JP2001252026A - フライ調理方法及びその装置 - Google Patents

フライ調理方法及びその装置

Info

Publication number
JP2001252026A
JP2001252026A JP2000066460A JP2000066460A JP2001252026A JP 2001252026 A JP2001252026 A JP 2001252026A JP 2000066460 A JP2000066460 A JP 2000066460A JP 2000066460 A JP2000066460 A JP 2000066460A JP 2001252026 A JP2001252026 A JP 2001252026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
switching command
circuit
electrodes
oscillator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000066460A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4249878B2 (ja
Inventor
Hideo Hayakawa
英雄 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000066460A priority Critical patent/JP4249878B2/ja
Publication of JP2001252026A publication Critical patent/JP2001252026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4249878B2 publication Critical patent/JP4249878B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Frying-Pans Or Fryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 大容量の油量でも強力かつ効果的に食用油の
酸化防止が可能なフライ調理方法及びその装置の提供。 【解決手段】 食用油中に一対の印加電極3A、3B
と、接地電極3Cとを配置し、直流電圧を高周波の交流
に変換して印加電極に交互に与える。高周波切換指令回
路に高周波信号を与える高周波発振器19、この高周波
発振器に接続された制御回路20を備え、該制御回路は
変動信号発生器を内蔵し、この出力制御信号を高周波発
振器に与えて発振周波数を制御して変化させるととも
に、該高周波切換指令回路18が高周波発振器からの切
換指令を第1、第2高周波スイッチ12A、12Bに与
え、これら第1、第2の高周波スイッチがオン、オフさ
れて交流を形成して、上記一対の印加電極間に交流電圧
を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フライ調理の方法
及びその装置に関し、特に食用油中に電気エネルギーを
付加しつつ調理する方法、装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるフライ調理方法及びその装置とし
ては、先に本願発明者自身による特開平7-99900号公報
に開示されたものがある。そのフライ調理方法は、食用
油中に一対の印加電極と、接地電極とを配置して、一対
の印加電極に高周波の交流電圧を交互に印加しつつ調理
するものであり、食用油の劣化を防止する等の一定の効
果を博している。しかしながら、かかる従来の方法及び
装置だと、還元力が充分とはいえず、酸化しやすい動物
性油が流出混入する肉類をフライ調理する場合や、大量
の調理をこなすために大容量の食用油を使用する業務用
の調理においては、充分にその機能が発揮できないとこ
ろがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者はこ
の特開平7-99900号公報に係る発明にさらに改良を加え
てより強力かつ効果的に食用油の酸化防止が可能なフラ
イ調理方法及びその装置を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、所定量の食
用油を収容した調理鍋を加熱するとともに、食用油中に
一対の印加電極と、接地電極とを配置して、一対の印加
電極に高周波の交流電圧を交互に印加しつつ調理するフ
ライ調理方法において、上記交流周波数を制御する信号
