度であるのがより好まし
い。有効塩素濃度が低過ぎると、後述する打力が比較的
低い場合に消毒・除菌効果が十分に発揮されず、また、
有効塩素濃度が高過ぎると、人体に対し使用する場合
に、安全性が低下する。従って、用途が人体に対するも
のでない場合には、有効塩素濃度は200ppmを超え
るものであってもよい。
【0053】ノズル5から噴射される電解水26は、そ
の打力、すなわちノズル5の先端から3cm離れた位置
における打力が0.5〜11gfである。この打力が
0.5gf未満であると、消毒・除菌効果の向上が十分
ではなく、また、打力が11gfを超えても、それ以上
の消毒・除菌効果の向上は見られない。
【0054】なお、本発明の電解水供給装置1を人体
(生体)の消毒・除菌に用いる場合、前記打力は、0.
5〜9gfが好ましく、0.5〜7gfがさらに好まし
く、0.7〜4gfが特に好ましい。打力が高すぎる
と、人体の箇所によっては、大きな痛みを与えるおそれ
がある。
【0055】また、ノズル5から噴射される電解水26
は、その流量(噴出口1個当たりの流量)が0.3〜7
ml/秒程度であるのが好ましく、1〜5ml/秒程度
であるのがより好ましい。
【0056】この流量が0.3ml/秒未満であると、
前記打力が比較的弱い場合等においては、消毒・除菌効
果の向上が十分ではない場合があり、また、流量が7m
l/秒を超えても、それ以上の消毒・除菌効果の向上は
見られず、電解水の無駄が多くなる。
【0057】本発明では、前述した条件で消毒・除菌、
特に人体の創傷部の消毒・除菌を行うことにより、少量
の電解水(洗浄液)で効果的な消毒・除菌を行うことが
できる。
【0058】この場合、電解水には生細菌が存在しない
か、またはその菌数が少なく、また、創傷部の電解水の
当たった部分は、その電解水により消毒・除菌されるの
で、許容される痛さの範囲で前記打力を大きくしても、
電解水によって生細菌を創傷部の内部の組織に侵入させ
てしまうことがほどんどなく、創傷部の内部の組織まで
十分に消毒・除菌することができる。
【0059】また、人体の創傷部(皮膚創傷部)に対し
て例えば15cm程度の距離離れた位置から打力が0.
5gf以上の電解水を噴射し、その創傷部の消毒・除菌
を行う場合、創傷部から跳ね返った電解水の飛沫(飛沫
液)が周囲に飛び散る。このような場合でも、前記飛沫
は、電解水の殺菌力により殺菌されているので、飛沫に
よる2次感染を防止することができる。
【0060】ここで、ノズル5から噴射される電解水2
6の打力の測定方法について説明する。
【0061】図7は、打力の測定方法を示す図である。
ロードセル10は、受板(プラスチック製)11と、表
示部12とを有し、受板11に付与された応力を測定
し、その測定値を表示部12に表示するよう構成されて
いる。ノズル5の先端が受板11から3cmの距離離れ
た位置となるようにノズル5を固定し、ノズル5の先端
開口から水平に噴射される電解水の噴流(ジェット)8
を受板11に垂直に衝突させる。これにより、受板11
に噴流8による打力(応力)が付与され、その値が表示
部12に表示される。
【0062】ノズル5からの電解水の噴射を開始してか
ら5秒経過後の安定状態となった時点で、表示部12に
表示された値を本発明における打力とする。
【0063】なお、打力は、次のような計算により求め
ることもできる。電解水の噴流8の打力をF[gf]、
ノズル5の先端のオリフィス径(電解水噴出口の直径)
をr[cm]、電解水の送液流量をL[ml/秒]、電
解水の密度をρ[g/cm3]としたとき、近似的に次
式(I)が成り立つ。この式(I)から打力Fを求める
ことができる。
【0064】F=ρ×L2/S/980 ・・・(I) (ただし、Sは電解水噴出口の開口面積であり、S=π
×(r/2)2
【0065】本発明の電解水供給装置1は、例えば皮膚
のような表面に小さな凹凸を有する部位の消毒・除菌に
用いるのに適している。すなわち、電解水が前述したよ
うな打力を有するため、噴射された電解水が失活するこ
となく前記小さな凹凸の凹部の奥(底)まで到達し、消
毒・除菌を行うことができる。
【0066】電解水供給装置1において、ノズル5から
噴射される電解水26の打力は、ノズル5の噴出口の形
態、形状、寸法(開口面積)、送液ポンプ6の吐出量等
の条件により定まるので、これらの条件を適宜設定する
ことにより、前述した範囲の打力を得る。
【0067】ノズル5の形態(噴射形態)等は特に限定
されず、前述した打力が得られるものであれば、いかな
るものでもよいが、電解水26を1本または複数本の線
状に(ジェットとして)噴出し得るものが好ましく、電
解水26を1本の線状に噴出し得るもの(直噴)がより
好ましい。
【0068】また、ノズル5は、例えば、電解水26を
シャワー状に噴出する形態、電解水26を霧状に噴霧す
る形態等、噴流が揺動または回転するように噴出する形
態等、他の1または2以上の噴射形態に切り替え可能な
ものでもよく、あるいは、これら複数の噴射形態を併用
し得るものでもよい。
【0069】また、図示の構成では、ノズル5は、操作
部本体31に対し一体形成または固着されているが、操
作部本体31に対し、着脱可能とすることもできる。ま
た、異なる種類、形状の複数のノズル5を交換可能に装
着するような構成としてもよい。
【0070】以上のような電解水供給装置1では、操作
部3におけるレバー33の操作により、電解部4の作動
による電解水26の生成と、送液によるノズル5からの
電解水26の噴出とが、同期的に行われる。これによ
り、必要時に必要量の電解水26を生成し、使用するこ
とができるとともに、常に活性に富んだ電解水26を供
給することができ、優れた消毒・除菌効果が安定して得
られる。
【0071】また、電解水供給装置1では、レバー33
を握っている間、電解水26が噴出するので、レバー3
3を握っている時間により、電解水26の積算噴出量を
調節することができる。
【0072】また、操作部3は、小型、軽量であるとと
もに、貯留部3から離間し、可撓性を有するチューブ7
0で接続されてその姿勢や位置を自由に設定できるの
で、電解水26の噴出(目的部位への供給)の操作を極
めて容易に行うことができる。
【0073】また、電解水供給装置1全体も、小型、軽
量である。従って、携帯に適する。例えば、患者が電解
水供給装置1を携帯し、患者自身の患部や留置カテーテ
ルの経皮開口部等を定期的に消毒・除菌するのに適して
いる。
【0074】なお、本発明において、送液手段における
ポンプは、図示のような電動のものに限らず、手動によ
り作動するものであってもよい。また、ポンプの種類、
機能、構造も特に限定されず、例えば、密閉された容器
21内を加圧する加圧ポンプ等であってもよい。
【0075】また、本発明の電解水供給装置は、貯留部
と操作部(電解部)とが一体的に形成されたものでもよ
い。貯留部と操作部が一体であることにより携帯に適す
る。
【0076】以上、本発明の電解水供給装置を図示の実
施例に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定さ
れるものではなく、例えば、送液手段は、ポンプによる
ものに限らず、簡易な構成のものとして、例えば、貯留
部を高所へ置き、落差により送液するような構成のもの
でもよい。
【0077】また、本発明の電解水供給装置は、生体、
特に、患部やCAPD等における留置カテーテルの経皮
開口部、各種医療器具等の消毒、殺菌(除菌)に用いる
場合の他、例えば、手指、皮膚、口腔内、傷口(創傷
部)、人工肛門の出口部等の洗浄、消毒や、日常の手洗
い等に適用することもできる。また、利用分野は、医療
用に限らず、例えば、食品用、農業用、工業用、家庭用
等、あらゆる分野、場所および対象物に利用することが
できる。
【0078】
【実施例】1.電解水供給装置の条件(実施例1〜5、
比較例2) 図1〜図5に示す構成の電解水供給装置を製造した。こ
の電解水供給装置におけるノズル5の先端のオリフィス
径rは0.054cmである。また、この電解水供給装
置において、送液ポンプ6の吐出量(電解水の噴出流
量)をそれぞれ1.0、1.5、2.6、3.8、4.