発生器を内蔵しその信号に対応して発振周波数を制御
し、緩やかな周波数変動中において急激な上昇又は下降
に変化する部分を作成するという改良を加えたフライ調
理方法により達成される。
【0005】かかる本発明方法によれば、緩やかな周波
数変動中において急激な上昇又は下降に変化する部分を
もたらすことによって、電界干渉を発生させ印加電極へ
のスケールの付着を防止して還元力が増し、肉類の調理
や大容量の食用油による長時間の調理においても効率的
かつ持続的に酸化防止等の効能を発揮できる。
【0006】かかる調理方法に用いる調理具としては、
食用油中に浸漬自在に突出せしめた一対の棒状の印加電
極と、当該印加電極間に並列配置した棒状の接地電極
と、直流電源と、当該直流電源に可変抵抗を介してそれ
ぞれ接続されていて、直流電源からの直流電圧を高周波
の交流に変換して印加電極に交互に与える第1、第2の
高周波スイッチと、これらの高周波スイッチに抵抗を介
して高周波の切換指令を与えるフリップフロップ回路か
らなる高周波切換指令回路と、当該高周波切換指令回路
に高周波信号を与える高周波発振器と、この高周波発振
器に接続された制御回路とを備え、該制御回路は変動信
号発生器を内蔵し、変動信号発生器からの出力制御信号
を高周波発振器に与えて発振周波数を制御して変化させ
るとともに、該高周波切換指令回路が高周波発振器から
の切換指令を第1、第2高周波スイッチに与え、これら
第1、第2の高周波スイッチがオン、オフされて交流を
形成して、上記一対の印加電極間に交流電圧を印加する
ようにしてなるフライ調理具を使用することができる。
【0007】また、上記フライ調理具とフライ鍋とを一
体化させたものとして、食用油を収容加熱自在のフライ
鍋本体と、当該鍋内面に取り付けた一対の印加電極及び
当該印加電極間に配置した接地電極とを備え、直流電源
と、当該直流電源に可変抵抗を介してそれぞれ接続され
ていて、直流電源からの直流電圧を高周波の交流に変換
して印加電極に交互に与える第1、第2の高周波スイッ
チと、これらの高周波スイッチに抵抗を介して高周波の
切換指令を与えるフリップフロップ回路からなる高周波
切換指令回路と、当該高周波切換指令回路に高周波信号
を与える高周波発振器と、この高周波発振器に接続され
た制御回路とを備え、該制御回路は変動信号発生器を内
蔵し、変動信号発生器からの出力制御信号を高周波発振
器に与えて発振周波数を制御して変化させるとともに、
該高周波切換指令回路が高周波発振器からの切換指令を
第1、第2高周波スイッチに与え、これら第1、第2の
高周波スイッチがオン、オフされて交流を形成して、上
記一対の印加電極間に交流電圧を印加するようにしてな
るフライ鍋として使用することができる。
【0008】上記フライ調理具若しくはフライ鍋におい
て、直流電源からの出力は、変動信号発生器からの出力
制御信号が制御回路から高周波発振器に与えられて発振
周波数が制御されて変化させられるとともに、高周波切
換指令回路が高周波発振器からの切換指令を第1、第2
高周波スイッチに与え、これら第1、第2の高周波スイ
ッチがオン、オフされて交流が形成されるとともに変化
する周波数の中に急激な下降から急激な上昇へ転ずる部
分が作成され、一対の印加電極間にかかるランダムな交
流電圧が印加されることにより、調理が大量、長時間に
亘っても印加電極にはほとんどスケールが付着せず、食
用油の劣化(酸価値上昇)が防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明のフライ調理方法及
びその装置に係る実施例について添付図面を参照しつつ
さらに詳細に説明することとする。図1は、本発明のフ
ライ調理方法に使用されるフライ調理具1であり、直流
電源、又はACアダプタに接続自在のコントロールボッ
クス2と、一対の棒状電極3A、3Bと1本の棒状の接
地電極3Cとを固定したグリップ部4とから構成されて
いる。
【0010】電極3A、3B、3Cはいずれもステンレ
ス製の丸棒で、三角形状に平行配置されている。これら
3本の電極の基部は断熱性、耐熱性、及び絶縁性を合成
樹脂材にて円柱状に形成されたグリップ部4にて固定さ
れている。グリップ部4の一端にはフック4Aが備えら
れ、鍋の縁などに係止自在とされている。
【0011】グリップ部4とコントロールボックス2
は、一端を各電極に接続し他端をコントロールボックス
内回路に接続された3本のリード線を内包した耐熱性、
絶縁性を有するケーブル5にて連結されている。
【0012】コントロールボックス2内の各電極3A、
3B、3Cとの関係における電気回路は、図2に示すと
おりであり、コントロールボックス外の15〜30Vの
範囲で選択調整して用い得る直流電源10と印加電極3
A、3Bの間には可変抵抗11を介して、該直流電源か
らの直流電流を高周波の交流に変換して印加電極3A、
3Bに交互に与える第1、第2の高周波スイッチ12
A、12Bが接続されている。これら第1、第2の高周
波スイッチ12A、12Bは、トランジスタ13A、1
4Aと、13B、14Bとでそれぞれ構成されている。
印加電極3A、3B間は、昇圧トランスジューサ15と
コンデンサ16を介して接続されている。第1、第2高
周波スイッチ12A、12Bからの高周波交流はこのト
ランスジューサ15を経て100〜120Vに昇圧され
る。
【0013】第1、第2の高周波スイッチ12A、12
Bには、抵抗17A、17Bをそれぞれ介して当該スイ
ッチに高周波の切換指令を与えるフリップフロップ回路
よりなる高周波切換指令回路18が接続され、この高周
波切換指令回路18には制御信号に応動して発振周波数
が変化する電圧制御発振器(VCO)からなる高周波発
振回路19が接続されている。この高周波発振回路19
にはランダム電圧発生器を内蔵した制御回路20が接続
されている。
【0014】高周波発振回路19は可変周波数形の発振
回路であって、電圧制御発振器(VCO)に与えられる
制御信号の電圧値によってその発振周波数が制御され
る。この時の周波数の変動幅は、例えば、中心周波数
(約30KHz)の上下に約3〜5KHz 程度のものであ
る。
【0015】制御回路20は、前記発振回路19へその
発振周波数を制御するための制御電圧を供給するもので
ある。この制御回路20はランダム信号発生器を内蔵し
ていて、それが発生するランダム信号に応じて電圧値の
変化する制御信号を出力する。図中のシフトレジスタS
FR21は16ステージ構成のものであり、その蓄積情
報は端子Q0〜Q15より並列に読取ることができるよう
に構成されている。このシフトレジスタSFRのシフト
動作はシフトレジスタSFRの端子CKにパルス発生器
(PG)22より供給されるシフトパルスによって制御
される。また、フリップフロップ23はパルス発生器2
2のパルスにより反転動作を行ない、反転する毎に図3
の"I"部分の急激な周波数変動を行なっている。
【0016】ゲートGTは両入力端子に入力される信号
が同一であれば"1"、相違すれば"0"の信号を出力する。
所謂排他的論理和動作を行なうゲートであり、一致検出
回路として作用する。このゲートGTの入力端子の一方
には前記シフトレジスタSFRの偶数ステージ、例え
ば、第6ステージの端子Q6より出力される信号が、ま
た、他方には奇数ステージ、例えば、第9ステージの端
子Q9より出力される信号が夫々入力される。このゲー
トGTによる一致検出の結果はシフトレジスタSFRの
端子Dより最下位の第0ステージへ入力される。この情
報を逐次上位へシフトしてゆくことによってシフトレジ
スタSFR内に乱数情報が蓄えられる。
【0017】このシフトレジスタSFR内に蓄えられた
乱数情報は適当に選択された約半数のステージから抵抗
器rによって取り出される。本実施例に於ては、第1、
第3、第8、第10、第12〜15の各ステージから信
号を取り出している。抵抗器rはこれら各ステージの端
子Q1、Q3、Q8、Q10、Q12〜Q15を共通の接続点A
に接続している。この接続点Aは発振回路19を構成す
る電圧制御発振器(VCO)に接続されている。また一
方、電圧制御発振器(VCO)はパルス発生器22に接
続されたフリップフロップ回路23にも接続されてい
る。
【0018】従って、これら各ステージに蓄積された乱
数情報のパターンが変化すると、高レベルと低レベルと
に接続される抵抗器rの合成値が夫々変化するため、接
続点Aの電圧がこれに応じて変動してランダム信号が作
成される。この動作はCPUにより再現できる。
【0019】パルス発生器22は例えば5Hzを中心周
波数とする連続パルスを送出するパルス発生器であつ
て、電圧制御発振器(VCO)に入力される信号の電圧
値に従ってパルス繰返し周期が変化するように構成され
ている。この周波数の変動範囲は中心周波数の上下に夫
々数ヘルツ程度のものとなっている。このパルス発生器
22の端子には、前記接続点Aの電圧が抵抗器r2を介
して与えられる。従って、このパルス発生器22はシフ
トレジスタSFRによるランダム信号に応じてそのパル
ス繰返し周期が変動することになる。シフトレジスタS
FRはこのパルス発生器22の出力をシフトパルスとし
て用いている。従って、電圧制御発振器(VCO)に出
力される制御信号はその電圧値、変動周期共に全くラン
ダムに変化することになるとともに、フリップフロップ