8および5.5ml/秒とすることにより、ノズルから
噴射される電解水の打力を0.5、1.0、3.0、
7.0、11.0および14.0gfの6段階(実施例
1〜5、比較例2)に設定した。この打力は、図7に示
す測定方法により測定した値である。
【0079】なお、用いた被電解水は、塩酸を添加した
0.9%塩化ナトリウム水溶液(pH:2.8)であ
り、噴射された電解水は、有効塩素濃度:50ppm、
pH:5.2のものであった。
【0080】また、送液ポンプ6の吐出量は、通電回路
43中に可変抵抗を設置し、送液ポンプ6への印加電圧
を変えることにより行った。そして、電解部4における
電極対への印加電圧は、噴射される電解水の条件が一定
となるように、送液ポンプ6の吐出量の変化(電解水の
打力の変化)に応じて2.3〜6.0Vの範囲で変更さ
れた。
【0081】2.実験−1 次に、電解水供給装置の消毒・除菌効果を確認するため
の実験(実験−1)を行った。
【0082】0.5cm×0.5cmの大きさに切除し
たラット表皮の表面上に、大腸菌(菌数:2×10
5個)を付着させ、該ラット表皮を平面上に固定し、該
ラット表皮の表面から垂直に15cm離れた位置にノズ
ルの先端が位置するように電解水供給装置を固定した。
なお、ノズルの先端とラット表皮の表面とは15cm離
れているため、ラット表皮が受ける実際の打力は、前述
の打力(離間距離3cmで測定)に比べて若干低下す
る。
【0083】次に、レバー33を操作して送液ポンプ6
および電解部4を作動し、ノズル5より電解水を噴射
し、その噴流をラット表皮の表面に衝突させ、消毒・除
菌を行った。この操作は、ノズル5から噴射される電解
水の打力を前述の6段階に変化させて行った。
【0084】また、比較例1として、有効塩素濃度:5
0ppm、pH:5.2の電解水30ml中に、0.5
cm×0.5cmの大きさに切除されたラット表皮の表
面に大腸菌(菌数:2×105個)を付着させたものを
5秒間浸漬した。すなわち、この操作は、打力が0の状
態で消毒・除菌を行ったものに相当する。
【0085】以上の実施例1〜5および比較例1、2の
それぞれについて、電解水の供給開始から10秒経過後
の消毒・除菌効果を確認した。消毒・除菌効果は、下記
式(II)で算出される消毒率の大小で評価した。
【0086】 消毒率%=(1−消毒後の生菌数/消毒前の生菌数)×100 ・・・(II)
【0087】3.実験結果(実験−1) 実施例1〜5および比較例1、2のそれぞれについて、
求めた消毒率を下記表1に示す。
【0088】
【表1】 表 1
【0089】表1に示すように、ノズルから噴射される
電解水の打力を0.5〜11gfとすることにより、優
れた消毒・除菌効果が得られることが確認された。
【0090】打力が0.5gf未満では、十分な消毒・
除菌効果が得られず、また、11gfを超える打力を与
えても、消毒・除菌効果のさらなる向上は認められなか
った。
【0091】4.電解水供給装置の条件(実施例6〜1
0、比較例3) 前記電解水供給装置のノズル5を先端のオリフィス径r
が0.068cmのものに交換した。また、この電解水
供給装置において、送液ポンプ6の吐出量(電解水の噴
出流量)をそれぞれ1.3、1.9、3.3、4.8、
6.0および6.9ml/秒とすることにより、ノズル
から噴射される電解水の打力を0.5、1.0、3.
0、7.0、11.0および14.0gfの6段階(実
施例6〜10、比較例3)に設定した。この打力は、図
7に示す測定方法により測定した値である。そして、前
記実験−1を行った。
【0092】5.実験結果(実験−1) 実施例6〜10および比較例1、3のそれぞれについ
て、求めた消毒率を下記表2に示す。
【0093】
【表2】 表 2
【0094】表2に示すように、ノズルから噴射される
電解水の打力を0.5〜11gfとすることにより、優
れた消毒・除菌効果が得られることが確認された。
【0095】打力が0.5gf未満では、十分な消毒・
除菌効果が得られず、また、11gfを超える打力を与
えても、消毒・除菌効果のさらなる向上は認められなか
った。
【0096】6.実験−2 次に、前記実施例2について、実験(実験−2)を行っ
た。
【0097】1.0cm×1.0cmの大きさに切除し
たラット表皮の中央に長さ0.5mmの傷を付け、その
創傷部に、大腸菌(菌数:2×105個)を付着させ、
該ラット表皮を平面上に固定し、該ラット表皮の表面か
ら垂直に15cm離れた位置にノズルの先端が位置する
ように電解水供給装置を固定した。なお、ノズルの先端
とラット表皮の表面とは15cm離れているため、ラッ
ト表皮が受ける実際の打力は、前述の打力(離間距離3
cmで測定)に比べて若干低下する。
【0098】次に、レバー33を操作して送液ポンプ6
および電解部4を作動し、ノズル5より電解水を噴射
し、その噴流をラット表皮の創傷部に衝突させ、消毒・
除菌を行った。そして、飛沫液を回収し、その飛沫液中
の生菌数を測定した。
【0099】また、比較例4として、電解水に替えて生
理食塩水を用いた他は、前記実施例2と同様にして、飛