回路23によっても、図3に示す急変化I部分を作りだ
している。
【0020】ここで、この制御回路20においては、制
御信号をシフトレジスタSFRの約半数のステージに蓄
積された乱数情報のパターンを利用して作成しており、
その採用ステージにも偏りがあり、さらに前述のように
シフトレジスタSFRの入力情報として、偶数、奇数の
各々から1ステージずつ選ばれた情報の一致検出結果を
用いているため、電圧値が急上昇して急降下するような
極めて変動の激しい部分が頻繁に現われ、また、短期間
で同一の変化パターンを繰返すようなことはない。
【0021】上述のように構成された水処理装置の直流
電源10のスイッチがオンされると、該制御回路20が
上述のように動作してランダム信号に対応した制御信号
が高周波発振回路19に送出され、発振周波数が制御さ
れてランダムに変化する。そして高周波発振器から高周
波切換指令回路18にランダムに変化する高周波信号が
与えられる。高周波切換指令回路18にランダムな高周
波信号が与えられると、当該高周波切換指令回路から高
周波の切換指令が出され、第1、第2高周波スイッチ1
2A、12Bに交互に与えられ、これら第1、第2の高
周波スイッチが高周期でオン、オフされてランダムに変
化する高周波交流が形成されるとともに、100〜12
0Vに昇圧されて油中に配置された1対の印加電極3
A、3Bに交互に印加される。
【0022】ここで、高周波発振回路19から送出され
る発振周波数は、その電圧値及びその電圧値の持続時間
が全くランダムに変化するとともに、電圧値が急上昇し
てから急降下する極めて激しく変動する部分を頻繁に含
んでいる(図3参照)。
【0023】このように構成されたフライ調理具1を用
いて本発明のフライ調理方法を実施するには、調理鍋に
収容された食用油を熱しながら、調理具1のフック4a
を鍋縁に引っ掛けて棒状の電極3A、3B、3C部分を
油中に沈めてコントロールボックス2の電源をオンにし
ておいて、適温に達した後に通常通りフライ調理をすれ
ばよいものである。なお、調理具1の電源はタイマーに
より所定時間経過後に自動的に電源オフとなるよう設定
することができる。また、必ずしもフライ調理中、常時
オン状態にしておく必要はなく、所定時間チャージした
後は調理時間長さに応じて適宜オン・オフを繰り返して
もよい。
【0024】図4は、本発明のフライ調理方法を実施す
るための他の実施例に係る装置たるフライ鍋30を示
す。フライ鍋30は、鍋本体31の内側面に取り付けた
一対のステンレス製板状の印加電極32A、32Bと、
両印加電極間中央の底面に取り付けたステンレス製の接
地電極32Cを備えている。これらの電極は、直流電
源、又はACアダプタに接続自在のコントロールボック
ス2に接続されている。当該コントロールボックス2
は、上記実施例の調理具1におけるものと同じ構成であ
るので、その説明は省略することとする。
【0025】当該フライ鍋30の使用法も、上記調理具
1と電極と鍋本体とが一体である点を除けば、基本的に
同様であり、単にコントロールボックス2の電源スイッ
チをオン・ラフするだけでよい。
【0026】次に、本発明に係るフライ調理方法による
フライ調理試験例を以下に示す。
【比較試験例1】鍋中の食用油量25リットル、170
℃下にて冷凍コロッケ(60g)10個を上記調理具1を
用いた本発明方法、並びにかかる調理具を用いない従来
方法とでそれぞれ調理して調理時間を測定した。 従来方法: 4分20秒 --- コロッケが浮き始める。 5分00秒 --- コロッケが全て浮く。 5分30秒 --- 調理終了。 本発明方法: 4分00秒 --- コロッケが浮き始める。 4分20秒 --- コロッケが全て浮く。 4分50秒 --- 調理終了。 上記結果から、本発明方法により調理時間の短縮される
ことがわかる。
【0027】
【比較試験例2】食用油量25リットルを用い、同一条
件下で種々の食材を下記の衣をつけて約50回に亘って
調理具1を用いた本発明方法、並びにかかる調理具を用
いない従来方法とでそれぞれ調理することによって油の
酸価値(AV)の変化を加熱油脂劣化度判定用試験紙(エイ
ブイチェック/東洋濾紙(株)製造)にて測定した。油量
を保つために10回毎に5リットルづつ差し油をした。 1〜10回目: 小麦粉:水:醤油=1kg:1リットル:20cc 温度180℃ 11〜20回目: 小麦粉:水:醤油=1kg:1リットル:200cc 温度180℃ 21〜50回目: 小麦粉:水:パン粉=1kg:1リットル:200cc 温度180℃ 劣化度の測定結果は図5のグラフに示す通りであった。
図5にみるように、従来方法では36回目で酸価値が2.