沫液中の生菌数を測定した。
【0100】7.実験結果(実験−2) 実施例2(電解水を噴射)の場合には、飛沫液中の生菌
数は、0個/mlであったのに対し、比較例4(生理食
塩水を噴射)の場合には、飛沫液中の生菌数は、16×
103個/mlであった。
【0101】上記の結果から、生理食塩水を噴射した比
較例4では、飛沫液中に多量の生菌が存在し、その飛沫
液により2次感染を生じるおそれがあるが、電解水を噴
射した実施例2では、飛沫液中に生菌が存在せず、その
飛沫液による2次感染を防止できることが判る。
【0102】8.電解水供給装置の条件(実施例11〜
17) 前記電解水供給装置において、ノズル5のオリフィス径
r、送液ポンプ6の吐出量(電解水の噴出流量)および
ノズルから噴射される電解水の打力をそれぞれ下記表3
に示すように設定した(実施例11〜17)。
【0103】9.実験−3 次に、電解水供給装置の消毒・除菌効果を確認するため
の実験(実験−3)を行った。
【0104】1.0cm×1.0cmの大きさに切除し
たラット表皮の中央に長さ0.5mmの傷を付け、その
創傷部に、大腸菌(菌数:2×105個)を付着させ、
該ラット表皮を平面上に固定し、該ラット表皮の表面か
ら垂直に15cm離れた位置にノズルの先端が位置する
ように電解水供給装置を固定した。なお、ノズルの先端
とラット表皮の表面とは15cm離れているため、ラッ
ト表皮が受ける実際の打力は、前述の打力(離間距離3
cmで測定)に比べて若干低下する。
【0105】次に、レバー33を操作して送液ポンプ6
および電解部4を作動し、ノズル5より電解水を噴射
し、その噴流をラット表皮の創傷部に衝突させ、消毒・
除菌を行った。この操作を前記実施例11〜17でそれ
ぞれ行った。
【0106】以上の実施例11〜17のそれぞれについ
て、電解水の供給開始から10秒経過後の消毒・除菌効
果を確認した。消毒・除菌効果は、前記実験−1の式
(II)で算出される消毒率の大小で評価した。
【0107】10.実験結果(実験−3) 実施例11〜17のそれぞれについて、求めた消毒率を
下記表3に示す。
【0108】
【表3】 表 3
【0109】表3に示すように、ノズルから噴射される
電解水の打力を一定(0.8gf)にし、その電解水の
流量を増加していくと、創傷部における消毒・除菌効果
が向上していくが、前記流量が7ml/秒を超えても、
創傷部における消毒・除菌効果のさらなる向上は認めら
れなかった。
【0110】また、流量が0.2ml/秒と少ない場合
(実施例17)には、打力を1.5gfに上げること
で、流量が0.5ml/秒の場合(実施例11)と同等
の消毒・除菌効果が得られた。
【0111】11.人体に対する実験 電解水供給装置から噴射される電解水を人体の皮膚に用
いた場合、噴流が皮膚に衝突したときの痛みの程度を確
認するための実験を行った。
【0112】前記と同様の電解水供給装置を、手の甲か
ら垂直に15cm離れた位置にノズルの先端が位置する
ように固定し、電解水の打力を種々変更して、手の甲に
電解水の噴流を5秒間衝突させ、痛みの程度を調べた。
なお、この実験は、7人に対して行った。
【0113】電解水の打力が0.5〜3gfでは、痛み
は少なく、打力が3〜7gfでは、弱い痛みが生じ、打
力が7gf〜11gfでは、痛みはあるが我慢できる程
度であり、打力が11gfを超えると、強い痛みがある
という結果を得た。
【0114】また、いずれの場合でも、皮膚のかぶれ、
はれ等の異常は、全く認められず、安全性が高いことも
確認された。
【0115】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、電
解水の打力を前述した値とすることにより、電解水が本
来有している消毒・除菌効果をさらに向上することがで
き、より少量の電解水で高い消毒・除菌効果を得ること
ができる。換言すれば、より短時間で、高い消毒・除菌
効果を得ることができる。
【0116】そして、電解水の流量を前述した値とする
ことにより、さらに少量の電解水で高い消毒・除菌効果
を得ることができる。すなわち、さらに短時間で、高い
消毒・除菌効果を得ることができる。
【0117】特に、電解水の生成と電解水の噴出とが同
期的に行われるよう構成した場合には、必要時に必要量
の電解水を生成し、使用することができるので、活性に
富んだ電解水を無駄なく供給することができ、消毒・除
菌の効率や安定性が高い。
【0118】また、本発明の電解水供給装置は、装置を
小型化、軽量化するのに適しており、しかも、電解水を
噴出させる操作等の操作性にも優れている。特に、操作
部を貯留部から離間して設置した場合には、操作部が小
型、軽量化され、かつ、その移動の自由度も広いので、
操作性がさらに向上し、また、操作部を貯留部と一体化
した場合や、無隔膜電解槽を用いた場合には、装置のさ
らなる小型化、構造の簡素化が図れる。
【0119】このようなことから、本発明の電解水供給
装置は、携帯に適しており、例えば医療用に適用した場
合には、医師や看護婦のみならず、患者自身が自己の身