0を示したが、本発明方法では48回目でやっと酸価値が
2.0を示しており、油の酸化が抑制されていることが
明らかである。また、油の匂いや衣服への匂いの付着が
本発明方法の方が従来方法に比べて少ないことが観察さ
れた。
【0028】
【比較試験例3】差し油の影響を除くため、揚げ種を肉
類(鳥肉、豚肉、牛肉、魚開き、レバー等)に限定して、
サラダ油1.5リットル、油温180℃にて累計21kgを従来方
法と本発明方法とで調理して試験例2の場合と同様に酸
価値(AV)を測定した。適宜差し油しながら調理した。結
果は図6のグラフに示す通りであった。図6に示すよう
に、従来方法では、21kgを調理することで、酸価値(AV)
は3を示したが、本発明方法では酸価値(AV)は2に止ま
った。また、いずれも動物油混入によって粘度が上昇し
たが、従来方法では、油臭さがあり、ボコボコとした油
はねがあった。一方、本発明方法では動物油混入による
粘度上昇あるも最後まで油臭さがなく、ボコボコとした
油はねも少なかった。
【0029】
【発明の効果】本発明のフライ調理方法及び装置によれ
ば、調理対象の如何を問わず、大容量の油を用いて大量
のフライ調理を行っても充分な油の酸化防止効果の高い
フライ調理が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフライ調理方法に用いる装置たるフラ
イ調理具を示す一部切断正面図である。
【図2】同上フライ調理具の電気回路図である。
【図3】同上の制御回路から送出される制御周波数の変
動を示すグラフである。
【図4】本発明のフライ調理方法に用いる他の実施例に
係る装置たるフライ鍋を縦断して示す正面図である。
【図5】本発明のフライ調理方法と従来方法との比較試
験例2における酸価値比較データを示すグラフである。
【図6】本発明のフライ調理方法と従来方法との比較試
験例3における酸価値比較データを示すグラフである。
【符号の説明】
1 フライ調理具 2 コントロールボックス 3A、3B 印加電極 3C 接地電極 4 グリップ部 10 直流電源 11 可変抵抗 12A 第1高周波スイッチ 12B 第2高周波スイッチ 15 トランスジューサ 16 コンデンサ 18 高周波切換指令回路 19 高周波発振器 20 制御回路 21 シフトレジスタ 22 パルス発生器 23 フリップフロップ回路 30 フライ鍋 32A、32B 印加電極 32c 接地電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量の食用油を収容した調理鍋を加熱
    するとともに、食用油中に一対の印加電極と、接地電極
    とを配置して、一対の印加電極に高周波の交流電圧を交
    互に印加しつつ調理するフライ調理方法において、上記
    交流周波数を制御する信号発生器を内蔵しその信号に対
    応して発振周波数を制御し、緩やかな周波数変動中にお
    いて急激な上昇又は下降に変化する部分を作成すること
    を特徴とするフライ調理方法。
  2. 【請求項2】 食用油中に浸漬自在に突出せしめた一対
    の棒状の印加電極と、当該印加電極間に並列配置した棒
    状の接地電極と、 直流電源と、当該直流電源に可変抵抗を介してそれぞれ
    接続されていて、直流電源からの直流電圧を高周波の交
    流に変換して印加電極に交互に与える第1、第2の高周
    波スイッチと、これらの高周波スイッチに抵抗を介して
    高周波の切換指令を与えるフリップフロップ回路からな
    る高周波切換指令回路と、当該高周波切換指令回路に高
    周波信号を与える高周波発振器と、この高周波発振器に
    接続された制御回路とを備え、該制御回路は変動信号発
    生器を内蔵し、変動信号発生器からの出力制御信号を高
    周波発振器に与えて発振周波数を制御して変化させると
    ともに、該高周波切換指令回路が高周波発振器からの切
    換指令を第1、第2高周波スイッチに与え、これら第
    1、第2の高周波スイッチがオン、オフされて交流を形
    成して、上記一対の印加電極間に交流電圧を印加するよ
    うにしてなるフライ調理具。
  3. 【請求項3】 食用油を収容加熱自在のフライ鍋本体
    と、当該鍋内面に取り付けた一対の印加電極及び当該印
    加電極間に配置した接地電極とを備え、 直流電源と、当該直流電源に可変抵抗を介してそれぞれ
    接続されていて、直流電源からの直流電圧を高周波の交
    流に変換して印加電極に交互に与える第1、第2の高周
    波スイッチと、これらの高周波スイッチに抵抗を介して
    高周波の切換指令を与えるフリップフロップ回路からな
    る高周波切換指令回路と、当該高周波切換指令回路に高
    周波信号を与える高周波発振器と、この高周波発振器に
    接続された制御回路とを備え、該制御回路は変動信号発
    生器を内蔵し、変動信号発生器からの出力制御信号を高
    周波発振器に与えて発振周波数を制御して変化させると
    ともに、該高周波切換指令回路が高周波発振器からの切
    換指令を第1、第2高周波スイッチに与え、これら第
    1、第2の高周波スイッチがオン、オフされて交流を形
    成して、上記一対の印加電極間に交流電圧を印加するよ
    うにしてなるフライ鍋。
JP2000066460A 2000-03-10 2000-03-10 フライ調理方法及びその装置 Expired - Lifetime JP4249878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000066460A JP4249878B2 (ja) 2000-03-10 2000-03-10 フライ調理方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000066460A JP4249878B2 (ja) 2000-03-10 2000-03-10 フライ調理方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001252026A true JP2001252026A (ja) 2001-09-18
JP4249878B2 JP4249878B2 (ja) 2009-04-08

Family

ID=18585816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000066460A Expired - Lifetime JP4249878B2 (ja) 2000-03-10 2000-03-10 フライ調理方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4249878B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006124461A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Hideo Hayakawa 油改質装置
US7654196B2 (en) 2004-10-06 2010-02-02 E-Science Incorporated Electric field forming apparatus for a fryer

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7654196B2 (en) 2004-10-06 2010-02-02 E-Science Incorporated Electric field forming apparatus for a fryer
JP2006124461A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Hideo Hayakawa 油改質装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4249878B2 (ja) 2009-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3068386B2 (ja) フライ調理方法及びその装置
DE3501304C2 (ja)
US11439165B2 (en) Popcorn maker
CN103052193B (zh) 加热包含于烹饪容器中的液体的方法以及感应加热设备
US9066374B2 (en) Induction-based food holding/warming system and method
CN103052194B (zh) 通过感应加热设备制作食品的方法及感应加热设备
KR950028563A (ko) 전자유도 가열장치
JP2001252026A (ja) フライ調理方法及びその装置
JP2006124461A (ja) 油改質装置
JP3820264B1 (ja) 油脂液酸化抑制装置、油脂液酸化抑制方法及び油脂液酸化抑制プログラム
JPH0239077B2 (ja) Judokanetsuchoriki
JP6823297B2 (ja) 調理器具及び調理方法
JPH08299198A (ja) フライ調理方法
JPS6142396B2 (ja)
JP2005323982A (ja) 電場形成装置付き揚げかご
JP5109963B2 (ja) 誘導加熱調理器
WO2001013773A1 (en) Cooker
KR100222050B1 (ko) 고전압 미약전류를 이용한 식품처리장치
EP4002955A1 (en) Induction heating unit, induction cooking device, and method for operating an induction heating unit
RU2000100072A (ru) Способ заряда свинцового аккумулятора
JP2000058250A (ja) 誘導加熱調理器
KR20030020716A (ko) 염분농도 측정장치
EP1731000A1 (en) Domestic oven and cooking process that uses the same
JPH1147002A (ja) フライ調理装置
CN115735412A (zh) 食品制备设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090116

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4249878

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140123

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term