体に対し電解水を噴射して消毒・除菌を行うことが容易
に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解水供給装置の実施例を示す全体側
面図である。
【図2】図1に示す電解水供給装置の操作部の構造を模
式的に示す断面側面図である。
【図3】図1に示す電解水供給装置の操作部の構造を模
式的に示す断面側面図である。
【図4】図1に示す電解水供給装置の貯留部の構造を模
式的に示す断面側面図である。
【図5】図4中のV−V線断面図である。
【図6】電解水のpHと電解水中の各成分の存在比率と
の関係を示すグラフである。
【図7】ノズルから噴射される電解水の打力の測定方法
を示す図である。
【符号の説明】
1 電解水供給装置 2 貯留部 21 容器 211 蓋部 25 被電解水 26 電解水 3 操作部 30 操作部本体 31 内部流路 32 グリップ部 33 レバー 4 電解部 40 電解槽 41 陽極 42 陰極 43 通電回路 44 電源 45 電流制御回路 46 スイッチ 47 作動片 5 噴出ノズル 6 送液ポンプ 61 ケーシング 62 吐出口 63 吸入口 64 ロータ 65 羽根 66 モータ 67 回転軸 68、69 リード線 7 送液路 70 チューブ 71 コネクタ 72 パイプ 8 噴流 10 ロードセル 11 受板 12 表示部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月21日(1999.12.
21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】
【表1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】
【表2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0108
【補正方法】変更
【補正内容】
【0108】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 正富 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内 (72)発明者 猿橋 誠 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被電解水を電気分解して得た電解水をノ
    ズルから噴射する電解水供給装置であって、 前記ノズルから噴射される電解水の打力が0.5〜11
    gfであることを特徴とする電解水供給装置。
  2. 【請求項2】 被電解水を貯留する貯留部と、前記被電
    解水を電気分解して電解水を生成する電解部と、前記電
    解部で生成された電解水を噴射するノズルと、被電解水
    を送液する送液手段とを有する電解水供給装置であっ
    て、 前記ノズルから噴射される電解水の打力が0.5〜11
    gfであることを特徴とする電解水供給装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズルから噴射される電解水の流量
    が0.3〜7ml/秒である請求項1または2に記載の
    電解水供給装置。
  4. 【請求項4】 前記電解水の生成と前記ノズルからの電
    解水の噴射とが同期的に行われるよう構成した請求項1
    ないし3のいずれかに記載の電解水供給装置。
  5. 【請求項5】 携帯が可能である請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の電解水供給装置。
  6. 【請求項6】 生体に対し使用される請求項1ないし5
    のいずれかに記載の電解水供給装置。
  7. 【請求項7】 創傷部に対し使用される請求項6に記載
    の電解水供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の電
    解水供給装置を用いて、ノズルから電解水を噴射し、そ
    の噴流を衝突させて消毒・除菌を行うことを特徴とする
    消毒・除菌方法。
  9. 【請求項9】 被電解水を電気分解して得た電解水をノ
    ズルから噴射し、その噴流を衝突させて消毒・除菌する
    消毒・除菌方法であって、 前記ノズルから噴射される電解水の打力が0.5〜11
    gfであることを特徴とする消毒・除菌方法。
  10. 【請求項10】 被電解水を電気分解して電解水を生成
    するとともに、これと同期して、生成された電解水をノ
    ズルから噴射し、その噴流を衝突させて消毒・除菌する
    消毒・除菌方法であって、 前記ノズルから噴射される電解水の打力が0.5〜11
    gfであることを特徴とする消毒・除菌方法。
  11. 【請求項11】 前記ノズルから噴射される電解水の流
    量が0.3〜7ml/秒である請求項9または10に記
    載の消毒・除菌方法。
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